説明

パネル洗浄機及び洗浄方法

【課題】パネルを搬送する無端ベルトに滞留した異物を洗浄除去し、洗浄機外部へ排出する機構を備えたパネル洗浄機及び洗浄方法を提供する。
【解決手段】無端ベルト6によりパネル2を定盤12上に搬送し、洗浄ノズル1から洗浄液を噴出すると共に、洗浄ヘッド3によりパネル2の表面から異物を洗浄除去するパネル洗浄装置において、パネル表面から除去された異物のうち、無端ベルト6の内面に滞留した異物を洗浄除去するために、パネル2の搬送方向における定盤12の後端部側に洗浄ノズル13及び排水路14を設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パネル等に使用されるガラス基板等の表面に付着した埃又はゴミ等の異物を洗浄除去するパネル表面の洗浄機に関し、特に、洗浄後の異物がパネルを搬送する無端ベルトへ転移され再びパネルを汚すことを防止するのに好適のパネル洗浄機及び洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶パネルは、1対のガラス基板間に液晶を封止して構成される。液晶パネルのガラス基板の表面には、液晶パネルの製造工程で異物が付着する場合があり、これにより付着箇所に表示不良を起こす原因となる。このため、液晶パネルの製造工程においては、基板上の異物を除去する工程を組み込む必要がある。
【0003】
図3は、従来のパネル洗浄機の構成を示す断面図である。図3に示すように、従来のパネル洗浄機は、パネル102を保持するための定盤112と、パネル102を搬送するためのエンドレス走行装置109及び搬送ローラ108と、パネル102に洗浄液を吐出する洗浄ノズル101と、ヘッドをパネル表面に押し付け、回転しながらパネル表面を走査して洗浄する洗浄ヘッド103と、外部に排水させるためのパネル用洗浄液排出路110とを備える。
【0004】
エンドレス走行装置109は、所定の間隔で配置された1対の回転支持ローラ107a及び107bに無端ベルト106を架け渡して構成されている。無端ベルト106上には保持板105を介して被洗浄体であるパネル102が載置されており、回転支持ローラ107a及び107bを回転駆動させることで、無端ベルト106及び無端ベルト上に載置されたパネル102は図中の搬送方向に従って搬送される。また、エンドレス走行装置109の両側には複数の搬送ローラ108が設けられており、この搬送ローラ108は、パネル102を上流工程からエンドレス走行装置109へ移動させ、更に、エンドレス走行装置109から下流工程へ移動させる。無端ベルト106には複数の吸着孔120が設けられており、洗浄時に定盤112は吸着孔120を介してパネル102を吸着・保持する。
【0005】
このような構成の従来のパネル洗浄機においては、洗浄ノズル101からパネル102に向けて洗浄液が噴出され、洗浄ヘッド103をパネル表面に押し付け、回転しながら走査することによりパネル102表面を洗浄し、パネル102表面上に付着した異物104を洗浄液と共に洗い流す。洗浄液と共に洗浄除去された異物104は、排水111として吸着孔120を通過し、無端ベルト106の下方に設けられたパネル用洗浄液排出路110へ排出される。
【0006】
パネル洗浄機とは異なるが、特許文献1はパネル搬送装置の例を示し、無端ベルトを用いた基板搬送装置であって、基板に対する異物の付着発生が抑制された基板搬送装置が開示されている。特許文献1はパネル搬送装置の例を示し、平行配置した1対の無端ベルト間に、無端ベルトの回動方向に対して長さ方向が直角の配置となる多数本の載置部材固定軸を架設し、各載置部材固定軸に複数個の基板載置部材を設けている。そして、基板は基板載置部材上に水平に支持され、載置部材固定軸が無端ベルトの回動と連動して水平移動することで、基板が搬送される。
【0007】
また、特許文献2においては、基板を洗浄する洗浄ラインに設けられた基板搬送装置の発塵防止装置に関する従来技術が開示されている。同従来技術においては、基板を洗浄する処理層内に、基板を搬送する搬送装置の駆動部の駆動ギアを洗浄液で洗浄する洗浄機構と、基板へ向けて基板洗浄液を噴出するシャワーノズルとを設ける。駆動ギアの洗浄機構としては、受け皿に洗浄液を供給し、駆動ギアを多少侵漬させるように保持し、駆動部の回転により受け皿から洗浄液を巻き上げて摩耗粉を洗い流す。更に、搬送装置に設けられた回転軸の近傍に、シャワーノズルより噴出された洗浄液の一部で軸受けの発塵を洗い流し、軸受けを固定しているフレーム外に排出する処理液誘導部を設けている。これにより、駆動ギアにより発生する摩耗粉を洗い流し、また、軸受けより発生する摩耗粉を洗い流している。
【0008】
【特許文献1】特開2005−194060号公報
【特許文献2】特公平8−1981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の従来技術には以下に示すような問題点がある。
【0010】
図3に示す従来のパネル洗浄機においては、エンドレス走行装置内に進入した異物の排出は、無端ベルト内に設けられた吸着孔から行われるが、吸着孔は小さく(直径約2mm)排出され難い為、内部に滞留・蓄積することで、異物は徐々に大きくなる。そして、蓄積した異物が無端ベルト内面に付着し、定盤と無端ベルトとの間に残った場合には、突起となる。このため、パネル洗浄時に洗浄ヘッドをパネル表面に押し付けた際、定盤上の突起がパネルへの局所的な圧力負荷となり、液晶パネル等に対しては、パネル内スペーサを移動させ、パネルの表示異常を発生させる。
【0011】
また、吸着孔を大きくすると吸着力が強くなり、洗浄時のパネルへの集中荷重で突起と同様、局所的な圧力負荷となり、液晶パネル等に対しては、パネル内のスペーサを移動させ、パネルの表示異常を発生させる。
【0012】
このように、従来のエンドレス走行装置を備えたパネル洗浄機においては、エンドレス走行装置内に進入した異物を排出する機構が不十分で、また、エンドレス走行装置内面の洗浄機構は設けられておらず、異物がエンドレス走行装置内に滞留し、パネルの表示異常を発生させるという問題点があった。
【0013】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、パネルを搬送する無端ベルトに滞留した異物を洗浄除去し、洗浄機外部へ排出する機構を備えたパネル洗浄機及び洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るパネル洗浄機は、パネルを搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側下方から前記搬送されるパネルを支持する定盤と、前記パネルを上方から洗浄する洗浄装置と、前記無端ベルトの内面を洗浄する洗浄ノズルと、を有することを特徴とする。
【0015】
前記洗浄ノズルは、前記定盤における前記パネルの搬送方向後端部側にて前記無端ベルトの内面に洗浄液を噴出することができる。
【0016】
前記無端ベルトは、回転軸が水平の1対の回転支持ローラ間に架け渡され、その上方移動域にて、前記パネルを搬送するものとすることができる。
【0017】
前記洗浄ノズルは、前記パネルの搬送方向の後部側の回転支持ローラにおける前記無端ベルトが離れる位置の前記無端ベルトの内面に、前記パネル搬送方向の前方から後方斜め上方に向けて洗浄液を噴射することが好ましい。
【0018】
前記無端ベルトは、複数個の貫通孔を有し、前記定盤はその上面に空気吸引口を有し、前記貫通孔を介して前記パネルを吸引することにより前記パネルを前記定盤に固定するものであってよい。また、前記無端ベルトは、複数対のベルトが相互に平行に配置されて構成され、前記定盤はその上面に空気吸引口を有し、前記ベルト間の隙間を介して前記パネルを吸引することにより前記パネルを前記定盤に固定するものであってもよい。
【0019】
前記洗浄装置は、前記パネルの表面に洗浄液を供給する洗浄ノズルと、前記パネルの表面に接触して走査することにより前記パネルの表面を洗浄する洗浄ヘッドとを有するものであってよい。
【0020】
前記洗浄液を回収し、排出する排出部材を有することが好ましい。
【0021】
本発明に係るパネル洗浄方法は、パネルを無端ベルト上で搬送させ、前記パネルを定盤により前記無端ベルトの下方から支持すると共に、前記定盤に支持された前記無端ベルト上の前記パネルをその上方から洗浄装置により洗浄するパネルの洗浄方法において、前記定盤における前記パネルの搬送方向後端部側にて前記無端ベルトの内面に向けて洗浄ノズルから洗浄液を噴射することにより、前記無端ベルトの内面に滞留した異物を洗浄することを特徴とする。
【0022】
前記無端ベルトは、回転軸が水平の1対の回転支持ローラ間に架け渡され、その上方移動域にて、前記パネルを搬送するものであると共に、前記洗浄ノズルは、前記パネルの搬送方向の後部側の回転支持ローラにおける前記無端ベルトが離れる位置の前記無端ベルトの内面に、前記パネル搬送方向の前方から後方斜め上方に向けて洗浄液を噴射することが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、定盤におけるパネルの搬送方向後端部側にて洗浄ノズルを設け、無端ベルトの内面に向けて洗浄ノズルから洗浄液を噴出することにより、無端ベルト内面に滞留した異物を除去する。これにより、パネルに圧力負荷が加わって、パネル内のスペーサが破損したり、移動したりすることで表示異常が発生することを防止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るパネル洗浄機を示す断面図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態のパネル洗浄機においては、無端ベルト6を備えたエンドレス走行装置9が設けられており、このエンドレス走行装置9においては、回転軸が水平且つ相互に平行になるように所定の間隔で配置された1対の回転支持ローラ7a及び7bに無端ベルト6が架け渡されている。これらの回転支持ローラ7a及び7bの少なくとも一方は適宜の駆動装置により回転駆動され、これにより無端ベルト6は一方向に回動する。エンドレス走行装置9における無端ベルト6の入り口側及び出口側には、パネル2をエンドレス走行装置9へ搬入及び搬出する複数の搬送ローラ8が設けられている。搬送ローラ8は、その回転軸がパネルの搬送方向と垂直になるようにして回転自在に配置されており、この搬送ローラ8によりパネル2を支持し、ローラを回転させることで、パネル2を一方向に移動させる。また、無端ベルト6には、基板吸着用の複数個の貫通孔である吸着孔20が設けられている。後述するように、洗浄時には、パネル2はこれらの吸着孔20を介して定盤12上に吸着保持される。
【0026】
上方移動域の無端ベルト6の下方近傍には、洗浄時にパネル2を吸引保持する定盤12が設けられている。定盤12の上面には複数個の空気吸引口21が設けられている。無端ベルト6上に搬送されてきた被洗浄体であるパネル2は、無端ベルト6の吸着孔20を介して吸引され、定盤12にパネル2が吸引固定される。
【0027】
上方移動域の無端ベルト6の上方には、パネル2上に洗浄液を噴出して供給する洗浄ノズル1が設けられている。図示例では、洗浄ノズル1の個数は2であり、洗浄ノズル1は搬送方向前方及び後方の2方向からパネル2へ洗浄液を噴出する。また、上方移動域の無端ベルト6の上方には、洗浄ヘッド3が設けられており、この洗浄ヘッド3は、パネル2の表面にヘッドを押し付け回転しながらパネル2上を走査し、パネル2の表面を研磨洗浄する。一方、下方移動域の無端ベルト6の下方には、パネル2の表面から除去された異物4を洗浄液と共に排出するパネル用洗浄液排出路10が設けられている。
【0028】
定盤12におけるパネル2の搬送方向後端部の近傍には、洗浄ノズル13が設けられている。また、洗浄ノズル13の付近には、洗浄ノズル13から洗浄液を噴出することにより洗浄除去された異物4及び洗浄液を、洗浄機の外部へ排出するための排水路14が設けられている。洗浄ノズル13からの洗浄液噴出方向は、パネル搬送方向の前方から後方斜め上方に向かうものであり(図中、右斜め上方向)、パネル2の搬送方向の後部側の回転支持ローラ7aにおける無端ベルト6が離れる位置の無端ベルト6の内面に向けられている。また、洗浄ノズル13は洗浄液の噴出口が多穴で、無端ベルト6の幅方向に長い横長のスリット状の洗浄液を噴出するものが好ましい。これにより、1個の洗浄ノズル13により、無端ベルト6の幅方向の全域を洗浄することができる。又は、複数個の洗浄ノズルを無端ベルト6の幅方向に配置して、複数個の洗浄ノズルにより無端ベルト6の幅方向の全域を洗浄することとしてもよい。
【0029】
次に、上述の如く構成された本実施形態の動作について説明する。先ず、保持板5上に設置されたパネル2は、図1の搬送方向に従い、エンドレス走行装置9における無端ベルト6の入り口に設けられた搬送ローラ8を経て上方移動域の無端ベルト6上に載置され、無端ベルト6により定盤12上に搬送される。無端ベルト6には複数個の貫通孔である吸着孔20が設けられており、また、定盤12の上面には複数個の空気吸引口21が設けられているため、この定盤12の空気吸引口21から吸着孔20を介してパネル2を吸引することにより、パネル2は定盤12に吸引固定される。次に、洗浄ノズル1からパネル2の表面に洗浄液として水を吐出し、水をパネル2の表面に供給しながら、洗浄ヘッド3をパネル2の表面に押し付けて回転させ、パネル表面を走査してパネル表面の異物4を洗浄除去する。
【0030】
パネル2の表面より洗浄除去された異物4及び洗浄液は、上方移動域にある無端ベルト6に設けられた吸着孔20を通過して下方移動域にある無端ベルト6上に落下する。これらの異物4及び洗浄液は再び下方移動域の無端ベルト6の吸着孔20から無端ベルト6の下方に落下し、排水11としてパネル用洗浄液排出路10に回収され排出される。しかしながら、吸着孔20の大きさは小さいため(例えば、直径2mm)、異物4は排出され難く、異物4の一部は吸着孔20から外部へ排出されることなく、無端ベルト6の内面に付着する。
【0031】
一方、洗浄が終わったパネル2は、無端ベルト6により搬送され、エンドレス走行体9における無端ベルト6の出口側に設けられた搬送ローラ8に搬出され、次工程に搬送される。そして、次パネルの洗浄処理前にパネルを定盤上に搬送する際、無端ベルト6の回転と同時に洗浄ノズル13より洗浄液を回転支持ローラ7aにおける無端ベルト6が離れる位置の無端ベルト6の内面に向けて射出し、無端ベルト6の内面に付着した異物を洗浄する。より詳細には、洗浄ノズル13からの洗浄液噴出方向を、パネル搬送方向の前方から後方斜め上方とし、回転支持ローラ7aにおける無端ベルト6が離れる位置の無端ベルト6の内面に向けて洗浄液を噴出することで、無端ベルト6の内面に付着した異物4を除去する。なお、洗浄ノズル13からの洗浄液の噴射の形状は、例えば、無端ベルト6の幅方向については広角のスリット状とすることができる。このように、洗浄液射出方向は搬送方向の若干後方であるため、無端ベルト6と共に搬送される異物4の移動方向とは反対の方向となっている。そして、洗浄によって除去された異物4は、洗浄液と共に排水路14より洗浄機の外部へ排出される。
【0032】
次に、本実施形態の効果について説明する。洗浄ノズル13及び排出路14を定盤12におけるパネルの搬送方向後端部側に配置し、洗浄ノズル13から無端ベルト6の内面へ洗浄液を射出して洗浄することにより、パネル表面の洗浄により除去された異物のうち、無端ベルト6に付着して再び、定盤12とパネル2との間に侵入しようとする異物4を除去し、排水と共に排水路14を経て洗浄機外部に排出することができる。これにより、無端ベルト6の回転により、定盤12上に異物4が停滞し、異物4による突起部が、洗浄するパネルに局所的な負荷をかけ、液晶表示パネル等へ適用した場合には、局所的な表示異常が発生することを防止する。
【0033】
また、洗浄により除去された異物4及び排水を洗浄機外に排出する為の排水路14を設けることで、洗浄により除去した異物を効率よく排出し、無端ベルト6の内面に付着した異物が大きくなることを防止することができる。
【0034】
また、洗浄ノズル13の配置位置を、パネルの搬送方向における定盤12の後端部側とすることで、無端ベルト6が定盤12の配設位置に入る前に、無端ベルト6の内面に付着した異物4を除去することができ、異物4が定盤12に到達して突起が発生し、パネルへ局所的な負荷が加わり、局所的な表示異常が発生することを防止できる。また、洗浄ノズル13からの洗浄液噴出方向をパネル搬送方向の前方から後方斜め上方とすることで、洗浄液噴出方向と異物4の移動方向とが互いに反対となるため、無端ベルト6の内面に付着した異物4を効果的に除去することができる。
【0035】
なお、無端ベルト6としては、複数対のベルトを相互に平行に配置して構成するものであってもよい。この場合は、無端ベルト6には貫通する吸着孔20は不要であり、パネル2は、各ベルト間の隙間を介して吸引されることにより定盤12により吸引固定される。
【0036】
また、無端ベルトの内面を洗浄する洗浄ノズル13の設置箇所は、パネルの搬送方向における定盤12の後端部側が好ましいが、その他の箇所に設置し、無端ベルト6の内面を洗浄することもできる。
【0037】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係るパネル洗浄機を示す断面図である。
【0038】
本実施形態と第1の実施形態との相違点は、本実施形態においては、無端ベルト6の内面を洗浄する洗浄ノズル13を高圧水洗化した点である。図2に示すように、洗浄ノズル13は、供給管16を介して高圧ポンプ17及び貯水槽18に接続されている。これにより、洗浄ノズル13から高圧水15を射出することが可能となり、無端ベルト6の内面の洗浄力を強化し、無端ベルト6の内面の異物除去能力を強化することができる。なお、本実施形態におけるその他の構成は第1の実施形態と同様であり、そのため、図2においては、図1と同一の構成物に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、本実施形態のその他の動作及び効果は、第1の実施形態の動作及び効果と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、液晶パネルのガラス基板等の洗浄に好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパネル洗浄機を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るパネル洗浄機を示す断面図である。
【図3】従来のパネル洗浄機の構成を示す断面図である
【符号の説明】
【0041】
1、13;洗浄ノズル
2;パネル
3;洗浄ヘッド
4;異物
5;保持板
6;無端ベルト
7a、7b;回転支持ローラ
8;搬送ローラ
9;エンドレス走行装置
10;パネル用洗浄液排出路
11;排水
12;定盤
14;排水路
15;高水圧
16;供給管
17;高圧ポンプ
18;貯水槽
20;吸着孔
21;空気吸引口
101;洗浄ノズル
102;パネル
103;洗浄ヘッド
104;異物
105;保持板
106;無端ベルト
107a、107b;回転支持ローラ
108;搬送ローラ
109;エンドレス走行装置
110;パネル用洗浄液排出路
111;排水
112;定盤
120;吸着孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルを搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトの内側下方から前記搬送されるパネルを支持する定盤と、前記パネルを上方から洗浄する洗浄装置と、前記無端ベルトの内面を洗浄する洗浄ノズルと、を有することを特徴とするパネル洗浄機。
【請求項2】
前記洗浄ノズルは、前記定盤における前記パネルの搬送方向後端部側にて前記無端ベルトの内面に洗浄液を噴出することを特徴とする請求項1に記載のパネル洗浄機。
【請求項3】
前記無端ベルトは、回転軸が水平の1対の回転支持ローラ間に架け渡され、その上方移動域にて、前記パネルを搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル洗浄機。
【請求項4】
前記洗浄ノズルは、前記パネルの搬送方向の後部側の回転支持ローラにおける前記無端ベルトが離れる位置の前記無端ベルトの内面に、前記パネル搬送方向の前方から後方斜め上方に向けて洗浄液を噴射することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載パネル洗浄機。
【請求項5】
前記無端ベルトは、複数個の貫通孔を有し、前記定盤はその上面に空気吸引口を有し、前記貫通孔を介して前記パネルを吸引することにより前記パネルを前記定盤に固定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパネル洗浄機。
【請求項6】
前記無端ベルトは、複数対のベルトが相互に平行に配置されて構成され、前記定盤はその上面に空気吸引口を有し、前記ベルト間の隙間を介して前記パネルを吸引することにより前記パネルを前記定盤に固定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパネル洗浄機。
【請求項7】
前記洗浄装置は、前記パネルの表面に洗浄液を供給する洗浄ノズルと、前記パネルの表面に接触して走査することにより前記パネルの表面を洗浄する洗浄ヘッドとを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のパネル洗浄機。
【請求項8】
前記洗浄液を回収し、排出する排出部材を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパネル洗浄機。
【請求項9】
パネルを無端ベルト上で搬送させ、前記パネルを定盤により前記無端ベルトの下方から支持すると共に、前記定盤に支持された前記無端ベルト上の前記パネルをその上方から洗浄装置により洗浄するパネルの洗浄方法において、前記定盤における前記パネルの搬送方向後端部側にて前記無端ベルトの内面に向けて洗浄ノズルから洗浄液を噴射することにより、前記無端ベルトの内面に滞留した異物を洗浄することを特徴とするパネル洗浄方法。
【請求項10】
前記無端ベルトは、回転軸が水平の1対の回転支持ローラ間に架け渡され、その上方移動域にて、前記パネルを搬送するものであると共に、前記洗浄ノズルは、前記パネルの搬送方向の後部側の回転支持ローラにおける前記無端ベルトが離れる位置の前記無端ベルトの内面に、前記パネル搬送方向の前方から後方斜め上方に向けて洗浄液を噴射することを特徴とする請求項9に記載のパネル洗浄方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−301427(P2007−301427A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−129164(P2006−129164)
【出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(303018827)NEC液晶テクノロジー株式会社 (547)
【Fターム(参考)】