説明

ライン照明装置

【課題】複数のライン光を照射する低コストで小型なライン照明装置を提供することにある。
【解決手段】本発明のライン照明装置9Aは、同一基板94上に色別にそれぞれ複数個一列に配置された光源91,92と、複数個の前記光源から照射される色別の光をそれぞれライン状に結像する単一の集光光学系93もしくは光軸方向に配列された複合の集光光学系と、を備えている。これにより、多種類の光源の光を、1つの集光光学系のみにより集光することができるので、多種類の集光光学系を設計・製作する必要がなく部品点数を減少させて低コスト化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光をライン状に照射するライン照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、エリアカメラ、リング状多段照明装置、スリット光照明装置、及び画像処理装置を有した検査装置により、基板に印刷された半田の2次元あるいは3次元の検査が可能であることが開示されている。しかしながら、3次元検査がスリット光を照射しながら検査対象を連続スキャンすることで撮像する方式であるのに対し、2次元検査は多段リング照明を照射、静止した状態の検査対象を撮像するという方式であり、その動作が異なることから同時実行は困難であった。そのため、共用光学系構成を採用しても3次元検査と2次元検査は個別に実施せざるを得ず、2次元検査と3次元検査の両方を実施する場合、検査対象である基板を2回検査しなければならないという検査時間面での問題点を抱えていた。
【0003】
これに対し、特許文献2には、リング状多段照明装置の代わりにライン照明装置を備えた検査装置により、基板に印刷された半田の2次元と3次元の検査が可能であることが開示されている。これによれば、3次元検査用の撮像領域はそのままにして、新たに2次元検査用のライン撮像領域を設ければ、検査対象に対する1回の撮像走査で、3次元検査用の画像と2次元検査用の画像が同時に撮像できることになる。よって、1枚の基板に対して行っていた3次元検査と2次元検査という2回の動作が1回になり、検査に要する時間を著しく短縮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−317176号公報
【特許文献2】特願2009−244992号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献2に記載の印刷半田検査装置のライン照明装置では、1つの光源に対して1つの集光光学系を必要とするため、複数の光源、例えば、青色、赤色、緑色等の波長の異なる光源を取り扱う場合には各光源に対して集光光学系を備える必要があり、コスト高となる傾向にある。また、ライン光の照射角度と照射ピッチの関係上、ライン照明装置の筺体同士が干渉して印刷半田検査装置に配設できない場合がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数のライン光を照射する低コストで小型なライン照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、本発明のライン照明装置では、同一基板上に色別にそれぞれ複数個一列に配置された光源と、複数個の前記光源から照射される色別の光をそれぞれライン状に結像する単一の集光光学系もしくは光軸方向に配列された複合の集光光学系と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、上記目的達成のため、本発明のライン照明装置では、複数個の前記光源は、色別に等間隔もしくは規則性を有する間隔で配置されていることを特徴としている。
【0009】
また、上記目的達成のため、本発明のライン照明装置では、複数個の前記光源と前記集光光学系との距離が色別に可変に構成されていることを特徴としている。
【0010】
また、上記目的達成のため、本発明のライン照明装置では、複数個の前記光源の発光面積が色別に可変に構成されていることを特徴としている。
【0011】
また、上記目的達成のため、本発明のライン照明装置では、複数列の前記光源の色が同一色であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明のライン照明装置によれば、多種類の光源の光を、1つの集光光学系のみにより集光することができるので、多種類の集光光学系を設計・製作する必要がなく部品点数を減少させて低コスト化を図ることができる。また、ライン照明装置の筺体は1つとなるため、従来のライン照明装置のように2つの筐体同士が干渉することはなく、例えば印刷半田検査装置にコンパクトに配設することができる。
【0013】
また、複数個の光源を一列に等間隔もしくは規則性を有する間隔で配置することができるので、ライン光の強度を一定もしくは特定の分布に制御することができる。また、一列の光源と別の一列の光源を所定の間隔で配置することができるので、ライン光のラインピッチを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るライン照明装置を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るライン照明装置を示す図である。
【図3】図2のライン照明装置の使用方法を説明するための図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るライン照明装置を示す図である。
【図5】図1のライン照明装置を用いた印刷半田検査装置の全体構成を示す斜視図である。
【図6】図5の撮像素子の撮像領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るライン照明装置を示す図である。このライン照明装置9Aは、第1の色の光を発光する複数個の第1LED素子(光源)91と、第2の色の光を発光する複数個の第2LED素子(光源)92と、単一の集光レンズ(集光光学系)93と、1つの基板94とを備えており、これらが筐体95に内蔵されている。
【0017】
第1LED素子91が発光する第1の色としては、例えば、青色、赤色、緑色のうちの一色であり、第2LED素子92が発光する第2の色としては、青色、赤色、緑色のうちの第1の色以外の色である。複数個の第1LED素子91は、基板94上に図面奥に向かって一列に等間隔もしくは規則性を有する間隔で実装されている。複数個の第2LED素子92も、該基板94上に図面奥に向かって一列に等間隔もしくは規則性を有する間隔で配置されている。そして、一列の第1LED素子91と一列の第2LED素子92は、所定の間隔で実装されている。
【0018】
集光レンズ93は、例えば、非線形の曲面を有するシリンドリカルレンズであり、一列に並んだ複数個の第1LED素子91から照射される光L1を屈折して透過し、照射面Pに集光してライン光LL1として結像すると共に、一列に並んだ複数個の第2LED素子92から照射される光L2を屈折して透過し、照射面Pに集光してライン光LL2として結像する。なお、集光レンズ93のレンズ口径を拡大することにより、照度効率を上昇させることができる。また、集光レンズ93の倍率と、一列の第1LED素子91と一列の第2LED素子92の実装ピッチとを調整することにより、ライン光LL1,LL2のラインピッチを操作することができる。
【0019】
このような構成のライン照明装置9Aによれば、2種類の第1、第2LED素子91,92の光を、1つの集光レンズ93のみにより集光することができるので、2種類の集光レンズを設計・製作する必要がなく部品点数を減少させて低コスト化を図ることができる。また、同一基板94上に色別にそれぞれ複数個一列に第1、第2LED素子91,92を配置することができるので、実装密度を向上させてライン照明装置9Aを小型化することができる。また、ライン照明装置9Aの筺体95は1つとなるため、従来のライン照明装置のように2つの筐体同士が干渉することはなく、例えば印刷半田検査装置にコンパクトに配設することができる。
【0020】
また、複数個の第1LED素子91及び第2LED素子92を、基板94上に一列に等間隔もしくは規則性を有する間隔で配置することができるので、ライン光LL1,LL2の強度を一定もしくは特定の分布に制御することができる。また、一列の第1LED素子91と一列の第2LED素子92を、所定の間隔で配置することができるので、ライン光LL1,LL2のラインピッチを制御することができる。
【0021】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るライン照明装置を図1に対応させて示す図であり、同一構成部は同一番号を付してその説明を省略する。このライン照明装置9Bは、複数個の第1LED素子91が基板941上に実装され、複数個の第2LED素子92が別の基板942上に実装されている。そして、各基板941,942を第1、第2LED素子91,92の光軸方向に移動させる移動手段961,962を備えている。移動手段961,962は、手動もしくは図略のモータ及びボールネジ等を備えた機構により自動で各基板941,942を移動させるようにする。
【0022】
このような構成のライン照明装置9Bによれば、移動手段961,962により複数個の第1LED素子91と集光レンズ93との距離及び複数個の第2LED素子92と集光レンズ93との距離を夫々可変させることができるので、ライン光LL1,LL2のライン幅や結像位置を変更することができる。
【0023】
例えば、図3に示すように、ライン照明装置9Bを印刷半田検査装置1に傾斜させて配設した場合には、検査対象基板100に印刷されているクリーム半田(以下、印刷半田という)110に照射される第1LED素子91の光L1と第2LED素子92の光L2との間には光路差dが生じて印刷半田110の像のピントが惚けると共にライン光LL1,LL2の光量低下やコントラスト低下が生じるおそれがある。
【0024】
しかし、移動手段961,962により第1LED素子91と第2LED素子92とを距離d分ずらしておくことにより上記光路差dを解消して印刷半田110の像のピントを正確に合わせることができると共にライン光LL1,LL2の光量低下やコントラスト低下を防止することができる。更に、ライン光LL1,LL2のライン幅を細く照射することができ、光量を増加させることができるので、印刷半田検査装置1に備えられているスリット光照明装置によるレーザ光のライン幅や光量に合わせることができる。
【0025】
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るライン照明装置を図1に対応させて示す図であり、同一構成部は同一番号を付してその説明を省略する。このライン照明装置9Cは、複数個の第1、第2LED素子91,92から照射される光を絞る絞り手段971,972を備えている。絞り手段971,972は、手動もしくは図略のモータ及び減速ギヤ等を備えた機構により自動で絞るようにする。
【0026】
このような構成のライン照明装置9Bによれば、絞り手段971,972により複数個の第1LED素子91の発光面積及び複数個の第2LED素子92の発光面積を夫々可変させることができるので、ライン光LL1,LL2のライン幅を変更することができ、強度分布を変更することができる。
【0027】
なお、上述した各実施形態では、2色の複数のLED素子91,92を2列配置したライン照明装置9,9A,9Bとしたが、3色以上の複数のLED素子を3列以上配置し、もしくは同一色の複数のLED素子を2列以上配置したライン照明装置としてもよい。また、光源としてLED素子91,92を用いたが、ランプ等を用いてもよい。また、集光光学系として単一の集光レンズ93を用いたが、光軸方向に配列された複合の集光レンズを用いてもよい。また、移動手段961,962及び絞り手段971,972を備えたライン照明装置としてもよい。
【0028】
図5は、第1の実施形態のライン照明装置9Aを用いた印刷半田検査装置の全体構成を示す斜視図である。この印刷半田検査装置1は、検査対象基板100に印刷されている印刷半田の2次元測定及び3次元測定を行って該印刷半田を検査する機能を備えている。印刷半田検査装置1は、照明装置2、撮像装置3、制御装置4、テーブル5等を備えている。
【0029】
照明装置2は、2つの3次元用ライン照明投光器10a,10b及び4つの2次元用ライン照明投光器20,30,40,50を備えている。この2次元用ライン照明投光器20,30,40,50が第1の実施形態のライン照明装置9Aであり、詳細は後述する。撮像装置3は、白黒画像を撮像するカメラ61とレンズ60を備えている。カメラ61は、CMOSセンサの撮像素子62を備えている。制御装置4は、画像処理制御部70を備えている。
【0030】
画像処理制御部70は、3次元用ライン照明投光器10a用の3次元撮像領域用画像メモリ71a、3次元用ライン照明投光器10b用の3次元撮像領域用画像メモリ71b、2次元用ライン照明投光器20用の2次元撮像領域用画像メモリ72、2次元用ライン照明投光器30用の2次元撮像領域用画像メモリ73、2次元用ライン照明投光器40用の2次元撮像領域用画像メモリ74、2次元用ライン照明投光器50用の2次元撮像領域用画像メモリ75を備えている。テーブル5は、X軸テーブル80、X軸用モータ81、Y軸テーブル82、Y軸用モータ83を備えている。
【0031】
2次元用ライン照明投光器20,30は、カメラ61とレンズ60により構成される光学系を挟むような形で照射角度が65度となるように対称配置されている。2次元用ライン照明投光器20,30は、赤色の第1LED素子20a,30a及び緑色の第2LED素子20b,30bを備えている。2次元用ライン照明投光器40,50は、カメラ61とレンズ60により構成される光学系を挟むような形で照射角度が30度となるように対称配置されている。2次元用ライン照明投光器40,50は、青色の第1LED素子40a,50a及び赤色の第2LED素子40b,50bを備えている。
【0032】
第1LED素子20a,30a,40a,50aの2次元用ライン照明光21a,31a,41a,51a及び第2LED素子20b,30b,40b,50bの2次元用ライン照明光21b,31b,41b,51bが、それぞれ上方向から斜め下方向に投光することで、基板100上に2次元用ライン照明光跡21,31,41,51が生じる。
【0033】
以上の2次元用ライン照明光跡21,31,41,51のライン幅(線幅)は、検査対象基板100が多少上下しても撮像したい線上を照明し続けることができるよう比較的大きなライン幅を持つ必要がある。検査対象基板100の許容上下幅によるが、具体的には1〜2mm程度のライン幅となるよう設定する。このように第1の実施形態のライン照明装置9Aを適用した2次元用ライン照明投光器20,30,40,50を用いているので、2次元用ライン照明光21b,31bの照射角度及び2次元用ライン照明光41b,51bの照射角度を同一にすることができ、検査対象基板100に印刷されている印刷半田の視認性を高めることができる。また、撮像視野内に2次元用ライン照明光跡21,31,41,51を全て収めることができ、検査対象基板100に印刷されている印刷半田の検査精度を向上させることができる。
【0034】
3次元用ライン照明投光器10a,10bは、カメラ61とレンズ60により構成される光学系を挟むような形で配置され、それぞれが上方向から斜め下方向に投光することで、3次元用ライン照明光11a,11bが発生し、検査対象基板100上に3次元用ライン照明光跡12a,12bが生じる。3次元用ライン照明投光器10a,10bには、検査対象基板100の色相に応じて赤色系の光源、あるいは青色系・緑色系の光源を採用する。
【0035】
以上の3次元用ライン照明光跡12a,12bのライン幅(線幅)は、検査対象基板100の表面に形成された高さ100μm程度の印刷半田(図示せず)をμmオーダで測定する関係から、基板表面の凹凸によって生じる3次元用ライン照明光跡12a,12bの直線の変形度合いが測定しやすいよう比較的細いライン幅である0.1mm程度に設定される。
【0036】
検査対象基板100上に生じた2次元用ライン照明光跡21,31,41,51及び3次元用ライン照明光跡12a,12bを、レンズ60を通してカメラ61の撮像素子62上に投影する。撮像素子62は、図6に示すように、撮像領域を任意に設定することができ、2次元用ライン照明光跡21,31,41,51を撮像するための2次元用撮像領域53,54,55,56及び3次元用ライン照明光跡12a,12bを撮像するための3次元用撮像領域52a,52bの5つの領域が設定されている。2次元用撮像領域53,54,55,56は、その撮像幅が1画素であり、ラインセンサカメラと同等と見なすことができる。3次元用撮像領域52a,52bは、その撮像幅が最大測定高さを規定することになるので比較的大きな値が設定され、通常40〜50画素程度ある。
【0037】
以上の光学系・照明系構成で、X軸モータ80を一定ピッチ動かしカメラ61で画像を撮像、さらにX軸モータ80を一定ピッチ動かしカメラ61で画像を撮像、という動作を繰り返していく。ここで、一定ピッチには、撮像素子62の1画素に投影される寸法と同じ数値を採用するのが一般的である。以上の動作の間、2次元用撮像領域53からのライン単位の出力を2次元撮像領域用画像メモリ72に蓄積していくことで面画像を得ることができる。
【0038】
同様に、2次元用撮像領域54のライン単位出力から2次元撮像領域用画像メモリ73の面画像が、2次元用撮像領域55のライン単位出力から2次元撮像領域用画像メモリ74の面画像が、2次元用撮像領域56のライン単位出力から2次元撮像領域用画像メモリ75の面画像が生成される。合わせて、3次元用撮像領域52aからの短冊形の面画像出力を3次元撮像領域用画像メモリ71aに、3次元用撮像領域52bからの短冊形の面画像出力を3次元撮像領域用画像メモリ71bに蓄積していく。
【0039】
2次元撮像領域用画像メモリ72の面画像は、比較的高い位置から赤色系の照明で撮像した画像になり、2次元撮像領域用画像メモリ73の面画像は、比較的高い位置から緑色系の照明で撮像した画像になり、2次元撮像領域用画像メモリ74の面画像は、比較的低い位置から青色系の照明で撮像した画像になり、2次元撮像領域用画像メモリ75の面画像は、比較的低い位置から赤色系の照明で撮像した画像になる。
【0040】
2次元撮像領域用画像メモリ72の面画像は縁色系基板から金あるいは銅パッドを抽出するのに適した画像であり、2次元撮像領域用画像メモリ73の面画像は赤色〜榿色系基板から金あるいは銅パッドを抽出するのに適した画像であり、2次元撮像領域用画像メモリ74の面画像は金あるいは銅パッド上に印刷された印刷半田を抽出するのに適した画像であり、2次元撮像領域用画像メモリ75の面画像は赤色〜榿色系基板から金あるいは銅パッドを抽出するのに適した画像である。これら4枚の面画像から2次元印刷半田検査を実施することができる。
【0041】
すなわち、特開2003−224353号公報に記載のように、表面色が赤茶色系の基板に緑色光を照射した場合、緑色光が補色となるとともに印刷半田の粒子によって緑色光が乱反射し、パッド以外の反射光が微量になる。よって、緑色光点灯時の明暗度が高い部分がパッド、明暗度が低い部分がパッド以外の基板表面となり、パッドを認識することができる。一方、印刷半田に青色光を低位置から照射した場合、印刷半田の粒子に乱反射されてその照射光の一部がカメラに入射するのに対し、印刷半田以外の部分は比較的鏡面のため、その照射光のほとんどは入射方向と正反対の方向に反射されカメラに入射しない。よって相対的に印刷半田が高輝度となり印刷半田を認識することができる。
【0042】
また、短冊形面画像が多数集積した3次元撮像領域用画像メモリ71a,71bから、測定対象面の凹凸状態を再現することができ、よって3次元印刷半田検査を実施することができる。
【0043】
すなわち、特開2005−207918号公報に記載のように、印刷半田上の3次元用ライン照明光跡12a,12bと検査対象基板100上の3次元用ライン照明光跡12a,12bは、印刷半田の高さ分だけ位置がずれたように撮像される。3次元用ライン照明光11a,11bの検査対象基板100の上面からの取り付け角度をθとすると、印刷半田のずれ量にtanθを掛けることで印刷半田の高さを測定することができる。さらに、3次元用ライン照明光跡12a,12bの長さ方向に直交する方向も同様に求めることで、印刷半田の体積を測定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
なお、本発明のライン照明装置は、印刷半田検査装置に適用される場合に限定されるものではなく、照明機能を有する装置であれば適用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 印刷半田検査装置、2 照明装置、3 撮像装置、4 制御装置、5 テーブル、9A,9B,9C ライン照明装置、10a,10b 3次元用ライン照明投光器、20,30,40,50 2次元用ライン照明投光器、20a,30a,40a,50a,91 第1LED素子、20b,30b,40b,50b,92 第2LED素子、21a,21b,31a,31b,41a,41b,51a,51b 2次元用ライン照明光、21,31,41,51 2次元用ライン照明光跡、11a,11b 3次元用ライン照明光、12a,12b 3次元用ライン照明光跡、60 レンズ、61 カメラ、70 画像処理制御部、71a,71b 3次元撮像領域用画像メモリ、72,73,74 2次元撮像領域用画像メモリ、80 X軸テーブル、81 X軸用モータ、82 Y軸テーブル、83 Y軸用モータ、93 集光レンズ、94,941,942 基板、95 筐体、961,962 移動手段、971,972 絞り手段、100 検査対象基板、110 印刷半田

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一基板上に色別にそれぞれ複数個一列に配置された光源と、
複数個の前記光源から照射される色別の光をそれぞれライン状に結像する単一の集光光学系もしくは光軸方向に配列された複合の集光光学系と、を備えたことを特徴とするライン照明装置。
【請求項2】
複数個の前記光源は、色別に等間隔もしくは規則性を有する間隔で配置されていることを特徴とする請求項1に記載のライン照明装置。
【請求項3】
複数個の前記光源と前記集光光学系との距離が色別に可変に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のライン照明装置。
【請求項4】
複数個の前記光源の発光面積が色別に可変に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のライン照明装置
【請求項5】
複数列の前記光源の色が同一色であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のライン照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−145229(P2011−145229A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7520(P2010−7520)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【出願人】(504184503)株式会社DJTECH (9)
【出願人】(502226380)株式会社オプトハブ (14)
【出願人】(510015763)株式会社ヴイエス・オプティクス (1)
【Fターム(参考)】