説明

不揮発性半導体メモリ装置及びその駆動方法

【課題】高集積度の電荷トラップ型の不揮発性メモリ装置を提供する。
【解決手段】本発明の電荷トラップ型の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置及びその駆動方法は、それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶することができる複数のメモリ素子を持つメモリアレイと、一組の第1〜第3ビットのデータを、一組をなす二つの前記電荷トラップ領域のスレショルド電圧グループにマッピングするように駆動されるページバッファーとを備える。一つの電荷トラップ領域に1.5ビット、すなわち一つのメモリ素子に3ビットのデータ値を記憶する電荷トラップ領域を持つ。よって、集積度が著しく向上する。また、本発明の方法によれば、プログラム及び読出時の全体的な動作速度が非常に速い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体メモリ装置に係り、特に電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶することが可能なメモリ素子を持つ不揮発性半導体メモリ装置及びその駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、SiNのように局所的に電荷を記憶することができる不導体、電荷記憶層を利用した電荷トラップ型の不揮発性メモリ素子が多数発表されている。このような電荷トラップ型の不揮発性メモリ素子は、フローティングゲート(floating gate)を利用したフローティングゲート型の不揮発性半導体メモリ素子に対し、製作工程が簡単で、高集積メモリ装置を実現することができる利点がある。このような、電荷トラップ型の不揮発性メモリ素子の代表的な例は、図1に示すようなNROM(Nitride−storage Read Only Memory)である。NROMは、トランジスタのゲート11の絶縁膜層に酸化膜−窒化膜−酸化膜(ONO:Oxide−Nitride−Oxide)の薄膜層11a、11b、11cを持つ。
【0003】
NROMのような電荷トラップ型の不揮発性メモリ素子においては、電荷記憶層である窒化膜13bに電荷(carrier)である電子を注入することで、データプログラムが実行される。言い換えれば、電荷トラップ型の不揮発性メモリ素子においては、注入される電荷によるスレショルド電圧の変化によって、データプログラムが実行される。
【0004】
電子注入方式としては、チャンネルホット−エレクトロン(Channel Hot−Electon injection:CHE)などが利用される。そして、不揮発性メモリ素子のデータ消去は、窒化膜13bに注入された電子を除去することでなされる。このような電荷の注入のために、適切な電圧がメモリ素子のゲート端子11、第1及び第2接合領域15a、15b及び基板17にそれぞれ印加される。
【0005】
例えば、図2aに示すように、第1接合領域15aに電源電圧VDDが印加され、第2接合領域15bに接地電圧VSSが印加される場合には、第1接合領域15aはドレインDとして作用し、第2接合領域15bはソースSとして作用する。この場合、ゲート端子11の電圧レベルによって、第1接合領域15a付近の窒化膜13b、すなわち電荷トラップ領域CT1に電子が注入される。結果的に、電荷トラップ領域CT1は、スレショルド電圧(threshold voltage)の増加によってプログラムされる。
【0006】
そして、図2bに示すように、第1接合領域15aに接地電圧VSSが印加され、第2接合領域15bに電源電圧VDDが印加される場合には、第1接合領域15aはソースSとして作用し、第2接合領域15bはドレインDとして作用する。この場合、ゲート端子11の電圧レベルによって、第2接合領域15b付近の窒化膜13b、すなわち電荷トラップ領域CT2に電子が注入される。すなわち、電荷トラップ領域CT2は、スレショルド電圧の増加によってプログラムされる。
【0007】
そして、電荷トラップ領域CT1、CT2に記憶されたデータの読出しは、プログラム時に電流の流れ方向を反対に制御することでなされる。例えば、図3aに示すように、第2接合領域15bに電源電圧VDDが印加されれば、ゲート端子11の電圧レベルによって、第1接合領域15a付近の電荷トラップ領域CT1に記憶されたデータが、第1接合領域15aに連結されるビットラインBLの電圧レベルとして読み出される。すなわち、電荷トラップ領域CT1がプログラムされた場合には、電荷ドラップ領域CT1は“ターンオフ"状態である。この時、ビットラインBLは電源電圧VDD側に制御されることができず、接地電圧VSS側に維持される。一方、プログラムされない場合には、ビットラインBLは電源電圧VDD側に制御される。
【0008】
また、図3bに示すように、第1接合領域15aに電源電圧VDDが印加されれば、ゲート端子11の電圧レベルによって、第2接合領域15b付近の電荷トラップ領域CT2に記憶されたデータが、第2接合領域15bに連結されるビットラインBLの電圧レベルで読み出される。
【0009】
このように、NROMのような不揮発性メモリ素子は、二つの電荷トラップ領域にデータを記憶することができるので、フローティングゲート型の不揮発性半導体メモリ素子に比べ、2倍程度の集積度を持つ。
【0010】
一方、通常の電荷トラップ領域CT1、CT2は、2種のスレショルド電圧レベルによって、一つのビットのデータをマッピングする。すなわち、一つのビットのデータは、図4に示すように、2種のスレショルド電圧グループの一つに制御されるスレショルド電圧によって決定される。例えば、電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧が基準電圧VMより低い場合には、読出時に対応するビットラインBLは電源電圧VDD側に制御され、“1"のデータが読み出される。そして、電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧が基準電圧VMより高い場合には、読出時に対応するビットラインBLは接地電圧VSS側に制御され、“0"のデータが読み出される。
【0011】
ところが、不揮発性半導体メモリ装置が高集積化することによって、より高い集積度の電荷トラップ型の不揮発性メモリ装置が要求されている。すなわち、一つの電荷トラップ領域CT1、CT2に1より多いビットのデータ値を記憶する電荷トラップ領域を持つ不揮発性半導体メモリ装置が要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明は従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高集積度の電荷トラップ型の不揮発性メモリ装置、例えば、一つの電荷トラップ領域CT1、CT2に1より多いビットのデータ値を記憶する電荷トラップ領域を持つ不揮発性半導体メモリ装置を提供することにその目的がある。
【0013】
本発明の他の目的は、前記不揮発性半導体メモリ装置を効率的に駆動する不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記のような技術的課題を達成するため、本発明の一観点によれば、それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶することができる複数のメモリ素子を持つメモリアレイと;一組の第1〜第3ビットのデータを、一組を成す二つの前記電荷トラップ領域のスレショルド電圧グループにマッピングするように駆動されるページバッファーと;前記メモリアレイの選択されたメモリ素子のワードラインを制御するローデコーダとを具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置が提供される。
【0015】
また、前記のような他の技術的課題を達成するため、本発明の他の観点によれば、それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶する複数のメモリ素子を持ち、一組を成す第1電荷トラップ領域及び第2電荷トラップ領域に一組の第1〜第3ビットのデータをプログラムする不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法であって、前記第1及び第2電荷トラップ領域が順次増加するそれぞれの第1〜第3スレショルド電圧グループのスレショルド電圧を持つ不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法において、前記第1ビットのデータによって前記第1電荷トラップ領域を第2スレショルド電圧グループにプログラムする第1ページプログラム段階と;前記第2ビットのデータによって前記第1及び第2電荷トラップ領域のいずれか一つのスレショルド電圧を第3スレショルド電圧グループにプログラムする第2ページプログラム段階であって、前記第3スレショルド電圧グループにプログラムされる電荷トラップ領域の選択は前記第1ページプログラム段階の実行結果に基づく第2ページプログラム段階と;前記第3ビットのデータによって前記第1及び第2電荷トラップ領域のいずれか一つのスレショルド電圧を第2スレショルド電圧グループにプログラムする第3ページプログラム段階であって、前記第2スレショルド電圧グループにプログラムされる電荷トラップ領域の選択は前記第2ページプログラム段階の実行結果に基づく第3ページプログラム段階とを具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法が提供される。
【0016】
また、前記のような他の技術的課題を達成するため、本発明のさらに他の観点によれば、それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶する複数のメモリ素子を持ち、一組を成す第1電荷トラップ領域及び第2電荷トラップ領域に記憶された一組の第1〜第3ビットのデータを読み出す不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法であって、前記第1及び第2電荷トラップ領域が順次増加するそれぞれの第1〜第3スレショルド電圧グループのスレショルド電圧を持つ不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法において、前記第1スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域及び前記第3スレショルド電圧グループの前記第2電荷トラップ領域を確認して前記第1ビットデータを読み出す第1ページ読出し段階と;前記第3スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域及び前記第2電荷トラップ領域を確認して前記第2ビットデータを読み出す第2ページ読出し段階と;前記第1スレショルド電圧グループ及び第3スレショルド電圧グループの前記第2電荷トラップ領域を確認し、前記第2スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域を排除して、前記第3ビットデータを読み出す第3ページ読出し段階とを具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法が提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリ装置は、例えば、一つの電荷トラップ領域CT1、CT2に1.5ビット、すなわち一つのメモリ素子に3ビットのデータ値を記憶する電荷トラップ領域を持つ。したがって、本発明の不揮発性半導体メモリ装置によれば、集積度が著しく向上する。また、本発明の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法においては、順次提供される3つのビットのデータによって、第1及び第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧が同時に制御される。したがって、本発明の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法によれば、プログラム時の全体的な動作速度が非常に速い。
【0018】
また、本発明の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法においては、各ビットのデータは独立的に確認可能であり、1回の読出しで確認できる。したがって、本発明の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法によれば、読出時の全体的な動作速度も非常に速い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明とその動作上の利点、及び本発明の実施によって達成される目的を充分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及び添付図面に記載した内容を参照しなければならない。各図面を理解するに際して、同一部材はできるだけ同一参照符号で示そうとすることに留意しなければならない。そして、本発明の要旨を不要にあいまいにすることができると判断される公知機能及び構成についての詳細な技術は省略する。
【0020】
まず、電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリ装置の集積度を高めるための一つの方案として、電荷トラップ領域CT1、CT2を4−レベルスレショルド電圧グループにプログラムする4−レベルの電荷トラップ領域を提示することができる。4−レベルの電荷トラップ領域は、図5に示すように、4種レベルのスレショルド電圧のなかの一つにプログラムすることができる。結果的に、4−レベルの電荷トラップ領域は、4種のなかのいずれか一つのデータを記憶することができる。したがって、4−レベルの電荷トラップ領域は、2−レベルの電荷トラップ領域に比べて、2倍程度のデータ記憶容量を持つことになる。
【0021】
ところが、4−レベルの電荷トラップ領域では、隣接レベル間のスレショルド電圧のマージン(margin)は典型的に非常に小さい。そして、各電荷トラップ領域のスレショルド電圧は、電子の漏洩などによってシフト(shift)しうる。したがって、4−レベルのいずれか一つにプログラムされた4−レベルの電荷トラップ領域のスレショルド電圧が隣接レベルのスレショルド電圧に移動することができる。したがって、4−レベルの電荷トラップ領域では、信頼性が低くなりうる。
【0022】
また、4−レベルの電荷トラップ領域では、隣接レベル間のスレショルド電圧のマージンは非常に小さいから、プログラム電圧は非常に小さな間隔の増加でメモリ素子の制御ゲートに印加される。したがって、4−レベルの電荷トラップ領域では、プログラムにかかる時間が非常に長くなる。
【0023】
このような4−レベルの電荷トラップ領域の信頼性及びプログラム所要時間の改善のために、本発明の電荷トラップ型の不揮発性半導体メモリ装置では、3−レベルの電荷トラップ領域が利用される。
【0024】
3−レベルの電荷トラップ領域CT1、CT2は、図6に示すように、三つのレベルのスレショルド電圧グループG1、G2、G3を持つ。ここで、二つの電荷トラップ領域CT1、CT2が一組をなして三つのビットデータを記憶するように動作する。
【0025】
したがって、3−レベルの電荷トラップ領域CT1、CT2は、2−レベルの電荷トラップ領域CT1、CT2に比べて、多数のデータ記憶状態を持つので、相対的に高い集積度を持つ。また、3−レベルの電荷トラップ領域CT1、CT2は、4−レベルの電荷トラップ領域に比べて、スレショルド電圧グループ間の間隔が大きくなるので、相対的に高い信頼性を持ちつつプログラム所要時間が短縮される。
【0026】
一方、本発明に適用される電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧のグループは、第1基準電圧VR1及び第2基準電圧VR2を基準として区分することができる。本明細書では、第1基準電圧VR1より低いスレショルド電圧グループを“第1スレショルド電圧グループG1"といい、第1基準電圧VR1と第2基準電圧VR2間のスレショルド電圧グループを“第2スレショルド電圧グループG2"という。そして、第2基準電圧VR2より高いスレショルド電圧グループを“第3スレショルド電圧グループG3"という。
【0027】
一方、本発明の不揮発性半導体メモリ装置における第1基準電圧VR1及び第2基準電圧VR2は、プログラムのパス(pass)/フェイル(fail)を確認するための確認読出の時、及び記憶されたデータを読み出すためのノーマル読出の時に、相違なるレベルに設定されることができる。本明細書では、確認読出時とノ−マル読出時の第1基準電圧VR1及び第2基準電圧VR2は同一であると仮定する。しかし、これは、説明の便宜のためのもので、これによって本発明の技術的保護範囲が制限されない。
【0028】
以下、添付図面に基づいて本発明の望ましい実施形態を説明することで、本発明を詳細に説明する。
【0029】
図7は本発明の一実施形態による不揮発性半導体メモリ装置の一部を示す図である。図7には、メモリアレイ100、ページバッファー200、ドレイン電圧供給器300、ビットラインデコーダ400、センスアンプ500、及びローデコーダ600が示されている。
【0030】
本明細書において、ページバッファー200、ドレイン電圧供給器300、センスアンプ500及びビットラインデコーダ400は、‘データ制御回路’と呼ばれることができる。一方、図7において、ドレイン電圧供給器300はシンボル化して示す。
【0031】
図8は図7のメモリアレイ100の一部を示す図で、NOR型の不揮発性半導体メモリ装置の場合を示す図である。メモリアレイ100は、行及び列のマトリックス構造上に配列される複数の電荷トラップ型のメモリ素子MCを含む。ここで、一つのメモリ素子MCには少なくとも二つの電荷トラップ領域CT1、CT2が含まれる。
【0032】
電荷トラップ領域CT1、CT2は、電気的にプログラム及び消去が可能であり、電源供給されない状態でもデータの記憶が可能である。また、電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧がゲート端子に印加される電圧より低い場合、すなわち‘ターンオン’の場合には、対応するビットラインBLは電源電圧VDD側に制御される。そして、電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧がゲート端子に印加される電圧より高い場合、すなわち‘ターンオフ’の場合には、対応するビットラインBLは接地電圧VSS側に制御される。
【0033】
一方、本実施形態においては、一つのメモリ素子MCに形成される二つの電荷トラップ領域CT1、CT2が一組を成す。しかし、一組を成す二つの電荷トラップ領域CT1、CT2が相違なるメモリ素子MCに形成される場合にも、本発明の技術的思想は具現可能である。
【0034】
一組の第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2には、一組を成す第1〜第3ビットのデータ値がプログラムされることができる。また、一組の二つメモリ素子のスレショルド電圧による記憶状態は、第1〜第3ビットのデータ値として読み出される。
【0035】
本明細書及び図面において、第1〜第3ビットは、参照符号‘BIT1〜BIT3’で表すことができる。そして、一組の二つ電荷トラップ領域を利用したデータのプログラム及び読出し方法については、本明細書で、後に詳細に説明する。
【0036】
また、図7を参照すれば、ページバッファー200は、一組の第1〜第3ビットBIT1〜BIT3のデータを一組の第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧グループにマッピングするように駆動される。
【0037】
図9は図7のページバッファー200を詳細に示す図である。ページバッファー200は、伝送端子NTRS、センシング端子NSEN、第1ラッチブロックLTBK1及び第2ラッチブロックLTBK2を含む。
【0038】
伝送端子NTRSは、メモリアレイ100側にデータを提供することができる。そして、センシング端子NSENは、メモリアレイ100側から提供されるデータをセンスすることができる。
【0039】
第1ラッチブロックLTBK1は、第1ラッチデータDLT1を記憶することができる。そして、第1ラッチブロックLTBK1は、第1ラッチデータDLT1を伝送端子NTRSにマッピングすることができ、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第1ラッチデータDLT1をフロップする。
【0040】
第1バッファーブロックLTBK1は、具体的には、第1ラッチ部210、第1フロップ部220、及び反転フロップ部230を含みうる。
【0041】
第1ラッチ部210は、第1ラッチデータDLT1をラッチして記憶する。そして、第1ラッチ部210は、第1ブロック選択信号BLSLT1に応答して、第1ラッチデータDLT1を伝送端子NTRSにマッピングする。
【0042】
第1フロップ部220は、センシング端子NSENの電圧レベル又は第2バッファーブロックLTBK2の第2ラッチデータDLT2に応じて、第1ラッチデータDLT1を論理"L"から論理"H"にフロップさせるように制御される。本明細書の特許請求の範囲において、例えば、論理"L"は‘第1論理状態’と、論理"H"は‘第2論理状態’と呼ぶことができる。
【0043】
第1フロップ部220は、より具体的には、伝達手段221及びフロップ手段223を含みうる。伝達手段221は、伝達制御信号TRに応じてイネーブルされる。この時、伝達手段221は、第2バッファーブロックLTBK2の第2ラッチデータDLT2に応じて、第1ラッチデータDLT1を論理"L"から論理"H"にフロップさせる。
【0044】
フロップ手段223は、第1ラッチ制御信号LCH1に応答してイネーブルされる。この時、フロップ手段223は、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて、第1ラッチ部210にラッチされた第1ラッチデータDLT1を論理"L"から論理"H"にフロップするように制御する。
【0045】
反転フロップ部230は、センシング端子NSEN及び第2バッファーブロックLTBK2の第2ラッチデータDLT2に応じて第1ラッチ部210の第1ラッチデータDLT1を論理"H"から論理"L"に反転フロップさせるように制御される。反転フロップ部230は、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて第1ラッチデータDLT1を反転フロップするように制御する。この時、第2ラッチブロックLTBK2にラッチされた第2ラッチデータDLT2に論理状態が"L"の場合には、反転フロップ部230による第1ラッチデータDLT1の論理"H"から論理"L"への反転フロップは遮断される。
【0046】
望ましくは、第1バッファーブロックLTBK1は、第1入出力部250をさらに含む。第1入出力部250は、第1ラッチ部210の第1ラッチデータDLT1をロードしたり、第1ラッチデータDLT1を内部データ線IDLに提供したりする。
【0047】
ついで、図9を参照すれば、第2ラッチブロックLTBK2は、第2ラッチデータDLT2を記憶することができる。そして、第2ラッチブロックLTBK2は、第2ラッチデータDLT2を伝送端子NTRSにマッピングすることができ、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第2ラッチデータDLT2をフロップする。
【0048】
第2バッファーブロックLTBK2は、具体的には、第2ラッチ部260及び第2フロップ部270を含みうる。第2ラッチ部260は、第2ラッチデータDLT2をラッチして記憶する。そして、第2ラッチ部260は、第2ブロック選択信号BLSLT2に応答して、第2ラッチデータDLT2を伝送端子NTRSにマッピングする。
【0049】
第2フロップ部270は、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて第2ラッチデータDLT2を論理"L"から論理"H"にフロップさせるように制御される。第2フロップ部270は、第2ラッチ制御信号LCH2に応答してイネーブルされる。この時、第2フロップ部270は、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて第2ラッチ部260にラッチされた第2ラッチデータDLT2を論理"L"から論理"H"にフロップするように制御する。
【0050】
図9において、伝送端子プリチャージ部203は、第1制御信号VCON1に応答して、伝送端子NTRSを電源電圧VDDでプリチャージする。伝送端子ディスチャージ205は、第2制御信号VCON2に応答して、伝送端子NTRSを接地電圧VSSにディスチャージさせる。
【0051】
また、図7を参照すれば、ドレイン電圧供給器300は、ページバッファー200で制御される伝送端子NTRSの電圧レベルに応じて、選択的にビットラインデコーダ400にドレイン電圧VDRを提供する。本実施形態において、ドレイン電圧VDRはプログラム電圧VPGMである。
【0052】
図10は図7のドレイン電圧供給器300の具体的な構成例を示す図である。図10を参照すれば、ドレイン電圧供給器300は、反転昇圧部310と電圧伝送部330を含む。反転昇圧部310は、伝送端子NTRSの電圧レベルに対応する出力信号N320を発生する。反転昇圧部310の出力信号N320は、接地電圧VSS側の伝送端子NTRSに応答して、昇圧電圧VPP側に制御される。そして、反転昇圧部310の出力信号N320は、電源電圧VDD側の伝送端子NTRSに応答して、接地電圧VSS側に制御される。
【0053】
そして、電圧伝送部330は、反転昇圧部310の出力信号N320の電圧レベルに応じて、ドレイン電圧VDRをビットラインデコーダ400に提供する。望ましくは、ドレイン電圧VDRは、プログラム電圧VPGMである。
【0054】
結果的に、伝送端子NTRSの電圧レベルが接地電圧VSS側である時、すなわち論理"L"の第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2(図9参照)がマッピングされる時、ビットラインデコーダ400にドレイン電圧VDRが提供される。すなわち、ドレイン電圧供給器300は、伝送端子NTRSの論理状態を反転して、ビットラインデコーダ400に提供することになる。
【0055】
再び図7を参照すれば、ビットラインデコーダ400は、メモリアレイ100のビットラインBL<1:n>のいずれか一つを選択する。プログラムの時、ビットラインBL<1:n>から選択される一つのビットラインの電圧レベルは、ドレイン電圧供給器300からのドレイン電圧VDRの供給の有無によって制御される。すなわち、ドレイン電圧供給器300からのドレイン電圧VDRが供給される場合には、ビットラインBL<1:n>から選択される一つのビットラインは、プログラム電圧VPGMに制御される。一方、ドレイン電圧供給器300からのドレイン電圧VDRが供給されることができない場合には、ビットラインBL<1:n>から選択される一つのビットラインは、フローティング(floating)又は接地電圧VSSに制御される。
【0056】
また、ビットラインデコーダ400は、ビットラインBL<1:n>から選択される一つのビットラインの電圧レベルをグローバルビットラインGBLに提供する。
【0057】
センスアンプ500は、グローバルビットラインGBLの電圧レベルを反転増幅して、前記ページデコーダ200のセンシング端子NSEN(図9参照)に提供する。
【0058】
図11は、図7のセンスアンプ500の具体的な構成例を示す図である。図11を参照すれば、センスアンプ500は、具体的には、センシング部510、520、増幅部530、及びセンシング電圧出力部540を含みうる。センシング部510、520は、センシングイネーブル信号SAEが"H"である状態で、グローバルビットラインGBL及び基準電圧VREFをセンスする。そして、増幅部530は、センシング部510でセンスされたグローバルビットラインGBLの電圧レベルを基準電圧VREFと比較して増幅する。
【0059】
そして、センシング電圧出力部540は、増幅部530によって増幅されたグローバルビットラインGBLの電圧を反転して記ページバッファー200のセンシング端子NSEN(図9参照)に提供する。
【0060】
すなわち、電荷トラップ領域CT1、CT2が‘ターンオフ’される場合には、記センシング端子NSENは接地電圧VSS側に制御される。そして、電荷トラップ領域CT1、CT2が’ターンオン’になる場合には、センシング端子NSENは電源電圧VDD側に制御される。
【0061】
再び図7を参照すれば、ローデコーダ600は、メモリアレイ100に接続されて、選択されるワードラインWLの電圧レベルを制御する。データ入出力回路700は、ページバッファー200にラッチされたデータを外部システムに出力し、そして外部システムから入力されるデータをページバッファー200にロードする。
【0062】
一方、本実施形態において、内部データ線IDLのデータ値は、プログラム又は読出し動作時に、外部に提供される第1〜第3ビットBIT1〜BIT3のデータと一致すると仮定する。すなわち、各ビットのデータが"1"の場合、内部データ線IDLは"H"であり、各ビットのデータが"0"の場合、内部データ線IDLは"L"であると仮定する。
【0063】
本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置においては、一つの電荷トラップ領域CT1、CT2に1.5ビット、すなわち一つのメモリ素子に3ビットのデータ値を記憶する電荷トラップ領域を持つ。したがって、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置によれば、集積度が著しく向上する。
【0064】
つぎに、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法を説明する。ここで、一組の電荷トラップ領域に対するプログラムは、第1〜第3ビットBIT1〜BIT3をそれぞれ用いる第1〜第3ページプログラム段階順に実行される。
【0065】
図12及び図13はそれぞれ本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第1ページプログラム段階を示す流れ図及びデータ流れ図である。第1ページプログラム段階では、第1ビットBIT1のデータに応じて第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第2スレショルド電圧グループG2にプログラムされる。
【0066】
図12を参照すれば、S1110段階で、第1ラッチデータDLT1が論理"H"にリセットされる。そして、S1120段階で、第1ビットBIT1のデータが内部データ線IDLを通じて、第1ラッチデータDLT1にロードされる(図13のA1参照)。すなわち、第1ビットBIT1が"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は"L"にラッチされる。一方、第1ビットBIT1が"1"の場合には、第1ラッチデータDLT1は"H"を維持する。
【0067】
その後、S1130段階で、第1ラッチデータDLT1を用いて、第1電荷トラップ領域CT1に対するプログラムが実行される(図13のA2参照)。すなわち、第1ビットBIT1が"0"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は高くなり、第1ビットBIT1が"1"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は以前状態をそのまま維持する。
【0068】
そして、S1140段階で、第1基準電圧VR1として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図13のA3参照)。すなわち、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1基準電圧VR1以上であるか否かがセンシング端子NSENに反映される。言い換えれば、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1基準電圧VR1より高い場合には、センシング端子NSENの電圧レベルは接地電圧VSS側に制御される。一方、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1基準電圧VR1より低い場合には、センシング端子NSENの電圧レベルは電源電圧VDD側に制御される。
【0069】
S1150段階で、第1ラッチ制御信号LCH1が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる(図13のA4参照)。言い換えれば、センシング端子NSENの電圧レベルが電源電圧VDD側である場合には、第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる。一方、センシング端子NSENの電圧レベルが接地電圧VSS側である場合には、第1ラッチデータDLT1は以前のデータ状態をそのまま維持する。
【0070】
結果的に、S1150段階の実行後、第1ラッチデータDLT1が論理"L"であるのは、第1電荷トラップ領域CT1に対するプログラムが実行されたが、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が目標とする第2スレショルド電圧グループG2に制御されることができなかったことを意味する。
【0071】
S1160段階で、第1データ線制御信号DIO1が"H"パルスとして発生し、第1ラッチデータDLT1の論理状態が外部に読み出され(図13のA5参照)、S1170段階でプログラムの成功有無が確認される。本実施形態では、S1160段階で読み出されるデータの論理状態"H"はプログラム成功を示す。一方、S1160段階で読み出されるデータの論理状態"L"はプログラム失敗を示す。
【0072】
プログラムが失敗(fail)であれば、S1130段階から繰り返し実行される。この時、S1130段階で、選択されるワードライン又はビットラインの電圧レベルは漸次増加する。
【0073】
図14は本発明の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法によって第1ページプログラム段階が実行された後、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【0074】
第1ビットBIT1のデータが"1"であるCASE11においては、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧はともに消去状態、すなわち第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0075】
第1ビットBIT1のデータが"0"であるCASE12においては、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0076】
図15a及び図15bは本発明の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第2ページプログラム段階を示す流れ図である。そして、図16a及び図16bは図15a及び図15bの流れ図によるデータ流れ図である。第2ページプログラム段階では、第2ビットBIT2のデータによって第1電荷トラップ領域CT1又は第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3にプログラムされる。
【0077】
図15a及び図15bを参照すれば、S1205段階で、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2が論理"H"にリセットされる。そして、S1210段階で、第2ビットBIT2のデータが内部データ線IDLを通じて、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を制御するデータローディング段階が実行される(図16aのB1参照)。すなわち、第2ビットBIT2が"0"の場合には、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2は"L"にラッチされる。一方、第2ビットBIT2が"1"の場合には、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2は"H"を維持する。
【0078】
その後、S1215段階及びS1220段階で、第1ページプログラム段階でプログラムされた第1電荷トラップ領域CT1のデータを用いて、データローディング段階による第2ラッチデータDLT2を制御する以前データ反映段階が実行される。
【0079】
具体的には、S1215段階で、第1ページプログラム段階が実行された第1電荷トラップ領域CT1のデータが第1基準電圧VR1としてセンシング端子NSENに反映される(図16aのB2参照)。そして、S1220段階では、S1215段階で決定されたセンシング端子NSENの電圧レベルを用いて、S1210段階で決定された第2ラッチデータDLT2が制御される(図16aのB3参照)。結果的に、第1ビットBIT1が"0"の場合には、第2ラッチデータDLT2は"H"にフロップされる。一方、第1ビットBIT1が"1"の場合には、第2ラッチデータDLT2は以前の状態をそのまま維持する。
【0080】
そして、S1225段階で、伝達制御信号TRが"H"に活性化する。したがって、S1225段階では、S1220段階で決定された第2ラッチデータDLT2を用いて、S1210段階による第1ラッチデータDLT1を制御する伝達段階が実行される(図16aのB4及びB4’参照)。すなわち、第1ビットBIT1が"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は以前の状態をそのまま維持する。一方、第1ビットBIT1が"1"の場合には、第1ラッチデータDLT1は"L"にフロップされる。
【0081】
S1225段階の実行後における第1ラッチデータDLT1と第2ラッチデータDLT2の論理状態は次のとおりである。
【0082】
すなわち、第2ビットBIT2のデータが"1"の場合には、第1ビットBIT1のデータ値にかかわらず、第1ラッチデータDLT1と第2ラッチデータDLT2は論理"H"である。
【0083】
そして、第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"L"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"H"である。
【0084】
そして、第1ビットBIT1のデータが"1"で、第2ビットBIT2のデータが"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"H"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"L"である。
【0085】
その後、S1230段階で、S1220段階及びS1225段階で決定された第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を用いて、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2に対するプログラムを実行するプログラム実行段階が進む(図16bのB5及びB5’参照)。すなわち、第2ビットBIT2が"1"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は以前状態をそのまま維持する。この時、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2に対するプログラムは順次進行されることが望ましい。
【0086】
一方、第2ビットBIT2が"0"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1又は第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に制御される。言い換えれば、第1ビットBIT1が"0"であれば、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に制御される。第1ビットBIT1が"1"であれば、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に制御される。
【0087】
結果的に、第1ページプログラム段階の実行によって第1電荷トラップ領域CT1が第2スレショルド電圧グループG2に制御された場合には、第2ページプログラム段階で、第1電荷トラップ領域CT1が第3スレショルド電圧グループG3に制御される。一方、第1ページプログラム段階の実行によって第1電荷トラップ領域CT1が第1スレショルド電圧グループG1に維持される場合には、第2ページプログラム段階で、第2電荷トラップ領域CT2が第3スレショルド電圧グループG3に制御される。
【0088】
ついで、S1235段階で、第2基準電圧VR2として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧をセンシング端子NSENに反映する(図16bのB6参照)。すなわち、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第2基準電圧VR2以上であるか否かがセンシング端子NSENに反映される。
【0089】
S1240段階で、第1ラッチ制御信号LCH1を"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる(図16bのB7参照)。
【0090】
そして、S1245段階で、第2基準電圧VR2として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図16bのB8参照)。すなわち、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第2基準電圧VR2以上であるか否かがセンシング端子NSENに反映される。
【0091】
S1250段階で、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図16bのB9参照)。
【0092】
S1255段階で、第1データ線制御信号DIO1及び第2データ線制御信号DIO2が同時に又は順次に"H"パルスとして発生し、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2の論理状態が外部に読み出され(図16bのB10参照)、S1260段階でプログラムの成功の有無が確認される。
【0093】
ここで、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置においては、S1260段階においてプログラムが成功したか否かを確認するためのプログラム確認回路として、第1電荷トラップ領域CT1と第2電荷トラップ領域CT2のいずれか一つのスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に制御されれば、プログラム成功と確認することができる回路が必要であることは当業者には自明である。そして、このようなプログラム確認回路が多様な形態で具現されることができることも当業者には自明である。
【0094】
プログラムが失敗(fail)であれば、S1230段階から繰り返し実行される。この時、S1230段階で、選択されるワードライン又はビットラインの電圧レベルは次第に増加する。
【0095】
一方、図15bのS1235段階、S1240段階、S1245段階及びS1250段階でのセンシング端子NSENの電圧レベル及び第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2の論理状態の変化は、図12のS1140及びS1150段階を参照すると、当業者には明らかであるので、本明細書ではそれについての具体的な技術は省略する。
【0096】
図17は本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法によって第2ページプログラム段階が実行された後の第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【0097】
第1ビットBIT1及び第2ビットBIT2のデータが共に"1"の場合(CASE21)には、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧は共に消去状態、すなわち第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0098】
第1ビットBIT1のデータが"1"で、第2ビットBIT2のデータが"0"である場合(CASE22)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に制御される。
【0099】
第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"1"である場合(CASE23)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG1に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0100】
第1ビットBIT1及び第2ビットBIT2のデータがともに"0"の場合(CASE24)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に制御され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0101】
図18a及び図18bは本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法におけるる第3ページプログラム段階を示す流れ図である。そして、図19a及び図19bは図18a及び図18bの流れ図によるデータ流れ図である。第3ページプログラム段階では、第3ビットBIT3のデータによって第1電荷トラップ領域CT1又は第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第2スレショルド電圧グループG2にプログラムされる。
【0102】
図18a及び図18bを参照すれば、S1305段階で、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を論理"H"にリセットする。そして、S1310段階で、第3ビットBIT3のデータが内部データ線IDLを通じて第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を制御するデータローディング段階が実行される(図19aのC1参照)。すなわち、第3ビットBIT3が"0"の場合には、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2は"L"にラッチされる。一方、第3ビットBIT3が"1"の場合には、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2は"H"を維持する。
【0103】
その後、S1315段階及びS1320段階で、第2ページプログラム段階で決定された第2電荷トラップ領域CT2のデータを用いて、データローディング段階で決定された第2ラッチデータDLT2を制御する以前データ反映段階が実行される。
【0104】
具体的には、S1315段階で、第2ページプログラム段階が実行された第2電荷トラップ領域CT2のデータが第2基準電圧VR2としてセンシング端子NSENに反映される(図19aのC2参照)。そして、S1320段階では、S1315段階で決定されたセンシング端子NSENの電圧レベルを用いて、S1310段階で決定された第2ラッチデータDLT2が制御される(図19aのC3参照)。結果的に、第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"である場合には、第2ラッチデータDLT2は"H"にフロップされる。一方、第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"である場合を除いた残りの場合には、第2ラッチデータDLT2は以前の状態をそのまま維持する。
【0105】
そして、S1325段階で、伝達制御信号TRが"H"に活性化する。したがって、S1325段階では、S1320段階で決定された第2ラッチデータDLT2を用いて、S1310段階で決定された第1ラッチデータDLT1を制御する伝達段階が実行される(図19aのC4及びC4’参照)。すなわち、第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"である場合には、第1ラッチデータDLT1は以前の状態をそのまま維持する。
【0106】
一方、第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"である場合を除いた残りの場合には、第1ラッチデータDLT1は"H"にフロップされる。
【0107】
S1325段階の実行後、第1ラッチデータDLT1と第2ラッチデータDLT2の論理状態は次のようである。
【0108】
すなわち、第3ビットBIT3のデータが"1"の場合には、第1及び第2ビットBITT1、BIT2のデータ値にかかわらず、第1ラッチデータDLT1と第2ラッチデータDLT2は論理"H"である。
【0109】
そして、第1及び第2ビットBIT1、BIT2のデータが"0"で、第3ビットBIT3のデータが"0"である場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"H"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"L"である。
【0110】
そして、第1ビットBIT1のデータが"1"で、第2及び第3ビットBIT2、BIT3のデータが"0"である場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"L"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"H"である。
【0111】
そして、第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"1"で、第3ビットBIT3のデータが"0"である場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"H"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"L"である。
【0112】
そして、第1〜第3ビットBIT1〜BIT3のデータがともに"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"H"であり、第2ラッチデータDLT2は論理"L"である。
【0113】
その後、S1330段階で、S1320段階及びS1325段階で決定された第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を用いて、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2に対するプログラムを行うプログラム実行段階が進む(図19bのC5、C5’参照)。望ましくは、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2に対するプログラムは順次進行される。
【0114】
第3ビットBIT3が"1"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は以前状態をそのまま維持する。
【0115】
一方、第3ビットBIT3が"0"の場合には、第1電荷トラップ領域CT1又は第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御される。言い換えれば、第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"であれば、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御される。第1ビットBIT1が"1"で、第2ビットBIT2が"0"である場合を除いた残りの場合には、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第2スレショルド電圧グループG2に制御される。
【0116】
結果的に、第2ページプログラム段階の実行によって第2電荷トラップ領域CT2が第3スレショルド電圧グループG3に制御された場合には、第3ページプログラム段階で、第1電荷トラップ領域CT1が第2スレショルド電圧グループG2に制御される。一方、第2ページプログラム段階の実行によって第2電荷トラップ領域CT1が第1スレショルド電圧グループG1に維持される場合には、第3ページプログラム段階で、第2電荷トラップ領域CT2が第2スレショルド電圧グループG2に制御される。
【0117】
ついで、S1335段階で、第1基準電圧VR1として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図19bのC6参照)。
【0118】
S1340段階で、第1ラッチ制御信号LCH1が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる(図19bのC7参照)。
【0119】
そして、S1345段階で、第1基準電圧VR1として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図19bのC8参照)。
【0120】
S1350段階で、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図19bのC9参照)。
【0121】
S1355段階で、第1データ線制御信号DIO1及び第2データ線制御信号DIO2が同時に又は順次に"H"パルスとして発生し、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2の論理状態が外部に読み出され(図19bのB10参照)、S1360段階でプログラムが成功したか否かが確認される。
【0122】
プログラムが失敗(fail)であれば、S1330段階から繰り返し実行される。この時、S1230段階で、選択されるワードライン又はビットラインの電圧レベルは次第に増加する。
【0123】
一方、図19bのS1335段階、S1340段階、S1345段階及びS1350段階でのセンシング端子NSENの電圧レベル及び第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2の論理状態の変化は、図12のS1140及びS1150段階を参照すると、当業者には自明であるので、本明細書ではそれについての具体的な技術は省略する。
【0124】
図20は本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第3ページプログラム段階が実行された後の第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【0125】
第1ビットBIT1、第2ビットBIT2及び第3ビットBIT3のデータがともに"1"の場合(CASE31)には、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧は共に消去状態、すなわち第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0126】
第1ビットBIT1及び第2ビットBIT2のデータが"1"で、第3ビットBIT3のデータが"0"である場合(CASE32)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御される。
【0127】
第1ビットBIT1のデータが"1"で、第2ビットBIT2のデータが"0"で、第3ビットBIT3のデータが"1"である場合(CASE33)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持され、第3電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG2に維持される。
【0128】
第1ビットBIT1のデータが"1"で、第2ビットBIT2のデータが"0"で、第3ビットBIT3のデータが"0"である場合(CASE34)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に維持される。
【0129】
第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"1"で、第3ビットBIT3のデータが"1"である場合(CASE35)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0130】
第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"1"で、第3ビットBIT3のデータが"0"である場合(CASE36)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御される。
【0131】
第1ビットBIT1のデータが"0"で、第2ビットBIT2のデータが"0"で、第3ビットBIT3のデータが"1"である場合(CASE37)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第1スレショルド電圧グループG1に維持される。
【0132】
第1ビットBIT1、第2ビットBIT2及び第3ビットBIT3のデータがともに"0"の場合(CASE38)には、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧は第3スレショルド電圧グループG3に維持され、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧は第2スレショルド電圧グループG2に制御される。
【0133】
また、本実施形態の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法では、順次提供される三つのビットBIT1、BIT2、BIT3のデータに応じて、第1及び第2電荷トラップ領域CT1、CT2のスレショルド電圧が同時に制御される。そして、各ビットに対して1回又は2回の確認読出しだけでプログラムが成功したか否かを確認することができる。
【0134】
ついで、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法を説明する。ここで、第1〜第3ビットBIT1〜BIT3をそれぞれ読み出す第1〜第3ページ読出し段階が非順次に進行されても、一組の電荷トラップ領域に対する読出しが可能である。
【0135】
図21は本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法による第1ページ読出し段階を示す流れ図である。そして、図22a及び図22bは図21の流れ図によるデータ流れ図である。第1ページ読出し段階では、第1スレショルド電圧グループG1の第1電荷トラップ領域CT1と第3スレショルド電圧グループG3の第2電荷トラップ領域CT2が確認され、第1ビットBIT1のデータが読み出される。
【0136】
図21を参照すれば、S1410段階で、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2が論理"L"にセットされるセッティング段階が実行される(図22aのD1参照)。
【0137】
そして、S1420段階及びS1430段階では、第1基準電圧VR1を基準として確認される第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第2ラッチデータDLT2を制御するデータ引き出し段階が実行される。
【0138】
具体的には、S1420段階で、第1基準電圧VR1として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図22aのD2参照)。S1430段階で、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図22aのD3参照)。
【0139】
そして、S1440段階では、伝達制御信号TRが"H"に活性化する。したがって、S1440段階では、S1430段階で決定された第2ラッチデータDLT2を用いて、S1410段階でセットされた第1ラッチデータDLT1を制御する伝達段階が実行される(図22aのD4及びD4’参照)。
【0140】
S1440段階の実行後における第1ラッチデータDLT1の論理状態を説明すれば次のとおりである。すなわち、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1スレショルド電圧グループG1に位置する場合(図20のCASE31、CASE32、CASE33)に、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第2及び第3スレショルド電圧グループG2、G3に位置する場合(図20のCASE34〜CASE38)に、第1ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0141】
そして、S1450段階及びS1460段階では、第2基準電圧VR2を基準として確認される第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第1ラッチデータDLT2をフリップさせるためのフロップ段階が実行される。
【0142】
具体的には、S1450段階で、第2基準電圧VR2として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図22bのD5参照)。S1460段階で、第1ラッチ制御信号LCH1が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる(図22bのD6参照)。
【0143】
S1460段階における第1ラッチデータDLT1の論理状態の変化を説明すれば次のとおりである。すなわち、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE33及びCASE34)に、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合には、第1ラッチデータDLT1は以前論理状態をそのまま維持する。
【0144】
結局、S1440段階及びS1460段階の実行後、第1ラッチデータDLT1の論理状態の変化を説明すれば次のようである。第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1スレショルド電圧グループG1に位置するか、あるいは第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE31〜CASE34)、すなわち第1ビットBIT1のデータが"1"の場合、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合(図20のCASE35〜CASE38)、すなわち第1ビットBIT1のデータが"0"の場合には、第1ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0145】
S1470段階で、第1データ線制御信号DIO1が"H"パルスとして発生し、第1ラッチデータDLT1の論理状態が外部に読み出されて、第1ビットBIT1のデータが確認されるデータ確認段階が実行される(図22bのD7参照)。
【0146】
本実施形態において、論理"H"の出力データは第1ビットBIT1のデータが"1"であることを示し、論理"L"の出力データは第1ビットBIT1のデータが"0"であることを示す。
【0147】
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法によれば、第1ビットBIT1のデータ値を1回の読出しで確認することができる。
【0148】
図23は本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法による第2ページ読出し段階を示す流れ図である。そして、図24a及び図24bは図23の流れ図によるデータ流れ図である。第2ページ読出し段階では、第3スレショルド電圧グループG3の第1又は第2電荷トラップ領域CT1、CT2が確認されて、第2ビットBIT2のデータが読み出される。
【0149】
図23を参照すれば、S1510段階で、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を論理"L"にセットするセッティング段階が実行される(図24aのE1参照)。
【0150】
そして、S1520段階及びS1530段階では、第2基準電圧VR2を基準として確認される第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第2ラッチデータDLT2が制御される第1データ引き出し段階が実行される。
【0151】
具体的には、S1520段階で、第2基準電圧VR2として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図24aのE2参照)。S1530段階では、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図24aのE3参照)。
【0152】
S1530段階の実行後、第2ラッチデータDLT2の論理状態を説明すれば次のようである。すなわち、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE33、CASE34)、第2ラッチデータDLT2は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合(図20のCASE31〜CASE32、CASE35〜CASE38)には、第2ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0153】
そして、S1540段階及びS1550段階では、第2基準電圧VR2を基準として確認される第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第2ラッチデータDLT2が制御される第2データ引き出し段階が実行される。
【0154】
具体的には、S1540段階で、第2基準電圧VR2として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が前記センシング端子NSENに反映される(図24bのE4参照)。S1550段階で、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルに応じて選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図24bのE5参照)。
【0155】
S1550段階の実行後における第2ラッチデータDLT2の論理状態を説明すれば次のとおりである。すなわち、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE37、CASE38)、第2ラッチデータDLT2は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合(図20のCASE31〜CASE36)には、第2ラッチデータDLT1は以前の論理状態をそのまま維持する。
【0156】
そして、S1560段階では、伝達制御信号TRが"H"に活性化する。したがって、S1560段階では、S1530段階及びS1550段階で決定された第2ラッチデータDLT2を用いて、S1510段階でセットされた第1ラッチデータDLT1を制御する伝達段階が実行される(図24bのE6及びE6’参照)。
【0157】
S1560段階の実行後における第1ラッチデータDLT1の論理状態を説明すれば次のとおりである。すなわち、第1電荷トラップ領域CT1又は第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE33、CASE34、CASE37、CASE38)、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合(図20のCASE31、CASE32、CASE35、CASE36)には、第1ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0158】
S1570段階で、第1データ線制御信号DIO1が"H"パルスとして発生し、第1ラッチデータDLT1の論理状態が外部に読み出されて第1ビットBIT1のデータが確認されるデータ確認段階が実行される(図24bのE7参照)。本実施形態において、論理"H"の出力データは第2ビットBIT2のデータが"1"であることを示し、論理"L"の出力データは第2ビットBIT2のデータが"0"であることを示す。
【0159】
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法によれば、第2ビットBIT2のデータ値も1回読出しで確認することができる。
【0160】
図25a及び図25bは本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法における第3ページ読出し段階を示す流れ図である。そして、図26a及び図26bは図25a及び図25bの流れ図によるデータ流れ図である。第3ページ読出し段階では、第1スレショルド電圧グループG1又は第3スレショルド電圧グループG3の第2電荷トラップ領域CT2が確認され、第2スレショルド電圧グループG2の第1電荷トラップ領域CT1が排除されて、第3ビットBIT3のデータが読み出される。
【0161】
図25a及び図25bを参照すれば、S1610段階で、第1及び第2ラッチデータDLT1、DLT2を論理"L"にセットするセッティング段階が実行される(図26aのF1参照)。
【0162】
そして、S1620段階及びS1630段階では、第1基準電圧VR1を基準として確認される前記第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第2ラッチデータDLT2を制御するデータ引き出し段階が実行される。
【0163】
具体的に、S1620段階で、第1基準電圧VR1として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図26aのF2参照)。S1630段階で、第2ラッチ制御信号LCH2が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第2ラッチデータDLT2が"L"から"H"にフロップされる(図26aのF3参照)。
【0164】
そして、S1640段階では、伝達制御信号TRが"H"に活性化する。したがって、S1640段階では、S1430段階で決定された第2ラッチデータDLT2を用いて、S1610段階でセットされた第1ラッチデータDLT1を制御する伝達段階が実行される(図26aのF4及びF4’参照)。
【0165】
S1640段階の実行後、第1ラッチデータDLT1の論理状態を説明すれば次のとおりである。すなわち、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第1スレショルド電圧グループG1に位置する場合(図20のCASE31、CASE35、CASE37)、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第2及び第3スレショルド電圧グループG2、G3に位置する場合(図20のCASE32、CASE33、CASE34、CASE36及びCASE38)、第1ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0166】
そして、S1650段階及びS1660段階では、第2基準電圧VR2を基準として確認される第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧によるデータを用いて、セットされている第1ラッチデータDLT1をフリップさせるフロップ段階が実行される。
【0167】
具体的には、S1650段階で、第2基準電圧VR2として第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図26bのF5参照)。S1660段階で、第1ラッチ制御信号LCH1が"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第1ラッチデータDLT1が"L"から"H"にフロップされる(図26bのF6参照)。
【0168】
S1660段階で、第1ラッチデータDLT1の論理状態の変化を説明すれば次のようである。すなわち、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE33及びCASE34)、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合には、第1ラッチデータDLT1は以前論理状態をそのまま維持する。
【0169】
ここで、S1640段階及びS1660段階の実行後、第1ラッチデータDLT1の論理状態の変化を説明すれば次のようである。第2電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第1スレショルド電圧グループG1又は第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE31、CASE35、CASE37、そして、CASE33、CASE34)、第1ラッチデータDLT1は論理"L"から論理"H"に制御される。一方、残りの場合(図20のCASE32、CASE36及びCASE38)には、第1ラッチデータDLT1は論理"L"を維持する。
【0170】
そして、S1670段階及びS1680段階では、第1基準電圧VR1を基準として確認される第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧によるデータを用いて、フロップされた第1ラッチデータDLT1を反転フリップさせる反転フロップ段階が実行される。この時、第1ラッチデータDLT1の反転フロップはS1630段階でフロップされた前記第2ラッチデータDLT2によってイネーブルされる。
【0171】
具体的には、S1670段階で、第1基準電圧VR1として第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧がセンシング端子NSENに反映される(図26bのF7参照)。S1680段階で、反転ラッチ信号IVLCHが"H"パルスとして発生し、この時、センシング端子NSENの電圧レベル及び第2ラッチデータDLT2によって選択的に第1ラッチデータDLT1が"H"から"L"に反転フロップされる(図26bのF8及びF8’参照)。
【0172】
言い換えれば、センシング端子NSENの電圧レベルによって選択的に第1ラッチデータDLT1が"H"から"L"に反転フロップされ、第1ラッチデータDLT1の反転フロップは第2ラッチデータDLT2が"H"にフロップされた場合にだけ実行できる。
【0173】
したがって、第1ラッチデータDLT1の論理"H"から論理"L"への反転フロップは、第1電荷トラップ領域CT1のスレショルド電圧が第2スレショルド電圧グループG2に位置し、第2電荷トラップ領域CT2のスレショルド電圧が第3スレショルド電圧グループG3に位置する場合(図20のCASE34)にだけ発生される。
【0174】
S1680段階が実行された後における第1ラッチデータDLT1の論理状態を説明すれば次のとおりである。図20のCASE31、CASE33、CASE35、及びCASE37の場合、第1ラッチデータDLT1は論理"H"になる。そして、図20のCASE32、CASE34、CASE36、及びCASE38の場合、第1ラッチデータDLT1は論理"L"になる。
【0175】
S1690段階で、第1データ線制御信号DIO1が"H"パルスとして発生し、第1ラッチデータDLT1の論理状態が外部に読み出されて第3ビットBIT3のデータが確認されるデータ確認段階が実行される(図26bのF9参照)。
【0176】
このように、本実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法によれば、第3ビットBIT3のデータ値も1回の読出しで確認することができる。
【0177】
まとめると、本発明の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法によれば、第1〜第3ビットBIT1〜BIT3は、それぞれ一度ずつのデータ出力だけでデータ値を確認することができる。
【0178】
本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明したが、これは例示に過ぎず、本技術分野の通常の知識を持った者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施形式が可能である点が理解可能であろう。
【0179】
例えば、図27のように、本発明の3−レベル不揮発性半導体メモリ装置のメモリアレイがNAND型に具現される場合にも、データ制御回路の構造を適切に変形することで、本発明の技術的思想を具現することができることは当業者には自明な事実である。
【0180】
したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は登録請求範囲の技術的思想によって決まらなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0181】
本発明はプログラム及び読出し速度を向上させるもので、不揮発性半導体メモリ装置に適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】一般の電荷トラップ型メモリ素子の断面図である。
【図2a】第1接合領域に電源電圧が印加され、第2接合領域に接地電圧が印加される場合の電荷トラップ領域のプログラム原理を説明するための図である。
【図2b】第1接合領域に接地電圧が印加され、第2接合領域に電源電圧が印加される場合の電荷トラップ領域のプログラム原理を説明するための図である。
【図3a】第2接合領域に電源電圧が印加される場合の電荷トラップ領域の読出し原理を説明するための図である。
【図3b】第1接合領域に電源電圧が印加される場合の電荷トラップ領域の読出し原理を説明するための図である。
【図4】一般の2−レベル電荷トラップ領域のスレショルド電圧分布を示すグラフである。
【図5】4−レベル電荷トラップ領域のスレショルド電圧分布を示すグラフである。
【図6】本発明に適用される3−レベル電荷トラップ領域のスレショルド電圧分布を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施形態による不揮発性半導体メモリ装置の一部を示す図である。
【図8】図7のメモリアレイの一部を示すもので、NOR型の不揮発性半導体メモリ装置の場合を示す図である。
【図9】図7のページバッファーを詳細に示す図である。
【図10】図7のドレイン電圧供給器を具体的に示す図である。
【図11】図7のセンスアンプを具体的に示す図である。
【図12】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第1ページプログラム段階を示す流れ図である。
【図13】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第1ページプログラム段階を示すデータ流れ図である。
【図14】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第1ページプログラム段階が実行された後のメモリ素子のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【図15a】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第2ページプログラム段階を示す流れ図である。
【図15b】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第2ページプログラム段階を示す流れ図である。
【図16a】図15a及び図15bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図16b】図15a及び図15bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図17】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第2ページプログラム段階が実行された後のメモリ素子のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【図18a】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第3ページプログラム段階を示す流れ図である。
【図18b】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第3ページプログラム段階を示す流れ図である。
【図19a】図18a及び図18bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図19b】図18a及び図18bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図20】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法における第3ページプログラム段階が実行された後の第1及び第2メモリ素子のスレショルド電圧の変化を示す図である。
【図21】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法の第1ページ読出し段階を示す流れ図である。
【図22a】図21の流れ図によるデータ流れ図である。
【図22b】図21の流れ図によるデータ流れ図である。
【図23】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法における第2ページ読出し段階を示す流れ図である。
【図24a】図23の流れ図によるデータ流れ図である。
【図24b】図23の流れ図によるデータ流れ図である。
【図25a】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法における第3ページ読出し段階を示す流れ図である。
【図25b】本発明の一実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法における第3ページ読出し段階を示す流れ図である。
【図26a】図25a及び図25bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図26b】図25a及び図25bの流れ図によるデータ流れ図である。
【図27】図7のメモリアレイの一部を示す他の図で、NAND型の不揮発性半導体メモリ装置への適用例を示す図である。
【符号の説明】
【0183】
100 メモリアレイ
200 ページバッファー
210 第1ラッチ部
220 第1フロップ部
221 伝達手段
223 フロップ手段
230 反転フロップ部
250 第1入出力部
260 第2ラッチ部
270 第2フロップ部
300 ドレイン電圧供給器
310 反転昇圧部
330 電圧伝送部
400 ビットラインデコーダ
500 センスアンプ
510、520 センシング部
530 増幅部
540 センシング電圧出力部
600 ローデコーダ
BL ビットライン
CT1、CT2 電荷トラップ領域
G1、G2、G3 スレショルド電圧グループ
MC メモリ素子
VDD 電源電圧
VSS 接地電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性半導体メモリ装置において、
それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶することができる複数のメモリ素子を持つメモリアレイと、
一組の第1〜第3ビットのデータを、一組を成す二つの前記電荷トラップ領域のスレショルド電圧グループにマッピングするように駆動されるページバッファーと、
前記メモリアレイの選択されたメモリ素子のワードラインを制御するローデコーダと、
を具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記一組を成す二つの前記電荷トラップ領域は一つのメモリ素子に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記ページバッファーは、
前記メモリアレイ側にデータを提供する伝送端子と、
前記メモリアレイ側のデータをセンスするセンシング端子と、
所定の第1ラッチデータを記憶する第1ラッチブロックであって、前記第1ラッチデータを前記伝送端子にマッピングすることができ、前記センシング端子の電圧レベルによって選択的に前記第1ラッチデータをフロップする第1ラッチブロックと、
所定の第2ラッチデータを記憶する第2ラッチブロックであって、前記第1ラッチデータを前記伝送端子にマッピングすることができ、前記センシング端子の電圧レベルによって選択的に前記第2ラッチデータをフロップする前記第2ラッチブロックと、
を具備し、
前記第1ラッチデータは、前記センシング端子の電圧レベル及び前記第2ラッチデータの論理状態によって反転フロップされることを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項4】
前記第1ラッチブロックは、
前記第1ラッチデータを記憶する第1ラッチ部であって、所定の第1ブロック選択信号に応答して、前記伝送端子に前記第1ラッチデータをマッピングする前記第1ラッチ部と、
前記第1ラッチデータを第1論理状態から第2論理状態に遷移させるように駆動する第1フロップ部と、
前記第1ラッチデータを前記第2論理状態から前記第1論理状態に遷移させるように駆動する反転フロップ部と、
を具備することを特徴とする、請求項3に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項5】
前記第1フロップ部は、
前記第2ラッチデータの論理状態によって、前記第1ラッチデータを前記第1論理状態から前記第2論理状態に遷移させるように駆動する伝達手段と、
前記センシング端子の電圧レベルによって、前記第1ラッチデータを前記第1論理状態から前記第2論理状態に遷移させるように駆動するフロップ手段と、
を具備することを特徴とする、請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項6】
前記反転フロップ部は、前記センシング端子の電圧レベルによって前記第1ラッチデータを前記第2論理状態から前記第1論理状態にフロップさせ、前記第1ラッチデータのフロップは前記第2ラッチデータの論理状態によって遮断されることを特徴とする、請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記第2ラッチブロックは、
前記第2ラッチデータを記憶する第2ラッチ部であって、所定の第2ブロック選択信号に応答して、前記伝送端子に前記第2ラッチデータをマッピングする前記第2ラッチ部と、
前記第2ラッチデータを第1論理状態から第2論理状態に遷移させるように駆動する第2フロップ部と、
を具備することを特徴とする、請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNOR型であることを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNAND型であることを特徴とする、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
【請求項10】
それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶する複数のメモリ素子を持ち、一組を成す第1電荷トラップ領域及び第2電荷トラップ領域に一組の第1〜第3ビットのデータをプログラムする不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法であって、前記第1及び第2電荷トラップ領域が順次増加するそれぞれの第1〜第3スレショルド電圧グループのスレショルド電圧を持つ不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法において、
前記第1ビットのデータによって前記第1電荷トラップ領域を第2スレショルド電圧グループにプログラムする第1ページプログラム段階と、
前記第2ビットのデータによって前記第1及び第2電荷トラップ領域のいずれか一つのスレショルド電圧を第3スレショルド電圧グループにプログラムする第2ページプログラム段階であって、前記第3スレショルド電圧グループにプログラムされる電荷トラップ領域の選択が前記第1ページプログラム段階の実行結果に基づく第2ページプログラム段階と、
前記第3ビットのデータによって前記第1及び第2電荷トラップ領域のいずれか一つのスレショルド電圧を第2スレショルド電圧グループにプログラムする第3ページプログラム段階であって、前記第2スレショルド電圧グループにプログラムされる電荷トラップ領域の選択が前記第2ページプログラム段階の実行結果に基づく第3ページプログラム段階とを具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項11】
前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記第1電荷トラップ領域をプログラムするための第1ラッチデータを記憶する第1ラッチ部と、前記第2メモリ素子をプログラムするための第2ラッチデータを記憶する第2ラッチ部とを具備することを特徴とする、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項12】
前記第2ページプログラム段階は、
前記第2ビットのデータで前記第1ラッチデータ及び前記第2ラッチデータを制御するデータローディング段階と、
前記第1ページプログラム段階による前記第1電荷トラップ領域のデータを用いて、前記データローディング段階による第2ラッチデータを制御する以前データ反映段階と、
前記以前データ反映段階による前記第2ラッチデータを用いて、前記データローディング段階による第1ラッチデータを制御する伝達段階と、
前記以前データ反映段階及び前記伝達段階の実行による前記第1ラッチデータ及び前記第2ラッチデータで前記第1及び第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧を制御するプログラム実行段階と、
を具備することを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項13】
前記第3ページプログラム段階は、
前記第3ビットのデータで前記第1ラッチデータ及び前記第2ラッチデータを制御するデータローディング段階と、
前記第2ページプログラム段階による前記第2電荷トラップ領域のデータを用いて、前記データローディング段階による第2ラッチデータを制御する以前データ反映段階と、
前記以前データ反映段階による前記第2ラッチデータを用いて、前記データローディング段階による第1ラッチデータを制御する伝達段階と、
前記データ反映段階及び前記伝達段階の実行による前記第1ラッチデータ及び前記第2ラッチデータで前記第1及び第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧を制御するプログラム実行段階と、
を具備することを特徴とする、請求項11に記載の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項14】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNOR型であることを特徴とする、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項15】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNAND型であることを特徴とする、請求項10に記載の不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法。
【請求項16】
それぞれが電流の移動方向に沿って少なくとも二つの電荷トラップ領域にデータを記憶する複数のメモリ素子を持ち、一組を成す第1電荷トラップ領域及び第2電荷トラップ領域に記憶された一組の第1〜第3ビットのデータを読み出す不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法であって、前記第1及び第2電荷トラップ領域が順次増加するそれぞれの第1〜第3スレショルド電圧グループのスレショルド電圧を持つ不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法において、
前記第1スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域及び前記第3スレショルド電圧グループの前記第2電荷トラップ領域を確認して前記第1ビットデータを読み出す第1ページ読出し段階と、
前記第3スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域及び前記第2電荷トラップ領域を確認して前記第2ビットデータを読み出す第2ページ読出し段階と、
前記第1スレショルド電圧グループ及び第3スレショルド電圧グループの前記第2電荷トラップ領域を確認し、前記第2スレショルド電圧グループの前記第1電荷トラップ領域を排除して、前記第3ビットデータを読み出す第3ページ読出し段階と、
を具備することを特徴とする、不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項17】
前記不揮発性半導体メモリ装置は、前記第1電荷トラップ領域をプログラムするための第1ラッチデータを記憶する第1ラッチ部と、前記第2電荷トラップ領域をプログラムするための第2ラッチデータを記憶する第2ラッチ部とを具備することを特徴とする、請求項16に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項18】
前記第1ページ読出し段階は、
前記第1及び第2ラッチデータをセットするセッティング段階と、
前記第1スレショルド電圧グループと前記第2スレショルド電圧グループとの間の第1基準電圧を基準として確認される前記第1電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第2ラッチデータをフロップさせるためのデータ引き出し段階と、
前記データ引き出し段階による前記第2ラッチデータを用いて、前記セットされた第1ラッチデータを制御する伝達段階と、
前記第2スレショルド電圧グループと前記第3スレショルド電圧グループとの間の第2基準電圧を基準として確認される前記第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第1ラッチデータをフロップさせるためのフロップ段階と、
前記伝達段階及び前記フロップ段階の実行による前記第1ラッチデータを確認するデータ確認段階と、
を具備することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項19】
前記第2ページ読出し段階は、
前記第1及び第2ラッチデータをセットするセッティング段階と、
前記第2スレショルド電圧グループと前記第3スレショルド電圧グループとの間の第2基準電圧を基準として確認される前記第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第2ラッチデータを制御する第1データ引き出し段階と、
前記第2基準電圧を基準として確認される前記第1電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第2ラッチデータを制御する第2データ引き出し段階と、
前記第1及び前記第2データ引き出し段階による前記第2ラッチデータを用いて、前記セットされた第1ラッチデータを制御する伝達段階と、
前記伝達段階の実行による前記第1ラッチデータを確認するデータ確認段階と、
を具備することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項20】
前記第3ページ読出し段階は、
前記第1及び第2ラッチデータをセットするセッティング段階と、
前記第1スレショルド電圧グループと前記第2スレショルド電圧グループとの間の第1基準電圧を基準として確認される前記第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第2ラッチデータを制御するデータ引き出し段階と、
前記データ引き出し段階による前記第2ラッチデータを用いて、前記セットされた第1ラッチデータを制御する伝達段階と、
前記第2スレショルド電圧グループと前記第3スレショルド電圧グループとの間の第2基準電圧を基準として確認される前記第2電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記セットされた第1ラッチデータをフロップさせるためのフロップ段階と、
前記第1基準電圧を基準として確認される前記第1電荷トラップ領域のスレショルド電圧によるデータを用いて、前記フロップ段階による前記第1ラッチデータを反転フロップさせ、前記フロップされた第2ラッチデータによってイネーブルされる反転フロップ段階と、
前記伝達段階及び前記反転フロップ段階の実行による前記第1ラッチデータを確認するデータ確認段階と、
を具備することを特徴とする、請求項17に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項21】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNOR型であることを特徴とする、請求項16に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。
【請求項22】
前記不揮発性半導体メモリ装置はNAND型であることを特徴とする、請求項16に記載の不揮発性半導体メモリ装置の読出し方法。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16a】
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【図16b】
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【図17】
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【図18a】
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【図18b】
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【図19a】
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【図19b】
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【図20】
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【図21】
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【図22a】
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【図22b】
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【図23】
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【図24a】
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【図24b】
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【図25a】
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【図25b】
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【図26a】
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【図26b】
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【図27】
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【公開番号】特開2007−48429(P2007−48429A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191918(P2006−191918)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】