説明

位置情報通信システム、該位置情報通信システムに用いられる位置情報通信方法、送信装置、及び受信装置

【課題】
送信端末から送信された現在位置情報に基づいて同送信端末の現在位置を地図上に表示する受信端末を、比較的簡単な構成で実現する。
【解決手段】送信端末1により、同送信端末1の少なくとも緯度及び経度を含む現在位置が検出されて端末位置情報pが生成されると共に端末位置情報pに対応する現在位置が属するエリアの地図情報mが地図情報記憶部17から取得され、同端末位置情報p及び地図情報mが受信端末2へ送信される。受信端末2により、端末位置情報p及び地図情報mが受信され、地図情報mに基づいて地図が作成されると共に端末位置情報pに基づいて同地図上に送信端末1の現在位置が指定され、作成された地図及び同地図上に指定された送信端末1の現在位置が表示される。このため、受信端末2側で地図情報を記憶する記憶部を設ける必要がなく、比較的簡単な構成で送信端末1の現在位置が地図上に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、位置情報通信システム、該位置情報通信システムに用いられる位置情報通信方法、送信装置、及び受信装置に係り、特に、送信装置側の位置を受信装置側に連絡し、かつ受信装置側で送信装置側の位置を地図上に表示する場合に用いて好適な位置情報通信システム、該位置情報通信システムに用いられる位置情報通信方法、送信装置、及び受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車などの車両にナビゲーション装置が搭載されることが多くなっている。このナビゲーション装置では、GPS(Global Positioning System )受信機などの現在位置検出部が備えられ、地図及び施設情報などが記憶されている記憶部から現在位置を中心とするデータが読み出されてモニタ画面に表示され、自車位置及び進行方向が示される。さらに、目的地などが指示されることにより、同目的地までの最適誘導経路を求めて地図画面上に表示されるようになっている。一方、近年では携帯電話機が普及し、これを自動車内に持ち込むことにより、車内の人と車外の人との間で任意に電話通信が行われる。さらに、ナビゲーション装置と携帯電話機とを接続し、ハンズフリーセットなどを用いて他の人と電話で通話を行い、必要に応じて通話相手から同時にデータの送信を受けて同ナビゲーション装置に取り込んで表示することもできる。
【0003】
従来、この種の技術としては、たとえば、次のような文献に記載されるものがあった。
特許文献1に記載された多者間通信装置では、受信側で通話相手から受信した同通話相手の現在の位置情報がモニタ画面に表示されるが、この場合、同位置情報に対応する地図情報が用いられる。この地図情報は、DVD−ROM(DVD−Read Only Memory)のような記録媒体に記録されている。このため、このDVD−ROMから上記位置情報に対応する地図情報が取得され、モニタ画面に該当する地図が表示され、この地図上に通話相手の現在の位置が表示される。
【0004】
特許文献2に記載されたナビゲーション情報受信装置では、地図情報が記録されたDVD−ROMが備えられていないが、この場合、受信者が地図情報を備える情報センターにアクセスし、通話相手から受信した位置情報を同情報センターに送信し、インターネットを介して、この位置情報に対応する地図情報の配信を受ける。このため、ハードディスク容量の小さい携帯用パソコンでも、広範囲のナビゲーションサービスが受けられる。
【特許文献1】特開2003−121162号公報(要約書、図1)
【特許文献2】特開平11−160084号公報(要約書、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の装置では、次のような問題点があった。
すなわち、特許文献1に記載された多者間通信装置では、受信側でDVD−ROMのような大容量記憶部を備える必要があり、ハード構成が大きくなるという問題点がある。
【0006】
また、特許文献2に記載されたナビゲーション情報受信装置では、受信側で情報センターと通信するための通信手段を備えると共に、同情報センターにアクセスするためのIDを取得する必要があり、手続きが煩雑になるという問題点がある。本発明が解決しようとする課題としては、これらの問題点が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、送信装置及び受信装置を有し、前記送信装置は、当該送信装置の現在位置を検出して現在位置情報を通信回線を介して前記受信装置に送信し、かつ、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記現在位置情報に基づいて前記送信装置の前記現在位置を地図上に表示する構成とされている位置情報通信システムに係り、前記送信装置は、当該送信装置の前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成すると共に前記現在位置を示すための地図情報を取得し、かつ、前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する位置情報提供手段を備えてなると共に、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記現在位置情報及び地図情報を受信し、受信された前記地図情報に基づいて前記現在位置を示すための地図を作成すると共に前記現在位置情報に基づいて前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定し、かつ、作成された前記地図及び該地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示する位置情報受信表示手段を備えてなることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
送信装置により、同送信装置の現在位置が検出されて現在位置情報が生成されると共に同送信装置の現在位置を示すための地図情報が取得され、かつ、同現在位置情報及び地図情報が受信装置へ送信される。そして、受信装置により、送信装置から送信された現在位置情報及び地図情報が受信され、受信された同地図情報に基づいて地図が作成されると共に現在位置情報に基づいて同地図上に送信装置の現在位置が指定され、かつ、作成された地図及び同地図上に指定された送信装置の現在位置が表示される。これにより、受信装置側で地図情報を記憶するDVD−ROMなどの記憶手段を設ける必要がなく、比較的簡単な構成で送信装置の現在位置が地図上に表示される。また、送信装置から送信された地図情報に基づいて地図が作成されるので、特殊な地図など、非標準的な地図を用いることができる。
【0009】
また、現在位置情報変換手段により、現在位置情報が地図情報の範囲での相対的現在位置情報に変換される。これにより、送信装置及び受信装置の動作が速くなると共に、ハード構成の規模が低減される。また、位置情報変換手段により、地図情報に付随する位置情報が同地図情報の範囲での相対的位置情報に変換される。これにより、送信装置及び受信装置の動作が速くなると共に、ハード構成の規模が低減される。
【実施例1】
【0010】
図1は、この発明の第1の実施例である送信装置及び受信装置を有する位置情報通信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
この例の位置情報通信システムは、同図に示すように、送信端末1(送信装置)と、受信端末2(受信装置)とから構成されている。送信端末1は、同送信端末1の現在位置を検出して端末位置情報(現在位置情報)を通信回線を介して受信端末2に送信する。受信端末2は、送信端末1から送信された端末位置情報に基づいて同送信端末1の現在位置を地図上に表示する。上記通信回線は、無線基地局3,4と、一般電話回線網NWとから構成されている。無線基地局3は、受け持ちのセル内で送信端末1と無線接続され、かつ、図示しない在圏移動通信交換局及び関門移動通信交換局を介して一般電話回線網NWに接続されている。無線基地局4は、受け持ちのセル内で受信端末2と無線接続され、かつ、図示しない在圏移動通信交換局及び関門移動通信交換局を介して一般電話回線網NWに接続されている。
【0011】
送信端末1は、ナビゲーション装置及び携帯電話機の機能が一体化された構成になっているものであり、通信部11と、音声入力部12と、スピーカ13と、画像入力部14と、GPS受信部15と、現在位置検出部16と、地図情報記憶部17と、地図情報読込部18と、地図形成部19と、表示画像処理部20と、表示部21と、位置情報出力部22と、地図情報出力部23と、ビデオカメラ24と、画像出力部25と、マイク26と、音声出力部27と、アンテナ28とから構成されている。通信部11は、アンテナ28を介して無線基地局3と無線接続され、受信端末2の他、一般電話回線網NWに接続されている固定電話などとの間で通信を行う。通信部11の信号入力部11aは、アンテナ28で受信された電波Wに所定の処理を行い、受信信号を出力する。音声入力部12は、たとえばフィルタや増幅回路などで構成され、信号入力部11aの受信信号から音声信号を識別してスピーカ13の駆動に対応した音声信号gに変換する。また、識別された音声信号がデジタルの場合、音声入力部12には、D/A(デジタル/アナログ)変換部も含まれる。スピーカ13は、音声信号gに対応した音を発生する。画像入力部14は、信号入力部11aの受信信号から画像情報vを識別する。画像信号vは、当該送信端末1が、たとえばテレビ電話として用いられたときなどに出力される。
【0012】
GPS受信部15は、宇宙空間に位置する3機以上の図示しない衛星から発射された各信号電波を受信し、GPS信号nを出力する。現在位置検出部16は、GPS信号nに基づいて、送信端末1の少なくとも緯度及び経度を含む現在位置を検出して絶対位置情報である端末位置情報(現在位置情報)pを生成する。地図情報記憶部17は、たとえばDVD−ROM及びその駆動部などを有し、少なくとも緯度及び経度を含む絶対位置情報で構成された地図情報を記憶している。地図情報読込部18は、現在の端末位置情報pに対応する現在位置を示すための地図情報mを地図情報記憶部17から読み込んで取得する。
【0013】
地図形成部19は、端末位置情報p及び地図情報mに基づいて地図データqを形成する。表示画像処理部20は、画像信号v又は地図データqを選択、あるいは同画像情報v及び同地図データqを合成して画像信号uを生成する。表示部21は、たとえば液晶表示装置などで構成され、画像信号uに基づく画像を表示する。位置情報出力部22は、たとえばバッファなどで構成され、現在位置検出部16からの端末位置情報pを通信部11の信号出力部11bへ送出する。地図情報出力部23は、たとえばバッファなどで構成され、地図情報読込部18からの地図情報mを信号出力部11bへ送出する。
【0014】
ビデオカメラ24は、送信端末1の現在位置における周辺の画像を撮像して画像信号hを生成する。画像出力部25は、たとえばバッファなどで構成され、画像信号hを信号出力部11bへ送出する。マイク26は、ユーザの発する音声などを受けて、音声信号wを生成する。音声出力部27は、たとえばバッファなどで構成され、音声信号wを信号出力部11bへ送出する。通信部11の信号出力部11bは、位置情報出力部22からの端末位置情報p、地図情報出力部23からの地図情報m、画像出力部25からの画像信号h、又は音声出力部27からの音声信号wを、同通信部11及びアンテナ28を経て受信端末2へ電波Wとして送信する。特に、この実施例では、信号出力部11bは、端末位置情報pを地図情報mよりも高い頻度で受信端末2へ送信する構成とされている。アンテナ28は、無線基地局3の受け持ちのセル内で同無線基地局3と電波Wを送受信する。
【0015】
受信端末2は、携帯電話機と画像表示装置とが一体化された構成になっているものであり、アンテナ31と、通信部32と、音声入力部33と、スピーカ34と、画像入力部35と、位置情報識別部36と、位置情報読込部37と、地図情報識別部38と、地図情報読込部39と、地図形成部40と、表示画像処理部41と、表示部42と、ビデオカメラ43と、画像出力部44と、マイク45と、音声出力部46とから構成されている。アンテナ31は、無線基地局4の受け持ちのセル内で同無線基地局4と電波Wを送受信する。通信部32は、アンテナ31を介して無線基地局4と無線接続され、送信端末1の他、一般電話回線網NWに接続されている固定電話などとの間で通信を行う。通信部32の信号入力部32aは、アンテナ31で受信された電波Wに所定の処理を行い、送信端末1からの受信信号を出力する。
【0016】
音声入力部33は、たとえばフィルタや増幅回路などで構成され、信号入力部32aの受信信号から音声信号を識別してスピーカ34の駆動に対応した音声信号wに変換する。また、識別された音声信号がデジタルの場合、音声入力部33には、D/A変換部も含まれる。スピーカ34は、音声信号wに対応した音を発生する。画像入力部35は、信号入力部32aの受信信号から画像情報jを識別する。位置情報識別部36は、信号入力部32aの受信信号から端末位置情報kを識別する。位置情報読込部37は、たとえばRAM(Randam Access Memory)などで構成され、端末位置情報kを読み込んで記憶する。地図情報識別部38は、信号入力部32aの受信信号から地図情報rを識別する。地図情報読込部39は、たとえばRAMなどで構成され、地図情報rを読み込んで記憶する。
【0017】
地図形成部40は、位置情報読込部37に読み込まれた位置情報k及び地図情報読込部39に読み込まれた地図情報rに基づいて、3次元表示などの任意の表示処理を行い、送信端末1の現在位置を指定した地図データmdを形成する。表示画像処理部41は、画像情報j又は地図データmdを選択、あるいは同画像情報j及び地図データmdを合成して画像信号ndを生成する。表示部42は、たとえば液晶表示装置などで構成され、画像信号ndに基づく画像を表示する。
【0018】
ビデオカメラ43は、受信端末2の周辺の画像を撮像して画像信号hrを生成する。画像出力部44は、たとえばバッファなどで構成され、画像信号hrを信号出力部32bへ送出する。マイク45は、ユーザの発する音声などを受けて音声信号wrを生成する。音声出力部46は、たとえばバッファなどで構成され、音声信号wrを信号出力部32bへ送出する。通信部32の信号出力部32bは、画像出力部44からの画像信号hr、又は音声出力部46からの音声信号wrを、同通信部32及びアンテナ31を経て電波Wとして出力する。
【0019】
図2(a),(b)は、図1中のGPS受信部15及び現在位置検出部16の原理を説明する図である。
同図2(a)に示すように、衛星A,B,Cから地球上に向けて信号電波WA,WB,WCがそれぞれ発射されている。これらの信号電波WA,WB,WCが送信端末1内のGPS受信部15で受信されてGPS信号nが出力され、現在位置検出部16で同GPS信号nに基づいて信号電波WA,WB,WCの遅れ時間が計測されることにより、衛星A,B,Cから同GPS受信部15までの距離が求められる。
【0020】
いま、衛星AからGPS受信部15までの距離rAがわかれば、同GPS受信部15の現在位置は半径rAの円周a上のどこかにあることになる。同様に、衛星Bから発射された信号電波WBによって半径rBの円周bが得られる。GPS受信部15の現在位置は、図2(b)に示すように、円周aと円周bとが重なる点P又は点Qになる。更に、衛星CからGPS受信部15までの距離rCによる円周cの交差を加えると、3つの円周上の3つ重なる点Pが同GPS受信部15の現在位置となる。このようにして3つの衛星A,B,CからGPS受信部15までの距離を精密に計測することによって、地球上の点Pが測位される。また、4つ以上の衛星から発射された信号電波があれば、GPS受信部15の高度も含む3次元の測位が行われる。
【0021】
図3は、送信端末1の動作を説明するフローチャート、図4は、受信端末2の動作を説明するフローチャート、及び図5が、受信端末2における表示画面の例を示す図である。 これらの図を参照して、この例の位置情報通信システムに用いられる位置情報通信方法の処理内容について説明する。
この位置情報通信システムでは、送信端末1により、同送信端末1の少なくとも緯度及び経度を含む現在位置が検出されて端末位置情報pが生成されると共に同端末位置情報pに対応する現在位置を示すための地図情報mが取得され、かつ、同端末位置情報p及び地図情報mが受信端末2へ送信される。そして、受信端末2により、送信端末1から送信された端末位置情報p及び地図情報mが受信され、受信された同地図情報mに基づいて地図が作成されると共に端末位置情報pに基づいて同地図上に送信端末1の現在位置が指定され、かつ、作成された地図及び同地図上に指定された送信端末1の現在位置が表示される。
【0022】
すなわち、送信端末1では、図3に示すように、ステップA1において、GPS受信部15で各衛星からの信号電波が受信され、GPS信号nが出力される。そして、現在位置検出部16で、GPS信号nに基づいて、送信端末1の少なくとも緯度及び経度を含む現在位置が検出されて端末位置情報pが生成される。ステップA2において、地図情報読込部18により、端末位置情報pに対応する現在位置が属するエリアの地図情報mが地図情報記憶部17から読み出され、地図情報出力部23を経て信号出力部11bに出力され、通信部11により、地図情報mが受信端末2へ送信される。ステップA3において、現在の端末位置情報pが位置情報出力部22を経て信号出力部11bに出力され、通信部11により、この現在の端末位置情報pが受信端末2へ送信される。ステップA4において、通信部11により、端末位置情報pを送信してから所定時間経過したか否かが判断され、所定時間経過したとき、ステップA5に進む。
【0023】
ステップA5において、GPS受信部15によりGPS信号nが出力され、現在位置検出部16で、GPS信号nに基づいて、現在位置に対応した端末位置情報pが生成される。地図情報読込部18により、この端末位置情報pが前回読み出された地図情報mの範囲内であるか否かが判定され、同端末位置情報pが前回読み出された地図情報mの範囲内であれば、ステップA7に進む。また、同端末位置情報pが前回読み出された地図情報mの範囲外であれば、ステップA6に進む。ステップA6では、地図情報読込部18により、同端末位置情報pに対応する現在位置が属するエリアの地図情報mが地図情報記憶部17から読み出され、地図情報出力部23を経て信号出力部11bに出力され、通信部11により、地図情報mが受信端末2へ送信される。
【0024】
ステップA7において、現在の端末位置情報pが位置情報出力部22を経て信号出力部11bに出力され、通信部11により、この現在の端末位置情報pが受信端末2へ送信される。ステップA8において、通信部11により、端末位置情報pの送信を中止する操作が行われたか否かが確認され、同操作が行われたとき、送信が中止され、送信端末1の動作が終了する。また、同操作が行われていないとき、ステップA4に戻り、ステップA4乃至A8の処理が繰り返される。
【0025】
また、受信端末2では、図4に示すように、ステップB1において、地図情報識別部38により、信号入力部32aの受信信号に地図情報rがあるか否かが識別され、同地図情報rがある場合、ステップB2へ進み、同地図情報rがない場合、ステップB3へ進む。この地図情報rは、送信端末1からの地図情報mと同一である。ステップB2において、地図情報読込部39により、地図情報識別部38からの地図情報rが読み込まれ、記憶されている地図情報が更新される。ステップB3において、位置情報識別部36により、信号入力部32aの受信信号に端末位置情報kがあるか否かが識別され、同端末位置情報kがある場合、ステップB4へ進み、同端末位置情報kがない場合、ステップB5へ進む。この端末位置情報kは、送信端末1からの端末位置情報pと同一である。
【0026】
ステップB4において、位置情報読込部37により、位置情報識別部36からの端末位置情報kが読み込まれ、記憶されている端末位置情報が更新される。ステップB5において、地図形成部40により、地図情報読込部39からの地図情報r、及び位置情報読込部37からの端末位置情報kに基づいて地図データmdが形成され、表示画像処理部41に出力される。端末位置情報kは、送信端末1から一定時間毎又は端末位置情報pが変化する毎に送付される。一方、地図情報rは、送信端末1の現在の位置が現在の地図の所定領域から外れる毎に送付されれば充分である。従って、地図情報rの送付頻度は、端末位置情報kの送付頻度に比べて低い。表示画像処理部41では、画像入力部35からの画像情報j又は地図形成部40からの地図データmdが選択されるか、又は同画像情報j及び地図データmdが合成されて画像信号ndが生成される。表示部42では、画像信号ndに基づいて画像が表示される。この場合、たとえば図5に示すように、画像表示領域42aに画像情報jに基づく画像が表示され、地図表示領域42bに地図データmdに基づく地図が表示される。
【0027】
以上のように、この第1の実施例では、送信端末1により、同送信端末1の少なくとも緯度及び経度を含む現在位置が検出されて端末位置情報pが生成されると共に同端末位置情報pに対応する現在位置が属するエリアの地図情報mが地図情報記憶部17から取得され、かつ、同端末位置情報p及び地図情報mが受信端末2へ送信される。そして、受信端末2により、送信端末1から送信された端末位置情報p及び地図情報mが受信され、受信された同地図情報mに基づいて地図が作成されると共に端末位置情報pに基づいて同地図上に送信端末1の現在位置が指定され、かつ、作成された地図及び同地図上に指定された送信端末1の現在位置が表示される。このため、受信端末2側で地図情報を記憶するDVD−ROMなどを設ける必要がなく、比較的簡単な構成で送信端末1の現在位置が地図上に表示される。また、送信端末1から送信された地図情報mに基づいて地図が作成されるので、特殊な地図など、非標準的な地図を用いることができる。
【実施例2】
【0028】
図6は、この発明の第2の実施例である送信装置及び受信装置を有する位置情報通信システムの要部の電気的構成を示すブロック図であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この例の位置情報通信システムでは、同図6に示すように、図1中の送信端末1及び受信端末2に代えて、異なる構成の送信端末1A及び受信端末2Aが設けられている。送信端末1Aでは、現在位置検出部16と位置情報出力部22との間に第1の位置情報変換部29、及び地図情報読込部18と地図情報出力部23との間に第2の位置情報変換部30が設けられ、また、通信部11に代えて、異なる機能を有する通信部11Aが設けられている。第1の位置情報変換部29は、現在位置検出部16で生成された絶対位置情報である端末位置情報pを、地図情報読込部18で取得された地図情報mの範囲での相対的端末位置情報pbに変換する。この相対的端末位置情報pbは、絶対位置情報である端末位置情報pよりもデータ量が少ない。
【0029】
第2の位置情報変換部30は、地図情報読込部18により読み込まれた地図情報mに付随する絶対位置情報で構成された位置情報を同地図情報mの範囲での相対的位置情報に変換して地図情報mbを生成する。この地図情報mbは、絶対位置情報で構成された位置情報を含む地図情報mよりもデータ量が少ない。通信部11Aでは、信号出力部11bに代えて、異なる機能を有する信号出力部11cが設けられている。信号出力部11cは、相対的端末位置情報pb(相対的現在位置情報)を地図情報mbよりも高い頻度で受信端末2Aへ送信し、また、送信する相対的端末位置情報pbを、当該相対的端末位置情報pbの送信時刻以前かつ最も近い時刻に取得された地図情報mbにより形成された地図上における相対的現在位置情報とする。
【0030】
受信端末2Aでは、図1中の位置情報読込部37及び地図情報読込部39に代えて、異なる機能を有する位置情報読込部37A及び地図情報読込部39Aが設けられている。この場合、位置情報識別部36では、信号入力部32aの受信信号から相対的端末位置情報kbが識別される。この相対的端末位置情報kbは、送信端末1Aからの相対的端末位置情報pbと同一であり、当該相対的端末位置情報kbの受信時刻以前かつ最も近い時刻に受信された地図情報に基づいて形成された地図上における相対的位置情報である。位置情報読込部37Aは、相対的端末位置情報kbを読み込んで記憶する。また、地図情報識別部38では、信号入力部32aの受信信号から地図情報rbが識別される。この地図情報rbは、送信端末1Aからの地図情報mbと同一であるため、当該地図情報rbを受信する頻度は、送信端末1Aの現在位置情報(相対的端末位置情報kb)を受信する頻度よりも低い。地図情報読込部39Aは、地図情報rbを読み込んで記憶する。地図形成部40は、位置情報読込部37Aに読み込まれた相対的端末位置情報kb及び地図情報読込部39Aに読み込まれた地図情報rbに基づいて、送信端末1Aの現在位置を指定した地図データmbを形成する。表示画像処理部41は、画像入力部35からの画像情報j又は地図データmbを選択、あるいは同画像情報j及び地図データmbを合成して画像信号ndを生成する。他は、図1と同様の構成である。
【0031】
この位置情報通信システムに用いられる位置情報通信方法では、次の点が第1の実施例と異なっている。
すなわち、送信端末1Aでは、現在位置検出部16からの端末位置情報pは、第1の位置情報変換部29により、地図情報mの範囲での相対的端末位置情報pbに変換される。地図情報読込部18からの地図情報mは、第2の位置情報変換部30により、同地図情報mに付随する絶対位置情報で構成された位置情報が同地図情報mの範囲での相対的位置情報に変換され、同第2の位置情報変換部30から地図情報mbが生成される。受信端末2Aでは、位置情報識別部36により、信号入力部32aの受信信号から相対的端末位置情報kbが識別される。相対的端末位置情報kbは、位置情報読込部37Aに読み込まれて記憶される。また、地図情報識別部38により、信号入力部32aの受信信号から地図情報rbが識別される。地図情報rbは、地図情報読込部39Aに読み込まれて記憶される。
【0032】
地図形成部40により、位置情報読込部37Aに読み込まれた相対的端末位置情報kb及び地図情報読込部39Aに読み込まれた地図情報rbに基づいて、送信端末1Aの現在位置を指定した地図データmbが形成される。表示画像処理部41により、画像情報j又は地図データmbが選択されるか、あるいは同画像情報j及び地図データmbが合成されて画像信号ndが生成される。表示部42では、画像信号ndに基づいて画像が表示される。このように、第1の位置情報変換部29により、端末位置情報pがデータ量の少ない相対的端末位置情報pbに変換されると共に、第2の位置情報変換部30により、地図情報mがデータ量の少ない地図情報mbに変換されるので、動作が速くなると共に、位置情報読込部37A及び地図情報読込部39Aのハード構成は、第1の実施例の位置情報読込部37及び地図情報読込部39よりも規模の小さいもので良い。
【0033】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、送信端末1,1Aは、DVD−ROMなどの地図情報記憶部17を有しているが、これに代えて、地図情報を備える情報センターからインターネットなどを介して地図情報の配信を受ける構成としても良い。また、上記各実施例では、位置情報検出手段としてGPS受信部15が用いられているが、たとえば、ヨーロッパで計画されている「Galileo」や、日本で計画されている「準天頂衛星」が実用化されたとき、これらに対応した位置情報検出手段を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の第1の実施例である位置情報通信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のGPS受信部15及び現在位置検出部16の原理を説明する図である。
【図3】送信端末1の動作を説明するフローチャートである。
【図4】受信端末2の動作を説明するフローチャートである。
【図5】受信端末2における表示画面の例を示す図である。
【図6】この発明の第2の実施例である位置情報通信システムの要部の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0035】
1,1A 送信端末(送信装置)
2,2A 受信端末(受信装置)
3,4 無線基地局(通信回線の一部)
11,11A 通信部(位置情報提供手段の一部、送信手段の一部)
11b,11c 信号出力部(位置情報提供手段の一部、送信手段の一部)
15 GPS受信部(位置情報提供手段の一部、位置情報検出手段の一部)
16 現在位置検出部(位置情報提供手段の一部、位置情報検出手段の一部)
17 地図情報記憶部(位置情報提供手段の一部、地図情報取得手段の一部)
18 地図情報読込部(位置情報提供手段の一部、地図情報取得手段の一部)
22 位置情報出力部(位置情報提供手段の一部)
23 地図情報出力部(位置情報提供手段の一部)
24 ビデオカメラ(位置情報提供手段の一部)
25 画像出力部(位置情報提供手段の一部)
28 アンテナ(位置情報提供手段の一部)
29 第1の位置情報変換部(位置情報提供手段の一部、現在位置情報変換手段)
30 第2の位置情報変換部(位置情報提供手段の一部、位置情報変換手段)
31 アンテナ(位置情報受信表示手段の一部、受信手段の一部)
32 通信部(位置情報受信表示手段の一部、受信手段の一部)
32a 信号入力部(位置情報受信表示手段の一部、受信手段の一部)
36 位置情報識別部(位置情報受信表示手段の一部、地図作成手段の一部)
37,37A 位置情報読込部(位置情報受信表示手段の一部、地図作成手段の一部)
38 地図情報識別部(位置情報受信表示手段の一部、地図作成手段の一部)
39,39A 地図情報読込部(位置情報受信表示手段の一部、地図作成手段の一部)
40 地図形成部(位置情報受信表示手段の一部、地図作成手段の一部)
41 表示画像処理部(位置情報受信表示手段の一部、表示手段の一部)
42 表示部(位置情報受信表示手段の一部、表示手段の一部)
NW 一般電話回線網(通信回線の一部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置及び受信装置を有し、前記送信装置は、当該送信装置の現在位置を検出して現在位置情報を通信回線を介して前記受信装置に送信し、かつ、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記現在位置情報に基づいて前記送信装置の前記現在位置を地図上に表示する構成とされている位置情報通信システムであって、
前記送信装置は、
当該送信装置の前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成すると共に前記現在位置を示すための地図情報を取得し、かつ、前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する位置情報提供手段を備えてなると共に、
前記受信装置は、
前記送信装置から送信された前記現在位置情報及び地図情報を受信し、受信された前記地図情報に基づいて前記現在位置を示すための地図を作成すると共に前記現在位置情報に基づいて前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定し、かつ、作成された前記地図及び該地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示する位置情報受信表示手段を備えてなることを特徴とする位置情報通信システム。
【請求項2】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の少なくとも緯度及び経度を含む前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成する位置情報検出手段と、
前記現在位置を示すための地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する送信手段とを備え、
前記位置情報受信表示手段は、
前記送信装置から送信された前記現在位置情報及び地図情報を受信する受信手段と、
該受信手段で受信された前記地図情報に基づいて前記現在位置を示すための地図を作成し、かつ、前記受信手段で受信された前記現在位置情報に基づいて、前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定する地図作成手段と、
該地図作成手段により作成された前記地図及び該地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示する表示手段とを備えてなることを特徴とする請求項1記載の位置情報通信システム。
【請求項3】
前記位置情報提供手段の前記送信手段は、
前記現在位置情報を前記地図情報よりも高い頻度で前記受信装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項2記載の位置情報通信システム。
【請求項4】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の前記現在位置における画像を取得する画像取得手段が設けられ、
前記送信手段は、
該画像取得手段で取得された前記画像を前記受信装置へ送信する構成とされ、
前記位置情報受信表示手段の前記受信手段は、
前記送信手段から送信された前記画像を受信する構成とされ、
前記表示手段は、
前記受信手段で受信された前記画像を表示する構成とされていることを特徴とする請求項2記載の位置情報通信システム。
【請求項5】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の少なくとも緯度及び経度を含む前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成する位置情報検出手段と、
前記現在位置を示すための地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記位置情報検出手段で生成された前記現在位置情報を、前記地図情報取得手段で取得された前記地図情報の範囲での相対的現在位置情報に変換する現在位置情報変換手段と、
前記相対的現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する送信手段とを備え、
前記位置情報受信表示手段は、
前記送信装置から送信された前記相対的現在位置情報及び地図情報を受信する受信手段と、
該受信手段で受信された前記地図情報に基づいて地図を作成し、かつ、前記受信手段で受信された前記相対的装置位置情報に基づいて、前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定する地図作成手段と、
該地図作成手段により作成された前記地図及び該地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示する表示手段とを備えてなることを特徴とする請求項1記載の位置情報通信システム。
【請求項6】
前記地図情報取得手段により取得された前記地図情報に付随する位置情報を該地図情報の範囲での相対的位置情報に変換する位置情報変換手段が設けられ、
前記送信手段は、
前記相対的現在位置情報、及び前記付随する位置情報が前記相対的位置情報に変換された前記地図情報を前記受信装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項5記載の位置情報通信システム。
【請求項7】
前記位置情報検出手段は、
GPS(Global Positioning System )装置で構成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6記載の位置情報通信システム。
【請求項8】
前記GPS装置は、
宇宙空間に位置する3機以上の衛星から発射された各信号電波を受波して前記各信号電波の伝搬速度及び伝搬時間に基づいて前記各衛星と前記送信装置との間の距離を計測することにより、少なくとも緯度及び経度を含む前記送信装置の現在位置を測定し、前記現在位置情報を生成する構成とされていることを特徴とする請求項7記載の位置情報通信システム。
【請求項9】
送信装置及び受信装置を有し、前記送信装置は、当該送信装置の現在位置を検出して現在位置情報を通信回線を介して前記受信装置に送信し、かつ、前記受信装置は、前記送信装置から送信された前記現在位置情報に基づいて前記送信装置の前記現在位置を地図上に表示する構成とされている位置情報通信システムに用いられ、
前記送信装置が、当該送信装置の前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成すると共に前記現在位置を示すための地図情報を取得し、かつ、前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信し、
前記受信装置が、前記送信装置から送信された前記現在位置情報及び地図情報を受信し、受信された前記地図情報に基づいて前記現在位置を示すための地図を作成すると共に前記現在位置情報に基づいて前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定し、かつ、作成された前記地図及び該地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示することを特徴とする位置情報通信方法。
【請求項10】
当該送信装置の現在位置を検出して現在位置情報を通信回線を介して受信装置に送信する送信装置であって、
当該送信装置の前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成すると共に前記現在位置を示すための地図情報を取得し、かつ、前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する位置情報提供手段を備えてなることを特徴とする送信装置。
【請求項11】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の少なくとも緯度及び経度を含む前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成する位置情報検出手段と、
前記現在位置を示すための地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する送信手段とを備えてなることを特徴とする請求項10記載の送信装置。
【請求項12】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の前記現在位置における画像を取得する画像取得手段をさらに有し、
前記送信手段は、
該画像取得手段で取得された前記画像を前記受信装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項11記載の送信装置。
【請求項13】
前記位置情報提供手段は、
当該送信装置の少なくとも緯度及び経度を含む前記現在位置を検出して前記現在位置情報を生成する位置情報検出手段と、
前記現在位置を示すための地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記位置情報検出手段で生成された前記現在位置情報を、前記地図情報取得手段で取得された前記地図情報の範囲での相対的現在位置情報に変換する現在位置情報変換手段と、
前記相対的現在位置情報及び地図情報を前記受信装置へ送信する送信手段とを備えてなることを特徴とする請求項10記載の送信装置。
【請求項14】
前記地図情報取得手段により取得された前記地図情報に付随する位置情報を該地図情報の範囲での相対的位置情報に変換する位置情報変換手段が設けられ、
前記送信手段は、
前記相対的現在位置情報、及び前記付随する位置情報が前記相対的位置情報に変換された前記地図情報を前記受信装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項13記載の送信装置。
【請求項15】
前記位置情報検出手段は、
GPS(Global Positioning System )装置で構成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項11乃至14に記載の何れか一項に記載の送信装置。
【請求項16】
当該送信装置の現在位置を検出する位置情報検出手段と、前記現在位置を示すための地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記現在位置を前記地図情報により形成される地図における相対的現在位置情報に変換する現在位置情報変換手段と、前記地図情報及び相対的現在位置情報を前記受信装置へ送信する送信手段とを備え、
前記送信手段で送信された前記相対的現在位置情報は、前記送信手段で前記相対的現在位置情報より以前かつ該相対的現在位置情報の送信時刻に最も近い時刻に送信された前記地図情報により形成された地図における相対的現在位置情報であることを特徴とする送信装置。
【請求項17】
前記送信手段は、
前記現在位置情報又は前記相対的現在位置情報を前記地図情報よりも高い頻度で前記受信装置へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項11乃至16の何れか一項に記載の送信装置。
【請求項18】
送信装置から通信回線を介して送信された該送信装置の現在位置情報及び現在位置を示すための地図情報を受信する受信手段と、
該受信手段で受信された前記地図情報に基づいて前記送信装置の現在位置を示すための地図を作成し、かつ、前記受信手段で受信された前記現在位置情報に基づいて、前記地図上に前記送信装置の前記現在位置を指定する地図作成手段と、
該地図作成手段により作成された前記地図及び前記地図上に指定された前記送信装置の前記現在位置を表示する表示手段とを備えてなることを特徴とする受信装置。
【請求項19】
前記受信手段で受信される前記位置情報は、
前記受信手段で受信された前記地図情報に基づいて形成された地図上における相対的位置情報であることを特徴とする請求項18記載の受信装置。
【請求項20】
前記受信手段で受信される前記位置情報は、
当該位置情報の受信時刻以前かつ最も近い時刻に受信された前記地図情報に基づいて形成された地図上における相対的位置情報であることを特徴とする請求項19記載の受信装置。
【請求項21】
前記受信手段が前記地図情報を受信する頻度は、
前記送信装置の現在位置情報を受信する頻度よりも低いことを特徴とする請求項18乃至20の何れか一項に記載の受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−60175(P2007−60175A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241888(P2005−241888)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(000232151)パイオニアプラズマディスプレイ株式会社 (27)
【Fターム(参考)】