説明

多中心シャトリング剤(MULTI−CENTEREDSHUTTLINGAGENT)によるポリマー構造および分子量分布の制御

1種類またはそれ以上の付加重合性モノマーを重合するための方法および生じるポリマー組成物であって、該方法は付加重合性モノマーもしくはモノマーの混合物を、反応器もしくは反応器区域内で、少なくとも1種類の重合触媒および共触媒を含有する組成物と重合条件下で接触させることを含み、該重合の少なくとも一部は多中心シャトリング剤の存在下で行い、それにより組成物に二峰性分子量分布を持たせる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種類またはそれ以上の付加重合性モノマーを重合させてポリマー組成物を形成するための方法であって、前記方法が付加重合性モノマーもしくはモノマーの混合物を、反応器もしくは反応器区域(reactor zone)内で、少なくとも1種類の重合触媒および共触媒を含む組成物と重合条件下で接触させる段階を含み、前記重合の少なくとも一部を多中心シャトリング剤(multi-centered shuttling agent)の存在下で行い、それにより組成物の分子量分布を広げることを特徴とする方法。
【請求項2】
二峰性分子量分布を有し、より高分子量の成分の平均分子量がより低分子量の成分の平均分子量のほぼ整数倍大きいオレフィンポリマー組成物。
【請求項3】
(1)有機もしくは無機ポリマー、好ましくは、エチレンのホモポリマー、エチレンおよび共重合性コモノマーのコポリマー、もしくはプロピレンのホモポリマー;並びに(2)請求項2に記載の、もしくは請求項1によって調製される、ポリマー組成物を含むポリマー混合物。
【請求項4】
前記触媒が、下記式に相当する金属錯体、
【化1】

(式中、
11はアルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリールおよび水素を数えずに1〜30個の原子を含有する不活性に置換されたそれらの誘導体もしくはそれらの二価誘導体(divalent derivative)から選択され;
は、水素原子以外の1〜41個の原子、好ましくは、水素以外の1〜20個の原子の二価架橋性基(divalent bridging group)、最も好ましくは、モノ−もしくはジ−C1−20ヒドロカルビル置換メチレンもしくはシラン基であり;並びに
12はルイス塩基官能性を含むC5−20ヘテロアリール基、特には、ピリジン−2−イルもしくは置換ピリジン−2−イル基またはそれらの二価誘導体であり;
は4族金属、好ましくは、ハフニウムであり;
はアニオン性、中性もしくはジアニオン性配位子基であり;
x’は、そのようなX基の数を示す、0〜5の数字であり;並びに
結合、任意の結合および電子供与相互作用は、それぞれ、線、破線および矢印で表される。)
または、下記式に相当する金属錯体、
【化2】

(式中、
は元素周期律表の4〜10族の金属であり;
は窒素、酸素もしくはリン含有基であり;
はハロ、ヒドロカルビル、もしくはヒドロカルビルオキシであり;
tは1もしくは2であり;
x”は電荷バランスをもたらすように選択される数字であり;
並びにTおよびNは架橋性配位子によって連結する。)
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
請求項2に記載のポリマー組成物を生成することを特徴とする、もしくは請求項3に記載のポリマー混合物を生成することを特徴とする、請求項1もしくは4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
α,ω−二官能化ポリマーの調製方法であって、
a)付加重合性モノマーもしくはモノマーの混合物を、反応器もしくは反応器区域内で、少なくとも1種類の重合触媒および共触媒を含有する組成物と、重合条件下、金属中心含有部分(metal center containing moieties)を生長するポリマー鎖の両末端に移動させることが可能な2中心シャトリング剤の存在下において接触させる段階と、
b)両末端が金属中心含有部分で末端置換されたポリマーを回収する段階と;並びに
c)末端金属中心部分(terminal metal center moieties)を所望の官能性に交換する段階と
を含む方法。
【請求項7】
前記モノマーもしくはモノマー混合物が1種類またはそれ以上のC2−20α−オレフィンを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
エチレンをホモ重合させて500〜10,000のMwを有するポリマーを調製する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記交換が酸化もしくは置換反応であり、かつ生じる生成物が対応するジヒドロキシ−もしくはジビニル−官能化ポリマーである、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2009−509003(P2009−509003A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531358(P2008−531358)
【出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/036049
【国際公開番号】WO2007/035493
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【Fターム(参考)】