説明

天気情報報知装置および天気情報報知装置用のプログラム

【課題】天気情報のうち有用ものを効率良く取得する。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置は、制御回路17は、自車両の進行に伴って変化する近傍基準地(110)から先の案内経路における天気の変化を抽出して(120)表示する(130)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天気情報報知装置および天気情報報知装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天気情報を取得し、取得した天気情報をユーザに報知する装置が広く用いられている。例えば、特許文献1に開示された車載ナビゲーション装置は、自車両の現在位置を含む地図、目的地を含む地図等を表示し、さらにその地図内の位置の天気情報を地図に重ねて表示するようになっている。
【特許文献1】特開平11−2539号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この特許文献1のような車載ナビゲーション装置を用いて遠方(例えば目的地)の天気情報の報知を受けるためには、その遠方の地点を地図表示範囲に含めるために、地図の表示縮尺を変更するか、または、地図の表示範囲をスクロールして移動させる必要があり、そのための操作が煩わしい。
【0004】
現在位置の天気情報はユーザが周りを見渡せばわかるので、ユーザが報知を受けることの有用性は乏しい。ユーザが最も知りたい天気情報というのは、自分が向かう方向における、現在位置からある程度離れた位置における天気の変化である。その変化を予め把握すると、ユーザはそれに備えて途中で不足物資(例えばスノーチェーン・傘)を調達したり、さらに詳しい天気情報を参照して予定を変更したりすることができる。ユーザがそのような準備行動を行う必要が無い場合であっても、このような天気情報を報知することで、移動に伴う天気変動に対する心の準備をユーザに促すことができる。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、現在位置を含む地図を表示しているときにも、ユーザを煩わすことなく遠方の地点の天気情報を表示する技術を提供することを第1の目的とする。
【0006】
また、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない天気情報中に紛れてしまうことなく報知する技術を提供することを第2の目的とする。
【0007】
また、移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかを容易に把握できるような天気情報の報知技術を提供することを第3の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記第1の目的を達成するための本発明の特徴は、天気情報を取得して報知する天気情報報知装置が、ユーザの現在位置を含む地図を表示すると共に、取得した天気情報のうち、当該地図の表示範囲外の位置の天気情報を表示するようになっていることである。
【0009】
このように、現在位置を含む地図を表示しているときにも、その地図の表示範囲外の天気情報を表示することができるので、地図の縮尺変更、スクロールといった煩雑な操作の必要なく遠方の地点の天気情報を表示することができる。
【0010】
また、天気情報報知装置は、ユーザの移動予定経路を算出するようになっていてもよい。ここで算出する予定経路は、ユーザの直接的な目的地の入力に基づいて算出した案内経路であってもよいし、ユーザの直接的な目的地の入力に基づかずに、車両の走行方向等から推定した推定経路であってもよい。そして、この予定経路は、道路上の経路であってもよいし、道路とは無関係な軌跡(例えば、単なる方向を示す直線)であってもよい。
【0011】
この場合、天気情報報知装置は、移動予定経路上の、上記地図の表示範囲を除いた区間内における地点を抽出し、また、取得した天気情報のうち、抽出した地点における天気情報をユーザに報知するようになっていてもよい。
【0012】
このようになっていることで、ユーザの移動予定経路上の、現在位置よりも離れた地点における天気情報という、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない現在地の天気情報等に紛れさせてしまうことなく報知することができる。
【0013】
また、天気情報報知装置がユーザの移動予定経路を算出する場合には、移動予定経路上において天気情報の天気種別が変わる変化点を抽出し、抽出された変化点における天気情報をユーザに報知するようになっていてもよい。
【0014】
このように、移動予定経路上の天気の種別の変化点についての天気情報を報知することで、ユーザの移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかをユーザが前もって容易に把握できるようになる。
【0015】
また、上記第2の目的を達成するための本発明の第2の特徴は、ユーザの移動予定経路を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに推定するような天気情報報知装置についてのものである。このような天気情報報知装置が、推定した移動予定経路上の天気情報を取得し、また、当該移動予定経路上の、ユーザの現在位置を除いた区間内における地点を抽出し、また、抽出した地点における天気情報をユーザに報知する。
【0016】
このようになっていることで、ユーザによる直接的な目的地の指定をせずとも、ユーザがどのような移動経路を進むかを天気情報報知装置が自動的に推定し、その経路における現在位置を除いた区間についての天気情報を報知するので、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない天気情報中(例えば、ユーザの現在位置の天気情報、および、ユーザが向わないであろう方向の天気情報)に紛れさせてしまうことなく報知することができる。しかも、このような作動を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに行うことができるので、目的地入力の手間がかからなくなる。
【0017】
また、天気情報報知装置は更に、ユーザの推定目的地するようになっていてもよい。この場合、天気情報報知装置は、上記区間の終点を、(a)推定目的地および(b)ユーザの現在位置から基準距離だけ離れた地点、のうち、現在位置から遠い方とするようになっていてもよい。
【0018】
このようにするのは、ユーザによる直接的な指定によらずに算出した推定目的地は、ユーザの目的地としての確からしさが低いからである。推定目的地を過ぎた範囲であっても、現在位置からあらかじめ決めた基準距離だけ離れた地点までは、天気情報を報知することで、ユーザが推定目的地を過ぎても移動し続ける場合にも対応することができる。
【0019】
また、上記第3の目的を達成するための本発明の第3の特徴は、ユーザの移動予定経路を算出すると共に移動予定経路上の天気情報を取得する天気情報報知装置が、移動予定経路上において天気情報の天気種別が変わる変化点を抽出し、抽出した変化点における天気情報をユーザに報知することである。
【0020】
このように、移動予定経路上の天気の変化点についての天気情報を報知することで、ユーザの移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかをユーザが前もって容易に把握できるようになる。
【0021】
なお、本発明は、本発明の各種特徴を実現するためのプログラムとしても捉えることができる。
【0022】
なお、上記特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置(天気情報報知装置の一例に相当する)1の構成をブロック図で示す。本実施形態の車両用ナビゲーション装置1は、以下詳述する通り、設定された目的地までの案内経路上の特定の区間における最初の天気の変化点における天気情報を、その変化を含まない現在地周辺地図に重畳させて表示する。そして、特定の区間とは、案内経路に沿って現在位置よりも先に進んだ近傍基準地から目的地までの区間である。
【0024】
このような車両用ナビゲーション装置1は、図1に示すように、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、スピーカ14、天気情報受信機15、地図データ取得部16、および制御回路17を有している。
【0025】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路17に出力する。
【0026】
画像表示装置12は、制御回路17から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに表示する。操作部13は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を制御回路17に出力する。
【0027】
天気情報受信機15は、天気情報の送信元と通信して天気情報を受信し、受信した天気情報を制御回路17に出力する。天気情報の送信元としては、地上波放送局、衛星ラジオ放送局、携帯電話通信を介して天気情報を送信するサーバ等がある。
【0028】
地図データ取得部16は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路17が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0029】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、長さ情報、格情報(すなわち、高速道路、国道、県道、市道等の別を示す情報)、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。施設データは、施設毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
【0030】
制御回路(コンピュータに相当する)17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイコンである。CPUは、ROMまたは地図データ取得部16から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAMおよび(可能であれば)地図データ取得部16の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作部13、およびスピーカ14と信号の授受を行う。
【0031】
制御回路17がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、天候情報取得処理17a、現在位置特定処理17b、地図表示処理17c、天気情報表示処理17d、案内経路算出処理17e、および経路案内処理17fがある。
【0032】
天候情報取得処理17aは、天気情報受信機15を介して天気情報を取得する処理である。取得する天気情報は、地理領域毎に、その地理領域の現在の天気の種別(例えば、雨、雪、晴れ、曇り等の別)を含んだ情報である。
【0033】
制御回路17は、天候情報取得処理17aにおいて、現在位置を含む所定の範囲(例えば周囲50キロメートル)の地域に限定して天気情報を取得するようになっていてもよい。また、後述する案内経路または推定経路に沿った地点を含む領域のみに限定して天気情報を取得するようになっていてもよい。また、制御回路17は、天候情報取得処理17aを定期的に実行するようになってもよいし、必要に応じて(例えば天気情報表示処理17dの実行の直前に)実行するようになっていてもよい。
【0034】
現在位置特定処理17bは、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や走行方向を特定する処理である。
【0035】
地図表示処理17cは、地図データ取得部16から読み出した地図データを用いて、地図を画像表示装置12に表示させる処理である。地図の表示範囲は、現在位置を含む所定の表示縮尺の範囲である。なお、制御回路17は、操作部13に対するユーザの拡大・縮小操作、スクロール操作等に応じて、表示範囲を変化させるようになっていてもよい。
【0036】
天気情報表示処理17dは、天候情報取得処理17aによって取得した天気情報の一部を画像表示装置12に表示させる処理である。この天気情報は、地図表示処理17cによって表示される地図と共に、当該地図に重畳するように表示される。この天気情報表示処理17dの詳細については後述する。
【0037】
案内経路算出処理17eは、操作部13からユーザによる目的地の直接的な入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な案内経路を算出する処理である。なお、直接的な入力とは、目的地の固有名称を入力すること、目的地の施設の電話番号を入力すること、目的地リストから特定の1つを選択すること、地図上の1点を目的地として指定すること等、目的地を1つ確定的に特定することができるような情報を入力することをいう。
【0038】
経路案内処理17fは、算出された案内経路を地図画像に重畳表示させ、また、案内交差点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力させる処理である。
【0039】
ここで、天気情報表示処理17dの詳細について詳述する。制御回路17は、案内経路算出処理17eによって案内経路が決定した後に、図2に示すプログラム100を繰り返し実行することで、天気情報表示処理17dを実現する。なお、制御回路17は、地図表示処理17cと天気情報表示処理17dを並列的に同時期に実行する。
【0040】
このプログラム100の実行において、制御回路17は、まずステップ110で、近傍基準地を決定する。この近傍基準地は、案内経路上の、現在位置から第1の基準距離だけ(案内経路に沿って、または直線距離で)離れた地点である。ここで、第1の基準距離は、固定値であってもよいし、操作部13に対するユーザの設定操作に応じて変化するようになっていてもよい。固定値である場合、例えば、その値は5キロメートルでもよいし、地図表示処理17cにおいて通常用いられる地図縮尺の一画面分(すなわち、画面の左端から右端まで、または、画面の上端から下端まで)に相当する実距離でもよい。後者の場合は、近傍基準地は、現在地図表示処理17cによって画像表示装置12の表示画面中に表示されていない地点となることがほとんどである。
【0041】
続いてステップ120では、案内系路上の区間として、近傍基準地から目的地までの区間を特定し、特定した区間中の直近の天気変化点を抽出する。直近の天気変化点とは、案内経路に沿って現在位置から最も近い天気変化点をいう。
【0042】
また、天気変化点とは、天気情報中の天気種別が変わる地点をいう。取得した天気情報は、地理領域毎に天気種別の情報を有しているので、この天気情報を用いれば、案内経路上の各地点における天気種別が決まる。このように決まった天気種別を案内経路に沿って辿ったときに天気種別が移り変わる地点が、天気変化点である。
【0043】
続いてステップ130では、ステップ120で抽出した天気変化点の天気情報を、画像表示装置12を用いて表示する。ここで表示する天気変化点の天気情報は、天気変化点において変化した後の天気を示すものである。また、この天気情報は、地図表示処理17cによる地図表示に重畳させて表示する。
【0044】
図3に、この処理によって画像表示装置12が表示する画面の一例を示す。この図においては、現在地周辺の地図50に、天気表示部51が重畳されている。この天気表示部51が、天気変化点の表示である。この天気変化点の表示は、案内経路に沿って走行した場合にその天気変化点を通過した後の天気(図3の例においては雨)の表示、および、現在位置から当該天気変化点までの案内経路に沿った距離(図3の例においては8キロメートル)の表示を含んでいる。この例においては、現在地周辺地図50の表示範囲は、4キロメートル四方程度となっているので、天気表示部51の表示に係る天気変化点は、現在地周辺地図50の外部にある。ステップ130の後、プログラム100の1回分の実行が終了する。
【0045】
なお、制御回路17は、ユーザが操作部13を用いて天気表示部51を指定した場合、現在地周辺地図50を、当該天気表示部51に係る天気変化点を含む地図に切り替え、さらに切り替え後の地図に、当該地図範囲内のより詳細な天気情報を重畳させるようになっていてもよい。ユーザはこのより詳細な気象情報を参照することで、走行予定を変更する等の対応を行うことができる。
【0046】
以上のようなプログラム100を繰り返し実行することで、制御回路17は、自車両の進行に伴って変化する近傍基準地(ステップ110参照)から先の案内経路における天気の変化を抽出して(ステップ120参照)表示する(ステップ130参照)。ただし、設定された目的地より先の天気変化点は抽出しない。この目的地は、ユーザが目的地を変更するための操作を行わない限り、車両の進行に伴って変化することはない。
【0047】
以上説明した通り、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1は、車両の案内経路(ユーザの移動予定経路の一例に相当する)上の天気情報を取得し、また、当該案内経路上の、ユーザの現在位置を除いた区間内における地点を抽出し、また、抽出した地点における天気情報をユーザに報知する。
【0048】
このようになっていることで、車両用ナビゲーション装置1が、案内経路における現在位置を除いた区間(具体的には、近傍基準地から目的地までの区間)についての天気情報を報知する。現在位置の天気情報はユーザが周りを見渡せばわかるので、ユーザが報知を受けることの有用性は乏しい。ユーザが最も知りたい天気情報というのは、自分が向かう方向における、現在位置からある程度離れた位置における天気の変化である。したがって、上記のようになっていることで、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない天気情報(例えば、ユーザの現在位置の天気情報、および、ユーザが向わないであろう方向の天気情報)中に紛れさせてしまうことなく報知することができる。
【0049】
また、車両用ナビゲーション装置1は、図3に例示したように、ユーザの現在位置を含む地図を表示すると共に、取得した天気情報のうち、当該地図の表示範囲外の位置の天気情報を表示することができるようになっている。
【0050】
このように、現在位置を含む地図を表示しているときにも、その地図の表示範囲外の天気情報を表示することができるので、地図の縮尺変更、スクロールといった煩雑な操作をするまでもなく遠方の地点の天気情報を表示することができる。
【0051】
また、車両用ナビゲーション装置1は、現在の画像表示装置12における地図の表示範囲を除いた案内経路上の区間内における地点を抽出し、また、取得した天気情報のうち、抽出した地点における天気情報のみをユーザに報知するようになっている。
【0052】
このように、現在地周辺の天気情報を表示対象から除外することで、ユーザの案内経路上の、現在位置よりも離れた地点における天気情報という、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない現在地の天気情報等に紛れさせてしまうことなく報知することができる。
【0053】
また、車両用ナビゲーション装置1は、天気変化点を抽出する対象の区間の終点を、設定された目的地としている。このようにすることで、通過する可能性の低い遠い地点の天気情報を表示対象から除外することで、有用な天気情報が不要な天気情報に紛れてしまう可能性を低減することができる。
【0054】
また、車両用ナビゲーション装置1は、案内経路上において天気情報の天気種別が変わる天気変化点を抽出し、抽出された天気変化点における変化後の天気情報をユーザに報知する。このように、案内経路上の天気の変化点についての変化後の天気情報を報知することで、ユーザの移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかをユーザが前もって容易に把握できるようになる。
【0055】
さらに、抽出する天気変化は、近傍基準地から案内経路を辿って最初の天気変化点における天気変化である。ユーザにとって最も必要な天気情報は、このまま走行していけば次にどのような天気に移り変わるかである。したがって、最初の天気変化点における天気変化を通知することで、ユーザにとって最も必要な天気情報を提供することができる。
【0056】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、制御回路17が、地図表示処理17cにおいて、プログラム100に加え、図4に示すプログラム200も実行することである。
【0057】
制御回路17は、このプログラム200を、自車両が走行しており、かつ、ユーザによって目的地が直接的に設定されていないときに繰り返し実行する。したがって、プログラム200の実行時には、案内経路が決定されていない。なお、制御回路17は、プログラム100の実行時と同様、プログラム200の実行時にも地図表示処理17cを並列的に実行する。
【0058】
このプログラム200の実行において、制御回路17はまずステップ205で、推定目的地および推定経路を算出する。推定目的地とは、今回の自車両の走行においてユーザが目的地としているであろう地点である、また、推定経路とは、その推定目的地に到達するために自車両が通るであろう道路である。なお、推定目的地、推定経路の特定は、ユーザの直接的な目的地の入力を受けないまま行う。
【0059】
具体的には、制御回路17は、自車両が現在進行している道路を、その進行方向に道なりに進行した経路を、推定経路とする。また、制御回路17は、今回の走行の開始時点(具体的には、最後に車両のイグニッションがオンとなった時点)における自車両の位置から、推定経路に沿って推定走行距離だけ進んだ位置を、推定目的地として採用する。
【0060】
ここで、推定走行距離は、車両用ナビゲーション装置1の平均稼動時間に、自車両の平均移動速度を乗じた距離としてもよい。なお、平均稼動時間とは、車両用ナビゲーション装置1の主電源が継続的にオンである期間の平均的な長さをいう。
【0061】
この平均稼動時間は、固定値(例えば2時間)でもよいし、ユーザが操作部13を操作して設定可能となっていてもよいし、過去の自車両の走行の各回における車両用ナビゲーション装置1の稼働時間を地図データ取得部16または他の書き込み可能な記憶媒体に記録しておき、その記録に基づいて平均稼働時間を算出するようになっていてもよい。
【0062】
また、平均移動速度は、固定値(例えば時速30キロメートル)でもよいし、ユーザが操作部13を操作して設定可能となっていてもよいし、過去の自車両の走行の各回における自車両の走行速度の推移を地図データ取得部16または他の書き込み可能な記憶媒体に記録しておき、その記録に基づいて平均速度を算出するようになっていてもよい。
【0063】
また、推定走行距離自体が固定値であってもよいし、ユーザが操作部13を操作して設定可能となっていてもよいし、過去の自車両の走行の各回(イグニッションのオンからオフまで)における自車両の総走行距離の推移を地図データ取得部16または他の書き込み可能な記憶媒体に記録しておき、その記録の平均値を推定平均速度を走行距離としてもよい。
【0064】
なお、平均稼動時間、平均速度、推定走行距離を過去の走行時の記録に基づいて決定する場合には、走行機会ごとに行う記録時には、その記録の日の曜日を記録し、平均値を算出する時には、現在の曜日と同じ曜日についての記録のみの平均を採用するようになっていてもよい。
【0065】
あるいは、記録時には、その記録の日の休日/平日の別を記録し、平均値を算出する時には、現在の日が休日なら休日についての記録のみの平均を採用し、平日なら平日についての記録のみの平均を採用するようになっていてもよい。
【0066】
また、制御回路17は、地図データ中のリンクの格情報のそれぞれに車速(例えば、高速道路なら時速80キロメートル、国道なら時速40キロメートル、県道・市道なら時速30キロメートル)を対応させるようになっていてもよい。この場合制御回路17は、推定経路に沿って出発地点から順にリンクを辿り、各リンクにおいて当該リンクの各情報に対応する車速で当該リンクの距離を除算し、その各リンクの除算結果を順次積算していき、当該積算結果が上述の平均稼動時間に達したリンクについて、そのリンクの終端を推定目的地とするようになっていてもよい。
【0067】
また、制御回路17は、行動計量学の各種手法を用いて、過去の走行履歴に基づいて推定経路、推定目的地を決定するようになっていてもよい。
【0068】
続いてステップ210では、近傍基準地および遠方基準値を算出する。近傍基準地については、第1実施形態における近傍基準地の特定方法を用いて特定する。ただしその場合、案内経路は推定経路に置き換える。
【0069】
遠方基準地は、案内経路上の、現在位置から第2の基準距離だけ(推定経路に沿って、または直線距離で)離れた地点である。ここで、第2の基準距離は、固定値であってもよいし、操作部13に対するユーザの設定操作に応じて変化するようになっていてもよい。ただし、第2の基準値は、近傍基準地の特定に用いる第1の基準値よりも大きい。
【0070】
第2の基準値が固定値である場合、例えば、その値は50キロメートルでもよいし、地図表示処理17cにおいて通常用いられる地図縮尺の一画面分(すなわち、画面の左端から右端まで、または、画面の上端から下端まで)の2倍に相当する実距離でもよい。後者の場合は、遠方基準地は、現在地図表示処理17cによって画像表示装置12の表示画面中に表示されていない地点となることがほとんどである。
【0071】
続いてステップ220では、推定経路上において、目的地が遠方基準地よりも現在位置から遠いか否かを判定する。図5および図6に、現在位置21から推定目的地22までの推定経路23における、近傍基準地24と遠方基準値25との関係を例示する。
【0072】
目的地が遠方基準地よりも遠い場合、すなわち、図5に例示するような場合、続いてステップ230で、近傍位置から目的地までの推定経路に沿った区間26を、抽出対象区間とする。また、目的地が遠方基準地よりも遠い場合、すなわち、図6に例示するような場合、続いてステップ240で、近傍位置から遠方基準地までの推定経路に沿った区間26を、抽出対象区間とする。
【0073】
なお、推定目的地22は、推定経路23の出発地点を基準として決められており、遠方基準地25は、現在位置21を基準として決められているので、最初は推定目的地22の方が遠方基準値25よりも遠かったにもかかわらず、自車両の進行と共に、遠方基準値25の方が推定目的地22よりも遠くなることがある。
【0074】
続いてステップ250で、対象区間26中の直近の天気変化点を、第1実施形態と同様の方法で抽出する。続いてステップ260では、ステップ250で抽出した天気変化点の天気情報を、画像表示装置12を用いて表示する。ここで表示する天気変化点の天気情報は、天気変化点において変化した後の天気を示すものである。また、この天気情報は、地図表示処理17cによる地図表示に重畳させて表示する。
【0075】
このようなプログラム200を繰り返し実行することで、制御回路17は、自車両の進行に伴って変化する近傍基準地24(ステップ210参照)から先の推定経路23における天気の変化を抽出して(ステップ250参照)表示する(ステップ260参照)。ただし、特定した抽出対象区間26の終点より先の天気変化点は抽出しない。
【0076】
以上説明した通り、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1は、車両の推定経路(ユーザの移動予定経路の一例に相当する)を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに推定する。このような車両用ナビゲーション装置1が、推定経路上の天気情報を取得し、また、当該推定経路上の、ユーザの現在位置を除いた対象区間26内における地点を抽出し、また、抽出した地点における天気情報をユーザに報知する。
【0077】
このようになっていることで、ユーザによる直接的な目的地の指定をせずとも、ユーザがどのような移動経路を進むかを車両用ナビゲーション装置1が自動的に推定し、その経路における現在位置を除いた区間についての天気情報を報知するので、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない天気情報中(例えば、ユーザの現在位置の天気情報、および、ユーザが向わないであろう方向の天気情報)に紛れさせてしまうことなく報知することができる。しかも、このような作動を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに行うことができるので、目的地入力の手間がかからなくなる。
【0078】
また、車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの推定目的地を算出すると共に、推定目的地への経路として移動予定経路を算出するようになっている。そして、抽出対象区間26の終点を、(a)推定目的地22および(b)ユーザの現在位置21から第2の基準距離だけ離れた遠方基準地25、のうち、現在位置21から遠い方とするようになっている。
【0079】
このようにするのは、ユーザによる直接的な指定によらずに算出した推定目的地は、ユーザの目的地としての確からしさが低いからである。推定目的地を過ぎた範囲であっても、遠方基準地までは、天気情報を報知することで、自車両が推定目的地を過ぎても移動し続ける場合に対応することができる。
【0080】
また、車両用ナビゲーション装置1は、ユーザの現在位置を含む地図を表示すると共に、取得した天気情報のうち、当該地図の表示範囲外の位置の天気情報を表示する場合が多い。このように、現在位置を含む地図を表示しているときにも、その地図の表示範囲外の天気情報を表示することができるので、地図の縮尺変更、スクロールといった煩雑な操作の必要なく遠方の地点の天気情報を表示することができる。
【0081】
また車両用ナビゲーション装置1は、推定経路上の、上記地図の表示範囲を除いた区間内における地点を抽出し、また、取得した天気情報のうち、抽出した地点における天気情報のみをユーザに報知することができる。
【0082】
このようになっていることで、ユーザの推定経路上の、現在位置よりも離れた地点における天気情報という、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない現在地の天気情報等に紛れてしまうことなく報知することができる。
【0083】
また、車両用ナビゲーション装置1がユーザの推定経路を算出する場合には、推定経路上において天気情報の天気種別が変わる地点を抽出し、抽出された地点における天気情報をユーザに報知するようになっている。
【0084】
このように、推定経路上の天気の変化点についての天気情報を報知することで、ユーザの移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかをユーザが前もって容易に把握できるようになる。
【0085】
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の車載用天気情報報知装置(天気情報報知装置の一例に相当する)は、地図データ取得部16を有していないことを除けば、第2実施形態の車両用ナビゲーション装置1と同じ構成である。本実施形態の車載用天気情報報知装置と第2実施形態の車両用ナビゲーション装置1の作動上の違いは、本実施形態の制御回路17が、地図表示処理17c、案内経路算出処理17e、および経路案内処理17fのいずれも実行しないこと、および、天気情報表示処理17dにおいてプログラム100および200に代えて図7に示すプログラム300を実行することである。
【0086】
本実施形態の車載用天気情報報知装置は、地図データを有していないので、自車両が走行する地域の道路構造の情報を取得することができず、それゆえ、地図表示、道路に沿った経路算出等を行うことができない。したがって、天気情報表示処理17dにおいては、天気情報を地図に重畳しないで画像表示装置12に表示させる。
【0087】
以下、プログラム300を実行する制御回路17の作動について説明する。制御回路17は、このプログラム300を、自車両の走行開始以降繰り返し実行する。
【0088】
まずステップ305において、制御回路17は、推定目的地および推定経路を決定する。この決定には、現在位置特定処理17bによって特定した自車両の現在位置および進行方向を用いる。具体的には、現在位置から進行方向に伸びる直線を推定経路とする。また今回の走行の開始時点における自車両の位置から、推定経路に沿って推定走行距離だけ進んだ位置を、推定目的地とする。なお、推定走行距離は、第2実施形態と同様の方法を用いて特定する。ただし、本実施形態の車載用天気情報報知装置は地図データを有していないので、地図データ中のリンクの格情報を用いた方法は使用できない。
【0089】
続くステップ310、320、330、340、350の処理の内容は、それぞれ第2実施形態のプログラム200におけるステップ210、220、230、240、250の処理と同じである。
【0090】
ステップ350に続くステップ360では、ステップ260で抽出した天気変化点の天気情報を、画像表示装置12を用いて表示する。ここで表示する天気変化点の天気情報は、第2実施形態と同様、天気変化点において変化した後の天気を示すものである。
【0091】
ただし、第2実施形態と異なり、この天気情報は、地図表示処理17cによる地図表示に重畳させない。画像表示装置12における天気情報の表示形態は、例えば、図8に示すように、天気表示画面60中に、方向表示部61、天気表示部62を表すような形態を採用する。方向表示部61は、車両の進行方向の方位を示し、天気表示部62は、抽出対象区間中の直近の天気変化点までの現在位置からの距離、および、当該天気変化点において変化した後の天気を示している。
【0092】
このようなプログラム300を繰り返し実行することで、制御回路17は、自車両の進行に伴って変化する近傍基準地(ステップ310参照)から先の推定経路における天気の変化を抽出して(ステップ350参照)表示する(ステップ360参照)。ただし、特定した抽出対象区間26の終点より先の天気変化点は抽出しない。
【0093】
以上説明したとおり、本実施形態の車載用天気情報報知装置は、車両の推定経理(ユーザの移動予定経路の一例に相当する)を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに推定するような天気情報報知装置についてのものである。このような天気情報報知装置が、推定した推定経路上の天気情報を取得し、また、当該推定経路上の、ユーザの現在位置を除いた区間内における地点を抽出し、また、抽出した地点における天気情報をユーザに報知する。
【0094】
このようになっていることで、ユーザによる直接的な目的地の指定をせずとも、ユーザがどのような移動経路を進むかを天気情報報知装置が自動的に推定し、その経路における現在位置を除いた区間についての天気情報のみを報知するので、ユーザにとって必要な天気情報を、比較的有用性の少ない天気情報中(例えば、ユーザの現在位置の天気情報、および、ユーザが向わないであろう方向の天気情報)に紛れてしまうことなく報知することができる。しかも、このような作動を、ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに行うことができるので、目的地入力の手間がかからなくなる。
【0095】
また、車載用天気情報報知装置は、ユーザの推定目的地を算出するようになっている。そして、抽出対象区間の終点を、(a)推定目的地および(b)ユーザの現在位置から第2の基準距離だけ離れた遠方基準地、のうち、現在位置から遠い方とするようになっている。
【0096】
このようにするのは、ユーザによる直接的な指定によらずに算出した推定目的地は、ユーザの目的地としての確からしさが低いからである。推定目的地を過ぎた範囲であっても、遠方基準地までは、天気情報を報知することで、自車両が推定目的地を過ぎても移動し続けることに備えることができる。
【0097】
また車載用天気情報報知装置は、推定経路上において天気情報の天気種別が変わる地点を抽出し、抽出した地点における天気情報をユーザに報知する。このように、推定経路上の天気の変化点についての天気情報を報知することで、ユーザの移動に伴った天気の変化について、どこで変化するかをユーザが前もって容易に把握できるようになる。
【0098】
また、自車両の位置および走行方向を利用することで、地図データがなくとも推定経路および推定目的地を特定することができる。
【0099】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
【0100】
例えば、第1〜第3実施形態において、制御回路17は、直近の天気変化点のみならず、特定した区間中のすべての天気変化点を抽出して画像表示装置12に表示せるようになっていてもよい。
【0101】
また、天候情報取得処理17aにおいて制御回路17が取得する天気情報は、地理領域毎に、その地理領域の天気予報に基づく未来の天気種別を含んでいてもよい。この場合、天気情報報知装置は、ある地点が天気変化点であるか否かを判定するために、現在位置からその地点までの移動にかかる時間が経過した後の天気種別を用いるようになっていてもよい。その場合は、ユーザに通知するための天気変化点の天気情報は、現在位置からその天気変化点までの移動にかかる時間が経過した後の天気種別を用いるようになっていてもよい。なお、移動にかかる時間は、対象とする地点までの距離を平均車速で除算する等の処理によって特定することができる。
【0102】
また、上記第1〜第3実施形態においては、近傍基準地を特定するための第1の基準距離、および遠方基準地を特定するための第2の基準距離のそれぞれを、固定値またはユーザの設定値としている。
【0103】
しかし、このような方法以外にも、固定値としての近傍到達時間(例えば、10分、20分)に固定値としての平均移動速度 (例えば時速30キロメートル)を乗じた結果を第1の基準距離とし、また、固定値としての遠方到達時間(例えば、1時間、2時間)に固定値としての平均移動速度を乗じた結果を第2の基準距離としてもよい。この場合、遠方到達時間は近傍到達時間より長いものとする。また、これら近傍到達時間および遠方到達時間は、固定値ではなく、ユーザが操作部13を用いて設定することができる値であってもよい。
【0104】
また、制御回路17は、現在表示している地図の縮尺と現在位置の情報に基づいて、第1の基準距離および第2の基準距離を算出するようになっていてもよい。例えば、
第1の基準距離=(現在地から地図上に表示されていない地点までの距離)×係数a
とし、第2の基準距離は、第1の基準距離の2倍としてもよい。
【0105】
ここで、「現在地から地図上に表示されていない地点までの距離」については、例えば、現在位置が、表示されている地図の1辺がxキロメートルであり、その表示された地図の中心に現在地がある場合、
(現在地から地図上に表示されていない地点までの距離)=x/2
としてもよい。
【0106】
あるいは、現在位置から案内経路または推定経路に沿って進行したときに現在表示されている地図から出るまでに通る経路の長さを、「現在地から地図上に表示されていない地点までの距離」としてもよい。この場合、係数aが1より大きければ、抽出対象区間は、常に表示地図の範囲外となる。
【0107】
また、上記の実施形態において、制御回路17がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【0108】
また、上記実施形態においては、ナビゲーション装置は車載タイプのものであるが、ナビゲーション装置は、船舶や飛行機に搭載されるものであってもよいし、人が持ち運びできるタイプのものであってもよい。例えば、ナビゲーション装置の機能を有する携帯電話機も、本発明のナビゲーション装置に該当する。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の構成図である。
【図2】第1実施形態において制御回路17が実行するプログラム100のフローチャートである。
【図3】地図50および地図に重畳された天気表示51を示す図である。
【図4】第2実施形態において制御回路17が実行するプログラム200のフローチャートである。
【図5】推定目的地22、遠方基準値25、および対象区間26の関係を示す模式図である。
【図6】推定目的地22、遠方基準値25、および対象区間26の関係を示す模式図である。
【図7】第3実施形態において制御回路17が実行するプログラム300のフローチャートである。
【図8】天気表示画面60を示す図である。
【符号の説明】
【0110】
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…画像表示装置、
13…操作部、14…スピーカ、15…天気情報受信機、16…地図データ取得部、
17…制御回路、17a…天候情報取得処理、17b…現在位置特定処理、
17c…地図表示処理、17d…天気情報表示処理、17e…案内経路算出処理、
17f…経路案内処理、21…現在位置、22…推定目的地、23…推定経路、
24…近傍基準地、25…遠方基準値、26…抽出対象区間、50…現在地周辺地図、
51…天気表示部、60…天気表示画面、61…方向表示部、62…天気表示部、
100〜300…プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)と、
ユーザの現在位置を含む地図を表示すると共に、取得された前記天気情報のうち、前記地図の表示範囲外の位置の天気情報を表示する表示手段(130、260)と、を備えた天気情報報知装置。
【請求項2】
ユーザの移動予定経路を算出する予定経路算出手段(17f、205)と、
前記移動予定経路上の、前記地図の表示範囲を除いた区間内における地点を抽出する抽出手段(120、250)と、を備え、
前記報知手段は、取得された前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記地点における天気情報を前記ユーザに報知することを特徴とする請求項1に記載の天気情報報知装置。
【請求項3】
ユーザの移動予定経路を算出する予定経路算出手段(17f、205)と、
前記移動予定経路上において前記天気情報の天気種別の変化点を抽出する抽出手段(120、250、350)と、を備え、
前記報知手段は、取得された前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記変化点における天気情報を前記ユーザに報知することを特徴とする請求項1に記載の天気情報報知装置。
【請求項4】
ユーザの移動予定経路を、前記ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに推定する予定経路算出手段(205、305)と、
前記移動予定経路上の天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)と、
前記移動予定経路上の、前記ユーザの現在位置を除いた区間内における地点を抽出する抽出手段(250、350)と、
取得された前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記地点における天気情報を前記ユーザに報知する報知手段(260、360)と、を備えた天気情報報知装置。
【請求項5】
前記予定経路算出手段は、更に前記ユーザの推定目的地を算出し、
前記抽出手段は、前記区間の終点を、前記推定目的地および前記ユーザの現在位置から所定の基準距離だけ離れた地点のうち、前記現在位置から遠い方とすることを特徴とする請求項2に記載の天気情報報知装置。
【請求項6】
ユーザの移動予定経路を算出する予定経路算出手段(17f、205、305)と、
前記移動予定経路上の天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)と、
前記移動予定経路上において前記天気情報の天気種別の変化点を抽出する抽出手段(120、250、350)と、
前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記変化点における天気情報を前記ユーザに報知する報知手段(130、260、360)と、を備えた天気情報報知装置。
【請求項7】
天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)、および
ユーザの現在位置を含む地図を表示すると共に、取得された前記天気情報のうち、前記地図の表示範囲外の位置の天気情報を表示する表示手段(130、260)、としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項8】
ユーザの移動予定経路を、前記ユーザによる直接的な目的地の指定を受けずに推定する予定経路算出手段(205、305)、
前記移動予定経路上の天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)、
前記移動予定経路上の、前記ユーザの現在位置を除いた区間内における地点を抽出する抽出手段(250、350)、および
取得された前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記地点における天気情報を前記ユーザに報知する報知手段(260、360)、としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項9】
ユーザの移動予定経路を算出する予定経路算出手段(17f、205、305)、
前記移動予定経路上の天気情報を取得する天気情報取得手段(17a)、
前記移動予定経路上において前記天気情報の天気種別の変化点を抽出する抽出手段(120、250、350)、および
前記天気情報のうち、前記抽出手段によって抽出された前記変化点における天気情報を前記ユーザに報知する報知手段(130、260、360)、としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−109312(P2009−109312A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−281312(P2007−281312)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】