説明

導電材埋め込み方法及び半導体装置の製造方法

【課題】 従来の方法と比較して、短時間で凹部の全体に導電材を埋め込むことができる技術を提供する。
【解決手段】 本願に係る導電材の埋め込み方法は、半導体装置の製造過程において表面に形成される凹部22に導電材を埋め込む方法に関する。この方法は、凹部22の少なくとも底面に露出する下地層10の表面に不純物24aを定着させる不純物定着工程と、不純物24aが定着した下地層10を利用して導電材をVLS成長させて、凹部の全体に導電材を埋め込むVLS成長工程とを有する。この方法では、VLS成長によって凹部22に導電材を埋め込むため、短時間で導電材を埋め込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、半導体装置の製造方法に関する。詳しくは、半導体装置の製造過程において表面に形成される凹部に導電材を埋め込む方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造過程においては、表面に形成した凹部に導電材を埋め込むことがある。例えば、半導体装置に電極や配線等を形成する際には、半導体装置(半製品を含む)の表面に凹部を形成し、その凹部に導電材を埋め込むことによって電極や配線等が形成される。凹部に導電材を埋め込む方法としては、通常、CVD(Chemical Vapor Deposition)法が用いられる。特許文献1,2には、ポリシリコンやタングステンのような導電材を、CVD法を用いて凹部に埋め込むことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−152899号公報
【特許文献2】特開2008−4578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の製造方法では、通常のCVD法によって導電材を凹部に埋め込むため、凹部の全体に導電材を埋め込もうとすると長時間を要してしまう。本明細書は、従来と比較して短時間で凹部の全体に導電材を埋め込むことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する方法は、半導体装置の製造過程において表面に形成される凹部に導電材を埋め込む方法に関する。この方法では、凹部の少なくとも底面に露出する下地層の表面に不純物を定着させる不純物定着工程と、不純物が定着した下地層を利用して導電材をVLS(Vapor-Liquid-Solid)成長させて、凹部の全体に導電材を埋め込むVLS成長工程を有している。
【0006】
ここで、上記の「不純物」とは、導電材をVLS成長させる際に触媒として機能するものを意味する。従って、凹部に埋め込む導電材の種類に応じて適切な不純物を用いることができる。例えば、導電材としてポリシリコンを用いる場合は、「不純物」としてFe,Ni,Cr等の金属を用いることができる。
【0007】
この方法では、凹部の底面に露出する下地層に不純物を定着させ、その定着させた不純物を触媒として導電材をVLS成長させ、これによって凹部の全体に導電材を埋め込む。VLS成長は、通常のCVD法と比較して成長速度が速い。このため、この方法によると、従来と比較して短時間で凹部の全体に導電材を埋め込むことができる。
【0008】
上記の埋め込み方法では、不純物定着工程は、凹部の側面及び底面に不純物を定着させる第1ステップと、第1ステップで凹部の側面に定着した不純物を除去する第2ステップを有することができる。
【0009】
このような構成によると、凹部の側面に定着した不純物が除去されるため、凹部の側面ではVLS成長が生じない。このため、主として凹部の底面からVLS成長した導電材によって凹部の全体が埋め込まれることとなる。その結果、従来のCVD法の場合に生じる導電材の形状不良、すなわち、凹部の両側面から成長した導電材同士が凹部の中央で不完全に合わさることによって生じる形状不良を抑制することができる。
【0010】
上記の埋め込み方法は、下地層上に表面側層を形成する表面側層形成工程と、形成された表面側層に凹部を形成する凹部形成工程をさらに有することができる。この場合に、凹部形成工程では、凹部の底面に下地層が露出するように表面側層を除去して凹部を形成し、不純物定着工程の第1ステップでは、凹部の底面に露出する下地層の表面と、表面側層の表面全体に不純物を定着させ、不純物定着工程の第2ステップでは、表面側層の不純物が定着した部位を除去することが好ましい。
【0011】
このような構成によると、凹部の底面に露出する下地層の表面にのみ不純物が定着し、凹部の底面でのみ導電材のVLS成長が生じる。このため、表面側層の表面全体においても導電材がVLS成長する場合と比較して、凹部の埋め込みのために使用する導電材の材料を少なくすることができる。
【0012】
半導体装置を製造する際は、上記の埋め込み方法のいずれかを実行して、半導体装置の表面に形成された凹部に導電材を埋め込むことが好ましい。これによって、半導体装置の電極や配線等を短時間で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図2】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図3】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図4】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図5】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図6】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図7】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法を説明するための図。
【図8】本実施形態に係る導電材の埋め込み方法の変形例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施形態の導電材埋め込み方法は、半導体装置の製造過程において、半導体装置(半製品の状態を含む)の表面に形成される凹部に導電材を埋め込む方法であり、半導体装置に導電部をパターン形成する種々の場面で用いられる。以下では、半導体装置に電極(いわゆる埋め込み電極)を形成する場合を例に説明する。
【0015】
図1に示すように、まず、下地層10の上面に表面側層20を形成する。下地層10には、埋め込み電極となる材料(すなわち、導電材)がVLS成長する際に下地として機能するものを用いることができる。例えば、埋め込み電極(導電材)の材料としてポリシリコンを用いる場合は、ポリシリコンをVLS成長させることができるものを下地層10として用いることができ、例えば、シリコン(Si)を含有する層(シリコン(Si)層、SiC層等)を下地層10として用いることができる。
【0016】
表面側層20は、半導体装置に埋め込み電極や配線を形成する際に利用される公知の材料によって形成することができる。具体的には、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiN)、レジスト等を表面側層20として用いることができる。表面側層20の形成方法には、CVD法や熱酸化法やフォト・レジスト法等を用いることができる。
【0017】
次に、図2に示すように、表面側層20の一部を除去して、表面側層20に凹部22を形成する。この際、凹部22の底面に下地層10の表面10aが露出するように、表面側層20を除去する。凹部22の具体的な形成方法としては、例えば、次の方法を採ることができる。すなわち、表面側層20の表面全体にマスクを形成し、その後、マスクをパターニングする。これにより、凹部22を形成する領域上からマスクが除去され、凹部22を形成しない領域上にのみマスクが残る。次に、マスクの開口から下地層10に至るまで表面側層20をエッチングする。表面側層20のエッチングには、例えば、ドライエッチングを用いることができる。表面側層20のエッチングが終了すると、表面側層20上のマスクをアッシングによって除去する。これにより、表面側層20に凹部22を形成することができる。
【0018】
次に、図3〜5に示すように、凹部22の底面に露出する下地層10の表面10aに不純物24aを定着させる。不純物24aには、導電材をVLS成長させる際に触媒として機能するものを用いることができる。凹部22にポリシリコンを埋め込む場合は、シリコンと合金融液を作ることができる金属を不純物24aとして用いることができ、例えば、Fe,Ni,Cr等を不純物24aとして用いることができる。
【0019】
不純物24aを下地層10の表面10aに定着させる方法としては、例えば、次の方法を採ることができる。すなわち、図3に示すように、まず、表面側層20の表面全体と、凹部22の底面に露出する下地層10の表面10aに、不純物を含有する水溶液30を塗布する。これによって、下地層10の表面10a(図2参照)と、凹部22の側面に露出する表面側層20の表面20b(図2参照)と、表面側層20の上表面20a(図2参照)に、不純物を含有する水溶液30が塗布される。塗布する水溶液30は、凹部22に埋め込む導電材に応じた不純物を含有する水溶液とする。上述したように、凹部22にポリシリコンを埋め込む場合は、Fe,Ni,Cr等を含有する水溶液を塗布する。水溶液30の塗布には、水溶液中に浸漬する方法や、スピンコート法等を用いることができる。
【0020】
次に、図4に示すように、下地層10及び表面側層20を加熱して、塗布した水溶液30に含まれる不純物を表面側層20と下地層10の表面に定着させる。すなわち、下地層10及び表面側層20を加熱することで水溶液30中の水分が蒸発し、表面側層20の表面全体と、下地層10の表面10aに、不純物24が定着する。なお、下地層10及び表面側層20の加熱には、ランプアニール装置等を用いることができる。
【0021】
次に、図5に示すように、表面側層20の表面に定着された不純物24を除去する。表面側層20の表面に定着した不純物24を除去する方法としては、例えば、下地層10に対するエッチングレートが小さく、表面側層20に対するエッチングレートが大きいエッチング剤を用いて行うことができる。このようなエッチング剤を用いたエッチング処理では、下地層10のエッチング量が小さくなる一方で、表面側層20のエッチング量が大きくなる。このため、表面側層20の表面に定着された不純物24を完全に除去する一方で、下地層10の表面10aに不純物24aを残すことができる。
【0022】
例えば、下地層10としてシリコン(Si)層、表面側層20として酸化シリコン(SiO)層を用いた場合は、希フッ酸をエッチング剤として用いることができる。希フッ酸のシリコン(Si)及び酸化シリコン(SiO)に対するエッチングレートの比は、1:100であるため、下地層10を殆ど除去することなく、表面側層20を除去することができる。また、下地層10としてシリコン(Si)層、表面側層20として窒化シリコン(SiN)層を用いた場合は、燐酸(HPO)を含有する薬液をエッチング剤として用いることができる。燐酸のシリコン(Si)及び窒化シリコン(SiN)に対するエッチングレートの比は、0:100であるため、表面側層20のみを除去することができる。また、下地層10としてシリコン(Si)層、表面側層20としてレジスト層を用いた場合は、酸素ガス(O)をエッチング剤として用いることができる。酸素ガス(O)のシリコン(Si)及びレジストに対するエッチングレートの比は、0:100であるため、表面側層20のみを除去することができる。
【0023】
次に、図6に示すように、不純物24aが定着された下地層10を利用して、導電材40をVLS(Vapor-Liquid-Solid)成長させて、凹部22の全体に導電材40を埋め込む。具体的には、不純物24aを液体となる温度まで加熱し、その液体となった不純物24aの周囲に導電材40の材料となる原料ガスを供給する。原料ガス中の原料原子は、液体となった不純物24aに溶け込み、溶け込んだ原料原子が下地層10と不純物24aの界面に析出して成長する。これによって、凹部22内の全体が導電材40によって埋め込まれる。既に説明したように、導電材40には、下地層10上にVLS成長する導電材料を用いることができる。例えば、下地層10がシリコン(Si)層の場合には、ポリシリコンを導電材40として用いることができる。なお、VLS成長では、導電材40が不純物24aと下地層10の界面に析出成長してゆく。このため、導電材40がVLS成長した後の状態では、図6に示すように、不純物24aは導電材40の表面に位置している。また、液体となった不純物24aへの原料ガスの供給は、CVD法等によって行われる。CVD法によって原料ガスを供給すると、不純物24aが定着されていない表面側層20の表面にも導電材40が堆積する。ただし、表面側層20の表面には不純物24aが定着されていないため、堆積している導電材40の量は少ない。
【0024】
最後に、図7に示すように、表面側層20の上表面20aに堆積した導電材40を除去する。導電材40の表面には不純物24aが位置しているため、表面側層20の表面20aに堆積した導電材40を除去すると、導電材40の表面に位置する不純物24aも除去される。これによって、凹部22への導電材40の埋め込みが終了する。すなわち、凹部22内に埋め込み電極40が形成される。この導電材40の除去は、導電材40に対するエッチングレートが大きい一方で、表面側層20に対するエッチングレートが小さいエッチング剤を用いて行うことができる。このようなエッチング剤を用いて適切な時間エッチングを行うことで、導電材40の表面と表面側層20の表面とを同一平面とすることができる(すなわち、図7に示す状態とすることができる)。例えば、導電材40をポリシリコンとし、表面側層20を酸化シリコン(SiO)層とした場合は、塩素ガスによるドライエッチングを用いることができる。塩素ガスのポリシリコン及び酸化シリコン(SiO)に対するエッチングレートの比は、300:1であるため、塩素ガスをエッチング剤とすることで、表面側層20を殆ど除去することなく、導電材40のみを除去することができる。なお、導電材40の除去には、エッチング剤を用いたエッチング処理以外にも、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を用いることもできる。
【0025】
上述した説明から明らかなように、本実施形態に係る導電材40の埋め込み方法では、下地層10の表面に不純物24aを定着し、その不純物24aが定着した下地層10を利用したVLS成長によって、凹部22内に導電材40を埋め込む。VLS成長は、従来の通常のCVD法による場合と比較して、その成長速度が速い。このため、本実施形態に係る導電材埋め込み方法によると、従来と比較して、短時間で凹部22の全体に導電材40を埋め込むことができる。
【0026】
また、本実施形態の埋め込み方法では、凹部22の底面に露出する下地層10の表面10aにのみ不純物24aを定着させる。このため、下地層10の表面10aにおいてのみ導電材40がVLS成長する。したがって、表面側層20の表面20aでは、導電材40がVLS成長しない。このため、表面側層20の表面20aに堆積する導電材40の量を少なくすることができる。その結果、凹部22を導電材40で埋め込む際に使用する導電材40の原材料の量を少なくすることができる。
【0027】
また、本実施形態の埋め込み方法では、凹部22の底面に露出する下地層10の表面10aにおいてのみ導電材40をVLS成長させる。このため、従来のCVD法を用いて凹部22に導電材を埋め込んだ場合に生じ易い導電材40の成形不良を防止することができる。すなわち、従来のCVD法を用いて、図2に示す凹部22内に導電材を埋め込む場合、導電材は凹部22の底面10aだけでなく、凹部22の側面20bにも均等に堆積する。このため、凹部22の全体に導電材を埋め込むためには、凹部22の一方の側面20bに堆積した導電材の表面と、凹部22の他方の側面20bに堆積した導電材の表面とが合わされるまで、導電材を埋め込まなければならない。このため、埋め込まれた導電材には、凹部22の中央で隙間が生じ易く、導電材の形状不良が生じ易い。一方、本実施形態では、凹部22の底面に露出する下地層10上に導電材40がVLS成長するため、凹部22の中央に隙間が生じ難く、その結果、導電材40の形状不良を生じ難くすることができる。
【実施例1】
【0028】
上述した本実施形態に係る埋め込み方法の一実施例を説明する。本実施例では、下地層10をシリコン(Si)基板とし、表面側層20を酸化シリコン(SiO)層とし、導電材40をポリシリコンとした。まず、シリコン基板10上にCVD法によって酸化シリコン層20を形成し、この酸化シリコン層20に凹部22を形成した。次いで、Feイオンを含有する水溶液中にシリコン基板10を浸漬し、ランプアニール装置を利用してシリコン基板10を加熱した。次いで、シリコン基板10を希フッ酸の薬液でウエットエッチングをし、酸化シリコン層20上に定着したFeイオンを除去した。次に、減圧CVD法によって、シリコン基板10上にポリシリコン40をVLS成長させて、凹部22内の全体にポリシリコン40を埋め込んだ。減圧CVDの条件は、温度620℃、圧力27Pa、原料ガスSiH,原料ガス流量330sccmとした。最後に、酸化シリコン層20上のポリシリコンを、塩素ガスを利用したドライエッチングで除去した。
【0029】
また、比較例として、従来の減圧CVD法を用いて、凹部22内にポリシリコンを埋め込んだ。すなわち、シリコン基板の表面に不純物(Feイオン)を定着させることなく、減圧CVD法によって凹部22内にポリシリコンを埋め込んだ。比較例のその他の条件は、本実施例の条件と同一とした。
【0030】
【表1】

【0031】
表1は、凹部22内にポリシリコン40を埋め込むために要した時間を示している。すなわち、図5の状態から図6の状態とするのに要した時間を示している。表1から明らかなように、本実施例によると、従来(比較例)と比較して、極めて短時間で凹部22の全体にポリシリコン40を埋め込むことができた。また、埋め込まれたポリシリコン40の形状を確認したが、形状不良も生じていなかった。
【0032】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0033】
例えば、上述した実施形態では、半導体装置に埋め込み電極を形成する場合について説明したが、本発明の埋め込み方法は、半導体装置に配線等を形成する場合に用いることができる。
【0034】
また、上述した実施形態では、下地層10と表面側層20が積層された構造体において、表面側層20に形成された凹部22に導電材40を埋め込む例であったが、本発明の埋め込み方法は、このような場合に限らない。例えば、図8に示すように、基層50に形成された溝52内に導電材を埋め込む場合にも適用することができる。かかる場合において、基層50が導電材をVLS成長させることができない層であるときは、溝52内に導電材をVLS成長させることができる下地層54をCVD法等で形成すればよい。溝52内に下地層54を形成することで、上述した方法と同様の方法によって溝52内に導電材を埋め込むことができる。
【0035】
また、上述した実施形態では、凹部22の底面にのみ下地層10が露出しているが、本発明の埋め込み方法は、これに限られず、凹部の側面に下地層が露出していてもよい。また、導電材をVLS成長させるための下地層は、単一の材料から形成される層とする必要は必ずしもなく、部分的に異なる材料から形成された層とすることもできる。
【0036】
また、上述した実施形態では、下地層10の表面及び表面側層20の表面に不純物を含有する水溶液30を塗布した後、下地層10及び表面側層20を加熱して、下地層10の表面及び表面側層20の表面に不純物24aを定着させた。しかしながら、このような例に限られず、下地層10及び表面側層20に不純物を含有する水溶液を塗布しながら、下地層10及び表面側層20を加熱するようにしてもよい。
【0037】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0038】
10 下地層
20 表面側層
22 凹部
24 不純物
30 不純物
40 導電材
50 基層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体装置の製造過程において表面に形成される凹部に導電材を埋め込む方法であり、
凹部の少なくとも底面に露出する下地層の表面に不純物を定着させる不純物定着工程と、
不純物が定着した下地層を利用して導電材をVLS成長させて、凹部の全体に導電材を埋め込むVLS成長工程と、を有する導電材埋め込み方法。
【請求項2】
不純物定着工程は、凹部の側面及び底面に不純物を定着させる第1ステップと、第1ステップで凹部の側面に定着した不純物を除去する第2ステップを有している、請求項1に記載の導電材埋め込み方法。
【請求項3】
下地層上に表面側層を形成する表面側層形成工程と、下地層上に形成された表面側層に凹部を形成する凹部形成工程をさらに有しており、
凹部形成工程では、凹部の底面に下地層が露出するように表面側層を除去して凹部を形成し、
不純物定着工程の第1ステップでは、凹部の底面に露出する下地層の表面と、表面側層の表面全体に不純物を定着させ、
不純物定着工程の第2ステップでは、表面側層の不純物が定着した部位を除去する、請求項2に記載の導電材埋め込み方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電材埋め込み方法を実行する工程を含んでいる、半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−59983(P2012−59983A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202785(P2010−202785)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】