説明

深紫外光源、及びマスク検査装置

【課題】波長200nm近傍の次世代マスク検査光源として、小型で低消費電力のマスク検査光源及びそのマスク検査光源を用いたマスク検査装置を提供する。
【解決手段】発振波長の異なる複数の半導体レーザ111a〜111dと、複数の半導体レーザ111a〜111dそれぞれに対応する波長変換結晶112a〜112dとを有する深紫外光源11であって、深紫外光源11は、半導体レーザ111a〜111dそれぞれから発振されるレーザ光を波長変換結晶112a〜112dで波長変換し、波長変換結晶112a〜112dで波長変換されたレーザ光を合成したレーザ光を出射することを特徴とする深紫外光源。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、深紫外光源、及びマスク検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マスク欠陥検査方法には、マスクパターンと設計データとの比較検査を行う方法(Die−to−database比較法)と、二つのチップにおけるパターンの比較検査を行う方法(Die−to−die比較法)の二通りの方法が広く知られている。この二つの方法どちらもマスクのパターン像を顕微鏡で検出している。マスクのパターン像を得るときに光学的顕微鏡を用いる場合は、マスクパターンを光源からの光で照明する必要がある。このときに用いられる光源、すなわちマスク検査光源には、ランプを用いる場合とレーザを用いる場合とに大別される。さらにマスク検査光源にレーザを用いる場合には、連続のレーザ光(CWレーザ光)が発生する連続レーザが一般に用いられている。
【0003】
また、半導体の進歩にともない半導体装置の微細化によって、欠陥検査技術において要求される欠陥サイズが年々小さくなっている。そのため、欠陥検出感度を高めるためにも検査光源には短波長化が必要となっている。そこで、従来技術において製品化された検査装置では、波長364nmのアルゴンレーザを光源に用いていたが、最近では、波長257nmのCWレーザ光(これはアルゴンレーザにおける最大出力ラインである波長514nmの第2高調波である)を用いたマスク検査装置が市販されている。さらに、検出感度を上昇させるために、検査光源のさらなる短波長化が望まれている。なお、このような波長257nmのCWレーザ光を用いた従来のマスク検査装置に関しては、例えば、下記非特許文献1あるいは2に示されている。
【0004】
そこで、図8に示したように、次世代のマスク検査光源としては、波長488nmのアルゴンレーザの第2高調波と波長1064nmのファイバーレーザとの和周波数である198.5nmの紫外レーザ光を発生させた光源が開発されている。この次世代マスク検査光源に関しては、非特許文献3に示されている。
【0005】
波長200nm前後の次世代マスク検査光源として、従来の波長198.5nmの紫外光を発生させる検査光源には、以下の問題があった。検査に必要とされる照明光のパワーを十分得るには、200mW程度の紫外光を発生させる必要があり、その紫外光を得るためには、基本波で数Wクラスの最大級のアルゴンレーザ装置が必要になってしまう。その結果、装置が巨大なるだけでなく消費電力も数十kWも必要になってしまうという問題点を有している。また、アルゴンレーザのレーザ管の交換によるランニングコストは大きく、コスト面でも問題点を有していた。
【0006】
また、検査光源に対して、200mW程度のパワーのCWレーザ光が必要である。その理由としては、CWレーザ光は極めて干渉性が高いことから、回転位相板や回転拡散板等を用いて干渉性を低減させる必要があるため、その際にレーザ光の損失が発生することから、その損失を見込んだ結果200mW程度のパワーが必要であった。
【0007】
特に、CWレーザが波長変換型のレーザの場合、波長変換効率を高めるために波長変換前、すなわち基本波のレーザのスペクトル幅を一般に0.001nm以下と極めて狭くする必要がある。その結果、時間的コヒーレンスが非常に長くなり、干渉性が強く表れてしまう。そのため、干渉性を低減させるための上述の回転位相板等が不可欠であった。なお、回転位相板に関しては、非特許文献2において示されている。
【非特許文献1】Proceedings of SPIE Vol. 5446, pp.265−278,2004.
【非特許文献2】東芝レビュー、第58巻、第7号、第58〜61頁、2003年
【非特許文献3】Proceedings of SPIE Vol. 5592, pp.43,2005.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、小型で低消費電力の深紫外光源及びその深紫外光源を用いたマスク検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様に係る深紫外光源においては、発振波長の異なる複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザそれぞれに対応する波長変換部材とを有する深紫外光源であって、前記深紫外光源は、前記半導体レーザそれぞれから発振されるレーザ光を前記波長変換部材で波長変換し、当該波長変換部材で波長変換されたレーザ光を合成したレーザ光を出射することを特徴とするものである。このようにすることによって、小型で低消費電力のマスク検査光源を提供することができる。
【0010】
本発明の第2の態様に係る深紫外光源においては、上述の深紫外光源であって、前記複数の半導体レーザから発振した光のうち、最も長い波長の光と最も短い波長の光との波長の差が2nm以下であることを特徴とするものである。このようにすることによって、合成されたレーザ光における対物レンズによる色収差を略無視できる程度の大きさとすることができる。
【0011】
本発明の第3の態様に係る深紫外光源においては、上述の深紫外光源であって、前記複数の半導体レーザから発振した光を前記波長変換部材で波長変換した光の波長は、等間隔の波長の差を有することを特徴とするものである。本発明の第4の態様に係る深紫外光源においては、上述の深紫外光源であって、前記複数の半導体レーザは、波長0.8μm帯で発振する半導体レーザであり、前記波長変換部材によって変換される光は、前記半導体レーザから発振された光の第4高調波であることを特徴とするものである。本発明の第5の態様に係る深紫外光源においては、第1の態様乃至第3の態様の深紫外光源であって前記複数の半導体レーザは、波長0.4μm帯で発振する半導体レーザであり、前記波長変換部材によって変換される光は、前記半導体レーザから発振された光の第2高調波であることを特徴とするものである。請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の深紫外光源。
【0012】
本発明の第6の態様に係るマスク検査装置においては、発振波長の異なる複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザそれぞれに対応する波長変換結晶とを有する深紫外光源を有するマスク検査装置であって、前記複数の半導体レーザから発振した光を、前記波長変換結晶で波長変換し、前記波長変換された光を合成した光を用いてマスクの欠陥検査を行うものである。このようにすることによって、干渉性の低い光を光源として用いることができるため、高精度のマスク検査を行うことができる。
【0013】
本発明の第7の態様に係るマスク検査装置においては、上述のマスク検査装置であって、前記複数の半導体レーザから発振した光のうち、最も長い波長の光と最も短い波長の光との波長の差が2nm以下であることを特徴とするものである。本発明の第8の態様に係るマスク検査装置においては、上述のマスク検査装置であって、前記マスク検査装置は、ハーフミラーをさらに有し、前記複数の半導体レーザは、第1の半導体レーザと第2の半導体レーザであって、前記第1の半導体レーザの前記ハーフミラーを透過した光と前記第2の半導体レーザの前記ハーフミラーを反射した光を合成して第1の合成レーザ光を作成し、前記第1の半導体レーザの前記ハーフミラーを反射した光と前記第2の半導体レーザの前記ハーフミラーを透過した光を合成して第2の合成レーザ光を作成し、前記第1の合成レーザ光と前記第2の合成レーザ光のうち、一方を、フォトマスクを反射して前記マスクの欠陥検査を行う反射光学系に用い、他方を、フォトマスクを透過して前記マスクの欠陥検査を行う透過光学系に用いていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る深紫外光源及びその深紫外光源を用いたマスク検査装置においては、近接した異なる波長のレーザ光を合成したレーザ光をマスク検査光源から出射することができるため、干渉性の低い照明光とすることができ、スペックルノイズ等のノイズを低減することができる。また、半導体レーザを用いているために、深紫外光源及びその深紫外光源を用いたマスク検査装置を小型化することができ、小型で低消費電力のマスク検査光源及びそのマスク検査装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施の形態1.
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
【0016】
本実施の形態に係るマスク検査光源においては、複数の波長800nm帯の半導体レーザダイオード(LD)を用い、それぞれの半導体LDからのレーザ光を波長変換結晶によって第4次高調波である深紫外光に変換している。このときの半導体LDは、それぞれ近接した異なる波長を有する半導体LDとする。この波長の異なる複数の半導体LDからの光を波長変換結晶によって変換されたレーザ光を合成したものを、マスク検査装置に光源として用いている。ここでいう深紫外光とは、波長205nm以下の光のことである。また、ここでいう波長800nm帯とは、波長780nm以上820nm以下のことをいう。さらに、近接した異なる波長は、複数の半導体LDから出射された光の波長幅が2nm以下のものをいう。
【0017】
本実施の形態に係るマスク検査光源においては、半導体LDのコンパクト性を考慮して、複数の波長変換型レーザを備えることができる。また、半導体LDは発振波長を数nmの範囲で自由に設定できる特徴を有していることから、複数の半導体レーザの波長幅を2nm以下の範囲で異なるものを用いることができる。その結果、波長変換によって得られる波長200nm近傍の深紫外光において、波長幅が1nm以下で複数の深紫外光が得られることになる。
【0018】
このように近接した異なる波長の深紫外レーザ光を合成した深紫外レーザ光を発生させることによって、干渉性を低くすることができる。そのため、スペックルノイズや干渉縞を抑制した深紫外光のマスク検査光源を提供することができる。このため、従来用いていた回転位相板等のレーザ光を減衰させる光学装置がなくなるために、光源の消費電力を少なくすることが可能となる。また、半導体LDを用いているため、アルゴンレーザのようにサイズが大きなものではなく、コンパクトなマスク検査光源を実現することが可能であり、さらに、消費電力を少なくすることができる。
【0019】
図1では、本実施の形態に係るマスク検査光源が用いられたマスク検査装置1の概略構成図を示している。マスク検査装置1は、マスク検査光源11とマスク検査部12とから構成されている。本実施の形態に係るマスク検査光源11は、複数の半導体LDを有し、この半導体LDそれぞれからのレーザ光を、波長変換結晶によって第4次高調波である遠深紫外光を作成し合成している。このときの複数の半導体LDそれぞれから発振されるレーザ光は、近接した異なる波長を有するレーザ光である。
【0020】
このときの複数の半導体LDそれぞれから発振されるレーザ光が波長変換結晶によって変換されたレーザ光における波長の幅は、2nm以下としている。すなわち、この波長変換結晶によって変換されたレーザ光の波長の最大のものと最小のものとの差が2nm以下としている。このように半導体LDからのレーザ光を波長変換結晶によって変換された深紫外光を合成することによって、レーザ光のスペクトル幅を大きくすることができるために、レーザ光の干渉性が高いことから生じるスペックルノイズ等を抑止することができる。また、この干渉性を低くするために用いられる回転位相板当の光学装置が必要ではなくなる。
【0021】
ここで、マスク検査光源の一例として、4つの波長800nm帯の半導体LDを用いたマスク検査光源11の概略構成図を図2に示す。マスク検査光源11内には、4個の半導体レーザダイオード(LD)11a〜11dを有している。この4個の半導体LD111a〜111dは、それぞれに異なる波長の光を発振するLDである。ここでは、一例として、半導体LD111aは発振波長808.0nmの半導体LD、半導体LD111bは発振波長808.4nmの半導体LD、半導体LD111cは発振波長808.8nmの半導体LD、半導体LD111dは発振波長809.2nmの半導体LDである。
【0022】
このそれぞれの半導体LDから取り出された近赤外のレーザ光は、それぞれの半導体LD111a〜111dに対応した波長変換結晶112a〜112dに入射され、これにより第2高調波が発生する。すなわち、半導体LD11aから発振された波長808.0nmのレーザ光は、波長変換結晶112aに入射され、第2高調波である波長404.0nmのレーザ光が出射される。同様に、半導体LD11bから発振された波長808.4nmのレーザ光は、波長変換結晶112bに入射され、第2高調波である波長404.2nmのレーザ光が出射される。
【0023】
半導体LD11cから発振された波長808.8nmのレーザ光は、波長変換結晶112cに入射され、第2高調波である波長404.4nmのレーザ光が出射される。さらに、半導体LD11dから発振された波長809.2nmのレーザ光は、波長変換結晶112dに入射され、第2高調波である波長404.6nmのレーザ光が出射される。ここで用いられる波長変換結晶112a〜112dとしては、CLBOやBBOなどの結晶が用いられる。
【0024】
次に、それぞれの波長変換結晶112a〜112dから出射された第2高調波は、それぞれのレーザ光に対応した波長変換結晶113a〜113dに入射され、これにより第4高調波が発生する。すなわち、波長変換結晶112aから出射された波長404.0nmの第2高調波は、波長変換結晶113aに入射し、波長202.0nmの第4高調波が発生する。
【0025】
同様に、波長変換結晶112bから出射された波長404.2nmの第2高調波は、波長変換結晶113bに入射し、波長202.1nmの第4高調波が発生する。波長変換結晶112cから出射された波長404.4nmの第2高調波は、波長変換結晶113cに入射し、波長202.2nmの第4高調波が発生する。さらに、波長変換結晶112dから出射された波長404.6nmの第2高調波は、波長変換結晶113dに入射し、波長202.3nmの第4高調波が発生する。ここで用いられる波長変換結晶113a〜113dは、SBBOなどが用いられる。
【0026】
これらの波長変換結晶113a〜113dから出射された4本の紫外のレーザ光は、図2に示されたように、それぞれのレーザ光に対応した1組のミラー114a〜114fによって、合成レーザ光としている。すなわち、波長変換結晶113aから出射された深紫外のレーザ光に、波長変換結晶113bから出射された深紫外のレーザ光を合成するために、1組のミラー114a、114bを用いている。同様に波長変換結晶113cから出射された深紫外のレーザ光は、1組のミラー114c、114dによって、先ほどの合成レーザに合成されている。さらに、波長変換結晶113dから出射された深紫外のレーザ光は、1組のミラー114e、114fによって、先ほどの合成レーザに合成されている。
【0027】
この合成レーザ光は、集光レンズ115によって集光される。この集光されたレーザ光は、均一化光学系116に入射される。均一化光学系116は光導波路であり、この均一化光学系116内を光が導波する際に、何度も均一化光学系116の中の全反射を繰り返しながら光が導波される。このことによって、それぞれの波長変換結晶114a〜114dから出射されたレーザ光が交じり合い、干渉性の小さい合成レーザ光を作成することができる。また、この均一化光学系116は、ロッド型光学系や光ファイバが好ましい。この均一化光学系116によって、空間的に4つの波長が混在したレーザ光が取り出される。これによって、近接した異なる四つの波長を含む合成レーザ光が生成される。
【0028】
また、レーザ光の合成方法に関する他の構成例として、図3にフライアイレンズを用いたレーザ合成光学系20を示す。図3(a)に、このレーザ合成光学系20の上面図を示す、また、図3(b)にレーザ合成光学系20に入射されるときの斜視図を示す。このレーザ合成光学系20においては、フライアイレンズ21と大型レンズ22が用いられている。
【0029】
このレーザ合成光学系20において、フライアイレンズ21と大型レンズ22との間隔を、それぞれの焦点距離の和にほぼ等しい距離にすることで、像面23の位置では、大型レンズ22から出射する4本のレーザ光の断面が全てオーバーラップするようになる。この像面23でのビームをリレーさせて照明光として利用すれば、空間的に方向の成分にも4つの波長が混合するようになる。
【0030】
図3(a)では4本のレーザ光が分割してオーバーラップすることによって、4本のレーザ光が合成するように描写されている。しかしながら、実際には図3(b)に示すように、フライアイレンズ21に入射される前に、二つのシリンドリカルレンズ24a、24bによって、一方向にビームを引き伸ばしている。
【0031】
すなわち、シリンドリカルレンズ24aによって、4つの半導体LDから出射されたレーザ光が一方向に引き伸ばされ、その引き伸ばされたレーザ光が、もう一つのシリンドリカルレンズ24bによって、平行光としてフライアイレンズ21に入射されている。これによって、フライアイレンズ21からは16本のビームが形成され、大型レンズ22によってそれぞれがオーバーラップすることによって、合成されたレーザ光が形成される。
【0032】
以上のように、本実施の形態に係るマスク検査光源11は、4つの半導体LDから出射されたレーザ光が合成されたレーザ光を出射している。このようにすることによって、干渉性を小さくすることができ、そのために、スペックルノイズ等の発生を抑制することが可能となる。
【0033】
次に、本実施の形態に係るマスク検査光源11を用いたマスク検査部12について説明する。図4には、マスク検査部12の構成図が示されている。マスク検査部12は、レンズ121、偏光ビームスプリッタ122、1/4波長板123、対物レンズ124、結像レンズ125、二次元光検出器126を有している。レンズ121は、マスク検査光源11から出射された合成レーザ光を平行光に変換している。レンズ121によって平行光に変換された光は、偏光ビームスプリッタ122に入射し、1/4波長板123側に反射される。
【0034】
この偏光ビームスプリッタ122は、特定の偏光方向の光のみを反射するため、偏光ビームスプリッタ122を反射したレーザ光は、直線偏光に変換される。この反射した光は、1/4波長板123に入射される。このとき、直線偏光に変換されたレーザ光は、1/4波長板123によって円偏光に変換される。そして、対物レンズ124によってフォトマスク13上に集光される。このようにすることによって、フォトマスク13上の観察領域131を照明する。
【0035】
フォトマスク13を反射した光は、レーザ光が照射された部分のパターン情報を含んで反射し対物レンズ124を透過する。対物レンズ124によって平行光に変換された光は1/4波長板123によって直線偏光に変換される。このときの直線偏光は、偏光ビームスプリッタ122を反射して1/4波長板123に入射されたときの偏光方向と垂直な方向の偏光を有している。このため、1/4波長板123によって直線偏光に変換された光は、偏光ビームスプリッタ122によって透過されることになる。
【0036】
偏光ビームスプリッタ122を透過した光は、結像レンズ125によって二次元光検出器126に集光される。すなわち、マスク検査部12では、マスク13上の観察領域131を、対物レンズ124と結像レンズ125とによって、二次元光検出器126上に拡大投影するようになっている。これによって、観察領域131内のパターンが検査される。この二次元光検出器126はCCD(電荷転送デバイス:Charge Transfer Device)でもTDI(厳密にはTDI動作をするCCDのことであり、TDIとはTime Delay Integrationの頭文字である。以下、単にTDIと呼ぶ。)でも良い。
【0037】
本実施の形態に係るマスク検査光源11を有するマスク検査装置1では、照明光であるレーザ光が、4つの波長を含んだ広いスペクトルになっていることから、二次元光検出器126によって観察領域131を観察する際に、スペックルノイズや干渉縞が極めて小さくなることから、単一波長のレーザ光源を用いた従来の検査装置に比べて、欠陥検出感度を大幅に向上させることができる。
【0038】
なお、マスク検査装置1で照明として用いられるレーザ光は、波長202.0nm、202.1nm、202.2nm、及び202.3nmの4つの異なる波長が含まれているが、用いられる対物レンズ124や結像レンズ125の色収差の影響を略受けない程度の波長幅となっている。すなわち、3つ以上の半導体レーザを用いて、それぞれの半導体レーザにおける発振波長を等間隔にするとよい。
【0039】
また、本実施の形態に係るマスク検査光源11においては、4台ものレーザシステムを用いることになるが、各レーザシステムが半導体レーザをベースとした装置であるため、従来のアルゴンレーザを用いた装置のように巨大になることはない。
【0040】
以上のように、本実施の形態に係るマスク検査光源11においては、近接した異なる波長を有する複数の半導体LDを用いて合成したレーザ光を照明光として用いているため、干渉性が高いことから生じるスペックルノイズや干渉縞等のノイズを抑制することができる。そのため、高精度のマスク検査を行うことができる。また、この干渉性を低くするために用いられる回転位相板等の光学装置が必要ではなくなるため、レーザ光を減衰させる光学装置を省略することができるために、光源の消費電力を小さくすることができる。さらに、半導体LDを用いていることから、従来のアルゴンレーザを用いた装置と違いコンパクトにすることが可能であり、光源の消費電力を小さくすることができる。
【0041】
実施の形態2.
第2の実施の形態においては、マスク検査光源からのレーザ光をマスク検査部内において合成し、透過反射同時照明を行うマスク検査装置である。本実施の形態に係るマスク検査装置においては、近接した異なる波長の2本の深紫外光を合成して光源として用いているため、スペックルノイズ等のノイズを抑制することができる。構成要素や動作原理で実施の形態1と同様のものは省略する。
【0042】
本実施の形態に係るマスク検査部40を図5に示す。本実施の形態に係るマスク検査部40においては、二つの半導体LDからのレーザ光を波長変換装置によって変換された二本の深紫外レーザ光が入射され、その入射された深紫外レーザ光をマスク検査部40内で合成することによって、透過反射同時照明に用いている。
【0043】
このときに用いられるマスク検査光源30を図6に示す。マスク検査光源30は、第1の半導体LD31と第2の半導体LD32とを有している。この第1の半導体LD31の発振波長と第2の半導体LD32の発振波長とは近接した異なる波長である。第1の半導体LD31と第2の半導体LD32とから出射されたレーザ光は、波長変換結晶33〜36によって変換される。
【0044】
第1の半導体LD31から出射されたレーザ光は、波長変換結晶33によって第2高調波に変換される。この波長変換結晶33によって第2高調波に変換されたレーザ光は、波長変換結晶34に入射される。この波長変換結晶34によって、入射された第2高調波は、第4高調波L31に変換される。
【0045】
同様に、第2の半導体LD32から出射されたレーザ光は、波長変換結晶35によって第2高調波に変換される。この波長変換結晶35によって第2高調波に変換されたレーザ光は、波長変換結晶36に入射される。この波長変換結晶36によって、入射された第2高調波は、第4高調波L32に変換される。
【0046】
このように、第1の半導体LD31と第2の半導体LD32から出射され、波長変換結晶33〜36によって第4高調波L31、L32に変換されたレーザ光は、マスク検査部40に入射される。これらの第4高調波L31、L32は、ミラー41とハーフミラー42によって合成されている。
【0047】
このとき、第4高調波L31は、ミラー41に入射し、ハーフミラー42側に反射され、ハーフミラー42に入射された光は、反射光と透過光とに分けられる。また、第4高調波L32は、ハーフミラー42によって、反射光と透過光とに分けられる。
【0048】
第4高調波L31のハーフミラー42によって反射された光は、第4高調波L32のハーフミラー42によって透過された光と合成され、合成レーザ光L41となり、反射照明系50を通過してマスクに入射される。また、第4高調波L31のハーフミラー42によって透過された光は、第4高調波L32のハーフミラー42によって反射された光と合成され、合成レーザ光L42となり、透過照明系60を通過してマスクに入射される。このようにして、第4高調波L31と第4高調波L32が合成され、透過照明系60と反射照明系50とに分けられて照明されるようになる。
【0049】
合成レーザ光L41は、反射照明系50に入射される。合成レーザ光L41はレンズ51に入射され、レンズ51によって均一化光学系52の入射端に集光される。均一化光学系52に入射された光は、均一化光学系内を何回も反射することによって、第4高調波L31と第4高調波L32とが混ざった光とすることができる。均一化光学系52から出射された光はレンズ53に入射され、レンズ53によって平行光に変換される。
【0050】
この平行光は、偏光ビームスプリッタ54に入射され、1/4波長板55側に反射される。この偏光ビームスプリッタ54は、特定の偏光方向の光のみを反射するため、偏光ビームスプリッタ54を反射したレーザ光は、直線偏光に変換される。この反射した光は、1/4波長板55に入射される。このとき、直線偏光に変換されたレーザ光は、1/4波長板55によって円偏光に変換される。そして、対物レンズ56によってフォトマスク70上に集光される。このようにすることによって、フォトマスク70上の観察領域71を照明する。
【0051】
フォトマスク70を反射した光は、レーザ光が照射された部分のパターン情報を含んで反射し対物レンズ56を透過する。対物レンズ56によって平行光に変換された光は1/4波長板55によって直線偏光に変換される。このときの直線偏光は、偏光ビームスプリッタ54を反射して1/4波長板55に入射されたときの偏光方向と垂直な方向の偏光を有している。このため、1/4波長板55によって直線偏光に変換された光は、偏光ビームスプリッタ54によって透過されることになる。
【0052】
偏光ビームスプリッタ54を透過した光は、結像レンズ81によって二次元光検出器82に集光される。すなわち、マスク70上の観察領域71を、対物レンズ56と結像レンズ81とによって、二次元光検出器82上に拡大投影するようになっている。これによって、観察領域71内の反射パターンが検査される。この二次元光検出器82はCCD(電荷転送デバイス:Charge Transfer Device)でもTDI(厳密にはTDI動作をするCCDのことであり、TDIとはTime Delay Integrationの頭文字である。以下、単にTDIと呼ぶ。)でも良い。
【0053】
また、合成レーザ光L42は、透過照明系60に入射される。合成レーザ光L42はミラー61によってレンズ62側に反射される。このミラー61で反射した光は、レンズ62に入射され、レンズ62によって均一化光学系63の入射端に集光される。均一化光学系63に入射された光は、均一化光学系内を何回も反射することによって、第4高調波L31と第4高調波L32とが混ざった光とすることができる。均一化光学系63から出射された光はレンズ64に入射され、レンズ64によって平行光に変換される。
【0054】
この平行光は、ミラー65に入射され、対物レンズ66側に反射される。そして、対物レンズ66によってフォトマスク70上に集光される。このようにすることによって、フォトマスク70上の観察領域71を照明する。フォトマスク70を透過した光は、レーザ光が照射された部分のパターン情報を含んで反射し対物レンズ56を透過する。対物レンズ56によって平行光に変換された光は1/4波長板55によって直線偏光に変換される。このときの直線偏光は、偏光ビームスプリッタ54を透過するような偏光方向に変換されている。
【0055】
このようにすることによって、フォトマスク70を透過した光は、偏光ビームスプリッタ54を透過する。偏光ビームスプリッタ54を透過した光は、結像レンズ81によって二次元光検出器82に集光される。すなわち、マスク70上の観察領域71を、対物レンズ56と結像レンズ81とによって、二次元光検出器82上に拡大投影するようになっている。これによって、観察領域71内の透過パターンが検査される。
【0056】
以上のように、反射照明系50と透過照明系60とを備えた検査装置を実現するために用いられる2本のレーザ光を形成させるために、1台のレーザシステムからのビームを2分割するのではなく、2台のレーザシステムを用いている。これらの反射照明系50と透過照明系60とに用いられる光が、近接した異なる波長のレーザ光を合成したレーザ光となるために、マスク上に照明した際に干渉性が高いことによって生じるスペックルノイズや干渉縞等のノイズを抑制することができる。このときに、回転位相板等の他の光学装置を用いずとも干渉性を低くすることができる。
【0057】
このようにして、ノイズを抑制することができるため、高精度のマスク欠陥検査を行うことができる。また、光源として半導体LDを用いているため、照明装置が複数となってもアルゴンレーザのような大きなサイズではなくコンパクトな光源とすることができ、装置全体として極めてコンパクトにすることができる。さらに、検査光源に要求されるレーザ光のパワーも少なくてすむことになる。
【0058】
実施の形態3.
本実施の形態に係るマスク検査光源においては、複数の波長400nm帯の半導体レーザダイオード(LD)を用い、それぞれの半導体LDからのレーザ光を波長変換結晶によって第4次高調波である深紫外光に変換している。このときの半導体LDは、それぞれ近接した異なる波長を有する半導体LDとする。この波長の異なる複数の半導体LDからの光を波長変換結晶によって変換されたレーザ光を合成したものを、マスク検査装置に光源として用いている。ここでいう波長400nm帯とは、400nm以上410nm以下の波長域のことである。複数の400nm帯の半導体LDを用い、その半導体LDからの出射光を波長変換結晶によって、第2高調波に変換する。本実施の形態に係るマスク検査装置においては、近接した異なる波長の2本の深紫外光を合成して光源として用いているため、スペックルノイズ等のノイズを抑制することができる。構成要素や動作原理で実施の形態1及び実施の形態2と同様のものは省略する。
【0059】
ここで、本実施の形態に係るマスク検査光源の一例として、4つの波長400nm帯の半導体LDを用いたマスク検査光源200を図7に示す。マスク検査光源200内には、4個の半導体レーザ(LD)201〜204を有している。この4個の半導体LD201〜204は、それぞれに異なる波長の光を発振するLDである。ここでは、一例として、半導体LD201は発振波長404.0nmの半導体LD、半導体LD202は発振波長404.4nmの半導体LD、半導体LD203は発振波長404.8nmの半導体LD、半導体LD204は発振波長405.2nmの半導体LDである。
【0060】
このそれぞれの半導体LDから取り出された近赤外のレーザ光は、それぞれの半導体LD201〜204に対応した波長変換結晶211〜214に入射され、これにより第2高調波が発生する。すなわち、半導体LD201から発振された波長404.0nmのレーザ光は、波長変換結晶211に入射され、第2高調波である波長202.0nmのレーザ光が出射される。同様に、半導体LD202から発振された波長404.4nmのレーザ光は、波長変換結晶212に入射され、第2高調波である波長202.2nmのレーザ光が出射される。
【0061】
半導体LD203から発振された波長404.8nmのレーザ光は、波長変換結晶213に入射され、第2高調波である波長202.4nmのレーザ光が出射される。さらに、半導体LD204から発振された波長405.2nmのレーザ光は、波長変換結晶214に入射され、第2高調波である波長202.6nmのレーザ光が出射される。ここで用いられる波長変換結晶211〜214は、SBBOなどが用いられる。
【0062】
これらの波長変換結晶211〜214から出射された4本の紫外のレーザ光は、図7に示されたように、それぞれのレーザ光に対応した1組のミラー221〜226によって、合成レーザ光としている。すなわち、波長変換結晶211から出射された深紫外のレーザ光に、波長変換結晶212から出射された深紫外のレーザ光を合成するために、1組のミラー221、222を用いている。同様に波長変換結晶213から出射された深紫外のレーザ光は、1組のミラー223、224によって、先ほどの合成レーザに合成されている。さらに、波長変換結晶214から出射された深紫外のレーザ光は、1組のミラー225、"26によって、先ほどの合成レーザに合成されている。
【0063】
この合成レーザ光は、集光レンズ230によって集光される。この集光されたレーザ光は、均一化光学系240に入射される。均一化光学系240は光導波路であり、この均一化光学系240内を光が導波する際に、何度も均一化光学系240の中の全反射を繰り返しながら光が導波される。このことによって、それぞれの波長変換結晶211〜214から出射されたレーザ光が交じり合い、干渉性の小さい合成レーザ光を作成することができる。また、この均一化光学系240は、ロッド型光学系や光ファイバが好ましい。この均一化光学系240によって、空間的に4つの波長が混在したレーザ光が取り出される。これによって、近接した異なる四つの波長を含む合成レーザ光が生成される。
【0064】
以上のように、本実施の形態に係るマスク検査光源においては近接した異なる波長を有する複数の半導体LDの第2高調波を合成したレーザ光を照明光として用いているため、干渉性が高いことから生じるスペックルノイズや干渉縞等のノイズを抑制することができる。そのため、高精度のマスク検査を行うことができる。また、この干渉性を低くするために用いられる回転位相板当の光学装置が必要ではなくなるため、レーザ光を減衰させる光学装置を省略することができるために、光源の消費電力を小さくすることができる。さらに、半導体LDを用いていることから、従来のアルゴンレーザを用いた装置と違いコンパクトにすることが可能であり、光源の消費電力を小さくすることができる。
【0065】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述の実施形態及び実施例においては、マスク検査装置に用いられるマスク検査光源として深紫外光源を示したが、本発明はそれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施の形態1に係るマスク検査光源が用いられたマスク検査装置の概略構成図である。
【図2】4つの波長800nm帯の半導体LDを用いたマスク検査光源の概略構成図である。
【図3】フライアイレンズを用いたレーザ合成光学系の概略構成図である。
【図4】実施の形態1に係るマスク検査装置におけるマスク検査部の概略構成図である。
【図5】実施の形態2に係るマスク検査装置におけるマスク検査部の概略構成図である。
【図6】実施の形態2に係るマスクマスク検査光源の概略構成図である。
【図7】実施の形態3に係るマスク検査光源の概略構成図である。
【図8】従来のアルゴンレーザを用いたマスク検査光源の概略構成図である。
【符号の説明】
【0067】
1 マスク検査装置
11 マスク検査光源 12 マスク検査部
111a〜111d 半導体LD 112a〜112d 波長変換結晶
113a〜113d 波長変換結晶 114a〜114f ミラー
115 集光レンズ 116 均一化光学系
121 レンズ 122 偏光ビームスプリッタ 123 1/4波長板
124 対物レンズ 125 結像レンズ 126 二次元光検出器
13 フォトマスク 131 観察領域
20 レーザ合成光学系 21 フライアイレンズ 22 大型レンズ
23 像面 24a、24b シリンドリカルレンズ
30 マスク検査光源 33〜36 波長変換結晶
40 マスク検査部 41 ミラー 42 ハーフミラー
50 反射照明系 51 レンズ 52 均一化光学系 53 レンズ
54 偏光ビームスプリッタ 55 波長板 56 対物レンズ
60 透過照明系 61 ミラー 62 レンズ 63 均一化光学系
64 レンズ 65 ミラー 66 対物レンズ
70 マスク 71 観察領域
81 結像レンズ 82 二次元光検出器
200 マスク検査光源211〜214 波長変換結晶221〜226 ミラー
230 集光レンズ240 均一化光学系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発振波長の異なる複数の半導体レーザと、
前記複数の半導体レーザそれぞれに対応する波長変換部材とを有する深紫外光源であって、
前記深紫外光源は、前記半導体レーザそれぞれから発振されるレーザ光を前記波長変換部材で波長変換し、当該波長変換部材で波長変換されたレーザ光を合成したレーザ光を出射することを特徴とする深紫外光源。
【請求項2】
前記複数の半導体レーザから発振した光のうち、最も長い波長の光と最も短い波長の光との波長の差が2nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の深紫外光源。
【請求項3】
前記複数の半導体レーザから発振した光を前記波長変換部材で波長変換した光の波長は、等間隔の波長の差を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の深紫外光源。
【請求項4】
前記複数の半導体レーザは、波長0.8μm帯で発振する半導体レーザであり、
前記波長変換部材によって変換される光は、前記半導体レーザから発振された光の第4高調波であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の深紫外光源。
【請求項5】
前記複数の半導体レーザは、波長0.4μm帯で発振する半導体レーザであり、
前記波長変換部材によって変換される光は、前記半導体レーザから発振された光の第2高調波であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の深紫外光源。
【請求項6】
発振波長の異なる複数の半導体レーザと、
前記複数の半導体レーザそれぞれに対応する波長変換部材とを有するマスク検査装置であって、
前記複数の半導体レーザから発振した光を、前記波長変換部材で波長変換し、前記波長変換された光を合成した深紫外光を用いてマスクの欠陥検査を行うマスク検査装置。
【請求項7】
前記複数の半導体レーザから発振した光のうち、最も長い波長の光と最も短い波長の光との波長の差が2nm以下であることを特徴とする請求項6に記載のマスク検査装置。
【請求項8】
前記マスク検査装置は、ハーフミラーをさらに有し、
前記複数の半導体レーザは、第1の半導体レーザと第2の半導体レーザを有し、
前記第1の半導体レーザの前記ハーフミラーを透過した光と前記第2の半導体レーザの前記ハーフミラーを反射した光を合成して第1の合成レーザ光を作成し、前記第1の半導体レーザの前記ハーフミラーを反射した光と前記第2の半導体レーザの前記ハーフミラーを透過した光を合成して第2の合成レーザ光を作成し、
前記第1の合成レーザ光と前記第2の合成レーザ光のうち、一方をフォトマスクを反射して前記マスクの欠陥検査を行う反射光学系に用い、他方をフォトマスクを透過して前記マスクの欠陥検査を行う透過光学系に用いていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のマスク検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−51595(P2008−51595A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−226660(P2006−226660)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(000115902)レーザーテック株式会社 (184)
【Fターム(参考)】