説明

現在位置表示方法および現在位置表示装置

【課題】携帯式端末等にてより正確な位置情報の修正を行うこと目的とする。
【解決手段】 受信部17と、位置検出部11と、地図データ取得部14と、位置情報が入力可能な操作部15と、位置記憶部12と、位置情報と周辺地図データとを画面上に表示するための制御を行う制御部13と、その情報を画面上に表示する表示部16とを備えた現在位置表示端末であって、位置記憶部12は、位置検出部11にて検出された検出現在位置情報と、操作部15に入力された修正現在位置情報、および、前記検出現在位置情報と前記修正現在位置情報とから算出される相対的な誤差情報とを記憶し、制御部13は、検出現在位置情報と、修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯式端末等の現在位置表示およびその修正に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)衛星を利用した車載ナビゲーション装置に代表されるように、位置情報サービスはその普及につれて、測位精度が高くなるとともに、その利便性から、ビジネスや生活の分野にて位置情報を利用した商用アプリケーションサービスも次第に増えつつある。そして、その位置情報サービスの利用範囲も携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)、その他の専用端末を含む携帯式端末にも広がってきており、これらはGPS衛星を利用する他に、端末の移動による慣性を計測し相対的な位置情報を算出する方法、または基地局との通信手段を利用して位置情報を提供する方法等もある。さらに、総務省が2004年5月17日に公表した“携帯電話からの緊急通報における発信者位置情報通知機能に係わる技術的条件”の報告書では、“2007年4月以降、携帯電話事業者が新規に提供する第3世代携帯電話端末については、原則としてGPS測位方式による位置情報通知機能に対応する”としており、今後も位置情報サービスと、それを利用した商用アプリケーションサービスは一層の利用が高まることは必然である。
【0003】
この位置情報サービスの位置検出の精度に関して、GPS衛星を利用した車載ナビゲーション装置では、比較的検出精度が高く、また車両が道路上を速い速度で走行する前提において、その精度はあまり問題視されておらず、また利用者が必要に応じて位置を補正することも可能である。同様に、携帯式端末においても、GPS衛星等を利用した位置情報サービスの提供とともに、その位置を補正する手段も紹介されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0004】
しかしながら、携帯式端末では、GPS衛星を利用した位置情報サービスであっても、車載ナビゲーションと比べると、その位置検出の精度は相対的に低く、それは利用者が歩行等により低速で移動しながら継続的に位置を確認する目的で利用する場合は、位置検出の誤差または位置補正後の誤差再発生により、利用者が自分の位置を正確に把握できない場合に、位置情報サービスの利用範囲が制限されてしまうことが懸念される。
【特許文献1】特開平8−322091号公報
【特許文献2】特開2003−207350号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
歩行中の端末利用者の位置情報サービス利用方法は、目的地へ到達するために、地図上における現在位置および経路の確認、利用者の現在位置周辺に利用者が利用したいレストラン・サービス店舗等の有無または所在地・開店時間の検索、身体障害者のために周辺のバリアフリーの施設を探す、緊急時の通報先の確認などが考えられる。
【0006】
また、歩行中の端末利用者に向けた位置情報利用の商用アプリケーションサービスとしては、利用者の正確な現在位置情報を確認したうえで、たとえば、現在位置周辺にある店舗の広告・サービス情報を利用者の携帯式端末への発信、最寄り駅の最終列車時刻案内、訪問型営業担当者に対する最寄りの訪問先の選定・訪問指示などが例に挙げられる。
【0007】
しかし、前記した位置情報サービス利用例等を幅広く有効に活用するためには、携帯式端末において、精度の高い位置情報を検出するか、または、現在位置の好適な修正方法により、正確な現在位置情報を把握することが課題である。
【0008】
本発明は、携帯式端末等の位置情報の検出精度が低い状況下でも、歩行中の端末利用者に、現在位置をより正確に把握するための情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題を解決するために、本発明は、測位情報を受信する受信部と、受信した測位情報をもとに端末利用者の現在位置を検出する位置検出部と、その周辺地図データを取得する地図データ取得部と、前記現在位置とは異なる任意の位置情報または前記現在位置の補正値が入力可能な操作部と、複数の位置情報を記憶する位置記憶部と、位置情報および周辺地図データを画面上に表示するための制御を行う制御部と、その制御部の情報を画面上に表示する表示部と、を備えた利用者端末を用いて前記端末利用者の位置情報を表示する現在位置表示方法であって、位置記憶部は、位置検出部にて検出された検出現在位置情報、操作部に入力された修正現在位置情報、および、前記検出現在位置情報と前記修正現在位置情報とから算出される相対的な誤差情報を記憶し、制御部は、検出現在位置情報と、修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする現在位置表示方法および現在位置表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯式端末等の位置情報の検出精度が低い状況下でも、歩行中の端末利用者が、現在位置をより正確に把握するための情報を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の全体構成の例を示した図である。位置情報サービスが利用可能な携帯式端末は、携帯電話端末は無論のこと、PHS端末、PDA端末、およびその他の専用端末等にても普及が進んでいる。また車載用のカーナビゲーション装置でも、着脱可能で携帯できるものや、モバイルパソコンも本発明に含めることができる。
図1に示すように、現在位置表示装置1は、位置検出部11と、位置記憶部12と、制御部13と、地図データ取得部14と、操作部15と、表示部16と、受信部17とで構成されている。また受信アンテナ17aを備えた受信部17では、外部との無線通信手段により、GPS衛星18や、携帯電話事業者等の基地局19から位置情報のデータを受信する。
【0013】
携帯式端末で利用する位置情報サービスの検出精度は、端末側の受信部17や位置検出部11の精度、およびGPS衛星18や基地局19の外的な利用環境によっても大きく変わってくる。位置検出精度が最も高い方法はGPS衛星を利用するものだが、一般的には、同時に受信可能なGPS衛星18の数は3基必要で、4基がさらに望ましいとされている。また、GPS衛星18からの受信情報が不充分な場合に、その情報を補完する目的で、基地局19からの電波情報を受信したり、端末内部に慣性センサを備えて(図示なし)移動時の相対的位置情報を算出して、現在位置情報を補正する方法が利用されている。前記方法により位置検出部11にて検出される現在位置情報の精度は、条件のよい場合で約10メートル以内の誤差とも言われ、条件が悪い場合には500メートル以上に及ぶこともあるとされている。
【0014】
端末利用者が自分の現在位置情報の測定を開始し、前記方法により一定の誤差を含む検出現在位置情報は、緯度・経度情報等からなり、位置記憶部12にて記憶されると同時に制御部13に送られる。制御部13は、受け取った検出現在位置情報の周辺の地図に関するデータを地図データ取得部14に求める。地図データ取得部14では、受信部17を介して地図センタと通信を行い都度入手する方法で、歩行者が端末画面での閲覧に適した内容と縮尺の周辺地図データを取得し、制御部13に返す。なお、地図センタから取得する地図は、位置検出部11が検出した位置に対応するものであり、操作部15からサイズ指定があればそのサイズを、指定がなければデフォルトサイズのものを取得する。
【0015】
制御部13は、検出現在位置情報と周辺地図データを、周辺地図上に現在位置を表示可能な形式で表示部に送り、表示部にて表示する(図2の表示例を参照)。ここで周辺地図上に表示された検出現在位置情報は一定の誤差を含むため、端末利用者は、実際の現在位置を、修正現在位置情報として操作部15に入力する。操作部15は、新たに入力された修正現在位置情報を、位置記憶部12に送ると同時に制御部13に送り、制御部13では、その修正情報の表示を表示部16に指示するが、修正操作および修正表示に関する詳細は後述する。
【0016】
次に、図2は、端末利用者が現在位置の測定を開始し、検出現在位置情報が最初に端末画面上に表示される現在位置と周辺地図の例である。携帯電話事業者またはASP(Application Service Provider)の提供する位置情報サービスおよびそれを利用した商用アプリケーションサービスの内容によって図2の表示例も異なってくるが、図1の表示部16は、図2ではタスク表示部22と、地図表示部23と、現在位置24、すなわち検出現在位置情報を◆の印で現在位置の文字とともに地図上に表示し、また図1の操作部15は、図2では機能ボタン21として例示した。
【0017】
ここで、タスク表示部22は、メニューバー22aと、測位方法表示部22bと、サービス表示部22cに分かれ、メニューバー22aは、そのアプリケーションサービスに応じた操作指示のバーを表示する。測位方法表示部22bでは、GPS衛星18から受信する位置情報の強弱レベルと、基地局19またはその他手段による補正方法への依存レベルを示す。そして、サービス表示部22cでは、道案内サービス利用時の現在位置24の位置情報を文字により表示している。
【0018】
また機能ボタン21は、携帯電話端末に標準的に備わっている機能ボタンを示し、位置情報サービス利用の際に位置修正用に使用する機能は、矢印キー21eと、その中央部に位置して、F文字で表示されているFボタン21fがある。その他の21aから21dの機能ボタンは、修正動作のキャンセル操作、位置情報サービス終了などの操作に各ボタンを割り当てることが可能であるが、本実施形態ではその説明は省略する。
【0019】
図2に表示された画面の利用例は、端末利用者が阿佐ヶ谷駅を降り、駅前の商店街に立って、道案内サービス利用を開始したときの初期画面であり、地図表示部23の右側に、検出現在位置情報が現在位置24として◆印で表示されている。表示されている情報は現在位置24周辺の特徴ある建物、商店名や看板情報も含み、それと実際に商店街に立って目視にて得られる情報との確認を行い、端末利用者が、表示された現在位置24とは異なる位置に立っているとき、現在位置の修正作業を開始する。以下に、図3を用いて現在位置24の修正操作を説明する。
【0020】
図3の(a)は、機能ボタン21を操作して位置修正を行うステップを示し、図3の(b)は、各修正ステップにて地図表示部23に表示される修正遷移画面である。地図表示部23の地図データ上における現在位置24の修正は、地図データを移動して修正する方法、現在位置を地図上で移動させて修正する方法、またはその両方を移動させて大規模な修正を行う方法などがあるが、本実施形態では、地図データを固定したまま現在位置を移動して修正する方法に従って詳細説明する。
【0021】
図3の(a)のスタートは、端末利用者が位置情報サービスの利用開始の操作を行う動作を指し、ステップS31にて現在位置24が検出され、地図データ上に表示され、その画面は図2と同じ初期画面をM31に示した。端末利用者は、初期画面M31に示される現在位置24周辺の看板等の内容と、実際の現場で目視にて確認できる現実の看板等を比べて、それが一致しない場合は、表示されている現在位置24は誤りであると判断される。端末利用者が現在位置24の修正作業を開始する場合は、実際に自分が立っている位置は、地図表示部23のいずれの位置に相当するかの確認を行い、次の修正ステップに進む。まずステップS32では、Fボタン21fを押すと修正操作の選択画面が表示され(M32)、矢印キー21eの上下操作により、修正動作の中から「1」の位置手修正を選択し、Fボタン21fを押して決定の操作を行う。
【0022】
次のステップS33では、まず画面上に‘矢印キーにて修正して下さい’というメッセージが表示される(M33)と同時に、地図表示部23では矢印キー21eの操作により、現在位置24の◆印が上下左右に移動可能な状態になる。端末利用者は、地図表示部23の地図データ上にて、実際に自分の立っている位置、すなわち画面上で現在位置24を移動修正させるべき位置を確認する。ここで、矢印キー21eを操作すると、画面上(M34)では、新たに位置修正用のポインタが+印で出現するので(M34)、矢印キー21eの操作によりポインタを、修正すべき現在位置に移動させる(ステップS34)。そしてポインタが画面の地図データ上で、実際に自分が立っている位置にきたときに、決定の操作としてFボタン21fを押すと(ステップS35)、画面(M35)の表示は、ポインタ+印が◆印に変わり現在位置の文字とともに表示され、同時に、それまで◆印で表示されていた現在位置24は、◇印に変更され修正前位置の文字とともに表示される。この時点で修正前の現在位置◇と、修正後の現在位置◆の両方が画面に表示され、その両者の位置関係が相対的誤差を表わす。
【0023】
図1の説明に戻り、前記した修正後の現在位置◆は、位置記憶部12にて修正現在位置情報として記憶されると同時に、制御部13では、検出現在位置情報(すなわち修正前の現在位置)と、修正現在位置情報(すなわち修正後の現在位置)の両方が表示可能となるように、地図データの縮尺を地図表示部23のサイズに合わせて調整する。この調整は、地図データ取得部14にて取得可能な複数の縮尺の周辺地図データの中から、適切な縮尺を選択、取得して表示する方法、および、既に取得したある縮尺の地図データの表示サイズを変更して表示する方法との、いずれか一方、またはその組み合わせによって、実現する。
【0024】
以上にて現在位置の修正操作について説明したが、次に、修正後における現在位置情報の、修正前と修正後の両方の位置表示の実施例について説明する。
【0025】
図1の位置記憶部12では、修正操作の際に、検出現在位置情報と修正現在位置情報と、その相対的誤差情報も算出し、記憶する。もしくは、相対的誤差情報を補正値として先に得て、その補正値と検出現在位置情報から修正現在位置情報を算出し、記憶する方法も可能である。これらは緯度・経度の数値をパラメータとすることにより、現在位置表示装置1の中で容易に扱うことが可能である。端末利用者が、阿佐ヶ谷駅前の商店街で自分の現在位置を確認し、端末上で現在位置の修正を行い、目的に向かって再歩行する場合に、検出現在位置情報は一定時間の間隔で都度更新されながら、地図表示部23に修正前位置として表示され、同時に、修正後の現在位置は、修正前位置と同一の相対的誤差を保つ位置に、継続表示される。
【0026】
図4は、現在位置の修正操作を行った後に、一定時間歩行した場合の、地図表示部23の表示例を示している。ここで、修正前位置と現在位置は、修正時と同一の相対的誤差で表示され、歩行移動に伴う検出現在位置情報の変化に連れて、地図表示部23では表示された地図が移動する。
【0027】
図4の(a)は、一定時間歩行後でも、表示された現在位置◆と、実際に歩行者が立つ位置とが一致するケースを示している。これは一定時間経過後でも、検出現在位置情報は当初の誤差を維持した状態を指し、その後一定時間も同様であることが推定される。
図4の(b)は、一定時間歩行後に、再誤差の発生により、表示された現在位置◆が建物上に位置し、実際に歩行者が立つ位置(+印にて図示)が、表示された現在位置◆と修正前位置◇との範囲内にある状態を示している。このケースは、検出現在位置情報の誤差が当初の誤差よりも経時的に縮小される傾向を示しており、歩行者にとっては、利用中の位置情報サービスの精度が信頼できるものである。
図4の(c)では、一定時間歩行後に、再誤差の発生により、表示された現在位置◆が建物上に位置し、実際に歩行者が立つ位置(+印にて図示)が、表示された現在位置◆と修正前位置◇との範囲外にあるケースを示している。これはGPS衛星の受信状態など位置情報サービスの利用環境の変化により、検出現在位置情報の誤差が当初より拡大する傾向を表わすもので、端末利用者としては、位置情報サービスの利用を停止するか、または現在位置を再び修正するかの判断が必要である。
上記のように、利用者は表示された現在位置◆と修正前位置◇と、さらに一定時間経過後の自分の位置+との情報から、より正確な現在位置を把握することができる。
【0028】
前記したとおり、位置情報サービスではその利用環境の変化に応じて、検出現在位置情報が、経時的に再誤差を生じ、修正された位置情報の信頼性が低くなることが現実的に想定される。利用者の標準的な歩行時間も一定範囲にあることを考慮して、現在位置を修正後に一定時間が経過した後は、自動的に位置修正機能または位置情報サービス全体を終了できる仕組みを提供することも本発明の特徴の一つである。その実施例を図5を用いて説明する。
【0029】
図5は、検出現在位置情報の現在位置を修正した時点(図3のステップS35)からのタイムチャートを示したものである。前記した一定時間については、図5では30分の例として記載した。図3のステップS35で決定ボタンを選択した時点が、図5に横軸で表わす‘時間の流れ’での0分に相当し、時間軸の上に位置修正の動作を、時間軸の下に地図表示部23に表示される状態を示した。ここで修正位置表示と記載しているのは、修正操作後に画面上に現在位置◆が、修正前位置◇と一緒に表示されている状態を指す。
図5で、位置修正操作(0分)と同時に画面上では修正位置が表示される。その後は、位置情報の経時的な誤差に関しては、図4にて説明したいずれかのケースに属する。そして所定の時間(30分)が経過した時に、自動的に、修正位置表示が消えると同時に修正前位置◇が現在位置◆の表示に戻る、すなわち図3のM31の状態に戻るか、もしくは位置情報サービス全体を終了させる、という動作を起こす。所定の時間の設定は、図3のステップS32、M32で、[2]表示設定を選択し、30分または他の時間を選択・決定することが可能である(図示なし)。
【0030】
位置修正操作から所定の時間(30分)を経過した時点では、端末利用者は、既に目的地に到着しているか、または位置情報の信頼度が低下して、位置情報サービスには依存しない、という状況にある可能性は高く、それでも端末利用者は位置情報サービスの終了操作を忘れることも想定される。前記にて自動的に位置表示を終了させることは、携帯端末上で有用でなくなった表示動作を終わらせる目的以外に、携帯端末の電池消耗を防ぐ効果もある。
【0031】
前記にて説明した実施形態は例示であって、実際に使用する端末の仕様や位置情報サービスの内容その他の要因によって異なるものであり、特許請求の範囲に記載した発明の要件を制限するものではない。
【0032】
本発明では、慣性センサ等の補正手段よりも安いコストで、より正確な位置の把握が可能になる。また、たとえば夜中の歩行で、目的地周辺の目印が確認できない状態であっても、端末利用者が、まず阿佐ヶ谷駅前の商店街の入口で現在位置の修正を行い、商店街の出口まで歩行した時点で、修正位置の誤差を確認しておけば、その先の看板・建物等が目視で確認できない夜中であっても、地図表示部23に表示される現在位置◆と、修正前位置◇、および確認済の誤差情報を把握しながら、目的地へ向かうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態の全体構成の例を示した図である。
【図2】本発明の実施形態における位置表示画面の例を示した図である。
【図3】本発明の実施形態において現在位置の修正操作の手順と、表示される画面の遷移の例を説明した図である。
【図4】本発明の実施形態における位置修正後の画面の表示例を示した図である。
【図5】本発明の実施形態において、修正位置表示を所定の時間有効とする例のタイムチャートを示した図である。
【符号の説明】
【0034】
1 現在位置表示装置
11 位置検出部
12 位置記憶部
13 制御部
14 地図データ取得部
15 操作部
16 表示部
17 受信部
21 機能ボタン
22 タスク表示部
23 地図表示部
24 現在位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位情報を受信する受信部と、前記受信した測位情報をもとに端末利用者の現在位置を検出する位置検出部と、前記現在位置の周辺地図データを取得する地図データ取得部と、前記現在位置とは異なる任意の位置情報が入力可能な操作部と、複数の位置情報を記憶する位置記憶部と、前記位置情報および前記周辺地図データを画面上に表示するための制御を行う制御部と、前記制御部の情報を画面上に表示する表示部と、
を備えた利用者端末を用いて前記端末利用者の位置情報を表示する現在位置表示方法であって、
前記位置記憶部は、
前記位置検出部にて検出された検出現在位置情報、前記操作部に入力された修正現在位置情報、および、前記検出現在位置情報と前記修正現在位置情報とから算出される相対的な誤差情報を記憶し、
前記制御部は、
前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする現在位置表示方法。
【請求項2】
測位情報を受信する受信部と、前記受信した測位情報をもとに端末利用者の現在位置を検出する位置検出部と、前記現在位置の周辺地図データを取得する地図データ取得部と、前記現在位置の補正値が入力可能な操作部と、複数の位置情報を記憶する位置記憶部と、前記位置情報と前記周辺地図データとを画面上に表示するための制御を行う制御部と、前記制御部の情報を画面上に表示する表示部と、
を備えた利用者端末を用いて前記端末利用者の位置情報を表示する現在位置表示方法であって、
前記位置記憶部は、
前記位置検出部にて検出された検出現在位置情報と、前記操作部に入力された補正値情報、および、前記検出現在位置情報と補正値情報とから算出される修正現在位置情報とを記憶し、
前記制御部は、
前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする現在位置表示方法。
【請求項3】
前記制御部は、所定の時間、継続的に、前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報との両方を表示制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現在位置表示方法。
【請求項4】
前記制御部は、前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報との両方を表示部に表示する場合において、前記表示部の大きさに合わせて、前記周辺地図データの表示縮尺を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の現在位置表示方法。
【請求項5】
測位情報を受信する受信部と、前記受信した測位情報をもとに端末利用者の現在位置を検出する位置検出部と、前記現在位置の周辺地図データを取得する地図データ取得部と、前記現在位置とは異なる任意の位置情報が入力可能な操作部と、複数の位置情報を記憶する位置記憶部と、前記位置情報と前記周辺地図データとを画面上に表示するための制御を行う制御部と、前記制御部の情報を画面上に表示する表示部と、
を備えた現在位置表示装置であって、
前記位置記憶部は、
前記位置検出部にて検出された検出現在位置情報と、前記操作部に入力された修正現在位置情報、および、前記検出現在位置情報と前記修正現在位置情報とから算出される相対的な誤差情報とを記憶し、
前記制御部は、
前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする現在位置表示装置。
【請求項6】
測位情報を受信する受信部と、前記受信した測位情報をもとに端末利用者の現在位置を検出する位置検出部と、前記現在位置の周辺地図データを取得する地図データ取得部と、前記現在位置の補正値が入力可能な操作部と、複数の位置情報を記憶する位置記憶部と、前記位置情報と前記周辺地図データとを画面上に表示するための制御を行う制御部と、前記制御部の情報を画面上に表示する表示部と、
を備えた現在位置表示装置であって、
前記位置記憶部は、
前記位置検出部にて検出された検出現在位置情報と、前記操作部に入力された補正値情報、および、前記検出現在位置情報と前記補正値情報とから算出される修正現在位置情報とを記憶し、
前記制御部は、
前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報のいずれか一方、または両方を同時に表示することを特徴とする現在位置表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記検出現在位置情報と、前記修正現在位置情報との両方を表示部に表示する場合において、前記表示部の大きさに合わせて、前記周辺地図データの表示縮尺を制御することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の現在位置表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−155421(P2007−155421A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−348770(P2005−348770)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】