画像形成装置
【課題】
駆動ローラと従動ローラで張り渡されて回転する中間転写ベルトを持つ転写ユニットの部品交換等のメンテナンス性を向上する。
【解決手段】
転写ユニットには、縦方向に長く張架された転写ベルトがあり、転写ベルトの一方の面側に複数の画像形成部を積層配置し、転写ユニットの長手方向軸に平行な軸を中心に転写ユニットを回転可能に構成した。
駆動ローラと従動ローラで張り渡されて回転する中間転写ベルトを持つ転写ユニットの部品交換等のメンテナンス性を向上する。
【解決手段】
転写ユニットには、縦方向に長く張架された転写ベルトがあり、転写ベルトの一方の面側に複数の画像形成部を積層配置し、転写ユニットの長手方向軸に平行な軸を中心に転写ユニットを回転可能に構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子写真技術を用いてカラー画像を形成するプリンタなどの画像形成装置に関する。特に高速で画像を形成できる大型の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像を形成する画像形成装置として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナー画像を形成するために独立した複数の画像形成ユニットを備え、画像形成ユニットで形成した画像を転写ベルト上で重ね合わせた後に一回のプロセスで記録媒体に転写することでカラー画像の形成を行うタンデム型のカラー画像形成装置が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−179474号公報
【0004】
【特許文献2】特開2004−206071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術(特許文献1)では、駆動ローラと従動ローラで張り渡されて回転する転写ベルトの長手方向を水平になるように転写ユニットを配置した画像形成装置が開示されている。転写ベルトをメンテナンス等で転写ユニットから着脱する場合、まず転写ユニットを載せた画像形成ユニットをガイドレールを用いて水平に本体手前に引き出し、さらに画像形成ユニットから転写ユニットを取り外している。転写ユニットを取り外した後に、別途転写ユニットを支持固定するメンテナンス用の支持部材が必要となり、その作業効率が悪かった。また、高画質化のために転写ユニットは画像形成ユニットに精度よく取り付ける必要があるため、転写ユニットと画像形成ユニット及び、画像形成ユニットと本体との高精度な位置決め機構が求められ、高コストな構造となっていた。
【0006】
また、転写ベルトの長手方向を水平に配置する構成では、画像形成装置の設置面積が転写ベルトの長さに依存するため、転写ユニットが1mを超えて長くなる記録速度の速い高速機では、装置の設置面積が増大する問題があった。そのため、特許文献2では、4つの画像形成ユニットを縦方向に一列に配置し、画像形成ユニット列の一方側には、転写ユニットが縦方向に長くなるように配置された、縦型タンデム方式が開示されている。縦型タンデム方式は、横型タンデム方式に比べ、中間転写ベルトの大きさに設置面積が影響を受けにくいため、装置小型化には有利な方式である。
【0007】
そして、転写ベルトの一方側には、記録媒体上のトナーを定着させるための定着ユニットを配置し、記録媒体は画像形成ユニットと転写ユニットの上部をほぼ水平に通過させる構成であるので、記録媒体が詰まった時の処理が容易にできる特徴がある。転写ユニットのメンテナンスにおいては、転写ユニットを上方向に引き抜くことが開示されているが、転写ユニットが大きく重量がある場合、上方向に人手だけで引き抜くことは難しくなる。特に中間転写ベルトが1mを超えて長くなる場合には、引き抜くための移動距離が増加し、操作性が悪かった。転写ユニットは、ベルトを張架するローラを支持する側板を介して本体に固定するため、側板側へ水平(装置手前)に引き出すようにした場合、本体との支持部を回避する構造が必要となる。しかし支持部は、転写ユニットを画像形成ユニットに高精度に位置決めすることと、重量のある転写ユニットを支持するための強度剛性が求められるため、支持部を可動させる構造とすると支持構造が複雑化し、高コストなものとなる問題があった。
【0008】
また、転写ユニットを本体から取り外した後、転写ベルトを傷つけないように別途転写ユニットを支持固定するメンテナンス用の支持部材を必要とし、その作業効率が悪かった。
また、特許文献1、2ともに転写ユニットを着脱するときに、画像形成ユニットと転写ベルトが接触した状態のまま引き出すため、その接触部が擦れ、転写ベルトや画像形成部の表面を傷つけることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数色の画像を形成する複数の画像形成体と画像担持体を有し、該画像形成体で形成した画像を該画像担持体上で重ね合わせることで、複数色で形成される多色画像を形成する画像形成装置において、該画像担持体は、縦方向に長く張架されたベルト状部材であり、該ベルト状画像担持体の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されているとともに、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心にベルト状画像担持体を回転可能に構成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、転写ユニットを転写点から退避させた後に、転写ベルトの着脱を行うようにすることにより、メンテナンス性の向上と高精度な位置決めが可能な構造を持った画像形成装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図9は本発明の第一の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である(筐体パネルは図示せず)。本画像形成装置はおもに印写部1と給紙部6からなる。給紙部6には、記録紙を収納している用紙カセット8がベース9上に配置されている。用紙カセット8は、前面に引き出し可能である。本実施例では3つの用紙カセット8があり、各々異なった種類の記録紙を収納、給紙できるようになっている。印写部1は、画像形成ユニット2、転写ユニット3、定着ユニット5からなり、ベース11上に設けられたフレーム13、14に固定されている。フレーム13、14には、画像形成ユニット2、定着ユニット5をフレーム13、14の側面を通して前面手前側に引き出すための開口部がある。また転写ユニット3の前面への引き出しは、フレーム13と14の隙間40を使って行う。転写ユニット3の引き出し方法は後述する。用紙カセット8に収められた記録紙は、用紙搬送経路4により、転写ユニット3、定着ユニット5に送られ、記録紙に画像形成した後、排出トレイ7に排出される。
【0012】
次に図2を用いて印写部1の画像形成方法の詳細について説明する。図2は画像形成ユニット2の構成を示す図である。画像形成ユニット2は、感光体21、帯電手段22、露光手段23、現像手段24、清掃手段26とからなり、電子写真プロセスによって画像形成が行なわれる。電子写真プロセスは、感光体21の回転に伴い、帯電、露光、現像、転写、清掃の順に各プロセスが進行して可視画像を形成する。画像形成のプロセスを以下に説明する。帯電プロセスでは、帯電手段22に高電圧を印加し気中放電によって生成したイオンを、電気的に移動させて感光体21表面の帯電を行う。
【0013】
露光プロセスでは、露光手段23によって感光体21表面を画像に応じて露光し、静電潜像を形成する。現像プロセスでは、前記の静電潜像に現像手段24でトナー等の色材を静電気的に付着させて可視画像を形成する。本実施例では、前記画像形成ユニット2を4つ備えている。画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kは、設置面積を小さくするために縦に積層配置している。各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kは、並行して画像形成が行なわれ、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色材による可視画像が形成される。
【0014】
第一転写プロセスでは、感光体21上の可視画像を転写ユニット3側に設けた第一転写手段25によって転写ユニット3の中間転写ベルト31上へ転写する。可視画像を効率よく転写するには、感光体21と中間転写ベルト31を確実に接触させるとともに、滑らかに回転させることが必要である。このため、本実施例では、転写転写手段25は、金属シャフトにスポンジゴムを覆ったものを使用した。このようにスポンジゴムのような柔らかい材質を用いることで、第一転写手段25を感光体21に押し付ける力を小さくしても幅広いニップが確保できるため、中間転写ベルト31を感光体21に確実に密着できる。同時に、押し付け力が小さいため、中間転写ベルト31と感光体21の間で発生する摩擦力を抑えることができるので、感光体21の回転負荷を極力低減することができ、画像形成プロセスを良好に行うことができる。
【0015】
本実施例では、第一転写手段25を数百gf程度の力で押し付けることで、中間転写ベルト31と感光体21の密着性と回転負荷の低減を両立が達成でき、良好な画像形成と転写ができた。
【0016】
中間転写ベルト31上では、各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kで形成された色材の重ね合わせが行われ、中間転写ベルト31上にカラー画像が形成される。清掃プロセスでは、転写後の感光体21に残った色材を清掃手段26で除去する。第二転写手段36は、用紙搬送経路4により搬送されてくる記録紙にカラー画像を所定の位置に一括転写を行う。第二転写手段36は、第一転写手段25と同様に金属シャフトにスポンジゴムのような柔らかい材質を用いており、対抗する金属製の駆動ローラ32との間で、幅広いニップが確保でき、中間転写ベルト31から記録紙へ良好な転写を可能にする。
【0017】
また、第二転写手段36の押し付け力を駆動ローラ32および中間転写ベルト31の回転を妨げないように第一転写手段25と同様に数百gfに設定することにより、記録紙へ良好な画像の転写を達成している。
【0018】
第二転写手段36と定着ユニット5の間には、記録紙を負圧により吸着搬送するベルト搬送ユニット10がある。ベルト搬送ユニット10は、無端状のベルトを2つのローラで張架、回転するもので、ベルトには吸着用の孔が多数設けられており、ファン等の吸引手段(図示せず)により負圧を発生させ、ベルト面に記録紙を吸着して搬送を行う。これにより、第二転写手段36を離れた記録紙は安定して定着ユニット5まで搬送され、転写ユニットと定着ユニットの間に、転写ユニットを退避し、引き出すための空間40を設けることができる。定着ユニット5は、記録紙に転写されたカラー画像をハロゲンランプやニクロム線などの加熱手段を有し、記録紙上に転写されたカラー画像を形成する色材を溶融する温度まで温度上昇させるとともに、ローラ(図示せず)により所定の圧力を加えることにより溶融した色材を記録紙に定着させる。
【0019】
次に図5、図6を用いて印写部1の構成について詳細に説明する。画像形成ユニット2と転写ユニット3はベース11上に固定されているフレーム14によって支持、固定される。転写ユニット3は、蝶番15、16を介してフレーム14に取り付けられている。
【0020】
ここで転写ユニット3の構成について図3、図4を用いて説明する。転写ユニット3は、中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を張架して、回転駆動するためのベルト駆動用ローラ32、従動ローラ33、34と、画像形成ユニット2で形成したトナー画像を中間転写ベルト31に転写するために必要な4つの第一転写ローラ25と、前記ローラを支える側板41で構成される。駆動ローラ32は、所望の速度で回転するモータ(図示せず)が伝達ギアを介して接続されており、中間転写ベルト31の速度を最適に調節するように回転する。従動ローラ34は、駆動ローラ33側に移動が可能で、中間転写ベルト31に張力を与えたり、緩めたりすることができる。中間転写ベルト31に張力を与えた状態では、中間転写ベルト31の回転を妨げないように、同じ速度で回転する。また中間転写ベルト31の張力を緩めた状態では、中間転写ベルト31を駆動ローラ32、従動ローラ33、34上を滑らせることができる。
【0021】
駆動ローラ32、従動ローラ33、34のローラ外周は、側板41よりはみ出るように取り付けられている。そのため、中間転写ベルト31は、ローラ上を軸方向に滑らせることにより、転写ユニット3から容易に着脱することができる。中間転写ベルト31の伸びによる画像位置ずれが問題とならない程度の材質と厚さを持っている。本実施例では、最大付加数kgfが加わっても、中間転写ベルト31の伸びが1ドットの半分程度に抑えられる、ヤング率20000kgf/平方cm、厚さ0.1mmの無端形状の樹脂製ベルトを用いており、プロセス速度500m/sに対応できるように、中間転写ベルト31の周長は2000mmであり、中間転写ベルト31の幅はA3サイズの用紙に対応できるように450mmである。側板41a、41bには、シャフト43a、43bを通すための貫通孔46aと46bがある。把手53は、転写ユニット3を着脱および移動させる時に使用するもので、側板41aに取り付けてある。ロックレバー54は側板41aに回転自在に取り付けてあり、フレーム14に固定されている円柱状で側板41側に張り出したピン55に係合するようになっている。ピン18は、円柱状で側板41aに取り付けられており、フレーム14に取り付けられた位置決め部材17を用いて、転写ユニット3の位置決めを行うものである。
【0022】
転写ユニット3は、シャフト43a、43bを転写ユニット3の貫通孔46aと46bに通すことにより、蝶番16を介してフレーム14に支持される。シャフト43a、43bは、図10に示すような形状で、その端部には雄ネジ48が形成されており、蝶番16にネジ止めされている。シャフト43a、43bの蝶番16への取り付け部には、凸形の位置決め部材42a、42bがある。位置決め部材42は、そのフランジ部を蝶番16にネジ止めしており、その中心部にシャフト43を通す貫通孔が設けられている。位置決め部材42は、シャフト43を支え、蝶番16との接続部への荷重の集中を防止するためにある。
【0023】
転写ユニット3の側板41bを位置決め部材42に突き当てた状態で、ネジ45a、45bでシャフト43a、43bの雌ネジ49と締結することにより、転写ユニット3はシャフト43の軸方向の位置決めがなされる。側板41aのピン18は水平方向と鉛直方向の位置決めを行うためのものである。ピン18はフレーム14に取り付けられたL字形の位置決め部材17の水平部分17aに乗り上げることにより、転写ユニット3の垂直方向の位置決めが容易になされる。
【0024】
また、ピン18を位置決め部材17の垂直部17bに押し当てて固定するため、画像形成ユニット2の感光体21と第一転写手段25との押し付け方向での位置合わせが精度よくでき、さらに第一転写手段25と感光体21との押し付け力が所望の値に設定されるので、感光体21上のカラー画像を転写ベルト31に正確に転写することが可能となる。垂直方向の位置決め同様に精度良くできるので、第二転写手段36との位置合わせも正確にでき、転写ユニット3と第二転写手段36との押し付け力が所望の値に設定され、記録紙へのカラー画像の転写を精度よく行うことが可能となる。
【0025】
次に転写ベルト31の交換や用紙つまり時等に行う転写ユニット3の引き出す方法について図1を用いて説明する。転写ユニット3は、フレーム14と13の隙間40から引き出される。転写ユニット3は、蝶番16によりフレーム14に取り付けられているため、図中3aの位置から図中3bの定着ユニット5側に移動させることができる。転写ユニット3をフレーム14とフレーム13の隙間40に移動させてから、ネジ45を外し、シャフト43と同形状の延長シャフト47(図10)の雄ネジ49をシャフト43の雌ネジ48と連結する。延長シャフト47とシャフト43は同じ外径で、本実施例では外径15mmである。これにより転写ユニット3は延長シャフト47上を滑らせることで容易に手前に引き出すことが可能となる(図中3bの位置から図中3cの位置へ移動)。
【0026】
また、延長シャフト45の他端には、雄ネジ45が入る雌ネジ部49が設けられており、外したネジ45を嵌めておくことにより、延長シャフト47から転写ユニット3が抜け落ちることを防止できる。側板41aは中間転写ベルト31の内径よりも小さいため、従動ローラ34の張力を緩めるだけで、中間転写ベルト31は転写ユニット3より容易にシャフト43の軸方向に着脱できる。
【0027】
図11は、フレーム14の第二の実施形態で、フレーム14を前面側フレーム14a(転写ユニット3の取り出し側)と背面側フレーム14b(転写ユニット3の固定側)を別個にしたものである。ベース11上に精度よくフレーム14a、14bを固定できれば、フレーム15a、15bは平板を利用できるため、低コストで装置を構成できる利点がある。
【0028】
図7は転写ユニット3の第二の実施形態である。第一の実施形態において、側板41a、41bに車輪51を設けたものである。車輪51は側板41aと側板41bにそれぞれ2つ設けられている。また図8に示すように,車輪51を支える脚部50は支持部52で回転可能なように側板41に支持されており、車輪50a、50bは、側板41から中間転写ベルト31の取り外しを妨げない位置50c、50dにて固定できる。これにより、転写ユニット3を印写部1から取り外した場合、転写ユニット3を容易に移動することができるため、メンテナンスが容易となる。
【0029】
なお、本発明は、電子写真方式により画像記録を行うプリンタやファクシミリおよび複写機などに用いられる画像形成装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図で、転写ユニットの取り出し方法を説明する図である。
【図2】本発明の実施例に係る中間転写方式の画像形成ユニットの構成を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す正面図である。
【図5】本発明の第一の実施例に係る画像形成装置の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例に係る電子写真装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例に係る転写ユニットを支持するシャフトの断面図である。
【図11】本発明の第二の実施例に係る画像形成装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…印写部、2…画像形成ユニット、3…転写ユニット、4…用紙搬送経路、5…定着ユニット、6…給紙部、7…排紙トレイ、13…フレーム、21…感光体、22…帯電手段、23…露光手段、24…現像手段、241…現像ローラ、25…第一転写手段、26…清掃手段、31…中間転写ベルト、32…駆動ローラ、33…従動ローラ、34…従動ローラ、36…第二転写手段。
【技術分野】
【0001】
本発明は電子写真技術を用いてカラー画像を形成するプリンタなどの画像形成装置に関する。特に高速で画像を形成できる大型の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像を形成する画像形成装置として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナー画像を形成するために独立した複数の画像形成ユニットを備え、画像形成ユニットで形成した画像を転写ベルト上で重ね合わせた後に一回のプロセスで記録媒体に転写することでカラー画像の形成を行うタンデム型のカラー画像形成装置が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−179474号公報
【0004】
【特許文献2】特開2004−206071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術(特許文献1)では、駆動ローラと従動ローラで張り渡されて回転する転写ベルトの長手方向を水平になるように転写ユニットを配置した画像形成装置が開示されている。転写ベルトをメンテナンス等で転写ユニットから着脱する場合、まず転写ユニットを載せた画像形成ユニットをガイドレールを用いて水平に本体手前に引き出し、さらに画像形成ユニットから転写ユニットを取り外している。転写ユニットを取り外した後に、別途転写ユニットを支持固定するメンテナンス用の支持部材が必要となり、その作業効率が悪かった。また、高画質化のために転写ユニットは画像形成ユニットに精度よく取り付ける必要があるため、転写ユニットと画像形成ユニット及び、画像形成ユニットと本体との高精度な位置決め機構が求められ、高コストな構造となっていた。
【0006】
また、転写ベルトの長手方向を水平に配置する構成では、画像形成装置の設置面積が転写ベルトの長さに依存するため、転写ユニットが1mを超えて長くなる記録速度の速い高速機では、装置の設置面積が増大する問題があった。そのため、特許文献2では、4つの画像形成ユニットを縦方向に一列に配置し、画像形成ユニット列の一方側には、転写ユニットが縦方向に長くなるように配置された、縦型タンデム方式が開示されている。縦型タンデム方式は、横型タンデム方式に比べ、中間転写ベルトの大きさに設置面積が影響を受けにくいため、装置小型化には有利な方式である。
【0007】
そして、転写ベルトの一方側には、記録媒体上のトナーを定着させるための定着ユニットを配置し、記録媒体は画像形成ユニットと転写ユニットの上部をほぼ水平に通過させる構成であるので、記録媒体が詰まった時の処理が容易にできる特徴がある。転写ユニットのメンテナンスにおいては、転写ユニットを上方向に引き抜くことが開示されているが、転写ユニットが大きく重量がある場合、上方向に人手だけで引き抜くことは難しくなる。特に中間転写ベルトが1mを超えて長くなる場合には、引き抜くための移動距離が増加し、操作性が悪かった。転写ユニットは、ベルトを張架するローラを支持する側板を介して本体に固定するため、側板側へ水平(装置手前)に引き出すようにした場合、本体との支持部を回避する構造が必要となる。しかし支持部は、転写ユニットを画像形成ユニットに高精度に位置決めすることと、重量のある転写ユニットを支持するための強度剛性が求められるため、支持部を可動させる構造とすると支持構造が複雑化し、高コストなものとなる問題があった。
【0008】
また、転写ユニットを本体から取り外した後、転写ベルトを傷つけないように別途転写ユニットを支持固定するメンテナンス用の支持部材を必要とし、その作業効率が悪かった。
また、特許文献1、2ともに転写ユニットを着脱するときに、画像形成ユニットと転写ベルトが接触した状態のまま引き出すため、その接触部が擦れ、転写ベルトや画像形成部の表面を傷つけることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数色の画像を形成する複数の画像形成体と画像担持体を有し、該画像形成体で形成した画像を該画像担持体上で重ね合わせることで、複数色で形成される多色画像を形成する画像形成装置において、該画像担持体は、縦方向に長く張架されたベルト状部材であり、該ベルト状画像担持体の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されているとともに、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心にベルト状画像担持体を回転可能に構成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、転写ユニットを転写点から退避させた後に、転写ベルトの着脱を行うようにすることにより、メンテナンス性の向上と高精度な位置決めが可能な構造を持った画像形成装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図9は本発明の第一の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である(筐体パネルは図示せず)。本画像形成装置はおもに印写部1と給紙部6からなる。給紙部6には、記録紙を収納している用紙カセット8がベース9上に配置されている。用紙カセット8は、前面に引き出し可能である。本実施例では3つの用紙カセット8があり、各々異なった種類の記録紙を収納、給紙できるようになっている。印写部1は、画像形成ユニット2、転写ユニット3、定着ユニット5からなり、ベース11上に設けられたフレーム13、14に固定されている。フレーム13、14には、画像形成ユニット2、定着ユニット5をフレーム13、14の側面を通して前面手前側に引き出すための開口部がある。また転写ユニット3の前面への引き出しは、フレーム13と14の隙間40を使って行う。転写ユニット3の引き出し方法は後述する。用紙カセット8に収められた記録紙は、用紙搬送経路4により、転写ユニット3、定着ユニット5に送られ、記録紙に画像形成した後、排出トレイ7に排出される。
【0012】
次に図2を用いて印写部1の画像形成方法の詳細について説明する。図2は画像形成ユニット2の構成を示す図である。画像形成ユニット2は、感光体21、帯電手段22、露光手段23、現像手段24、清掃手段26とからなり、電子写真プロセスによって画像形成が行なわれる。電子写真プロセスは、感光体21の回転に伴い、帯電、露光、現像、転写、清掃の順に各プロセスが進行して可視画像を形成する。画像形成のプロセスを以下に説明する。帯電プロセスでは、帯電手段22に高電圧を印加し気中放電によって生成したイオンを、電気的に移動させて感光体21表面の帯電を行う。
【0013】
露光プロセスでは、露光手段23によって感光体21表面を画像に応じて露光し、静電潜像を形成する。現像プロセスでは、前記の静電潜像に現像手段24でトナー等の色材を静電気的に付着させて可視画像を形成する。本実施例では、前記画像形成ユニット2を4つ備えている。画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kは、設置面積を小さくするために縦に積層配置している。各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kは、並行して画像形成が行なわれ、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色材による可視画像が形成される。
【0014】
第一転写プロセスでは、感光体21上の可視画像を転写ユニット3側に設けた第一転写手段25によって転写ユニット3の中間転写ベルト31上へ転写する。可視画像を効率よく転写するには、感光体21と中間転写ベルト31を確実に接触させるとともに、滑らかに回転させることが必要である。このため、本実施例では、転写転写手段25は、金属シャフトにスポンジゴムを覆ったものを使用した。このようにスポンジゴムのような柔らかい材質を用いることで、第一転写手段25を感光体21に押し付ける力を小さくしても幅広いニップが確保できるため、中間転写ベルト31を感光体21に確実に密着できる。同時に、押し付け力が小さいため、中間転写ベルト31と感光体21の間で発生する摩擦力を抑えることができるので、感光体21の回転負荷を極力低減することができ、画像形成プロセスを良好に行うことができる。
【0015】
本実施例では、第一転写手段25を数百gf程度の力で押し付けることで、中間転写ベルト31と感光体21の密着性と回転負荷の低減を両立が達成でき、良好な画像形成と転写ができた。
【0016】
中間転写ベルト31上では、各画像形成ユニット2Y、2M、2C、2Kで形成された色材の重ね合わせが行われ、中間転写ベルト31上にカラー画像が形成される。清掃プロセスでは、転写後の感光体21に残った色材を清掃手段26で除去する。第二転写手段36は、用紙搬送経路4により搬送されてくる記録紙にカラー画像を所定の位置に一括転写を行う。第二転写手段36は、第一転写手段25と同様に金属シャフトにスポンジゴムのような柔らかい材質を用いており、対抗する金属製の駆動ローラ32との間で、幅広いニップが確保でき、中間転写ベルト31から記録紙へ良好な転写を可能にする。
【0017】
また、第二転写手段36の押し付け力を駆動ローラ32および中間転写ベルト31の回転を妨げないように第一転写手段25と同様に数百gfに設定することにより、記録紙へ良好な画像の転写を達成している。
【0018】
第二転写手段36と定着ユニット5の間には、記録紙を負圧により吸着搬送するベルト搬送ユニット10がある。ベルト搬送ユニット10は、無端状のベルトを2つのローラで張架、回転するもので、ベルトには吸着用の孔が多数設けられており、ファン等の吸引手段(図示せず)により負圧を発生させ、ベルト面に記録紙を吸着して搬送を行う。これにより、第二転写手段36を離れた記録紙は安定して定着ユニット5まで搬送され、転写ユニットと定着ユニットの間に、転写ユニットを退避し、引き出すための空間40を設けることができる。定着ユニット5は、記録紙に転写されたカラー画像をハロゲンランプやニクロム線などの加熱手段を有し、記録紙上に転写されたカラー画像を形成する色材を溶融する温度まで温度上昇させるとともに、ローラ(図示せず)により所定の圧力を加えることにより溶融した色材を記録紙に定着させる。
【0019】
次に図5、図6を用いて印写部1の構成について詳細に説明する。画像形成ユニット2と転写ユニット3はベース11上に固定されているフレーム14によって支持、固定される。転写ユニット3は、蝶番15、16を介してフレーム14に取り付けられている。
【0020】
ここで転写ユニット3の構成について図3、図4を用いて説明する。転写ユニット3は、中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を張架して、回転駆動するためのベルト駆動用ローラ32、従動ローラ33、34と、画像形成ユニット2で形成したトナー画像を中間転写ベルト31に転写するために必要な4つの第一転写ローラ25と、前記ローラを支える側板41で構成される。駆動ローラ32は、所望の速度で回転するモータ(図示せず)が伝達ギアを介して接続されており、中間転写ベルト31の速度を最適に調節するように回転する。従動ローラ34は、駆動ローラ33側に移動が可能で、中間転写ベルト31に張力を与えたり、緩めたりすることができる。中間転写ベルト31に張力を与えた状態では、中間転写ベルト31の回転を妨げないように、同じ速度で回転する。また中間転写ベルト31の張力を緩めた状態では、中間転写ベルト31を駆動ローラ32、従動ローラ33、34上を滑らせることができる。
【0021】
駆動ローラ32、従動ローラ33、34のローラ外周は、側板41よりはみ出るように取り付けられている。そのため、中間転写ベルト31は、ローラ上を軸方向に滑らせることにより、転写ユニット3から容易に着脱することができる。中間転写ベルト31の伸びによる画像位置ずれが問題とならない程度の材質と厚さを持っている。本実施例では、最大付加数kgfが加わっても、中間転写ベルト31の伸びが1ドットの半分程度に抑えられる、ヤング率20000kgf/平方cm、厚さ0.1mmの無端形状の樹脂製ベルトを用いており、プロセス速度500m/sに対応できるように、中間転写ベルト31の周長は2000mmであり、中間転写ベルト31の幅はA3サイズの用紙に対応できるように450mmである。側板41a、41bには、シャフト43a、43bを通すための貫通孔46aと46bがある。把手53は、転写ユニット3を着脱および移動させる時に使用するもので、側板41aに取り付けてある。ロックレバー54は側板41aに回転自在に取り付けてあり、フレーム14に固定されている円柱状で側板41側に張り出したピン55に係合するようになっている。ピン18は、円柱状で側板41aに取り付けられており、フレーム14に取り付けられた位置決め部材17を用いて、転写ユニット3の位置決めを行うものである。
【0022】
転写ユニット3は、シャフト43a、43bを転写ユニット3の貫通孔46aと46bに通すことにより、蝶番16を介してフレーム14に支持される。シャフト43a、43bは、図10に示すような形状で、その端部には雄ネジ48が形成されており、蝶番16にネジ止めされている。シャフト43a、43bの蝶番16への取り付け部には、凸形の位置決め部材42a、42bがある。位置決め部材42は、そのフランジ部を蝶番16にネジ止めしており、その中心部にシャフト43を通す貫通孔が設けられている。位置決め部材42は、シャフト43を支え、蝶番16との接続部への荷重の集中を防止するためにある。
【0023】
転写ユニット3の側板41bを位置決め部材42に突き当てた状態で、ネジ45a、45bでシャフト43a、43bの雌ネジ49と締結することにより、転写ユニット3はシャフト43の軸方向の位置決めがなされる。側板41aのピン18は水平方向と鉛直方向の位置決めを行うためのものである。ピン18はフレーム14に取り付けられたL字形の位置決め部材17の水平部分17aに乗り上げることにより、転写ユニット3の垂直方向の位置決めが容易になされる。
【0024】
また、ピン18を位置決め部材17の垂直部17bに押し当てて固定するため、画像形成ユニット2の感光体21と第一転写手段25との押し付け方向での位置合わせが精度よくでき、さらに第一転写手段25と感光体21との押し付け力が所望の値に設定されるので、感光体21上のカラー画像を転写ベルト31に正確に転写することが可能となる。垂直方向の位置決め同様に精度良くできるので、第二転写手段36との位置合わせも正確にでき、転写ユニット3と第二転写手段36との押し付け力が所望の値に設定され、記録紙へのカラー画像の転写を精度よく行うことが可能となる。
【0025】
次に転写ベルト31の交換や用紙つまり時等に行う転写ユニット3の引き出す方法について図1を用いて説明する。転写ユニット3は、フレーム14と13の隙間40から引き出される。転写ユニット3は、蝶番16によりフレーム14に取り付けられているため、図中3aの位置から図中3bの定着ユニット5側に移動させることができる。転写ユニット3をフレーム14とフレーム13の隙間40に移動させてから、ネジ45を外し、シャフト43と同形状の延長シャフト47(図10)の雄ネジ49をシャフト43の雌ネジ48と連結する。延長シャフト47とシャフト43は同じ外径で、本実施例では外径15mmである。これにより転写ユニット3は延長シャフト47上を滑らせることで容易に手前に引き出すことが可能となる(図中3bの位置から図中3cの位置へ移動)。
【0026】
また、延長シャフト45の他端には、雄ネジ45が入る雌ネジ部49が設けられており、外したネジ45を嵌めておくことにより、延長シャフト47から転写ユニット3が抜け落ちることを防止できる。側板41aは中間転写ベルト31の内径よりも小さいため、従動ローラ34の張力を緩めるだけで、中間転写ベルト31は転写ユニット3より容易にシャフト43の軸方向に着脱できる。
【0027】
図11は、フレーム14の第二の実施形態で、フレーム14を前面側フレーム14a(転写ユニット3の取り出し側)と背面側フレーム14b(転写ユニット3の固定側)を別個にしたものである。ベース11上に精度よくフレーム14a、14bを固定できれば、フレーム15a、15bは平板を利用できるため、低コストで装置を構成できる利点がある。
【0028】
図7は転写ユニット3の第二の実施形態である。第一の実施形態において、側板41a、41bに車輪51を設けたものである。車輪51は側板41aと側板41bにそれぞれ2つ設けられている。また図8に示すように,車輪51を支える脚部50は支持部52で回転可能なように側板41に支持されており、車輪50a、50bは、側板41から中間転写ベルト31の取り外しを妨げない位置50c、50dにて固定できる。これにより、転写ユニット3を印写部1から取り外した場合、転写ユニット3を容易に移動することができるため、メンテナンスが容易となる。
【0029】
なお、本発明は、電子写真方式により画像記録を行うプリンタやファクシミリおよび複写機などに用いられる画像形成装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図で、転写ユニットの取り出し方法を説明する図である。
【図2】本発明の実施例に係る中間転写方式の画像形成ユニットの構成を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す正面図である。
【図5】本発明の第一の実施例に係る画像形成装置の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る転写ユニットの構成を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例に係る電子写真装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例に係る転写ユニットを支持するシャフトの断面図である。
【図11】本発明の第二の実施例に係る画像形成装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…印写部、2…画像形成ユニット、3…転写ユニット、4…用紙搬送経路、5…定着ユニット、6…給紙部、7…排紙トレイ、13…フレーム、21…感光体、22…帯電手段、23…露光手段、24…現像手段、241…現像ローラ、25…第一転写手段、26…清掃手段、31…中間転写ベルト、32…駆動ローラ、33…従動ローラ、34…従動ローラ、36…第二転写手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数色の画像を形成する複数の画像形成体と画像担持体を有し、該画像形成体で形成した画像を該画像担持体上で重ね合わせることで、複数色で形成される多色画像を形成する画像形成装置において、該画像担持体は、縦方向に長く張架されたベルト状部材であり、該ベルト状画像担持体の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されているとともに、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心にベルト状画像担持体を回転可能に構成していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体は、複数の該画像形成体と接触する画像転写動作位置と該画像形成体と離れた退避位置の間を該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心に回転移動するとともに、該ベルト状担持体は該退避位置において、画像形成装置本体から着脱可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体の上方に画像担持退場に形成した多色画像を記録用紙に転写するための転写手段を配置するとともに、該ベルト状部材の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されており、その対抗する面側に画像を転写後の記録用紙に定着するための定着手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の張架軸に平行な少なくとも2本以上の軸によって、該画像形成装置本体に保持接続されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項2又は4記載の画像形成装置において、該着脱可能な該ベルト状画像担持体は、該画像形成装置体本体へ装着時に格納もしくは着脱可能なベルト接触防止部材を該ベルト状画像担持体の下方に具備してなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5記載の画像形成装置において、該着脱可能な該ベルト状画像担持体の下方に配置された格納もしくは着脱可能なベルト接触防止部材は、回転可能な車輪であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、該複数の画像形成体は、感光体を用いた電子写真ユニットであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
複数色の画像を形成する複数の画像形成体と画像担持体を有し、該画像形成体で形成した画像を該画像担持体上で重ね合わせることで、複数色で形成される多色画像を形成する画像形成装置において、該画像担持体は、縦方向に長く張架されたベルト状部材であり、該ベルト状画像担持体の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されているとともに、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心にベルト状画像担持体を回転可能に構成していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体は、複数の該画像形成体と接触する画像転写動作位置と該画像形成体と離れた退避位置の間を該ベルト状部材の長手方向軸に平行な軸を中心に回転移動するとともに、該ベルト状担持体は該退避位置において、画像形成装置本体から着脱可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体の上方に画像担持退場に形成した多色画像を記録用紙に転写するための転写手段を配置するとともに、該ベルト状部材の一方の面側に複数の該画像形成体が積層配置されており、その対抗する面側に画像を転写後の記録用紙に定着するための定着手段を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2記載の画像形成装置において、該ベルト状画像担持体は、該ベルト状部材の張架軸に平行な少なくとも2本以上の軸によって、該画像形成装置本体に保持接続されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項2又は4記載の画像形成装置において、該着脱可能な該ベルト状画像担持体は、該画像形成装置体本体へ装着時に格納もしくは着脱可能なベルト接触防止部材を該ベルト状画像担持体の下方に具備してなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5記載の画像形成装置において、該着脱可能な該ベルト状画像担持体の下方に配置された格納もしくは着脱可能なベルト接触防止部材は、回転可能な車輪であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、該複数の画像形成体は、感光体を用いた電子写真ユニットであることを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−251524(P2006−251524A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−69602(P2005−69602)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(302057199)リコープリンティングシステムズ株式会社 (1,130)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(302057199)リコープリンティングシステムズ株式会社 (1,130)
【Fターム(参考)】
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