説明

自動車の構成要素用の盛上がったライニング、相応する構成要素、自動車並びに製造方法

【課題】
【解決手段】本発明は、発泡材7の層を被覆する面19と、支持フレーム構造3に形成された発泡材受け入れキャビティ9の壁11に対して膨張するとき、発泡材により平坦化される密封スカート部25とを備えるライニングに関する。被覆面19は、周縁の輪郭部21により画成され且つ、少なくとも部分的に、密封スカート部25によって上記輪郭部を越えて伸びている。上記ライニングは、発泡材7に向けた方向を向く内面28を有している。ライニング5の内面28は、少なくとも1つの隆起面27を有している。本発明のライニングは、例えば、自動車のダッシュボードに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡材の層を被覆する面と、支持フレーム構造に形成された発泡材受け入れキャビティの壁に対して発泡材が膨張するとき、該発泡材により押し付けるようにした密封スカート部とを備え、被覆面は、周縁の輪郭部により画成され且つ、密封スカート部により該輪郭部を少なくとも部分的に超えて伸びる型式の、自動車の構成要素用のライニングであって、発泡材に面する内面を有する上記ライニングに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、例えば、自動車のダッシュボードの製造に適用される。
【0003】
上記型式のライニングは、例えば、欧州特許明細書EP−768 160号に記載されている。このライニングは、特殊な膨張過程すなわち発泡過程と共に使用することを目的とする。この過程において、ライニングのスカート部は、支持フレーム構造のキャビティ内に配置され、次に、膨張を通じて発泡材を形成することを目的とする樹脂を該キャビティ内に挿入する。
【0004】
膨張する間、発泡材は、ライニングのスカート部をキャビティの壁に対して平坦とし、ライニングと支持フレーム構造との間にシールを形成する。
【0005】
かかる製造方法は、簡単で且つ、製造されたダッシュボードの材料の無駄及び質量の無駄を規制することを可能にする。スカート部と支持フレーム構造との間の境界面は、満足し得る審美的外観を有し、このため、装飾物にて被い隠す必要はない。更に、トリミング工程数は減少する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、密封スカート部は、発泡材が膨張するとき、ライニングの他の部分に対して十分、迅速に動かないことがある。その場合、発泡材が密封スカート部と支持フレーム構造のキャビティの壁との間にて漏洩することが観察され、このことは、ダッシュボード製品の審美的外観に悪影響を与えることになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの目的は、特に、発泡材が支持フレーム構造と密封するスカート部との間にて漏洩する虞れを少なくすることを可能にする上述した型式のライニングを提供することにより、この問題点を解決することである。
【0008】
この目的のため、本発明は、ライニングの内面が少なくとも1つのレリーフ部を有することを特徴とする、上述した型式のライニングに関する。
【0009】
色々な実施の形態に従って、ライニングは、次の特徴の1つ又はより多くを単独にて又は、技術的に可能な組み合わせにて或いは全てを備えることができる、すなわち、
レリーフ部は、発泡材が膨張するとき、ライニングの他の部分に対して密封スカート部が動くのを許容する折畳み線を画成する少なくとも1つの溝を備え、
溝は、被覆面の周縁の輪郭部に沿って伸び、
ライニングは、被覆面と密封スカート部との間に配置された中間部分を備え、折畳み線は、中間部分と密封スカート部との間に伸び、
ライニングは、射出成形法により製造され、
上記レリーフ部は、該レリーフ部に対向する外面の局所的な形状と無関係である。
【0010】
本発明は、
受け入れキャビティを画成する壁を備える支持フレーム構造と、
受け入れキャビティ内に配置された発泡材の層と、
発泡材の層を被覆する面と、発泡材により受け入れキャビティの壁に対して押し付けられた密封スカート部とを有し、被覆面は、周縁の輪郭部により画成され且つ、密封スカート部により少なくとも部分的に該輪郭部を超えて伸び、また、発泡材に面する内面を備えるライニングとを備える型式の自動車用の構成要素であって、該ライニングは、上述したライニングであることを特徴とする、自動車用の構成要素にも関する。
【0011】
1つの変形例に従い、該構成要素は、自動車のダッシュボードを備えている。
【0012】
本発明は、上述した構成要素を備えることを特徴とする自動車にも関する。
【0013】
本発明は、プラスチック材料を射出成形するステップを備えることを特徴とする、上述したライニングを製造する方法にも関する。
【0014】
1つの変形例によれば、成形するステップは、成形空間を画成する雄型ダイと、雌型ダイとを備える鋳型にて実施される。
【0015】
本発明のその他の有利な効果及び特徴は、単に非限定的な例として図面に関して記載した以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1には、主として、硬い支持フレーム構造3と、可撓性のライニング5と、ライニング5とフレーム構造3との間に配置された発泡材7の層とを備えるダッシュボード1が概略図的に示されている。
【0017】
キャビティ9は、フレーム構造3に設けられ且つ、壁11により画成される。材料が通って発泡材7を形成する主要な開口部13は、キャビティ9の基部15を貫通して伸びている。補助的開口部17は、以下に説明するように、基部15を貫通して通気口を閉じることもできる。
【0018】
ライニング5は、発泡材7を被覆し且つ、ダッシュボード1の外部から見ることのできる(図1の右側にて)面19を備えている。
【0019】
この被覆面19は、特に、リッジ23を備え、また、図1にてその上側リッジ及び下側リッジを見ることのできる、周縁の輪郭部21により画成される。
【0020】
ライニング5は、キャビティ9内にてその周縁21を超えて被覆面19を伸ばす周縁密封スカート部25も備えている。このため、スカート部25は、自動車の運転者の位置に対して前方に、すなわち、図1の左方向に伸びる。このスカート部25は、発泡材7によりキャビティ9の壁11に対して平坦とされる。スカート部25は、リッジ23にて被覆面19に対して鈍角度を形成する。
【0021】
図2に示すように、発泡材7に面するライニング5の内面28に設けられた溝27の結果として、ライニング5の厚さは、周縁の輪郭部21のリッジ23に沿って減少する。このように、リッジ23は、以下に説明するように、スカート部25が被覆面19に対して動くのを許容する折畳み線を形成する。
【0022】
溝27が存在することは、ロトモールド法により得られるライニングの場合のように、ライニング5の外面にレリーフ部を生じさせずかかるロトモールド法により得られるライニングの場合、ライニングの1つの面に設けられたレリーフ部は他の面にレリーフ部を生じさせることが理解されよう。同様に、溝27は、ライニング5の外面に存在するレリーフ部に起因するものではない。
【0023】
一例として、溝27は、通常、使用されるロトモールド法ではなくて、射出成形法によりライニング5を製造することにより、容易に得ることができる。
【0024】
図3には、かかる射出成形法によりライニング5を製造するために使用することのできる鋳型280が示されている。
【0025】
この鋳型280は、雌型ダイを形成する下半体鋳型281と、雄型ダイを形成する上半体鋳型282とを備えている。上半体鋳型282には、射出装置283が設けられ、該射出装置283は、通路284を介して2つの半体鋳型281、282の間に画成された成形空間285と連通する。
【0026】
ライニング5を製造するためには、2つの半体鋳型281、282を閉じ且つ、ライニング5を形成することを目的とするプラスチック材料を装置283を通じて空間285内に射出する。従来のロトモールド法と異なり、この成形法によりライニング5の内面28に溝27を形成することが可能である。
【0027】
ライニング5の被覆面19は、例えば、ダッシュボード1の全幅を実質的に亙って、側方向に伸びている。被覆面19は、例えば、4つの隅部を有するような全体として伸びた矩形の形状を有している。
【0028】
このようにして検討された被覆面19は、説明を容易にするため、簡単な形状の輪郭部21を有している。しかし、遥かにより複雑な全体形状及び寸法の異なる被覆面19とすることも考えられる。
【0029】
図4には、ライニング5の左側隅部29が概略図的に示されている。ここにおいて、「上方」及び「下方」という語は、自動車の運転者の位置に対するものであるものと理解されるべきである。
【0030】
図4にて理解されるように、ライニング5の被覆面19の周縁の輪郭部21は、該輪郭部21の上方リッジ23と左側方リッジ23との間に角度31を形成する。従来通り、角度31における輪郭部21の曲率半径R1は零である。
【0031】
該スカート部25の自由端縁35は、角度31に面する湾曲部分37を有している。この部分37は、例えば、30mmのような減少した曲率半径R2を有している。
【0032】
湾曲部分37は、図4に破線で示すようにスカート部25の領域39により角度部31に接続されている。この領域39は、湾曲部分37から角度部31に向けて収斂し且つ、値R2からR1の零値まで次第に減少する曲率半径を有している。
【0033】
ライニング5を射出成形する方法は、周縁の輪郭部21とスカート部5の自由端縁35との間に異なる曲率半径を得るのに特に適していることが理解されよう。このように、図示しない多数の変形例において、この方法は、例えば、溝27を有しないライニング5にて単にこの目的のために使用することができる。
【0034】
ライニング5の隅部29の各々は、図4に関して説明したものと同様の構造体を有している。
【0035】
隅部29の各々に対応する湾曲部分37の間にて自由な端縁35は、実質的に直線状である。
【0036】
図1に示すように、ライニング5がダッシュボード1に対して組み込まれるとき、フレーム構造3は、スカート部25を実質的に覆い隠し、このため、被覆面19のみを見ることができ、輪郭部21はライニング5とフレーム構造3との間に境界面を画成することが理解されよう。
【0037】
図1のダッシュボード1を製造するため、例えば、欧州特許明細書EP−768 160号に記載されたような鋳型を使用することができる。かかる鋳型41は図5に示されている。
【0038】
この鋳型41は、2つの半体鋳型43、45を備えており、これら半体鋳型は、その間に硬いフレーム構造3とのライニング5とを受け入れる空間47を画成する。
【0039】
上半体鋳型45には、半体鋳型45に設けられた通路51を通じて空間47と連通する射出装置49が設けられている。
【0040】
装置49は、以下に説明するように、発泡材7を形成することを目的とする材料Mを射出することを可能にする。
【0041】
硬いフレーム構造3及びライニング5は、予め作製されよう。フレーム構造3も例えば、射出成形過程を使用して製造されよう。
【0042】
フレーム構造3及びライニング5は、鋳型41の空間47内に配置され、ライニング5のスカート部25は、図5に示すように、フレーム構造3のキャビティ9内に配置される。スカート部25は、その時点にてキャビティ9の壁11に対して押し付けられていない。
【0043】
従来の要領にて、鋳型41は閉じられ、次に、装置49を使用して材料Mを射出する。この材料Mは、通路51及び主オリフィス13を通ってキャビティ9まで流れる。
【0044】
次に、例えば、ポリウレタン樹脂からなる材料Mは、膨張してキャビティ9の全てを充填する。これを行うとき、材料Mは、スカート部25を押し且つ、該スカート部をキャビティ9の壁11に対して次第に平坦にする。このスカート部25の動きは、輪郭部21のリッジ23に沿って形成された折畳み線により容易となる。
【0045】
実際上、リッジ23に沿ったライニング5の局部的に減少した厚さのため、スカート部25は、動き且つ、迅速に壁11に対して平坦とされ、これにより材料Mが膨張するとき、材料Mが漏洩する虞れを避けることができる。
【0046】
材料Mが膨張すると、最初にキャビティ9内に存在していた空気は、開口部17を介して排気され、このため、該開口部は通気口を形成する。
【0047】
発泡材7の層が形成され且つ、フレーム構造3及びライニング5に接合されたとき、鋳型41を開け、ダッシュボード1を除去する。
【0048】
スカート部25の自由端縁35の輪郭部は、特に、30mm以上の大きい曲率半径を有するから、ライニング5とフレーム構造3との間に実現されるシールは満足し得るものである。
【0049】
しかし、フレーム構造3とライニング5との間の視覚可能な境界面、すなわち周縁の輪郭部21は、30mm以下の曲率半径そして角度31さえ有する部品を備えている。
【0050】
実際上、驚くべきことに、外面19の輪郭部21は満足し得るシールを実現するため最小の曲率半径を有する必要がないことが判明した。このため、輪郭部21の曲率は、シールに影響を与えることなく自由端縁35の曲率よりも大きくすることができる。
【0051】
更に、ダッシュボード1は、発泡材が膨張するとき、密封スカート部が発泡材により平坦とされる製造法と関係した全ての有利な効果を備えている。
【0052】
図6には、以下のように上記に説明したものと相違するライニング5の1つの変形例が示されている。
【0053】
ライニング5は、被覆面19とスカート部25との間を伸びる中間スリーブ53を有する。スリーブ53は、被覆面19の周縁の輪郭部21に実質的に相応する断面を有する。
【0054】
スカート部25は、上述したように、ライニング5の局部的に減少した厚さにより形成される折畳み線57により中間スリーブ53に接続される。スカート部25は、折畳み線57に沿ってスリーブ53に対して鈍角度を形成する。
【0055】
被覆面19の輪郭部21のリッジ23は、厚さが減少せず、従って折畳み線を形成することはない。
【0056】
スカート部25の自由端縁35の収斂領域39は、相応する湾曲部分37から該湾曲部分37に対向する折畳み線57の間に形成された角度部59まで伸びている。
【0057】
この変形例は、ライニング5の被覆面19をフレーム構造3の外面から更に離れるように移動するいう有利な効果を有する。
【0058】
したがって、図7に示すように、鋳型41が閉じられると、支持補強部3の外面59と下半体鋳型43との間に空隙Jが存在する。このことは、例えば、面59がテクスチャー化されるときのように、補強部3の外面59が審美的成形品を有する場合に、特に有益であることがわかった。実際上、空隙Jは、鋳型41が外面59に損傷を与えないことを可能にする。
【0059】
所望の輪郭部21を維持するために、下半体鋳型43は凹所61を有し、該凹所61内に被覆面19及び中間部分53の一部が受け入れられるようにするという有利な効果を有することが理解されよう。
【0060】
このように、鋳型41から引出すとき、フレーム構造3の外面のテクスチャーに関係なく、面19に沿ってダッシュボード1に対する満足し得る仕上げ状態が得られる。
【0061】
逆に、この変形例は、発泡材7の厚さをより厚くすることを必要とする。
【0062】
より一般的な要領にて、被覆面19の輪郭部21は、必ずしも角度部31を有する必要はない。これと逆に、該輪郭部は、少なくとも一部分、スカート部25の自由端縁35に臨む部分よりも小さい曲率半径を有し、これにより任意の形状の周縁輪郭部21による利益を享受しつつ、端縁35におけるシールと関連した規制に適合することを可能にする。換言すれば、周縁の輪郭部21の曲率は、少なくとも局部的に自由端縁35の曲率よりも大きい。
【0063】
更により一般的な要領にて、この原理は、例えば、ドアパネルのような、ダッシュボード以外の自動車の構成要素を製造するため使用することができる。
【0064】
また、より一般的な要領にて、この原理は、可動の密封スカート部25が被覆面19の周縁の輪郭部21の周囲の一部分のみの上を伸びる構成要素にて使用することができる。
【0065】
図1ないし図5に示した実施例において、図1のスカート部25の下側部は、ダッシュボード1を製造するとき、従来の要領にて鋳型41により支持フレーム構造3に対しクランプされる固定の密封フラップにて置換することができる。このフラップは、その後、装飾物により被い隠される。
【0066】
好ましくは、自動車の搭乗者が直接見ることのできない被覆面19の側部にクランプされたフラップによるこの型式のシールは、避けた方がよい。
【0067】
射出成形法によりライニング5を製造すること、また、ライニング5の内面28に溝27が存在することと無関係に、曲率差の原理が使用可能であることも理解されよう。
【0068】
これと逆に、曲率半径は相違しないが、その内面28に溝27を有するライニング5が有益に使用可能である。
【0069】
実際上、溝27は、スカート部25を動かし、また、発泡材7がフレーム構造3とライニング5との間にて逃げる虞れを減少させることをより容易にする。
【0070】
より一般的な要領にて、溝27以外のレリーフ部をライニング5の内面28に設けることができる。これらのレリーフ部は、例えば、補強リブの形態をとることができ、それにより構成要素1を製造するとき、又はその有効寿命の間、該補強リブを通じてのライニング5の挙動は改良される。
【0071】
このように、かかるリブは、折畳み線23又は57外にてライニング5を堅固にし、かかる場合、折畳み線は溝27は必要ない。
【0072】
好ましくは、内面28に設けられたレリーフ部は、これらのレリーフ部に臨むライニングの外面の局部的な形状と無関係であり、その結果、審美的理由のためライニングの外面にて得るべき表面の状態が悪影響を受けることはない。
【0073】
射出成形法によってライニング5を製造する過程を使用することは、この目的にとって特に有益であることが判明している。しかし、例えば、最初に液体の形態にある物質の浴中における成形方法を使用するといった、その他の成形方法を使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に従ったダッシュボードの部分概略断面図である。
【図2】図1の丸で囲んだ部分IIの概略拡大図である。
【図3】図1のダッシュボード用のライニングを製造する鋳型を示す部分概略断面図である。
【図4】図1のダッシュボードライニングの隅部を上方から見たときの部分概略図である。
【図5】図1のダッシュボードを製造する鋳型を示す概略断面図である。
【図6】図1ないし図4のライニングの変形例を示す部分概略斜視図である。
【図7】ダッシュボードを製造する鋳型内における図6のライニングを示す、図5の丸で囲った部分VIIに相応する部分拡大概略断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡材(7)の層を被覆する面(19)と、支持フレーム構造(3)に設けられた発泡材受け入れキャビティ(9)の壁(11)に対して発泡材が膨張するとき、該発泡材により平坦にされるようにした密封スカート部(25)とを備え、該被覆面(19)は、周縁の輪郭部(21)により画成され且つ、密封スカート部(25)により該輪郭部を少なくとも部分的に超えて伸びる、型式の自動車の構成要素用のライニング(5)であって、発泡材(7)に向けて向き決めされる設計とした内面(28)を有する前記ライニング(5)において、前記ライニング(5)の内面(28)が少なくとも1つのレリーフ部(27)を有することを特徴とする、自動車の構成要素用のライニング。
【請求項2】
請求項1に記載のライニングにおいて、レリーフ部(27)は、発泡材(7)が膨張するとき、ライニングの他の部分に対して密封スカート部(25)が動くのを可能にする折畳み線(23、57)を画成する少なくとも1つの溝(27)を備えることを特徴とする、ライニング。
【請求項3】
請求項2に記載のライニングにおいて、溝(27)は、被覆面(19)の周縁の輪郭部(21)に沿って伸びることを特徴とする、ライニング。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のライニングにおいて、被覆面(19)と密封スカート部(25)との間に配置された中間部分(53)を備え、折畳み線(57)は、中間部分(53)と密封スカート部(25)との間を伸びることを特徴とする、ライニング。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか1つの項に記載のライニングにおいて、射出成形過程により製造されることを特徴とする、ライニング。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1つの項に記載のライニングにおいて、前記レリーフ部(27)は、該レリーフ部(27)に対向する外面の局所的形状と無関係であることを特徴とする、ライニング。
【請求項7】
受け入れキャビティ(9)を画成する壁(11)を備える支持フレーム構造(3)と、
受け入れキャビティ(9)内に配置された発泡材(7)の層と、
発泡材(7)の層を被覆する面(19)と、発泡材(7)により受け入れキャビティの壁(11)に対して平坦にされた密封スカート部(25)とを備えるライニング(5)であって、前記被覆面(19)は、周縁の輪郭部(21)により画成され且つ、密封スカート部(25)により少なくとも部分的に前記輪郭部を超えて伸び、また、発泡材(7)に面する内面(28)を備える上記ライニング(5)とを備える型式の自動車用の構成要素(1)において、ライニングは、請求項1ないし6の何れか1つの項に記載のライニングであることを特徴とする、自動車用の構成要素。
【請求項8】
請求項7に記載の構成要素において、自動車のダッシュボードを備ることを特徴とする、構成要素。
【請求項9】
自動車において、請求項7又は8に記載の構成要素を備えることを特徴とする、自動車。
【請求項10】
請求項1ないし6の何れか1つの項に記載のライニングを製造する方法において、プラスチック材料を射出成形するステップを備えることを特徴とする、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、成形するステップは、成形空間(285)を画成する雄型ダイ(282)と、雌型ダイ(281)とを備える鋳型(280)にて実施されることを特徴とする、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−525888(P2006−525888A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505828(P2006−505828)
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/FR2004/001058
【国際公開番号】WO2004/098854
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(505003322)
【Fターム(参考)】