説明

複層塗膜形成方法及び塗装物品

【課題】基材、特にプラスチック材料との付着性に優れ、しかも耐候性、耐擦り傷性に非常に優れた複層塗膜を形成しうる複層塗膜形成方法、及び該複層塗膜を有する塗装物品を提供する。
【解決手段】基材上に、活性エネルギー線及び熱硬化型下塗り塗料組成物(I)を用いて下塗り塗膜を形成した後、その上に、シリカ微粒子(a−1)に、(メタ)アクリロイルオキシ基及びイソシアヌレート環構造を存在させてなる反応性粒子(A)及び光重合開始剤(B)を含有する活性エネルギー線硬化型上塗り塗料組成物(II)を用いて上塗り塗膜を形成することを特徴とする複層塗膜形成方法、及び該方法により形成される複層塗膜を有する塗装物品。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材上に、活性エネルギー線及び熱硬化型下塗り塗料組成物(I)を用いて下塗り塗膜を形成した後、その上に、シリカ微粒子(a−1)に、(メタ)アクリロイルオキシ基及びイソシアヌレート環構造を存在させてなる反応性粒子(A)、及び光重合開始剤(B)を含有する活性エネルギー線硬化型上塗り塗料組成物(II)を用いて上塗り塗膜を形成することを特徴とする複層塗膜形成方法。
【請求項2】
上記反応性粒子(A)がシリカ微粒子(a−1)と、分子内に(メタ)アクリロイルオキシ基及びイソシアヌレート環構造を有する加水分解性シラン(a−2)又は、該加水分解性シラン(a−2)と該加水分解性シラン(a−2)以外の加水分解性シラン(a−3)との混合物とを反応させて得られるものである請求項1に記載の複層塗膜形成方法。
【請求項3】
活性エネルギー線硬化型上塗り塗料組成物(II)が、さらにケイ素原子に直接に結合した有機基を有し、該ケイ素原子に直接に結合した有機基の少なくとも1つが、2級水酸基、ウレタン結合及びウレア結合よりなる群から選ばれる少なくとも1つと少なくとも1つの(メタ)アクリロイルオキシ基との両者を有する有機基であるシルセスキオキサン化合物(C)を含有する請求項1又は2に記載の複層塗膜形成方法。
【請求項4】
活性エネルギー線硬化型上塗り塗料組成物(II)が、さらに前記(A)成分及び(C)成分以外の重合性不飽和化合物(D)を含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
【請求項5】
活性エネルギー線及び熱硬化型下塗り塗料組成物(I)が、重合性不飽和化合物、水酸基含有樹脂、光重合開始剤、紫外線吸収剤及び光安定剤を含有するものである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
【請求項6】
活性エネルギー線及び熱硬化型下塗り塗料組成物(I)が、さらにイソシアネート基含有化合物を含有するものである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法により形成される複層塗膜を有する塗装物品。

【公開番号】特開2012−183519(P2012−183519A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50026(P2011−50026)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(000001409)関西ペイント株式会社 (815)
【Fターム(参考)】