説明

車両の制御装置

【課題】車両の制御装置において、電気モータ走行モードと内燃機関走行モードとの両立を図ると共にドライバビリティと燃費の向上を可能とする。
【解決手段】エンジン11とモータジェネレータ14との駆動力を駆動輪16に伝達可能なハイブリッド車両にて、ハイブリッドECU100は、エンジン11の駆動力により車両を走行可能なエンジン走行モードとモータジェネレータ14の駆動力により車両を走行可能なEV走行モードとを切替可能であり、車両がモータ走行モードで運転されるEV走行モード使用率に応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関と変速機と電動機を駆動連結したハイブリッド車両が提案されている。例えば、下記特許文献1に記載された車両用走行装置では、マニュアルトランスミッションを備えたエンジンの駆動系とは別に、モータによる駆動系を車載し、このモータによってエンジンとは独立した駆動力を発生可能に構成し、セレクトレバーのドライバ操作に応じて変速段を機械的に切り換えるためのマニュアルトランスミッションの変速操作部に、モータの駆動力のみを用いた走行モードを選択するためのセレクト位置を設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−028968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の車両用走行装置では、運転者がセレクトレバーをモータの駆動力のみを用いた走行モードに対応するセレクト位置に操作したとき、車両はモータの駆動力のみで走行することとなる。このような車両の運転状態では、エンジンが停止していると共にモータが車両走行用として機能していることから、バッテリの充電量を増加することができず、このバッテリの充電量が低下した場合には、モータの駆動力が低下し、ドライバビリティが低下してしまう。
【0005】
一方、運転者がセレクトレバーをエンジンの駆動力を用いた走行モードに対応するセレクト位置に操作したとき、車両はエンジンの駆動力で走行し、且つ、モータを発電機として機能させ、バッテリの充電量を増加させている。そのため、このようなエンジン走行モードにあるとき、モータ走行モードが多用されることを考慮し、バッテリの充電量を通常より多く確保するような上乗せ発電を行うことが考えられる。しかし、このモータ走行モードが多用されなかった場合には、無駄な充電となり、バッテリの使用頻度の増大による劣化や寿命の短縮を引き起こすおそれがある。また、バッテリの使用頻度の増大により冷却ファンの作動時間が長くなり、使用する電力の増加による燃費の悪化を招いてしまう。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電気モータ走行モードと内燃機関走行モードとの両立を図ると共にドライバビリティと燃費の向上を可能とする車両の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の車両の制御装置は、内燃機関と、電気モータと、前記内燃機関の駆動力または前記電気モータの駆動力を駆動輪側に伝達可能な駆動力伝達装置と、前記駆動力伝達装置の駆動力により前記電気モータが駆動して発生した電力を充電可能であると共に前記電気モータへ電力を供給可能な二次電池と、前記内燃機関の駆動力を前記駆動力伝達装置により前記駆動輪側へ伝達する内燃機関走行モードと前記電気モータの駆動力を前記駆動力伝達装置により前記駆動輪側へ伝達する電気モータ走行モードとを切替可能な走行モード切替手段と、運転者が選択操作することで選択された走行モードを前記走行モード切替手段に指示する走行モード選択手段と、車両が電気モータ走行モードで運転される電気モータ走行モード運転率を検出する電気モータ走行モード運転率検出手段と、電気モータ走行モード運転率に応じて内燃機関走行モードにおける制御パラメータを変更する内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記車両の制御装置にて、前記内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段は、内燃機関走行モードにおける制御パラメータとしての前記二次電池における充電量を変更可能であり、電気モータ走行モード運転率の増加に応じて前記二次電池の充電量を増加させることが好ましい。
【0009】
上記車両の制御装置にて、前記二次電池を冷却可能な冷却装置を設け、前記内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段は、内燃機関走行モードにおける制御パラメータとしての前記冷却装置における冷却能力を変更可能であり、電気モータ走行モード運転率の増加に応じて前記冷却装置の冷却能力を増大させることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る車両の制御装置は、車両が電気モータ走行モードに運転される電気モータ走行モード運転率を検出し、この電気モータ走行モード運転率に応じて内燃機関走行モードにおける制御パラメータを変更するので、電気モータ走行モードと内燃機関走行モードとの両立を図ると共にドライバビリティと燃費の向上を可能とするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の実施形態1に係る車両の制御装置を表す概略構成図である。
【図2】図2は、実施形態1の車両の制御装置における変速操作装置を表す概略図である。
【図3】図3は、実施形態1の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を表すフローチャートである。
【図4】図4は、バッテリの充電切替マップを表すグラフである。
【図5】図5は、バッテリ用冷却ファンの風速切替マップを表すグラフである。
【図6】図6は、本発明の実施形態2に係る車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を表すフローチャートである。
【図7】図7は、バッテリの充電量調整マップを表すグラフである。
【図8】図8は、バッテリ用冷却ファンの風速調整マップを表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
【0013】
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る車両の制御装置を表す概略構成図、図2は、実施形態1の車両の制御装置における変速操作装置を表す概略図、図3は、実施形態1の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を表すフローチャート、図4は、バッテリの充電切替マップを表すグラフ、図5は、バッテリ用冷却ファンの風速切替マップを表すグラフである。
【0014】
実施形態1のハイブリッド車両は、図1に示すように、動力源としてのエンジン(内燃機関)11と、手動式(足踏み式)のクラッチ12と、手動式の多段変速機(動力伝達装置)13と、動力源としてのモータジェネレータ(電気モータ)14と、最終減速装置(動力伝達装置)15と、駆動輪16とを有している。
【0015】
エンジン11としては、燃焼室内で燃料を燃焼させ、これにより発生した熱エネルギを機械的エネルギに変換する熱機関たる内燃機関であって、ガソリンを燃料とし、ピストンの往復運動によって出力軸(クランクシャフト)21から機械的な動力を出力可能となっている。このエンジン11は、燃料噴射装置及び点火装置を有しており、この燃料噴射装置及び点火装置は、動作がエンジン用の電子制御装置(以下、エンジンECUと称する。)101により制御される。このエンジンECU101は、燃料噴射装置の燃料噴射量や燃料噴射時期等を制御すると共に、点火装置の点火時期を制御して、エンジン11の出力軸21から出力される機械的な動力(エンジン出力トルク)の大きさを調整することができる。
【0016】
このエンジンECU101は、CPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラムなどを予め記憶しているROM(Read Only Memory)、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
【0017】
モータジェネレータ14は、供給された電力を機械的な動力(モータ出力トルク)に変換して出力軸22から出力するモータ(電動機)としての機能と、出力軸22に入力された機械的な動力を電力に変換して回収するジェネレータ(発電機)としての機能とを兼ね備えている。このモータジェネレータ14は、例えば、永久磁石型交流同期電動機として構成されており、インバータ23から三相の交流電力が供給されて回転磁界を形成するステータ24と、その回転磁界に引き付けられて回転する回転子としてのロータ25とを有している。そのロータ25は、出力軸22と一体になって回転する。また、このモータジェネレータ14は、ロータ25の回転角位置を検出する回転センサ(レゾルバ)が設けられており、その回転センサが検出信号をモータジェネレータ用の電子制御装置(以下、モータECUと称する。)102に送信する。このモータECU102は、CPU、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
【0018】
また、モータジェネレータ14は、出力軸22が歯車対(動力伝達装置)26を介して多段変速機13の出力軸38に連結可能となっている。そして、モータジェネレータ14は、モータとして機能するときには、モータ出力トルクを多段変速機13の出力軸38に伝達する一方、ジェネレータとして機能するときには、多段変速機13の出力軸38からの機械的な動力が出力軸22に入力される。
【0019】
この歯車対26は、互いに噛み合い状態にある第1ギア26aと第2ギア26bとで構成される。第1ギア26aは、ロータ25と一体になって回転できるようにモータジェネレータ14の出力軸22に装着される。一方、第2ギア26bは、第1ギア26aよりも大径に成形され、多段変速機13の出力軸38と一体になって回転できるようにこの出力軸38に固定される。この場合、歯車対26は、ロータ25側から回転トルクが入力されることによって減速機構として機能する一方、多段変速機13の出力軸38側から回転トルクが入力されることによって増速機構として機能する。
【0020】
モータジェネレータ14は、インバータ23を介してバッテリ(二次電池)27が接続されている。このバッテリ27からの直流電力は、インバータ23で交流電力に変換されてモータジェネレータ14に供給される。この交流電力が供給されたモータジェネレータ14は、モータとして作動して、出力軸22からモータ出力トルクを出力する。一方、このモータジェネレータ14をジェネレータとして作動させたときは、このモータジェネレータ14からの交流電力をインバータ23で直流電力に変換してバッテリ27に回収、または、電力の回生を行いながら駆動輪16に制動力(回生制動)を加えることができる。この場合、このモータジェネレータ14は、多段変速機13から出力された機械的な動力(出力トルク)が出力軸22を介してロータ25に入力され、この入力トルクを交流電力に変換する。このインバータ23の動作は、モータECU102によって制御される。
【0021】
バッテリ27は、その充電状態(SOC:State of Charge)などを管理するバッテリ用の電子制御装置(以下、バッテリECUと称する。)103が接続されている。このバッテリECU103は、SOCセンサ61が検出したバッテリ27の充電状態に応じた信号として、充電状態量(SOC量)に関する信号をバッテリECU103に送信する。このバッテリECU103は、この信号に基づいてバッテリ27の充電状態の判定を行い、充電及び放電の要否を判定する。
【0022】
また、バッテリ27に隣接して、このバッテリ27を冷却可能な冷却装置としての冷却ファン28が設けられている。バッテリECU103は、温度センサ62が検出したバッテリ27の温度に応じた信号をバッテリECU103に送信する。このバッテリECU103は、この信号に基づいてバッテリ27の温度状態の判定を行い、冷却ファン28の駆動による冷却能力を調整する。
【0023】
多段変速機13は、エンジン11の動力(エンジン出力トルク)やモータジェネレータ14の動力(モータ出力トルク)を駆動力とし、最終減速装置15を介して左右の駆動輪16に伝達するものである。
【0024】
この手動式の多段変速機13は、前進5段、後退1段の変速段を有するものであって、前進用の変速段として第1速ギア段31、第2速ギア段32、第3速ギア段33、第4速ギア段34、第5速ギア段35を有し、後退用の変速段として後退ギア段36を有している。前進用の変速段は、変速比が第1速ギア段31、第2速ギア段32、第3速ギア段33、第4速ギア段34、第5速ギア段35の順に小さくなるよう構成されている。また、この多段変速機13は、エンジン11のエンジン出力トルクが伝達される入力軸37と、この入力軸37に対して間隔を空けて平行に配置された出力軸38を有している。なお、この多段変速機13は、その構成を簡易的に説明しており、各変速段の数や配置については、図1のものに限るものではない。
【0025】
ここで、第1速ギア段31は、互いに噛み合い状態にある第1速ドライブギア31aと第1速ドリブンギア31bとで構成され、第1速ドライブギア31aは入力軸37上に配置され、第1速ドリブンギア31bは出力軸38上に配置される。第2速ギア段32は、互いに噛み合い状態にある第2速ドライブギア32aと第2速ドリブンギア32bとで構成され、第2速ドライブギア32aは入力軸37上に配置され、第2速ドリブンギア32bは出力軸38上に配置される。第3速ギア段33は、互いに噛み合い状態にある第3速ドライブギア33aと第3速ドリブンギア33bとで構成され、第3速ドライブギア33aは入力軸37上に配置され、第3速ドリブンギア33bは出力軸38上に配置される。第4速ギア段34は、互いに噛み合い状態にある第4速ドライブギア34aと第4速ドリブンギア34bとで構成され、第4速ドライブギア34aは入力軸37上に配置され、第4速ドリブンギア34bは出力軸38上に配置される。第5速ギア段35は、互いに噛み合い状態にある第5速ドライブギア35aと第5速ドリブンギア35bとで構成され、第5速ドライブギア35aは入力軸37上に配置され、第5速ドリブンギア35bは出力軸38上に配置される。
【0026】
後退ギア段36は、後退ドライブギア36aと後退ドリブンギア36bと後退中間ギア36cとで構成される。後退ドライブギア36aは入力軸37上に配置され、後退ドリブンギア36bは出力軸38上に配置され、後退中間ギア36cは、後退ドライブギア36a及び後退ドリブンギア36bと噛み合い状態にあり、回転軸39上に配置される。
【0027】
なお、実際の多段変速機13の構成においては、各変速段のドライブギアのうちのいずれかが、入力軸37と一体回転するように配設される一方、残りのドライブギアが入力軸37に対して相対回転するように配設される。また、各変速段のドリブンギアは、そのうちの何れかが出力軸38と一体回転するように配設される一方、残りが出力軸38に対して相対回転するように配設される。
【0028】
また、入力軸37や出力軸38は、運転者による変速操作装置41により、軸線方向に移動するスリーブを有している。このスリーブは、変速操作装置41を運転者が操作したときに軸線方向へ移動し、移動された方向に位置する相対回転可能なドライブギアやドリブンギアを入力軸37や出力軸38と一体回転させる。この手動式の多段変速機13は、スリーブが運転者の変速操作に対応した方向に移動し、変速操作に応じた変速段への切り替えやニュートラル位置への切り替えを行うことができる。
【0029】
この変速操作装置41は、図1及び図2に示すように、運転者が変速操作するときに操作するシフトレバー42と、このシフトレバー42を変速段ごとにガイドする、所謂、シフトゲージ43とを有している。ここで、シフトゲージ43は、ガイド溝43aを有すると共に、エンジン走行モードを実現するための第1速から第4速までの操作位置「1」〜「5」及び後退の操作位置「R」と、EV走行モードを実現するための操作位置「EV」とを有している。
【0030】
本実施形態のハイブリッド車両においては、その走行モードとして、エンジン走行モード、EV走行モード、ハイブリッド走行モードが少なくとも用意されている。そして、運転者が変速操作装置41を操作し、シフトレバー42を操作位置「1」〜「5」、「R」のいずれかに移動したときに、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードが選択され、操作位置「EV」に移動したときに、EV走行モードが選択される。
【0031】
図1に戻り、クラッチ12は、エンジン11と多段変速機13との間に介装され、このエンジン11の出力軸21と多段変速機13の入力軸37との間で、動力を伝達可能な接続状態と、動力の伝達を遮断可能な切断状態とに切替可能となっている。このクラッチ12は、乾式または湿式の単板クラッチ、多板クラッチであって、円板状の摩擦板を有し、この摩擦板の摩擦力によりエンジン11のエンジン出力トルクを出力軸21から多段変速機13の入力軸37に伝達することができる。クラッチ12は、運転者によるクラッチペダル45の踏込み操作により、その作動状態の切替動作(接続状態と切断状態の切替動作)を行うことができる。
【0032】
最終減速装置15は、多段変速機13の出力軸38から入力された入力トルクを減速して、左右の駆動輪16に分配するものである。この最終減速装置15は、出力軸38の端部に固定されたピニオンギア51と、このピニオンギア51に噛み合って回転トルクを減速させながら回転方向を直交方向へと変換するリングギア52と、このリングギア52を介して入力された回転トルクを左右の駆動輪16に分配する差動機構53とを有している。
【0033】
更に、このハイブリッド車両は、車両全体の動作を統括的に制御する電子制御装置(以下、ハイブリッドECUと称する。)100が設けられている。このハイブリッドECU100は、CPU、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM、そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM、予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されており、エンジンECU101、モータECU102、バッテリECU103との間で各種センサの検出信号や制御指令等の情報の授受ができる。
【0034】
そして、ハイブリッドECU100は、運転者が変速操作装置41を操作した操作結果に基づいてエンジン走行モード、EV走行モード、ハイブリッド走行モードのいずれかを実現可能としている。変速操作装置41は、図2に示すように、シフトゲージ43に、シフトレバー42がEV走行モードにおける操作位置「EV」に位置しているのか否かを検出するEV走行モード選択位置検出部63が設けられている。このEV走行モード選択位置検出部63は、検出信号をハイブリッドECU100に送信可能となっている。
【0035】
また、この変速操作装置41は、シフトゲージ43に、シフトレバー42がエンジン走行モード(ハイブリッド走行モード)における前進操作位置「1」〜「5」、または、後退操作位置「R」にあるのか否か、つまり、運転者がどの変速段を選択したのか否かを検出する変速位置検出部64が設けられている。この変速位置検出部64は、検出信号をハイブリッドECU100に送信可能となっている。
【0036】
シフトレバー42が前進操作位置「1」〜「5」または後退操作位置「R」に操作されている場合、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードまたはハイブリッド走行モードのうちのいずれか一方を選択する。例えば、このハイブリッドECU100は、設定した運転者の駆動要求(要求駆動力)、バッテリECU103から送られてきたバッテリ27の充電状態量、車両走行状態の情報(車両横加速度、駆動輪16のスリップ状態等の情報)に基づいて、エンジン走行モードとハイブリッド走行モードの切り替えを行う。
【0037】
ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードを選択した場合、エンジントルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101、モータECU102に制御指令を送る。この場合に、エンジンECU101への制御指令として、例えば、現状の変速段または変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクの情報が送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン11の燃料噴射量等の制御を行う。一方、モータECU102は、モータジェネレータ14がモータとしてもジェネレータとしても動作させないよう制御指令を送る。
【0038】
これに対して、このハイブリッドECU100は、ハイブリッド走行モードを選択した場合、エンジントルクとモータまたはジェネレータとしての出力で要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータECU102に制御指令を送る。この場合、エンジントルクとモータ力行トルクの双方を用いるときには、エンジンECU101とモータECU102への制御指令として、例えば、現状の変速段または変速操作後の変速段でその要求駆動力を満足させるエンジントルクとモータ力行トルクの情報が夫々に送信される。これにより、そのエンジンECU101は、そのエンジントルクを発生させるようにエンジン11の制御を行い、モータECU102は、そのモータ力行トルクを発生させるようにモータジェネレータ14への給電量を制御する。また、モータジェネレータ14で電力の回生を行わせるときには、モータECU102に対してモータジェネレータ14をジェネレータとして動作させるよう制御指令を送る。その際、例えば、エンジンECU101には、モータ回生トルクの分だけ増加させたエンジントルクの情報が送られる。
【0039】
また、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作されている場合、ハイブリッドECU100は、モータ力行トルクのみで要求駆動力を発生させるように、エンジンECU101及びモータECU102に制御指令を送る。この場合には、モータECU102への制御指令として、その要求駆動力を満足させるモータ力行トルクの情報が送信される。多段変速機13がニュートラル状態のときにエンジン11が駆動していると、燃費を悪化させてしまうので、ハイブリッドECU100は、エンジンECU101に、燃費を向上させるようにエンジン11の動作を停止させる制御指令を送る。更に、このEV走行モードにおいては、運転者がアクセルペダルから足を離したとき、または、ブレーキ操作などでハイブリッド車両の減速要求を行ったときに、モータECU102に対して回生制動できるよう制御指令を送らせてもよい。
【0040】
本実施形態では、変速操作装置41は、シフトレバー42を、EV走行モードにおける操作位置「EV」に操作可能であると共に、エンジン走行モード(ハイブリッド走行モード)における操作位置「1」〜「5」、後退操作位置「R」に操作可能であることから、車両の走行モードをEV走行モードとエンジン走行モード(ハイブリッド走行モード)との間で切替可能な走行モード切替手段として機能し、また、シフトレバー42は、走行モード選択手段として機能する。
【0041】
このように構成された本実施形態の車両の制御装置では、運転者がシフトレバー42をEV走行モードにおける操作位置「EV」に操作したとき、ハイブリッド車両は、モータジェネレータ14の駆動力のみで走行する。このとき、エンジン11が停止していると共にモータジェネレータ14が車両走行用の駆動源として機能していることから、バッテリ27に充電することが困難となり、このバッテリ27の充電量が低下し、モータジェネレータ14による駆動輪16の駆動力が低下してしまうおそれがある。この場合、車両がエンジン走行モードにあるとき、バッテリ27の充電量を上乗せすることが考えられるが、EV走行モードが多用されなかった場合には、無駄な充電となり、バッテリ27の使用頻度の増大による劣化や寿命の短縮を引き起こすおそれがある。
【0042】
そこで、本実施形態では、車両がEV走行モードで運転されるときのEV走行モード使用率(電気モータ走行モード運転率)を検出する電気モータ走行モード運転率検出手段と、EV走行モード使用率に応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更する内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段とを設けている。
【0043】
ここで、電気モータ走行モード運転率検出手段と内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段は、ハイブリッドECU100が機能する。
【0044】
そして、内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段としてのハイブリッドECU100は、エンジン走行モードにおける制御パラメータとして、バッテリ27における充電量を変更可能であり、EV走行モード使用率の増加に応じてバッテリ27の充電量を増加させるようにしている。
【0045】
また、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードにおける制御パラメータとして、冷却ファン28における冷却能力を変更可能であり、EV走行モード使用率の増加に応じて冷却ファン28の冷却能力を増大させるようにしている。
【0046】
ここで、実施形態1の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を図3のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0047】
実施形態1の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御において、図3に示すように、ステップS11にて、ハイブリッドECU100は、車両がエンジン走行モード(または、ハイブリッド走行モード)にあるかどうかを判定する。ここで、車両がエンジン走行モードにないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、車両がエンジン走行モードにあると判定されたら、ステップS12に移行する。
【0048】
ステップS12にて、ハイブリッドECU100は、EV走行モード使用率(電気モータ走行モード運転率)が所定の使用率αより大きいかどうかを判定する。以下、EV走行モード使用率について説明する。この場合、説明する各種時間とは、車両のスタートスイッチ(イグニッションキースイッチ)がONされてからの累積時間である。
【0049】
例えば、例1として、運転者がシフトレバー42を操作位置「EV」に操作していても、車両が停止しているときは、EV走行モードを使用しているとは言えないので、車両が走行中で、且つ、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作されているときの使用率T1を下記数式により算出する。ここで、t1は、車両が走行中で、且つ、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作されているときの時間、t2は、車両が速度3km/h以上で走行している時間である。
T1=t1/t2
【0050】
また、例2として、本実施形態の車両は、走行中にシフトレバー42が操作位置「EV」に操作されていても、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいなければ、エンジンブレーキを模擬したモータジェネレータ14によるバッテリ27への電力回生を行うことができるものである。この場合、このようにモータジェネレータ14によるバッテリ27への電力回生を行っているときは、EV走行モードを使用しているとは言えないので、運転者がアクセルペダルを踏み込んでモータジェネレータ14がモータ力行トルクを発生させているときの使用率T2を下記数式により算出する。ここで、t3は、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作され、且つ、アクセルペダル要求によりモータジェネレータ14がモータ力行トルクを発生しているときの時間である。
T2=t3/t2
【0051】
また、例3として、本実施形態の車両は、運転者がシフトレバー42を操作位置「EV」に操作して発進させることができるものであり、このとき、バッテリ27には車両を発進可能な充電量を確保する必要がある。そのため、車両の発進時に、シフトレバー42が操作位置「EV」に操作されているときの使用率T3を下記数式により算出する。ここで、t4は、車両が速度3km/h〜20km/hで走行している時間である。
T3=t1/t4
【0052】
この場合、例1〜3として説明したEV走行モード使用率T1,T2,T3のいずれかを適用してもよいし、また、組み合わせて使用してもよい。
【0053】
ステップS12では、EV走行モード使用率T(T1,T2,T3)が所定の使用率αより大きいかどうかを判定する。ここで、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きいと判定されたら、ステップS13にて、EV走行モード多用運転者制御A1を実行し、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きくないと判定されたら、ステップS14にて、EV走行モード少用運転者制御B1を実行する。
【0054】
このEV走行モード多用運転者制御A1とEV走行モード少用運転者制御B1は、バッテリ27における充電量制御と、冷却ファン28における冷却能力制御である。バッテリ27における充電量制御において、図4に示すように、バッテリ27の充電切替マップは、充電状態量(SOC量)に対する上乗せ発電(充電)量を表すものであり、ステップS13では、EV走行モード多用運転者制御A1の線図を適用し、ステップS14では、EV走行モード少用運転者制御A2の線図を適用する。即ち、ステップS12にて、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きいと判定された場合、運転者は、EV走行モードを多く使用する傾向にあると判定し、ステップS13にて、EV走行モード多用運転者制御A1を実行し、充電状態量(SOC量)に対して多量となる上乗せ発電量を設定する。一方、ステップS12にて、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きくないと判定された場合、運転者は、EV走行モードを多く使用する傾向にないと判定し、ステップS14にて、EV走行モード多用運転者制御A2を実行し、充電状態量(SOC量)に対して少量となる上乗せ発電充電量を設定する。
【0055】
また、冷却ファン28における冷却能力制御において、図5に示すように、冷却ファン28のバッテリ用冷却ファンの風速切替マップ(冷却能切替マップ)は、バッテリ温度に対する冷却ファン28の風速(または、風量)を表すものであり、ステップS13では、EV走行モード多用運転者制御B1の線図を適用し、ステップS14では、EV走行モード少用運転者制御B2の線図を適用する。即ち、ステップS12にて、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きいと判定された場合、運転者は、EV走行モードを多く使用する傾向にあると判定し、ステップS13にて、EV走行モード多用運転者制御B1を実行し、バッテリ温度に対して高速となる冷却ファン風速を設定する。一方、ステップS12にて、EV走行モード使用率Tが所定の使用率αより大きくないと判定された場合、運転者は、EV走行モードを多く使用する傾向にないと判定し、ステップS14にて、EV走行モード多用運転者制御B2を実行し、バッテリ温度に対して低速となる冷却ファン風速を設定する。
【0056】
このように実施形態1の車両の制御装置にあっては、エンジン11とモータジェネレータ14との駆動力を駆動輪16に伝達可能なハイブリッド車両にて、ハイブリッドECU100は、エンジン11の駆動力により車両を走行可能なエンジン走行モードとモータジェネレータ14の駆動力により車両を走行可能なEV走行モードとを切替可能であり、車両がEV走行モードで運転されるEV走行モード使用率に応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更可能としている。
【0057】
従って、EV走行モード使用率に応じて、運転者による車両の運転状態からEV走行モードを頻繁に使用するかどうかを推測し、それに応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更することで、EV走行モードとエンジン走行モードとの両立を図ることができると共に、EV走行モードにおけるドライバビリティと燃費の向上を可能とすることができる。
【0058】
また、実施形態1の車両の制御装置では、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードにおける制御パラメータとして、バッテリ27における充電量を変更可能であり、EV走行モード使用率の増加に応じてバッテリ27の充電量を増加させるようにしている。従って、EV走行モード使用率の増加に応じてバッテリ27の充電量、つまり、通常の充電設定量に対する上乗せ量を増加させることで、EV走行モードで運転中の車両に対して適したバッテリ27の充電量を確保することができ、無駄な充電をなくして燃費の向上を可能とすることができる。
【0059】
また、実施形態1の車両の制御装置では、ハイブリッドECU100は、エンジン走行モードにおける制御パラメータとして、冷却ファン28における風速(冷却能力)を変更可能であり、EV走行モード使用率の増加に応じて冷却ファン28の風速を増大させるようにしている。従って、EV走行モード使用率の増加に応じて冷却ファン28の風速、つまり、バッテリ27に対する冷却能力を増加させることで、バッテリ27の充電量(充電頻度)に応じて適した冷却能力を確保することができ、バッテリ27の劣化を抑制することができると共に、寿命の延長を可能とすることができる。
【0060】
この場合、実施形態1の車両の制御装置では、車両がEV走行モードで運転されるEV走行モード使用率に応じて、バッテリの充電切替マップ及びバッテリ用冷却ファンの風速切替マップにおける線図を切り替えるようにしている。従って、制御の簡素化を可能とすることができる。この場合、バッテリの充電切替マップ及びバッテリ用冷却ファンの風速切替マップは、事前の実験データに基づいて設定することが望ましく、車両の運転中に学習してもよい。
【0061】
〔実施形態2〕
図6は、本発明の実施形態2に係る車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を表すフローチャート、図7は、バッテリの充電量調整マップを表すグラフ、図8は、バッテリ用冷却ファンの風速調整マップを表すグラフである。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0062】
実施形態2の車両の制御装置では、実施形態1と同様に、ハイブリッドECU100は、車両がEV走行モードで運転されるときのEV走行モード使用率を検出し、このEV走行モード使用率に応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータとして、バッテリ27の充電量やバッテリ27の冷却ファン28の冷却能力を変更可能としている。ここで、実施形態2では、EV走行モード使用率に応じてバッテリ27の充電量や冷却ファン28の冷却能力を連続的に調整可能としている。
【0063】
ここで、実施形態2の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御の処理を図6のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0064】
実施形態2の車両の制御装置におけるバッテリ充電制御において、図6に示すように、ステップS21にて、ハイブリッドECU100は、現在までのEV走行モード使用率(電気モータ走行モード運転率)を算出する。このEV走行モード使用率の算出方法は、上述した実施形態1と同様であることから、ここでの説明は省略する。
【0065】
ステップS21にて、EV走行モード使用率が算出されたら、ステップS22にて、ハイブリッドECU100は、EV走行モード使用率に応じてバッテリ27の充電量と冷却ファン28の風速(冷却能力)を連続的に調整する。
【0066】
即ち、バッテリ27における充電量制御において、図7に示すように、バッテリの充電切替マップは、充電状態量(SOC量)に対する上乗せ発電量を表すものであり、EV走行モード多用運転者制御A1の線図とEV走行モード少用運転者制御A2の線図とが設けられたものである。このマップにて、現在のバッテリ27の充電状態量(SOC量)に対して、EV走行モード多用運転者制御A1とEV走行モード少用運転者制御A2の間の調整域A3が設定され、この調整域A3内でEV走行モード使用率に応じて上乗せ発電量を調整して設定する。
【0067】
また、冷却ファン28における冷却能力制御において、図8に示すように、冷却ファン28の冷却能切替マップは、バッテリ温度に対する冷却ファン28の風速(または、風量)を表すものである。このマップにて、現在のバッテリ温度に対して、EV走行モード多用運転者制御B1とEV走行モード少用運転者制御B2の間の調整域B3が設定され、この調整域B3内でEV走行モード使用率に応じて冷却ファン28の風速を調整して設定する。
【0068】
このように実施形態2の車両の制御装置にあっては、エンジン11とモータジェネレータ14との駆動力を駆動輪16に伝達可能なハイブリッド車両にて、ハイブリッドECU100は、エンジン11の駆動力により車両を走行可能なエンジン走行モードとモータジェネレータ14の駆動力により車両を走行可能なEV走行モードとを切替可能であり、車両がEV走行モードで運転されるEV走行モード使用率に応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更可能としている。そして、EV走行モード使用率に応じてバッテリ27の充電量や冷却ファン28の冷却能力を連続的に調整可能としている。
【0069】
従って、EV走行モード使用率に応じて、運転者による車両の運転状態からEV走行モードを頻繁に使用するかどうかを推測し、それに応じてエンジン走行モードにおける制御パラメータを変更することで、EV走行モードとエンジン走行モードとの両立を図ることができると共に、EV走行モードにおけるドライバビリティと燃費の向上を可能とすることができる。そして、バッテリの充電切替マップ及びバッテリ用冷却ファンの風速切替マップにおける調整域内で、車両がEV走行モードで運転されるEV走行モード使用率に応じて、バッテリ27の充電量や冷却ファン28の冷却能力を連続的に切り替えるようにしている。従って、高精度な制御を可能とすることができる。
【0070】
なお、上述した各実施形態では、ハイブリッド車両を、エンジン11、クラッチ12、手動式の多段変速機13、モータジェネレータ14、最終減速装置15、駆動輪16により構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、エンジン11から駆動輪16への駆動力伝達経路やモータジェネレータ14から駆動輪16への駆動力伝達経路は、これに限るものではない。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、電気モータ走行モード運転率に応じて内燃機関走行モードにおける制御パラメータを変更することで、電気モータ走行モードと内燃機関走行モードとの両立を図ると共にドライバビリティと燃費の向上を可能とするものであり、いずれの車両の走行を制御する装置にも有用である。
【符号の説明】
【0072】
11 エンジン(内燃機関)
12 クラッチ
13 多段変速機(動力伝達装置)
14 モータジェネレータ(電気モータ)
15 最終減速装置(動力伝達装置)
16 駆動輪
23 インバータ
26 歯車対(動力伝達装置)
27 バッテリ(二次電池)
28 冷却ファン(バッテリ用冷却装置)
41 変速操作装置(走行モード切替手段)
42 シフトレバー(走行モード選択手段)
61 SOCセンサ
62 温度センサ
100 ハイブリッドECU(電気モータ走行モード運転率検出手段、内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段)
101 エンジンECU
102 モータECU
103 バッテリECU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と、
電気モータと、
前記内燃機関の駆動力または前記電気モータの駆動力を駆動輪側に伝達可能な駆動力伝達装置と、
前記駆動力伝達装置の駆動力により前記電気モータが駆動して発生した電力を充電可能であると共に前記電気モータへ電力を供給可能な二次電池と、
前記内燃機関の駆動力を前記駆動力伝達装置により前記駆動輪側へ伝達する内燃機関走行モードと前記電気モータの駆動力を前記駆動力伝達装置により前記駆動輪側へ伝達する電気モータ走行モードとを切替可能な走行モード切替手段と、
運転者が選択操作することで選択された走行モードを前記走行モード切替手段に指示する走行モード選択手段と、
車両が電気モータ走行モードで運転される電気モータ走行モード運転率を検出する電気モータ走行モード運転率検出手段と、
電気モータ走行モード運転率に応じて内燃機関走行モードにおける制御パラメータを変更する内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段と、
を備えることを特徴とする車両の制御装置。
【請求項2】
前記内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段は、内燃機関走行モードにおける制御パラメータとしての前記二次電池における充電量を変更可能であり、電気モータ走行モード運転率の増加に応じて前記二次電池の充電量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記二次電池を冷却可能な冷却装置を設け、前記内燃機関走行モード制御パラメータ変更手段は、内燃機関走行モードにおける制御パラメータとしての前記冷却装置における冷却能力を変更可能であり、電気モータ走行モード運転率の増加に応じて前記冷却装置の冷却能力を増大させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−106535(P2012−106535A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255233(P2010−255233)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】