説明

車載用ナビゲーション装置

【課題】ユーザが設定した目的地に対し、ユーザの利便性に適合した宿泊施設を検索してユーザに提示することができる「車載用ナビゲーション装置」を提供すること。
【解決手段】宿泊施設検索部17により、目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間、宿泊施設から目的地までの所要走行距離および宿泊施設から目的地までの通行料金の少なくとも1つの観点から、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索し、検索結果を宿泊施設情報表示手段8,12,21によって表示すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置に係り、特に、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設を検索するのに好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車載用ナビゲーション装置には、地図データにおける検索データを利用して、ユーザが指定した地点(例えば、自車位置や目的地等)の周辺の施設を検索する機能が備えられていた。
【0003】
また、従来から、この種の車載用ナビゲーション装置の利用方法の1つとして、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊しようとする宿泊施設を検索することも可能であった。
【0004】
このような宿泊施設に関する検索データは、宿泊施設の名称、住所および電話番号等のエンティティ(基本データ要素)によって構成されており、ユーザは、これらの検索データによって示される宿泊施設の名称等を頼りに宿泊施設を検索していた。
【0005】
【特許文献1】特開平9−210712号公報
【特許文献2】特開平10−089981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来は、検索された宿泊施設が、宿泊施設から目的地までの自車両の走行に要する時間(以下、所要走行時間と称する)が短い、宿泊施設から目的地までの自車両の走行に要する距離(以下、所要走行距離と称する)が短い、あるいは、宿泊施設から目的地までの通行料金が安いといったユーザの利便性を考慮したものとは限らず、ユーザの利便性に見合った宿泊施設を検出することが困難であるといった問題が生じていた。
【0007】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、ユーザの利便性に適合した宿泊施設を検索してユーザに提示することができる車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用ナビゲーション装置は、地図データが記憶された地図データ記憶手段と、ナビゲーションの目的地を設定する目的地設定手段と、ユーザが前記目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設の検索条件として、宿泊施設から前記目的地までの所要走行時間の短さ、宿泊施設から前記目的地までの所要走行距離の短さおよび宿泊施設から前記目的地までの通行料金の安さの少なくとも1つを優先させた宿泊施設の検索を行う旨を設定する宿泊施設検索条件設定手段と、この宿泊施設検索条件設定手段によって設定された検索条件を満足する宿泊施設を、前記目的地設定手段によって設定された前記目的地および前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データに基づいて検索する宿泊施設検索手段と、この宿泊施設検索手段によって検索された前記宿泊施設の情報を表示する宿泊施設情報表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
そして、このような構成によれば、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間、宿泊施設から目的地までの所要走行距離および宿泊施設から目的地までの通行料金の少なくとも1つの観点から、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索して表示することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記目的地への到着予定日時を設定する到着予定日時設定手段と、前記目的地設定手段によって設定された前記目的地および前記到着予定日時設定手段によって設定された前記到着予定日時に基づいて、前記到着予定日時から所定の時間遡った時点、または、この時点から前記到着予定日時までの間の時間帯における前記目的地の周辺の所定の領域の道路混雑予測情報を取得する道路混雑予測情報取得手段とを備え、前記宿泊施設検索手段が、前記宿泊施設検索条件設定手段によって少なくとも前記宿泊施設から前記目的地までの所要走行時間の短さを優先させた宿泊施設の検索を行う旨の検索条件が設定された場合に、前記道路混雑予測情報取得手段によって取得された前記道路混雑予測情報を用いて前記宿泊施設を検索するように形成されていることを特徴としている。
【0011】
そして、このような構成によれば、宿泊施設から目的地までの所要走行時間の短さを優先させた宿泊施設の検索を、道路混雑予測情報を用いて高精度に行うことが可能となる。
【0012】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、前記道路混雑予測情報を用いて検索された前記宿泊施設と前記目的地とを結ぶ経路および前記到着予定日時設定手段によって設定された前記到着予定日時に基づいて、前記宿泊施設からの推奨出発時刻を算出する推奨出発時刻算出手段と、この推奨出発時刻算出手段によって算出された前記推奨出発時刻を表示する推奨出発時刻表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
そして、このような構成によれば、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索して表示することが可能となるとともに、宿泊施設から目的地に向かう際における宿泊施設からの推奨出発時刻を算出して表示することが可能となる。
【0014】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置は、ユーザが前記目的地に前記到着予定日時に到着していることについての重要度を設定する重要度設定手段を備え、前記推奨出発時刻算出手段が、前記宿泊施設、前記目的地および前記到着予定時刻が固定されていると仮定した場合において、前記重要度設定手段によって設定された前記重要度が相対的に高い場合に算出される前記推奨出発時刻を、前記重要度設定手段によって設定された前記重要度が相対的に低い場合に算出される前記推奨出発時刻よりも早い時刻にするように形成されていることを特徴としている。
【0015】
そして、このような構成によれば、ユーザが目的地に到着予定日時に到着していることの重要度に応じて推奨出発時刻を変更することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る車載用ナビゲーション装置によれば、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間、宿泊施設から目的地までの所要走行距離および宿泊施設から目的地までの通行料金の少なくとも1つの観点から、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索して表示することができるので、ユーザの利便性に適合した宿泊施設を検索してユーザに提示することができる。
【0017】
また、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、宿泊施設から目的地までの所要走行時間の短さを優先させた宿泊施設の検索を、道路混雑予測情報を用いて高精度に行うことができるので、ユーザの利便性にさらに適合した宿泊施設をユーザに提示することができる。
【0018】
さらに、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、宿泊施設から目的地に向かう際における宿泊施設からの推奨出発時刻を算出して表示することができるので、利便性をさらに向上させることができる。
【0019】
さらにまた、本発明に係る他の車載用ナビゲーション装置によれば、ユーザが目的地に到着予定日時に到着していることの重要度に応じて推奨出発時刻を変更することができるので、利便性をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1は、大別して、ナビゲーションメインユニット2と、このナビゲーションメインユニット2にそれぞれ接続されたデータ読出装置3、通信部4、入力操作部5、GPSレシーバ6、自律航法センサ7、ディスプレイ8およびスピーカ9とによって構成されている。なお、入力操作部5は、リモコン、ディスプレイ8のタッチパネルまたはリニア/ロータリエンコーダ等であってもよい。
【0022】
データ読出装置3には、地図データ記憶手段としての記憶媒体10が搭載されており、この記憶媒体10には、地図データをはじめとした車載用ナビゲーション装置1の機能を実行するために必要な種々のデータが格納されている。本実施形態において、地図データは、地図表示機能および経路誘導機能の実行に用いられる道路データおよび背景データと、経路探索機能の実行に用いられる経路計算データと、目的地や施設等の検索機能の実行に用いられる検索データとを有している。
【0023】
なお、記憶媒体10は、DVDであってもよいし、または、ハードディスクであってもよい。
【0024】
GPSレシーバ6は、図示しないGPS衛星から軌道および時刻に関する情報(GPS情報)を受信し、受信されたGPS情報をナビゲーションメインユニット2に出力するようになっている。
【0025】
自律航法センサ7は、ジャイロセンサ等によって構成されており、この自律航法センサ7は、自車両の走行速度や角速度を検出し、検出結果をナビゲーションメインユニット2に出力するようになっている。
【0026】
次に、ナビゲーションメインユニット2について詳述すると、このナビゲーションメインユニット2は、操作画面描画部11を有しており、この操作画面描画部11は、車載用ナビゲーション装置1の機能を実行するために必要な種々の操作画面の描画データを生成して出力するようになっている。
【0027】
操作画面描画部11の出力側には、表示処理部12が接続されており、この表示処理部12の出力側には、ディスプレイ8が接続されている。表示処理部12には、操作画面描画部11から出力された操作画面の描画データが入力されるようになっており、表示処理部12は、入力された操作画面の描画データに対応した操作画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0028】
操作画面描画部11は、操作画面の1つとして、ユーザがナビゲーションの目的地を設定するための操作画面(以下、目的地設定画面と称する)の描画データを生成するようになっており、表示処理部12は、操作画面描画部11によって生成された目的地設定画面の描画データに対応する目的地設定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。目的地設定画面は、入力操作部5の操作によって目的地の名称を直接入力する画面であってもよく、または、入力操作部5の操作によって住所、電話番号および種別等を入力して目的地を特定する画面であってもよい。
【0029】
ナビゲーションメインユニット2は、目的地設定手段としての目的地設定部14を有しており、この目的地設定部14の入力側には、入力操作部5が接続されている。この目的地設定部14は、ディスプレイ8に表示された目的地設定画面に対するユーザの入力操作部5の操作結果に応じた目的地を設定し、設定結果を出力するようになっている。
【0030】
また、操作画面描画部11は、操作画面の1つとして、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設の検索条件を設定するための操作画面(以下、検索条件設定画面と称する)の描画データを生成するようになっている。そして、表示処理部12は、操作画面描画部11によって生成された検索条件設定画面の描画データに対応する検索条件設定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。本実施形態において、検索条件設定画面は、宿泊施設の検索条件として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間の短さ、宿泊施設から目的地までの所要走行距離の短さおよび宿泊施設から目的地までの通行料金の安さの少なくとも1つを優先させた検索を行う旨を選択可能とされた画面とされている。
【0031】
入力操作部5の出力側には、宿泊施設検索条件設定手段としての宿泊施設検索条件設定部15が接続されており、この宿泊施設検索条件設定部15は、検索条件設定画面に対するユーザの入力操作部5の操作結果に応じた宿泊施設の検索条件を設定し、設定結果を出力するようになっている。
【0032】
目的地設定部14および宿泊施設検索条件設定部15の出力側には、宿泊施設検索手段としての宿泊施設検索部17が接続されており、この宿泊施設検索部17には、目的地設定部14から出力された目的地の設定結果および宿泊施設検索条件設定部15から出力された宿泊施設の検索条件の設定結果がそれぞれ入力されるようになっている。
【0033】
また、宿泊施設検索部17の出力側であってデータ読出装置3の入力側には、データ読出制御部19が、宿泊施設検索部17の入力側であってデータ読出装置3の出力側には、バッファ20が、それぞれ接続されている。
【0034】
宿泊施設検索部17は、データ読出制御部19に対して、目的地設定部14によって設定された目的地の周辺の所定の領域(例えば、目的地から半径5km以内の領域)に対応する地図データ(検索データおよび経路計算データ)を読み出すための読出し要求を出力するようになっており、データ読出制御部19は、当該読出し要求に応じた地図データを、データ読出装置3に記憶媒体10から読み出させるようになっている。この読み出された地図データは、バッファ20に一時的に格納された後に、宿泊施設検索部17に入力されるようになっている。
【0035】
そして、宿泊施設検索部17は、目的地設定部14側から入力された目的地の設定結果と、宿泊施設検索条件設定部15側から入力された宿泊施設の検索条件の設定結果と、バッファ20側から入力された地図データとに基づいて、宿泊施設検索条件設定部15によって設定された検索条件を満足する宿泊施設を検索するようになっている。
【0036】
具体的には、まず、宿泊施設検索部17は、目的地の周辺の所定の領域に存在するすべての宿泊施設(以下、検索候補施設と称する)のそれぞれと目的地との間における宿泊施設の検索条件に応じた推奨経路(以下、目的地・施設間推奨経路と称する)を、地図データ(経路計算データ)を用いて算出する。
【0037】
例えば、宿泊施設検索部17は、宿泊施設から目的地までの所要走行時間の短さを優先させた宿泊施設の検索(以下、時間優先検索と称する)を行う場合には、各検索候補施設にそれぞれ対応する目的地・施設間推奨経路として、各検索候補施設から目的地までの所要走行時間がそれぞれ最短となるような目的地・施設間推奨経路をそれぞれ算出する。
【0038】
また、宿泊施設検索部17は、宿泊施設から目的地までの所要走行距離の短さを優先させた宿泊施設の検索(以下、距離優先検索と称する)を行う場合には、各検索候補施設にそれぞれ対応する目的地・施設間推奨経路として、各検索候補施設から目的地までの所要走行距離がそれぞれ最短となるような目的地・施設間推奨経路をそれぞれ算出する。
【0039】
さらに、宿泊施設検索部17は、宿泊施設から目的地までの通行料金の安さを優先させた宿泊施設の検索(以下、料金優先検索と称する)を行う場合には、各検索候補施設にそれぞれ対応する目的地・施設間推奨経路として、各検索候補施設から目的地までの通行料金がそれぞれ最も安価(無料を含む)となるような目的地・施設間推奨経路をそれぞれ算出する。
【0040】
次いで、宿泊施設検索部17は、宿泊施設検索条件設定部15の設定結果と、各検索候補施設に対応する目的地・施設間推奨経路の算出結果とを比較して、宿泊施設の検索条件を満足するような目的地・施設間推奨経路に対応する検索候補施設を抽出し、抽出された検索候補施設を、宿泊施設の検索結果と決定するようになっている。
【0041】
例えば、宿泊施設検索部17は、時間優先検索を行った場合には、各検索候補施設のうち、目的地・施設間推奨経路の所要走行時間が短い検索候補施設を、優先的に検索結果と決定する。
【0042】
また、宿泊施設検索部17は、距離優先検索を行った場合には、各検索候補施設のうち、目的地・施設間推奨経路の所要走行距離が短い検索候補施設を、優先的に検索結果と決定する。
【0043】
さらに、宿泊施設検索部17は、料金優先検索を行った場合には、各検索候補施設のうち、目的地・施設間推奨経路の通行料金が安い検索候補施設を、優先的に検索結果と決定する。
【0044】
そして、宿泊施設検索部17は、宿泊施設の検索結果を出力するようになっている。なお、この検索結果は、複数件の宿泊施設を示すものであってもよい。
【0045】
宿泊施設検索部17の出力側であって表示処理部12の入力側には、宿泊施設情報表示手段の一部を構成する宿泊施設情報描画部21が接続されており、この宿泊施設情報描画部21には、宿泊施設検索部17から出力された検索結果が入力されるようになっている。
【0046】
そして、宿泊施設情報描画部21は、宿泊施設検索部17側から入力された検索結果に応じた宿泊施設の情報(以下、宿泊施設情報と称する)の描画データを生成し、生成された宿泊施設情報の描画データを表示処理部12に出力するようになっている。
【0047】
本実施形態において、表示処理部12およびディスプレイ8は、宿泊施設情報描画部21とともに宿泊施設情報表示手段を構成するようになっている。すなわち、表示処理部12は、宿泊施設情報描画部21から出力された宿泊施設情報の描画データに対応する宿泊施設情報をディスプレイ8に表示するようになっている。なお、宿泊施設情報は、検索された宿泊施設の名称、住所、電話番号および宿泊施設から目的地までの所要走行時間等を示す情報であってもよい。
【0048】
したがって、本実施形態によれば、ユーザが目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間、宿泊施設から目的地までの所要走行距離および宿泊施設から目的地までの通行料金の少なくとも1つの観点から、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索して表示することができる。
【0049】
また、本実施形態において、前述した通信部4は、VICS(Vehicle Information and Communication System)やインターネット等を利用した通信によって、目的地設定部14によって設定された目的地の周辺の所定の領域を含む各地の道路交通情報を受信し、受信された道路交通情報をナビゲーションメインユニット2に出力するようになっている。なお、この道路交通情報の受信は、入力操作部5を用いたユーザ操作にともなって行われるようにしてもよい。また、本実施形態において、通信部4によって受信される道路交通情報の中には、現在の道路状況に関連する情報だけでなく、渋滞予測情報や今後の渋滞の原因となり得る情報(今後開催されるイベントの情報等)の今後予測される道路状況に関連する情報も含まれている。
【0050】
さらに、本実施形態において、操作画面描画部11は、宿泊施設検索条件設定部15の設定結果が、時間優先検索を行う旨の検索条件を含むものである場合には、操作画面の1つとして、ユーザが目的地への到着予定日時を設定するための操作画面(以下、到着予定日時設定画面と称する)の描画データを生成するようになっている。そして、表示処理部12は、操作画面描画部11によって生成された到着予定日時設定画面の描画データに対応する到着予定日時設定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0051】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、入力操作部5の出力側には、到着予定日時設定手段としての到着予定日時設定部22が接続されており、この到着予定日時設定部22は、到着予定日時設定画面に対するユーザの入力操作部5の操作結果に応じた到着予定日時を設定し、設定結果を出力するようになっている。
【0052】
宿泊施設検索部17の入力側であって通信部4、目的地設定部14および到着予定日時設定部22の出力側には、道路混雑予測情報取得手段としての道路混雑予測情報取得部23が接続されている。この道路混雑予測情報取得部23には、通信部4から出力された道路交通情報、目的地設定部14から出力された目的地の設定結果および到着予定日時設定部22から出力された目的地への到着予定日時の設定結果がそれぞれ入力されるようになっている。
【0053】
そして、道路混雑予測情報取得部23は、到着予定日時設定部22によって設定された到着予定日時から所定の時間遡った時点における目的地設定部14によって設定された目的地の周辺の所定の領域の道路混雑予測情報を、通信部4側より入力された道路交通情報の中から抽出して取得し、取得された道路混雑予測情報を宿泊施設検索部17に出力するようになっている。なお、道路混雑予測情報は、例えば、渋滞予測情報であってもよい。また、道路混雑予測情報取得部23は、道路混雑予測情報として、到着予定日時設定部22によって設定された到着予定日時から所定の時間遡った時点から到着予定日時までの間の時間帯における目的地の周辺の所定の領域の道路混雑予測情報を取得するようにしてもよい。
【0054】
宿泊施設検索部17は、道路混雑予測情報取得部23から出力された道路混雑予測情報が入力されると、この入力された道路混雑予測情報を、時間優先検索に用いるようになっている。
【0055】
具体的には、本実施形態において、宿泊施設検索部17は、前述した各検索候補施設に対応する目的地・施設間推奨経路を算出する際に、道路混雑予測情報を加味した算出を行うようになっている。
【0056】
したがって、本実施形態によれば、宿泊施設検索条件設定部15によって少なくとも時間優先検索を行う旨の検索条件が設定された場合に、道路混雑予測情報を加味して宿泊施設から目的地まで短時間で到達できる宿泊施設を高精度に検索して表示することができる。
【0057】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、宿泊施設検索部17および到着予定日時設定部22の出力側には、推奨出発時刻算出手段としての推奨出発時刻算出部26が接続されている。この推奨出発時刻算出部26には、到着予定日時設定部22から出力された目的地への到着予定日時の設定結果が入力されるようになっている。さらに、推奨出発時刻算出部26は、時間優先検索の際に検索された宿泊施設(検索結果)に対応する目的地・施設間推奨経路のデータを、宿泊施設検索部17から取得するようになっている。
【0058】
そして、推奨出発時刻算出部26は、到着予定日時設定部22からの入力情報および宿泊施設検索部17からの取得情報に基づいて、宿泊施設からの推奨出発時刻を算出し、算出結果を出力するようになっている。
【0059】
推奨出発時刻算出部26の出力側には、推奨出発時刻表示手段の一部を構成する推奨出発時刻描画部27が接続されており、この推奨出発時刻描画部27には、推奨出発時刻算出部26から出力された推奨出発時刻の算出結果が入力されるようになっている。
【0060】
そして、推奨出発時刻描画部27は、推奨出発時刻算出部26側から入力された算出結果に応じた推奨出発時刻の描画データを生成し、生成された推奨出発時刻の描画データを表示処理部12に出力するようになっている。
【0061】
本実施形態において、表示処理部12およびディスプレイ8は、推奨出発時刻描画部27とともに推奨出発時刻表示手段を構成するようになっている。すなわち、表示処理部12は、推奨出発時刻描画部27から出力された推奨出発時刻の描画データに対応する推奨出発時刻をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0062】
したがって、本実施形態によれば、推奨出発時刻を表示することによって、ユーザが到着予定日時に目的地に遅延なく到着するための目安をユーザに提供することができる。
【0063】
さらに、本実施形態において、操作画面描画部11は、ユーザが目的地に到着予定日時に到着していることの重要度を設定するための操作画面(以下、重要度設定画面と称する)の描画データを生成するようになっており、表示処理部12は、操作画面描画部11によって生成された重要度設定画面の描画データに対応する重要度設定画面をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0064】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、入力操作部5と推奨出発時刻算出部26との間には、重要度設定手段としての重要度設定部28が接続されており、この重要度設定部28は、重要度設定画面に対するユーザの入力操作部5の操作結果に応じた重要度を設定し、設定結果を推奨出発時刻算出部26に出力するようになっている。
【0065】
そして、本実施形態において、推奨出発時刻算出部26は、宿泊施設、目的地および到着予定時刻が固定されていると仮定した場合において、重要度設定部28によって設定された重要度が相対的に高い場合に算出される推奨出発時刻を、重要度設定部28によって設定された重要度が相対的に低い場合に算出される推奨出発時刻よりも早い時刻にするようになっている。
【0066】
これにより、ユーザが目的地に到着予定日時に確実に到着するためにより適切な目安をユーザに提供することができる。
【0067】
その他、ナビゲーションメインユニット2には、車載用ナビゲーション装置1の機能を実行するための種々の構成が備えられている。
【0068】
すなわち、GPSレシーバ6および自律航法センサ7の出力側には、自車位置算出部30が接続されており、この自車位置算出部30には、GPSレシーバ6から出力されたGPS情報および自律航法センサ7から出力された検出結果がそれぞれ入力されるようになっている。そして、自車位置算出部30は、GPSレシーバ6側から入力されたGPS情報に基づいて、自車位置を絶対座標として算出するようになっている(電波航法)。また、自車位置算出部30は、自律航法センサ7側から入力された検出結果に基づいて、自車位置を前の自車位置からの相対位置として算出するようになっている(自律航法)。
【0069】
また、本実施形態において、データ読出制御部19は、ユーザが、入力操作部5を用いて自車位置およびその周辺の領域(以下、自車周辺領域と称する)の地図を表示するための入力操作を行うと、自車周辺領域についての地図データを記憶媒体10から読み出すための読み出し要求をデータ読出装置3に出力するようになっている。この読出し要求によって記憶媒体10から読み出された自車周辺領域についての地図データは、バッファ20に一時的に格納されるようになっている。
【0070】
さらに、バッファ20と表示処理部12との間には、地図描画部31が接続されており、この地図描画部31は、バッファ20から自車周辺領域についての地図データを取得し、取得された地図データに基づいて、自車周辺領域の地図を描画するための地図描画データを生成し、生成された地図描画データを、表示処理部12に出力するようになっている。そして、表示処理部12は、地図描画部31から出力された地図描画データに対応する自車周辺領域の地図をディスプレイ8に表示するようになっている。なお、地図描画部31は、ユーザが、入力操作部5を用いて自車周辺領域以外の領域を指定して当該領域の地図を表示するための入力操作を行うと、データ読出装置3がデータ読出制御部19の読み出し要求にしたがって記憶媒体10から読み出した当該領域の地図データに基づいて、当該領域の地図を描画するための地図描画データを生成するようになっている。これにより、ディスプレイ8には、表示処理部12を介して当該領域の地図が表示されるようになっている。
【0071】
さらにまた、自車位置算出部30と表示処理部12との間には、自車位置描画部32が接続されており、この自車位置描画部32は、自車位置算出部30から自車位置のデータを取得し、取得された自車位置のデータに基づいて、自車位置を示す自車位置マークを表示するための描画データを生成して表示処理部12に出力するようになっている。そして、表示処理部12は、自車位置描画部32から出力された自車位置マークの描画データに対応する自車位置マークをディスプレイ8の表示画面に表示された地図上に重ねて表示するようになっている。
【0072】
また、目的地設定部14、バッファ20および自車位置算出部30の出力側であって、データ読出制御部19の入力側には、推奨経路算出部25が接続されている。この推奨経路算出部25は、目的地設定部14側から目的地の設定結果が入力され、自車位置算出部30から自車位置データが入力されると、データ読出制御部19に対して、自車位置から目的地までの所定の領域の地図データ(経路計算データ)を読み出すための読出し要求を出力するようになっている。そして、データ読出制御部19は、この推奨経路算出部25によって出力された読出し要求に応じた地図データをデータ読出装置3を介して記憶媒体10から読出すようになっている。この読み出された地図データは、バッファ20に一時的に格納された後に、推奨経路算出部25に入力されるようになっている。そして、推奨経路算出部25は、入力された地図データを用いて、自車位置から目的地までの推奨経路の算出を行い、算出結果を出力するようになっている。なお、前述したように、目的地に向かう前日に宿泊施設に宿泊する場合には、推奨経路算出部25は、宿泊施設を立ち寄り地点(経由地)とした自車位置から目的地までの推奨経路を算出するようにしてもよい。この場合には、推奨経路算出部25は、自車位置から目的地までの推奨経路のうちの経由地(宿泊施設)から目的地までの推奨経路として、宿泊施設検索部17によって検索された宿泊施設に対応する目的地・施設間推奨経路の算出結果をそのまま用いることができる。
【0073】
さらにまた、推奨経路算出部25と表示処理部12との間には、案内画像描画部33が接続されており、この案内画像描画部33には、推奨経路算出部25から出力された推奨経路の算出結果が入力されるようになっている。そして、案内画像描画部33は、推奨経路算出部25側から入力された推奨経路の算出結果に基づいて、推奨経路に沿って自車を目的地まで案内するための案内画像(例えば、交差点拡大画像や地図上の道路に推奨経路を重ねて描いた画像)を表示するための案内画像描画データを生成するようになっている。表示処理部12は、案内画像描画部33によって生成された案内画像描画データに対応した案内画像をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0074】
また、推奨経路算出部25とスピーカ9との間には、音声案内部34が接続されており、この音声案内部34には、推奨経路算出部25によって算出された推奨経路の算出結果が入力されるようになっている。そして、音声案内部34は、推奨経路算出部25側から入力された推奨経路の算出結果に基づいて、交差点右左折案内等の音声案内を行うための案内音声データを生成するようになっている。スピーカ9は、音声案内部34によって生成された案内音声データを音声に変換して出力するようになっている。
【0075】
次に、本実施形態の主たる作用について説明する。
【0076】
本実施形態においては、まず、操作画面描画部11および表示処理部12によってディスプレイ8に表示された目的地設定画面に対して、ユーザが入力操作部5を用いて所望の目的地を設定するための入力操作(例えば、目的地の名称の入力や住所、電話番号の選択等)を行うと、目的地設定部14によって、このユーザの操作結果に応じた目的地が設定される。
【0077】
次いで、目的地の設定が行われた後に、ユーザが、目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設の検索に移行するための入力操作を行う。この入力操作は、目的地の設定が完了した後に操作画面描画部11によってディスプレイ8に表示された宿泊施設の検索に移行するための操作画面(図示せず)に対する入力操作にともなって行われるようにしてもよい。
【0078】
そして、ユーザによって、宿泊施設の検索に移行するための入力操作が行われると、操作画面描画部11および表示処理部12によって、ディスプレイ8に、図2に示すような検索条件設定画面36が表示される。
【0079】
この検索条件設定画面36は、時間優先検索を行う旨の検索条件を選択するための時間優先検索用選択ボタン37と、選択された検索条件を確定するための決定ボタン40とを有している。そして、ユーザが、入力操作部5を用いて時間優先検索用選択ボタン37および決定ボタン40を順次操作(例えば、押下げ)すると、宿泊施設検索条件設定部15によって、時間優先検索を行う旨の検索条件が設定されるようになっている。
【0080】
また、検索条件設定画面36は、距離優先検索を行う旨の検索条件を選択するための距離優先検索用選択ボタン38を有しており、ユーザが、入力操作部5を用いて距離優先検索用選択ボタン38および決定ボタン40を順次操作すると、宿泊施設検索条件設定部15によって、距離優先検索を行う旨の検索条件が設定されるようになっている。
【0081】
さらに、検索条件設定画面36は、料金優先検索を行う旨の検索条件を選択するための料金優先検索用選択ボタン39を有しており、ユーザが、入力操作部5を用いて料金優先検索用選択ボタン38および決定ボタン40を順次操作すると、宿泊施設検索条件設定部15によって、料金優先検索を行う旨の検索条件が設定されるようになっている。
【0082】
なお、各選択ボタン37,38,39は、択一的な選択ではなく、2種類以上の選択ボタン37,38,39を同時に選択することが可能とされている。
【0083】
ここで、検索条件設定画面36において、時間優先検索用選択ボタン37が選択されると、操作画面描画部11および表示処理部12によって、ディスプレイ8に図3に示すような到着予定日時設定画面41と重要度設定画面42との合成画面43が表示される。
【0084】
到着予定日時設定画面41は、入力操作部5の操作によって目的地までの到着予定日時を入力可能な操作画面とされている。なお、この到着予定日時設定画面41への入力のために、ディスプレイ8上にキーパッドを表示するようにしてもよい。また、重要度設定画面42は、重要度の高さを入力操作部5の操作によって選択することが可能な操作画面となっている。なお、図3においては、選択可能な重要度が「高」または「低」の2種類とされているが、さらに多段階にわたって重要度を設定可能に構成してもよい。到着予定日時設定画面41および重要度設定画面42のそれぞれに対する入力操作は、合成画面43内の決定ボタン40の操作によって確定されるようになっている。
【0085】
次いで、宿泊施設検索部17は、目的地設定部14によって設定された目的地と、記憶媒体10から読み出された検索データとを用いて、宿泊施設検索条件設定部15によって設定された検索条件を満足する施設を検索する。すなわち、宿泊施設検索部17は、検索条件設定画面36において時間優先検索用選択ボタン37が選択された場合には、時間優先検索を行って、目的地までの所要走行時間が短い宿泊施設を優先的に検索する。この時間優先検索には、道路混雑予測情報取得部23によって取得された道路混雑予測情報も用いられる。また、宿泊施設検索部17は、検索条件設定画面36において距離優先検索用選択ボタン38が選択された場合には、距離優先検索を行って、目的地までの所要走行距離が短い宿泊施設を優先的に検索する。さらに、宿泊施設検索部17は、検索条件設定画面36において料金優先検索用選択ボタン39が選択された場合には、料金優先検索を行って、目的地までの通行料金が安い宿泊施設を優先的に検索する。
【0086】
このとき、宿泊施設検索部17によって検索される宿泊施設の件数は、コンセプトに応じて種々変更することができる。例えば、時間優先検索においては、目的地までの所要走行時間が最も短い1件の宿泊施設のみを検索するようにしてもよいし、あるいは、目的地までの所要走行時間が最も短いものから順に複数件の宿泊施設を検索するようにしてもよい。このことは、距離優先検索および料金優先検索についても同様である。
【0087】
また、宿泊施設検索部17は、検索条件設定画面36において2種類以上の選択ボタン37,38,39が選択された場合には、選択された検索条件すべてを満足する宿泊施設を優先的に検索するようにしてもよい。
【0088】
次いで、宿泊施設検索部17は、宿泊施設の検索結果を、宿泊施設情報描画部21に出力する。
【0089】
このとき、宿泊施設検索部17によって時間優先検索が行われた場合には、宿泊施設検索部17の検索結果は、推奨出発時刻算出部26にも出力される。さらに、この場合には、推奨出発時刻算出部26には、図3に示した合成画面43に対するユーザの入力操作の結果、すなわち、到着予定日時および重要度の設定結果が入力される。
【0090】
そして、推奨出発時刻算出部26は、このような宿泊施設検索部17の検索結果、到着予定日時の設定結果および重要度の設定結果の入力を受けて、検索された宿泊施設からの推奨出発時刻を、目的地への到着予定日時、重要度および宿泊施設から目的地までの推奨経路を用いて算出し、算出結果を推奨出発時刻描画部27に出力する。
【0091】
次いで、宿泊施設情報描画部21により、宿泊施設検索部17の検索結果に応じた宿泊施設情報の描画データを生成し、生成された宿泊施設情報の描画データを表示処理部12に出力する。
【0092】
このとき、宿泊施設検索部17によって時間優先検索が行われた場合には、推奨出発時刻描画部27により、推奨出発時刻算出部26の算出結果に応じた推奨出発時刻の描画データを生成し、生成された推奨出発時刻の描画データを表示処理部12に出力する。
【0093】
次いで、表示処理部12は、宿泊施設情報描画部21から出力された宿泊施設情報の描画データに対応した宿泊施設情報をディスプレイ8に表示する。
【0094】
このとき、表示処理部12は、推奨出発時刻描画部27から推奨出発時刻の描画データが出力された場合には、この推奨出発時刻を宿泊施設情報とともにディスプレイ8に表示する。
【0095】
これにより、例えば、時間優先検索が行われた場合には、図4に示すように、宿泊施設情報としての宿泊施設の名称、住所および目的地(図4における○○公園)までの所要時間と、宿泊施設からの推奨出発時刻とが含まれた画面45をディスプレイ8に表示することができる。
【0096】
以上述べたように、本実施形態によれば、目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設として、宿泊施設から目的地までの所要走行時間、宿泊施設から目的地までの所要走行距離および宿泊施設から目的地までの通行料金の少なくとも1つの観点から、ユーザの利便性を考慮した宿泊施設を優先的に検索して表示することができるので、ユーザが設定した目的地に対し、ユーザの利便性に適合した宿泊施設を検索してユーザに提示することができる。
【0097】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0098】
例えば、通行時間に応じて有料道路の料金が変化するような場合には、目的地への到着予定日時を考慮した料金優先検索を行うように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、検索条件設定画面を示す図
【図3】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、到着予定日時設定画面および重要度設定画面を示す図
【図4】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、宿泊施設情報および推奨出発時刻の表示態様を示す図
【符号の説明】
【0100】
1 車載用ナビゲーション装置
8 ディスプレイ
10 記憶媒体
12 表示処理部
14 目的地設定部
15 宿泊施設検索条件設定部
17 宿泊施設検索部
21 宿泊施設情報描画部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データが記憶された地図データ記憶手段と、
ナビゲーションの目的地を設定する目的地設定手段と、
ユーザが前記目的地に向かう前日に宿泊する宿泊施設の検索条件として、宿泊施設から前記目的地までの所要走行時間の短さ、宿泊施設から前記目的地までの所要走行距離の短さおよび宿泊施設から前記目的地までの通行料金の安さの少なくとも1つを優先させた宿泊施設の検索を行う旨を設定する宿泊施設検索条件設定手段と、
この宿泊施設検索条件設定手段によって設定された検索条件を満足する宿泊施設を、前記目的地設定手段によって設定された前記目的地および前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データに基づいて検索する宿泊施設検索手段と、
この宿泊施設検索手段によって検索された前記宿泊施設の情報を表示する宿泊施設情報表示手段と
を備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記目的地への到着予定日時を設定する到着予定日時設定手段と、
前記目的地設定手段によって設定された前記目的地および前記到着予定日時設定手段によって設定された前記到着予定日時に基づいて、前記到着予定日時から所定の時間遡った時点、または、この時点から前記到着予定日時までの間の時間帯における前記目的地の周辺の所定の領域の道路混雑予測情報を取得する道路混雑予測情報取得手段と
を備え、
前記宿泊施設検索手段が、前記宿泊施設検索条件設定手段によって少なくとも前記宿泊施設から前記目的地までの所要走行時間の短さを優先させた宿泊施設の検索を行う旨の検索条件が設定された場合に、前記道路混雑予測情報取得手段によって取得された前記道路混雑予測情報を用いて前記宿泊施設を検索するように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記道路混雑予測情報を用いて検索された前記宿泊施設と前記目的地とを結ぶ経路および前記到着予定日時設定手段によって設定された前記到着予定日時に基づいて、前記宿泊施設からの推奨出発時刻を算出する推奨出発時刻算出手段と、
この推奨出発時刻算出手段によって算出された前記推奨出発時刻を表示する推奨出発時刻表示手段と
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
ユーザが前記目的地に前記到着予定日時に到着していることについての重要度を設定する重要度設定手段を備え、
前記推奨出発時刻算出手段が、前記宿泊施設、前記目的地および前記到着予定時刻が固定されていると仮定した場合において、前記重要度設定手段によって設定された前記重要度が相対的に高い場合に算出される前記推奨出発時刻を、前記重要度設定手段によって設定された前記重要度が相対的に低い場合に算出される前記推奨出発時刻よりも早い時刻にするように形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−267815(P2008−267815A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106912(P2007−106912)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】