説明

パンタグラフのホーン監視装置

【課題】超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン部分の摩耗面や傷の状態を監視できるパンタグラフのホーン監視装置を提供する。
【解決手段】パンタグラフ11上方に設置され、前記パンタグラフ11のホーン12の上面の摩耗面12aの画像を撮像する撮像手段と、前記画像を画像処理することで前記ホーン12の摩耗面12aや傷12bの状態を監視する画像処理手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンタグラフのホーン監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パンタグラフは、電車の屋根上に設置された装置で、走行する車両から地上装置のトロリ線と接触しながら電力供給を受ける装置である。パンタグラフは、トロリ線と接触できるように車両の上方へ突出しているため、車両の中では地上設備と衝突する可能性が相対的に高く、これによりパンタグラフ破損などが起こる問題がある。
【0003】
図9は、一般的なパンタグラフの構造を示した図である。
図9に示すように、パンタグラフ20は、すり板21部分とアーク状部分(以下、ホーン22と言う)とで構成されている。そして、このパンタグラフ20の検査方法には、以下のような検査方法がある。
【0004】
1.目視による検査方法:
車両がホームに停車している際や、車両基地に車両が留置される際に、パンタグラフ20のすり板21やホーン22の外観を目視で検査がなされている。
2.超音波センサによる検査方法:
パンタグラフ20の真上に設置した超音波センサを、パンタグラフ20のすり板21に向けて照射し、パンタグラフ20のすり板21の摩耗量や、欠けの有無が検査されている。(下記特許文献1参照)
3.画像処理による検査方法:
通過するパンタグラフ20の映像をカメラで撮影し、画像処理によってパンタグラフ20の形状検査がされている。(下記特許文献2参照)
【0005】
【特許文献1】村越、吉田、「パンタグラフすり板自動計測装置の更新のための研究開発」、JR EAST Technical Review、No.2、p.18−26
【特許文献2】特許第3403385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の検査方法には、以下の問題がある。
1.目視による検査方法における問題:
ホーム上の車両は電力が加圧されており、パンタグラフ20から離れての確認となるので、微細な傷の検査が難しい。車両基地の車両は、車両台数が多く、かつ、パンタグラフ20が点在するため、人の目による判断は煩雑である。
2.超音波センサによる検査方法における問題:
超音波センサは平坦な面を計測できる。しかし、ホーン22は円形断面であるため、ホーン22の計測が困難である。
3.画像処理による検査方法における問題:
本方式は、斜め下方からパンタグラフ20をカメラで撮影し、画像処理によってパンタグラフ20のすり板21を検査する方式である。パンタグラフ20のシルエットを利用する方式であるため、すり板21の摩耗検査には適しているが、ホーン22の微細な傷の検査が難しい。
【0007】
以上のことから、本発明は、超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン部分の摩耗面や傷の状態を監視できるパンタグラフのホーン監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための第1の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置は、
パンタグラフ上方に設置され、前記パンタグラフのホーンの上面の摩耗面の画像を撮像する撮像手段と、
前記画像を画像処理することで前記ホーンの摩耗面や傷の状態を監視する画像処理手段とを備える
ことを特徴とする。
【0009】
上記の課題を解決するための第2の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置は、第1の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置において、
前記画像処理手段は、さらに、該画像処理手段に別途入力する車両情報により、異なる時刻において同一部分の前記画像を取得し、前記ホーンの異なる時刻における摩耗面を比較して該摩耗面の変化を検査する
ことを特徴とする。
【0010】
上記の課題を解決するための第3の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置は、第1の発明又は第2の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置において、
前記撮像手段は、ラインセンサであって、該ラインセンサはスキャン方向が前記パンタグラフの前記ホーンと平行になるように設置される
ことを特徴とする。
【0011】
上記の課題を解決するための第4の発明に係るパンタグラフのホーン監視装置は、第1の発明から第2の発明のいずれかひとつに係るパンタグラフのホーン監視装置において、
前記画像処理手段は、前記ホーンに塗装された対象色を前記画像中から色抽出処理によって抽出し、前記画像中の前記ホーンの位置を検出する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
第1の発明によれば、超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン部分の摩耗面や傷の状態を監視できるという利点がある。
第2の発明によれば、さらに、超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン部分の摩耗面や傷の変化を検出できるという利点がある。
第3の発明によれば、さらに、ラインセンサを使用することにより、微細なホーンの傷などを監視できるという利点がある。
第4の発明によれば、さらに、単色で塗装されたホーンが映った画像中から、ホーンの位置を単純に検出できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係るパンタグラフのホーン監視装置の種々の実施例について、図1〜図8を用いて説明する。なお、図1は本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図、図2は本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置のパンタグラフの構成を示した図、図3は本発明の第1の実施例に係るホーンの摩耗状態の例を示した図、図4は本発明の第2の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図、図5は本発明の第3の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図、図6は本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図、図7は本発明の第2の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図、図8は本発明の第4の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図である。
【実施例1】
【0014】
以下、本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置について説明する。本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置は、パンタグラフのホーン上面に帯状の摩耗面ができるという特徴を利用し、パンタグラフ上方に設置したカメラでホーン上面の摩耗面を撮影し、この画像を処理してホーンの状態を監視することを特徴とする。
【0015】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成について説明する。図1に示すように、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置は、主に、カメラ1と、このカメラ1で撮像した画像を画像処理する画像処理部2とにより構成されている。カメラ1は鉄道車両10の屋根上に設置されるパンタグラフ11の上方に位置するように設置され、さらに、トロリ線14と接するパンタグラフ11のホーン12上面を撮像できるように設置されている。なお、画像処理部2は、画像処理等を実行する汎用的な演算処理装置や、入力した画像等を記憶する汎用的な記憶装置等を備えている。
【0016】
ここで、パンタグラフ11のホーン12上面の摩耗について説明する。図2に示すように、パンタグラフ11は、主にすり板13やホーン12により構成されている。図3に示すように、ホーン12は丸い断面となっており、表面は塗装が施された塗装面12cとなっている。
【0017】
そして、このホーン12上面には、車両10の平常走行によるトロリ線14(図1参照)との接触によって、図3中にAで示す所定の摩耗幅の帯状の摩耗面12aができる。これに対し、ホーン12がトロリ線14以外の地上設備と接触した場合には、図3に示すようにホーン12に傷12bが残り、図3中にBで示す所定の幅より広い幅の異常な摩耗幅となる。
【0018】
そこで、図1に示した本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置では、ホーン12の摩耗を監視するために、パンタグラフ11の側方の上方にカメラ1を設置し、通過する車両10のホーン12の画像を取得する。図2に示すように、カメラ1は、ホーン12側方の上方に設置する。なお、カメラ1の視野は、図2中にCで示すようになるようにカメラ1を設置すればよいので、カメラ1の姿勢や位置についての厳密な制約はない。
【0019】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置におけるホーン監視処理の画像処理の手順について説明する。
図6に示すように、始めに、ステップs10において、画像処理部2は、カメラ1により撮像した画像を画像処理部2に入力し、かつ、入力した画像を画像処理部2に記録する。画像処理部2は、ステップs10における処理の終了後、ステップs11を実行する。
【0020】
ステップs11において、画像処理部2は、入力した画像中からホーン12(図2参照)を検出する。画像処理部2は、ステップs11における処理の終了後、ステップs12を実行する。
ステップs12において、画像処理部2は、ホーン12を検出した画像に2値化処理を施し、ホーン12上面の摩耗面12a(図3参照)を抜き出す。摩耗面12aはホーン12の塗装面12c(図3参照)に比べて白く反射するという特徴があるため、2値化処理により摩耗面12aを抽出することができる。画像処理部2は、ステップs12における処理の終了後、ステップs13を実行する。
【0021】
ステップs13において、画像処理部2は、摩耗面12aの幅を図3中にAで示す所定の摩耗幅として計測し、図3中にBで示す所定の幅より広い幅の異常な摩耗幅の有無を監視する。すなわち、ホーン監視装置内で機能する画像処理部2によって摩耗面12aの幅を監視する。画像処理部2は、ステップs13における処理の終了後、ステップs14を実行する。
【0022】
最後に、ステップs14において、画像処理部2は、現在時刻があらかじめ設定しておいた所定の時刻であるか判断する。画像処理部2は、現在時刻が所定の時刻である場合はホーン監視処理を終了し、現在時刻が所定の時刻で無い場合は次の画像を入力してステップs10を実行する。
【0023】
以上のように、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置によれば、超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン12の摩耗面12aや傷12b(図3参照)の状態を監視できるという利点がある。
【実施例2】
【0024】
以下、本発明の第2の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置について説明する。本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置は、同一の車両がカメラの前を通過する鉄道車両の特徴を利用し、同一ホーンの画像を取得し、このホーンの摩耗面を比較することにより、摩耗面の異常な変化を検知し、傷の発生区間を限定することを特徴とする。
【0025】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成について説明する。本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成は、実施例1に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成とほぼ同様であるが、同一の車両10を特定するために、図4中にDで示すように、画像処理部2に別途入力する列車情報(PIC:旅客案内情報処理装置)等で同一の車両10のパンタグラフ11の画像を取得するようにする点と、これにより同一のホーン12の異なる時刻における摩耗面12aを比較する点が異なる。
【0026】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置におけるホーン監視処理の画像処理の手順について説明する。
図7に示すように、始めに、ステップs20において、画像処理部2は、カメラ1により撮像した画像を画像処理部2に入力し、かつ、入力した画像を画像処理部2に記録する。画像処理部2は、ステップs20における処理の終了後、ステップs21を実行する。
【0027】
ステップs21において、画像処理部2は、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像であるか判断する。画像処理部2は、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像である場合は、ステップs22を実行し、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像でない場合は、次の画像を入力してステップs20を実行する。
【0028】
ステップs22において、画像処理部2は、入力した画像中からホーン12を検出する。画像処理部2は、ステップs22における処理の終了後、ステップs23を実行する。
ステップs23において、画像処理部2は、ホーン12を検出した画像に2値化処理を施し、ホーン12上面の摩耗面12a(図3参照)を抜き出す。摩耗面12aはホーン12の塗装面12c(図3参照)に比べて白く反射するという特徴があるため、2値化処理で摩耗面12aを抽出することができる。画像処理部2は、ステップs23における処理の終了後、ステップs24を実行する。
【0029】
ステップs24において、画像処理部2は、摩耗面12aの幅を図3中にAで示す所定の摩耗幅として計測し、図3中にBで示す所定の幅より広い幅の異常な摩耗幅の有無を監視する。すなわち、ホーン監視装置内で機能する画像処理部2によって摩耗面12aの幅を監視する。画像処理部2は、ステップs24における処理の終了後、ステップs25を実行する。
【0030】
ステップs25において、画像処理部2は、同一のホーン12の異なる時刻における画像を比較して摩耗面12aや傷12b(図3参照)の変化を検出する。画像処理部2は、ステップs25における処理の終了後、ステップs26を実行する。
【0031】
最後に、ステップs26において、画像処理部2は、現在時刻があらかじめ設定しておいた所定の時刻であるか判断する。画像処理部2は、現在時刻が所定の時刻である場合はホーン監視処理を終了し、現在時刻が所定の時刻で無い場合は次の画像を入力してステップs20を実行する。
【0032】
以上のように、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置によれば、超音波センサを含む他のセンサや画像処理手法では難しい、ホーン12部分の摩耗面12aや傷12bの変化を検出できるという利点がある。
【実施例3】
【0033】
以下、本発明の第3の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置について説明する。本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置は、実施例1及び実施例2に係るパンタグラフのホーン部分に、検査において鉄道車両が一定速度でカメラの前を通過するという特徴を利用し、ラインセンサのスキャン方向をパンタグラフのホーンと平行に向けて設置することにより、一次元の画像しか取得できないラインセンサで、平面的で高細精なホーンの画像を取得することを特徴とする。
【0034】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成について説明する。なお、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成は実施例1及び実施例2に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成とほぼ同様であるが、ラインセンサで取得した高細精な画像を処理して、ホーンの摩耗面と傷とを監視する点が異なる。
【0035】
図5に示すように、ラインセンサ3は、ラインセンサ3のスキャン方向がホーン12と平行になるように設置する。なお、ラインセンサ3の画像中にホーン12が映ればよいので、ラインセンサ3の設置位置やラインセンサ3の姿勢について厳密な制約は不要である。
【0036】
以上のように、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置によれば、ラインセンサ3を使用することにより、ホーン12の微細な傷12b(図3参照)などを監視できるという利点がある。
【実施例4】
【0037】
以下、本発明の第4の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置について説明する。本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置は、パンタグラフのホーンが単色で塗装されるという特徴を利用し、対象色の色抽出処理によって、画像中のホーンの位置を検出することを特徴とする。
【0038】
次に、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置におけるホーン監視処理の画像処理の手順について説明する。なお、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成は実施例1、実施例2及び実施例3に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成とほぼ同様であるためここでの説明は省略する。
【0039】
図8に示すように、始めに、ステップs30において、画像処理部2は、カメラ1により撮像した画像を画像処理部2に入力し、かつ、入力した画像を画像処理部2に記録する。画像処理部2は、ステップs30における処理の終了後、ステップs31を実行する。
【0040】
ステップs31において、画像処理部2は、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像であるか判断する。画像処理部2は、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像である場合は、ステップs32を実行し、入力した画像が同一のパンタグラフ11の画像でない場合は、次の画像を入力してステップs30を実行する。
【0041】
ステップs22において、画像処理部2は、入力した画像中から色抽出処理によりホーン12を検出する。すなわち、パンタグラフ11のホーン12部分の検査において、色抽出処理によって、対象とする色が多く分布する箇所を特定し、この箇所を画像中のホーン12の位置とする。画像処理部2は、ステップs32における処理の終了後、ステップs33を実行する。
【0042】
ステップs33において、画像処理部2は、ホーン12を検出した画像に2値化処理を施し、ホーン12上面の摩耗面12a(図3参照)を抜き出す。摩耗面12aはホーン12の塗装面12cに比べて白く反射するという特徴があるため、2値化処理で摩耗面12aを抽出することができる。画像処理部2は、ステップs33における処理の終了後、ステップs34を実行する。
【0043】
ステップs34において、画像処理部2は、摩耗面12aの幅を図3中にAで示す所定の摩耗幅として計測し、図3中にBで示す所定の幅より広い幅の異常な摩耗幅の有無を監視する。すなわち、ホーン監視装置内で機能する画像処理部2によって摩耗面12aの幅を監視する。画像処理部2は、ステップs34における処理の終了後、ステップs35を実行する。
【0044】
ステップs35において、画像処理部2は、同一のホーン12の異なる時刻の画像を比較して摩耗面12aや傷12bの変化を検出する。画像処理部2は、ステップs35における処理の終了後、ステップs36を実行する。
【0045】
最後に、ステップs36において、画像処理部2は、現在時刻があらかじめ設定しておいた所定の時刻であるか判断する。画像処理部2は、現在時刻が所定の時刻である場合はホーン監視処理を終了し、現在時刻が所定の時刻で無い場合は次の画像を入力してステップs30を実行する。
【0046】
以上のように、本実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置によれば、単色で塗装されたホーン12が映った画像から、ホーン12の位置を単純に検出できるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、例えば、画像処理によって電車のパンタグラフの異常を監視する分野に利用することが可能であり、特に、パンタグラフの画像を取得し、画像処理によってホーン部分の傷を検知する分野に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図
【図2】本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置のパンタグラフの構成を示した図
【図3】本発明の第1の実施例に係るホーンの摩耗状態の例を示した図
【図4】本発明の第2の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図
【図5】本発明の第3の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置の構成を示した図
【図6】本発明の第1の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図
【図7】本発明の第2の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図
【図8】本発明の第4の実施例に係るパンタグラフのホーン監視装置における画像処理の手順を示した図
【図9】一般的なパンタグラフの構造を示した図
【符号の説明】
【0049】
1 カメラ
2 画像処理部
3 ラインセンサ
10 鉄道車両
11 パンタグラフ
12 ホーン
12a 摩耗面
12b 傷
12c 塗装面
13 すり板
14 トロリ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンタグラフ上方に設置され、前記パンタグラフのホーンの上面の摩耗面の画像を撮像する撮像手段と、
前記画像を画像処理することで前記ホーンの摩耗面や傷の状態を監視する画像処理手段と
を備える
ことを特徴とするパンタグラフのホーン監視装置。
【請求項2】
請求項1に記載のパンタグラフのホーン監視装置において、
前記画像処理手段は、さらに、該画像処理手段に別途入力する車両情報により、異なる時刻において同一部分の前記画像を取得し、前記ホーンの異なる時刻における摩耗面を比較して該摩耗面の変化を検査する
ことを特徴とするパンタグラフのホーン監視装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のパンタグラフのホーン監視装置において、
前記撮像手段は、ラインセンサであって、該ラインセンサはスキャン方向が前記パンタグラフの前記ホーンと平行になるように設置される
ことを特徴とするパンタグラフのホーン監視装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパンタグラフのホーン監視装置において、
前記画像処理手段は、前記ホーンに塗装された対象色を前記画像中から色抽出処理によって抽出し、前記画像中の前記ホーンの位置を検出する
ことを特徴とするパンタグラフのホーン監視装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−294033(P2009−294033A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146967(P2008−146967)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【出願人】(390021577)東海旅客鉄道株式会社 (413)
【Fターム(参考)】