説明

半導体記憶装置及びその駆動方法

【課題】製造工程完了後にメモリ素子の駆動に必要な正負両極性の高電圧をメモリ素子に印加することを可能とした半導体装置を実現できるようにする。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板11に形成された被保護素子と、第1の保護トランジスタ41と、第2の保護トランジスタ42とを備えている。第1の保護トランジスタ41は、第2導電型の深いウェル15の上部に形成された第1導電型の第1のウェル51に形成されている。第2の保護トランジスタ42は第2導電型の第2のウェル52に形成されている。第2のソース・ドレイン拡散層21Bは、第3のソース・ドレイン拡散層22Aと電気的に接続され且つ第1のウェル51と同電位である。第4のソース・ドレイン拡散層22Bは、第2の拡散層27と電気的に接続され且つ第2のウェル52及び第2の拡散層27と同電位である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置及びその駆動方法に関し、特に局所電荷蓄積型不揮発性メモリ等を備えた半導体記憶装置及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電荷蓄積膜としてONO膜を用い、書込みにチャネルホットエレクトロン、消去にバンド間トンネル現象によるホットホールを用いる局所電荷蓄積型不揮発性メモリは、拡散工程中にチャージアップにより電荷注入を受けてしまうと、製造工程完了後にそれを除去することが困難な場合が多い。このため、拡散工程中のメモリ素子へのチャージアップダメージを抑制する技術が重要である。このため、拡散工程中にメモリ素子のゲート電極に保護素子を接続し、チャージアップダメージを抑制する技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
図10は、従来のチャージアップダメージを抑制する方法を示している。図10に示すように、メモリ素子のゲート電極である被保護素子150に配線140を用いてチャージアップ保護トランジスタ152を接続する。配線工程において正のチャージが被保護素子150のゲート電極に印加された場合には、同時に保護トランジスタ152のゲート電極にも正電圧が印加される。これにより、保護トランジスタ152がオン状態になってソース・ドレイン間が導通するため、チャージは被保護素子150のゲート電極に帯電することなく基板141に抜ける。また、被保護素子150のゲート電極に負のチャージが印加された場合には、保護トランジスタ152のソース・ドレイン拡散層とウェル拡散層とが順バイアスとなる。これにより、チャージは被保護素子150のゲート電極に帯電することなく基板141に抜ける。
【0004】
以上の動作により、第一層配線工程以降に発生するチャージアップに関しては、±1V程度に抑制可能である。
【0005】
なお、以降の説明において、ソース・ドレイン拡散層という表記は、一つのトランジスタに属するソース拡散層及びドレイン拡散層のいずれか一方を意味するものと定義する。ここで、一つのトランジスタに属する二つのソース・ドレイン拡散層のうちの一方がソース拡散層として機能するとき、他方はドレイン拡散層として機能する。
【特許文献1】米国登録特許6337502号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術は、製造工程完了後に負の電圧をメモリ素子に印加すると、保護素子であるトランジスタのドレインから基板に導通してしまう。このため、完成したメモリ素子に負のバイアスを印加することができないという問題がある。また、被保護素子とチャージアップ保護トランジスタとを配線を用いて接続しているため、保護効果が有効となる工程が配線工程以降であるという問題を有している。このため、配線工程よりも前の製造工程であるFEOL(Front End Of Line)プロセスにおける拡散工程中のチャージングからメモリ素子を保護することができない。
【0007】
メモリ素子の微細化に伴い、FEOLプロセスにおける拡散工程中のチャージアップがメモリセルの初期閾値電圧(Vt)ばらつき等へ及ぼす影響を無視できなくなってきており、大きな問題となっている。これは、メモリ素子の微細化に伴い低温プロセスが必要となること、微細加工のために高密度プラズマエッチング等のチャージアップが大きい加工装置を使用しなければならないこと等の事情による。例えば、MEOL(Middle End Of Line)プロセスにおいてコバルトシリサイドを使用した場合は、コバルトシリサイド形成以降は約650℃以下の低温プロセスが必要であり、ニッケルシリサイドを使用した場合は、ニッケルシリサイド形成以降は約450℃以下の低温プロセスが必要である。
【0008】
プロセスの低温化に伴い、FEOLプロセスにおいて蓄積された電荷を引き抜く熱処理工程(700℃以上が好ましい)をMEOLプロセス以降に入れることが困難となる。このため、配線工程以降のメモリ素子保護だけでは不十分となってきている。また、メモリ素子のゲート絶縁膜となるONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜)の膜厚が薄膜化されることによっても、拡散工程中のチャージアップ対策が重要になる。例えば、ONO膜の膜厚が30nmから15nmになると、FEOLレベルの拡散工程中におけるチャージングにより高電圧が印加された場合に、ONO膜に印加される電界は2倍となる。このため、ONO膜の薄膜化は、初期Vtを変動させる電荷注入を引き起こすおそれを増大させる。以上のような事情により、メモリ素子の微細化に伴い拡散工程中のチャージアップの影響が顕著になる。
【0009】
本発明は、前記の問題を解決し、製造工程完了後にメモリ素子の駆動に必要な正負両極性の高電圧をメモリ素子に印加することを可能とした半導体装置を実現し、また必要に応じてFEOLプロセスにおける拡散工程中のチャージアップから正負とも低電圧の範囲でメモリ素子を保護することを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の問題を解決するため、本発明は半導体装置を、第1導電型の第1のウェル上に形成された保護トランジスタと、第2導電型の第2のウェル上に形成された保護トランジスタとの直列構造を備えた構成とする。
【0011】
具体的に、本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体基板に形成された第2導電型の深いウェルと、深いウェルの上部に形成された第1導電型の第1のウェルと、半導体基板に形成された第2導電型の第2のウェルと、半導体基板に形成された第1導電型の第3のウェルと、半導体基板に形成され、被保護素子電極を有する被保護素子と、第1のウェルに形成された第1の保護トランジスタと、第2のウェルに形成された第2の保護トランジスタと、第1のウェルに形成され、保護素子電極と電気的に接続された第2導電型の第1の拡散層と、第3のウェルに形成された第1導電型の第2の拡散層とを備えている。第1の保護トランジスタは、第1のウェル上に形成された第1のゲート電極と、第1のゲート電極の両側方にそれぞれ形成された第2導電型の第1のソース・ドレイン拡散層及び第2のソース・ドレイン拡散層とを有している。第2の保護トランジスタは、第2のウェル上に形成された第2のゲート電極と、第2のゲート電極の両側方にそれぞれ形成された第1導電型の第3のソース・ドレイン拡散層及び第4のソース・ドレイン拡散層とを有している。第1のソース・ドレイン拡散層は、第1の拡散層と接している。第2のソース・ドレイン拡散層は、第3のソース・ドレイン拡散層と電気的に接続され且つ第1の第1のウェルと同電位である。第4のソース・ドレイン拡散層は、第2の拡散層と電気的に接続され且つ第2のウェル及び第2の拡散層と同電位である。
【0012】
本発明の半導体装置は、第1導電型の第1のウェルに形成された第1の保護トランジスタと、第2導電型の第2のウェルに形成された第2の保護トランジスタとを備えている。このため、正負両極性の拡散工程中チャージアップから約±1Vの低電圧で被保護素子を保護できるとともに、製造工程完了後に被保護素子に約±10V程度の正負両極性の高電圧を印加できる。また、第1の保護トランジスタのソース・ドレイン拡散層と被保護素子のゲート電極とが第1の拡散層を介在させて接続されており、その他の構成要素もすべて拡散層を介して電気的に接続できる。従って、配線工程以前のFEOLプロセスから、被保護素子の保護を行うことができる。
【0013】
本発明の半導体装置は、第2のウェルに形成された第2導電型の第3の拡散層をさらに備え、第3の拡散層は、第4のソース・ドレイン拡散層及び第2の拡散層と接している構成としてもよい。
【0014】
本発明の半導体装置は、第1のウェルに形成された第1導電型の第4の拡散層をさらに備え、第4の拡散層は、第2のソース・ドレイン拡散層と接している構成としてもよい。
【0015】
本発明の半導体装置において、第4の拡散層は、第3のソース・ドレイン拡散層と一体に形成されていてもよい。
【0016】
本発明の半導体装置は、被保護素子電極と第1の拡散層との間に形成された厚さが4nm以下の絶縁膜をさらに備え、被保護素子電極と第1の拡散層とは、絶縁膜を通過するトンネル電流により電気的に接続されている構成としてもよい。
【0017】
本発明の半導体装置において、第1の拡散層は、第1のソース・ドレイン拡散層と一体に形成されていてもよい。
【0018】
本発明の半導体装置は、第2のウェルの少なくとも一部が、深いウェルの上部に形成されていてもよい。
【0019】
本発明の半導体装置において、被保護素子は、電荷蓄積層への電子若しくは正孔の蓄積又は除去によりその記憶状態が変化する不揮発性メモリとしてもよい。
【0020】
本発明に係る第1の半導体装置の駆動方法は、本発明の半導体装置の駆動方法を対象とし、被保護素子電極に正電圧を印加する第1の動作時には、第1のゲート電極及び第1のウェルに接地電位を印加し、被保護素子電極に負電位を印加する第2の動作時には、第1のゲート電極及び第1のウェルに負電位又はそれよりも低い負電位を印加することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第2の半導体装置の駆動方法は、本発明の半導体装置の駆動方法を対象とし、被保護素子電極に正電圧を印加する第1の動作時には、第1のゲート電極及び第1のウェルに接地電位を印加し、被保護素子電極に負電位を印加する第2の動作時には、第2のゲート電極に接地電位又は正電位を印加することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る半導体装置及びその駆動方法によれば、製造工程完了後にメモリ素子の駆動に必要な正負両極性の高電圧をメモリ素子に印加することを可能とした半導体装置及び駆動方法を実現できる。また、必要に応じてFEOLプロセスにおける拡散工程中のチャージアップから正負とも低電圧の範囲までメモリ素子を保護することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1(a)及び(b)は、一実施形態に係る半導体装置の一例であり、(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。
【0024】
本実施形態の半導体装置は、被保護素子であるメモリ素子と、第1の保護トランジスタ41及び第2の保護トランジスタ42とを備えている。図1(a)及び(b)に示すように、第1導電型の半導体基板11における分離絶縁膜12により区画された領域に、第2導電型の深いウェル15が形成されている。深いウェル15の上部には、第1導電型の第1のウェル51及び第2導電型の第2のウェル52が形成されている。また、深いウェル15を除く領域には第1導電型の第3のウェル53が形成されている。なお、深いウェルとは、2.5μm程度の深さのウェルであり、一般的な1.5μm程度の深さのウェルを含むように形成されるウェルである。
【0025】
第1のウェル51には第1の保護トランジスタ41が形成されている。第1の保護トランジスタ41は、第1のウェル51の上に、第1のゲート絶縁膜16Aを介在させて形成された第1のゲート電極18Aを有している。第1のウェル51における第1のゲート電極18Aの両側方には、それぞれ第2導電型の第1のソース・ドレイン拡散層21A及び第2のソース・ドレイン拡散層21Bが形成されている。
【0026】
第1のソース・ドレイン拡散層21Aは、第1のウェル51に形成された第2導電型の第1の拡散層26と接している。第1の拡散層26の上には、開口部を有する絶縁膜31を介在させて被保護素子のゲート電極である被保護素子電極32が形成されている。被保護素子電極32は、開口部において第1の拡散層26と接している。
【0027】
第2のウェル52には第2の保護トランジスタ42が形成されている。第2の保護トランジスタ42は、第2のウェル52の上に、第2のゲート絶縁膜16Bを介在させて形成された第2のゲート電極18Bを有している。第2のウェル52における第1のゲート電極18Aの両側方には、それぞれ第1導電型の第3のソース・ドレイン拡散層22A及び第4のソース・ドレイン拡散層22Bが形成されている。
【0028】
第3のウェル53には、第1導電型の第2の拡散層27が形成されている。第2の拡散層27は、第2のウェル52に形成された第2導電型の第3の拡散層28と接している。第3の拡散層28は第4のソース・ドレイン拡散層22Bと接している。
【0029】
第3のソース・ドレイン拡散層22Aは、第2のウェル52と第1のウェル51との境界を越えて第1のウェル51側に延伸し、且つ第2のソース・ドレイン拡散層21Bと接している。
【0030】
被保護素子は一般的なメモリ素子とすればよい。具体的には、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)絶縁膜をゲート絶縁膜とするMONOS(金属/酸化膜/窒化膜/酸化膜/シリコン)メモリ、フローティングゲート(FG)電極を有するFG型メモリ又はスタティックラム(SRAM)若しくはダイナミックラム(DRAM)等の揮発性メモリとすればよい。一般に、メモリ素子のゲート電極は非常に細長い形状を有しており、工程中のチャージアップダメージを受けやすい性質を有しているため、本実施形態の構成を適用することにより信頼性及び歩留まりの向上が期待できる。また、メモリ素子以外の工程中のチャージアップダメージを受けやすい性質を有する半導体素子の保護に用いることも可能である。
【0031】
図1は、第1のゲート電極18Aと第2のゲート電極18Bとが接続され、共通の電極となっている例を示している。しかし、第1のゲート電極18Aと第2のゲート電極18Bとは独立した電極であってもよい。第1のゲート電極18Aと第2のゲート電極18Bとを共通の電極とすれば、それぞれを独立した電極とする場合と比べてアンテナ比が向上する。このため、製造工程中のチャージングを防止する際に、被保護素子電極32に印加される電圧と同極性の電圧が、第1のゲート電極18A及び第2のゲート電極18Bに印加されやすくなる。このため、保護効果をより安定して得ることが可能となる。さらに、図1は、第1のゲート電極18A及び第2のゲート電極18Bが被保護素子電極32と並行に延びるダミー電極33と共通となっている例を示している。第1のゲート電極18A及び第2のゲート電極18Bをダミー電極33と共通とすることにより、さらにアンテナ比を向上することができる。
【0032】
図1では、第2の拡散層27と第4のソース・ドレイン拡散層22Bとの間に第3の拡散層28を形成した例を示した。しかし、第4のソース・ドレイン拡散層22Bは、第2のウェル52及び第2の拡散層27と同電位となればよい。従って、第2の拡散層27と第4のソース・ドレイン拡散層22Bとが直接接する構成等としてもよい。
【0033】
また、第3のソース・ドレイン拡散層22Aが第2のウェル52と第1のウェル51との境界を越えて延伸され、第2のソース・ドレイン拡散層21Bと接している例を示した。しかし、第2のソース・ドレイン拡散層21Bと第3のソース・ドレイン拡散層22A及び第1のウェル51とが同電位となればよい。従って、図2に示すように第3のソース・ドレイン拡散層22Aと第2のソース・ドレイン拡散層21Bとが、第1のウェル51に形成された第1導電型の第4の拡散層29を間に挟んで接続されていてる構成としてもよい。また、第3のソース・ドレイン拡散層22Aと第4の拡散層とは接している必要はなく、第2のソース・ドレイン拡散層21Bと第3のソース・ドレイン拡散層22Aとが第1のウェル51と第2のウェル52の境界において接し、第2のソース・ドレイン拡散層21Bは、第1のウェル51に形成された第4の拡散層と接する構造としてもよい。
【0034】
第3のソース・ドレイン拡散層22Aが第2のウェル52と第1のウェル51との境界を越えて延伸する構造とする場合には、必然的に第2のウェル52の少なくとも一部と深いウェル15とが重なる。しかし、第2のウェル52を深いウェル15の上部に必ず形成する必要はない。また、第2のウェル52と深いウェル15とを同電位とする必要もない。
【0035】
図1では、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第1の拡散層26とを明確に区別して示している。しかし、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第1の拡散層26とを製造工程において明確に区分して形成する必要はない。例えば、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第1の拡散層26とを一体に形成し、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第1の拡散層26とが一体となった拡散層に被保護素子のゲート電極である被保護素子電極32を接続してもよい。
【0036】
図1(a)は、被保護素子電極32ごとに、第1の保護トランジスタ41と第2の保護トランジスタ42とをそれぞれ形成した例を示している。しかし、図3に示すように、第1の保護トランジスタ41は被保護素子電極32ごとに形成し、第2の保護トランジスタ42は共用する構成としてもよい。なお、図3においては第2の保護トランジスタ42が2つの被保護素子電極32に対して共通となっている例を示したが、第2の保護トランジスタ42が3つ以上の被保護素子電極32に対して共通となっている構成としてもよい。
【0037】
図4は、本実施形態の半導体装置の等価回路を示している。図4において第1導電型をP型とし、第2導電型をN型とし、第1の保護トランジスタ41をNMOS(Nチャネル金属酸化膜半導体)、第2の保護トランジスタ42をPMOS(Pチャネル金属酸化膜半導体)として記述しているが、すべての極性が逆であってもよい。図4に示すように、被保護素子であるメモリ素子のゲート電極に対して第1の保護トランジスタ41及び第2の保護トランジスタ42が直列に接続されている。第1の保護トランジスタ41は、図1に示した第1のゲート電極18Aと第1のソース・ドレイン拡散層21A及び第2のソース・ドレイン拡散層21Bとにより形成される。第2の保護トランジスタ42は、第2のゲート電極18Bと第3のソース・ドレイン拡散層22A及び第4のソース・ドレイン拡散層22Bとにより形成される。回路中に複数のダイオードが接続されているが、これは、各拡散層とウェル及びウェルと半導体基板とにより形成されたPN接合ダイオードである。図4における端子V1、端子V2、端子V3及び端子V4は、それぞれ図1の被保護素子電極32、第1のゲート電極18A、第1のウェル51及び第2のゲート電極18Bと対応する。
【0038】
次に、本実施形態の半導体装置の駆動方法について説明する。配線工程前を含む製造工程中に正のチャージアップが発生した場合には、表1に示すように端子V1、端子V2及び端子V4に正の電圧が印加され、第1の保護トランジスタ41がオン状態となる。このとき、正のチャージは、被保護素子電極32、第1の拡散層26、第1のソース・ドレイン拡散層21A、第1のゲート電極18Aの下に形成されるチャネル、第2のソース・ドレイン拡散層21B、第3のソース・ドレイン拡散層22A、第2のウェル52、第3の拡散層28、第2の拡散層27及び第3のウェル53を介して、半導体基板11へと抜ける。このため、メモリ素子へ正のチャージアップを抑制することができる。
【0039】
【表1】

【0040】
このように、正のチャージは第1の保護トランジスタ41のオン電流量により制限を受ける。このため、第1の保護トランジスタ41は、PMOSに比べて単位ゲート幅当たりの電流駆動能力が約2倍あるNMOSである方が、保護能力が高くなるため望ましい。さらに、この第1の保護トランジスタ41は、被保護素子電極32に対して一つずつ独立して形成する必要があるが、NMOSの方がPMOSよりも微細化しやすい。これは、PMOSのソース・ドレイン拡散層を構成するボロンよりも、NMOSのソース・ドレイン拡散層を構成する砒素の方が熱拡散係数が小さいためである。ここで、第1のウェル51と半導体基板11は電気的に分離されている必要がある。一般的に半導体基板11はP型であるため、この場合にはP型の半導体基板11とP型の第1のウェル51との間に、N型の深いウェル15を介して第1のウェル51を配置する必要がある。
【0041】
さらに詳しく説明すると、被保護素子電極32と第1の拡散層26との間はほぼ金属接合であり、この間の電位差はほぼ0Vとなる。第1の拡散層26と第1のソース・ドレイン拡散層21Aは同一導電型の拡散層であり、電位差はほぼ0Vとなる。第1のゲート電極18Aには正チャージが印加され、約+1V以上の電位でオン状態となるため、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第2のソース・ドレイン拡散層21Bの電位差はほぼ0Vとなる。第2のソース・ドレイン拡散層21Bと第3のソース・ドレイン拡散層22Aは、導電型は異なるが高濃度の拡散層同士の接合であること、また一般にその上部にサリサイド層を形成することから、電位差はほぼ0Vとなる。第3のソース・ドレイン拡散層22Aと第2のウェル52とは順バイアスとなるので、電位差はほぼ0Vとなる。第2のウェル52と第3の拡散層28は同一導電型であるので、電位差はほぼ0Vとなる。第3の拡散層28と第2の拡散層27は、導電型は異なるが高濃度の拡散層同士の接合であること、また一般にその上部にサリサイド層を形成することから、電位差はほぼ0Vとなる。第2の拡散層27と第3のウェル53及び半導体基板11は同一導電型であるので、電位差はほぼ0Vとなる。このようにして、被保護素子電極32に印加された正チャージは、半導体基板11、すなわち接地電位へ抜ける。
【0042】
配線工程前を含む製造工程中に負のチャージアップが発生した場合には、表1に示すように端子V1、端子V2及び端子V4に負電圧が印加され、約−1V以下の電位において第2の保護トランジスタ42がオン状態となる。これにより、被保護素子電極32、第1の拡散層26、第1のウェル51、第3のソース・ドレイン拡散層22A、第2のゲート電極18Bの下に形成されるチャネル、第4のソース・ドレイン拡散層22B、第3の拡散層28、第2の拡散層27及び第3のウェル53を介して、半導体基板11へと抜ける。このため、メモリ素子への負のチャージアップを抑制することができる。
【0043】
このように、負のチャージは、第2の保護トランジスタ42のオン電流量により制限を受ける。先に正のチャージで説明したようにPMOSの単位ゲート幅当たりの電流駆動能力はNMOSの約半分である。しかし、第2の保護トランジスタ42は図3に示すように、複数の被保護素子電極32に対して第2の保護トランジスタ42を共通化してもよいため、ゲート幅を増加させることが可能となり十分にチャージを逃すことができる。
【0044】
さらに詳しく説明すると、被保護素子電極32と第1の拡散層26との間はほぼ金属接合であり、この間の電位差はほぼ0Vとなる。第1の拡散層26と第1のウェル51は順バイアスとなるため、電位差はほぼ0Vになる。第1のウェル51と第3のソース・ドレイン拡散層22Aとは同一導電型であるので、電位差はほぼ0Vとなる。第2のゲート電極18Bには負チャージが印加されてオン状態となるため、第3のソース・ドレイン拡散層22Aと第4のソース・ドレイン拡散層22Bの電位差はほぼ0Vとなる。第4のソース・ドレイン拡散層22Bと第3の拡散層28は、導電型は異なるが高濃度同士の拡散層の接合であること、また一般にその上部にサリサイド層を形成することから、電位差はほぼ0Vとなる。第3の拡散層28と第2の拡散層27は、導電型は異なるが、高濃度同士の拡散層の接合であること、また一般にその上部にサリサイド層を形成することから、電位差はほぼ0Vとなる。第2の拡散層27と第3のウェル53及び半導体基板11は同一導電型であるので、電位差はほぼ0Vとなる。このようにして、被保護素子電極32に印加された負チャージは、半導体基板11、すなわち接地電位へ抜ける。
【0045】
なお、端子V1、端子V2のアンテナ比は、同程度又は端子V1と比べて大きくなるように設定しておくことが望ましい。これは、第1の保護トランジスタ41及び第2の保護トランジスタ42がより少ないチャージで閾値電圧よりも高い電圧が印加され、導通状態になるようにするためである。
【0046】
製造工程完了後のメモリ素子への電子注入時(書き込み動作時)には、表1に示すように端子V1、端子V2及び端子V3のそれぞれに、例えば9V、0V及び0Vを印加することにより第1の保護トランジスタ41をオフ状態とする。これにより、メモリ素子に所望の電圧を印加することができ、メモリ素子への電子注入を実現できる。
【0047】
製造工程完了後のメモリ素子の電流読み出し時においては、表1に示すように端子V1、端子V2及び端子V3のそれぞれに、例えば5V、0V及び0Vを印加することにより第1の保護トランジスタ41をオフ状態とする。これにより、メモリ素子に所望の電圧を印加することができ、メモリ素子の電流読み出しを実現できる。
【0048】
製造工程完了後におけるメモリ素子からの電子の引き抜き時又は正孔の注入時(消去動作時)には、表1に示すように端子V1に例えば−6V、端子V2及び端子V3に例えば−6Vを印加することにより、第1の保護トランジスタ41をオフ状態とする。これにより、メモリ素子に所望の電圧を印加することができ、メモリ素子からの電子引き抜き又は正孔注入を実現することができる。なお、端子V2及び端子V3を例えば−7Vとして、端子V1より低い(深い)負電位を印加してもよい。また、端子V4には、いかなる電位を印加しても動作するため、***と示している。
【0049】
表2に、別の駆動方法を示す。メモリ素子への電子注入時及び電流読み出し時は表1と同様である。電子の引き抜き時又は正孔の注入時には、表2に示すように端子V1に例えば−6V、端子V3をオープン状態に、端子V4に0V又は正電圧を印加する。第2のウェル52の電位は接地電位であるため、この電位印加により、第2の保護トランジスタ42をオフ状態とし、メモリ素子に所望の電圧を印加することができる。
【0050】
【表2】

【0051】
以下に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例について図面を参照して説明する。まず、図5に示すように、第1導電型の半導体基板11上の所定の領域に分離絶縁膜12、第2導電型の深いウェル15、第2のウェル52、第1のウェル51、第3のウェル53をそれぞれ形成する。これにより、被保護素子であるメモリ素子を形成するメモリ素子領域、第1の保護トランジスタを形成する第1の保護トランジスタ領域及び第2の保護トランジスタを形成する第2の保護トランジスタ領域を確定する。
【0052】
次に、図6に示すように、メモリ素子領域、第1の保護トランジスタ領域及び第2の保護トランジスタ領域に、膜厚が2nm〜30nmの絶縁膜66を形成する。なお、絶縁膜66を一体に形成する例を示しているが、メモリ素子領域、第1の保護トランジスタ領域及び第2の保護トランジスタ領域にそれぞれ独立の膜を形成してもよい。また、絶縁膜66は、将来ゲート絶縁膜となる。
【0053】
次に、図7に示すように、絶縁膜66におけるメモリ素子領域に形成された部分に開口部を形成する。続いて、開口部から第1のウェル51内に例えば1×1015/cm2の注入量で第2導電型不純物を注入し、第2導電型の第1の拡散層26を形成する。
【0054】
次に、図8に示すように、メモリ素子領域にメモリ素子のゲート電極である被保護素子電極32を形成し、第1の保護トランジスタ領域に第1のゲート電極18Aを形成し、第2の保護トランジスタ領域に第2のゲート電極18Bを形成する。被保護素子電極32は、開口部において第1の拡散層26と直接接するように形成すればよい。
【0055】
なお、界面に厚さが4nm以下の絶縁膜が存在する構成としてもよい。これは、4nm以下の膜厚の絶縁膜であれば、被保護素子電極32に10V程度の電圧(一般的に、不揮発性メモリは10V程度のゲート電圧で素子特性が変動する)が工程中のチャージアップとしてかかった場合に、被保護素子電極32と第1の拡散層26との間に直接トンネル電流が流れ、被保護素子電極32と第1の拡散層26との電気的な接続が十分に確保でき、実質的に絶縁膜がない状態と等価になるからである。また、4nm以下の絶縁膜が存在すれば基板からのSiの異常成長を抑制できるため、加工の安定性が増すという効果が得られる。
【0056】
次に、図9に示すように、第1のウェル51における第1のゲート電極18Aの両側方に例えば1×1015/cm2の注入量で第2導電型不純物を注入する。これにより第1のゲート電極18Aの両側方にそれぞれ、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第2のソース・ドレイン拡散層21Bとを形成する。この際に、第1のソース・ドレイン拡散層21Aと第1の拡散層26とが接するようにイオン注入を行う。また、第2のウェル52における第2のゲート電極18Bの両側方に例えば1×1015/cm2の注入量で第1導電型不純物を注入する。これにより第2のゲート電極18Bの両側方にそれぞれ、第3のソース・ドレイン拡散層22Aと第4のソース・ドレイン拡散層22Bとを形成する。この際に、第3のソース・ドレイン拡散層22Aが第1のウェル51に延伸し、第2のソース・ドレイン拡散層21Bと接するようにする。さらに、第2のウェル52には、第4のソース・ドレイン拡散層22Bと接するように第2導電型不純物を注入して第3の拡散層28を形成する。さらに、第3の拡散層28と接するように、第1導電型不純物を注入して第2の拡散層27を形成する。なお、不純物注入の順番は特に限定されない。また、同一の導電型の不純物注入を組み合わせて行ってもよい。
【0057】
また、第1のソース・ドレイン拡散層21A、第2のソース・ドレイン拡散層21B、第3のソース・ドレイン拡散層22A、第4のソース・ドレイン拡散層22B及び第3の拡散層28の上部に金属シリサイド層を形成することが好ましい。金属シリサイド層がない場合には、第2導電型の第2のソース・ドレイン拡散層21Bと第1導電型の第3のソース・ドレイン拡散層22Aとの接続及び第1導電型の第4のソース・ドレイン拡散層22Bと第2導電型の第3の拡散層28との接続は、逆バイアス時において高濃度不純物拡散層同士のPN接合耐圧による低耐圧を利用する。しかし、金属シリサイド層を形成することにより、直接の金属接合となるため接続性が向上し、製造工程中のチャージアップ保護電圧範囲をより低電圧とすることができる。
【0058】
以上のように、本実施形態の半導体装置は、従来技術においては被保護素子の保護効果が配線工程以降においてしか発揮できなかったのに対して、FEOLプロセスから保護効果が発揮される。
【0059】
また、従来技術においては、その構造上、製造工程完了後は被保護素子に負電圧を印加することができないのに対し、本実施形態の半導体装置は製造工程完了後に被保護素子に正負両極性の高電圧を印加できるという効果が得られる。
【0060】
なお、本実施形態においては、被保護素子であるメモリ素子のゲート電極と、第1の保護トランジスタのソース・ドレイン拡散層とを、第1の拡散層を介して接続することによりFEOLプロセスから保護効果を発揮させている。しかし、メモリ素子のゲート電極と第1の保護トランジスタのソース・ドレイン拡散層とを従来技術と同様の配線工程を通じて接続する構造も有用である。この場合、被保護素子は配線工程以降に保護されることになるが、製造工程完了後においてメモリ素子駆動のために負極性の高電圧をメモリ素子に印加できるとともに、基板中の拡散層同士を直結する構造としない分、製造工程数及び製造難易度を低減できるという効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明に係る半導体装置及びその駆動方法は、製造工程完了後にメモリ素子の駆動に必要な正負両極性の高電圧をメモリ素子に印加することが可能であり、また必要に応じてFEOLプロセスにおける拡散工程中のチャージアップから正負とも低電圧の範囲でメモリ素子を保護でき、特に局所電荷蓄積型不揮発性メモリ等の半導体装置及びその駆動方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】(a)及び(b)は一実施形態に係る半導体装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。
【図2】一実施形態に係る半導体装置の変形例を示す平面図である。
【図3】一実施形態に係る半導体装置の変形例を示す平面図である。
【図4】一実施形態に係る半導体装置を示す回路図である。
【図5】一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図6】一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図7】一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図8】一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図9】一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図10】従来例に係る半導体装置を示す回路図である。
【符号の説明】
【0063】
11 半導体基板
12 分離絶縁膜
15 深いウェル
16A 第1のゲート絶縁膜
16B 第2のゲート絶縁膜
18A 第1のゲート電極
18B 第2のゲート電極
21A 第1のソース・ドレイン拡散層
21B 第2のソース・ドレイン拡散層
22A 第3のソース・ドレイン拡散層
22B 第4のソース・ドレイン拡散層
26 第1の拡散層
27 第2の拡散層
28 第3の拡散層
29 第4の拡散層
31 絶縁膜
32 被保護素子電極
33 ダミー電極
41 第1の保護トランジスタ
42 第2の保護トランジスタ
51 第1のウェル
52 第2のウェル
53 第3のウェル
66 絶縁膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の半導体基板に形成された第2導電型の深いウェルと、
前記深いウェルの上部に形成された第1導電型の第1のウェルと、
前記半導体基板に形成された第2導電型の第2のウェルと、
前記半導体基板に形成された第1導電型の第3のウェルと、
前記半導体基板に形成され、被保護素子電極を有する被保護素子と、
前記第1のウェルに形成された第1の保護トランジスタと、
前記第2のウェルに形成された第2の保護トランジスタと、
前記第1のウェルに形成され、前記保護素子電極と電気的に接続された第2導電型の第1の拡散層と、
前記第3のウェルに形成された第1導電型の第2の拡散層とを備え、
前記第1の保護トランジスタは、前記第1のウェル上に形成された第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極の両側方にそれぞれ形成された第2導電型の第1のソース・ドレイン拡散層及び第2のソース・ドレイン拡散層とを有し、
前記第2の保護トランジスタは、前記第2のウェル上に形成された第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極の両側方にそれぞれ形成された第1導電型の第3のソース・ドレイン拡散層及び第4のソース・ドレイン拡散層とを有し、
前記第1のソース・ドレイン拡散層は、前記第1の拡散層と接し、
前記第2のソース・ドレイン拡散層は、前記第3のソース・ドレイン拡散層と電気的に接続され且つ前記第1のウェルと同電位であり、
前記第4のソース・ドレイン拡散層は、前記第2の拡散層と電気的に接続され且つ前記第2のウェル及び前記第2の拡散層と同電位であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第2のウェルに形成された第2導電型の第3の拡散層をさらに備え、
前記第3の拡散層は、前記第4のソース・ドレイン拡散層及び前記第2の拡散層と接していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1のウェルに形成された第1導電型の第4の拡散層をさらに備え、
前記第4の拡散層は、前記第3のソース・ドレイン拡散層と接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第4の拡散層は、前記第3のソース・ドレイン拡散層と一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記被保護素子電極と前記第1の拡散層との間に形成された厚さが4nm以下の絶縁膜をさらに備え、
前記被保護素子電極と前記第1の拡散層とは、前記絶縁膜を通過するトンネル電流により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1の拡散層は、前記第1のソース・ドレイン拡散層と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2のウェルの少なくとも一部が、前記深いウェルの上部に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記被保護素子は、電荷蓄積層への電子若しくは正孔の蓄積又は除去によりその記憶状態が変化する不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の駆動方法であって、
前記被保護素子電極に正電圧を印加する第1の動作時には、前記第1のゲート電極及び前記第1のウェルに接地電位を印加し、
前記被保護素子電極に負電位を印加する第2の動作時には、前記第1のゲート電極及び前記第1のウェルに前記負電位又はそれよりも低い負電位を印加することを特徴とする半導体装置の駆動方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の駆動方法であって、
前記被保護素子電極に正電圧を印加する第1の動作時には、前記第1のゲート電極及び前記第1のウェルに接地電位を印加し、
前記被保護素子電極に負電位を印加する第2の動作時には、前記第2のゲート電極に接地電位又は正電位を印加することを特徴とする半導体装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−192828(P2010−192828A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38102(P2009−38102)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】