説明

携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステム

【課題】本発明は携帯電話機を使用し、歩行の際のナビゲーションや店舗情報等の情報を提供する携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステムに関し、特に歩行ナビゲーションを実行すると共に、歩行中の店舗位置や店舗情報を携帯電話機を使用して得ることができる携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステムを提供するものである。
【解決手段】本発明は携帯電話機と管理サーバがインターネット等のネットワークを介して接続されたナビゲーションシステムであり、このようなシステムにおいて、利用者は歩行中携帯電話機に装備されたGPSアンテナを使用し、自己の位置を知ると共に、管理サーバから地図情報を取得して地図上に自己の位置を表示する。また、目的地を設定して、現在地から目的地までの最適経路を検索して携帯電話機のディスプレイに表示する。また、メールを使用しての互いの位置情報の交換を行い、更に高度計を使用したナビゲーションを行うことができ、例えばビル内の階数を含めた歩行ナビゲーションを行うことも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機を使用し、歩行の際のナビゲーションや店舗情報等の情報を提供する携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、所謂カーナビを始めとして地図情報を利用したナビゲーションシステムが提案されている。例えば、特許文献1には目的駅に到着してから駅出入口まで短い時間で行けるようにするナビゲーションシステムが提案されている。
【0003】
すなわち、CD−ROMの時刻表データに含まれる路線網データに、各駅の各出入口別に入線側路線及び入線方向と、出入口の組み合わせ別に入線側路線での最適降車車両位置情報を含めておき、操作部で出発地、目的地、出発予定日時から成る探索条件が指定されて探索が指示がされると、最適経路探索部がCD−ROMの道路データと、交通機関の時刻表データを用いて徒歩と交通機関の組み合わせにより、指定探索条件に応じて出発地から目的地までの最短時間で移動できる最適な経路を探索する発明である。
【特許文献1】特開2000−185464号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のナビゲーションシステムでは、歩行補助を行うことはできるが、歩行中の店舗情報や、メールを使用しての互いの位置情報の交換、更には高度計を使用したナビゲーションの開示は行われていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題は、請求項1に記載した発明によれば、管理サーバにネットワークを介して接続された携帯電話機において、利用者の位置情報を検出する位置情報検出手段と、前記利用者の高度情報を検出する高度情報検出手段と、前記位置情報検出手段によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索手段と、該検索手段の検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示手段とを有する携帯電話機を提供することによって達成できる。
【0006】
ここで、上記位置情報検出手段は、例えばGPS(global positioning system)センサであり、高度情報検出手段は高度計であり、これらの各センサを携帯電話機に装備すると共に、管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出し、この店舗情報を自己の位置情報と共に携帯電話機のディスプレイに表示する。
【0007】
このように構成することにより、歩行補助を行うと共に、歩行経路上の店舗位置や該店舗の情報を得ることができ、有用な携帯電話機を提供することができる。
請求項2の記載は、上記記請求項1記載の発明において、前記携帯電話機は目的地を設定し、現在位置から該目的地までの最適経路を検索し、該最適経路を表示する構成である。
【0008】
このように構成することにより、利用者は歩行中、目的地までの最適経路を検索し、この最適経路をディスプレイに表示することができ、歩行ナビゲーションとして有用に機能する携帯電話機が得られる。
【0009】
請求項3の記載は、上記記請求項1記載の発明において、前記店舗の位置情報に基づいて利用者の現在位置から各店舗までの移動ルートを作成し、該移動ルートを表示する構成である。
【0010】
このように構成することにより、利用者は携帯電話機を使用して目的地まで移動することができ、その間上記店舗の位置情報や販売する商品の情報等、多くの情報を得ることができる。
【0011】
請求項4の記載は、上記記請求項1、2、又は3の記載において、前記目的地又は店舗位置を鳥瞰表示した地図上の表示する構成である。
このように構成することにより、ディスプレイに表示する地図情報を見易くすることができる。
【0012】
請求項5の記載は、上記記請求項4の記載において、前記表示手段は、前記高度情報検出手段によって検出された利用者の高度情報を前記地図上に表示する構成である。
ここで、高度の表示は、例えば高度毎にターゲットの色を変える方法や、検知した高度値をそのまま表示する等の方法が考えられる。このように構成することにより、ディスプレイに表示する地図情報をより分かり易いものとすることができる。
【0013】
請求項6の記載は、上記記請求項1、2、3、4、又は5の記載において、前記携帯電話機には撮像手段が装備され、該撮像手段で撮影した写真画像は前記表示手段に表示される構成である。
【0014】
このように構成することにより、地図上に以前尋ねた場所の情報等を記憶することができ、ディスプレイに表示する地図情報を更に分かり易いものとすることができる。
請求項7の記載は、上記請求項1、2、3、4、5、又は6の記載において、前記管理サーバを介して他の携帯電話機との間でメールの送受信が可能であり、自己の位置情報を他の携帯電話機に送信し、他の携帯電話機の位置情報を自己の携帯電話機で受信する構成である。
【0015】
このように構成することにより、メールの送受信を行い、例えば自己の位置情報を他の携帯電話機に送信し、一方他の携帯電話機の位置情報を自己の携帯電話機で受信する構成である。
【0016】
また、待ち合わせ場所へのナビゲーションを容易にし、更に写真の添付や目的地の目印の写真画像等を送信してより簡単な操作で確実なナビゲーションシステムを構築するものである。
【0017】
上記課題は、請求項8に記載した発明によれば、ネットワークを介して管理サーバと携帯電話機が接続されたナビゲーションシステムにおいて、前記携帯電話機は、利用者の位置を検出する位置情報検出手段と、前記利用者の高度情報を検出する高度情報検出手段と、前記位置情報検出手段によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索手段と、該検索手段の検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示手段とを有し、前記管理サーバは、前記店舗情報及び店舗の位置情報を記憶する第1の記録手段と、建物の高さ情報を記憶する第2の記録手段と、前記携帯電話機からの要求を受信する受信手段と、該要求に従って前記情報を携帯電話機に送信する送信手段とを有し、前記利用者の徒歩によるナビゲーションを可能にするナビゲーションシステムを提供することによって達成できる。
【0018】
本発明は携帯電話機を使用したナビゲーションシステムの発明であり、このように構成することによっても、歩行補助を行うと共に、歩行経路上の店舗位置や該店舗の情報を得ることができ、有用なナビゲーションシステムを提供することができる。
【0019】
また、請求項9乃至14の記載は、前述の請求項2乃至7の記載に対応し、より有用なナビゲーションシステムを構築することができる。
上記課題は、請求項15に記載した発明によれば、管理サーバにネットワークを介して接続された携帯電話に使用するプログラムであって、利用者の位置を検出する位置情報検出処理と、前記利用者の高度情報を検出する高度情報検出処理と、前記位置情報検出処理によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索処理と、該検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示処理とを行うプログラムであり、コンピュータが実行可能なナビゲーションプログラムを提供することによって達成できる。
【0020】
本発明は携帯電話機に設定されたナビゲーションプログラムの発明であり、このように構成することによっても、歩行補助を行うと共に、歩行経路上の店舗位置や該店舗の情報を得ることができ、有用なナビゲーションシステムを提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は上記構成により、歩行ナビゲーションを実行すると共に、歩行中の店舗位置や店舗情報を携帯電話機を使用して得ることができる。
また、メールを使用しての互いの位置情報の交換を行う、例えば待ち合わせ場所の指定や、写真画像情報を含む地図情報の交換等を行うことができる。
【0022】
さらに、高度計を使用したナビゲーションを行うことができ、例えばビル内の階数を含めた歩行ナビゲーションを行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のシステム構成図である。同図に示すように、本システムは管理センタ1と多数の携帯電話機2a、2b、・・・がインターネットを含むネットワーク3を介して接続されている。尚、管理センタ1は後述するサーバを有し、本システムの管理運営を行う。また、携帯電話機2a、2b、・・・は利用者が歩行の際携帯し、後述する機能を有する。
【0024】
図2は管理センタ1に構築されたサーバの模式図である。同図において、サーバ4は、CPU5、ROM6、RAM7等で構成され、CPU5はROM6に記録されたシステムプログラムに従って処理を行い、必要に応じてサーバ4に接続された記憶装置8をアクセスする。
【0025】
また、ディスプレイ9には必要な情報が表示され、通信回線を介して情報の授受が行われる。尚、本例のシステム制御はROM6に記憶したプログラムに従って実行されるが、同図に示すようにサーバ4に配設されたメディアドライバ10にCD−ROM、フレキシブルディスク、MO等の記録媒体11を装着し、この記録媒体11から上記プログラムを読出して使用する構成としてもよい。
【0026】
図3は上記記憶装置8に構築されたデータベースの構成を説明する図である。本例のデータベースはエリア1に地図情報が記録され、この地図情報内に店舗の位置情報も記録されている。また、エリア2に上記店舗情報、例えば取り扱い商品の情報や写真画像の情報が記録されている。また、エリア2には建物の高さ情報や階数情報も記録されている。さらに、各階のテナント情報も記録されている。
【0027】
また、上記店舗情報としてはカテゴリー毎に記録され、例えば「食事」のカテゴリーの記憶エリアには、“中華料理店〇〇”、“日本料理店△△”等の店名と、その店の商品情報(メニュー情報)が登録されている。
【0028】
一方、図4は携帯電話機2a、2b、・・・内の機能ブロック図を示す。同図に示すように携帯電話機2a、2b、・・・は、CPU12、ROM13、RAM14、入力部15、ディスプレイ16、GPSアンテナ17、高度計18、通信制御部19を備える。
【0029】
CPU12は上記GPSアンテナ17や高度計18で検出する位置情報や高度情報、更に通信制御部19を介して前述のサーバ4から送信される地図情報や店舗情報及び店舗の位置情報等を利用して利用者に各種ナビゲーションを行う。ROM13はCPU12が上記制御処理を実行する際のプログラムを記憶し、RAM14はCPU13が上記処理を行う際のワークエリアとして機能する。
【0030】
入力部15は携帯電話機2a、2b、・・・に設けられた数値キーやファンクションキーからのキー操作信号を入力し、この操作信号をCPU12に供給する。また、GPSアンテナ17は、所定数以上の衛星から電波を受信し、該受信信号をCPU12に供給する。尚、この場合FM電波等を使用して位置補正を行う構成としてもよい。また、高度計18は例えば気圧センサ等で構成され、利用者の位置の気圧情報を検出してCPU12に送り、CPU12による高度算出処理が行われる。
【0031】
次に、場合を分けて本例の処理動作を説明する。
【実施例1】
【0032】
先ず、本例に使用する携帯電話機の位置情報表示機能について説明する。
利用者は自己の携帯電話機(例えば、携帯電話機2a)を持ち街中を歩行中、自己の位置を知りたい場合、対応するキーを操作することによってディスプレイ16に表示することができる。
【0033】
図5はこの処理を示すフローチャートである。先ず、キー操作が行われたか判断し(ステップ(以下、Sで示す)1)、キー操作が行われると(S1がYES)、指示内容の判断を行う(S2)。ここで、利用者の指示が自己の現在位置を確認するものであると判断すると、直ちにサーバ4に対して地図情報の送信要求を行う(S3)。
【0034】
サーバ4では上記送信要求があると地図情報を前述の記憶装置8から読み出し、要求のあった携帯電話機2aに送信する(S4がYES、S5、S6)。この情報は携帯電話機2aのディスプレイ16に表示され、更に表示された地図上に利用者の現在地を表示する(S7〜S9)。
【0035】
図6はこの表示状態を示す図である。また、地図上に自分の位置を表示させた状態で移動することが可能であり、例えばどの交差点を曲がるか等の判断を確実に行うことができる。したがって、本実施例によって利用者の歩行補助を行うことができる。
【0036】
また、本例で表示する地図は携帯電話機2aのキー操作部に設けられたキーを操作することによって地図のスクロール、及び回転処理を行うことができる。例えば、図7(a)に示すように、地図のスクロールは矢印キーを操作することによって希望する方向に地図を移動することができる。また、同図(b)に示すように、地図の回転は*キー及び♯キーを操作することによって行うことができる。
【実施例2】
【0037】
次に、目的地へのナビゲーション処理について説明する。
利用者は自己の携帯電話機(例えば、携帯電話機2a)を持ち、前述と同様街中を歩行中、ある場所へのナビゲーションを希望する場合対応するキーを操作する。図8はこの処理を説明するフローチャートである。
【0038】
前述と同様、先ずキー操作があるか判断し、キー操作があると、指示内容の判断を行う。ここで、利用者の指示がある目的地へのナビゲーションである場合、前述の処理によって先ず地図上に利用者の現在位置を表示する(S9)。図9(a)は地図上に利用者の現在位置(即ち、出発地)を設定した際の表示例である。
【0039】
次に、目的地を設定する(S10)。図9(b)は目的地の設定画面であり、同図(b)の例では目的地の設定として、履歴情報を使用する方法、郵便番号や電話番号を利用する場合方法、住所を利用する方法、予め設定された名称を利用する方法がある。尚、同図(b)の例では電話番号を利用しており、例えば“0559790000”の電話番号を入力して目的地の設定する。
【0040】
次に、検索キーを操作し、検索処理を開始する。(S11がYES)。CPU12は設定された目的地の位置情報とGPSアンテナ17から取得した現在位置の情報に基づいて経路を検索する。
【0041】
その後、検索処理が終了すると(S12がYES)、検索結果を表示する(S13)。ここで、検索結果が複数ある場合には最適な経路が表示される。図9(c)は最適経路の表示例である。この表示は文字表示であり、例えば出発地から目的地までの距離と時間が表示される。尚、地図表示させる場合には同図(c)に示す「図」の表示を指示することによって地図表示に切り替えることができる(ST14がYES、S13)。また、図9(d)は地図表示の例を示す。
【0042】
次に、利用者は検索結果を確認し、経路に問題がなければ「設」の表示を指示することによってナビゲーションの設定を完了する(S15がYES、S16)。一方、経路に問題がある場合、「再」の表示を指示することによって再設定処理が行われる(S15がNO、S17、S18)。
【0043】
以上のように、利用者は自分の現在に位置から目的地を設定し、ナビゲーションを実行することによって、目的地までの最適経路をディスプレイ16に表示することができ、効率よく目的地に向かうことができる。
【0044】
また、本例のナビゲーションは携帯電話機を使用して行うものであり、極めて設定が簡単であり、例えばポータブルタイプのカーナビを持ち歩く場合に比べて機能性、利便性に優れている。
【0045】
また、上記ナビゲーションにおいて、図10(a)に示すように遠近法を効果的に使用し、同図(b)に示すように右左折を直感的に可能とする表示ができ、同図(c)に示す鳥瞰表示も可能である。
【実施例3】
【0046】
次に、地図情報との連携機能について説明する。
図11は店舗情報及び店舗の位置情報を利用する機能を説明する図である。例えば、利用者が同図(a)に示す×位置にいる場合、携帯電話機2aを使用してカテゴリ毎の検索機能を利用することができる。例えば、同図(b)に示すように選択可能なカテゴリが表示され、利用者がガイド設定を選択すると同図(c)に示すガイドアイコンの表示が行われる。
【0047】
この表示には、例えば「見る」、「遊ぶ」、「食べる」等のカテゴリが表示され、利用者は希望するカテゴリを選択する。例えば、「食べる」のカテゴリを選択すると、この選択情報は前述と同様のアルゴリズムに従ってサーバ4に送信され、サーバ4では携帯電話機2aの位置情報とカテゴリの選択情報から最も利用者の現在地に近いレストランの情報を返送する。
【0048】
同図(d)にはこの例として、レストラン“アル・ポンテ”の情報が返送され、ディスプレイ16に表示される。また、同図(e)に示すように料理を写真で紹介することも可能である。さらに、「友達に教える」を選択すると閲覧したガイド情報の位置と経度緯度情報付き送信を行うことができる。
【0049】
尚、上記例では「食べる」のカテゴリを選択した例であるが、「見る」のカテゴリを選択すれば、例えば映画館情報や各種イベント情報が表示され、「遊ぶ」のカテゴリを選択すれば遊園地や各種テーマパークの情報が表示される。
【0050】
以上のように、利用者は自分の現在位置に近い店舗情報及び店舗の位置情報、映画館やテーマパーク等の情報を得ることができ、利用者にとって有用な情報端末機となる。
また、目的地を上記場所に設定し、ナビゲーションを実行することによって、目的地までの最適経路をディスプレイ16に表示することができ、効率よく目的地に向かうことができる。
【実施例4】
【0051】
次に、メールを利用した地図情報との連携機能について説明する。
図12はこの機能を説明する図である。本例は相手の位置を特定することによって待ち合わせ等に有効な機能である。以下、具体的に説明する。
【0052】
先ず、同図(a)は、相手(彼女)からメールが入り、当該メールからメールアドレスを取得する画面である。この場合、先ず待ち合わせを行う場合を決めるため、待ち合わせメールを相手に送信する(同図(b))。
【0053】
次に、相手は当該メールを確認し、現在位置をGPSアンテナ17によって取得する。そして、前述のサーバ4にアクセスし(同図(c))、現在地を送信元に知らせる。
次に、利用者はサーバ4から相手(彼女)の位置情報を取得し、当該目的地までの最適経路を検索する(同図(d))。この検索結果は、同図(e)に示すようにディスプレイ16に表示され、相手の位置(待ち合わせ場合)までの最適経路を容易に表示することができる。
【0054】
以上のように、本例よればメールによって相手の現在位置を知り、最適経路を検索して効率よく迎えのコースを設定することができ、極めて有効なナビゲーションシステムとすることができる。
【0055】
尚、本発明は上記各実施例に限らず、例えば撮像手段であるカメラ付き携帯電話機を利用し、地図にオリジナルな写真を合成し、ルート検索の際当該写真情報を利用するように構成してもよい。このように構成することにより、より利便性の優れた携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステムを構築することができる。
【0056】
さらに、歩行ナビゲーションを行う際高度計18を使用し、サーバ4から建物の階数及び高さ情報を取得し、ある建物に利用者が入った場合でも、利用者の現在する階数や、当該建物内のテナント情報を取得して有効なナビゲーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】管理センタに構築されたサーバの模式図である。
【図3】記憶装置に構築されたデータベースの構成を説明する図である。
【図4】携帯電話機の機能ブロック図である。
【図5】実施例1の処理を説明するフローチャートである。
【図6】実施例1の表示状態を示す図である。
【図7】(a)は、希望する方向に地図を移動する操作方法を説明する図であり、(b)は、地図を回転させる操作方法を説明する図である。
【図8】実施例2の処理を説明するフローチャートである。
【図9】(a)は、地図上に利用者の現在位置を設定した際の表示例であり、(b)は、目的地の設定画面であり、(c)は、最適経路の表示例であり、(d)は、地図の表示例を示す図である。
【図10】(a)は、遠近法を効果的に使用する例を示し、(b)は、右左折を直感的に可能とする表示例であり、(c)は、鳥瞰表示の例を示す図である。
【図11】実施例3の処理を説明する図であり、(a)は、利用者の地図上の位置を示し、(b)は、選択可能なカテゴリ例を示し、(c)は、ガイドアイコンの表示例を示し、(d)は、例えばレストラン“アル・ポンテ”の情報を示し、(e)は、料理の写真紹介例を示す図である。
【図12】実施例4の処理を説明する図であり、(a)は、相手からメールを示し、(b)は、待ち合わせメールの送信を示し、(c)は、現在地を送信元に知らせるメールであり、(d)は、目的地までの最適経路の検索表示であり、(e)は、ディスプレイの表示状態を示す図である。
【符号の説明】
【0058】
1 管理センタ
2a、2b、・・・ 携帯電話機
3 ネットワーク
4 サーバ
5 CPU
6 ROM
7 RAM
8 記憶装置
9 ディスプレイ
10 メディアドライバ
11 記録媒体
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 入力部
16 ディスプレイ
17 GPSアンテナ
18 高度計
19 通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバにネットワークを介して接続された携帯電話機において、
利用者の位置を検出する位置情報検出手段と、
前記利用者の高度情報を検出する高度情報検出手段と、
前記位置情報検出手段によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索手段と、
該検索手段の検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記携帯電話機は目的地を設定し、現在位置から該目的地までの最適経路を検索し、該最適経路を表示することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記店舗の位置情報に基づいて利用者の現在位置から各店舗までの移動ルートを検索し、該移動ルートを表示することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記表示手段は、前記目的地又は店舗位置を鳥瞰表示した地図上に表示することを特徴とする請求項1、2、又は3記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記表示手段は、前記高度検出手段によって検出した利用者の高度情報を前記地図上に表示することを特徴とする請求項4記載の携帯電話機。
【請求項6】
前記携帯電話機には撮像手段が装備され、該撮像手段で撮影した写真画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1、2、3、4,又は5記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記管理サーバを介して他の携帯電話機との間でメールの送受信が可能であり、自己の位置情報を他の携帯電話機に送信し、他の携帯電話機の位置情報を自己の携帯電話機で受信することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の携帯電話機。
【請求項8】
ネットワークを介して管理サーバと携帯電話機が接続されたナビゲーションシステムにおいて、
前記携帯電話機は、利用者の位置を検出する位置情報検出手段と、前記利用者の高度を検出する高度検出手段と、前記位置情報検出手段によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索手段と、該検索手段の検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示手段とを有し、
前記管理サーバは、前記店舗情報及び店舗の位置情報を記憶する第1の記録手段と、建物の高さ情報を記憶する第2の記録手段と、前記携帯電話機からの要求を受信する受信手段と、該要求に従って前記情報を携帯電話機に送信する送信手段とを有し、
前記利用者の徒歩によるナビゲーションを可能にすることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記携帯電話機は目的地を設定し、現在位置から該目的地までの最適経路を検索し、該最適経路を表示することを特徴とする請求項8記載のナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記店舗の位置情報に基づいて利用者の現在位置から各店舗までの移動ルートを検索し、該移動ルートを表示することを特徴とする請求項8、又は9記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記表示手段は、前記店舗位置を鳥瞰表示した地図上に表示することを特徴とする請求項8、9、又は10記載のナビゲーションシステム。
【請求項12】
前記表示手段は、前記高度検出手段によって検出した利用者の高度情報を前記地図上に表示することを特徴とする請求項11記載のナビゲーションシステム。
【請求項13】
前記携帯電話機には撮像手段が装備され、該撮像手段で撮影した写真画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8、9、10、11、又は12記載のナビゲーションシステム。
【請求項14】
前記管理サーバを介して他の携帯電話機との間でメールの送受信が可能であり、自己の位置情報を他の携帯電話機に送信し、他の携帯電話機の位置情報を自己の携帯電話機で受信することを特徴とする請求項8、9、10、11、12、又は13記載のナビゲーションシステム。
【請求項15】
管理サーバにネットワークを介して接続された携帯電話機に使用するプログラムであって、
利用者の位置を検出する位置情報検出処理と、
前記利用者の高度を検出する高度検出処理と、
前記位置情報検出処理によって検出した位置情報に基づいて前記管理サーバから店舗情報及び店舗の位置情報を読出す検索処理と、
該検索結果に基づいて前記店舗情報及び店舗の位置情報を表示する表示処理と、
を行うプログラムであり、コンピュータが実行可能なナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2005−106714(P2005−106714A)
【公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−342711(P2003−342711)
【出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【出願人】(599126800)株式会社エムティーアイ (17)
【Fターム(参考)】