説明

有害動物を防除するためのヒドラジド化合物

本発明は、有害動物、特に、昆虫、クモ形類動物及び線虫を防除するのに有用な新規ヒドラジド化合物及びその塩に関する。本発明は、さらにまた、昆虫、線虫及びクモ形類動物を防除する方法にも関する。本発明のヒドラジド化合物は、一般式(I)[式中、.....は、存在していないか、又は、共有結合であり;Aは、フェニル、ナフチル及び5員又は6員のヘテロ環状基(ここで、該5員又は6員のヘテロ環状基は、O、N及びSから互いに独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており、また、環員としてカルボニル基を有することができる)から選択される場合により置換されていてもよい環状基であり;Qは、単結合、C〜C−アルキリデン、O−C〜C−アルキリデン、S−C〜C−アルキリデン及びNR−C〜C−アルキリデンからなる群から選択され、ここで、最後に挙げた4つの基におけるアルキリデン基は、置換されていないか、又は、OH、=O、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−アルコキシから選択される1、2、3又は4の置換基を有しており;又は、A−Qは、一緒になって、C〜C10−アルキル(ここで、該アルキルは、=O、OH、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、ハロゲン又はC〜C−アルキルカルボニルオキシからなる群から選択される1又は2の置換基で置換されていてもよい)であってもよく;Xは、C=O、C=S又はSOであり;Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、フリル及びチエニルから選択される場合により置換されていてもよい芳香族基であり;R〜R及びRは、特許請求の範囲及び明細書内で記載されているとおりである]で表される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

[式中、
.....は、存在していないか、又は、共有結合である;
Aは、フェニル及び5員又は6員のヘテロ環状基(ここで、該5員又は6員のヘテロ環状基は、環員としてO、N及びSから互いに独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有しており、また、環員としてカルボニル基を有することができる)から選択される環状基であり、ここで、該環状基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、RN−CO−、フェニル、ベンジル及びフェノキシ(ここで、フェニル、ベンジル及びフェノキシは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル及びRN−CO−から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rを有していてもよく、また、いずれの場合にも、隣接している炭素原子に結合している2つの基RはCH=CH−CH=CH部分又はO−CH−O部分を形成してもよく、ここで、これらの2つの部分において、1個又は2個の水素原子は上記で定義されている基Rで置き換えられていてもよい;
Qは、単結合、C〜C−アルキリデン、O−C〜C−アルキリデン、S−C〜C−アルキリデン及びNR−C〜C−アルキリデンからなる群から選択され、ここで、最後に挙げた4つの基におけるアルキリデン基は、置換されていないか、又は、OH、=O、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−アルコキシから選択される1、2、3又は4の置換基を有している;
又は、
A−Qは、一緒になって、C〜C10−アルキル(ここで、該アルキルは、=O、OH、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、ハロゲン又はC〜C−アルキルカルボニルオキシからなる群から選択される1又は2の置換基で置換されていてもよい)であってもよい;
Xは、C=O、C=S又はSOである;
Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、フリル及びチエニルから選択される芳香族基であり、ここで、該芳香族基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニルオキシ、RN−CO−、フェニル、ベンジル及びフェノキシ(ここで、フェニル、ベンジル及びフェノキシは、置換されていなくてもよいか又は上記で定義されている1、2、3、4若しくは5の置換基Rで置換されていてもよい)から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rを有していてもよく、また、隣接している炭素原子に結合している2つの基RはO−CH−O部分を形成してもよく、ここで、該部分において、1個又は2個の水素原子は上記で定義されている基Rで置き換えられていてもよい;
は、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、フェニル及び5員又は6員のヘテロ環状基(ここで、該5員又は6員のヘテロ環状基は、O、N及びSから互いに独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有している)からなる群から選択され、ここで、最後に挙げた2つの基は、置換されていなくてもよいか又は上記で定義されている1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい;
は、H、ハロゲン、シアノ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、ヒドロキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル及びフェニル(ここで、該フェニルは、上記で定義されている1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)から選択される1価の基である;
は、H、ハロゲン、シアノ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、ヒドロキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル及びフェニル(ここで、該フェニルは、上記で定義されている1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)からなる群から選択される;
は、水素であるか、又は、Rについて与えられている意味の内の1つを有する;
又は
はRと一緒になって、O、S、CR10=N、N=N、O−CR1112、S−CR1112、N(R13)−CR1112、O−C(O)、O−C(S)、S−C(O)、N(R13)−C(O)又はN(R13)−C(S)から選択される2価の基である;
は、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、ベンジル及びフェニル(ここで、該ベンジル及びフェニルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル及びRN−CO−から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)からなる群から選択される;
は、H、C〜C10−アルキル(ここで、該アルキルは、CN又はNOで場合により置換されていてもよい)、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルコキシカルボニル(ここで、アルキルカルボニルのアルキル部分は、置換されていなくてもよいか、又は、C〜C10−アルキルチオ、フェニルチオ、フェニル及びフェノキシからなる群から選択される1、2又は3の置換基で置換されてもよい)、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、RN−CO−、ベンゾイル(C−CO−)、C〜C10−シクロアルキルカルボニル、R6a−CO−(ここで、R6aは、C〜C−アルコキシカルボニル、フェノキシ、ナフチル又は5員若しくは6員のヘテロ環状基(ここで、該5員又は6員のヘテロ環状基は、O、N及びSから互いに独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有している)であり、ここで、フェノキシ、ナフチル及び該5員又は6員のヘテロ環状基は置換されていなくてもよいか又は1、2、3、4若しくは5の上記で定義されている置換基Rで置換されていてもよい)及びベンジル(ここで、ベンジルは、1、2、3、4又は5の上記で定義されている置換基Rで置換されていてもよい)からなる群から選択される;
、Rは、互いに独立して、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、フェニル、ベンゾイル、ナフチル又はベンジルから選択され、ここで、当該4つの基におけるフェニル環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル及びC〜C10−ハロアルキルカルボニルから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基で置換されていてもよい;
は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、RN−CO−、フェニル、ベンゾイル、ナフチル又はベンジルであり、ここで、当該4つの基におけるフェニル環は、上記で定義されている1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい;
10は、水素であるか、又は、Rについて与えられている意味の内の1つを有する;
11、R12は、互いに独立して、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル及びC〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、ヒドロキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル及びハロ−C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキルから選択され、ここで、基R11又は基R12の一方は、さらにまた、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル又はRN−CO−であることもできる;
13は、水素、シアノ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、RN−CO−、フェニル又はベンジルであり、ここで、フェニル及びベンジルは、1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい]
で表されるヒドラジド化合物及びその塩(但し、A及びArが非置換フェニルであり、Qが単結合であり、XがC=Oであり、且つ、R、R、R、R及びRが水素である式(I)の化合物は除く)。
【請求項2】
Aが、フェニル及び5員又は6員のヘテロ環状基(ここで、該5員又は6員のヘテロ環状基は、O、N及びSから互いに独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有している)から選択される環状基であり、ここで、該環状基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、RN−CO−、フェニル、ベンジル及びフェノキシ(ここで、フェニル、ベンジル及びフェノキシは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−ハロアルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル及びRN−CO−から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rを有していてもよく、また、隣接している炭素原子に結合している2つの基RはCH=CH−CH=CH部分又はO−CH−O部分を形成してもよく、ここで、これらの2つの部分において、1個又は2個の水素原子は上記で定義されている基Rで置き換えられていてもよい;
Arが、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、フリル及びチエニルから選択される芳香族基であり、ここで、該芳香族基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルケニルオキシ、C〜C10−アルキニルオキシ、C〜C10−ハロアルキニルオキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、NR、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、RN−CO−、フェニル、ベンジル及びフェノキシ(ここで、フェニル、ベンジル及びフェノキシは、置換されていなくてもよいか又は上記で定義されている1、2、3、4若しくは5の置換基Rで置換されていてもよい)から互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基Rを有していてもよい;
が、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル及びC〜C10−ハロアルキニルからなる群から選択され;
が、H、C〜C10−アルキル(ここで、該アルキルは、CN又はNOで場合により置換されていてもよい)、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルキルスルフィニル、C〜C10−ハロアルキルスルフィニル、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル、C〜C10−ハロアルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシ−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、ハロ−C〜C10−アルコキシカルボニル−C〜C10−アルキル、RN−CO−及びベンジル(ここで、ベンジルは、上記で定義されている1、2、3、4又は5の置換基Rで置換されていてもよい)からなる群から選択され;
、Rが、互いに独立して、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、フェニル又はベンジルから選択され、ここで、フェニル及びベンジルは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルコキシ、C〜C10−ハロアルコキシ、C〜C10−アルキルチオ、C〜C10−ハロアルキルチオ、C〜C10−アルキルスルホニル、C〜C10−ハロアルキルスルホニル、ヒドロキシ、C〜C10−アルコキシカルボニル、C〜C10−ハロアルコキシカルボニル、C〜C10−アルケニルオキシカルボニル、C〜C10−ハロアルケニルオキシカルボニル、C〜C10−アルキルカルボニル及びC〜C10−ハロアルキルカルボニルから互いに独立して選択される1、2、3、4又は5の置換基で置換されていてもよい;
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(I)におけるArがフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか又は上記で定義されている1、2、3又は4の基Rで置換されている)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式(I)におけるXがC=Oである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(I)におけるAが、フェニル、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルから選択される環状基(ここで、該環状基は、上記で定義されている1、2又は3の置換基Rで置換されていてもよい)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式(I)におけるAが、フェニル、チエニル及びピリジルから選択される環状基(ここで、該環状基は、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ及びC〜C−ハロアルキルから互いに独立して選択される1、2又は3の置換基Rで置換されていてもよい)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式(I)におけるAが、2−チエニル(ここで、該2−チエニルは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ及びC〜C−ハロアルキルから互いに独立して選択される1、2又は3の置換基Rで置換されていてもよい)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式(I)におけるQが、単結合、−CH−、O−CH−、−S−CH−、−O−CH(CH)−及び−S−CH(CH)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
QとAが一緒になって、C〜C10−アルキル(ここで、該アルキルは、=O、OH及びC〜C−アルコキシからなる群から選択される1又は2の置換基で置換されていてもよい)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が、水素、C〜C10−アルキル及びC〜C10−ハロアルキルからなる群から選択される、請求項1で定義されている一般式(I)の化合物又はその塩。
【請求項11】
式(I)におけるRが、水素、ハロゲン及びC〜C−アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
式(I)におけるRが、水素、ハロゲン及びC〜C−アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
式(I)におけるRが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
が、水素であるか、又は、上記で定義されている基Rである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Arが、フェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ及びC〜C−ハロアルキルから互いに独立して選択される1、2若しくは3の基Rで置換されている)である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
がRと一緒になって−O−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
式(I)におけるArが、フェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、CN、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ及びC〜C−ハロアルキルから互いに独立して選択される1、2若しくは3の基Rを有していてもよい)である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
が、H、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−アルケニル及びC〜C10−ハロアルケニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
昆虫、クモ形類動物及び線虫から選択される有害生物を防除するための組成物であって、殺有害生物有効量の請求項1で定義されている一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物及び少なくとも1種類の不活性担体及び/又は少なくとも1種類の界面活性剤を含んでいる、前記組成物。
【請求項21】
昆虫、クモ形類動物及び線虫から選択される有害生物を防除する方法であって、該有害生物に、又は、それらの生息環境に、又は、該有害生物がそこで成育しているか若しくは成育し得る、繁殖地、食糧、植物、種子、土壌、地域、材料若しくは環境に、又は、該有害生物による攻撃若しくは侵襲から保護すべき材料、植物、種子、土壌、表面若しくは空間に、殺有害生物有効量の請求項1で定義されている一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物又はその塩を接触させることを含む、前記方法。
【請求項22】
前記有害生物が昆虫である、請求項21の記載の方法。
【請求項23】
昆虫、クモ形類動物及び線虫から選択される有害生物による攻撃又は侵襲から作物を保護する方法であって、殺有害生物有効量の請求項1で定義されている一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物又はその塩を作物に接触させることを含む、前記方法。
【請求項24】
昆虫、クモ形類動物及び線虫から選択される有害生物による攻撃又は侵襲から非生物材料を保護する方法であって、殺有害生物有効量の請求項1で定義されている一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物又はその塩を該非生物材料に接触させることを含む、前記方法。

【公表番号】特表2008−521856(P2008−521856A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543768(P2007−543768)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【国際出願番号】PCT/EP2005/012787
【国際公開番号】WO2006/058730
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】