説明

細胞増殖抑制剤

【課題】細胞増殖による病状を治療するのに有用な化合物、該化合物を含有する医薬組成物及びそれを用いる治療方法の提供。
【解決手段】式(I):


を有する化合物(例えば、4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド)、前記化合物を含有する医薬組成物及び前記化合物を用いる治療方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞増殖に起因するかまたは細胞増殖により悪化する病状を治療するのに有用な化合物、前記化合物を含有する医薬組成物、及び哺乳動物における細胞増殖の抑制方法に関する。
【背景技術】
【0002】
正常な細胞増殖コントロールを受けない細胞増殖により特徴づけられる新生物疾患はヒト及び他の哺乳動物における重大な死因である。癌の化学療法により、前記疾患を治療するための新規で且つより有効な薬物が提供され、微小管合成を乱す薬物が新生物細胞の増殖を抑制するのに有効であることも判明している。
【0003】
微小管は細胞構築、代謝及び分化の調節において重要な役割を有する。真核細胞の微小管系は動的集合及び分解マトリックスからなり、前記マトリックスにおいてチューブリンのヘテロダイマーが合成され、正常及び新生物細胞中で微小管が形成される。新生物細胞内では、チューブリンは有糸分裂スピンドルを形成する微小管に重合される。次いで、有糸分裂スピンドルの使用が満たされると微小管は解重合される。新生物細胞において微小管の重合または解重合を混乱させ、よって前記細胞の増殖を抑制する物質は、幾つかの最も有効な癌化学療法剤として使用される。
【0004】
細胞増殖によるピボット機能のために、微小管合成を抑制する物質は現在臨床的有用性に関して鋭意研究されてきた。例えば、米国特許第5,767,283号明細書、同5,721,246号明細書、同5,610,320号明細書、フランス国特許出願公開第2,729,421号明細書及び国際特許出願公開第96/27295号パンフレットを参照されたい。しかしながら、修飾または改良された活性プロフィールを有するチューブリン合成抑制化合物が依然として必要とされている。
【発明の開示】
【0005】
本発明の1態様として、式(I):
【0006】
【化2】

で表されるチューブリン合成抑制化合物、またはその医薬的に許容され得る塩またはプロドラッグを開示する。上記式中、

(1)−S(O)O−、
(2)−OS(O)−、
(3)−NRSO−{式中、Rは(a)水素、(b)ヒドロキシ、(c)アミジニル、(d)窒素保護基、(e)アルカノイル、(f)アルキル、(g)アルケニル、(h)アルキニル、(i)シクロアルキル、(j)シクロアルキルアルキル、(k)シクロアルケニル、(l)シクロアルケニルアルキル、(m)アリールオイル、(n)アルコキシ、(o)任意に(i)アルキル及び(ii)窒素保護基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得るヘテロシクロアルキルオイル、及び(p)−(CHNR(式中、xは0〜6であり、R及びRは独立して(i)水素、(ii)アルキル、(iii)アルケニル、(iv)アルキニル、(v)シクロアルキル、(vi)シクロアルキルアルキル、(vii)シクロアルケニル及び(viii)シクロアルケニルアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択され、前記(e)〜(n)は任意に(i)ヒドロキシ、(ii)ハロ、(iii)シアノ、(iv)アジド、(v)カルボキシ、(vi)アミジニル、(vii)アルキル、(viii)アリール、(ix)オキソ、(x)任意に(1’)アルキル及び(2’)窒素保護基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得るヘテロアリール、(xi)任意に(1’)アルキル及び(2’)窒素保護基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得るヘテロシクロアルキル、(xii)−NR(式中、R及びRは独立して(1’)水素、(2’)アルキル、(3’)アリール及び(4’)アルコキシアルキルからなる群から選択される)及び(xiii)−(アルキレン)−NRからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得る}、
(4)−SONR−(式中、Rは前記と同義である)、
(5)−S(O)CR1213−(式中、R12及びR13は独立して(a)水素、(b)アルキル、(c)アルケニル及び(d)アルキニルからなる群から選択される)、
(6)−SOCR1213
(7)−SCR1213−、
(8)−CR1213S(O)−、
(9)−CR1213SO−、及び
(10)−CR1213S−
からなる群から選択され、(1)〜(10)はその左端がRに、右端がフェニルに結合するものとして示されており;
はアリールまたはヘテロアリールであって、前記アリールまたはヘテロアリールは任意に
(a)オキソ、
(b)アジド、
(c)カルボキシ、
(d)カルボキサルデヒド、
(e)シアノ、
(f)ハロ、
(g)ヒドロキシ、
(h)ニトロ、
(i)ペルフルオロアルキル、
(j)ペルフルオロアルコキシ、
(k)アルキル、
(l)アルケニル、
(m)アルキニル、
(n)アルカノイルオキシ、
(o)アルコキシカルボニル、
(p)シクロアルキル、
(q)シクロアルキルアルキル、
(r)シクロアルケニル、
(s)シクロアルケニルアルキル、
(t)アルカノイル、
(u)アルコキシ、
(v)シクロアルコキシ、
(w)アリールオキシ、
(x)ヘテロアリールオキシ、
(y)チオアルコキシ、
(z)アルキルスルフィニル、
(aa)アルキルスルホニル、
(bb)−NR{式中、R及びRは独立して(i)水素、(ii)アルキル、(iii)アリールアルキル、及び(iv)任意に(1’)ハロ、(2’)ヒドロキシ及び(3’)−NR1011(式中、R10及びR11は独立して水素またはアルキルである)からなる群から選択される1〜2個の置換基で置換され得るアルカノイルからなる群から選択される}及び
(cc)−SONR(式中、R及びRは前記と同義である)
からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得;
及びRは独立して
(1)水素、
(2)アルキル、
(3)アルコキシ、
(4)チオアルコキシ、及び
(5)ヒドロキシ
からなる群から選択され;
、R及びRは独立して
(1)アルキル、
(2)アルコキシ、
(3)チオアルコキシ、及び
(4)ヒドロキシ
からなる群から選択され;
ただし、Lが−NRSO−であり、Rが(1)置換もしくは置換1H−インドリル−7−イル、(2)2位が−NRでモノ置換されているフェニル、(3)2位が−NRでモノ置換されているピリダ−3−イル、または(4)4位が−NRでモノ置換されているピリミジン−5−イルである組合せは除外される。
【0007】
本発明の好ましい実施態様は、Lが−SONR−であり、Rが前記と同義である化合物である。
【0008】
本発明の別の好ましい実施態様は、Rがアリールである化合物である。
【0009】
本発明の別の好ましい実施態様は、Rが任意に置換されたヘテロアリール、特にN−メチル置換1H−インドリルである化合物である。
【0010】
本発明の別の好ましい実施態様は、Rが置換アルカノイル、置換アリールオイルまたは任意に置換されたヘテロシクロアルキロイルである化合物である。
【0011】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−NRSO−であり、Rが前記と同義である化合物である。
【0012】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−SOCR1213−である化合物である。
【0013】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−SCR1213−である化合物である。
【0014】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−CR1213S(O)−である化合物である。
【0015】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−CR1213SO−である化合物である。
【0016】
本発明の別の好ましい実施態様は、Lが−CR1213S−である化合物である。
【0017】
本発明の更に別の好ましい実施態様は、Lが−OSO−である化合物である。
【0018】
本発明の更に別の好ましい実施態様は、Lが−SOO−である化合物である。
【0019】
本発明の別の態様として、式(I)を有する化合物を有効量投与することを含むチューブリン合成を抑制する必要のある哺乳動物におけるチューブリン合成を抑制する方法を開示する。
【0020】
本発明の更に別の態様として、式(I)を有する化合物を有効量投与することを含む癌の治療を要する哺乳動物における癌の治療方法を開示する。
【0021】
本発明の更に別の態様として、式(I)を有する化合物を含有する医薬組成物を開示する。
【0022】
(発明の詳細説明)
用語の定義
本明細書中、用語「アルカノイル」はカルボニル基を介して親分子基に結合しているアルキル基を指す。本発明のアルカノイル基は任意に置換され得る。
【0023】
本明細書中、用語「アルカノイルオキシ」は酸素原子を介して親分子基に結合しているアルカノイル基を指す。
【0024】
本明細書中、用語「アルケニル」は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む炭素数2〜6の1価の直鎖もしくは分枝鎖基を指す。本発明のアルケニル基は任意に置換され得る。
【0025】
本明細書中、用語「アルコキシ」は酸素原子を介して親分子基に結合しているアルキル基を指す。本発明のアルコキシ基は任意に置換され得る。
【0026】
本明細書中、用語「アルコキシアルキル」はアルキル基を介して親分子基に結合しているアルコキシ基を指す。
【0027】
本明細書中、用語「アルコキシカルボニル」はカルボニル基を介して親分子基に結合しているアルコキシ基を指す。
【0028】
本明細書中、用語「アルキル」は直鎖もしくは分枝鎖飽和炭化水素から誘導される炭素数1〜6の1価の基を指す。本発明のアルキル基は任意に置換され得る。
【0029】
本明細書中、用語「アルキル化剤」は反応中にアルキル基を形成し得る試薬を表す。アルキル化剤の例には、メチルトリフレート、ジメチルスルフェート、ヨードメタン、ブロモブタン、ブロモプロパン等が含まれる。
【0030】
本明細書中、用語「アルキレン」は直鎖もしくは分枝鎖飽和炭化水素から水素原子2個を除去して誘導される飽和の2価炭化水素基を指す。
【0031】
本明細書中、用語「アルキルスルフィニル」は−S(O)−基を介して親分子基に結合しているアルキル基を指す。
【0032】
本明細書中、用語「アルキルスルホニル」は−SO−基を介して親分子基に結合しているアルキル基を指す。
【0033】
本明細書中、用語「アルキニル」は少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む炭素数2〜6の1価の直鎖もしくは分枝鎖基を指す。本発明のアルキニル基は任意に置換され得る。
【0034】
本明細書中、用語「アミジニル」はイミンを介して親分子基に結合している−NR1011基(式中、R10及びR11は前記と同義である)を指す。
【0035】
本明細書中、用語「アリール」は少なくとも1個の芳香族環を有する単環式または二環式炭素環系を指す。アリール基の例はフェニル、ナフチル、1,2−ジヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、インデニル、アズレニル及びトロポニルから誘導される。本発明の二環式アリール基は前記基の飽和または不飽和部分を介して親分子基に結合し得る。本発明のアリール基本は任意に置換され得る。
【0036】
本明細書中、用語「アリールアルキル」は少なくとも1個のアリール基が結合しているアルキル基を指す。
【0037】
本明細書中、用語「アリールオキシ」は酸素原子を介して親分子基に結合しているアリール基を指す。
【0038】
本明細書中、用語「アリールオイル」はカルボニル基を介して親分子基に結合しているアリール基を指す。本発明のアリールオイル基は任意に置換され得る。
【0039】
本明細書中、用語「アジド」は−Nを指す。
【0040】
本明細書中、用語「塩基」は反応中プロトンを受容し得る試薬を表す。塩基の例には、炭酸塩(例えば、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸セシウム)、ハロゲン化物(例えば、フッ化セシウム)、リン酸塩(例えば、リン酸カリウム、リン酸二水素カリウム及びリン酸水素カリウム)、水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム)、ジシリルアミド(例えば、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド及びナトリウムヘキサメチルジシラジド)、トリアルキルアミン(例えば、トリエチルアミン及びジイソプロピルアミン)、ヘテロ環式アミン(例えば、イミダゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン及びピラジン)、二環式アミン(例えば、DBN及びDBU)、水素化物(例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム及び水素化カリウム)が含まれる。特定の変換のために選択される塩基は出発物質の種類、反応を実施する溶媒及び反応を実施する温度に依存する。
【0041】
本明細書中、用語「カルボキサルデヒド」は−CHOを指す。
【0042】
本明細書中、用語「カルボニル」は−C(O)−を指す。
【0043】
本明細書中、用語「カルボキシ」は−COHを指す。
【0044】
本明細書中、用語「シアノ」は−CNを指す。
【0045】
本明細書中、用語「シクロアルケニル」は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する炭素数4〜12の1価の単環式または二環式炭化水素を指す。
【0046】
本明細書中、用語「シクロアルケニルアルキル」は少なくとも1つのシクロアルケニル基が結合している本明細書に定義するアルキル基を指す。
【0047】
本明細書中、用語「シクロアルキル」は炭素数3〜12の1価の飽和環状炭化水素基を指す。
【0048】
本明細書中、用語「シクロアルキルアルキル」は少なくとも1つのシクロアルキル基が結合している本明細書に定義するアルキル基を指す。
【0049】
本明細書中、用語「ハロ」は−F、−Cl、−Brまたは−Iを指す。
【0050】
本明細書中、用語「ヘテロアリール」は環原子の少なくとも1個が酸素、硫黄及び窒素からなる群から独立して選択され、残りの環原子が炭素である5〜6個の環原子を含む環状芳香族基を指す。窒素原子は任意に4級化され得、硫黄原子は任意に酸化され得る。本発明のヘテロアリール基には、フラン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、オキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロリン、チアゾール、1,3,4−チアジアゾール、チエン、トリアゾール及びテトラゾールから誘導される基が含まれる。
「ヘテロアリール」には、上記したヘテロアリール環がアリール環、シクロアルキル環、シクロアルケニル環及び別の単環式ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環からなる群から独立して選択される1〜2個の環に融合している二環式または三環式環も含まれる。前記二環式または三環式ヘテロアリール環には、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チエン、ベンゾイミダゾール、シンノリン、イミダゾ[4,5−c]ピリジン、キナゾリン、チエノ[2,3−c]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、チエノ[2,3−b]ピリジン、インドリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、キノキサリン、ナフチリジン、キノリジン、インドール−、イソインドール−、インダゾール、インドリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾピラゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾ[1,5−a]ピリジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、イミダゾ[1,2−c]ピリミジン、イミダゾ[1,5−a]ピリミジン、イミダゾ[1,5−c]ピリミジン、ピロロ[2,3−b]ピリジン、ピロロ[2,3−c]ピリジン、ピロロ[3,2−c]ピリジン、ピロロ[3,2−b]ピリジン、ピロロ[2,3−d]ピリミジン、ピロロ[3,2−d]ピリミジン、ピロロ[2,3−b]ピラジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン、ピロロ[1,2−b]ピリダジン、ピロロ[1,2−c]ピリミジン、ピロロ[1,2−a]ピリミジン、ピロロ[1,2−a]ピラジン、チアゾ[1,5−a]ピリジン、プテリジン、プリン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、1,2−ジヒドロピロロ[3,2,1−hi]インドール−、インドリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリジン、イミダゾ[1,5−a]ピリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリジン、ピリド[1,2−a]インドール−、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン、5,11−ジヒドロジベンゾ[b.e][1,4]オキサゼピン及び2(1H)−ピリジノンから誘導されるものが含まれる。二環式または三環式ヘテロアリール環はヘテロアリール基それ自体またはこのヘテロアリール基が融合しているアリール、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはヘテロシクロアルキル基を介して親分子基に結合し得る。
【0051】
本明細書中、用語「ヘテロアリール」は式
【0052】
【化3】

[式中、Wは−O−または−NR10−(式中、R10は前記と同義である)であり、Yは−C(O)−または−(C(R10)(R11))−(式中、R10及びR11は前記と同義であり、vは1、2または3である)であり、Zは−CH−、−O−、−CHS(O)−(式中、tは0、1または2である)、−CHO−、−CHNR10−または−NR10−(式中、R10は前記と同義である)である]
を有する化合物も包含する。本発明のヘテロアリール基は任意に置換され得る。
【0053】
本明細書中、用語「ヘテロアリールオキシ」は酸素原子を介して親分子基に結合しているヘテロアリール基を指す。本発明のヘテロアリールオキシ基は任意に置換され得る。
【0054】
本明細書中、用語「ヘテロシクロアルキル」は、酸素、硫黄及び窒素からなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する非芳香族5〜7員環であって、各5員環は0〜1個の二重結合を有し、各6員環は0〜2個の二重結合を有するものを指す。代表的なヘテロシクロアルキル基には、3,4−ジヒドロピリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロフリル及び1,2,3,4−テトラヒドロピリジニルが含まれる。本発明のヘテロシクロアルキル基は任意に置換され得る。
【0055】
本明細書中、用語「ヘテロシクロアロキロイル」はカルボニル基を介して親分子部分に結合しているヘテロシクロアルキル基を指す。
【0056】
本明細書中、用語「ヒドロキシ」は−OHを指す。
【0057】
本明細書中、用語「イミン」は−C(=NR21)−(式中、R21は前記と同義である)を指す。
【0058】
本明細書中、用語「ニトロ」は−NOを指す。
【0059】
本明細書中、用語「窒素保護基」は合成中アミノ基を望ましくない反応から保護するための基を指す。慣用されている窒素保護基は、Greene,「有機合成における保護基(Protective Groups In Organic Synthesis)」、ニューヨークに所在のJohn Wiley & Sons(1991年)発行に記載されている。慣用されているN−保護基は、(a)アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、tert−ブチルアセチル、2−クロロアセチル、2−ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o−ニトロフェノキシアセチル、α−クロロブチリル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモベンゾイル及び4−ニトロベンゾイル)、(b)スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル及びp−トルエンスルホニル)、(c)カルバメート形成基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)−1−メチルエトキシカルボニル、α,α−ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル及びフェニルチオカルボニル)、(d)アリールアルキル基(例えば、ベンジル、トリフェニルメチル及びベンジルオキシメチル)、及び(e)シリル基(例えば、トリメチルシリル)からなる。好ましいN−保護基はホルミル、アセチル、ピバロイル、tert−ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
【0060】
本明細書中、用語「オキソ」は(=O)を指す。
【0061】
本明細書中、用語「ペルフルオロアルキル」は水素原子がすべてフッ素原子で置換されているアルキル基を指す。
【0062】
本明細書中、用語「ペルフルオロアルコキシ」は酸素原子を介して親分子基に結合しているペルフルオロアルキル基を指す。
【0063】
本明細書中、用語「ペルフルオロアルキル」は水素原子がすべてフッ素原子で置換されているアルキル基を指す。
【0064】
本明細書中、用語「医薬的に許容され得る塩」は、適切な医学的判断の範囲内で過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を生ずることなくヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、合理的な薬効/危険比を有する前記塩を意味する。医薬的に許容され得る塩は当業界で公知である。例えば、S.M.Bergeらが医薬的に許容され得る塩について援用により本明細書に含まれるとするPharmaceutical Sciences,66,p.1以降(1977)に詳細に記載している。前記塩は、本発明化合物の最終単離・精製過程中にその場で製造され得、または遊離塩基官能基を適当な酸と反応させて製造され得る。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、蓚酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。また、塩基性窒素含有基をハロゲン化低級アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル及びブチルの塩化物、臭化物及びヨウ化物)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミル)、長鎖ハライド(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルの塩化物、臭化物及びヨウ化物)、アリールアルキルハライド(例えば、ベンジル及びフェネチルの臭化物)等のような物質を用いて4級化され得る。こうすると、水または油に溶解または分散し得る生成物が得られる。医薬的に許容され得る酸付加塩を形成するために使用し得る酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸及びリン酸のような無機酸、及びシュウ酸、マレイン酸、コハク酸及びクエン酸のような有機酸が含まれる。
【0065】
塩基付加塩は、本発明化合物の最終単離・精製過程中にカルボン酸含有部分を適当な塩基(例えば、医薬的に許容され得る金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩)、アンモニア、または有機の第1級、第2級もしくは第三級アミンと反応させることによりその場で製造され得る。医薬的に許容され得る塩には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属をベースとするカチオン(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム及びアルミニウム塩等)、並びに非毒性の第4級アンモニア及びアミンカチオン(例えば、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン等)が含まれるが、これらに限定されない。塩基付加塩を形成するために使用される他の代表的な有機アミンには、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジン等が含まれる。
【0066】
本明細書中、用語「医薬的に許容され得るプロドラッグ」は適切な医学的判断の範囲内で過度の毒性、刺激、アレルギー反応等なしにヒト及び低級動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な薬効/危険比を有し、所期の用途に対して有効である本発明化合物のプロドラッグ並びに可能ならば本発明化合物の双イオン性形態である。
【0067】
本明細書中、用語「プロドラッグ」はインビボで、例えば血中での加水分解により式(I)を有する親化合物に迅速に変換される化合物を指す。十分な説明は、いずれも援用により本明細書に含まれるとするT.Higuchi及びV.Stella,「新規デリバリー系としてのプロドラッグ(Prodrugs as Novel Delivery Syste MS)」,A.C.S.Symposium Seriesの14巻及びEdward B.Roche編,「薬物設計における生体可逆性担体(Bioreversible Carriers in Drug Design)」,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press(1987)発行に記載されている。本発明の特に好ましいプロドラッグには、窒素、ヒドロキシまたはチオール基が任意にカルボキシ保護基でキャップされているアミノアシル、ビスアミノアシル(ダイマー)またはトリスアミノアシル(トリマー)基に結合している式(I)を有する化合物が含まれる。本明細書中、用語「アミノアシル」は天然または非天然のアミノ酸から誘導される基を指す。代表的なアミノアシル基には、ラセミ、DまたはL配置のグリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、セリン、スレオニン、システィン、フェニルアラニン及びチロシンから誘導されるものが含まれる。本発明のアミノアシル基は任意に置換され得る。本明細書中、用語「ビスアミノアシル」及び「トリアミノアシル」はそれぞれジ−及びトリ−アミノアシル基を指す。ビスアミノアシル基及びトリアミノアシル基の代表例には、ラセミ、DまたはL配置のグリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、セリン、スレオニン、システィン、フェニルアラニン及びチロシンから誘導されるダイマー及びトリマーが含まれる。
【0068】
本明細書中、用語「チオアルコキシ」は硫黄原子を介して親分子基に結合しているアルコキシ基を指す。
【0069】
本発明は、式(I)を有する化合物のインビボ生体内変化により形成される代謝物をも包含する。本明細書中、用語「代謝物」は酸化、還元、加水分解または結合による式(I)を有する化合物のインビボ生体内変化により形成される化合物を指す。本発明は、式(I)を有する化合物を形成すべく酸化、還元、加水分解または結合のようなインビボ生体内変化を受ける化合物をも包含する。生体内変化の詳細は、援用により本明細書に含まれるとするGoodman及びGilmanの「治療における薬理学的基礎(The Pharmacological Basis of Therapeutics)」、第7版に記載されている。
【0070】
本発明化合物には不斉またはキラル中心が存在し得る。本発明は、各種立体異性体及びその混合物を包含する。本発明化合物の各立体異性体は、不斉またはキラル中心を含む市販の出発物質から合成して、またはエナンチオマー化合物の混合物を調製後当業者に公知の分割により製造され得る。分割方法の例は、(1)エナンチオマーのラセミ混合物をキラル助剤に結合し、生じたジアステレオマーを再結晶またはクロマトグラフィーにより分離し、前記助剤から光学的に純粋な生成物を遊離させる方法、または(2)光学エナンチオマーの混合物をキラルクロマトグラフィーカラムを用いて直接分離する方法である。
【0071】
本発明化合物には幾何異性体が存在し得る。本発明は、炭素−炭素二重結合の周りの置換基の配置により生ずる各種幾何異性体及びその混合物も包含する。
【0072】
式(I)の範囲内に入る化合物には、下記化合物が含まれるが、これらに限定されない。
4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−((2−クロロアセチル)アミノ)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
2−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N,1−ジメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(3−クロロ−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インダゾル−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−メチル−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メチルベンゼンスルホネート、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホネート、
4−メチルフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−インドリンスルホネート、
4−メトキシフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
tert−ブチル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート、
N−(2−ヒドロキシエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−エチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(6−キノリニル)ベンゼンスルホンアミド
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−フルオロエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−エチル−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
4−ニトロフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−アミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−ジメチルアミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート、
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−((3−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−1−メチルピロリジニル)カルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−2−メチルアミノ)プロパノイル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−2−フェニルエタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((2S)−ピロリジニルカルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2,6−ジアミノヘキサノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾル−5−イル)プロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(3S)−3−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
(4S)−4−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
N−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(4−モルホリニルアセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((4−メチル−1−ピペラジニル)アセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルフィニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルホニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルファニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン、
2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((フェニルスルホニル)メチル)ベンゼン、
N−(2−アミノアセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−アミノアセチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)エチル)プロパンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)−2−オキソエチル)プロパンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、及び
N−((2S)2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド。
【0073】
本発明の実施のためにより好ましい化合物は、N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミドである。
【0074】
生物学的活性の測定
本発明化合物を、援用により本明細書に含まれるとするSkehan P.ら,「抗癌剤スクリーニングのための新しい比色細胞毒性アッセイ(New Colorimetric Cytotoxicity Assay for Anticancer Drug Screening)」,J.Natl.Cancer Inst.,82,1107−1112(1990)に記載されている96ウェル微量定量フォーマットにおいてヒト結腸腺癌のMDR陽性(HCT−15)細胞及びヒト肺大細胞癌のMDR陰性(NCI−H460)細胞を用いる48時間細胞増殖アッセイで試験した。簡単に説明すると、微量定量プレートのウェルに培養細胞及び本発明化合物(本発明化合物をDMSOに溶解し、10%の最終DMSO濃度につき培地100μlに対して11μlのDMSO溶液を添加して調製した10% DMSO中1.0×10−4〜1.0×10−11M)を順次充填した。0%の抑制レベルを示した薬物を含まない溶媒(DMSO)コントロール及び100%の抑制レベルを示したトリクロロ酢酸処理ウェルの2つのコントロールも各微量定量プレートに存在させた。細胞を培養器(37℃、5% CO雰囲気)において48時間増殖させた後、トリクロロ酢酸を添加して固定した。ウェルをスルホローダミンで染色し、1%酢酸で洗浄し、付着染料を溶解するために0.01Mトリス緩衝液(100μl)で処理した。染料溶液の吸光度をMolecular Devices SpectraMax340プレートリーダーを用いて測定した。コントロールの吸光度値に対する実験値の比例応答を計算することにより抑制%値を求めた。式(I)を有する化合物の代表例についての結果を表1に示す。
【0075】
【表1】


【0076】
表1のデータから明らかなように、実施例に具体的に記載されている化合物に限定されないがこれらの化合物を含めた本発明化合物は細胞増殖に起因するかまたは細胞増殖により悪化する病状の治療のために有用である。細胞増殖抑制剤として、本発明化合物は、乳房、結腸、直腸、肺、中咽頭、下咽頭、食道、胃、膵臓、肝臓、胆嚢、胆道、小腸、腎臓,膀胱及び尿路上皮を含めた尿管、頸部,子宮,卵巣,絨毛癌及び妊娠栄養膜疾患を含めた女性生殖管、前立腺,精嚢,睾丸及び生殖細胞腫瘍を含めた男性生殖管、甲状腺,副腎及び脳下垂体を含めた内分泌腺、血管腫,メラノーマ,骨または軟組織から生ずる(カポジ肉腫を含めた)肉腫を含めた皮膚、星状細胞腫,神経膠腫,神経膠芽細胞腫,網膜芽細胞腫,神経腫,神経芽細胞腫,神経線維腫及び髄膜腫を含めた脳、神経、眼及び髄膜の腫瘍、白血病や緑色腫,プラスマ細胞腫,プラーク,菌状息肉腫,皮膚T細胞リンパ腫/白血病,(ホジキン及び非ホジキンリンパ腫を含めた)リンパ腫を含めた造血悪性腫瘍に起因する充実性腫瘍、リウマチ様疾患,免疫及び変形性関節炎を含めた自己免疫疾患の予防、糖尿病性網膜症,未熟児網膜症,角膜移植拒絶,水晶体後繊維増殖症,血管新生緑内障,ルベオーシス,黄斑変性による網膜血管新生,低酸素症,眼の異常血管新生状態を含めた眼疾患、乾癬を含めた皮膚疾患、アテローム性プラーク内の血管腫や毛細管増殖,オスラー・ウェーバー症候群,心筋血管形成,プラーク血管新生,毛細血管拡張症,好血性関節,血管線維腫及び創傷顆粒形成を含めた血管疾患の原発性及び転移性充実性腫瘍及び癌の治療に有用である。
【0077】
本発明化合物は、単独でまたは放射線治療及び/または癌を治療するために患者に通常投与されている他の化学療法と組み合わせて使用したときに上記した腫瘍からの転移を予防するのにも有用であり得る。例えば、充実性腫瘍を治療する際に使用する場合、本発明化合物は化学療法剤、例えばα−インターフェロン、COMP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、メトトレキサート及びプレドニゾン)、エトポシド、mBACOD(メトトレキサート、ブレオマイシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン及びデキサメタゾン)、PRO−MACE/MOPP(プレドニゾン、メトトレキサート(w/ロイコビンレスキュー)、ドキソルビシン、シクロホスファミド、パクリタクセル、エトポシド/メクロルエミン、ビンクリスチン、プレドニゾン及びプロカルバジン)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、アンギオインヒビター、TNP−30、ペントサンポリスルフェート、血小板因子4、アンギオスタチン、LM−609、SU−101、CM−101、Techgalan、サリドマイド、SP−PG等と一緒に投与され得る。他の化学療法剤には、アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(メクロルエタミン、メルファラン、クロラムブシル、シクロホスファミド及びイホスファミド));カルスチン、ロムスチン、セムスチン及びストレプトゾシンを含めたニトロソース;ブスルファンを含めたアルキルスルホネート;デカルバジンを含めたトリアジン;チオテパ及びヘキサメチルメラミンを含めたエチエンイミン;メトトレキセートを含めた葉酸アナログ;5−フルオロウラシル及びシトシンアラビノシドを含めたピリミジンアナログ;6−メルカプトプリン及び6−チオグアニンを含めたプリンアナログ;アクチノマイシンDを含めた抗腫瘍抗生物質;ドキソルビシン、ブレオマイシン、マイトマイシンC及びメトラマイシンを含めたアントラサイクリン;タモキシフェン及びコルチコステロイドを含めたホルモン及びホルモンアンタゴニスト;及びシスプラチン及びブレキナールを含めたその他の薬剤が含まれる。例えば、腫瘍は手術、放射線または化学療法及び式(I)を有する化合物により通常通り治療され、その後微小転移の休止状態を延長し、残存する原発性腫瘍の増殖を安定化及び抑制するために式(I)を有する別の化合物を用いて治療し得る。
【0078】
治療方法
本発明は、本発明化合物を1つ以上の非毒性で医薬的に許容され得る担体と一緒に処方して含有する医薬組成物をも提供する。前記医薬組成物は、固体または液体形態で経口投与するため、非経口注射のためまたは直腸投与のために特に処方され得る。
【0079】
本発明の医薬組成物は、ヒト及び他の動物に対して経口、直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所(散剤、軟膏剤または滴剤を用いて)、口腔内に、または口内または鼻内スプレーとして投与され得る。本明細書中、用語「非経口」投与は静注、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下及び動脈内注射及び注入を含めた投与モードを指す。
【0080】
本発明の非経口注射用の医薬組成物は、医薬的に許容され得る滅菌の水性または非水性溶液、分散液、懸濁液または乳濁液、並びに使用直前に滅菌注射溶液または分散液に再構成される滅菌粉末からなる。好適な水性及び非水性の担体、希釈剤、溶剤及びビヒクルの例には、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)及びその好適な混合物、植物油(例えば、オリーブ油)、及び注射可能な有機エステル(例えば、オレイン酸エチル)が含まれる。コーティング材料(例えば、レシチン)を使用して、分散液の場合には所要の粒径を維持することにより、または界面活性剤を使用することにより適当な流動性が維持され得る。
【0081】
前記組成物は保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤のような助剤をも含み得る。微生物の作用は、各種抗菌剤及び抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等)を配合することにより防止し得る。糖、塩化ナトリウム等のような等張剤を配合することも望ましい。注入可能な剤型の吸収は吸収を遅らす物質(例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチン)を配合することにより遅らすことができる。
【0082】
場合により、薬物の効果を延長させるために、薬物の吸収を皮下または筋肉内注射から遅らせることが望ましい。これは、難水溶性の結晶性または非晶質物質の液体懸濁液を使用することにより達成され得る。薬物の吸収速度はその溶解速度に依存し、後者は結晶サイズ及び結晶形態に依存し得る。或いは、非経口投与される剤型の吸収は油性ビヒクル中に薬物を溶解または懸濁させることにより遅らせる。
【0083】
注射可能なデポ剤は、薬物のマイクロカプセルマトリックスを生物分解性ポリマー(例えば、ポリアクチド−ポリグリコリド)中に形成することにより作成する。薬物対ポリマーの比及び使用する特定ポリマーの種類に依存して、薬物の放出速度をコントロールし得る。他の生物分解性ポリマーの例にはポリ(o−エステル)及びポリ(無水物)が含まれる。デポ注射可能な組成物は、身体組織と適合性のリポソームまたはマイクロエマルション中に薬物を捕捉することによっても製造される。
【0084】
注射可能な組成物は、例えば細菌保持フィルターを介して濾過することにより、または使用直前に滅菌水または他の滅菌注射媒体に溶解または分散し得る滅菌固体組成物中に滅菌剤を配合することにより滅菌され得る。
【0085】
経口投与用の固体剤型には、カプセル剤、錠剤、ピル剤、散剤及び顆粒剤であり得る。前記の固体剤型では、活性化合物は少なくとも1つの不活性で医薬的に許容され得る賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウム)及び/またはa)充填剤または増量剤(例えば、澱粉、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース及びアラビアゴム)、c)湿潤剤(例えば、グリセロール)、d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ澱粉、タピオカ澱粉、アルギン酸、ある種のシリケート及び炭酸ナトリウム)、e)溶解遅延剤(例えば、パラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、第4級アンモニウム化合物)、g)湿潤剤(例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール)、h)吸着剤(例えば、カオリン及びベントナイトクレー)、及びi)滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)及びその混合物と混合されている。カプセル剤、錠剤及びピル剤の場合剤型は緩衝剤も含み得る。
【0086】
類似タイプの固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖のような賦形剤及び高分子量ポリエチレングリコール等を用いて軟質及び硬質ゼラチンカプセル中のフィラーとして使用され得る。
【0087】
錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、ピル剤及び顆粒剤の固体剤型は、腸溶コーティングや製薬業界で公知の他のコーティングのようなコーティング及び剤皮を用いて製造され得る。前記固体剤型は任意に増白剤を含み、腸管の特定部分に活性化合物のみまたは活性成分を優先的に任意に遅延様式で放出する組成物でもあり得る。使用可能な包埋組成物の例にはポリマー物質及びワックスが含まれる。
【0088】
活性化合物は、適当ならば1つ以上の上記賦形剤を含むマイクロカプセル形態であってもよい。
【0089】
経口投与用の液体剤型には、医薬的に許容され得る乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ剤及びエリキシル剤が含まれる。前記液体剤型は、活性化合物に加えて、水または他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤のような当業界で通常使用されている不活性希釈剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステル及びその混合物を含み得る。
【0090】
不活性希釈剤の他に、経口組成物は助剤、例えば湿潤剤、乳化・懸濁剤、矯味剤、矯臭剤及び香料をも含み得る。
【0091】
懸濁液は、活性化合物に加えて懸濁剤、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微小質セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガント及びその混合物を含み得る。
【0092】
直腸または膣投与用組成物としては、本発明化合物を適当な非刺激性賦形剤または担体、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、または室温で固体であるが体温では液体であり、よって直腸または膣腔中で溶融して活性化合物を放出する座薬ワックスと混合して調製し得る座薬が好ましい。
【0093】
本発明化合物はリポソームの形態でも投与され得る。当業界で公知のように、リポソームは通常リン脂質または他の脂質物質から誘導される。リポソームは、水性媒体中に分散する単膜または多重膜状の水和脂質結晶により形成される。リポソームを形成し得る非毒性で生理学的に許容し得、代謝可能な脂質を使用することができる。リポソーム形態の本発明の組成物は、本発明化合物以外に、安定剤、保存剤、賦形剤等を含み得る。好ましい脂質は天然または合成のリン脂質及びホスファセジルコリン(レシチン)である。
【0094】
リポソームの形成方法は当業界で公知である。例えば、Prescott編、「細胞生物学における方法(Methods in Cell Biology)」、XIV巻、ニューヨーク州ニューヨークに所在のAcademic Press(1976年)発行、p.33以降参照。
【0095】
本発明化合物を局所投与するための剤型には散剤、スプレー剤、軟膏剤及び吸入剤が含まれる。活性化合物を無菌条件下で医薬的に許容され得る担体及び所要により保存剤、緩衝剤または噴射剤と混合する。眼用組成物、眼用軟膏、散剤及び液剤も本発明の範囲に包含される。
【0096】
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の用量は、特定患者、組成物及び投与モードについて所望の治療応答を得るのに有効である活性成分の量が得られるように変更し得る。投与量は、特定化合物の活性、投与経路、治療する症状の重篤度及び治療する患者の状態や病歴に応じて選択される。しかしながら、まず所望の治療効果を得るために必要な量よりも少ない量から始め、その後所望の治療効果が得られるまで用量を漸増させることも可能である。
【0097】
哺乳動物患者に経口投与する場合、通常体重1kgあたり約1〜約50mg、より好ましくは約5〜約20mgの活性化合物を投与する。所望ならば、1日有効用量を投与のために複数回に分けて、例えば1日に2〜4回に分けてもよい。
【0098】
合成方法
本発明の化合物及び方法は、本発明化合物を製造し得る方法を示す下記合成スキームに関連させてより深く理解されるであろう。式(I)を有する化合物は各種合成ルートにより製造し得る。代表的方法をスキーム1に示す。基R、R、R、R、R、R、R12、R13及びLは、特記しない限り前記と同義である。下記する合成において適当な反応物質及び試薬を置換することにより式(I)の範囲内の他の化合物を合成することができることは当業者には容易に自明であろう。更に、式(I)を有する化合物の合成を成功裡に終わるためには基R、R、R、R、R、R、R12、R13及びLの種類に応じて選択的保護及び脱保護ステップ及びそのステップの順序は異なる順序で実施できることも等業者には自明であろう。一般的に使用されている保護基は、援用により本明細書に含まれるとするGreene,「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」,ニューヨークに所在のJohn Wiley & Sons(1981年)発行に記載されている。また、置換基R、R、R、R、R、R、R12、R13及びLは適当な市販されているか公知の出発物質を選択することにより決定され、例えば援用により本明細書に含まれるとする「包括的有機変換 官能基作成へのガイド(Comprehensive Organic Transformations. A Guide to Functional Group Preparations)」、ニューヨークに所在のVCH Publishers(1989年)発行に記載されているような公知の化学的方法により合成的に導入され得る。
【0099】
略語
以下のスキーム及び実施例の記載で使用した略語は次の通りである。
THF:テトラヒドロフラン、
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、
DMSO:ジメチルスルホキシド、
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート、
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート、
EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、
LDA:リチウムジイソプロピルアミド、
TFA:トリフルオロ酢酸、
DMAP:4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、
HATU:O−(アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、
Boc:tert−ブチルカルボニルオキシ、
DPPA:ジフェニルホスホリルアジド、
DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド、
HOOBT:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン、
HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、
EDCI:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、
CDI:1,1’−カルボニルジイミダゾール、及び
DMAP:N,N−ジメチルアミノピリジン。
【0100】
【化4】

【0101】
スキーム1に示すように、式(I)を有する化合物を中間体(i)及び中間体(ii)を反応させることにより製造した(ここで、X及びXは一緒になってLである)。(i)及び(ii)のいずれかで、XまたはXは通常の活性化スルホン酸であり得、その活性化スルホン酸の例にはスルホニルハライド、無水スルホン酸及びN−スルホニルイミダゾリドが含まれ、好ましくはスルホニルハライドである。カップリング反応で使用される溶媒は特に限定されないが、出発物質が可溶性であり且つ出発物質と殆ど反応しない溶媒が好ましく使用される。前記溶媒の例はピリジン、トリエチルアミン、THF、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、DMF、DMSOまたはその混合物である。スルホン酸のハライド誘導体及びアミンまたはアルコールを使用したときのように反応の進行に伴って酸が遊離する場合には、反応を好適な脱酸性化剤の存在下で実施することが好ましい。このために、塩基性溶媒(例えば、ピリジンまたはトリエチルアミン)を使用することが特に好ましいが、少なくとも化学量論量の塩基性溶媒を存在させた上記溶媒中でも反応を実施することができる。反応は通常室温で進行するが、必要によりより低温またはより高温でも実施することができる。反応時間は通常30分〜18時間であり、出発物質の種類及び反応温度に応じて適宜選択することができる。生成物が保護アミノまたはヒドロキシ基を有している場合には、生成物を必要により、酸またはピペリジンでの処理または触媒(例えば、パラジウム/炭素)の存在下での接触水素化のような慣用の脱保護方法により遊離アミノまたはヒドロキシ基を有する化合物に変換することができる。式(I)を有する化合物がニトロ基を有している場合には、そのニトロ基を還元することができる。還元は慣用の方法により実施可能であるが、ニトロ基からアミンへの変換を触媒としてパラジウム/炭素または酸化白金を用いる接触水素化によりまたは酸と亜鉛、鉄または錫を併用する還元により実施することが好ましい。接触還元は、有機溶媒(例えば、メタノール、エタノールまたはTHF)中通常の温度または高温で実施される。内在性または外在性アミノ基を有する式(I)の化合物上の基は任意にアルキル化、ホルミル化、アセチル化または当業者に公知の多数のアミン誘導化試薬と反応させてもよい。例えば、酸性N−H基をミツノブ条件下でアルコールと反応させ得る。好ましいミツノブ条件には、ホスフィン(好ましくは、トリフェニルホスフィンまたはトリ−n−ブチルルホスフィン)及び活性化剤(例えば、DEADまたはDIAD)の存在下での式(I)を有する化合物とアルコールの反応が含まれる。反応に使用される溶媒は特に限定されないが、ミツノブ反応には極性非プロトン性溶媒(例えば、THFまたはジオキサン)が特に好ましい。式(I)を有する化合物を当業者に公知の多数の試薬を用いてアルキル化してもよい。例えば、式(I)を有する化合物を非求核性塩基(例えば、水素化ナトリウムもしくはカリウム、またはリチウム、ナトリウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミド)の存在下で未置換または置換アルキル化剤と反応させることができる。この反応に使用される溶媒は特に限定されないが、アルキル化反応のためには極性非プロトン性溶媒(例えば、THF、DMF、DMSOまたはジオキサン)が特に好ましい。式(I)を有する化合物をハロゲン化剤と反応させてもよい。ハロゲン化剤の例にはN−クロロスクシンアミド、N−ブロモスクシンアミド、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、N−ブロモアセトアミド、臭素、塩素またはヨウ素が含まれる。この反応に使用される溶媒は特に限定されないが、クロロアルカン類(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム及び四塩化炭素)、ハロゲン化芳香族類(例えば、クロロベンゼン及びジクロロベンゼン)、水または有機酸(例えば、酢酸)が特に好ましい。
【0102】
【化5】

【0103】
スキーム2に示すように、式(I)(R=H)を有する化合物は、天然に存在するかまたは天然に存在しないアミノ酸またはアミノ酸由来のダイマーまたはトリマーとの反応により式(I)(R=任意にカルボキシル保護基をキャップしたアミノアシル、ビスアミノアシル(ダイマー)またはトリスアミノアシル(トリマー)残基)を有する化合物に内部変換され得る。代表的なアミノ酸には、塩基及び活性化剤の存在下でのN,N−ジメチルグリシン、N−メチル−L−プロリン、N,N−ジメチル−L−バリン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−N−メチルアラニン、(S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−フェニルグリシン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリン、N,N−ジ(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アスパラギン酸1−tert−ブチルエステル、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アスパラギン酸4−tert−ブチルエステル、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−グルタミン酸1−tert−ブチルエステル、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−グルタミン酸5−tert−ブチルエステル、(ビス(2−メトキシエチル)アミノ)酢酸、4−モルホリニル酢酸、(4−メチル−1−ピペラジニル)酢酸及び4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)安息香酸が含まれる。天然に存在するアミノ酸は商業的に購入し得るが、天然に存在しないアミノ酸は当業界で公知の方法により合成し得る。代表的な塩基には4−ピロリジニルピリジン、DMAP及びトリエチルアミンが含まれる。上記反応に使用される活性化剤の例にはDCC、EDCI、HOBT及びCDIが含まれる。上記反応に使用される典型的な溶媒にはジクロロメタン、四塩化炭素及びクロロホルムが含まれる。反応温度は約0〜約30℃であり、選択した方法により異なる。反応時間は通常約2〜約24時間である。好ましい実施態様では、ジクロロメタン中、室温で式(I)(R=H)を有する化合物をDCC及び4−ピロリジニルピリジンの存在下で天然に存在するまかたは天然に存在しないアミノ酸と16時間反応させると、式(I)(R=任意にカルボキシル保護基をキャップしたアミノアシル、ビスアミノアシル(ダイマー)またはトリスアミノアシル(トリマー)残基)を有する化合物が得られる。
【0104】
【化6】

【0105】
スキーム3は、式(I)(L=−S(O)CR1213、−SOCR1213、−SCR1213、−CR1213S(O)−、−CR1213SO−または−CR1213S−)を有する化合物の製造方法を示す。中間体(iii)及び(iv)(A及びAの一方はCHClであり、他方はSHである)を塩基の存在下で混合すると、所望生成物を得ることができる。上記反応に使用される塩基の例にはKOH、NaOH及びLiOHが含まれる。代表的な溶媒にはN,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、N−メチルピロリジノン及びその混合物が含まれる。反応温度は約25〜約50℃であり、反応時間は通常約1〜約12時間である。
【0106】
式(I)(L=−SCR1213−または−CR1213S−)を有する化合物は、酸化剤を用いて処理すると式(I)(L=−S(O)CR1213、−SOCR1213、−SCR1213、−CR1213S(O)−または−CR1213SO−)に内部変換され得る。代表的な酸化剤にはHと無水酢酸、及びペルオキシモノ硫酸カリウム(OXONE(登録商標))が含まれる。上記反応に使用される溶媒の例にはジクロロメタン、アセトン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びその混合物が含まれる。反応温度は約25〜約40℃であり、選択する方法により異なる。反応時間は通常約8〜約24時間である。
【0107】
式(I)[L=−SOCR1213−または−CR1213SO−(ここで、R12及びR13は水素である)]を有する化合物は、塩基及びアルキル化剤を用いて処理することにより式(I)[L=−SOCR1213−または−CR1213SO−(ここで、R12及びR13はアルキルである)]を有する化合物に内部変換され得る。代表的な塩基にはリチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド及びリチウムジイソプロピルアミドが含まれる。代表的なアルキル化剤にはヨードメタン、ブロモプロパン、ヨードブタン等が含まれる。上記反応に使用される溶媒の例にはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル及びメチルtert−ブチルエーテルが含まれる。反応時間は約2〜約6時間であり、反応温度は通常約0〜約30℃である。
【0108】
本発明の化合物及び方法は下記実施例に関連して十分に理解されるであろう。これらの実施例は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0109】
4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
ピリジン(5ml)中に3,4,5−トリメトキシアニリン(500mg,2.8ミリモル)を含む溶液をTHF(5ml)中の4−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(564mg,2.8ミリモル)で処理し、室温で18時間撹拌し、濃縮し、THF(1ml)に再溶解し、撹拌しながら水で処理し、濾過して、所望生成物820mgを得た。
【0110】
MS(DCI/NH)m/z 354(M+H)、371(M+NH
【0111】
【化7】

【実施例2】
【0112】
3,4−ジメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンズアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(232mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに3,4−ジメトキシベンゼンスルホニルクロリドを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物375mgを得た。
【0113】
MS(DCI/NH)m/z 384(M+H)、401(M+NH
【0114】
【化8】

【実施例3】
【0115】
4−トリフルオロメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(200mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4−トリフルオロメトキシベンゼンスルホニルクロリドを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物330mgを得た。
【0116】
MS(DCI/NH)m/z 408(M+H)、425(M+NH
【0117】
【化9】

【実施例4】
【0118】
4−トリフルオロメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(200mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4−トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリドを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物375mgを得た。
【0119】
MS(DCI/NH)m/z 392(M+H)、409(M+NH
【0120】
【化10】

【実施例5】
【0121】
4−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(500mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物850mgを得た。
【0122】
MS(DCI/NH)m/z 369(M+H)、386(M+NH
【0123】
【化11】

【実施例6】
【0124】
4−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
1:1 THF/メタノール(2ml)中に実施例5(100mg,0.20ミリモル)を含む溶液に窒素をパージし、10%パラジウム/炭素(100mg)で処理し、水素(1気圧)下で2時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮して、所望生成物90mgを得た。
【0125】
MS(DCI/NH)m/z 339(M+H)、356(M+NH
【0126】
【化12】

【実施例7】
【0127】
4−((2−クロロアセチル)アミノ)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
ジクロロメタン(1ml)中に実施例6(30mg,0.09ミリモル)を含む懸濁液をトリエチルアミン(19μl)及び無水クロロ酢酸(46mg)で順次処理すると、透明溶液が生じ、これを濃縮して、ジアシル化生成物が得られた。このジアシル化生成物をメタノール(1ml)に溶解し、NaHCOで処理し、18時間撹拌した。スラリーを水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物15mgを得た。
【0128】
MS(DCI/NH)m/z 415(M+H)、437(M+Na)
【0129】
【化13】

【実施例8】
【0130】
2−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(413mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物800mgを得た。
【0131】
MS(DCI/NH)m/z 369(M+H)、386(M+NH
【0132】
【化14】

【実施例9】
【0133】
4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例9A:4−メトキシ−3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド
0℃において硫酸(8ml)中に4−メトキシスルホニルクロリド(2g)を含む溶液に硝酸を滴下して処理し、0℃で約10分間撹拌し、これをジエチルエーテル及び氷を収容している分液漏斗に注意深く注いだ。水層をジエチルエーテル(3×)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物をジクロロメタンに溶解し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、高真空下に置き、4:1 ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0134】
実施例9B:4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(146mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに実施例9Aを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物280mgを得た。
【0135】
MS(DCI/NH)m/z 416(M+NH
【0136】
【化15】

【実施例10】
【0137】
3−アミノ−4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
1:1 THF/メタノール(8ml)中に実施例9B(150mg,0.38ミリモル)を含む溶液を10%パラジウム/炭素(100mg)で処理し、水素(1気圧)下で1時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮した。濃縮物をメタノール(0.5ml)に溶解し、ジエチルエーテル中1M HClで処理すると、白色固体が形成された。塩を十分に沈殿させるために更にジエチルエーテルで処理し、濾過した。吸湿性塩を水(2ml)に溶解し、凍結乾燥して、所望生成物100mgを得た。
【0138】
MS(DCI/NH)m/z 369(M+H)、386(M+NH
【0139】
【化16】

【実施例11】
【0140】
1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド
実施例11AN−ホルミルインドリン
トルエン(17ml)中にインドリン(5.0g)及び98%ギ酸(3.0g)を含む溶液をディーンスタークトラップを用いて6時間還流加熱し、冷却し、水で洗浄し、濃縮した。生じた暗褐色固体をメタノールに溶解し、元の容量の一部にまで濃縮し、1:1 ジエチルエーテル/ヘキサンで処理し、濃縮乾固して、所望生成物5.5gを得た。
【0141】
実施例11B5−クロロスルホニルインドリン−4−カルボキサルデヒド
0℃においてクロロスルホン酸(4.6ml)を30分間かけて実施例11A(2.0g)を用いて少しずつ処理し、0℃において5分間撹拌し、すべての泡が止まるまで100℃で加熱し、氷/水に注意深く注ぎ、2時間激しく撹拌し、濾過し、真空オーブンにおいて一晩乾燥して、所望生成物2.5gを得た。
【0142】
実施例11C1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(2.51g)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに実施例11Bを用いる以外は実施例1と同様に処理し、2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物4.8gを得た。
【0143】
MS(DCI/NH)m/z 410(M+NH
【0144】
【化17】

【実施例12】
【0145】
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド
室温においてメタノール(60ml)中に実施例11C(4.8g)を含む溶液をHClガスで約8分間処理し、濃縮乾固し、酢酸エチル及び水で処理した。水性洗浄液が僅かに塩基性になるまで有機層を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物4.0gを得た。
【0146】
MS(DCI/NH)m/z 365(M+H)、382(M+NH
【0147】
【化18】

【実施例13】
【0148】
5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
実施例13A5−ニトロ−1H−インドール−3−スルホニルクロリド
ジクロロメタン(30ml)中にクロロスルホン酸(3ml,45ミリモル)及びNaSO(700mg,4.9ミリモル)を含む溶液にジクロロメタン(20ml)中の5−ニトロインドール−(800mg,4.9ミリモル)を含む溶液を1時間かけて滴下して処理し、更に30分間撹拌し、デカントすると、粘稠な褐色油状物が生じた。この油状物を水(20ml)でゆっくり処理し、10分間撹拌し、濾過し、真空オーブンにおいて乾燥して、所望生成物651mgを得た。
【0149】
実施例13B5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(100mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに実施例13Aを用いる以外は実施例1と同様に処理し、2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物120mgを得た。
【0150】
MS(DCI/NH)m/z 407(M+H)、425(M+NH
【0151】
【化19】

【実施例14】
【0152】
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド
室温においてTHF(15ml)中に実施例11C(300mg,0.77ミリモル)を含む溶液を1M LiAlH(77ml,7.7ミリモル)で処理すると、固体が形成された。この固体を溶解すると曇った黄色溶液が生じ、これを室温で一晩撹拌し、0℃に冷却し、水(0.3ml)、15% NaOH(0.3ml)及び水(0.9ml)で順次処理し、30分間撹拌し、濾過して、アルミニウム複合体を除去した。濾液を含む層を分離し、有機層を酢酸エチル(50ml)で処理し、水(2×20ml)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物260mgを得た。
【0153】
MS(DCI/NH)m/z 379(M+H)
【0154】
【化20】

【実施例15】
【0155】
1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
実施例15A1−メチル−5−ニトロ−1H−インドール−3−スルホニルクロリド
ジクロロメタン(17ml)中にクロロスルホン酸(1.9ml,28ミリモル)及びNaSO(403mg,2.8ミリモル)を含む溶液をジクロロメタン(11ml)中に1−メチル−5−ニトロ−1H−インドール−(500mg,2.8ミリモル)を含む溶液を用いて1時間かけて処理し、30分間撹拌し、デカントすると、粘稠な褐色油状物が生じた。この油状物を水(20ml)でゆっくり処理し、10分間撹拌し、濾過した。濾液を真空オーブンにおいて乾燥して、所望化合物80mgを得た。この化合物を更に精製することなく次ステップで使用した。
【0156】
実施例15B1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
3,4,5−トリメトキシアニリン(47mg)を4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドの代わりに実施例15Aを用いる以外は実施例1と同様に処理して、所望生成物59mgを得た。
【0157】
MS(DCI/NH)m/z 439(M+NH
【0158】
【化21】

【実施例16】
【0159】
5−アミノ−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
1:1 メタノール/THF(2ml)中に実施例15(50mg,0.12ミリモル)を含む溶液を10%パラジウム/炭素で処理し、水素(1気圧)下で2.5時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮し、少量のメタノールに再溶解し、溶液が曇り、酸性になるまで数滴のジエチルエーテル中1M HClで処理し、固体が沈殿するまで更にジエチルエーテルで処理し、濾過し、真空オーブンで乾燥して、所望生成物35mgを得た。
【0160】
MS(DCI/NH)m/z 392(M+H)、409(M+NH
【0161】
【化22】

【実施例17】
【0162】
5−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
実施例13B(100mg)を実施例16と同様に処理して、所望生成物80mgを得た。
【0163】
MS(DCI/NH)m/z 378(M+H)、395(M+NH
【0164】
【化23】

【実施例18】
【0165】
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
メタノール(125ml)中に実施例12(0.909g)及びサルコミン(0.082g)を含む溶液をOで18時間処理し、濃縮した。濃縮物を2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望化合物を得た。
【0166】
MS(DCI/NH)m/z 363(M+H)、380(M+NH
【0167】
【化24】

【実施例19】
【0168】
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
0℃においてTHF(100ml)中に実施例18(1.01g,2.8ミリモル)を含む溶液をナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M,7ml,6.89ミリモル)で処理し、20分間撹拌し、CHI(195μl,3.1ミリモル)を滴下して処理し、室温に加温しながら18時間撹拌し、水で処理し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望化合物684mgを得た。
【0169】
MS(DCI/NH)m/z 377(M+H)、394(M+NH
【0170】
【化25】

【実施例20】
【0171】
N,1−ジメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
0℃においてTHF中に実施例18(50mg,0.14ミリモル)を含む溶液をNaH(鉱油中60%分散液,26mg,0.70ミリモル)を用いて少しずつ処理し、20分間撹拌し、CHI(52μl,0.84ミリモル)を滴下して処理し、室温に加温し、18時間撹拌し、水で処理し、酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を水(5ml)及びブライン(5ml)で順次洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物48を得た。
【0172】
MS(DCI/NH)m/z 391(M+H)
【0173】
【化26】

【実施例21】
【0174】
3,4,5−トリメトキシフェニル−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例21A3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホニルクロリド
J.Het.Chem.,23,1253(1986)に記載されている手順に従った。−10〜5℃において酢酸(26ml)及び12M HCl(47ml)中に3,4,5−トリメトキシアニリン(5.0g)を含む溶液を水(7ml)中にNaNO(2g)を含む溶液を用いてゆっくり処理し、−5℃で更に30分間撹拌し、酢酸(35ml)及び水(6ml)中にCuCl及びSOを含む冷(−5℃)溶液に少しずつ添加し、−5〜0℃で3時間撹拌し、室温に一晩加温し、氷に注ぎ、濾過し、乾燥して、所望生成物を得た。
【0175】
実施例21B3,4,5−トリメトキシフェニル−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
ピリジン(2ml)中に4−メトキシアニリン(139mg,1.1ミリモル)を含む溶液をTHF(2ml)中の実施例21A(300mg,1.1ミリモル)で処理し、室温で18時間撹拌し、濃縮し、THF(1ml)に再溶解し、撹拌しながら水で処理し、濾過して、所望生成物300mgを得た。
【0176】
MS(DCI/NH)m/z 353(M+H)、371(M+NH
【0177】
【化27】

【実施例22】
【0178】
N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンズアミド
実施例21Aを4−メトキシアニリンの代わりに5−アミノ−2−メトキシフェノールを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物を得た。
【0179】
MS(DCI/NH)m/z 369(M+H)、387(M+NH
【0180】
【化28】

【実施例23】
【0181】
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(456mg)を4−メトキシアニリンの代わりに1H−インドール−5−アミンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物480mgを得た。
【0182】
MS(DCI/NH)m/z 377(M+H)、394(M+NH
【0183】
【化29】

【実施例24】
【0184】
N−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(195mg)を4−メトキシアニリンの代わりにN,N−ジメチル−1,4−ベンゼンジアミンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物200mgを得た。
【0185】
MS(DCI/NH)m/z 367(M+H)
【0186】
【化30】

【実施例25】
【0187】
N−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(250mg)を4−メトキシアニリンの代わりに3−フルオロ−4−メトキシアニリンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物310mgを得た。
【0188】
MS(DCI/NH)m/z 371(M+H)、389(M+NH
【0189】
【化31】

【実施例26】
【0190】
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例21A(125mg)を4−メトキシアニリンの代わりに4−トリフルオロメトキシアニリンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物125mgを得た。
【0191】
MS(DCI/NH)m/z 407(M+H)、425(M+NH
【0192】
【化32】

【実施例27】
【0193】
3,4,5−トリメトキシ−N−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例21A(125mg)を4−メトキシアニリンの代わりに2,3,4,5,6−ペンタフルオロアニリンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物120mgを得た。
【0194】
MS(DCI/NH)m/z 413(M+H)、431(M+NH
【0195】
【化33】

【実施例28】
【0196】
N−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド塩酸塩
実施例28Atert−ブチル2−メトキシ−5−ニトロフェニルカルバメート
ジクロロメタン中に2−メトキシ−5−ニトロアニリン(2.0g,12ミリモル)を含む溶液をNaHCO及びジ(tert−ブチル)ジカーボネートを用いて順次処理し、室温で一晩撹拌し、DMAP(10mg)及びトリエチルアミン(600μl,4ミリモル)で処理し、室温で2日間撹拌し、1M HClで中和し、酢酸エチル(500ml)で抽出した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を5%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物3gを得た。
【0197】
実施例28Btert−ブチル5−アミノ−2−メトキシフェニルカルバメート
1:1 THF/メタノール(40ml)中に実施例28Aを含む溶液を10%パラジウム/炭素(800mg)で処理し、水素(1気圧)下で1時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮して、所望生成物を得た。
【0198】
実施例28CN−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(200mg)を4−メトキシアニリンの代わりに実施例28Bを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物300mgを得た。
【0199】
実施例28DN−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド塩酸塩
ジクロロメタン(1ml)中に実施例28Cを含む溶液をジオキサン中の4.0M HClで処理し、1時間撹拌し、元の容量の一部にまで濃縮し、ジエチルエーテルで処理して、所望生成物250mgを沈殿させた。
【0200】
MS(DCI/NH)m/z 369(M+H)、386(M+NH
【0201】
【化34】

【実施例29】
【0202】
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例29A1−メチル−4−ニトロ−1H−インドール−
0℃においてTHF(15ml)中に4−ニトロインドール−(500mg,3.1ミリモル)を含む溶液をNaH(290mg,9.3ミリモル)を用いて少しずつ処理し、30分間撹拌し、ヨウ化メチル(0.95ml,15.5ミリモル)を滴下して処理し、室温に18時間加温し、水及び酢酸エチル(200ml)を用いて順次処理し、ブライン(100ml)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物を得た。これを更に精製することなく次ステップに使用した。
【0203】
実施例29B1−メチル−1H−インドール−4−アミン
実施例29A(500mg)を実施例28Bと同様に処理して、所望生成物400mgを得た。
【0204】
実施例29C3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例29B(82mg,0.56ミリモル)をピリジン(1ml)に溶解し、THF(1ml)中の実施例21A(150mg,0.56ミリモル)を用いて少しずつ処理し、18時間撹拌し、濃縮し、少量のTHFで処理して濃縮物を溶解し、激しく撹拌しながら水で処理した。沈殿を濾過し、真空オーブンにおいて撹拌して、所望生成物180mgを得た。
【0205】
MS(DCI/NH)m/z 377(M+H)、394(M+NH
【0206】
【化35】

【実施例30】
【0207】
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例21A(150mg)を4−メトキシアニリンの代わりに1−メチル−1H−インドール−6−アミンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物200mgを得た。
【0208】
MS(DCI/NH)m/z 377(M+H)、394(M+NH
【0209】
【化36】

【実施例31】
【0210】
N−(1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(100mg)を4−メトキシアニリンの代わりに1H−インドール−5−アミンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物110mgを得た。
【0211】
MS(DCI/NH)m/z 363(M+H)、380(M+NH
【0212】
【化37】

【実施例32】
【0213】
N−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例32A1,2−ジメチル−1H−インドール−5−アミン
1:1 THF/メタノール(10ml)中に1,2−ジメチル−5−ニトロ−1H−インドール−(500mg)を含む溶液を10%パラジウム/炭素(100mg)で処理し、水素(1気圧)下で1時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮した。粗生成物を更に精製することなく次ステップに使用した。
【0214】
実施例32BN−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(100mg)を4−メトキシアニリンの代わりに実施例32Aを用いる以外は実施例23Bと同様に処理して、所望生成物115mgを得た。
【0215】
MS(DCI/NH)m/z 391(M+H)、408(M+NH
【0216】
【化38】

【実施例33】
【0217】
N−(3−クロロ−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
ジクロロメタン(1.5ml)及びDMF(50μl)中に実施例31(51mg,0.14ミリモル)を含む溶液をN−クロロスクシンイミド(21mg,0.15ミリモル)で処理し、2時間撹拌し、水(1ml)及び酢酸エチル(10ml)を用いて順次処理した。有機層を0.2M HCl(5ml)及び飽和NaHCO水溶液(5ml)を用いて順次洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物25mgを得た。
【0218】
MS(DCI/NH)m/z 414(M+NH
【0219】
【化39】

【実施例34】
【0220】
N−(1H−インダゾル−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(100mg)を4−メトキシアニリンの代わりに1H−インダゾル−5−アミンを用いる以外は実施例21Bと同様に処理して、所望生成物110mgを得た。
【0221】
MS(DCI/NH)m/z 364(M+H)、381(M+NH
【0222】
【化40】

【実施例35】
【0223】
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド
5−ニトロベンゾイミダゾール(500mg)を実施例29A、29B及び29Cの4−ニトロインドール−と同様に処理すると、メチル化異性体が生じた。これらの異性体を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより分離して、所望化合物133mgをより低極性の異性体として得た。
【0224】
MS(DCI/NH)m/z 378(M+H)
【0225】
【化41】

【実施例36】
【0226】
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
5−ニトロベンゾイミダゾール(500mg)を実施例35と同様に処理して、所望化合物167mgをより極性の異性体として得た。
【0227】
MS(DCI/NH)m/z 378(M+H)
【0228】
【化42】

【実施例37】
【0229】
3,4,5−トリメトキシ−N−メチル−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
0℃においてTHF(1ml)中に実施例23(50mg,0.13ミリモル)を含む溶液をNaH(鉱油中60%懸濁液,15mg,0.39ミリモル)を用いて少しずつ処理し、0℃で30分間撹拌し、ヨウ化メチル(42μl,0.65ミリモル)を滴下して処理し、室温に一晩加温した。生成物をシリカゲルに吸着させ、1%メタノール/ジクロロメタンを溶離液として用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。こうして、固体(35mg,68%)としての生成物と若干の未反応出発物質が生じた。
【0230】
MS(DCI/NH)m/z 391(M+H)、408(M+NH
【0231】
【化43】

【実施例38】
【0232】
3,4,5−トリメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
THF(2ml)中に実施例23(50mg,0.13ミリモル)を含む溶液をトリフェニルホスフィン(52mg,0.19ミリモル)、N,N−ジメチル−2−アミノエタノール(17μl,0.16ミリモル)及びジエチルアゾジカルボキシレート(31μl,0.19ミリモル)を用いて順次処理し、室温で一晩撹拌し、シリカゲルで処理し、濃縮した。混合物を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物46mgを得た。
【0233】
MS(DCI/NH)m/z 448(M+H)、470(M+Na)
【0234】
【化44】

【実施例39】
【0235】
1H−インドール−5−オール(3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート)エステル
ジクロロメタン(15ml)及びピリジン(0.5ml)中に5−ヒドロキシインドール−(CAS番号[13523−92−7],253mg,1.9ミリモル)を含む溶液を実施例21A(507mg,1.9ミリモル)及び触媒量のDMAPで順次処理し、1週間撹拌し、飽和CuSOで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、所望化合物520mgを白色結晶性固体として得た。
【0236】
MS(ESI/NH)m/z 364(M+H)
【0237】
【化45】

【実施例40】
【0238】
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メトキシベンゼンスルホネート
3,4,5−トリメトキシフェノール(504mg)を4−メトキシメタニリルフロリドの代わりに4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドを用いて実施例43と同様に処理して、所望生成物500mgを得た。
【0239】
MS(ESI/NH)m/z 355(M+H)
【0240】
【化46】

【実施例41】
【0241】
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチルベンゼンスルホネート
3,4,5−トリメトキシフェノール(497mg)を4−メトキシメタニリルフロリドの代わりにp−トルエンスルホニルクロリドを用いて実施例43と同様に処理して、所望生成物770mgを得た。
【0242】
MS(ESI/NH)m/z 339(M+H)
【0243】
【化47】

【実施例42】
【0244】
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
実施例21A(726mg)を5−ヒドロキシインドール−の代わりに1−メチル−1H−インドール−5−オールを用いて実施例39と同様に処理して、所望生成物650mgを得た。
【0245】
MS(ESI/NH)m/z 395(M+NH
【0246】
【化48】

【実施例43】
【0247】
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホネート
ジクロロメタン(28ml)中に3,4,5−トリメトキシフェノール(505.7mg,2.75ミリモル)を含む溶液をトリエチルアミン(1.2ml)、4−メトキシメタニリルフロリド(572.5mg,2.75ミリモル)及びヨウ化tert−ブチルアンモニウム(106mg,0.287ミリモル)を用いて順次処理し、一晩撹拌し、1M NaCOで1回洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を40%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、所望化合物356mgを得た。
【0248】
MS(ESI/NH)m/z 370(M+H)
【0249】
【化49】

【実施例44】
【0250】
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホネート
(J.Am.Chem.Soc.,99:3,851−858(1997)に従って製造した)4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホニルクロリド(1.93g)を実施例43の4−メトキシメタニリルフロリドと同様に処理して、所望生成物2.55gを得た。
【0251】
MS(ESI/NH)m/z 368(M+H)
【0252】
【化50】

【実施例45】
【0253】
4−メチルフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
実施例21A(103mg)を5−ヒドロキシインドール−の代わりに4−メチルフェノールを用いて実施例39と同様に処理して、所望生成物26.6mgを得た。
【0254】
MS(ESI/NH)m/z 356(M+NH
【0255】
【化51】

【実施例46】
【0256】
3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−インドリンスルホネート
実施例46A1−メチル−5−インドリンスルホニルクロリド
0℃においてクロロスルホン酸溶液(5ml,75ミリモル)を1−メチルインドリン(CAS番号[824−21−5],1.96g,1.47ミリモル)を用いて少しずつ処理し、室温に加温し、75℃で40分間加熱し、冷却し、氷に注ぐと、固体が生じた。この固体を吸引濾過により集め、水で洗浄し、乾燥して、所望生成物927mgを得た。
【0257】
【化52】

【0258】
実施例46B3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−インドリンスルホネート
3,4,5−トリメトキシフェノール(103mg)を4−メトキシメタニリルフロリドの代わりに実施例52Aを用いて実施例43と同様に処理して、所望生成物22mgを得た。
【0259】
MS(ESI/NH)m/z 380(M+NH
【0260】
【化53】

【実施例47】
【0261】
4−メトキシフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
実施例21A(104mg)を5−ヒドロキシインドール−の代わりに4−メトキシフェノールを用いて実施例39と同様に処理して、所望生成物69.6mgを得た。
【0262】
MS(ESI/NH)m/z 372(M+NH
【0263】
【化54】

【実施例48】
【0264】
tert−ブチル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート
実施例23(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)エタノールアミンを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物60mgを得た。
【0265】
MS(DCI/NH)m/z 520(M+H)、537(M+NH
【0266】
【化55】

【実施例49】
【0267】
N−(2−ヒドロキシエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例23(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりにエチレングリコールを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物60mgを得た。
【0268】
MS(DCI/NH)m/z 420(M+H)
【0269】
【化56】

【実施例50】
【0270】
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド
実施例21A(500mg)を4−メトキシアニリンの代わりに1,4−ベンゾジオキサン−6−アミンを用いて実施例21Bと同様に処理して、所望生成物651mgを得た。
【0271】
MS(DCI/NH)m/z 381(M+H)、399(M+NH
【0272】
【化57】

【実施例51】
【0273】
N−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
実施例51Aベンジル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート
実施例23(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりにベンジルN−(2−ヒドロキシエチル)カルバメートを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物46mgを得た。
【0274】
実施例51BN−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
メタノール/THF(1ml:1ml)中に実施例51Aを含む溶液を10%パラジウム/炭素(30mg)で処理し、水素(1気圧)下で2時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮して、所望化合物を得た。
【0275】
実施例51CN−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
メタノール(1ml未満)中の実施例51Bをジエチルエーテル中1M HCl数滴で処理すると、曇った酸性溶液が生じた。ジエチルエーテルを添加して、沈殿させた。沈殿を濾過し、オーブン乾燥して、所望生成物20mgを得た。
【0276】
MS(DCI/NH)m/z 420(M+H)
【0277】
【化58】

【実施例52】
【0278】
3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例52A4−メトキシ−N−メチル−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
0℃においてTHF(2ml)中に実施例9B(100mg,0.25ミリモル)を含む溶液を水素化ナトリウム(29mg,鉱油中60%分散液,0.75ミリモル)で処理し、20分間撹拌し、ヨウ化メチル(94μl,1.5ミリモル)を滴下して処理し、室温に加温し、18時間撹拌し、水で処理し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を濃縮し、濃縮物を更に精製することなく次ステップに使用した。
【0279】
実施例52B3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
メタノール/THF(1ml:1ml)中に実施例52A(00mg)を含む溶液を10%パラジウム/炭素で処理し、水素(1気圧)下で4時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮した。濃縮物を2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物31mgを得た。
【0280】
実施例52C3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
メタノール(1ml未満)中に実施例52Bを含む溶液をジエチルエーテル中1M HCl数滴で処理すると、曇った酸性溶液が生じ、これをジエチルエーテルで処理して、生成物を沈殿させた。沈殿を濾過し、オーブン乾燥して、所望生成物13.5mgを得た。
【0281】
MS(DCI/NH)m/z 383(M+H)
【0282】
【化59】

【実施例53】
【0283】
1−エチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例18(50mg)をヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを用いて実施例19と同様に処理して、所望生成物40mgを得た。
【0284】
MS(DCI/NH)m/z 391(M+H)、408(M+NH
【0285】
【化60】

【実施例54】
【0286】
N−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
−25℃においてTHF(1ml)中に実施例23(50mg,0.13ミリモル)を含む溶液をトリエチルアミン(24μl,0.17ミリモル)、塩化リチウム(6mg,0.14ミリモル)及び無水酢酸(25μl,0.26ミリモル)を滴下して処理し、室温に加温し、18時間撹拌し、濃縮した。濃縮物を酢酸エチルで処理し、水及びブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物35mgを得た。
【0287】
MS(DCI/NH)m/z 419(M+H)
【0288】
【化61】

【実施例55】
【0289】
3,4,5−トリメトキシ−N−(6−キノリニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例21A(185mg)を4−メトキシアニリンの代わりに6−アミノキノリンを用いて実施例21Bと同様に処理して、所望生成物180mgを得た。
【0290】
MS(DCI/NH)m/z 375(M+H)
【0291】
【化62】

【実施例56】
【0292】
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例19(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりにエチレングリコールを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物25.5mgを得た。
【0293】
MS(DCI/NH)m/z 421(M+H)
【0294】
【化63】

【実施例57】
【0295】
N−(2−フルオロエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例19(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりに2−フルオロエタノールを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物30mgを得た。
【0296】
MS(DCI/NH)m/z 423(M+H)
【0297】
【化64】

【実施例58】
【0298】
N−エチル−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例19(50mg)をN,N−ジメチル−2−アミノエタノールの代わりにエタノールを用いて実施例38と同様に処理して、所望生成物35mgを得た。
【0299】
MS(DCI/NH)m/z 405(M+H)
【0300】
【化65】

【実施例59】
【0301】
4−ニトロフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
ジクロロメタン(31ml)中に実施例21A(2.02g,7.57ミリモル)を含む溶液を4−ニトロフェノール(1.06g,7.62ミリモル)、ピリジン及びDMAPで処理し、室温で一晩撹拌し、酢酸エチルで希釈し、1M NaCOで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、標記化合物1.76gを得た。
【0302】
MS(APCI)m/z 368(M+H)
【0303】
【化66】

【実施例60】
【0304】
4−アミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
酢酸エチル中に実施例59(917mg,2.48ミリモル)及びPd/Cを含むスラリーを水素下で18時間撹拌し、濾過し、濃縮して、所望生成物741mgを得た。
【0305】
MS(ESI)m/z 357(M+NH
【0306】
【化67】

【実施例61】
【0307】
4−ジメチルアミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
酢酸(4.5ml)中に実施例60(142mg,0.418ミリモル)を含む溶液を撹拌し、この溶液をp−ホルムアルデヒド(126mg,419ミリモル)及びNaCNBH(131mg,2.09ミリモル)で処理し、室温で一晩撹拌し、濃縮した。濃縮物を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物76mgを得た。
【0308】
MS(ESI)m/z 368(M+H)
【0309】
【化68】

【実施例62】
【0310】
3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート
実施例62A2−メトキシ−5−ピリジンスルホニルクロリド
J.Het.Chem.,23,1253(1986)に記載の方法を若干修正して、標記化合物を製造した。−10℃において酢酸(8.2ml)及び12M HCl(15ml)中に2−メトキシ−5−アミノピリジン(1.06g,8.61ミリモル)を含む溶液を撹拌し、この溶液を水(2.2ml)中にNaNO(633mg,9.17ミリモル)を含む溶液でゆっくり処理し、−5℃で30分間撹拌し、酢酸(11ml)及び水(2ml)中にCuCl(463mg,3.44ミリモル)及びSO(4ml)を含む溶液で順次処理し、−5℃で2時間撹拌し、室温で18時間撹拌し、氷に注ぎ、濾過し、濃縮して、所望生成物725mgを得た。
【0311】
【化69】

【0312】
実施例62B3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート
ジクロロメタン(15ml)中に2−メトキシピリジン−5−スルホニルクロリド(314mg,1.51ミリモル)を含む溶液をトリエチルアミン(0.63ml)及び3,4,5−トリメトキシフェノール(279mg,1.51ミリモル)で処理し、室温で18時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、1M NaCOで3回洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物447mgを得た。
【0313】
MS(ESI)m/z 356(M+H)
【0314】
【化70】

【実施例63】
【0315】
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
ジオキサン(2ml)及びDMF(1ml)中に4−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピリジン−2−オン(CAS番号[40357−87−7],44.9mg,0.358ミリモル)を含む溶液をトリエチルアミン(0.15ml)及び3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホニルクロリド(97.1mg,0.358ミリモル)で処理し、室温で48時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、1.1M NaHSOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を40%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、所望化合物47mgを得た。
【0316】
MS(ESI)m/z 356(M+H)
【0317】
【化71】

【実施例64】
【0318】
3,4,5−トリメトキシフェニル3−((3−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート
DMF(4ml)中に実施例43(0.148g,0.400ミリモル)及びN−tert−Boc−β−アラニン(0.228g,1.20ミリモル)を含む溶液をHOOBT(0.260g,1.60ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)(0.306g,1.60ミリモル)及びトリエチルアミン(0.162g,1.60ミリモル)で処理し、50℃で30時間加熱し、冷却し、酢酸エチル(40ml)で希釈し、2:1:1 水/飽和炭酸水素ナトリウム水溶液/ブライン(20ml、次に2×10ml)及びブライン(10ml)で順次洗浄し、酢酸エチルを洗浄液としてシリカゲルを介して濾過し、濃縮した。濃縮物を1:1 ヘキサン/酢酸エチルを用いるラジアルクロマトグラフィーにより精製すると、N−Bocアミド0.138gが生じた。このアミドをジオキサン中4M HCl(2ml)中で2時間撹拌し、濃縮した。濃縮物を少量の水に溶解し、凍結乾燥して、所望生成物0.123gを得た。
【0319】
LRMS(ESI(+))m/z 441(M+H)、(ESI(−))m/z 439(M−H)
【0320】
【化72】

【実施例65】
【0321】
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート
実施例43をN−tert−Boc−β−アラニンの代わりにN−t−Boc−アラニンを用いて実施例64と同様に処理して、所望生成物を得た。
【0322】
LRMS(ESI(+))m/z 441(M+H)、(ESI(−))m/z 439(M−H)
【0323】
【化73】

【実施例66】
【0324】
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ)−4−ルトキシベンゼンスルホネート
実施例43をN−tert−Boc−β−アラニンの代わりにN−t−Boc−バリンを用いて実施例64と同様に処理して、所望生成物を得た。
【0325】
LRMS(ESI(+))m/z 469(M+H)、(ESI(+))m/z 467(M−H)
【0326】
【化74】

【実施例67】
【0327】
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
室温においてジクロロメタン(25ml)中に実施例19(1.00g,2.66ミリモル)を含む溶液をDCC(2.75g,13.3ミリモル)、4−ピロリジニルピリジン(0.20g,1.32ミリモル)及びN,N−ジメチルグリシン(0.68g,6.40ミリモル)を用いて処理し、16時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物をジクロロメタンで処理し、濾過し、濃縮した。濃縮物を1.5%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン(5ml)及びジエチルエーテル(5ml)に溶解し、ジオキサン中4M HCl(0.55ml)で処理し、10分間撹拌し、エーテルで処理し、濾過して、所望生成物を得た。
【0328】
融点 200〜203℃、
MS(ESI(+))m/z 462(M+H)
【0329】
【化75】

元素分析(C2227S・HCl・1.5HO)
C H N(%)
計算値 50.43 5.77 8.02、
測定値 50.50 5.93 8.01
【実施例68】
【0330】
1−メチル−N−(((2S)−1−メチルピロリジニル)カルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例67においてN,N−ジメチルグリシンの代わりにN−メチル−L−プロリンを用いて、所望生成物を製造した。
【0331】
MS(APCI(+))m/z 488(M+H)
【0332】
【化76】

【実施例69】
【0333】
N−((2S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例67においてN,N−ジメチルグリシンの代わりにN,N−ジメチル−L−バリンを用いて、所望生成物を製造した。
【0334】
MS(ESI(+))m/z 504(M+H)
【0335】
【化77】

【実施例70】
【0336】
N−((2S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
室温においてジクロロメタン(8ml)中に実施例19(400mg,1.06ミリモル)を含む溶液をDCC(482mg,2.42ミリモル)、4−ピロリジノピリジン(16mg,0.11)及びN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン(462mg,2.13ミリモル)で処理し、16時間撹拌し、更にDCC(50mg,0.25ミリモル)及びN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン(50mg,0.23ミリモル)で処理し、4時間撹拌し、濾過した。濾液をジクロロメタン(50ml)で処理し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を2%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジオキサン(5ml)に溶解し、ジオキサン中4M HClで処理し、2時間撹拌し、エーテル(75ml)で処理し、濾過し、乾燥して、所望生成物を得た。
【0337】
MS(ESI(+))m/z 576(M+H)
【0338】
【化78】

【実施例71】
【0339】
1−メチル−N−((2S)−2−(メチルアミノ)プロパノイル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−N−メチルアラニンを用いて、所望生成物を製造した。
【0340】
MS(DCI/NH)m/z 462(M+H)
【0341】
【化79】

【実施例72】
【0342】
N−((2R)−2−アミノ−3−フェニルエタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりに(S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−フェニルグリシンを用いて、所望生成物を製造した。
【0343】
MS(ESI(+))m/z 510(M+H)、532(M+Na)
【0344】
【化80】

【実施例73】
【0345】
N−((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いて、所望生成物を製造した。
【0346】
MS(ESI(+))m/z 524(M+H)、546(M+Na)
【0347】
【化81】

【実施例74】
【0348】
1−メチル−N−((2S)−ピロリジニルカルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリンを用いて、所望生成物を製造した。
【0349】
MS(ESI(+))m/z 474(M+H)
【0350】
【化82】

【実施例75】
【0351】
N−((2S)−2,6−ジアミノヘキサノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN,N−ジ(tert−ブトキシカルボニル)−L−リシンを用いて、所望生成物を製造した。
【0352】
MS(ESI(+))m/z 505(M+H)
【0353】
【化83】

【実施例76】
【0354】
N−((2S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾル−5−イル)プロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ヒスチジンを用いて、所望生成物を製造した。
【0355】
融点 175〜177℃、
MS(ESI(+))m/z 514(M+H)
【0356】
【化84】

【実施例77】
【0357】
(2S)−2−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アスパラギン酸1−tert−ブチルエステルを用いて、所望生成物を製造した。
【0358】
融点 156〜159℃、
MS(ESI(+))m/z 492(M+H)
【0359】
【化85】

【実施例78】
【0360】
(3S)−3−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アスパラギン酸4−tert−ブチルエステルを用いて、所望生成物を製造した。
【0361】
MS(ESI(+))m/z 492(M+H)
【0362】
【化86】

【実施例79】
【0363】
(2R)−2−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−グルタミン酸1−tert−ブチルエステルを用いて、所望生成物を製造した。
【0364】
MS(ESI(+))m/z 506(M+H)
【0365】
【化87】

【実施例80】
【0366】
(4S)−4−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−グルタミン酸5−tert−ブチルエステルを用いて、所望生成物を製造した。
【0367】
MS(ESI(+))m/z 506(M+H)
【0368】
【化88】

【実施例81】
【0369】
N−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例81Aベンジル(ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセテート
室温においてジクロロメタン(100ml)中にベンジルブロモアセテート(28.9g,96.7ミリモル)を含む溶液を2−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)エタンアミン(40.6g,305ミリモル)で処理し、30分間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NHCl、水及びブラインで順次洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を40%ジエチルエーテル/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0370】
実施例81B(ビス(2−メトキシエチル)アミノ)酢酸
室温においてメタノール中に実施例81A(19.4g,69ミリモル)及び10%Pd/C(3.5g)を含む溶液をH(4気圧)下で17時間撹拌し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮して、所望生成物を得た。
【0371】
実施例81CN−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例67においてN,N−ジメチルグリシンの代わりに実施例81Bを用いて、所望生成物を製造した。
【0372】
MS(DCI/NH)m/z 550(M+H)
【0373】
【化89】

元素分析(C2636ClNS)
C H N Cl(%)
計算値 53.28 6.19 7.17 6.05、
測定値 53.28 6.03 7.10 5.97
【実施例82】
【0374】
1−メチル−N−(4−モルホリニルアセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例81において2−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)エタンアミンの代わりにモルホリンを用いて、所望生成物を製造した。
【0375】
MS(DCI/NH)m/z 504(M+H)
【0376】
【化90】

【実施例83】
【0377】
1−メチル−N−((4−メチル−1−ピペラジニル)アセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例81において2−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)エタンアミンの代わりにN−メチルピペラジンを用いて、所望生成物を製造した。
【0378】
MS(DCI/NH)m/z 517(M+H)
【0379】
【化91】

【実施例84】
【0380】
N−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例84A4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)安息香酸
tert−ブタノール(20ml)中に4−(アミノメチル)安息香酸(1.51g,10ミリモル)、ジ(tert−ブチル)ジカーボネート(2.62g,12ミリモル)及び水酸化ナトリウム(0.48g,12ミリモル)を含む溶液を16時間撹拌し、水(200ml)で処理し、ヘキサンで抽出した。水性層を5℃に冷却し、1M NaHSOでpH4に調節し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物を得た。
【0381】
MS(ESI(+))m/z 252(M+H)、269(M+NH
【0382】
【化92】

実施例84BN−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
実施例70においてN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリンの代わりに実施例84Aを用いて、所望生成物を製造した。
【0383】
MS(ESI(+))m/z 510(M+H)
【0384】
【化93】

【実施例85】
【0385】
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン
実施例85A3,4,5−トリメトキシベンゼンチオール
1,2−ジクロロエタン(15ml)中に亜鉛粉末(430mg,6.56ミリモル)及びジクロロジメチルシラン(0.80ml,6.59ミリモル)を含む室温懸濁液を1,2−ジクロロエタン(15ml)中に3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホニルクロリド(500mg,1.87ミリモル)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(647mg,5.67ミリモル)を含む溶液で処理した。反応物を75℃に1時間加熱し、室温に冷却し、濾過し、濃縮した。濃縮物をメタノールに溶解し、濃縮し、メタノールに溶解し、濃縮した。濃縮物をジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0386】
実施例85B1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン
DMF(5ml)中に実施例85A(194mg,0.97ミリモル)、1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(162mg,1.03ミリモル)及びKOH(70mg,1.25ミリモル)を含む室温溶液を2時間撹拌し、飽和NHClで処理し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を25%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0387】
融点 65〜67℃、
MS(DCI/NH)m/e 321(M+H)
【0388】
【化94】

元素分析(C1720S)
C H(%)
計算値 63.72 6.29、
測定値 63.71 6.39
【実施例86】
【0389】
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルフィニル)ベンゼン
ジクロロメタン(1.5ml)中の実施例85B(100mg,0.31ミリモル)、無水酢酸(38mg,0.37ミリモル)及びシリカゲル(65mg)の室温混合物を30%H(45μl)で処理し、16時間撹拌し、濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を10%NaSO、飽和NaHCO及びブラインで順次洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を1%メタノール/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0390】
融点 103〜105℃、
MS(DCI/NH)m/e 337(M+H)
【0391】
【化95】

元素分析(C1720S)
C H(%)
計算値 60.70 5.99、
測定値 60.77 5.82
【実施例87】
【0392】
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルホニル)ベンゼン
アセトン(3ml)中に実施例85B(160mg,0.50ミリモル)を含む溶液を水(3ml)、NaHCO(500mg)及びペルオキシモノ硫酸カリウム(OXONE(登録商標))(415mg,0.67ミリモル)を用いて処理し、3時間撹拌し、水で希釈し、固体NaSOで処理し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を水及びブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、所望生成物を得た。
【0393】
融点 95〜97℃、
MS(DCI/NH)m/e 370(M+MH
【0394】
【化96】

元素分析(C1720S)
C H(%)
計算値 57.94 5.72、
測定値 57.95 5.68
【実施例88】
【0395】
1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン
THF(2ml)中に実施例87(105mg,0.30ミリモル)を含む0℃溶液をTHF中1.0M リチウムヘキサメチルジシラジド(0.36ml,0.36ミリモル)で処理し、15分間撹拌し、ヨードメタン(80mg,0.56ミリモル)で処理し、15分間撹拌し、更にTHF中1.0M リチウムヘキサメチルジシラジド(0.36ml,0.36ミリモル)で処理し、15分間撹拌し、ヨードメタン(80mg,0.56ミリモル)で処理し、15分間撹拌し、10% HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0396】
MS(DCI/NH)m/e 398(M+NH
【0397】
【化97】

元素分析(C1924S)
C H(%)
計算値 59.98 6.36、
測定値 59.71 6.38
【実施例89】
【0398】
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン
実施例89A1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシ−3−ニトロベンジル)スルファニル)ベンゼン
実施例95において1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼンの代わりに4−(クロロメチル)−2−ニトロフェニルメチルエーテルを用いて、所望生成物を製造した。
【0399】
実施例89B2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン
酢酸(20ml)中に亜鉛粉(2.35g)を含む室温懸濁液をジクロロメタン(1ml)中に実施例89A(100mg,0.27ミリモル)及び酢酸(0.40ml)を含む溶液を滴下して処理し、室温で30分間撹拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、濾過し、濃縮した。濃縮物を酢酸エチルに溶解し、飽和NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を5%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0400】
MS(DCI/NH)m/e 336(M+H)
【0401】
【化98】

【実施例90】
【0402】
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン
実施例90A1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシ−3−ニトロベンジル)スルフィニル)ベンゼン
実施例96において実施例95Bの代わりに実施例99Aを用いて、所望生成物を製造した。
【0403】
実施例90B2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン
エタノール(5ml)中に実施例90A(75mg,0.20ミリモル)を含む室温溶液を10% Pd/C(10mg)で処理し、水素雰囲気下で3時間撹拌し、還流加熱し、3時間撹拌し、室温に冷却し、珪藻土(Celite(登録商標))を介して濾過し、濃縮した。濃縮物を50%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0404】
MS(DCI/NH)m/e 352(M+H)
【0405】
【化99】

元素分析(C1721NOS)
C H N(%)
計算値 58.10 6.02 3.99、
測定値 58.14 5.92 3.85
【実施例91】
【0406】
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン
実施例91A1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシ−3−ニトロベンジル)スルホニル)ベンゼン
実施例87において実施例85Bの代わりに実施例89Aを用いて所望生成物を製造した。
【0407】
実施例91B2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン
メタノール(10ml)中に実施例91A(490mg,1.23ミリモル)を含む溶液をSnCl・2HO(1.39g,6.17ミリモル)で処理し、1時間還流加熱し、濃縮した。濃縮物を飽和NaHCO及び酢酸エチルに分配し、水性相を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を10%酢酸エチル/ジンロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0408】
MS(DCI/NH)m/e 385(M+NH
【0409】
【化100】

【実施例92】
【0410】
2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン
実施例92A1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシ−3−ニトロフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン
実施例88において実施例87の代わりに実施例91Aを用いて、所望生成物を製造した。
【0411】
実施例92B2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン
実施例90Bにおいて実施例90Aの代わりに実施例92Aを用いて、所望生成物を製造した。
【0412】
MS(DCI/NH)m/e 413(M+NH
【0413】
【化101】

元素分析(C1925NOS)
C H N(%)
計算値 57.70 6.37 3.54、
測定値 57.56 6.27 3.60
【実施例93】
【0414】
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルファニル)メチル)ベンゼン
実施例85Bにおいて実施例85A及び1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼンの代わりにそれぞれ4−メトキシベンゼンチオール及び5−(クロロメチル)−1,2,3−トリメトキシベンゼンを用いて、所望生成物を製造した。
【0415】
MS(DCI/NH)m/e 321(M+H)
【0416】
【化102】

【実施例94】
【0417】
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン
実施例87において実施例85Bの代わりに実施例93を用いて、所望生成物を製造した。
【0418】
MS(DCI/NH)m/e 370(M+NH
【0419】
【化103】

【実施例95】
【0420】
1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン
実施例88において実施例87の代わりに実施例94を用いて、所望生成物を製造した。
【0421】
MS(DCI/NH)m/e 398(M+NH
【0422】
【化104】

【実施例96】
【0423】
2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン
実施例96A4−メトキシ−3−ニトロベンゼンスルフィン酸ナトリウム
O(10ml)中にNaSO(400mg,3.2ミリモル)及びNaHCO(270mg,3.2ミリモル)を含む溶液をアセトン(3ml)中に4−メトキシ−3−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(400mg,1.6ミリモル)を含む溶液を用いてゆっくり処理し、50℃に2時間加熱し、室温に冷却し、ジクロロメタンで洗浄した。水性洗浄液を綿を介して濾過し、凍結乾燥し、メタノールに懸濁し、濾過し、濃縮し、減圧下で乾燥して、所望生成物を得た。
【0424】
実施例96B1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシ−3−ニトロフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン
DMF(10ml)中に実施例96A(380mg,1.6ミリモル)を含む懸濁液をDMF(5ml)中に5−(クロロメチル)−1,2,3−トリメトキシベンゼン(344mg,1.6ミリモル)を含む溶液でゆっくり処理し、120℃に時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチル及びブラインに分配した。水性層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出物を水及びブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を10%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いるシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物を得た。
【0425】
実施例96C2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン
実施例90Bにおいて実施例90Aの代わりに実施例96Bを用いて、所望生成物を製造した。
【0426】
MS(DCI/NH)m/e 385(M+NH
【0427】
【化105】

元素分析(C1721NOS)
C H N(%)
計算値 55.57 5.76 3.81、
測定値 55.52 5.77 3.49
【実施例97】
【0428】
2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン
実施例97A1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン
実施例88において実施例87の代わりに実施例96Bを用いて、所望生成物を製造した。
【0429】
実施例97B2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン
実施例90Bにおいて実施例90Aの代わりに実施例97Aを用いて、所望生成物を製造した。
【0430】
MS(DCI/NH)m/e 413(M+NH
【0431】
【化106】

【実施例98】
【0432】
1,2,3−トリメトキシ−5−((フェニルスルホニル)メチル)ベンゼン
実施例96Bにおいて実施例96Aの代わりにベンゼンスルフィン酸ナトリウムを用いて、所望生成物を製造した。
【0433】
MS(DCI/NH)m/e 340(M+NH
【0434】
【化107】

スキーム1及び上記実施例に従って、下記化合物を製造することができる。
【実施例99】
【0435】
N−(2−アミノアセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
【実施例100】
【0436】
N−(2−アミノアセチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
【実施例101】
【0437】
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
【実施例102】
【0438】
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
【実施例103】
【0439】
N−(3−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
【実施例104】
【0440】
N−(3−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
【実施例105】
【0441】
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)エチル)プロパンアミド、
【実施例106】
【0442】
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)−2−オキソエチル)プロパンアミド、
【実施例107】
【0443】
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
【実施例108】
【0444】
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、

(1)−S(O)O−、
(2)−OS(O)−、
(3)−NRSO−{式中、Rは(a)水素、(b)ヒドロキシ、(c)アミジニル、(d)窒素保護基、(e)アルカノイル、(f)アルキル、(g)アルケニル、(h)アルキニル、(i)シクロアルキル、(j)シクロアルキルアルキル、(k)シクロアルケニル、(l)シクロアルケニルアルキル、(m)アリールオイル、(n)アルコキシ、(o)任意に(i)アルキル及び(ii)窒素保護基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得るヘテロシクロアルキルオイル、及び(p)−(CHNR(式中、xは0〜6であり、R及びRは独立して(i)水素、(ii)アルキル、(iii)アルケニル、(iv)アルキニル、(v)シクロアルキル、(vi)シクロアルキルアルキル、(vii)シクロアルケニル及び(viii)シクロアルケニルアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択され、
前記(e)〜(n)は任意に(i)ヒドロキシ、(ii)ハロ、(iii)シアノ、(iv)アジド、(v)カルボキシ、(vi)アミジニル、(vii)アルキル、(viii)アリール、(ix)オキソ、(x)ヘテロアリール、(xi)ヘテロシクロアルキル、(xii)−NR(式中、R及びRは(1’)水素、(2’)アルキル、(3’)アリール、及び(4’)アルコキシアルキルからなる群から独立して選択される)、及び(xiii)−(アルキレン)−NRからなる群から独立に選択される1〜3個の置換基で選択され、前記(x)及び(xi)では、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルが任意に(1’)アルキル及び(2’)窒素保護基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され得る}
(4)−SONR−(式中、Rは前記と同義である)、
(5)−S(O)CR1213−(式中、R12及びR13は独立して(a)水素、(b)アルキル、(c)アルケニル及び(d)アルキニルからなる群から選択される)、
(6)−SOCR1213
(7)−SCR1213−、
(8)−CR1213S(O)−、
(9)−CR1213SO−、及び
(10)−CR1213S−
からなる群から選択され、(1)〜(10)はその左端がRに、右端がフェニルに結合するものとして示されており;
はアリールまたはヘテロアリールであって、前記アリールまたはヘテロアリールは任意に
(a)オキソ、
(b)アジド、
(c)カルボキシ、
(d)カルボキサルデヒド、
(e)シアノ、
(f)ハロ、
(g)ヒドロキシ、
(h)ニトロ、
(i)ペルフルオロアルキル、
(j)ペルフルオロアルコキシ、
(k)アルキル、
(l)アルケニル、
(m)アルキニル、
(n)アルカノイルオキシ、
(o)アルコキシカルボニル、
(p)シクロアルキル、
(q)シクロアルキルアルキル、
(r)シクロアルケニル、
(s)シクロアルケニルアルキル、
(t)アルカノイル、
(u)アルコキシ、
(v)シクロアルコキシ、
(w)アリールオキシ、
(x)ヘテロアリールオキシ、
(y)チオアルコキシ、
(z)アルキルスルフィニル、
(aa)アルキルスルホニル、
(bb)−NR{式中、R及びRは独立して(i)水素、(ii)アルキル、(iii)アリールアルキル、及び(iv)任意に(1’)ハロ、(2’)ヒドロキシ及び(3’)−NR1011(式中、R10及びR11は独立して水素またはアルキルである)からなる群から選択される1〜2個の置換基で置換され得るアルカノイルからなる群から選択される}及び
(cc)−SONR(式中、R及びRは前記と同義である)
からなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され得;
及びRは独立して
(1)水素、
(2)アルキル、
(3)アルコキシ、
(4)チオアルコキシ、及び
(5)ヒドロキシ
からなる群から選択され;
、R及びRは独立して
(1)アルキル、
(2)アルコキシ、
(3)チオアルコキシ、及び
(4)ヒドロキシ
からなる群から選択され;
ただし、Lが−NRSO−であり、Rが(1)非置換もしくは置換1H−インドリル−7−イル、(2)2位が−NRでモノ置換されているフェニル、(3)2位が−NRでモノ置換されているピリド−3−イル、または(4)4位が−NRでモノ置換されているピリミジン−5−イルである組合せは除外される]
を有する化合物、またはその医薬的に許容され得る塩またはプロドラッグ。
【請求項2】
が−SONR−であり、Rが前記と同義である請求の範囲第1項に記載の化合物。
【請求項3】
及びRが水素であり、R、R及びRがメトキシである請求の範囲第2項に記載の化合物。
【請求項4】
が任意に置換されたアリールである請求の範囲第3項に記載の化合物。
【請求項5】
4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−((2−クロロアセチル)アミノ)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
2−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、及び
3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド
からなる群から選択される請求の範囲第4項に記載の化合物。
【請求項6】
が任意に置換されたヘテロアリールである請求の範囲第3項に記載の化合物。
【請求項7】
が任意に置換された2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イルである請求の範囲第6項に記載の化合物。
【請求項8】
1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、及び
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド
からなる群から選択される請求の範囲第7項に記載の化合物。
【請求項9】
が任意に置換された1H−インドール−3−イルである請求の範囲第6項に記載の化合物。
【請求項10】
5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、及び
5−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド
からなる群から選択される請求の範囲第9項に記載の化合物。
【請求項11】
が任意に置換された1H−インドール−5−イルである請求の範囲第6項に記載の化合物。
【請求項12】
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N,1−ジメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−エチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−フルオロエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−エチル−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−1−メチルピロリジニル)カルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−2−メチルアミノ)プロパノイル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−2−フェニルエタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((2S)−ピロリジニルカルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2,6−ジアミノヘキサノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾル−5−イル)プロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(3S)−3−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
(4S)−4−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
N−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(4−モルホリニルアセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((4−メチル−1−ピペラジニル)アセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−アミノアセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)エチル)プロパンアミド、及び
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド
からなる群から選択される請求の範囲第11項に記載の化合物。
【請求項13】
が−NRSO−であり、Rが前記と同義である請求の範囲第1項に記載の化合物。
【請求項14】
及びRが水素であり、R、R及びRがメトキシである請求の範囲第13項に記載の化合物。
【請求項15】
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(3−クロロ−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インダゾール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−メチル−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
tert−ブチル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート、
N−(2−ヒドロキシエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(6−キノリニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2−アミノアセチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)−2−オキソエチル)プロパンアミド、及び
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
からなる群から選択される請求の範囲第14項に記載の化合物。
【請求項16】
が−OSO−である請求の範囲第1項に記載の化合物。
【請求項17】
及びRが水素であり、R、R及びRがメトキシである請求の範囲第16項に記載の化合物。
【請求項18】
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−メチルフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−メトキシフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−ニトロフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−アミノフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−ジメチルアミノフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、及び
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
からなる群から選択される請求の範囲第17項に記載の化合物。
【請求項19】
が−SOO−である請求の範囲第1項に記載の化合物。
【請求項20】
及びRが水素であり、R、R及びRがメトキシである請求の範囲第19項に記載の化合物。
【請求項21】
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メチルベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−インドリンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−((3−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、及び
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート
からなる群から選択される請求の範囲第20項に記載の化合物。
【請求項22】
が−SOCR1213−、−SCR1213−、−CR1213S(O)−、−CR1213SO−及び−CR1213S−からなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の化合物。
【請求項23】
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルフィニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルホニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルファニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン、
2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン、及び
1,2,3−トリメトキシ−5−((フェニルスルホニル)メチル)ベンゼン
からなる群から選択される請求の範囲第22項に記載の化合物。
【請求項24】
哺乳動物におけるチューブリン重合を抑制する薬剤の調製のための、請求の範囲第1項に記載の化合物の治療有効量の使用。
【請求項25】
哺乳動物における癌の治療のための薬剤の調製のための、請求の範囲第1項に記載の化合物の治療有効量の使用。
【請求項26】
4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−((2−クロロアセチル)アミノ)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
2−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N,1−ジメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(3−クロロ−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インダゾル−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−メチル−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メチルベンゼンスルホネート、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホネート、
4−メチルフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−インドリンスルホネート、
4−メトキシフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート
tert−ブチル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート、
N−(2−ヒドロキシエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−エチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(6−キノリニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−フルオロエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−エチル−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
4−ニトロフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−アミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
4−ジメチルアミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート、
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−((3−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−1−メチルピロリジニル)カルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−2−メチルアミノ)プロパノイル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−2−フェニルエタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((2S)−ピロリジニルカルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2,6−ジアミノヘキサノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−(1H−イミダゾル−5−イル)プロパノイル)−1−メチル−N− (3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(3S)−3−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
(4S)−4−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
N−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(4−モルホリニルアセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((4−メチル−1−ピペラジニル)アセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルフィニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルホニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルファニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン、
2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((フェニルスルホニル)メチル)ベンゼン、
N−(2−アミノアセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(2−アミノアセチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(3−アミノプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)エチル)プロパンアミド、
(2S)−2−アミノ−N−((1S)−1−メチル−2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)−2−オキソエチル)プロパンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、及び
N−((2S)−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパノイル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド
からなる群から選択される化合物。
【請求項27】
4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4−ジメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−トリフルオロメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−((2−クロロアセチル)アミノ)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
2−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
4−メトキシ−3−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−ホルミル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)インドリン−5−スルホンアミド、
1−メチル−5−ニトロ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
5−アミノ−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−3−スルホンアミド、
N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N,1−ジメチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−メトキフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1,2−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(3−クロロ−1H−インドール−5−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(1H−インダゾル−5−イル)−3,4,5−トリメトキシ)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−メチル−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−メチルベンゼンスルホネート、
1H−インドール−5−イル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホネート、
(3,4,5−トリメトキシフェニル)4−(ジメチルアミノ)ベンゼンスルホネート、
4−メチルフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル1−メチル−5−イドリンスルホネート、
4−メトキシフェニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
tert−ブチル2−((1−メチル−1H−インドール−5−イル)((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)アミノ)エチルカルバメート、
N−(2−ヒドロキシエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
N−(2−アミノエチル)−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3−アミノ−4−メトキシ−N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、
1−エチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−スルホンアミド、
N−アセチル−3,4,5−トリメトキシ−N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシ−N−(6−キノリニル)ベンゼンスルホンアミド、
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−スルホンアミド、
N−(2−フルオロエチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−スルホンアミド、
N−エチル−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−スルホンアミド、
4−ニトロフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
4−アミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
4−ジメチルアミノフェニル−3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホンアミド、
3,4,5−トリメトキシフェニル6−メトキシ−3−ピリジンスルホネート、
1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−4−ピリジニル3,4,5−トリメトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−((3−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノプロパノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
3,4,5−トリメトキシフェニル3−(((2R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)アミノ)−4−メトキシベンゼンスルホネート、
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−1−メチルピロリジニル)カルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(((2S)−2−メチルアミノ)プロパノイル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−2−フェニルエタノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((2S)−ピロリジニルカルボニル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)−2,6−ジアミノヘキサノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−((2S)2−アミノ−3−(1H−イミダゾル−5−イル)プロパノイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
(2S)−2−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(3S)−3−アミノ−4−オキソ−4−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ブタン酸、
(2S)−2−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
(4S)−4−アミノ−5−オキソ−5−(3,4,5−トリメトキシ((1−メチル−1H−インドール−5−イル)スルホニル)アニリノ)ペンタン酸、
N−((ビス(2−メトキシエチル)アミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−(4−モルホリニルアセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1−メチル−N−((4−メチル−1−ピペラジニル)アセチル)−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
N−(4−(アミノメチル)ベンゾイル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミド、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルファニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルフィニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((4−メトキシベンジル)スルホニル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−((1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)スルホニル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルファニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルフィニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)メチル)アニリン、
2−メトキシ−5−(1−メチル−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニル)エチル)アニリン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルファニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)メチル)ベンゼン、
1,2,3−トリメトキシ−5−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)−1−メチルエチル)ベンゼン、
2−メトキシ−5−((3,4,5−トリメトキシベンジル)スルホニル)アニリン、
2−メトキシ−5−((1−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)エチル)スルホニル)アニリン、及び
1,2,3−トリメトキシ−5−((フェニルスルホニル)メチル)ベンゼン
からなる群から選択される化合物。
【請求項28】
N−((ジメチルアミノ)アセチル)−1−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1H−インドール−5−スルホンアミドである化合物。

【公開番号】特開2006−188525(P2006−188525A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−16490(P2006−16490)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【分割の表示】特願2005−174115(P2005−174115)の分割
【原出願日】平成12年5月26日(2000.5.26)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】