説明

経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

【課題】料金割引制度の適用できる経路を探索し、経路探索における選択肢増加を図ること。
【解決手段】経路探索装置100は、探索部101と、判断部102と、を備え、情報出力装置110は、生成部111と出力部112と、を備える。探索部101は、目的地点までの第1の最適経路を探索し、判断部102は、探索部101によって探索された第1の最適経路に、走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が含まれている場合に、距離条件を満たしているかを判断する。探索部101は、判断部102によって第1の最適経路が料金割引制度の距離条件を満たしていないと判断された場合に、距離条件を満たす第2の最適経路を探索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、目的地点までの最適経路を探索する経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両などの移動体が有料道路を通行する際に徴収される走行料金は、様々な割引サービスの適用が受けられる場合がある。たとえば、ETC(Electronic Toll Collection System)を利用して、ETC車載機を搭載した車両が、通過するETCゲートと、通過する時刻に応じて割引制度の適用(時間帯割引サービス)が受けられる場合などである。
【0003】
上述した時間帯割引制度の適用を受けるため、有料道路とその有料道路に対する走行料金割引時間帯を記憶して、走行料金割引時間帯に有料道路を通過するように、目的地点へ車両を誘導する車両用ナビゲーション装置の提案がされている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−41760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術は、有料道路に走行距離を条件とした料金割引制度が適用されている場合に、この料金割引制度の距離条件は何ら考慮されていない。したがって、目的地点までの経路で、所定の距離条件を満たせばコストが少なくできるのにも関わらず、距離条件を満たすように車両を誘導しないため、料金割引制度の適用が受けられないという問題が一例として挙げられる。たとえば、有料道路の走行距離が100キロメートル未満で料金割引制度の適用を受けられる場合、料金割引制度の適用を受けるために、目的地点までの有料道路の距離が120キロメートルであっても、100キロメートル未満の区間は有料道路を走行して、残りの区間は一般道路を走行するよう誘導すればよい。しかしながら、上述の問題により、距離条件を満たすように車両を誘導しないため、有料道路を120キロメートル走行して、料金割引制度の適用を受けられない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる経路探索装置は、目的地点までの第1の最適経路を探索する探索手段と、走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれている場合に、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしているかを判断する判断手段と、を備え、前記探索手段は、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしていないと判断された場合に、前記料金割引制度の距離条件を満たす前記目的地点までの第2の最適経路を探索することを特徴とする。
【0007】
また、請求項5の発明にかかる経路探索方法は、目的地点までの第1の最適経路を探索する第1工程と、走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれているかを判断する第2工程と、前記第2工程によって走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれている場合に、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしているかを判断する第3工程と、前記第3工程によって前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしていないと判断された場合に、前記料金割引制度の距離条件を満たす前記目的地点までの第2の最適経路を探索する第4工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項6の発明にかかる経路探索プログラムは、請求項5に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項6に記載の経路探索プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態)
(経路探索装置の機能的構成)
図1を用いて、本実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、経路探索装置100は、探索部101と、判断部102と、を含んで構成されている。そして、経路探索装置100は情報を他の装置に出力する。本実施の形態においては、経路探索装置100は情報出力装置110に出力するものとする。この情報出力装置110は、生成部111と、出力部112と、を含んで構成されている。
【0013】
探索部101は、目的地点までの最適経路を探索する。経路探索は、たとえば、図示しない記録媒体や通信部から取得する地図情報や移動体の位置に関する情報に基づいておこなう。そして、探索した最適経路(第1の最適経路)に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している所定の有料道路が含まれており、且つ、当該経路(第1の最適経路)が料金割引制度の距離条件を満たしていないと後述する判断部102によって判断された場合に、有料道路の入口または出口を変更するなどして料金割引制度の距離条件を満たす目的地点までの最適経路(第2の最適経路)を探索する。
【0014】
判断部102は、探索部101により探索された最適経路に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している所定の有料道路が含まれているか否かを判断する。そして、当該最適経路に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している所定の有料道路が含まれている場合に、当該最適経路がこの料金割引制度の距離条件を満たしているか否かを判断する。この判断結果を探索部101に出力する。
【0015】
生成部111は、経路探索装置100から探索部101によって探索された最適経路の情報などを取得し、この取得した情報に基づいて各種情報を生成する。生成する情報は、たとえば、目的地点までの最適経路を示す情報、目的地点までの所要時間の情報、目的地点に到達するのに必要な走行料金の情報などである。なお、最適経路に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している所定の有料道路が含まれている場合であって当該経路について料金割引制度の距離条件を満たしていない場合に、この経路についての上記の情報と料金割引制度の距離条件を満たす最適経路についての上記の情報をそれぞれについて生成してもよい。
【0016】
出力部112は、生成部111によって生成された情報を出力する。情報の出力は、たとえば音声で出力したり、図示しない表示部に画像で出力したりする。
【0017】
(経路探索装置の処理の内容)
つぎに、本実施の形態にかかる経路探索装置100の処理の内容について説明する。図2は、本実施の形態にかかる経路探索装置の処理の内容を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、探索部101は、目的地点までの第1の最適経路を探索する(ステップS201)。
【0018】
つづいて、判断部102は、ステップS201において探索された第1の最適経路に走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれているか否かを判断する(ステップS202)。走行距離を条件とする料金割引制度は、有料道路を走行する際、所定の距離条件を満たすと、当該有料道路の走行料金の割引を受けることのできる制度である。なお、図2において、走行距離を条件とする料金割引制度を「距離割引制度」と表す。
【0019】
ステップS202において、第1の最適経路に走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれていると判断した場合(ステップS202:Yes)、判断部102は、第1の最適経路がこの料金割引制度の距離条件を満たしているか否かを判断する(ステップS203)。
【0020】
ステップS203において、判断部102が第1の最適経路が距離条件を満たしていないと判断した場合(ステップS203:No)、探索部101は距離条件を満たす第2の最適経路を探索する(ステップS204)。第2の最適経路の探索は、たとえば、有料道路の入口または出口の少なくとも一つを変更しておこなう。この際に、有料道路の入口または出口の少なくとも一つを変更して複数の経路を探索し、この複数の経路のうち距離条件を満たし且つ所定の条件を満たす一の経路を第2の最適経路としてもよい。なお、前述の所定の条件は、たとえば、最短距離や最短時間などでもよい。また、有料道路の入口や出口を変更する際に、たとえば入口と出口のうち都市部に近い側の入口または出口は変更せずに郊外の方のみを変更する、などの選定条件に基づいて出口や入口を変更して第2の最適経路を探索するようにしてもよい。
【0021】
ステップS202において、判断部102が第1の最適経路に走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれていないと判断した場合(ステップS202:No)、ステップS203において、判断部102が第1の最適経路が距離条件を満たしていると判断した場合(ステップS203:Yes)、およびステップS204において第2の最適経路が探索された場合は、情報出力装置110に、探索された経路の情報を出力し(ステップS205)、一連の処理を終了する。そして、情報出力装置110の生成部111は、この経路の情報に基づいて、目的地点までの最適経路を示す情報や目的地点までの所要時間の情報、目的地点に到達するのに必要な走行料金の情報などの各種情報を生成し、情報出力装置の出力部112がこれらの情報を出力する。
【0022】
以上説明したように、本実施の形態にかかる経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体によれば、探索された最適経路に走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれている場合に、距離条件を満たす最適経路を探索することができる。したがって、ユーザは、探索された最適経路の情報を情報出力装置等を介して取得して、走行距離を条件とする料金割引制度の適用を受けることができる最適経路の確認することができ、また、ナビゲーション装置に案内してもらう経路として当該最適経路を選択することができる。さらに、ユーザは、料金割引制度の距離条件を満たす最適経路に基づいて走行することで走行料金の低減を図ることができる。
【実施例】
【0023】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の経路探索装置を実施した場合の一例について説明する。
【0024】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、ナビゲーション制御部301と、ユーザ操作部302と、表示部303と、位置取得部304と、記録媒体305と、記録媒体デコード部306と、音声出力部307と、通信部308と、経路探索部309と、経路誘導部310と、音声生成部311と、スピーカ312と、によって構成される。
【0026】
ナビゲーション制御部301は、ナビゲーション装置300全体を制御する。ナビゲーション制御部301は、たとえば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)や、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、および、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータなどによって実現することができる。
【0027】
ナビゲーション制御部301は、経路誘導に際し、位置取得部304によって取得された現在位置に関する情報と、記録媒体305から記録媒体デコード部306を経由して得られた地図情報に基づいて、地図上のどの位置を走行しているかを算出し、算出結果を表示部303へ出力する。また、ナビゲーション制御部301は、経路誘導に際し、経路探索部309、経路誘導部310、音声生成部311との間で経路誘導に関する情報の入出力をおこない、その結果得られる情報を表示部303および音声出力部307へ出力する。
【0028】
ユーザ操作部302は、ユーザがリモコンやスイッチ、タッチパネルなどの操作手段を操作して入力した情報を取得してナビゲーション制御部301に対して出力する。
【0029】
表示部303は、たとえば、CRT(Cathode Ray Tube)、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを含む。表示部303は、具体的には、たとえば、映像I/F(インターフェース)や映像I/Fに接続された映像表示用のディスプレイ装置によって構成することができる。映像I/Fは、具体的には、たとえば、ディスプレイ装置全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像情報に基づいて、ディスプレイ装置を表示制御する制御ICなどによって構成される。表示部303には、交通情報や地図情報や経路誘導に関する情報、その他各種情報が表示される。
【0030】
位置取得部304は、GPSレシーバおよび各種センサーから構成され、移動体の現在位置(ナビゲーション装置300の現在位置)の情報を取得する。GPSレシーバは、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星との幾何学的位置を求める。なお、GPSとは、Global Positioning Systemの略称であり、4つ以上の衛星からの電波を受信することによって地上での位置を正確に求めるシステムである。GPSレシーバは、GPS衛星からの電波を受信するためのアンテナ、受信した電波を復調するチューナーおよび復調した情報に基づいて現在位置を算出する演算回路などによって構成される。
【0031】
各種センサーは、車速センサーや角速度センサー、加速度センサーなど移動体またはナビゲーション装置300に搭載された各種センサーであり、これらのセンサーから出力される情報から、移動体の移動変位、移動速度、移動方向を求める。このように、GPSレシーバの受信電波から得られた情報と合わせて、上記各種センサーの出力情報を用いることによって、より高い精度で移動体の位置の認識をおこなうことができる。
【0032】
記録媒体305には、各種制御プログラムや各種情報がコンピュータに読み取り可能な状態で記録されている。この記録媒体305は、たとえば、HD(Hard Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)、メモリカードによって実現することができる。なお、記録媒体305は、記録媒体デコード部306による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれた情報を不揮発に記録するようにしてもよい。
【0033】
また、記録媒体305には、経路探索および経路誘導に用いられる地図情報が記録されている。記録媒体305に記録されている地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、表示部303の表示画面において2次元または3次元に描画される。ナビゲーション装置300が経路誘導中の場合は、記録媒体デコード部306によって記録媒体305から読み取られた地図情報と位置取得部304によって取得された移動体の位置を示すマークとが表示部303に表示されることとなる。
【0034】
背景データは、背景の形状をあらわす背景形状データと、背景の種類をあらわす背景種別データとを有する。背景形状データは、たとえば、地物の代表点・ポリライン・ポリゴン・地物の座標などを含んでいる。また、背景種別データは、たとえば、地物の名称や住所・電話番号をあらわすテキストデータ、建物・河川・地表面などの地物の種別データを含んでいる。
【0035】
道路形状データは、複数のノードと、ノード間を連結するリンクとを有する道路ネットワークである。ノードは、T字路などの三叉路、十字路、五叉路などの複数の道路が交差する交差点を示している。リンクは、道路を示している。リンクには形状補間点を有するものもあり、この形状補間点によって曲線道路を表現することができる。
【0036】
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データとは、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、車幅、進行方向、道路種別(有料道路、一般道路など)、過去の渋滞情報を季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報などである。
【0037】
また、交通条件データは、高速道路などの走行料金が課金される有料道路の走行料金、走行料金に関する料金割引制度の適用条件、料金割引制度適用における割引料金などの情報も含まれている。料金割引制度の適用条件は、たとえば、所定の距離以上の走行または所定の距離未満の走行を条件とする距離条件、所定の時間帯における走行を条件とする時間帯条件、ETCゲートなど所定のポイントの通過を条件とする通過条件、あるいはそれらの複合などである。
【0038】
なお、本実施例では地図情報を記録媒体305に記録するようにしたが、これに限るものではない。地図情報は、ナビゲーション装置300外部のサーバなどに記録されていてもよい。その場合、ナビゲーション装置300は、たとえば、通信部308を通じて、ネットワークを介してサーバから地図情報を取得する。取得された地図情報はRAMなどに記憶される。
【0039】
記録媒体デコード部306は、記録媒体305に対する情報の読み取り/書き込みの制御をおこなう。たとえば、記録媒体305としてHDを用いた場合には、記録媒体デコード部306は、HDD(Hard Disk Drive)となる。
【0040】
音声出力部307は、接続されたスピーカ312への出力を制御することによって、案内音などの音声を再生する。スピーカ312は、1つであってもよいし、複数であってもよい。この音声出力部307は、たとえば、音声デジタル情報のD/A変換をおこなうD/Aコンバータと、D/Aコンバータから出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログ情報のA/D変換をおこなうA/Dコンバータと、から構成することができる。
【0041】
通信部308は、各種情報を外部から取得する。たとえば、通信部308は、FM多重チューナー、VICS(登録商標)/ビーコンレシーバ、無線通信機器およびその他の通信機器によって構成され、他の通信機器との通信をおこなう。また、通信部308は、携帯電話、PHS、通信カードおよび無線LANなどの通信媒体を介して通信をおこなう構成としてもよい。
【0042】
通信部308によって取得される情報は、道路交通情報通信システムセンターから配信される渋滞や交通規制などの交通情報や、事業者が独自の方式で取得した交通情報や、その他インターネット上の公開データなどである。通信部308は、たとえば、全国の交通情報を蓄積しているサーバに対しネットワークを介して所望の地域の交通情報を要求し、要求した交通情報を取得するようにしてもよい。
【0043】
経路探索部309は、記録媒体305から記録媒体デコード部306を介して取得される地図情報や、通信部308を介して取得される交通情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適経路を探索する。ここで、最適経路とは、ユーザの要望に最も合致する経路である。
【0044】
一般に、出発地点から目的地点までの経路は無数存在する。このため、経路探索部309は、経路探索にあたって考慮される事項(以下、探索条件という)を設定し、条件に合致する経路を探索するようにしている。探索条件は、ユーザが設定できる構成でもよく、たとえば、目的地点までの所要時間、道路種別、距離、走行料金などである。具体的に、最適経路の探索は、目的地点までの経路を複数探索し、探索結果と探索条件を含んだ経路情報を表示部303に出力する。
【0045】
経路誘導部310は、経路探索部309によって探索された最適経路情報、位置取得部304によって取得された移動体の位置情報、記録媒体305から記録媒体デコード部306を経由して得られた地図情報に基づいて、ユーザを目的地点まで誘導するための経路誘導情報の生成をおこなう。このとき生成される経路誘導情報は、通信部308によって受信した渋滞情報を考慮したものであってもよい。経路誘導部310で生成された経路誘導情報は、ナビゲーション制御部301を介して表示部303へ出力される。
【0046】
音声生成部311は、案内音などの各種音声の情報を生成する。すなわち、経路誘導部310で生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、これをナビゲーション制御部301を介して音声出力部307へ出力する。
【0047】
なお、実施の形態にかかる経路探索装置100の機能的構成である探索部101は経路探索部309によって、判断部102はナビゲーション制御部301によって、それぞれその機能を実現する。
【0048】
(ナビゲーション装置300の処理の内容)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300の処理の内容について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション制御部301は、経路探索要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS401)。たとえば、経路探索要求は、ユーザがユーザ操作部302を操作して要求する構成でもよい。
【0049】
ステップS401において、経路探索部309は、ナビゲーション制御部301が経路探索要求を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS401:Yes)、第1の最適経路を探索する(ステップS402)。第1の最適経路の探索は、たとえば、出発地点から目的地点までの経路について、記録媒体305から記録媒体デコード部306を介して取得される地図情報や、通信部308を介して取得される交通情報などを利用しておこなう。
【0050】
つづいて、ナビゲーション制御部301は、記録媒体305に記録された情報を参照して、第1の最適経路が走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれているか否かを判断する(ステップS403)。この判断は通信部308によって取得する情報を参照しておこなう構成でもよい。なお、図4において、走行距離を条件とする料金割引制度を「距離割引制度」と表す。
【0051】
ステップS403において、第1の最適経路に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が含まれていない場合(ステップS403:No)、ナビゲーション制御部301は、経路探索部309から第1の最適経路の情報を取得し、この第1の最適経路に関する経路情報を生成する(ステップS405)。そして、表示部303などに生成した経路情報を出力して(ステップS406)、一連の処理を終了する。経路情報は、たとえば、第1の最適経路を示す情報や目的地までの所要時間の情報などである。
【0052】
ステップS403において、第1の最適経路に走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が含まれている場合(ステップS403:Yes)、ナビゲーション制御部301は、第1の最適経路が、記録媒体305に記録された情報を参照して、料金割引制度の距離条件を満たしているか否かを判断する(ステップS404)。この距離条件は通信部308によって取得する構成でもよい。
【0053】
ステップS404において、第1の最適経路が料金割引制度の距離条件を満たしている場合(ステップS404:Yes)、ナビゲーション制御部301は、経路探索部309から第1の最適経路の情報を取得し、この第1の最適経路に関する経路情報を生成する(ステップS405)。そして、表示部303などに生成した経路情報を出力して(ステップS406)、一連の処理を終了する。
【0054】
ステップS404において、第1の最適経路が料金割引制度の距離条件を満たしていない場合(ステップS404:No)、ステップS407〜ステップS411により、料金割引制度の距離条件を満たす第2の最適経路を探索する。
【0055】
経路探索部309は、第1の最適経路に含まれている有料道路の出入口を変更して経路を探索する(ステップS407)。出入口の変更は、出口、入口のいずれか一方を変更しても、出入口双方を変更してもよい。そして、ナビゲーション制御部301は、ステップS407において探索した経路が料金割引制度の距離条件を満たしているか否かを判断する(ステップS408)。
【0056】
ステップS408において、ステップS407で探索した経路が料金割引制度の距離条件を満たしていない場合(ステップS408:No)、ステップS407へ戻り、経路探索部309は、第1の最適経路の有料道路について、出入口を変更して経路を探索する(ステップS407)。
【0057】
ステップS408において、ステップS407で探索した経路が料金割引制度の距離条件を満たしている場合(ステップS408:Yes)、ナビゲーション制御部301は、この探索した経路を候補経路としてメモリ等に記憶する(ステップS409)。そして、出入口を変更した探索を終了するか否かを判断する(ステップS410)。
【0058】
ステップS410において、出入口を変更した探索を終了しない場合(ステップS410:No)、経路探索部309は、さらに第1の最適経路の有料道路の出入口を変更して経路を探索し(ステップS407)、処理を繰り返す。
【0059】
また、ステップS410において、出入口を変更した探索を終了する場合(ステップS410:Yes)、ナビゲーション制御部301は、メモリ等に記憶されている候補経路から第2の最適経路を選定する(ステップS411)。なお、第2の最適経路は、一または複数選定する構成でもよい。
【0060】
そして、ナビゲーション制御部301は、選定した第2の最適経路に関する経路情報を生成する(ステップS405)。さらに、表示部303などに、生成した経路情報を出力して(ステップS406)、一連の処理を終了する。なお、ナビゲーション制御部301は、経路情報を生成するにあたり、経路探索部309が探索した第1の最適経路の情報を取得してこの第1の最適経路に関する情報も生成し、第1の最適経路に関する情報と第2の最適経路に関する情報とを対比できるようにしてもよい。この際に、走行距離や所要時間、走行料金を対比できるように情報を生成してもよい。
【0061】
上述のステップS410における探索の終了の判断は、すべての出入口について変更して探索を終了としなくても、距離条件や走行料金についてしきい値を設定して判断してもよい。たとえば、経路探索部309は、出発地点から入口を一つずつ離して経路を探索し、距離条件を満たした段階で探索を終了してもよい。同様に、目的地点から出口を一つずつ離して経路を探索し、距離条件を満たした段階で探索を終了してもよい。あるいは、第1の最適経路における走行料金に対して、所定の割引率の適用を受けた段階で、探索を終了してもよい。
【0062】
また、上述のステップS407において、所定の基準により有料道路の出入口の変更をおこなう構成としてもよい。たとえば、経路探索部309は、渋滞情報および渋滞予測情報などを考慮して、渋滞を回避できるように出入口を変更して経路を探索するようにしてもよい。また、入口と出口のうち都市部に近い側の入口または出口は変更せずに郊外の方のみを変更して経路を探索するようにしてもよい。
【0063】
さらに、上述のステップS408をおこなわずに、ステップS410において、出入口を変更した探索を終了するまで、複数の経路を探索してメモリに記憶しておき、これらの経路から料金割引制度の距離条件を満たす経路を抽出し、この抽出した経路の中から第2の最適経路を選定するようにしてもよい。
【0064】
(経路探索部309における経路探索結果)
ここで、図5を用いて、本実施例にかかる経路探索部309における経路探索結果の一例について説明する。図5は、本実施例にかかる経路探索部における経路探索結果の一例を示す説明図である。
【0065】
図5において、経路探索部309は、出発地点501から有料道路503を介して目的地点502まで到達する経路を探索する。
【0066】
出発地点501は、経路探索において、車両などの移動体が出発する地点で、ユーザがユーザ操作部302を操作して設定する地点や位置取得部304によって取得される移動体の現在地点などである。また、目的地点502は、経路探索において、車両などの移動体が到達の目的とする地点で、ユーザがユーザ操作部302を操作して設定する地点などである。
【0067】
有料道路503は、車両などの移動体が、出発地点501から目的地点502への移動に経由できる道路で、通行に際し走行料金が課金され、一般道路より制限速度が高く設定されている。本実施例において、有料道路503は、出入口となる複数のIC(インターチェンジ)を有しており、IC(a)504と、IC(b)505と、IC(c)506と、IC(d)507と、を含んでおり、それぞれのIC間の距離(道なり距離)は、IC(a)504とIC(b)505との間は30キロメートル、IC(b)505とIC(c)506との間は40キロメートル、IC(c)506とIC(d)507との間は50キロメートル、である。また、有料道路503は、所定の距離条件を満たすと走行料金が割引される料金割引制度の適用がある。本実施例において、距離条件は、移動体が有料道路503を走行する走行距離が100キロメートル未満であることとし、この距離条件を満たす場合に走行料金が50パーセント割引されるものとする。
【0068】
本実施例において、出発地点501から有料道路503を介して目的地点502まで移動する経路は、複数存在する。たとえば、経路(A)511は、出発地点501からIC(a)504を有料道路503の入口として、IC(b)505と、IC(c)506を介して、IC(d)507を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は120キロメートルである。
【0069】
また、経路(B1)512は、出発地点501からIC(a)504を有料道路503の入口として、IC(b)505を介して、IC(c)506を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は70キロメートルである。
【0070】
また、経路(B2)513は、出発地点501からIC(a)504を有料道路503の入口として、IC(b)505を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は30キロメートルである。
【0071】
また、経路(B3)514は、出発地点501からIC(b)505を有料道路503の入口として、IC(c)506を介して、IC(d)507を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は90キロメートルである。
【0072】
また、経路(B4)515は、出発地点501からIC(b)505を有料道路503の入口として、IC(c)506を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は40キロメートルである。
【0073】
また、経路(B5)516は、出発地点501からIC(c)506を有料道路503の入口として、IC(d)507を有料道路503の出口として目的地点502へ到達する経路で、有料道路503の走行距離は50キロメートルである。
【0074】
上述のとおり、本実施例において、出発地点501から目的地点502まで有料道路503を走行する際、料金割引制度の距離条件を満たしている経路は経路(B1)512〜経路(B5)516である。
【0075】
ここで、図5を用いて、図4における第1の最適経路および第2の最適経路の探索処理について、具体的な一例を説明する。
【0076】
ステップS402において、経路探索部309は経路(A)511を第1の最適経路として探索する。そして、経路(A)511が走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路503を含んでいるか否かの判断(ステップS403)において、走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路503を含んでいるため(ステップS403:Yes)、つづいて、料金割引制度の距離条件を満たしているか否かの判断をおこなう(ステップS404)。
【0077】
ステップS404において、経路(A)511は、有料道路503の走行距離120キロメートル(100キロメートル以上)であり、料金割引制度の距離条件を満たしていないため(ステップS404:No)、経路探索部309は、経路(A)511における有料道路503の出入口を変更して経路を探索する(ステップS407)。
【0078】
ステップS407において、出口を変更して経路(B1)512を探索し、料金割引制度の距離条件を満たしているか否かを判断する(ステップS408)。経路(B1)512は、走行距離70キロメートル(100キロメートル未満)であり、料金割引制度の距離条件を満たしているため(ステップS408:Yes)、この経路(B1)512を候補経路としてメモリ等に記憶し(ステップS409)、つづいて、出入口を変更した探索を終了するか否かの判断をおこなう(ステップS410)。なお、料金割引制度の距離条件を満たしていない場合(ステップS408:No)、ステップS407へ戻り、処理を繰り返す。
【0079】
ステップS410において、経路(B1)512のみでは、出入口を変更した探索はすべて終了していないため(ステップS410:No)、ステップS407へ戻り、処理を繰り返す。同様に、経路(B2)513〜経路(B5)516を探索してこれらの経路を候補経路として記憶し、出入口を変更した探索を終了する(ステップS410:Yes)。
【0080】
そして、候補経路である経路(B1)512〜経路(B5)516の中から一または複数の経路を第2の最適経路として選定する(ステップS411)。この第2の最適経路の選定基準としては、所要時間、走行距離、走行料金などがある。具体的には、経路(B3)514が一番所要時間が短い場合にはこの経路(B3)514を選定する。また、経路(B1)512が一番走行距離が短い場合にはこの経路(B1)512を選定する。さらに、所要時間が短い順に所定の数(たとえば3つ)だけ選定したり、走行距離が短い順に所定の数だけ選定したりしてもよい。
【0081】
なお、上述したナビゲーション装置300では、料金割引制度の適用を受ける距離条件について考慮しているが、他の条件と複合して料金割引制度の適用を受ける経路探索をおこなう構成としてもよい。たとえば、時間帯についても料金割引制度の適用に条件がある場合には、時間帯の条件を満たす経路を選択できる構成としてもよい。具体的には、時間帯の条件の終了時刻が間近である時間帯に出発する場合には、出発地点501側の入口は最寄りのIC(a)504を選択して、目的地点502側出口を、距離条件を満たすように探索する。あるいは、ETCゲートの通過が条件であれば、ETCゲートを通過できる有料道路503の出入口を選択する構成としてもよい。
【0082】
また、上述したナビゲーション装置300は、車載機に限ることなく、取り外した使用、パーソナル・コンピュータや携帯電話などを用いた経路の計画に利用することもできる。たとえば、インターネットにおける地図情報を使った経路探索に適用してもよい。また、地図情報の代わりに列車などの路線情報を用いて、列車における運賃の距離割引の適用を受けるように、移動の計画に適用することもできる。
【0083】
また、上述したナビゲーション装置300は、経路探索要求を受け付けた段階では料金割引制度を考慮せずに第1の最適経路を探索しているが、経路探索要求を受け付けた段階で料金割引制度の距離条件を満たす経路を探索する構成としてもよい。
【0084】
以上説明したように、上述の実施例のナビゲーション装置300によれば、探索された最適経路に走行距離を条件とする料金割引制度を適用している有料道路が含まれている場合に、距離条件を満たす最適経路を探索することができる。したがって、ユーザは、探索された最適経路の情報を情報出力装置等を介して取得して、走行距離を条件とする料金割引制度の適用を受けることができる最適経路の確認することができ、また、ナビゲーション装置に案内してもらう経路として当該最適経路を選択することができる。さらに、ユーザは、料金割引制度の距離条件を満たす最適経路に基づいて走行することで走行料金の低減を図ることができる。
【0085】
また、料金割引制度の距離条件を満たす最適経路に関する情報と料金割引制度の距離条件を満たさない最適経路に関する情報を生成して出力することで、ユーザは双方の経路情報を確認することができ、選択自由度の増加を図ることができる。また、それぞれの最適経路の情報に距離や所要時間、走行料金を含めて対比できるようにすることで、ユーザの経路選択において効率化を図ることができる。
【0086】
なお、本実施の形態で説明した経路探索方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかる経路探索装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施例にかかるナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】本実施例にかかる経路探索部における経路探索結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0088】
100 経路探索装置
101 探索部
102 判断部
110 情報出力装置
111 生成部
112 出力部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地点までの第1の最適経路を探索する探索手段と、
走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれている場合に、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしているかを判断する判断手段と、
を備え、
前記探索手段は、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしていないと判断された場合に、前記料金割引制度の距離条件を満たす前記目的地点までの第2の最適経路を探索することを特徴とする経路探索装置。
【請求項2】
前記探索手段は、前記第1の最適経路に含まれる有料道路の入口または出口の少なくとも一つを変更して前記第2の最適経路を探索することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
【請求項3】
前記探索手段は、前記第1の最適経路に含まれる有料道路の入口または出口を変更した複数の経路を探索し、当該複数の経路のうち前記距離条件を満たし且つ所定の条件を満たす一の経路を前記第2の最適経路とすることを特徴とする請求項2に記載の経路探索装置。
【請求項4】
前記探索手段は、所定の条件に基づいて前記第1の最適経路に含まれる有料道路の入口または出口を変更して前記第2の最適経路を探索することを特徴とする請求項2に記載の経路探索装置。
【請求項5】
目的地点までの第1の最適経路を探索する第1工程と、
走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれているかを判断する第2工程と、
前記第2工程によって走行距離を条件とした料金割引制度を適用している有料道路が前記第1の最適経路に含まれている場合に、前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしているかを判断する第3工程と、
前記第3工程によって前記第1の最適経路が前記料金割引制度の距離条件を満たしていないと判断された場合に、前記料金割引制度の距離条件を満たす前記目的地点までの第2の最適経路を探索する第4工程と、
を含むことを特徴とする経路探索方法。
【請求項6】
請求項5に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする経路探索プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載の経路探索プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−71640(P2007−71640A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−257798(P2005−257798)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】