説明

車両挙動制御装置

【課題】 制動時における望ましくない車体挙動を抑制するための車両挙動制御装置を提供する。
【解決手段】 ステップS4でスピンモーメントMsの算出を終えると、VSA−ECU31は、ステップS5で、式(4),(5)が満たされるように、前輪3fl,3frの目標前輪舵角δftと後輪3rl,3rrの目標後輪トー角Trtとを設定した後、ステップS6でこれらを操舵ECU32に出力する。これにより、μスプリット路51での制動時であっても、自動車1の車体2にはヨーモーメントも横力も作用せず、直進状態を維持したまま減速あるいは停止できるようになる。
fl・Ffb=−(fl・Ffs+fr・Frs)・・・(4)
Ffs=−Frs・・・(5)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後輪転舵装置を備えた車両に搭載される車両挙動制御装置に係り、詳しくは、制動時における望ましくない車体挙動を抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ABS(アンチロックブレーキシステム)が搭載された自動車では、左車輪側の路面と右車輪側の路面との間で摩擦係数が大きく異る道路(以下、μスプリット路と記す)上で制動が行われた場合、摩擦係数が高い側(以下、高μ側)にある車輪の制動力が摩擦係数が低い側(以下、低μ側)にある車輪の制動力よりも大きくなる。この際、制動力のヨー方向分力についても高μ側が低μ側よりも当然に大きくなることから、車体を高μ側に旋回させるヨーモーメント(スピンモーメント)が生起されてしまい、旋回方向と逆向きに操舵するカウンタステアを行わないと車体がスピンに陥る虞がある。そこで、電動パワーステアリング装置が搭載された自動車では、左右車輪の制動力差に応じて低μ側に操舵アシストトルクを付与し、運転者にカウンタステアを促してスピンを抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、アクティブステア機構(ステアリングホイールの操舵量に対する操舵車輪の転舵角を可変制御する装置)が搭載された自動車では、運転者のステアリング操作によることなく、自動的にカウンタステアを行ってスピンを抑制する技術が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−352030号公報
【特許文献2】特開2005−255035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1,2の方法は、カウンタステアによってスピンの抑制を図るものであることから、以下に述べる問題を内包していた。
例えば、左側路面が高μ側で右側路面が低μ側であるμスプリット路において、ABSを搭載した自動車が走行中に制動を行った場合、ABSの作用によって左前輪の制動力が右前輪の制動力に較べて大きくなり、左右前輪の制動力差に比例する左回りのスピンモーメントが生起される。そして、制動と同時にカウンタステアを行った場合、左右前輪には車輪軸線に沿う斜め右方向の横力が発生し、これにより右回りのヨーモーメント(スピン抑制モーメント)が生起され、スピンモーメントとスピン抑制モーメントとの和が0となる(あるいは、小さくなる)ことによって自動車のスピンが防止(あるいは、抑制)される。ところが、このようにしてスピンの防止や抑制が図られても、カウンタステアによる横力の左右方向分力(この場合には、右方向の分力)が作用することから、自動車は制動しながら右方に移動することになる。そして、右車輪のみならず左車輪も低μ側である右側路面に乗ってしまった場合、総制動力の減少によって自動車の制動距離が増大して前方を走行する自動車との車間距離が小さくなる他、右方に移動することで並走する自動車やガードレール等に接近する虞もあった。
【0004】
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、制動時における望ましくない車体挙動を抑制する車両挙動制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明に係る車両挙動制御装置は、4輪の制動制御に供される制動制御手段と、前輪の操舵制御に供される前輪操舵制御手段と、後輪の操舵制御に供される後輪操舵制御手段とを有する車両に搭載された車両挙動制御装置であって、車両の制動時において、左前輪の制動量を左制動量として検出し、右前輪の制動量を右制動量として検出する制動量検出手段と、前記制動量検出手段の検出結果に基づき、左制動量と右制動量との差によって発生する車両のヨーモーメントをスピンモーメントとして推定するスピンモーメント推定手段と、前記スピンモーメントとは逆方向のヨーモーメントを生起させるように前輪舵角と後輪舵角とを設定し、その設定結果を前記前輪操舵制御手段と前記後輪操舵制御手段とに各々出力する舵角設定手段とを備え、前記舵角設定手段は、前輪舵角と後輪舵角との設定にあたり、前輪横力と後輪横力との和が小さくなるようにすることを特徴とする。
【0006】
また、第2の発明は、第1の発明に係る車両挙動制御装置において、前記舵角設定手段は、左右後輪がトーアウトとなるように後輪舵角を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第1の発明によれば、μスプリット路における制動時においても、車両の車体にヨーモーメントや横力が作用し難くなり、直進状態を維持したままで減速あるいは停止できるようになる。その結果、左右輪が低μ側に乗ることで総制動量が減少して前走車両との車間距離が小さくなることや、車体が低μ側に移動して並走車両やガードレール等に接近することが抑制される。また、第2の発明によれば、後輪舵角の設定や後輪操舵制御手段における制御が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る車両挙動制御装置を適用した4輪自動車(車両:以下、単に自動車と記す)の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施形態に係る自動車の装置構成を示す平面図であり、図2は実施形態に係る制動時操舵制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0009】
<車両の装置構成>
先ず、図1を参照して、実施形態に係る自動車の概略構成について説明する。説明にあたり、4つの車輪やそれらに対して配置された部材、すなわち、タイヤやサスペンション等については、それぞれ数字の符号に前後左右を示す添字を付して、例えば左前輪3fl、右前輪3fr、左後輪3rl、右後輪3rrと記すとともに、総称する場合には、例えば車輪3と記す。
【0010】
図1に示す自動車1では、車体2の前後左右に4つの車輪3がそれぞれ設置されており、これら各車輪3がサスペンションアームやスプリング、ダンパ等からなるサスペンション4を介して車体2を支持している。各車輪3には、その外周にタイヤ5が装着されるとともに、内周側にブレーキ(ディスクブレーキキャリパ)6が設置されている。また、自動車1には、その前部にエンジン7が搭載されるとともに、左右前輪3fl,3frの操舵アシストを行うEPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)8と、左右後輪3rl,3rrの転舵にそれぞれ供される左右の後輪転舵機構9l,9rとが設置されている。
【0011】
自動車1には、各車輪3内にその回転速度(車輪速)を検出する車輪速センサ16が設置される他、横加速度を検出する横Gセンサ17、前後加速度を検出する前後Gセンサ18、ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ19等が車体2の適所に設置されている。
【0012】
EPS8は、図示しないラックやピニオンからなるステアリングギヤ21と、ステアリングホイール22が後端に取り付けられたステアリングシャフト23と、ステアリングシャフト23に操舵アシスト力を与えるEPSモータ24とを主要構成要素としている。なお、ステアリングシャフト23には、ステアリングホイール22の操舵角を検出する操舵角センサ(操舵角検出手段)25が取り付けられている。また、両後輪転舵機構9l,9rは、車体2と後輪側ナックル26rl,26rrとの間に介装された直動式の後輪操舵アクチュエータ27l,27rや、図示しないポジションセンサ等から構成されている。
【0013】
自動車1には、VSA(Vehicle Stability Assist:車両挙動安定化制御システム)−ECU(Electronic Control Unit)31と、EPS8や後輪転舵機構9を駆動制御する操舵ECU32と、各ブレーキ6に圧油を供給する油圧ユニット33と、エンジン7を統括制御するエンジンECU34とが車室内等に設置されている。
【0014】
VSA−ECU31、操舵ECU32、油圧ユニット33、エンジンECU34は、それぞれ、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線(本実施形態では、CAN(Controller Area Network))を介して相互に信号を授受する。なお、油圧ユニット33は、PWM制御される電磁バルブや油圧回路等を4系統備えており、図示しないブレーキペダル(ブレーキマスターシリンダ)からの油圧を各車輪3のブレーキ6にそのまま送給する他、VSA−ECU31からの駆動信号に基づいて各ブレーキ6にそれぞれ異なった値の油圧を供給する。また、油圧ユニット33は、各ブレーキ6に供給した油圧の値をブレーキ圧としてVSA−ECU31に出力する。
【0015】
<制動時操舵制御装置>
本実施形態のVSA−ECU31には制動時操舵制御装置が内装されている。
図2に示すように、制動時操舵制御装置40は、スピンモーメント推定部41と、舵角設定部42と、旋回判定部43とを有している。スピンモーメント推定部41は、油圧ユニット33から入力した左右前輪3fl,3frのブレーキ圧Bfl,Bfrに基づき、自動車1のスピンモーメントMsを推定する。また、舵角設定部42は、スピンモーメント推定部41から入力したスピンモーメントMsに基づき、前輪3fl,3frの目標前輪舵角δftと後輪3rl,3rrの目標後輪トー角Trtとを設定し、これらを操舵ECU32に出力する。また、旋回判定部43は、横Gセンサ17から入力した横加速度Gyに基づき制動時操舵制御の可否を決定し、その決定結果をスピンモーメント推定部41に出力する。
【0016】
《実施形態の作用》
自動車1が走行を始めると、VSA−ECU31は、所定の制御インターバル(例えば、10ms)をもって車両挙動安定化制御を繰り返し実行する。車両挙動安定化制御を開始すると、VSA−ECU31は、上述したセンサ16〜19,25の他、図示しない各種センサの検出信号に基づき自動車1の現在の運動状態を推定した後、その推定結果に基づき各車輪3fl〜3rrの操舵量および制動量、エンジン7の目標出力を設定し、これらを操舵ECU32や油圧ユニット33、エンジンECU34に出力する。これにより、加減速に起因するアンダーステアやオーバステア等が抑制され、運転者が意図した旋回走行等が実現される他、急制動時における車輪3のロックが防止され、円滑な減速や停止も実現される。
【0017】
<制動時操舵制御>
VSA−ECU31は、上述した車両挙動安定化制御と並行して、図3のフローチャートにその手順を示す制動時操舵制御を所定の制御インターバル(例えば、10ms)で繰り返し実行する。
【0018】
制動時操舵制御を開始すると、VSA−ECU31は、図3のステップS1で、横Gセンサ17から入力した横加速度Gyが所定の旋回閾値Gythを下回っているか否か(すなわち、直進走行状態であるか否か)を判定し、この判定がNoであれば以降の処理を行わずにスタートに戻る。これは、旋回走行時においては、旋回によるヨーモーメントと制動によるスピンモーメントとの判別が困難であるとともに、スピン抑制モーメントの付与によって円滑な旋回が阻害される虞があるためである。なお、旋回閾値Gythは、十分に小さい値に設定されている。
【0019】
図4に示すように、左側路面が高μ側のμスプリット路51を自動車1が直進走行し、ステップS1の判定がYesとなった場合、VSA−ECU31は、ステップS2で左右前輪3fl,3frのブレーキ圧Bfl,Bfrの差(左右ブレーキ圧差)ΔBを算出し、ステップS3で左右ブレーキ圧差ΔBの絶対値|ΔB|が操舵制御開始閾値Bthを上回っているか否かを判定する。そして、この判定がNoであれば、VSA−ECU31は、車体2のスピンが問題となる程度には左右ブレーキ圧差ΔBがないとして、以降の処理を行わずにスタートに戻る。なお、制動が行われていない場合はもちろんであるが、μスプリット路で緩制動が行われた場合(VSA−ECU31のABS機能が作用しない状態)にもステップS2の判定はNoとなる。
【0020】
運転者がブレーキペダルを比較的強く踏み込むことで左右ブレーキ圧差ΔBが大きくなると、ステップS2の判定がYesとなるため、VSA−ECU31は、ステップS4で式(1)を用いてスピンモーメントMsを算出する。図4に示すように、式(1)中のlfは自動車1の車体中心(重心点)Pから前軸中心までの距離であり、aは前輪トレッドであり、θは車体中心Pと左前輪3flとを結ぶ線が車両中心軸となす角度である。
Ms=(lf+(a/2)1/2・ΔBf・sinθ・・・(1)
なお、左右後輪3rl,3rrの制動力Brl,Brrは、安定性を確保するためにどちらか小さい方の値が選択される(ローセレクトされる)ことから同一となり、制動によって左後輪3rlに発生する左回りのヨーモーメントと右後輪3rrに発生する右回りのヨーモーメントとの絶対値は等しくなる。
【0021】
2輪モデルで考えた場合、これは前軸中心Pfに左向きの前輪横力Ffbが作用することと等価であり、式(2)に示すように、この横力Ffsの値はスピンモーメントMsの値と等しくなる。
Ffb=Ms・・・(2)
【0022】
一方、左右前輪3fl,3frの制動力は前後力であり、制動によっては自動車1の車体2を左右方向に移動させる力が発生しないことから、前輪横力Ffbと同一の大きさで右向きの中心横力Fが車体中心Pに生起される。
F=−Ffb・・・(3)
【0023】
ステップS4でスピンモーメントMsの算出を終えると、VSA−ECU31は、ステップS5で、式(4),(5)が満たされるように、前輪3fl,3frの目標前輪舵角δftと後輪3rl,3rrの目標後輪トー角Trtとを設定する。後述するように、式(4),(5)中のlrは自動車1の車体中心Pから後軸中心までの距離であり、Ffsは左右前輪3fl,3frのカウンタステアによって前軸中心Pfに作用する右方向の横力であり、Frsは左右後輪3rl,3rrのトーアウトによって後軸中心Prに作用する左方向の横力である。なお、目標前輪舵角δftや目標後輪トー角Trtの設定にあたっては、タイヤ5fl〜5rrのコーナリングパワーを考慮する。
lf・Ffb=−(lf・Ffs+lr・Frs)・・・(4)
Ffs=−Frs・・・(5)
【0024】
図4に示すように、カウンタステアにより、左右前輪3fl,3frには車輪軸線に沿う斜め右下方向の横力Lfl,Lfrが作用し、これにより右回りのモーメントMlfl,Mlfrが生起される。2輪モデルで考えた場合、これは前軸中心Pfに右方向の横力Ffsが作用することと等価であり、式(6)に示すように、この横力Ffsの値は両モーメントMlfl,Mrfrの和と等しくなる。
Ffs=Mlfl+Mlfr・・・(6)
【0025】
一方、トーアウトにより、左後輪3rlには車輪軸線に沿う斜め左下方向の横力Lrlが作用し、これにより右回りのモーメントMlrlが生起される。また、右後輪3rrには車輪軸線に沿う斜め右下方向の横力Lrrが作用し、これにより左回りのモーメントMlrrが生起される。ここで、摩擦係数の相違から右回りのモーメントMlrlは左回りのモーメントMlrrよりも大きくなるため、2輪モデルで考えた場合、これは後軸中心Prに左方向の横力Frsが作用することと等価であり、式(7)に示すように、この横力Frsの値は両モーメントMlrl,Mlrrの和と等しくなる。
Frs=Mlrl+Mlrr・・・(7)
【0026】
ステップS5で目標前輪舵角δftと目標後輪トー角Trtとを設定すると、VSA−ECU31は、ステップS6でこれらを操舵ECU32に出力する。これにより、μスプリット路51での制動時であっても、自動車1の車体2にはヨーモーメントも横力も作用せず、直進状態を維持したまま減速あるいは停止できるようになる。
【0027】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は前記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、直進走行時にのみ制動時操舵制御を行うようにしたが、ヨーレイトと横加速度と車速とによって旋回に起因するヨーレイトを算出すれば、旋回走行時に制動時操舵制御を行うことも可能である。また、上記実施形態では、制動時操舵制御の際に後輪をトーアウトにさせたが、左右後輪を前輪と逆相に転舵させるようにしてもよい。また、左右後輪の舵角を個別に設定すれば、高μ側における後輪の制動力を増加させることで、制動距離を小さくすることも可能となる。その他、自動車や制動時操舵制御装置の具体的構成を始め、制御の具体的手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態に係る自動車の装置構成を示す平面図である。
【図2】実施形態に係る制動時操舵制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係る制動時操舵制御の手順を示すフローチャートである。
【図4】実施形態の作用を示す2輪モデルである。
【符号の説明】
【0029】
1 自動車
2 車体
3 車輪
3fl 左前輪
3fr 右前輪
3rl 左後輪
3rr 右後輪
6 ブレーキ
8 EPS
9 後輪転舵機構
17 横Gセンサ
31 VSA−ECU(車両挙動制御装置)
32 操舵ECU(前輪操舵制御手段、後輪操舵制御手段)
33 油圧ユニット(制動量検出手段)
40 制動時操舵制御装置
41 スピンモーメント推定部(スピンモーメント推定手段)
42 舵角設定部(舵角設定手段)
43 旋回判定部
51 μスプリット路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4輪の制動制御に供される制動制御手段と、前輪の操舵制御に供される前輪操舵制御手段と、後輪の操舵制御に供される後輪操舵制御手段とを有する車両に搭載された車両挙動制御装置であって、
車両の制動時において、左前輪の制動量を左制動量として検出し、右前輪の制動量を右制動量として検出する制動量検出手段と、
前記制動量検出手段の検出結果に基づき、左制動量と右制動量との差によって発生する車両のヨーモーメントをスピンモーメントとして推定するスピンモーメント推定手段と、
前記スピンモーメントとは逆方向のヨーモーメントを生起させるように前輪舵角と後輪舵角とを設定し、その設定結果を前記前輪操舵制御手段と前記後輪操舵制御手段とに各々出力する舵角設定手段と
を備え、
前記舵角設定手段は、前輪舵角と後輪舵角との設定にあたり、前輪舵角によって生じる前輪横力と後輪舵角によって生じる後輪横力との和が小さくなるようにすることを特徴とする車両挙動制御装置。
【請求項2】
前記舵角設定手段は、左右後輪がトーアウトとなるように後輪舵角を設定することを特徴とする、請求項1に記載された車両挙動制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−36793(P2010−36793A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203947(P2008−203947)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】