説明

車載用ナビゲーション装置

【課題】駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するための目安をユーザに提示することによって、駐車が容易な駐車場を行き先として選択させることができ、迅速かつ円滑な駐車を支援することができる「車載用ナビゲーション装置」を提供すること。
【解決手段】自車両が進入した駐車場において検出された余剰幅およびバックギアの使用回数を記憶手段17に記録した後に、当該駐車場が駐車場検索手段32によって検索された場合に、駐車場検索結果表示処理手段34により、記録された余剰幅およびバックギアの使用回数に基づいて、自車両が進入した駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報を表示部8に表示すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置に係り、特に、駐車場を検索するのに好適な車載用ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車載用ナビゲーション装置には、自車両の周辺の施設等を検索する周辺検索機能が備えられており、この周辺検索機能によって自車両の周辺に存在する駐車場を検索し、検索された駐車場の名称や住所等の駐車場に関する属性を車内モニタに表示することが可能とされていた。
【0003】
また、この種の車載用ナビゲーション装置の中には、検索された駐車場の満空情報をインターネットを介して取得し、取得された満空情報を表示することができるものも提案されていた。
【0004】
このような満空情報は、周辺検索によって検索された駐車場に自車両が駐車することができるか否かの目安になるため、検索された駐車場をナビゲーションの目的地として設定すべきか否かの判断に役立つものとされていた。
【0005】
【特許文献1】特開2002−357434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、駐車場の満空情報は、単にその駐車場内に空いている駐車スペースが存在することを示すに止まるものであるので、その駐車場内の駐車スペースへの自車両の駐車が容易か否かの判断には全く役立たなかった。
【0007】
このため、車載用ナビゲーション装置や現場に設置されている満空表示器によって表示されている満空情報に基づいて、駐車スペースが空いている駐車場に自車両が進入したものの、自車両の車幅に対して駐車スペースの間口が狭すぎる場合や、ハンドルの切り返しスペースが狭すぎる等によって駐車が困難な場合があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するための目安をユーザに提示することによって、駐車が容易な駐車場を行き先として選択させることができ、ひいては、迅速かつ円滑な駐車を支援することができる車載用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用ナビゲーション装置は、地図データが記憶された地図データ記憶手段と、前記地図データに含まれる駐車場の検索のための検索データを用いて前記駐車場を検索する駐車場検索手段と、この駐車場検索手段の検索結果を表示部に表示する駐車場検索結果表示処理手段とを備えた車載用ナビゲーション装置であって、前記自車両が前記駐車場に進入した際に、前記自車両に搭載された車載カメラによる当該駐車場内の駐車スペースの撮影映像に基づいて、前記自車両の車幅に対する前記駐車スペースの間口の余剰幅を検出する余剰幅検出手段と、この余剰幅検出手段の検出結果を、前記自車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として第1の記憶手段に記録する余剰幅記録手段と、前記自車両が前記駐車場に進入してから前記駐車スペースに駐車するまでの間における前記自車両のバックギアの使用回数を検出するバックギア使用回数検出手段と、このバックギア使用回数検出手段の検出結果を、前記自車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として第2の記憶手段に記録するバックギア使用回数記録手段とを備え、前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段によって前記駐車場が検索された際に、前記第1の記憶手段に記録された前記余剰幅検出手段の検出結果および前記第2の記憶手段に記録された前記バックギア使用回数検出手段の検出結果の中に、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果が存在する場合には、当該対応する検出結果に基づいて、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場についての前記余剰幅および前記バックギアの使用回数をそれぞれ示す情報を表示することが可能に形成されていることを特徴としている。
【0010】
そして、このような構成によれば、自車両が進入した駐車場において検出された余剰幅およびバックギアの使用回数を記録した後に、当該駐車場が検索された場合には、記録された余剰幅およびバックギアの使用回数に基づいて、当該検索された駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報を表示することができるので、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するための目安をユーザに提示することができ、自車両が過去に駐車した駐車場を今回の行き先として選択すべきか否かの判断に役立たせることができる。
【0011】
また、前記自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、前記余剰幅記録手段が、前記同一の駐車場における前記余剰幅検出手段の複数回分の検出結果を前記第1の記憶手段に蓄積させるように形成され、前記駐車場検索結果表示処理手段が、前記駐車場検索手段によって検索された前記同一の駐車場についての前記余剰幅を示す情報を、前記第1の記憶手段に蓄積された前記余剰幅検出手段の複数回分の検出結果の平均値に基づいて表示するように形成されていることが好ましい。
【0012】
そして、このような構成によれば、自車両が複数回進入した駐車場における複数回分の余剰幅の検出結果に基づいて、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0013】
さらに、前記自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、前記バックギア使用回数記録手段が、前記同一の駐車場における前記バックギア使用回数検出手段の複数回分の検出結果を前記第2の記憶手段に蓄積させるように形成され、前記駐車情報検索結果表示処理手段が、前記駐車場検索手段によって検索された前記同一の駐車場についての前記バックギアの使用回数を示す情報を、前記第2の記憶手段に蓄積された前記バックギア使用回数検出手段の複数回分の検出結果の平均値に基づいて表示するように形成されていることが好ましい。
【0014】
そして、このような構成によれば、自車両が複数回進入した駐車場における複数回分のバックギアの使用回数の検出結果に基づいて、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0015】
さらにまた、前記余剰幅を示す情報が、予め設定された余剰幅に応じた複数のランクのうちの前記余剰幅検出手段の検出結果が属する1つのランクを示す情報とされていることが好ましい。
【0016】
そして、このような構成によれば、余剰幅を示す情報としてのランクを示す情報を表示することによって、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を直感的に判断することができる。
【0017】
また、前記バックギアの使用回数を示す情報が、予め設定されたバックギアの使用回数に応じた複数の相性度のうちの前記バックギア使用回数検出手段の検出結果が属する1つの相性度を示す情報とされていることが好ましい。
【0018】
そして、このような構成によれば、余剰幅を示す情報としての相性度を示す情報を表示することによって、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を直感的に判断することができる。
【0019】
さらに、前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段が、前記地図データ記憶手段と一体的に形成されていることが好ましい。
【0020】
そして、このような構成によれば、構成を簡素化することができ、小型化およびコストの削減を図ることができる。
【0021】
さらにまた、他車両が進入した駐車場における前記他車両による検出結果として、前記他車両の車幅に対する当該駐車場内の駐車スペースの間口の余剰幅についての検出結果と、前記他車両が当該駐車場に進入してから当該駐車スペースに駐車するまでの間における前記他車両のバックギアの使用回数についての検出結果とを取得するための通信手段を備え、前記余剰幅記録手段は、前記他車両による検出結果における前記余剰幅についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として前記第1の記憶手段に記録するように形成され、前記バックギア使用回数記録手段は、前記他車両による検出結果における前記バックギアの使用回数についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として前記第2の記憶手段に記録するように形成され、前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段によって前記駐車場が検索された際に、前記第1の記憶手段に記録された前記他車両による検出結果における前記余剰幅についての検出結果および前記第2の記憶手段に記録された前記他車両による検出結果における前記バックギアの使用回数についての検出結果の中に、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果が存在する場合には、当該対応する検出結果に基づいて、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場についての前記余剰幅および前記バックギアの使用回数をそれぞれ示す情報を表示することが可能に形成されていることが好ましい。
【0022】
そして、このような構成によれば、他車両による余剰幅およびバックギアの使用回数の検出結果を、自車両側における検索された駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報の表示に用いることができるので、自車両が過去に駐車したことがない駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するための目安を提示することができ、この自車両が過去に駐車したことがない駐車場を今回の行き先として選択すべきか否かの判断にも役立たせることができる。
【0023】
また、前記余剰幅を示す情報が、予め設定された余剰幅に応じた複数のランクのうちの前記他車両による前記余剰幅についての検出結果が属する1つのランクを示す情報とされていることが好ましい。
【0024】
そして、このような構成によれば、自車両が過去に駐車したことがない駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を、ランクの表示によって直感的に判断することができる。
【0025】
さらに、前記自車両が進入したことがない駐車場についての前記バックギアの使用回数を示す情報が、予め設定されたバックギアの使用回数に応じた複数の相性度のうちの前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果が属する1つの相性度を示す情報とされていることが好ましい。
【0026】
そして、このような構成によれば、自車両が過去に駐車したことがない駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を、相性度の表示によって直感的に判断することができる。
【0027】
さらにまた、前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記第1の記憶手段に、任意の1つの駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果として、前記余剰幅検出手段の検出結果と、前記他車両による前記余剰幅についての検出結果との双方が記録されている場合には、前記駐車場検索手段によって前記任意の1つの駐車場が検索された際に、前記余剰幅検出手段の検出結果と前記他車両による前記余剰幅についての検出結果との双方に基づいて、前記任意の1つの駐車場についての前記余剰幅を示す情報を表示するように形成され、前記第2の記憶手段に、前記任意の1つの駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果として、前記バックギア使用回数検出手段の検出結果と、前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果との双方が記録されている場合には、前記駐車場検索手段によって前記任意の1つの駐車場が検索された際に、前記バックギア使用回数検出手段の検出結果と前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果との双方に基づいて、前記任意の1つの駐車場についての前記バックギアの使用回数を示す情報を表示するように形成されていることが好ましい。
【0028】
そして、このような構成によれば、他車両から取得された余剰幅の検出結果およびバックギアの使用回数の検出結果が、自車両が過去に駐車して余剰幅およびバックギアの使用回数の検出を行った駐車場に対応するものである場合には、これらの他車両から取得された検出結果と、自車両において検出された検出結果との双方を用いて、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0029】
また、前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段による複数件分の前記駐車場の検索結果をリスト表示することが可能に形成され、このリスト表示の際に、前記複数件分の検索結果を、前記余剰幅が大きい順または前記バックギアの使用回数が少ない順に並べることが可能に形成されていることが好ましい。
【0030】
そして、このような構成によれば、検索された複数件分の駐車場の優劣をユーザが一目で判断することができるので、利便性を向上させることができる。
【0031】
さらに、前記車載カメラの撮影映像を用いて前記自車両の駐車を支援するための画像を生成し、生成された画像を前記表示部に表示する駐車支援装置に接続され、前記余剰幅検出手段は、前記駐車スペースの撮影映像に基づく前記余剰幅の検出を、前記駐車支援装置によって生成された前記画像を用いることによって行うように形成されていることが好ましい。
【0032】
そして、このような構成によれば、駐車支援装置によって生成された画像を用いる場合においても、余剰幅を簡便かつ確実に検出することができるので、自車両が過去に駐車した駐車場についての余剰幅を適切に示す情報を提示することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するための目安をユーザに提示することによって、駐車が容易な駐車場を行き先として選択させることができ、ひいては、迅速かつ円滑な駐車を支援することができる車載用ナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
【0035】
図1に示すように、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1は、自車両の駐車を支援する駐車支援装置2と接続されていることによって車載器をなしている。
【0036】
まず、駐車支援装置2について詳述すると、この駐車支援装置2は、自車両に搭載された車載カメラとしてのバックカメラ3を有しており、このバックカメラ3は、自車両の後方における所定の撮影領域を撮影するようになっている。このバックカメラ3は、魚眼レンズ等の広角レンズを備えたカメラであってもよい。
【0037】
さらに、駐車支援装置2は、後方監視画像描画部7を有しており、この後方監視画像描画部7には、バックカメラ3、操作ボタン等のカメラ側入力操作部5およびディスプレイ8が接続されている。なお、ディスプレイ8は、車載用ナビゲーション装置1の構成部としても機能するようになっている。また、後方監視画像描画部7には、バックギアが使用されたこと(ギアがバックに入れられたこと)を示すリバース信号と、自車両の走行速度を示す車速パルスとが入力されるようになっている。
【0038】
後方監視画像描画部7は、カメラ側入力操作部5から、自車両の駐車を支援するための画像である後方監視画像の表示の指令が入力され、かつ、リバース信号が入力され、さらに、自車両の後退速度が所定の速度以下であることを示す車速パルスが入力されると、バックカメラ3から、このバックカメラ3の撮影映像を取得するようになっている。
【0039】
そして、後方監視画像描画部7は、取得されたバックカメラ3の撮影映像に対して、例えば、歪み補正、トリミング、所謂マッピングテーブルを用いた視点変換(座標変換)等の公知の画像加工を施すことによって後方監視画像を生成し、生成された後方監視画像をディスプレイ8に表示するようになっている。
【0040】
なお、後方監視画像描画部7は、後方監視画像として、例えば、図2に示すような駐車場内の駐車スペースを斜めに見下ろしたような鳥瞰画像9や、図3に示すような駐車スペースを垂直に見下ろしたような俯瞰画像10を表示可能とされている。また、図2および図3の各画像9,10には、自車両の駐車をさらに確実に支援するために、各画像9,10内における自車両の車幅を把握するための目安となる左右の二本の直線線分11,12を有する走行補助線14が含まれている。なお、直線線分11,12は、例えば、自車両の左右の後輪のアッカーマンタイヤ軌跡を用いることによって算出するようにしてもよい。その場合に、図2における左側の直線線分11は、直線走行状態における自車両の右後輪のアッカーマンタイヤ軌跡に沿ったものとなり、また、右側の直線線分12は、直線走行状態における自車両の左後輪のアッカーマンタイヤ軌跡の沿ったものとなる。また、後方監視画像描画部7は、カメラ側入力操作部5の操作に応じて、鳥瞰画像9または俯瞰画像10のいずれかを選択的に表示するようにしてもよい。
【0041】
次に、車載用ナビゲーション装置1について、詳述すると、この車載用ナビゲーション装置1は、大別して、現在地から目的地まで自車両を誘導するナビゲーションのための主たる処理や制御を行うナビゲーションメインユニット15と、このナビゲーションメインユニット15にそれぞれ接続されたGPSレシーバ16、ハードディスクドライブ17、ナビ側入力操作部18、表示部としてのディスプレイ8およびスピーカ20とによって構成されている。
【0042】
GPSレシーバ16は、GPS衛星21から、軌道および時刻に関する情報(以下、GPS情報と称する)を受信し、受信されたGPS情報をナビゲーションメインユニット15に入力するようになっている。
【0043】
ハードディスクドライブ17は、地図データ記憶手段として機能するようになっている。すなわち、ハードディスクドライブ17には、車載用ナビゲーション装置1の各種の機能を実行させるための地図データが記憶されており、この地図データは、地図表示機能および経路誘導機能の実行に用いられる道路データおよび背景データと、経路探索機能の実行に用いられる経路計算データと、駐車場等の施設の検索機能の実行に用いられる検索データとを有している。また、検索データのうちの駐車場を検索するための検索データ(以下、駐車場検索データと称する)は、駐車場に関する所定の属性(例えば、名称、住所、駐車料金等)を示すデータ等によって構成されている。
【0044】
なお、ナビ側入力操作部18は、例えば、リモコン、リニアまたはロータリエンコーダ、もしくは、ディスプレイ8のタッチパネルであってもよい。
【0045】
ナビゲーションメインユニット15について詳述すると、このナビゲーションメインユニット15は主制御部としてのナビCPU22を有している。
【0046】
ナビCPU22には、前述したGPSレシーバ16が接続されており、このGPSレシーバ16からのGPS情報が、ナビCPU22に入力されるようになっている。
【0047】
また、ナビCPU22には、ジャイロセンサ等の自律航法センサ23が接続されており、この自律航法センサ23は、自律航法によって自車位置(相対位置)を検出し、検出結果をナビCPU22に入力するようになっている。
【0048】
さらに、ナビCPU22には、システムバス24を介してハードディスクドライブ17が接続されている。
【0049】
さらにまた、ナビCPU22には、システムバス24および画像インターフェース(I/F)26を介してディスプレイ8が接続されている。
【0050】
また、ナビCPU22には、システムバス24およびユーザインターフェース(I/F)27を介してナビ側入力操作部18が接続されている。
【0051】
さらに、ナビCPU22には、音声インターフェース(I/F)28を介してスピーカ20が接続されている。
【0052】
ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、自車位置算出部29を有しており、この自車位置算出部29は、GPSレシーバ16から入力されたGPS情報および自律航法センサ23から入力された検出結果を適宜用いることによって自車位置を算出するようになっている。この自車位置の算出の際に、自車位置算出部29は、ハードディスクドライブ17から地図データを読み出し、読み出された地図データを用いることによって、自車位置を地図データにおける該当する道路上の位置に補正するマップマッチング処理を行うようになっている。そして、自車位置算出部29は、マップマッチング処理が適正に行われた場合には、マップマッチング処理後の自車位置を最終的な算出結果とするようになっている。
【0053】
また、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとしての操作画面描画部31を有しており、この操作画面描画部31は、メニュー画面、駐車場検索用の操作画面および目的地設定用の操作画面等の種々の操作画面の描画データを生成し、生成された描画データをディスプレイ8に出力することによって、操作画面を表示するようになっている。
【0054】
さらに、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、駐車場検索手段としての駐車場検索部32を有している。この駐車場検索部32は、駐車場検索用の操作画面に対するナビ側入力操作部18を用いた入力操作によって、例えば、自車両の周辺に存在する駐車場を検索する旨の指示が入力された場合に、自車位置算出部29によって算出された自車位置を参照しつつ、自車位置から所定の距離以内に存在する駐車場の検索を行うようになっている。この駐車場の検索は、駐車場検索部32によってハードディスクドライブ17から読み出された地図データにおける駐車場検索データを用いて行われるようになっている。
【0055】
ナビCPU22には、システムバス24を介して通信部33が接続されており、この通信部33は、インターネットや車々間通信等の通信によって、自車両側の車載用ナビゲーション装置1と相手方の機器(サーバや他車両の車載用ナビゲーション装置等)との間でデータの送受信が可能とされている。通信部33は、駐車場検索部32による駐車場の検索の際に、駐車場検索部32からの指令にしたがって、駐車場検索部32によって検索された駐車場についての満空情報を配信元から受信するようになっている。そして、駐車場検索部32は、通信部33によって受信された満空情報を、駐車場の検索結果の一部として取得するようになっている。
【0056】
ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、駐車場検索結果表示処理手段としての駐車場検索結果描画部34を有しており、この駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32の検索結果を取得するようになっている。
【0057】
そして、駐車場検索結果描画部34は、取得された駐車場検索部32の検索結果の描画データを生成し、生成された描画データをディスプレイ8に出力することによって、駐車場検索部32の検索結果を表示するようになっている。
【0058】
なお、駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32の検索結果を、操作画面としての機能が付与された状態として表示するようにしてもよい。例えば、駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32の検索結果として、検索された駐車場の駐車場名が表記された操作ボタンを表示し、この表示された操作ボタンがナビ側入力操作部18によって操作された場合には、当該検索された駐車場についての更なる詳細表示に移行するように構成してもよい。
【0059】
ここで、駐車場検索部32の検索結果には、検索された駐車場に関する一般的な属性(名称等)を示す情報以外にも、検索された駐車場の満空情報が含まれている。このため、この検索結果を表示すれば、ユーザは、駐車スペースが空いている駐車場を、その駐車場の名称等とともに把握することができる。
【0060】
しかしながら、これらの情報だけでは、検索された駐車場の駐車スペースへの自車両の駐車が容易か否かを判断することはできない。
【0061】
そこで、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1には、駐車場検索部32によって検索された駐車場に対する自車両による駐車の難易を判断するための目安を提示するための手段が講じられている。
【0062】
すなわち、本実施形態において、ナビCPU22には、システムバス24を介して駐車支援装置2における後方監視画像描画部7が接続されている。
【0063】
また、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、余剰幅検出手段としての余剰幅検出部36を有しており、この余剰幅検出部36は、自車両が駐車場に進入した際に、バックカメラ3による駐車場内の駐車スペースの撮影映像に基づいて、自車両の車幅に対する駐車スペースの間口(横幅)の余剰幅を検出するようになっている。
【0064】
より具体的には、余剰幅検出部36は、例えば、後方監視画像描画部7からの後方監視画像の入力と、自車位置算出部29による駐車場へのマップマッチングとを契機として、自車両が駐車場内に進入して駐車スペースへの後退走行を開始したことを検知するようになっている。なお、後方監視画像の表示は、通常は、駐車場において行われるものであるから、余剰幅検出部36は、後方監視画像描画部7からの後方監視画像の入力のみを契機として、駐車スペースへの後退走行が開始したと判断するようにしてもよい。
【0065】
そして、余剰幅検出部36は、自車両が駐車スペースへの後退走行を開始したことを検知した上で、バックカメラ3による駐車スペースの撮影映像を反映した後方監視画像を用いることによって、駐車スペースの撮影映像に基づく余剰幅の検出を行うようになっている。この余剰幅の検出は、例えば、余剰幅の実寸を検出するものであってもよいし、余剰幅の実寸を後方監視画像上に換算した寸法(例えば、ピクセル単位)を検出するものであってもよい。
【0066】
また、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、余剰幅記録手段としての余剰幅記録部37を有しており、この余剰幅記録部37は、余剰幅検出部36の検出結果を取得するようになっている。そして、余剰幅記録部37は、取得された余剰幅検出部36の検出結果を、第1の記憶手段としてのハードディスクドライブ17に記録するようになっている。このとき、余剰幅記録部37は、余剰幅検出部36の検出結果を、この余剰幅検出部36による余剰幅の検出が行われた自車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するようになっている。
【0067】
さらに、ナビCPU22は、その機能部ロックの1つとして、バックギア使用回数検出手段としてのバックギア使用回数検出部39を有しており、このバックギア使用回数検出部39は、自車両が駐車場に進入してから駐車スペースに駐車するまでの間における自車両のバックギアの使用回数を検出するようになっている。
【0068】
より具体的には、図1に示すように、ナビCPU22には、リバース信号が入力されるようになっており、入力されたリバース信号は、バックギア使用回数検出部39によって取得されるようになっている。また、バックギア使用回数検出部39は、例えば、自車位置算出部29による駐車場へのマップマッチングと、カメラ側入力操作部5による後方監視画像描画部7に対する後方監視画像の表示の指令の入力とを契機として、自車両が駐車場内に進入したことを検知するようになっている。さらに、バックギア使用回数検出部39は、例えば、自車両のエンジンが停止したこと等を契機として、駐車スペースへの駐車が完了したことを検知するようになっている。そして、バックギア使用回数検出部39は、自車両が駐車場に進入したことを検知してから、駐車が完了したことを検知するまでの間に入力されたリバース信号の回数を計数することによって、バックギアの使用回数を検出するようになっている。
【0069】
さらにまた、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとして、バックギア使用回数記録手段としてのバックギア使用回数記録部40を有しており、このバックギア使用回数記録部40は、バックギア使用回数検出部39の検出結果を取得するようになっている。そして、バックギア使用回数記録部40は、取得されたバックギア使用回数検出部39の検出結果を、第2の記憶手段としてのハードディスクドライブ17に記録するようになっている。このとき、バックギア使用回数記録部40は、バックギア使用回数検出部39の検出結果を、このバックギア使用回数検出部39によるバックギアの使用回数の検出が行われた自車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するようになっている。
【0070】
そして、本実施形態において、駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32によって駐車場が検索された際に、ハードディスクドライブ17に記録された余剰幅検出部36の検出結果およびバックギア使用回数検出部39の検出結果のそれぞれの中に、駐車場検索部32によって検索された駐車場に関する駐車場検索データと対応する検出結果(以下、必要に応じて対応検出結果と称する)がそれぞれ存在するか否かを判定するようになっている。この対応検出結果の有無の判定は、前述のように、余剰幅検出部36の検出結果が、この余剰幅検出部36による余剰幅の検出が行われた駐車場に関する駐車場検索データと対応された状態としてハードディスクドライブ17に記録され、また、バックギア使用回数検出部39の検出結果が、このバックギア使用回数検出部39によるバックギアの使用回数の検出が行われた駐車場に関する駐車場検索データと対応された状態としてハードディスクドライブ17に記録されていることによって実現することができるようになっている。
【0071】
この判定の結果、ハードディスクドライブ17内に対応検出結果が存在する場合には、駐車場検索結果描画部34は、ハードディスクドライブ17から読み出された対応検出結果に基づいて、駐車場検索部32によって検索された駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数をそれぞれ示す情報の描画データを生成し、生成された描画データを駐車場検索部32の検索結果の描画データとともにディスプレイ8に出力するようになっている。これにより、ディスプレイ8には、駐車場検索部32によって検索された駐車場に関する一般的な属性(名称等)および当該駐車場の満空情報だけでなく、当該駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数をそれぞれ示す情報が表示されることになる。
【0072】
したがって、本実施形態によれば、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの自車両による駐車の難易を判断するための目安をユーザに提示することができ、自車両が過去に駐車した駐車場を今回の行き先として選択すべきか否かの判断に役立たせることができる。
【0073】
より好ましくは、自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、余剰幅記録部37が、当該同一の駐車場への進入の度ごとに、余剰幅検出部36の検出結果を、この余剰幅検出部36による検出が行われる駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するように構成することによって、余剰幅検出部36の複数回分の検出結果をハードディスクドライブ17に蓄積させるようにする。そして、このような余剰幅検出部36の複数回分の検出結果がハードディスクドライブ17に記録された後において、駐車場検索部32によって当該同一の駐車場が検索された場合には、当該駐車場についての余剰幅を示す情報を、ハードディスクドライブ17に蓄積された余剰幅検出部36の複数回分の検出結果(対応検出結果)の平均値に基づいて表示するようにする。
【0074】
このように構成すれば、自車両が複数回進入した駐車場における複数回分の余剰幅の検出結果(対応検出結果)に基づいて、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0075】
より好ましくは、自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、バックギア使用回数記録部40が、当該同一の駐車場への進入の度ごとに、バックギア使用回数検出部39の検出結果を、このバックギア使用回数検出部39による検出が行われる駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するように構成することによって、バックギア使用回数検出部39の複数回分の検出結果をハードディスクドライブ17に蓄積させるようにする。そして、このようなバックギア使用回数検出部39の複数回分の検出結果がハードディスクドライブ17に記録された後において、駐車場検索部32によって当該同一の駐車場(自車両が進入した駐車場)が検索された場合には、当該駐車場についてのバックギアの使用回数を示す情報を、ハードディスクドライブ17に蓄積されたバックギア使用回数検出部39の複数回分の検出結果(対応検出結果)の平均値に基づいて表示するようにする。
【0076】
このように構成すれば、自車両が複数回進入した駐車場における複数回分のバックギアの使用回数の検出結果(対応検出結果)に基づいて、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0077】
なお、本実施形態において、駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32によって検索された駐車場についての余剰幅を示す情報として、その駐車場の余剰幅の実寸〔cm〕(当該駐車場への進入が複数回行われた場合には余剰幅検出部36の複数回分の検出結果の平均値に対応した実寸)を表示するようにしてもよいが、これ以外の態様として、余剰幅を示す情報を表示するようにしてもよい。
【0078】
例えば、駐車場検索結果描画部34は、余剰幅を示す情報として、予め設定された余剰幅に応じた複数のランクのうちの余剰幅検出部36の対応検出結果(当該駐車場への進入が複数回行われた場合には、複数回分の対応検出結果の平均値)が属する1つのランクを示す情報を表示するようにしてもよい。より具体的には、余剰幅検出部36の対応検出結果(もしくは平均値)が、十分に大きいとみなされる余剰幅の範囲内にある場合には、駐車場検索結果描画部34は、アルファベットを用いて最高のランクを意味するランク「A」を表示するようにしてもよい。
【0079】
このようなランクを表示するようにすれば、ユーザは、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を直感的に判断することができ、その駐車場を行き先として選択すべきか否かの判断を容易に行うことができる。
【0080】
また、本実施形態において、駐車場検索結果描画部34は、バックギアの使用回数を示す情報として、その駐車場におけるバックギアの使用回数〔回〕(当該駐車場への進入が複数回行われた場合にはバックギア使用回数検出部39の複数回分の検出結果の平均値に対応した回数)を表示するようにしてもよいが、これ以外の態様として、バックギアの使用回数を示す情報を表示するようにしてもよい。
【0081】
例えば、駐車場検索結果描画部34は、バックギアの使用回数を示す情報として、予め設定されたバックギアの使用回数に応じた複数の相性度のうちのバックギア使用回数検出部39の対応検出結果(当該駐車場への進入が複数回行われた場合には、複数回分の対応検出結果の平均値)が属する1つの相性度を示す情報を表示するようにしてもよい。より具体的には、バックギア使用回数検出部39の対応検出結果(もしくは平均値)が、十分に少ないとみなされるバックギアの使用回数の範囲内にある場合には、駐車場検索結果描画部34は、記号を用いて最高の相性度を意味する相性度「○」を表示するようにしてもよい。
【0082】
このような相性度を表示するようにすれば、ユーザは、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易をより直感的に判断することができ、その駐車場を行き先として選択すべきか否かの判断をさらに容易に行うことができる。
【0083】
さらに、本実施形態においては、第1の記憶手段、第2の記憶手段および地図データ記憶手段が、ともに一体のハードディスクドライブ17とされているので、構成を簡素化して小型化およびコストの削減を図るために好適とされている。
【0084】
より好ましくは、通信部33を通信手段として機能させ、この通信部33を用いた車々車間通信等によって、他車両が進入した駐車場における他車両による検出結果として、他車両の車幅に対する当該駐車場内の駐車スペースの間口の余剰幅についての検出結果と、他車両が当該駐車場に進入してから当該駐車スペースに駐車するまでの間における他車両のバックギアの使用回数についての検出結果とを取得するように構成する。この場合、他車両は、自車両と車幅が同一の車種であれば更に好ましい。
【0085】
また、余剰幅記録部37が、前記他車両による余剰幅についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するように構成する。
【0086】
さらに、バックギア使用回数記録部40が、前記他車両によるバックギアの使用回数についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録するように構成する。
【0087】
そして、駐車場検索部32によって駐車場が検索された際に、ハードディスクドライブ17に記録された前記他車両による余剰幅およびバックギアの使用回数についての検出結果の中に、駐車場検索部32によって検索された駐車場に関する駐車場検索データと対応する検出結果(対応検出結果)がそれぞれ存在する場合には、駐車場検索結果描画部34が、当該対応検出結果に基づいて、余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報を表示するように構成する。
【0088】
このように構成すれば、他車両による余剰幅およびバックギアの使用回数についての検出結果(対応検出結果)を、自車両側における余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報の表示に用いることができる。この結果、自車両が過去に駐車したことがない駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するための目安をも提示することができ、この自車両が過去に駐車したことがない駐車場を今回の行き先として選択すべきか否かの判断にも役立たせることができる。
【0089】
さらに、駐車場検索結果描画部34は、このような他車両による検出結果を利用した余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報の表示を行う場合にも、これらの情報をランクおよび相性度を示す情報として表示するようにしてもよい。
【0090】
ところで、通信部33を介して取得された前記他車両による検出結果に対応する駐車場が、ハードディスクドライブ17内に既に記録されている自車両による検出結果(余剰幅検出部36の検出結果およびバックギア使用回数検出部39の検出結果)に対応する駐車場と一致する場合が想定される。すなわち、ハードディスクドライブ17内に、1つの駐車場に関する駐車場検索データと対応する検出結果として、前記自車両による検出結果と前記他車両による検出結果との双方が記録されている場合である。
【0091】
このような場合において、これら自車両および他車両の双方の検出結果に対応する駐車場が駐車場検索部32によって検出された際には、駐車場検索結果描画部34は、前記自車両による検出結果と前記他車両による検出結果との双方に基づく余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報の表示を行うことが好ましい。この自車両による検出結果と他車両による検出結果との双方に基づく表示は、自車両による検出結果と他車両による検出結果との平均値に基づいた表示であってもよい。
【0092】
このように構成すれば、他車両による余剰幅およびバックギアの使用回数の検出結果を、自車両が過去に進入した駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報の表示に用いることができるので、自車両が過去に駐車した駐車場内の駐車スペースへの駐車の難易を判断するためのより信頼性が高い目安を提示することができる。
【0093】
より好ましくは、駐車場検索結果描画部34が、駐車場検索部32による複数件分の駐車場の検索結果をリスト表示することが可能に構成するとともに、このリスト表示の際に、複数件分の検索結果を、余剰幅が大きい順またはバックギアの使用回数が少ない順に並べることが可能に構成する。この場合に、余剰幅またはバックギアの使用回数が互いに同一の検索結果については、他の要素(例えば、駐車場名の50音順)も加味して配列順を決めればよい。
【0094】
このように構成すれば、検索された複数件分の駐車場の優劣をユーザが一目で判断することができるので、利便性を向上させることができる。
【0095】
上記構成の他にも、車載用ナビゲーション装置1は、ナビゲーションのための種々の構成を有している。
【0096】
すなわち、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとしての目的地設定部43を有しており、この目的地設定部43は、目的地設定用の操作画面に対するナビ側入力操作部18を用いたユーザの入力操作結果に対応した目的地を設定するようになっている。なお、目的地設定用の操作画面は、駐車場検索結果描画部34によって表示される余剰幅およびバックギアの使用回数を示す情報と同一画面上に表示されるものであってもよい。
【0097】
また、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとしての経路探索部45を有しており、この経路探索部45は、目的地設定部43によって設定された目的地までの推奨経路として、ナビ側入力操作部18を用いてユーザによって入力された所定の経路探索条件を満足する推奨経路を探索するようになっている。
【0098】
さらに、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとしての経路誘導部46を有しており、この経路誘導部46は、経路探索部45によって探索された推奨経路に沿って自車両を目的地まで経路誘導(ルート案内)するようになっている。この経路誘導は、ディスプレイ8への案内画像(交差点拡大画像等)の表示によるものであってもよく、または、スピーカ20からの案内音声(例えば、交差点右左折案内等)の出力によるものであってもよく、あるいは、これら案内画像と案内音声との双方によるものであってもよい。
【0099】
さらにまた、ナビCPU22は、その機能ブロックの1つとしての地図描画部47を有しており、この地図描画部47は、自車位置算出部29によって算出された自車位置およびその周辺の地図またはナビ側入力操作部18の操作によって指定された地点およびその周辺の地図の描画データを生成し、生成された描画データをディスプレイ8に出力することによって、ディスプレイ8上に地図を表示するようになっている。
【0100】
また、システムバス24には、SDRAMやFlashROM等のメモリ48が接続されており、このメモリ48は、ナビゲーションに用いるデータ(地図データ等)や、ナビCPU22の実行プログラム等が格納(一時的な格納も含む)されるようになっている。
【0101】
次に、本実施形態の基本的な作用について、具体例を用いて説明する。
【0102】
まず、自車両が駐車場に進入した上で、ユーザが、カメラ側入力操作部5の操作によって俯瞰画像10の表示のための入力操作を行うとともに、駐車スペースへの後退走行に適した位置においてギアをバックに入れると、後方監視画像描画部7には、俯瞰画像10を表示する旨の指令およびリバース信号が入力される。
【0103】
これにより、後方監視画像描画部7は、バックカメラ3による駐車スペースの撮影映像を取得し、取得された撮影映像を用いて駐車スペースを監視するための図3に示すような俯瞰画像10を生成する。
【0104】
そして、後方監視画像描画部7は、生成された俯瞰画像10をディスプレイ8に表示するとともに、余剰幅検出部36に入力する。
【0105】
次いで、余剰幅検出部36は、例えば、後方監視画像描画部7からの俯瞰画像10の入力と、自車位置算出部29による駐車場へのマップマッチングとを契機として、自車両が駐車場内に進入して駐車スペースへの後退走行を開始したと判断する。
【0106】
そして、余剰幅検出部36は、俯瞰画像10を用いることによって、駐車スペースの撮影映像に基づく余剰幅の検出を行う。具体的には、余剰幅検出部36は、図4に示すように、駐車スペースを区画する駐車スペースの奥行き方向に延びる左右の二本の白線50,51のうちの図4における紙面左側の白線50と、走行補助線14における左側の直線線分11との間の距離Lを取得する。また、ことのき、余剰幅検出部36は、図4における紙面右側の白線51と、走行補助線14における右側の直線線分12との間の距離Lを取得する。そして、余剰幅検出部36はLとLとの和を、俯瞰画像10上における余剰幅〔例えば、ピクセル単位〕とする。なお、この余剰幅は、必ずしも実寸〔cm〕に変換する必要はなく、LとLとの和をそのまま余剰幅検出部36の検出結果と扱ってもよい。
【0107】
また、余剰幅検出部36は、必ずしも、走行補助線14を用いて余剰幅を検出する必要はなく、例えば、予め、俯瞰画像10上における自車両の車幅を車両情報等に基づいて把握した上で、俯瞰画像10から、駐車スペースの俯瞰画像10上における幅寸法Wを検出し、検出された幅寸法Wから俯瞰画像10上における自車両の車幅を減じた値〔例えば、ピクセル単位〕を検出結果とするようにしてもよい。
【0108】
このようにして、余剰幅検出部36による余剰幅の検出が行われると、余剰幅記録部37は、余剰幅検出部36の検出結果を取得し、取得された余剰幅検出部36の検出結果を、自車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録する。
【0109】
さらに、このとき、バックギア使用回数検出部39は、例えば、自車位置算出部29による駐車場へのマップマッチングと、カメラ側入力操作部5による俯瞰画像10の表示の指令の入力とを契機として、自車両が駐車場内に進入したと判断した上で、ナビCPU22に入力されるリバース信号の入力回数の計数を開始することによって、バックギアの使用回数の検出を開始する。
【0110】
そして、バックギア使用回数検出部39は、例えば、エンジンが停止したこと等を契機として、駐車スペースへの駐車が完了したと判断した上で、バックギアの使用回数の検出を完了する。
【0111】
このようにして、バックギア使用回数検出部39によるバックギアの使用回数の検出が行われると、バックギア使用回数記録部40は、バックギア使用回数検出部39の検出結果を取得し、取得されたバックギア使用回数検出部39の検出結果を、自車両が進入した駐車場に関する駐車場検索データと対応させた状態としてハードディスクドライブ17に記録する。
【0112】
そして、このような動作を、自車両が進入した各駐車場において繰り返すことによって、ハードディスクドライブ17内には、自車両が赴いた各駐車場についての余剰幅検出部36の検出結果およびバックギア使用回数検出部39の検出結果が記録されることになる。
【0113】
このようにして、ハードディスクドライブ17内に余剰幅検出部36およびバックギア使用回数検出部39の検出結果の記録が行われた後に、ユーザが、駐車場検索用の操作画面に対する入力操作によって、周辺駐車場を検索する旨の指示を入力すると、駐車場検索部32は、自車位置算出部29によって算出された自車位置およびハードディスクドライブ17に記憶された駐車場情報に基づいて、自車位置から所定の距離以内に存在する駐車場の検索を行う。このとき、駐車場検索部32は、通信部33によって受信された満空情報を、駐車場の検索結果の一部として取得する。
【0114】
そして、駐車場検索結果描画部34は、駐車場検索部32の検索結果を取得すると、取得された検索結果の描画データを生成し、生成された描画データをディスプレイ8に出力することによって、駐車場検索部32の検索結果を表示する。
【0115】
また、このとき、駐車場検索結果描画部34は、ハードディスクドライブ17内に記録された余剰幅検出部36の検出結果およびバックギア使用回数検出部39の検出結果の中に、駐車場検索部32の検索結果が示す駐車場に対する対応検出結果が存在する場合には、その対応検出結果に基づいて、自車両が進入した駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数をそれぞれ示す情報の描画データを生成し、生成された描画データをディスプレイ8に出力する。
【0116】
これにより、ディスプレイ8に、駐車場検索部32によって検索された自車両が進入した駐車場に関する一般的な属性(駐車場名等)および当該駐車場の満空情報だけでなく、当該駐車場についての余剰幅およびバックギアの使用回数をそれぞれ示す情報を表示することができる。
【0117】
このとき、駐車場検索結果描画部34は、例えば、図5および図6に示す2種類の検索結果表示画面52,53をディスプレイ8に順次表示するようにしてもよい。
【0118】
ここで、図5に示す第1の検索結果表示画面52は、複数件分の駐車場の検索結果がリスト表示されたものとなっている。具体的には、各検索結果は、それぞれの駐車場名および余剰幅を示す情報としてのランクが記述された操作ボタン55として表示されており、各操作ボタン55は、ナビ側入力操作部18によって選択可能とされている。
【0119】
なお、図5において、各検索結果は、50音順に表示されており、「駐車場1」が先頭、「駐車場5」が末尾となっているが、図5に示す「駐車幅順」の文字表記がなされた余剰幅を優先させる並べ替え用の操作ボタン56をナビ側入力操作部18によって操作すると、余剰幅が一番大きいランクAの「駐車場2」が先頭になるようにリストを並び替えることができるようになっている。
【0120】
また、第1の検索結果表示画面52には、「詳細情報」の文字表記がなされた詳細画面移行用の操作ボタン57が表示されている。ユーザは、検索結果のリストの中から1件分の駐車場についての操作ボタン55を選択した上で、詳細画面移行用の操作ボタン57を操作すると、選択された駐車場についての詳細情報を示す第2の検索結果表示画面53に移行することができるようになっている。
【0121】
なお、図5においては、「駐車場1」が選択されているため、この状態で詳細画面移行用の操作ボタン57を操作すると、図6に示すような「駐車場1」の詳細情報を示す第2の検索結果表示画面53に表示が切り替わることになる。
【0122】
なお、第1の検索結果表示画面53には、地図描画部47によって描画された自車位置の周辺の地図54が含まれている。
【0123】
図6に示す第2の検索結果表示画面53は、「駐車場1」についての詳細情報として、自車位置から「駐車場1」までの所要距離、満空情報、余剰幅を示す駐車スペースランク、相性度および駐車料金を示すものとなっている。
【0124】
また、第2の検索結果表示画面53には、目的地設定用の操作ボタン58が含まれており、ユーザは、この操作ボタン58をナビ側入力操作部18を用いて操作することによって、「駐車場1」をナビゲーションの目的地として設定することができるようになっている。
【0125】
このような検索結果表示画面52,53が表示されることにより、ユーザは、駐車スペースへの駐車の難易を、ランクおよび相性度に基づいて容易に判断することができ、駐車が容易な駐車場を確実に選択することができる。
【0126】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0127】
例えば、前述した実施形態においては、余剰幅検出部36が、後方監視画像(俯瞰画像10)を用いることによって、バックカメラ3による駐車スペースの撮影映像に基づく余剰幅の検出を行っていたが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、余剰幅検出部36が、バックカメラ3の撮影映像を直接取り込んで、取り込まれた撮影映像から余剰幅を検出するように構成してもよい。
【0128】
また、必要に応じて、メモリ48を第1の記憶手段および第2の記憶手段として機能させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、バックカメラによる駐車スペースの撮影映像を反映した画像の一例としての駐車スペースの鳥瞰画像を示す図
【図3】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、バックカメラによる駐車スペースの撮影映像を反映した画像の一例としての駐車スペースの俯瞰画像を示す図
【図4】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、余剰幅の検出方法の一例を示す説明図
【図5】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、第1の検索結果表示画面を示す図
【図6】本発明に係る車載用ナビゲーション装置の実施形態において、第2の検索結果表示画面を示す図
【符号の説明】
【0130】
1 車載用ナビゲーション装置
3 バックカメラ
8 ディスプレイ
17 ハードディスクドライブ
32 駐車場検索部
34 駐車場検索結果描画部
36 余剰幅検出部
37 余剰幅記録部
39 バックギア使用回数検出部
40 バックギア使用回数記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データが記憶された地図データ記憶手段と、前記地図データに含まれる駐車場の検索のための検索データを用いて前記駐車場を検索する駐車場検索手段と、この駐車場検索手段の検索結果を表示部に表示する駐車場検索結果表示処理手段とを備えた車載用ナビゲーション装置であって、
前記自車両が前記駐車場に進入した際に、前記自車両に搭載された車載カメラによる当該駐車場内の駐車スペースの撮影映像に基づいて、前記自車両の車幅に対する前記駐車スペースの間口の余剰幅を検出する余剰幅検出手段と、
この余剰幅検出手段の検出結果を、前記自車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として第1の記憶手段に記録する余剰幅記録手段と、
前記自車両が前記駐車場に進入してから前記駐車スペースに駐車するまでの間における前記自車両のバックギアの使用回数を検出するバックギア使用回数検出手段と、
このバックギア使用回数検出手段の検出結果を、前記自車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として第2の記憶手段に記録するバックギア使用回数記録手段と
を備え、
前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段によって前記駐車場が検索された際に、前記第1の記憶手段に記録された前記余剰幅検出手段の検出結果および前記第2の記憶手段に記録された前記バックギア使用回数検出手段の検出結果の中に、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果が存在する場合には、当該対応する検出結果に基づいて、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場についての前記余剰幅および前記バックギアの使用回数をそれぞれ示す情報を表示することが可能に形成されていること
を特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、前記余剰幅記録手段が、前記同一の駐車場における前記余剰幅検出手段の複数回分の検出結果を前記第1の記憶手段に蓄積させるように形成され、前記駐車場検索結果表示処理手段が、前記駐車場検索手段によって検索された前記同一の駐車場についての前記余剰幅を示す情報を、前記第1の記憶手段に蓄積された前記余剰幅検出手段の複数回分の検出結果の平均値に基づいて表示するように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記自車両が同一の駐車場に複数回進入する場合には、前記バックギア使用回数記録手段が、前記同一の駐車場における前記バックギア使用回数検出手段の複数回分の検出結果を前記第2の記憶手段に蓄積させるように形成され、前記駐車情報検索結果表示処理手段が、前記駐車場検索手段によって検索された前記同一の駐車場についての前記バックギアの使用回数を示す情報を、前記第2の記憶手段に蓄積された前記バックギア使用回数検出手段の複数回分の検出結果の平均値に基づいて表示するように形成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記余剰幅を示す情報が、予め設定された余剰幅に応じた複数のランクのうちの前記余剰幅検出手段の検出結果が属する1つのランクを示す情報とされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記バックギアの使用回数を示す情報が、予め設定されたバックギアの使用回数に応じた複数の相性度のうちの前記バックギア使用回数検出手段の検出結果が属する1つの相性度を示す情報とされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段が、前記地図データ記憶手段と一体的に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項7】
他車両が進入した駐車場における前記他車両による検出結果として、前記他車両の車幅に対する当該駐車場内の駐車スペースの間口の余剰幅についての検出結果と、前記他車両が当該駐車場に進入してから当該駐車スペースに駐車するまでの間における前記他車両のバックギアの使用回数についての検出結果とを取得するための通信手段を備え、
前記余剰幅記録手段は、前記他車両による検出結果における前記余剰幅についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として前記第1の記憶手段に記録するように形成され、
前記バックギア使用回数記録手段は、前記他車両による検出結果における前記バックギアの使用回数についての検出結果を、前記他車両が進入した駐車場に関する前記検索データと対応させた状態として前記第2の記憶手段に記録するように形成され、
前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段によって前記駐車場が検索された際に、前記第1の記憶手段に記録された前記他車両による検出結果における前記余剰幅についての検出結果および前記第2の記憶手段に記録された前記他車両による検出結果における前記バックギアの使用回数についての検出結果の中に、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果が存在する場合には、当該対応する検出結果に基づいて、前記駐車場検索手段によって検索された前記駐車場についての前記余剰幅および前記バックギアの使用回数をそれぞれ示す情報を表示することが可能に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記余剰幅を示す情報が、予め設定された余剰幅に応じた複数のランクのうちの前記他車両による前記余剰幅についての検出結果が属する1つのランクを示す情報とされていること
を特徴とする請求項7に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記バックギアの使用回数を示す情報が、予め設定されたバックギアの使用回数に応じた複数の相性度のうちの前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果が属する1つの相性度を示す情報とされていること
を特徴とする請求項7または請求項8に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記駐車場検索結果表示処理手段は、
前記第1の記憶手段に、任意の1つの駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果として、前記余剰幅検出手段の検出結果と、前記他車両による前記余剰幅についての検出結果との双方が記録されている場合には、前記駐車場検索手段によって前記任意の1つの駐車場が検索された際に、前記余剰幅検出手段の検出結果と前記他車両による前記余剰幅についての検出結果との双方に基づいて、前記任意の1つの駐車場についての前記余剰幅を示す情報を表示するように形成され、
前記第2の記憶手段に、前記任意の1つの駐車場に関する前記検索データと対応する検出結果として、前記バックギア使用回数検出手段の検出結果と、前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果との双方が記録されている場合には、前記駐車場検索手段によって前記任意の1つの駐車場が検索された際に、前記バックギア使用回数検出手段の検出結果と前記他車両による前記バックギアの使用回数についての検出結果との双方に基づいて、前記任意の1つの駐車場についての前記バックギアの使用回数を示す情報を表示するように形成されていること
を特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項11】
前記駐車場検索結果表示処理手段は、前記駐車場検索手段による複数件分の前記駐車場の検索結果をリスト表示することが可能に形成され、このリスト表示の際に、前記複数件分の検索結果を、前記余剰幅が大きい順または前記バックギアの使用回数が少ない順に並べることが可能に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。
【請求項12】
前記車載カメラの撮影映像を用いて前記自車両の駐車を支援するための画像を生成し、生成された画像を前記表示部に表示する駐車支援装置に接続され、
前記余剰幅検出手段は、前記駐車スペースの撮影映像に基づく前記余剰幅の検出を、前記駐車支援装置によって生成された前記画像を用いることによって行うように形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の車載用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−115679(P2009−115679A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−290531(P2007−290531)
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】