説明

電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法

【課題】電池セルの底面を均一化して、電池セル同士を積層する構成に際して底面を一致させ易くする。
【解決手段】複数の電池セル1を積層状態で締結してなる締結手段を備える電源装置であって、電池セル1はそれぞれ、天面24と底面23と、各一対の主面21と側面22からなる角形の外装缶12と、外装缶12の主面21及び側面22を被覆する筒状の絶縁性の被覆フィルム20と、外装缶12の底面23を被覆する絶縁性の絶縁テープ30と、を備え、被覆フィルム20の下端縁は、外装缶12の主面21及び側面22に位置しており、絶縁テープ30は、外装缶12の底面23から主面21及び側面22にかけて折曲され、少なくとも被覆フィルム20の下端縁に重なるように、外装缶12の主面21及び側面22に固定されてなり、複数の電池セル1の各底面23が略同一平面上に並ぶ姿勢で、締結手段により積層状態に締結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、ハイブリッド自動車や電気自動車等の自動車を駆動するモータの電源用等に使用される大電流用の電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モータで走行する電気自動車、あるいはモータとエンジンの両方で走行するハイブリッド自動車等の自動車は、電池セルを外装ケースに収納した電源装置を搭載している(例えば特許文献1参照)。この電源装置は、モータで自動車を走行させるための出力を得るために、図21及び図22に示すように、多数の電池セル1Xを直列に接続して出力電圧を高くした電池ブロックとしている。各電池セル1Xは図23に示すように、外観を角形の外装缶12として、上端に正負の電極端子13を設けている。
【0003】
電池セル1Xには、高出力のリチウムイオン二次電池が使用されることが多い。リチウムイオン二次電池の外装缶12は、中間電位を有しているため、電池セル1X表面が高電位となり、これを外装ケースのグラウンドから絶縁する必要がある。このため、電池セル1Xの外装缶12を絶縁カバーや絶縁シートで覆う等の絶縁対策が施されている。加えて、電池セル1Xに防水性も持たせている。
【0004】
一般的には、電池セル1Xの上部の電極端子13を露出させるよう、図24に示すように袋状の熱収縮シート20Xで電池セル1Xの天面24を残して被覆する。具体的には、上下を筒状に開口した熱収縮シート20Xを適当な長さで裁断し、図25に示すように一方の開口端から電池セル1Xを挿入し、図26(a)、(b)に示すように熱収縮シート20Xを熱収縮させて、図24に示すように外装缶12の表面に密着させる。この際、電池セル1Xの底面23で熱収縮チューブ同士を熱溶着して開口部分を閉塞し、必要に応じて余白部分を裁断する等して、電池セル1Xの表面に熱収縮チューブを被覆していた。
【0005】
この方法では、図24(c)の断面図に示すように電池セル1Xの底面23から熱収縮チューブが突出するため、電池セル1Xの底面23が不均一となってしまう。この結果、複数の電池セル1Xを積層してバインドバー等で狭着して電池積層体を構成する際には、電池セル1Xの底面23が同一平面上に並ばなくなる。このため、各電池セル1Xの天面24も必然的に一致しなくなり、電池セル1Xの天面24から突出させた電極端子13同士をバスバー等で固定する際に、複数の電極端子13が同一平面上に揃わないため、バスバーとの接触面が均一とならず、接触状態が一定しないという問題がある。また、電池セルの底面を冷却プレートと接触させて、底面から冷却する、いわゆるダイレクトクーリング方式においても、電池セルの底面が一定しないと、電池セル毎の冷却プレートとの接触状態が一定せず、冷却能力を発揮できなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−170258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものであって、その主な目的は、電池セルの底面を均一化して、電池セル同士を積層する構成に際して底面を一致させ易くした電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る電源装置によれば、外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする複数の電池セル1と、前記複数の電池セル1を積層状態で締結してなる締結手段と、を備える電源装置であって、前記電池セル1はそれぞれ、天面24と底面23と、各一対の主面21と側面22からなる角形の外装缶12と、前記外装缶12の主面21及び側面22を被覆する筒状の絶縁性の被覆フィルム20と、前記外装缶12の底面23を被覆する絶縁性の絶縁テープ30と、を備え、前記被覆フィルム20の下端縁は、前記外装缶12の主面21及び側面22に位置しており、前記絶縁テープ30は、前記外装缶12の底面23から主面21及び側面22にかけて折曲され、少なくとも前記被覆フィルム20の下端縁に重なるように、前記外装缶12の主面21及び側面22に固定されてなり、前記複数の電池セル1の各底面23が略同一平面上に並ぶ姿勢で、前記締結手段により積層状態に締結することができる。これにより、電池セルの表面を絶縁しつつ、底面を略平面状とできるので、電池セル積層時に底面を同一面に揃え易くできる。
【0009】
また第2の側面に係る電源装置によれば、前記外装缶12の側面22において、前記絶縁テープ30は、折曲によって生じ、主面21及び側面22からはみ出る余白部分を折り返すことができる。これにより、外装缶の厚さ面で折り返すことにより、電池セル同士を積層する主面側には折り返しが生じないので、積層をスムーズに行える利点が得られる。
【0010】
さらに第3の側面に係る電源装置によれば、さらに前記外装缶12の底面23と熱結合状態に配置される、冷媒配管26を配設した冷却プレート7を備えることができる。これにより、電池セルを底面側から冷却でき、特に底面を略同一平面上に位置させることで効率よく且つ均一な電池セルの冷却が図られる。
【0011】
さらにまた第4の側面に係る電源装置によれば、前記被覆フィルム20を熱収縮チューブとすることができる。これにより、被覆フィルムを容易に外装缶に付着させることができる。
【0012】
さらにまた第5の側面に係る電源装置を備える車両によれば、上記の電源装置を備えることができる。
【0013】
さらにまた第6の側面に係る電池セルによれば、外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする外装缶12と、前記外装缶12の主面21及び側面22を被覆する筒状の絶縁性の被覆フィルム20と、前記外装缶12の底面23を被覆する絶縁性の絶縁テープ30と、を備え、前記被覆フィルム20の下端縁は、前記外装缶12の主面21及び側面22に位置しており、前記絶縁テープ30は、前記外装缶12の底面23から主面21及び側面22にかけて折曲され、少なくとも前記被覆フィルム20の下端縁に重なるように、前記外装缶12の主面21及び側面22に固定させることができる。これにより、電池セルの表面を絶縁しつつ、底面を略平面状とできるので、電池セル積層時に底面を同一面に揃え易くできる。
【0014】
さらにまた第7の側面に係る電池セルの製造方法によれば、外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする外装缶12と、前記外装缶12を被覆する絶縁性の被覆フィルム20と、を備える電池セルの製造方法であって、前記外装缶12を内部に挿入可能な筒状の前記被覆フィルム20に、前記外装缶12を挿入し、前記被覆フィルム20の下端縁が、前記電池セル1の主面21及び側面22に位置するように、前記被覆フィルム20を熱収縮する工程と、前記電池セル1の底面23に、該底面23よりも大きい面積である絶縁性の絶縁テープ30を被覆し、さらに前記絶縁テープ30の余白部分で、前記電池セル1の主面21を覆うように折曲し、かつ前記電池セル1の側面22を覆うように折曲し、これらの折曲によって生じる余白部分を前記電池セル1の側面22に折り返して、前記絶縁テープ30を固定する工程とを含むことができる。これにより、電池セルの表面を絶縁しつつ、底面を略平面状とできるので、電池セル積層時に底面を同一面に揃え易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1に係る電源装置の斜視図である。
【図2】図1から上ケースを外した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の電池ブロックを示す斜視図である。
【図4】図3の電池ブロックの分解斜視図である。
【図5】図4の電池セル同士の積層状態を示す分解斜視図である。
【図6】図5の電池セルを示す斜視図である。
【図7】図6の絶縁テープの折り返し部分を示す拡大図である。
【図8】図7の電池セルの底面における絶縁テープの断面図である。
【図9】図6の電池セルの三面図である。
【図10】電池セルの底面から被覆フィルムの下端が突出する例を示す模式図である。
【図11】図6の電池セルの分解斜視図である。
【図12】図11の状態から電池セルの底面に絶縁テープを貼付した状態を示す斜視図である。
【図13】図12の状態から絶縁テープの両側を電池セルの主面と沿うように折曲した状態を示す斜視図である。
【図14】図13の状態から絶縁テープの端面を折曲して2つの折り返し部分を形成した状態を示す斜視図である。
【図15】図14の状態から絶縁テープの一方の折り返し部分を側面に折り返した状態を示す斜視図である。
【図16】変形例に係る電池ブロックの冷却構造を示す模式図である。
【図17】図16に示す電池ブロックの一部拡大垂直縦断面図である。
【図18】図16に示す電池ブロックの垂直横断面図である。
【図19】エンジンとモータで走行するハイブリッド自動車にバッテリシステムを搭載する例を示すブロック図である。
【図20】モータのみで走行する電気自動車にバッテリシステムを搭載する例を示すブロック図である。
【図21】電池セルを積層した電源装置を示す平面図である。
【図22】図21の電源装置の側面図である。
【図23】図21の電池セルの斜視図である。
【図24】図23の電池セルを従来の被覆フィルムで被覆した状態を示す三面図である。
【図25】図23の電池セルを従来の被覆フィルムで被覆する様子を示す斜視図である。
【図26】図25の状態から熱収縮シートを熱収縮させる様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法を例示するものであって、本発明は電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
(実施例1)
【0017】
図1〜図20に、実施例1に係る電源装置及びこれを用いた車両、電池セルを示す。これらの図において、図1はバッテリシステム91の斜視図、図2は図1から上ケース72を外した状態を示す斜視図、図3は図2の電池ブロック50を示す斜視図、図4は図3の電池ブロック50の分解斜視図、図5は図4の電池セル1同士の積層状態を示す分解斜視図、図6は図5の電池セル1を示す斜視図、図7は図6の絶縁テープ30の折り返し部分32を示す拡大図、図8は図7の電池セル1の底面23における絶縁テープ30の断面図、図9は図6の電池セル1の三面図、図10は、電池セル1の底面23から被覆フィルム20の下端が突出する例を示す模式図、図11は図6の電池セル1の分解斜視図、図12は図11の状態から電池セル1の底面23に絶縁テープ30を貼付した状態を示す斜視図、図13は図12の状態から絶縁テープ30の両側を電池セル1の主面21と沿うように折曲した状態を示す斜視図、図14は図13の状態から絶縁テープ30の端面を折曲して2つの折り返し部分32を形成した状態を示す斜視図、図15は図14の状態から絶縁テープ30の一方の折り返し部分32を側面22に折り返した状態を示す斜視図、図16は変形例に係る電池ブロック200の冷却構造を示す模式図、図17は図16に示す電池ブロック200の一部拡大垂直縦断面図、図18は図16に示す電池ブロック200の垂直横断面図、図19はエンジン96とモータ93で走行するハイブリッド自動車にバッテリシステム91、92を搭載する例を示すブロック図、図20はモータ93のみで走行する電気自動車にバッテリシステム91、92を搭載する例を示すブロック図を、それぞれ示している。
【0018】
バッテリシステム91の外観は、図1、図2に示すように、箱形の外装ケース70を二分割して、内部に複数の電池ブロック50を収納している。外装ケース70は、下ケース71と、上ケース72と、これらの下ケース71、上ケース72の両端に連結している端面プレート73とを備えている。上ケース72と下ケース71は、外側に突出する鍔部74を有し、この鍔部74をボルトとナットで固定している。図1、図2の外装ケース70は、鍔部74を外装ケース70の側面に配置している。また図2の例では、下ケース71に電池ブロック50を長手方向に2つ、横方向に2列、計4個収納している。各電池ブロック50は、下ケース71に止ネジ等で固定して、外装ケース70内部の定位置に固定している。端面プレート73は、下ケース71と上ケース72の両端に連結されて、外装ケース70の両端を閉塞している。
(電池ブロック50)
【0019】
各電池ブロック50は図3に示すように、外観を略箱形とし、電池セル1を多数積層した電池積層体10を、両端面からエンドプレート4で、バインドバー11を介して狭持している。電池積層体10は、図4の分解斜視図に示すように、角形の電池セル1を複数、セパレータ2を介して積層して構成される。図4の電池ブロック50の例では、18個の角形電池セル1を積層している。バインドバー11は電池セル1を締結する締結手段として機能し、この例ではストリップ状の金属板の両端を折曲して折曲片とし、全体をコ字状としている。またエンドプレート4には、バインドバー11の折曲片を受ける位置に窪みを設けている。折曲片及びエンドプレート4にねじ穴を設けることで、バインドバー11をエンドプレート4に螺合して固定される。
(電池セル1)
【0020】
電池セル1は、図5、図6に示すように、外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする外装缶12で構成され、外装缶の天面24、すなわち外装缶12を閉塞する封口板に正負の電極端子13を設けている。電極端子13同士は、図4で示すバスバー17を介して電気的に接続している。なお電池セルの外装缶は、プラスチック等の絶縁材で製作することもできる。この場合は電池セル同士を積層する際に、外装缶を絶縁する必要がないので、セパレータを金属製とすることもできる。
(セパレータ2)
【0021】
電池ブロック50は、積層している電池セル1の間にセパレータ2を挟着している。この電池ブロック50は、電池セル1の外装缶12を金属製として、プラスチック製のセパレータ2で絶縁して積層できる。セパレータ2は、両面を電池セル1に嵌着できる形状として、隣接する電池セル1の位置ずれを阻止して積層できる。なお電池ブロックは、電池セルの外装缶をプラスチック等の絶縁材として、セパレータを挟着することなく積層状態に固定することもできる。
【0022】
またセパレータ2は、図5に示すように、電池セル1を冷却するために、電池セル1との間に、空気等の冷却気体を通過させる冷却隙間53を設けている。これにより電池ブロック50は、複数の電池セル1を冷却隙間53ができる状態で積層している。そしてこの電池ブロック50の電池セル1に冷却気体を強制送風して冷却する冷却機構として、図1に示すように強制送風機構9Bを備えている。電池ブロック50は、図4に示すように、積層している電池セル1の間にセパレータ2を挟着している。このセパレータ2は、図5に示すように、電池セル1との間に冷却隙間53ができる形状としている。さらに、図のセパレータ2は、両面に電池セル1を嵌着構造で連結している。電池セル1に嵌着構造で連結されるセパレータ2を介して、隣接する電池セル1の位置ずれを阻止して積層している。
(電池セル1)
【0023】
電池セル1は、リチウムイオン二次電池の角形電池である。ただ、電池セルは、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の二次電池とすることもできる。角形電池からなる図6の電池セル1は、所定の厚さを有する四角形で、天面24の両端部には正負の電極端子13を突出して設けており、天面24の中央部には安全弁の開口部を設けている。積層される電池セル1は、隣接する正負の電極端子13をバスバー17で連結して互いに直列に接続している。隣接する電池セル1を互いに直列に接続するバッテリシステムは、出力電圧を高くして出力を大きくできる。ただ、バッテリシステムは、隣接する電池セルを並列に接続することもできる。
【0024】
電池セル1の天面24を除く面は、絶縁処理される。具体的には、電池セル1の天面24及び底面23を除く面を、被覆フィルム20で表面を被覆する。そして底面23は後述する絶縁テープ30で絶縁する。天面24は、電極端子13を電気接続のために表出させる必要があることから絶縁せず、一方でそれ以外の面は意図しない短絡を回避するため、絶縁する。このような絶縁材を被覆することで電池セルに絶縁性を持たせる構成に際しては、電池セル同士を積層した際に、各電池セルの高さ位置が揃うように留意する必要がある。すなわち、電池セル同士を積層して電池積層体とする際に、隣接する電池セル同士の電極端子13は、バスバー17で締結されるが、この際、従来のシュリンクチューブのみにより電池セル表面を絶縁した方式では、電池セルの底面に生じる段差が原因で、隣接する電池セル同士の電極端子の、高さ方向の位置がずれてしまう。その結果、バスバーと電極端子との接触不良等を起こしたり、電極端子に余分な負荷がかかってしまう。この問題を解消するために、本実施例では、被覆フィルムに加えて絶縁テープを併用することで、電池セルの底面23に段差が形成される事態を回避している。以下、説明する。
(被覆フィルム20)
【0025】
電池セル1の主面21は、図6〜図9に示すように、被覆フィルム20で被覆される。被覆フィルム20は熱収縮チューブとして、電池セル1の外面を熱収縮させることで被覆する。このような被覆フィルム20には、好ましくは絶縁性、安定性に優れたPET等の樹脂が利用できる。特にPET樹脂製のシュリンクチューブは、熱収縮チューブとして安価で好ましい。
【0026】
被覆フィルム20は、図8等に示すように、電池セル1の底面23近傍で電池セル1の底面23から突出しないよう、好ましくは電池セル1の側面22と同じ長さか、若しくはこれよりも短くなるように形成する。このようにすることで、電池セル1の底面23側に被覆フィルム20が突出する事態を回避できる。仮に図10に示すように、被覆フィルム20が長く形成され、電池セル1の底面23からtだけ突出するようになると、絶縁テープ30で電池セル1底面23を被覆した状態で、電池セル1の底面23周辺が突出量t又はこれを折曲した分だけ他の部分よりも厚くなる結果、電池セル1の底面23が平坦状とならず、部分的に凹凸が形成されることとなる。このような凹凸は電池セル毎に個体差が生じる可能性があることから、電池セル同士を積層する際に、電池セルの高さ又は突出量を一定に保持できず、電池セルの底面及び天面が揃わずに、電池セルの天面においては電極端子の高さが揃わず、隣接する電極端子同士をバスバーで連結する際、バスバーとの固定状態が電池セル毎にばらついて接触抵抗が大きくなる。また電池セルの底面において冷却プレートと接続する場合は(後述する図16)、冷却プレートと電池セル底面との接触面積に差が生じ、冷却能力にばらつきが生じ、電池セル間の性能の劣化にも個体差が生じることとなって、好ましくない。
【0027】
そこで、このような凹凸の発生を開扉するため、被覆フィルム20は、電池セルの底面から突出しないように、電池セル1の底面23をほぼ同じ高さとするか、あるいは被覆フィルム20や電池セルの製造公差を考慮して、図8等に示すように、被覆フィルム20の下端が、電池セル1の底面23よりも若干短くなるように設定される。このようにすることで、電池セル1底面23からの被覆フィルム20の突出を回避でき、安定的な電池セルの製造に繋がる。
【0028】
なお、電池セルの底面側から被覆フィルムが突出しないとは、被覆フィルムの長さが必ずしも電池セルの高さよりも短いことを意味しない。すなわち、電池セルの底面側から被覆フィルムが突出しなければ足り、逆に電池セルの天面24側において被覆フィルムが若干突出することは、電極端子13の電気接続等が阻害されない限りは許容される。
【0029】
すなわち天面24側においては、電池セル1同士を積層して電池積層体とする際に、隣接する電池セル1同士の電極端子13の高さ位置のばらつきを抑制でき、バスバーを用いた連結に際しても高低差を低減し、接触状態を均一として不具合なくバスバーを締結でき、電気接続の信頼性を向上できる。
【0030】
一方で、電池セルの底面に達しないように、いいかえると被覆フィルムを下端において意図的に短くし、電池セルの主面が、底面近傍で露出するようになると、この部分を被覆しないと意図しない導通が発生する。そこで、電池セルの底面23を被覆する絶縁テープ30を折り返して、このような露出部分を被覆することとした。この結果、電池セル1の周囲に沿って、被覆フィルム20と絶縁テープ30が重複する部分を生じさせている。図9の三面図においては、重複部分をOWで示している。
【0031】
さらに、平面状の絶縁テープ30で底面23とその周辺領域を被覆する結果、端縁を折り返す処理が必要となるが、このような折り返し部分が電池セル1の主面21側でなく、側面22側に位置するように配置している。このような折り方の例を、図11〜図15、図7に基づいて説明する。まず図11に示すように、外装缶12を内部に挿入可能な筒状の被覆フィルム20に、外装缶12を挿入する。ここで、被覆フィルム20の下端を、電池セル1の主面21及び側面22において下端縁から突出しない位置に位置合わせして、熱溶着する。次に、電池セル1の底面23に、この底面よりも大きい面積である絶縁性の絶縁テープ30を被覆する(図12)。さらに図13に示すように、絶縁テープ30の余白部分で、電池セル1の主面21を覆うように折曲する。このとき、絶縁テープ30の先端が被覆フィルム20と端縁に重なるように重複部分が形成される。さらに絶縁テープ30を、電池セル1の側面22を覆うように折曲する。図14に示すように、これらの折曲によって生じる余白部分を折り返し部分32とする。折り返し部分32は、絶縁テープ30の端縁において左右に2つ、それぞれ直角三角形状に形成される。そして折り返し部分32を電池セル1の側面22に折り返して、絶縁テープ30を接着する(図15、図7)。このとき、折り返し部分32同士の接着は、例えば、接着剤等で行う。ただ、折り返し部分は必ずしも接着を行う必要はなく、単に折曲させるだけでも良い。具体的には、セパレータ2の側面と電池セル1の側面22との間に、折り返し部分32を位置させて狭着する。以上により、電池セルの表面を絶縁しつつ、底面を略平面状とできるので、電池セル積層時に底面を同一面に揃え易くできる。
【0032】
なお以上の折り方の例は一例であって、他の折り方も適宜利用できることは言うまでもない。例えば、上記の例では絶縁テープ30を主面21側で先に凹状に折曲させ、その後側面22側を折曲しているが、先に側面側を折曲した上で、主面側を折曲するようにしてもよい。この場合も、交差する部分で生じる余白の折り返しは、主面側でなく側面側に位置するようにする。また、以上の絶縁テープの形状や折り返し部分の接着方法も一例であって、他の形状や接着方法を適宜利用できることは言うまでもない。例えば、折り返し部分同士を、接着剤等なしに接着できるように、折り返し部分に接着箇所が残るような絶縁テープの形状にしても良い。さらに、絶縁テープの形状を工夫することにより、折り返し部分の重複箇所を薄くしたり、折り返し部分を折り返した面を均一化したりすることもできる。
(絶縁テープ30)
【0033】
絶縁テープ30は、絶縁性を備える樹脂製で、一面に粘着材を塗布して接着できるようにしている。このような絶縁テープ30としては、ポリイミドテープ(商品名カプトンテープ)が好適に利用できる。あるいはシリコン樹脂シート、熱伝導の優れたフィラーを充填しているプラスチック製シート、マイカ等も使用できる。また、絶縁テープ30の余剰分は、電池セル1の側面22部分で折り返すようにする。このようにすることで、電池セル1の底面23や主面21側に余計な凹凸が生じることなく、これらの面をほぼ平面状に維持でき、複数の電池セル1を積層する際の信頼性を向上できる。
【0034】
この際、電池セル1の底面23は凹凸を設けず、平面状に維持する。このようにすることで、電池セル1を複数積層する際に底面23をほぼ同一面とするように一致させやすくなり、その結果、電池積層体10の上面においても電極端子13が同一面上に揃い、バスバー17による連結等を安定的に行えるようになり、信頼性の向上に繋がる。
【0035】
加えて、図16の変形例に示すように、電池セル1の底面23を冷却プレート7に接触させて冷却するダイレクトクーリング方式において、電池セル1と冷却プレート7との接触面を平坦面とすることで熱結合を確実にして、冷却能力を発揮できる。特に、絶縁テープ30の折り返しによる凹凸の形成が底面23に生じないようにすることで、電池セル毎の冷却プレート7との接続状態の個体差やばらつきを低減し、電池セル間での冷却能力のばらつきの発生を抑制できる利点も得られる。また電池セル1の主面21側にも、余分な凹凸を設けないことで、電池セル同士の積層を安定して行えるようになり、バインドバーによる締結を確実に行える利点も得られる。
【0036】
以上のように、電池セルの側面を被覆する被覆フィルムと、底面を被覆する絶縁テープを併用し、かつ絶縁テープの折り返し面を電池セルの側面に位置させることで、電池セル同士を積層する電池積層体の信頼性を高めることができる。仮に、絶縁テープのみの絶縁では、折り返し部が大きくなってしまい、その処理が面倒となるが、電池セルの主面21及び側面22の大部分を予め被覆フィルムで被覆し、残余の底面23と、底面23に近い一部の主面21、側面22のみを絶縁テープ30で被覆する構成とすることで、折り返し部分32を小さくすることができる。また、絶縁テープのみで全体を被覆する構成に比べ、絶縁テープの使用量を少なくできる結果、部材コスト及び製造コストの削減効果も期待できる。
【0037】
なお絶縁テープは、上述したテープ状として貼付する構成とする他、液状とした絶縁材を塗布したり、ガス状の絶縁材を吹き付ける等の方法で、電池セルの底面を絶縁する構成とすることもできる。
(変形例)
【0038】
また、以上説明した図1等の例では、冷却風をファンで強制的に送風して電池セル1を冷却する空冷式を採用したが、この構成に限られず、冷媒等を用いて直接冷却する、いわゆるダイレクトクーリング方式を採用する構成としてもよい。このような例を変形例として、図16〜図18に基づいて説明する。
【0039】
図16に示すバッテリシステム92を構成する電源装置は、複数の角形電池からなる電池セル1を積層している電池積層体10と、電池積層体10を構成する電池セル1に熱結合状態に配置している冷却プレート7と、この冷却プレート7を冷却する冷却機構9とを備える。この冷却機構9は、電池積層体10を冷却プレート7に接触させて直接、効果的に冷却できる。また、電池積層体のみならず、例えば電池積層体10の端面に配置した各部材等も併せて冷却することもでき、信頼性の面でも優れる。
(冷却プレート7)
【0040】
冷却プレート7は、電池セル1の熱を熱伝導して外部に放熱するための放熱体であり、図の例では冷媒配管を配設している。図17の断面図に示すように、冷却プレート7は、内部を閉鎖室とし、この閉鎖室に熱交換器として、冷却液である液化された冷媒を循環させる銅やアルミ等の冷媒配管26の冷却パイプを内蔵している。冷却パイプは、冷却プレート7の上面板に密着するように固定されて上面板を冷却し、底板との間には断熱材を配設して、底板との間を断熱している。また冷却プレート7にはこのような冷媒による冷却機能を付加する他、金属板のみで構成することもできる。例えば放熱フィンを設けた金属体等、放熱、伝熱性に優れた形状とする。または金属製に限らず、絶縁性を有する伝熱シートを利用しても良い。
【0041】
冷却プレート7は、この上面に載置される電池積層体10を冷却する電池冷却手段を構成している。この例では、図17の断面図に示すように冷却プレート7の内部に、冷媒を循環させるための冷媒配管26を設けている。この冷媒配管26に、図16に示す冷却機構9から冷却液が供給されて冷却プレート7は冷却される。冷却プレート7は、冷却機構9から供給される冷却液を、冷媒配管26の内部で気化する気化熱で冷却プレート7を冷却する冷媒として、冷却プレート7をより効率よく冷却できる。
【0042】
冷却プレート7は、電池セル1を冷却するために、電池ブロック200を構成する各々の電池セル1の外周面である底面23に熱結合状態に固定している。隣接する電池セルを直列に接続しているバッテリシステムは、隣接する電池セルに電位差がある。したがって、金属製の外装缶で構成された電池セルをそのまま冷却プレートに電気接続すると、短絡して大きなショート電流が流れてしまう。これに対して上述の通り外装缶の底面を絶縁テープ30で被覆した電池セル1は、このような短絡を回避し、絶縁状態で冷却プレート7と熱結合できる。また絶縁テープ30は、冷却プレート7と絶縁状態としつつ、熱結合状態とできるよう、熱伝導性に優れた絶縁性部材で構成することが好ましい。このような特性を得る材質としては、上述の通りポリイミドテープ等が適している。また絶縁テープ30と冷却プレート7との間に、シリコンオイル等の熱伝導ペーストを塗布して、より効率よく熱伝導できる構造としてもよい。
【0043】
さらに冷却プレート7は、複数の電池セル1の温度を均等化する均熱化手段としても機能する。すなわち、冷却プレート7が電池セル1から吸収する熱エネルギーを調整して、温度が高くなる電池セル、例えば中央部の電池セルを効率よく冷却して、温度が低くなる領域、例えば両端部の電池セルの冷却を少なくして、電池セルの温度差を少なくする。これによって、電池セルの温度むらを低減して、一部の電池セルの劣化が進み過充電、過放電となる事態を回避できる。
【0044】
なお、図16の例では電池ブロック200の底面23に冷却プレート7を配置した例を示したが、この構成に限られるものでない。例えば冷却プレートを電池セルの側面に配置することもできる。本発明では、絶縁テープの折り返し部分を小さくすることができるので、冷却プレートを電池セルの側面に配置した場合でも、冷却を妨げることがない。また、本発明の実施例では、折り返し部分を外装缶で厚さを構成する面へ折り返しているが、電源装置の構成により適宜変更することができる。例えば、折り返し部分を外装缶で幅を構成する面へ折り返しても良い。
(電源装置を用いた車両)
【0045】
次に、以上の電池セルを用いた電源装置を搭載した車両を、図19及び図20に基づいて説明する。図19は、車両用のバッテリシステムを搭載する車両であって、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッド自動車HVの一例を示している。この図のハイブリッド自動車は、車両を走行させるエンジン96及び走行用のモータ93と、モータ93に電力を供給するバッテリシステム91、92と、バッテリシステム91、92の電池を充電する発電機94とを備えている。バッテリシステム91、92は、DC/ACインバータ95を介してモータ93と発電機94に接続している。ハイブリッド自動車は、バッテリシステム91、92の電池を充放電しながらモータ93とエンジン96の両方で走行する。モータ93は、エンジン効率の悪い領域、たとえば加速時や低速走行時に駆動されて車両を走行させる。モータ93は、バッテリシステム91、92から電力が供給されて駆動する。発電機94は、エンジン96で駆動され、あるいは車両にブレーキをかけるときの回生制動で駆動されて、バッテリシステム91、92の電池を充電する。
【0046】
さらに図20は、車両用のバッテリシステムを搭載する車両であって、モータのみで走行する電気自動車EVの一例を示している。この図に示す電気自動車は、車両を走行させる走行用のモータ93と、このモータ93に電力を供給するバッテリシステム91、92と、このバッテリシステム91、92の電池を充電する発電機94とを備えている。バッテリシステム91、92は、DC/ACインバータ95を介してモータ93と発電機94に接続している。モータ93は、バッテリシステム91、92から電力が供給されて駆動する。発電機94は、車両を回生制動する時のエネルギーで駆動されて、バッテリシステム91、92の電池を充電する。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明に係る電源装置及びこれを用いた車両、電池セル及び電池セルの製造方法は、EV走行モードとHEV走行モードとを切り替え可能なプラグイン式ハイブリッド電気自動車やハイブリッド式電気自動車、電気自動車等の電源装置として好適に利用できる。
【符号の説明】
【0048】
1、1X…電池セル
2…セパレータ
4…エンドプレート
7…冷却プレート
9…冷却機構
9B…強制送風機構
10…電池積層体
11…バインドバー
12…外装缶
13…電極端子
17…バスバー
20…被覆フィルム
20X…熱収縮シート
21…主面
22…側面
23…底面
24…天面
26…冷媒配管
30…絶縁テープ
32…折り返し部分
50…電池ブロック
53…冷却隙間
70…外装ケース
71…下ケース
72…上ケース
73…端面プレート
74…鍔部
91、92…バッテリシステム
93…モータ
94…発電機
95…インバータ
96…エンジン
200…電池ブロック
HV、EV…車両
OW…重複部分
t…突出量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする複数の電池セル(1)と、
前記複数の電池セル(1)を積層状態で締結してなる締結手段と、
を備える電源装置であって、
前記電池セル(1)はそれぞれ、
天面(24)と底面(23)と、各一対の主面(21)と側面(22)からなる角形の外装缶(12)と、
前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)を被覆する筒状の絶縁性の被覆フィルム(20)と、
前記外装缶(12)の底面(23)を被覆する絶縁性の絶縁テープ(30)と、
を備え、
前記被覆フィルム(20)の下端縁は、前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)に位置しており、
前記絶縁テープ(30)は、前記外装缶(12)の底面(23)から主面(21)及び側面(22)にかけて折曲され、少なくとも前記被覆フィルム(20)の下端縁に重なるように、前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)に固定されてなり、
前記複数の電池セル(1)の各底面(23)が略同一平面上に並ぶ姿勢で、前記締結手段により積層状態に締結されてなることを特徴とする電源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電源装置であって、
前記外装缶(12)の側面(22)において、前記絶縁テープ(30)は、折曲によって生じ、主面(21)及び側面(22)からはみ出る余白部分を折り返してなることを特徴とする電源装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電源装置であって、さらに、
前記外装缶(12)の底面(23)と熱結合状態に配置される、冷媒配管(26)を配設した冷却プレート(7)を備えることを特徴とする電源装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一に記載の電源装置であって、
前記被覆フィルム(20)が熱収縮チューブであることを特徴とする電源装置。
【請求項5】
請求項1から4に記載の電源装置を備える車両。
【請求項6】
外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする外装缶(12)と、
前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)を被覆する筒状の絶縁性の被覆フィルム(20)と、
前記外装缶(12)の底面(23)を被覆する絶縁性の絶縁テープ(30)と、
を備え、
前記被覆フィルム(20)の下端縁は、前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)に位置しており、
前記絶縁テープ(30)は、前記外装缶(12)の底面(23)から主面(21)及び側面(22)にかけて折曲され、少なくとも前記被覆フィルム(20)の下端縁に重なるように、前記外装缶(12)の主面(21)及び側面(22)に固定されてなることを特徴とする電池セル。
【請求項7】
外形を、幅よりも厚さを薄くした角形とする外装缶(12)と、
前記外装缶(12)を被覆する絶縁性の被覆フィルム(20)と、
を備える電池セルの製造方法であって、
前記外装缶(12)を内部に挿入可能な筒状の前記被覆フィルム(20)に、前記外装缶(12)を挿入し、前記被覆フィルム(20)の下端縁が、前記電池セル(1)の主面(21)及び側面(22)に位置するように、前記被覆フィルム(20)を熱収縮する工程と、
前記電池セル(1)の底面(23)に、該底面(23)よりも大きい面積である絶縁性の絶縁テープ(30)を被覆し、さらに前記絶縁テープ(30)の余白部分で、前記電池セル(1)の主面(21)を覆うように折曲し、かつ前記電池セル(1)の側面(22)を覆うように折曲し、これらの折曲によって生じる余白部分を前記電池セル(1)の側面(22)に折り返して、前記絶縁テープ(30)を固定する工程と、
を含むことを特徴とする電池セルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−33419(P2012−33419A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173217(P2010−173217)
【出願日】平成22年7月31日(2010.7.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】