HCV感染を治療するための抗ウィルス化合物
C型肝炎ウィルス(「HCV」)の複製を阻害する上で有効な化合物が記載されている。本発明はまた、そのような化合物の製造方法、そのような化合物を含む組成物、およびHCV感染を治療する上でのそのような化合物の使用方法に関するものでもある。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iの化合物および該化合物の製薬上許容される塩
【化1】
[式中、
Xは、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
L1およびL2はそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレンから選択され、それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良く;
L3は結合または−LS−K−LS′−であり、Kは結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、−N(RB)SO2N(RB′)−または−N(RB)S(O)N(RB′)−から選択され;
AおよびBはそれぞれ独立に、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Dは、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;またはDは水素またはRAであり;
Yは、−T′−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−T′−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−LK−T−RDまたは−LK−Eから選択され;
R1およびR2はそれぞれ独立に、RCであり、R5はRBであり;またはR1がRCであり、R2およびR5がそれらが結合している原子と一体となって、3から12員複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に、RCであり;またはR3およびR6がそれぞれ独立にRCであり、R4およびR7がそれらが結合している原子と一体となって、3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
Zは、−T′−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−T′−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−LK−T−RDまたは−LK−Eから選択され;
R8およびR9はそれぞれ独立にRCであり、R12はRBであり;またはR8はRCであり、R9およびR12がそれらが結合している原子と一体となって3から12員複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
R10、R11、R13およびR14はそれぞれ独立にRCであり;またはR10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11およびR14がそれらが結合している原子と一体となって3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
TおよびT′は各場合でそれぞれ独立に結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
LKは各場合で独立に、結合、−LS−N(RB)C(O)−LS′−または−LS−C(O)N(RB)−LS′−;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。);またはC3−C12炭素環または3から12員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRAによって置換されていても良い。)から選択され;
Eは各場合で独立に、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、各場合で独立に1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され、2個の隣接するRAが、それらが結合している原子およびそれらが結合している原子間の原子と一体となって、炭素環もしくは複素環を形成していても良く;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項2】
Aが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化2】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Bが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化3】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Dが、C5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;またはDが水素またはRAであり;
Z1が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
Z2が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
Z3が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
Z4が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
W1、W2、W3、W4、W5およびW6が各場合でそれぞれ独立に、CHまたはNから選択される請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項3】
Aが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化4】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Bが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化5】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Dが、C5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;またはDが水素またはRAであり;
Z1が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
Z2が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
W1、W2、W3、W4、W5およびW6が各場合でそれぞれ独立に、CHまたはNから選択される請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項4】
AおよびBがそれぞれ独立に、C5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
DがC5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Xが
【化6】
であり、X3がNであって−L3−Dに直接連結されており、Xが1以上のRAで置換されていても良く、X上の2個の隣接するRAがそれらが結合している環原子と一体となって、5から6員炭素環もしくは複素環を形成していても良い請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項5】
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化7】
[式中、
Xは、
【化8】
であり、窒素環原子は−L3−Dに直接連結されており、Xは1以上のRAで置換されていても良く;
L1、L2およびL3は結合であり;
AおよびBはそれぞれ独立に、
【化9】
であり、それぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
DはC3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
Yは、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−G−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R3R4)C(R6R7)−T−RDであり;
Zは、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−G−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R10R11)C(R13R14)−T−RDであり;
R1はRCであり、R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R3およびR6はそれぞれ独立にRCであり、R4とR7がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
R8はRCであり、R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11とR14がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
Gは、それぞれ独立にC5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tは各場合でそれぞれ独立に、結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項6】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−または−N(RB)C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
LS′がそれぞれ独立に各場合で独立に1以上のRLで置換されていても良いC1−C6アルキレンである請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項7】
Yが、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが1以上のRAで置換されたC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環である請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項8】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化10】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化11】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項7に記載の化合物または塩。
【請求項9】
Yが、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Gがそれぞれ独立に、
【化12】
であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが、1以上のRAで置換されたC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環である請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項10】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化13】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9およびR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化14】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項9に記載の化合物または塩。
【請求項11】
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化15】
[式中、
Xは、
【化16】
であり、窒素環原子は−L3−Dに直接連結されており、Xは1以上のRAで置換されていても良く;
L1、L2およびL3は結合であり;
AおよびBはそれぞれ独立に、
【化17】
であり、それぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
DはC3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
Yは、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−G−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R3R4)C(R6R7)−T−RDであり;
Zは、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−G−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R10R11)C(R13R14)−T−RDであり;
R1はRCであり、R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R3およびR6はそれぞれ独立にRCであり、R4とR7がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
R8はRCであり、R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11とR14がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
Gは、それぞれ独立にC5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tは各場合でそれぞれ独立に、結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項12】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−または−N(RB)C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
LS′がそれぞれ独立にC1−C6アルキレンであり、各場合で独立に1以上のRLで置換されていても良い請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項13】
Yが、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが、C5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環であり、1以上のRAで置換されている請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項14】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化18】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化19】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項13に記載の化合物または塩。
【請求項15】
Yが、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Gが、各場合でそれぞれ独立に
【化20】
から選択され、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
DがC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環であり、1以上のRAで置換されている請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項16】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化21】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化22】
を形成しており、1以上のRAで置換されていても良い請求項15に記載の化合物または塩。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物または塩を含む医薬組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物もしくは塩および別のHCV薬を含む医薬組成物。
【請求項19】
HCV患者に対して請求項1に記載の化合物または塩を投与する段階を有する、HCV感染の治療方法。
【請求項20】
本明細書に記載の図式または実施例のうちのいずれかに記載の段階を有する、請求項1に記載の化合物の製造方法。
【請求項1】
下記式Iの化合物および該化合物の製薬上許容される塩
【化1】
[式中、
Xは、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
L1およびL2はそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレンから選択され、それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良く;
L3は結合または−LS−K−LS′−であり、Kは結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、−N(RB)SO2N(RB′)−または−N(RB)S(O)N(RB′)−から選択され;
AおよびBはそれぞれ独立に、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Dは、C3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;またはDは水素またはRAであり;
Yは、−T′−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−T′−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−LK−T−RDまたは−LK−Eから選択され;
R1およびR2はそれぞれ独立に、RCであり、R5はRBであり;またはR1がRCであり、R2およびR5がそれらが結合している原子と一体となって、3から12員複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
R3、R4、R6およびR7はそれぞれ独立に、RCであり;またはR3およびR6がそれぞれ独立にRCであり、R4およびR7がそれらが結合している原子と一体となって、3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
Zは、−T′−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−T′−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−LK−T−RDまたは−LK−Eから選択され;
R8およびR9はそれぞれ独立にRCであり、R12はRBであり;またはR8はRCであり、R9およびR12がそれらが結合している原子と一体となって3から12員複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
R10、R11、R13およびR14はそれぞれ独立にRCであり;またはR10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11およびR14がそれらが結合している原子と一体となって3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており、その環は1以上のRAで置換されていても良く;
TおよびT′は各場合でそれぞれ独立に結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
LKは各場合で独立に、結合、−LS−N(RB)C(O)−LS′−または−LS−C(O)N(RB)−LS′−;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。);またはC3−C12炭素環または3から12員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRAによって置換されていても良い。)から選択され;
Eは各場合で独立に、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、各場合で独立に1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され、2個の隣接するRAが、それらが結合している原子およびそれらが結合している原子間の原子と一体となって、炭素環もしくは複素環を形成していても良く;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項2】
Aが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化2】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Bが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化3】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Dが、C5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;またはDが水素またはRAであり;
Z1が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
Z2が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
Z3が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
Z4が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
W1、W2、W3、W4、W5およびW6が各場合でそれぞれ独立に、CHまたはNから選択される請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項3】
Aが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化4】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Bが、C5−C6炭素環、5から6員複素環、
【化5】
から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Dが、C5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;またはDが水素またはRAであり;
Z1が各場合で独立に、O、S、NHまたはCH2から選択され;
Z2が各場合で独立に、NまたはCHから選択され;
W1、W2、W3、W4、W5およびW6が各場合でそれぞれ独立に、CHまたはNから選択される請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項4】
AおよびBがそれぞれ独立に、C5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
DがC5−C6炭素環または5から6員複素環から選択され、1以上のRAで置換されていても良く;
Xが
【化6】
であり、X3がNであって−L3−Dに直接連結されており、Xが1以上のRAで置換されていても良く、X上の2個の隣接するRAがそれらが結合している環原子と一体となって、5から6員炭素環もしくは複素環を形成していても良い請求項1に記載の化合物または塩。
【請求項5】
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化7】
[式中、
Xは、
【化8】
であり、窒素環原子は−L3−Dに直接連結されており、Xは1以上のRAで置換されていても良く;
L1、L2およびL3は結合であり;
AおよびBはそれぞれ独立に、
【化9】
であり、それぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
DはC3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
Yは、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−G−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R3R4)C(R6R7)−T−RDであり;
Zは、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−G−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R10R11)C(R13R14)−T−RDであり;
R1はRCであり、R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R3およびR6はそれぞれ独立にRCであり、R4とR7がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
R8はRCであり、R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11とR14がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
Gは、それぞれ独立にC5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tは各場合でそれぞれ独立に、結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項6】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−または−N(RB)C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
LS′がそれぞれ独立に各場合で独立に1以上のRLで置換されていても良いC1−C6アルキレンである請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項7】
Yが、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが1以上のRAで置換されたC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環である請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項8】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化10】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化11】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項7に記載の化合物または塩。
【請求項9】
Yが、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Gがそれぞれ独立に、
【化12】
であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが、1以上のRAで置換されたC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環である請求項5に記載の化合物または塩。
【請求項10】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化13】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9およびR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化14】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項9に記載の化合物または塩。
【請求項11】
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩
【化15】
[式中、
Xは、
【化16】
であり、窒素環原子は−L3−Dに直接連結されており、Xは1以上のRAで置換されていても良く;
L1、L2およびL3は結合であり;
AおよびBはそれぞれ独立に、
【化17】
であり、それぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
DはC3−C12炭素環または3から12員複素環であり、1以上のRAで置換されていても良く;
Yは、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RD、−G−C(R3R4)C(R6R7)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R3R4)C(R6R7)−T−RDであり;
Zは、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RD、−G−C(R10R11)C(R13R14)−T−RD、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDまたは−N(RB)C(O)C(R10R11)C(R13R14)−T−RDであり;
R1はRCであり、R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R3およびR6はそれぞれ独立にRCであり、R4とR7がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
R8はRCであり、R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員複素環を形成しており;
R10およびR13はそれぞれ独立にRCであり、R11とR14がそれらが結合している原子と一体となって、1以上のRAで置換されていても良い3から12員炭素環もしくは複素環を形成しており;
Gは、それぞれ独立にC5−C6炭素環または5から6員複素環であり、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tは各場合でそれぞれ独立に、結合、−LS−、−LS−M−LS′−または−LS−M−LS′−M′−LS″−から選択され、MおよびM′は各場合でそれぞれ独立に、結合、−O−、−S−、−N(RB)−、−C(O)−、−S(O)2−、−S(O)−、−OS(O)−、−OS(O)2−、−S(O)2O−、−S(O)O−、−C(O)O−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−C(O)N(RB)−、−N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)O−、−OC(O)N(RB)−、−N(RB)S(O)−、−N(RB)S(O)2−、−S(O)N(RB)−、−S(O)2N(RB)−、−C(O)N(RB)C(O)−、−N(RB)C(O)N(RB′)−、N(RB)SO2N(RB′)−、−N(RB)S(O)N(RB′)−、C3−C12炭素環または3から12員複素環から選択され、前記C3−C12炭素環および3から12員複素環は各場合でそれぞれ独立に、1以上のRAで置換されていても良く;
RDは各場合でそれぞれ独立に、水素またはRAから選択され;
RAは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノまたは−LS−REから選択され;
RBおよびRB′は各場合でそれぞれ独立に、水素;またはC1−C6アルキル、C1−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され、RBまたはRB′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
RCは各場合で独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノ;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルまたはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RCにおける各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良く;
REは各場合で独立に、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)、−N(RS)C(O)RS′、−N(RS)C(O)N(RS′RS″)、−N(RS)SO2RS′、−SO2N(RSRS′)、−N(RS)SO2N(RS′RS″)、−N(RS)S(O)N(RS′RS″)、−OS(O)−RS、−OS(O)2−RS、−S(O)2ORS、−S(O)ORS、−OC(O)ORS、−N(RS)C(O)ORS′、−OC(O)N(RSRS′)、−N(RS)S(O)−RS′、−S(O)N(RSRS′)もしくは−C(O)N(RS)C(O)−RS′;またはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミルまたはシアノから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);またはC3−C6炭素環もしくは3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
RLは各場合で独立に、ハロゲン、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、シアノ、−O−RS、−S−RS、−C(O)RS、−OC(O)RS、−C(O)ORS、−N(RSRS′)、−S(O)RS、−SO2RS、−C(O)N(RSRS′)もしくは−N(RS)C(O)RS′;またはC3−C6炭素環3から6員複素環(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。)から選択され;
LS、LS′およびLS″は各場合でそれぞれ独立に、結合;またはC1−C6アルキレン、C2−C6アルケニレンもしくはC2−C6アルキニレン(それらのそれぞれは各場合で独立に1以上のRLによって置換されていても良い。)から選択され;
RS、RS′およびRS″は各場合でそれぞれ独立に、水素;C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル(それらのそれぞれは各場合で独立にハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノまたは3から6員炭素環もしくは複素環から選択される1以上の置換基によって置換されていても良い。);または3から6員炭素環もしくは複素環から選択され;RS、RS′またはRS′における各3から6員炭素環もしくは複素環は各場合で独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシ、ニトロ、オキソ、ホスホノキシ、ホスホノ、チオキソ、ホルミル、シアノ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C2−C6ハロアルケニルまたはC2−C6ハロアルキニルから選択される1以上の置換基で置換されていても良い。]。
【請求項12】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−または−N(RB)C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
LS′がそれぞれ独立にC1−C6アルキレンであり、各場合で独立に1以上のRLで置換されていても良い請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項13】
Yが、−N(RB)C(O)C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−N(RB)C(O)C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
Dが、C5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環であり、1以上のRAで置換されている請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項14】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化18】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化19】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良い請求項13に記載の化合物または塩。
【請求項15】
Yが、−G−C(R1R2)N(R5)−T−RDであり;
Zが、−G−C(R8R9)N(R12)−T−RDであり;
Gが、各場合でそれぞれ独立に
【化20】
から選択され、それぞれ独立に1以上のRAで置換されていても良く;
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−M′−LS″−から選択され;
DがC5−C6炭素環、5から6員複素環または6から10員の二環式環であり、1以上のRAで置換されている請求項11に記載の化合物または塩。
【請求項16】
Tが各場合で独立に、−C(O)−LS′−N(RB)C(O)−LS″−または−C(O)−LS′−N(RB)C(O)O−LS″−から選択され;R2とR5がそれらが結合している原子と一体となって、
【化21】
を形成しており、それは1以上のRAで置換されていても良く;R9とR12がそれらが結合している原子と一体となって、
【化22】
を形成しており、1以上のRAで置換されていても良い請求項15に記載の化合物または塩。
【請求項17】
請求項1に記載の化合物または塩を含む医薬組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物もしくは塩および別のHCV薬を含む医薬組成物。
【請求項19】
HCV患者に対して請求項1に記載の化合物または塩を投与する段階を有する、HCV感染の治療方法。
【請求項20】
本明細書に記載の図式または実施例のうちのいずれかに記載の段階を有する、請求項1に記載の化合物の製造方法。
【公表番号】特表2012−529534(P2012−529534A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515122(P2012−515122)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/038077
【国際公開番号】WO2010/144646
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/038077
【国際公開番号】WO2010/144646
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
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