説明

Si含有膜形成材料、Si含有膜及びその製造方法、並びに半導体デバイス

【課題】新規なSi含有膜形成材料、特にプラズマCVD装置に適した環状シロキサン化合物を含んでなる低誘電率絶縁膜用材料を提供すること、並びにそれを用いたSi含有膜及びこれらの膜を含んでなる半導体デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】下記一般式(1)


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示されるビニル基含有環状シロキサン化合物を含有するSi含有膜形成材料を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にロジックULSIにおける多層配線技術において用いられる低誘電率層間絶縁膜材料として有用であり、プラズマCVD用、特にプラズマ重合用の環状シロキサン化合物を含むSi含有膜形成材料、Si含有膜及びその製造方法、並びに半導体デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子産業の集積回路分野の製造技術において、高集積化かつ高速化の要求が高まっている。シリコンULSI、特にロジックULSIにおいては、MOSFETの微細化による性能よりも、それらをつなぐ配線の性能が課題となっている。即ち、多層配線化に伴う配線遅延の問題を解決するために配線抵抗の低減と配線間及び層間容量の低減が求められている。
【0003】
これらのことから、現在、集積回路の大部分に使用されているアルミニウム配線に代えて、より電気抵抗が低く、マイグレーション耐性のある銅配線の導入が必須となっており、スパッタリング法によるシード形成後、銅メッキを行うプロセスが実用化されつつある。
【0004】
低誘電率層間絶縁膜材料としては、さまざまな提案がある。従来技術としては、無機系では、二酸化珪素(SiO2)、窒化珪素、燐珪酸ガラス、有機系では、ポリイミドが用いられてきたが、最近では、より均一な層間絶縁膜を得る目的で予めテトラエトキシシランモノマーを加水分解、即ち、重縮合させてSiO2を得、Spin on Glass(無機SOG)と呼ぶ塗布材として用いる提案や、有機アルコシキシランモノマーを重縮合させて得たポリシロキサンを有機SOGとして用いる提案がある。
【0005】
また、絶縁膜形成方法として絶縁膜ポリマー溶液をスピンコート法等で塗布、成膜を行う塗布型のものと、主にプラズマ中で原料を励起、反応させて成膜するプラズマ化学気相成長(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:以下、プラズマCVD、もしくはPECVDと略す)法の二つの方法がある。
【0006】
プラズマCVD法の提案としては、例えば、特許文献1(特開2002−110670号公報)において、トリメチルシランと酸素とからプラズマCVD法により、酸化トリメチルシラン薄膜を形成する方法が、また、特許文献2(特開平11−288931号公報)では、メチル、エチル、n−プロピル等の直鎖状アルキル、ビニルフェニル等のアルケニル及びアリール基を有するアルコキシシランからプラズマCVD法により、酸化アルキルシラン薄膜を形成する方法が提案されている。これら従来のプラズマCVD法材料で形成された絶縁膜は、バリアメタル、配線材料である銅配線材料との密着性が良好な反面、膜の均一性が課題となったり、成膜速度、比誘電率が不十分な場合があったりした。
【0007】
一方、塗布型の提案としては、膜の均一性は良好であるものの、塗布、溶媒除去、熱処置の三工程が必要であり、CVD法より工程数が多くなることから経済的に不利であり、また、配線材料であるバリアメタルや銅との密着性や、微細化している基板構造への塗布液の均一な塗布自体が課題となる場合が多い。
【0008】
また、塗布型材料においては、比誘電率が2.5以下、更には、2.0以下の超低誘電率材料(Ultra Low−k材)を実現するために多孔質化する方法が提案されている。有機系もしくは無機系材料のマトリックスに容易に熱分解する有機成分微粒子を分散させ、熱処理し、多孔質化する方法、珪素と酸素をガス中に蒸発させて形成したSiO2超微粒子を蒸着させ、SiO2超微粒子薄膜を形成させる方法等がある。
【0009】
しかしながら、これら多孔質化の方法は、低誘電率化には有効であるものの、機械的強度が低下したり、それにより化学的機械的研磨(CMP)が困難となったり、水分の吸収による誘電率の上昇と配線腐食を引き起こす場合があった。
【0010】
従って、市場は、低誘電率、十分な機械的強度、バリアメタルとの密着性、銅拡散防止、耐プラズマアッシング性、耐吸湿性等の全て要求性能を満たすバランスのよい材料を更に求めており、これらの要求性能をある程度バランスよく満たす方法として、有機シラン系材料において、シランに対する有機置換基の炭素比率を上昇させることによって、有機ポリマーと無機ポリマーの中間的特徴を有する材料が提案されている。
【0011】
例えば、特許文献3(特開2000−302791号公報)では、アダマンチル基を有するシリコン化合物を酸性水溶液共存下、ゾル−ゲル法により加水分解重縮合した塗布溶液を用い、多孔質化せずに比誘電率が2.4以下の層間絶縁膜を得る方法を提案している。
【0012】
一方、新たなプラズマCVDによるSi含有膜の形成方法として、側鎖にラジカル重合性有機基を持つシラン化合物を使用し、CVD条件下、重合性有機基を重合させてSi含有膜を形成する方法が提案されており(非特許文献1:Shun−Gyu Park et.al., J. Vac. Sci. Technol. A24(2), 2006.)、更にこれに関連する最新のCVDによる低誘電率絶縁膜の形成方法として、非特許文献2(Proceedings of IEEE International Interconnect Technology Conference, 2004, pp.225−227)では、ビニル基を側鎖に持つ環状のシロキサンを用いてプラズマCVDを行う低誘電率絶縁膜の形成方法を提案している。
【0013】
【特許文献1】特開2002−110670号公報
【特許文献2】特開平11−288931号公報
【特許文献3】特開2000−302791号公報
【非特許文献1】Shun−Gyu Park et.al., J. Vac. Sci. Technol. A24(2), 2006.
【非特許文献2】Proceedings of IEEE International Interconnect Technology Conference, 2004, pp.225−227
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、新規なSi含有膜形成材料、特にプラズマCVD装置に適した環状シロキサン化合物を含んでなる低誘電率絶縁膜用材料として有効なSi含有膜形成材料、それを用いたSi含有膜及びその製造方法、並びに得られたSi含有膜を絶縁膜として用いる半導体デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ビニル基が珪素原子に直接結合した環状シロキサン化合物が、絶縁膜、特に半導体デバイス用の低誘電率層間絶縁膜材料として好適であることを見出し、更に、ビニル基以外に珪素上に存在する置換基の珪素に隣接する炭素が1級炭素であり、かつある程度の嵩高さを持つ場合にプラズマCVDプロセス中でのアルキル基の脱離が抑制され、低い比誘電率のシリカ膜を形成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】
即ち、本発明は、下記一般式(1)
【化1】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示されるビニル基含有環状シロキサン化合物を含有するSi含有膜形成材料を提供する(請求項1)。この材料をプラズマCVDプロセス中で使用することにより、アルキル基の脱離が抑制され、低い比誘電率のシリカ膜を形成し得る。
【0017】
より好ましい態様としては、一般式(1)で表される環状シロキサン化合物中のR基が、メチル、エチル、n−プロピル又はiso−プロピルから選ばれるアルキル基であるSi含有膜形成材料を挙げることができる(請求項2)。
【0018】
更に好ましい具体例としては、一般式(1)で示される化合物が、1,3,5,7−テトライソブチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン又は1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサンであるSi含有膜形成材料を挙げることができる(請求項3)。
【0019】
上記Si含有膜形成材料は、珪素、炭素、酸素、水素以外の不純物量がそれぞれの不純物原子につき10ppb未満であり、かつ含水量が50ppm未満であることが好ましい(請求項4)。この純度を守ることにより、半導体の製造に使用した際、高い歩留まりを得ることができる。
【0020】
また、本発明は、上記Si含有膜形成材料を原料として用いるSi含有膜の製造方法を提供する(請求項5)。
上記Si含有膜の製造方法は、化学気相成長法を用いることが好ましい(請求項6)。
上記化学気相成長法は、プラズマ励起化学気相成長法であることが好ましい(請求項7)。
【0021】
また、上記プラズマ励起化学気相成長法に500W以下のプラズマ励起電力を用いることが好ましい(請求項8)。これにより、成膜時にアルキル基の脱離が防止され、低誘電率を得ることができる。
【0022】
更に、本発明は、上記プラズマ励起化学気相成長法が、上記一般式(1)で表される化合物のアルキル基を残存させつつビニル基を重合させるSi含有膜の製造方法を提供する(請求項9)。低エネルギーで膜形成させつつ、アルキル基を膜中に残存させることにより、有利に低誘電率膜を得ることができる。
【0023】
上記プラズマ励起化学気相成長法では、キャリアガスとして希ガスを用いることが好ましい(請求項10)。また、より好ましい希ガスとしては、ヘリウムガスを挙げることができる(請求項11)。
【0024】
また、本発明は、上記Si含有膜の製造方法により得られたSi含有膜を提供する(請求項12)。
【0025】
上記Si含有膜は、下記一般式(2)
【化2】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表し、Zはビニル基に由来する架橋構造基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示される環状シロキサン構造を含む(請求項13)。
【0026】
更に、本発明は、上記Si含有膜を絶縁膜として用いた半導体デバイスを提供する(請求項14)。低誘電率を持つ上記Si含有膜を用いることにより、高性能の半導体デバイスが実現される。
【0027】
また、本発明は、下記一般式(3)
【化3】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。Xは水との反応により水酸基を与える加水分解性基を表す。)
で示される化合物を、酸又は塩基の共存下、水と反応させることを特徴とする上記一般式(1)で示される環状シロキサン化合物の製造方法を提供する(請求項15)。上記一般式(3)で示される化合物を用いることにより、上記一般式(1)の環状シロキサン化合物を得ることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ビニル基が珪素原子に直接結合し、ビニル基以外に珪素上に存在する置換基の珪素に隣接する炭素が1級炭素である環状シロキサン化合物を原料とし、化学気相成長法、特にプラズマを用いた方法により形成される絶縁膜、特に半導体デバイス用の低誘電率層間絶縁膜材料として用いることで、特にプラズマを用いた絶縁膜形成プロセス中でのアルキル基の脱離が抑制され、低い比誘電率のシリカ膜を形成することが可能となる。
【0029】
また、かかる膜の成長プロセスには、有機溶剤を全く使用しないので有機モノマーの使用効率がよいばかりでなく、環境負荷が少ないといった特徴を有する。かかる膜の成長方法を、多層配線絶縁膜の成長方法として利用することにより、配線信号遅延の少ない半導体集積回路の実現が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明のSi含有膜の製造では、下記一般式(1)
【0031】
【化4】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示されるビニル基含有環状シロキサン化合物を含有するSi含有膜形成材料を用いる。
【0032】
上記一般式(1)で示される化合物は、後述の本発明のSi含有膜の製造方法に適用する際、成膜部への供給をガス状態で行うことが好ましく、従って、原料の分解温度以下で蒸気圧を持つような比較的低分子の環状シロキサンであることが好ましい。その意味で環構造は10員環以下であり、より好ましくは8員環以下である。また、Si原子上のビニル基以外の有機基としては炭素数が4以下である。
【0033】
また、低誘電率化の観点からは、置換基が嵩高く、空間容積を確保していることが好ましいため、上記一般式(1)のRで示されるアルキル基は大きなものを選択することが好ましく、より好ましくは炭素数は2以上、特に3以上であることが低いk値を得るためには有利となる。
【0034】
本発明の環状シロキサンの具体例としては、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリエチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリ−n−プロピルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1.3,5−トリ−n−ブチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリ−i−ブチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリ−n−ペンチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリ−i−ペンチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリ−neo−ペンチルシクロトリシロキサンなどのシクロトリシロキサン類、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラエチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−n−プロピルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−n−ブチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−i−ブチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−n−ペンチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−i−ペンチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ−neo−ペンチルシクロテトラシロキサンなどのシクロテトラシロキサン類、1,3,5,7,9−ペンタビニル−1,3,5,7,9−ペンタエチルシクロペンタシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタビニル−1,3,5,7,9−ペンタ−n−プロピルシクロペンタシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタビニル−1,3,5,7,9−ペンタ−n−ブチルシクロペンタシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタビニル−1,3,5,7,9−ペンタ−i−ブチルシクロペンタシロキサンなどのシクロペンタシロキサン類などを挙げることができる。また、これらの中で、1,3,5,7−テトライソブチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサンは最も好ましい化合物である。
【0035】
本発明の特徴は、Si上の置換基がビニル基とある程度の嵩高さを持つ1級のアルキル基であることである。この特徴により、低誘電率膜が有利に得られる理由について、本発明者らは次のように考えている。即ち、従来環状シロキサンを用いたプラズマCVDによる低誘電率膜の形成では、珪素原子に置換する置換基の作用をどのように設計するかは明らかでなかったが、本発明者らは、ビニル基に膜を形成するための重合機能を持たせ、もう一つの置換基を、低誘電率を確保するため、プラズマCVDにより得られる膜中にもそのまま残存させることにより、低誘電率膜として有利な膜が得られるという作業仮説を得た。そこで、珪素原子に置換する置換基として一つはビニル基を、もう一つに他の物性、例えば好ましい沸点を満たす範囲で嵩高いアルキル基置換基を用いることとした。
【0036】
一方、アルキル基の嵩高さのみに注目した場合、iso−プロピル基やtert−ブチル基のような結合位が分岐構造になるものが考えられるが、上記のようにプラズマCVDによる成膜された膜中にアルキル基を積極的に残すことを考えた場合、珪素とアルキル基の結合がより安定な1級アルキル基を選択した方が有利な可能性があると考えた。
【0037】
この珪素原子とより安定性の高い結合を形成する置換基として選択した1級のアルキル基は、それがCVD条件下で2級のアルキル基に比べて安定性が高いことが基礎化学知識より予想されるが、Gaussian98を用いた MP2/6−31G(d,p)//HF/6−31G(d) レベルの計算により、下記式(4)の反応エネルギーを計算したところ、下記表1のようにn−プロピル基とiso−プロピル基の間に明確な差があることが裏付けられた。
【0038】
【化5】

【0039】
【表1】

【0040】
つまり、本発明の環状シロキサン化合物では、非常に弱いプラズマ条件では、ビニル基による重合反応以外の反応性を低くすることが可能であり、シロキサンの開環反応、及びアルキル基の脱離反応を引き起こすことなくCVD条件下での重合反応の選択性が高められ易いと考えられる。そこで、本発明の環状シロキサン化合物を使用したプラズマCVDにより得られる膜は、下記一般式(2)
【0041】
【化6】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表し、Zはビニル基に由来する架橋構造基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示される環状シロキサン構造を含み、これにより有利に低誘電率が確保されるものと考えている。
ここで、Zのビニル基に由来する架橋構造基としては、上記式(1)の環状シロキサン化合物のビニル基がそれぞれ重合し、ビニル基相互が重合、架橋した基である。
【0042】
本発明のSi含有膜形成材料は、上記一般式(1)で表されるビニル基含有環状シロキサン化合物を含有するものであるが、半導体材料として使用するために珪素、炭素、酸素、水素以外の不純物量は、それぞれの不純物原子につき10ppb未満であり、かつ含水量が50ppm未満であるものが好ましい。本発明のSi含有膜形成材料は、一般式(1)で表されるビニル基含有環状シロキサン化合物のみを含有するものでもよいが、その他の材料としてアルケニル置換シラン化合物や、珪素含有膜形成に常用されるSiH4、CH3SiH4、(CH32Si(OCH32、Si(OC254、(CH33SiH、(CH34Si等を含有させることもできる。
【0043】
上記一般式(1)で示される環状シロキサンの製造法は特に限定されるものではないが、例えば、下記一般式(3)
【化7】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。Xは水との反応により水酸基を与える加水分解性基を表す。)
で示されるビニル基と1級アルキル基が珪素原子に置換した加水分解性シラン化合物を、酸又は塩基を触媒として、加水分解縮合させる方法が挙げられる。
【0044】
R基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基が挙げられるが、低誘電率を有利に得るためには、炭素数が多いものが好ましく、好ましくは炭素数が2以上、より好ましくは3以上である。
また、Xとしては、アルコキシ基、特に炭素数1〜4のアルコキシ基や、アシロキシ基、特にアセチル基、ハロゲン、特に塩素等を挙げることができる。
【0045】
一般式(2)で表される化合物の具体例としては、例えば、ビニルエチルジメトキシシラン、ビニルエチルジエトキシシラン、ビニルエチルジアセトキシシラン、ビニルエチルジクロロシラン、ビニルプロピルジメトキシシラン、ビニルプロピルジエトキシシラン、ビニルプロピルジアセトキシシラン、ビニルプロピルジクロロシラン、ビニル−n−ブチルジメトキシシラン、ビニル−n−ブチルジエトキシシラン、ビニル−n−ブチルジアセトキシシラン、ビニル−n−ブチルジクロロシラン、ビニル−iso−ブチルジメトキシシラン、ビニル−iso−ブチルジエトキシシラン、ビニル−iso−ブチルジアセトキシシラン、ビニル−iso−ブチルジクロロシランなどが挙げられる。
【0046】
加水分解縮合触媒として用いる酸としては、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、及びトルエンスルホン酸等の有機酸を用いることができる。また塩基性の加水分解縮合触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムターシャリーブトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等を用いることができる。
【0047】
上記加水分解縮合の際、使用できる反応溶媒は、すでに公知のものが基本的に全て使用することができ、特に限定されるものでないが、例えば、n−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n−デカン等の飽和炭化水素類、トルエン、キシレン、デセン−1等の不飽和炭化水素類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、2−エチルヘキサノール等のアルコールを使用することができる。また、これらの混合溶媒も使用することができる。特にエーテル類もしくはアルコール類を用いた場合に特定の分子量を有する一般式(1)で表される環状シロキサン化合物を高収率に製造できる。
【0048】
一般式(1)で表される環状シロキサン化合物を得るための反応は、特に規定するものではないが、通常0〜150℃、常圧で行われる。
【0049】
得られた上記一般式(1)で示される環状シロキサン化合物の精製は、通常減圧蒸留で分離精製されるが、環員数の異なる環状体の分離精製は困難な場合がある。環員数の整ったものを得たい場合には、水酸化アルカリ存在下、有機溶媒中で加熱還流することにより、より安定な環員数に整えることができる。なお、場合によっては環員数の異なる環状体の混合物として膜形成用材料に用いることも可能である。そこで、必要に応じ上記処理を行った後、減圧蒸留を行うことにより、不純物金属元素を10ppb未満に、水分量を50ppm未満とすることができる。また、不純物量を該レベル以下とすることで、化学気相成長法による低誘電率絶縁膜形成用材料として、好適に適用し得る。
【0050】
最終的に得られる一般式(1)で示される環状シロキサン化合物中の水分や珪素、炭素、酸素、水素以外の元素不純物、特に金属不純物残渣が高い場合、絶縁膜材料として不適当なものとなる。
【0051】
また、シラノール構造を含む副生成物が含まれる場合、シラノールの水酸基を水素化ナトリウム又は水素化カリウム等でナトリウム塩又はカリウム塩として沈殿させた後、蒸留によりそれらを除去することができる。
【0052】
製造に際しては、他の条件は当該有機合成及び有機金属化合物合成分野での方法に従うことが好ましい。即ち、脱水及び脱酸素された窒素又はアルゴン雰囲気下で行い、使用する溶媒及び精製用のカラム充填剤等は、予め脱水操作を施しておくことが好ましい。また、金属残渣及びパーティクル等の不純物も除去しておくことが好ましい。
【0053】
更に、本発明は、上記一般式(1)のシロキサン化合物を含有するSi含有膜形成材料を用い、Si含有膜を製造することができるが、この場合、Si含有膜を化学気相成長法、特にプラズマ励起化学気相成長法により形成することが好ましい。この際、プラズマ励起化学気相成長法(プラズマCVD)は、通常プラズマCVDに使用されるエネルギー領域より低いエネルギー領域で成膜を行うことが好ましい。300mmウェハを用いた平行平板型のプラズマCVD装置を用いた場合の電極間へ印加する高周波電力、即ちRF Power(プラズマ励起電力)は、500W以下、好ましくは300W以下、より好ましくは200W以下で行われることが低誘電率化に好ましい。これは、低エネルギーでの反応ほど、原料に含まれるそれぞれの結合強度の違いを反映し易く、最も活性の高いビニル基の重合反応の選択性を高めるためと考えられる。
【0054】
本発明によれば、このような低エネルギーでのプラズマCVD条件での成膜時に、ビニル基の重合反応以外の分解反応を抑えることにより、元来モノマーが持っていた構造をあまり崩すこと無く、重合、堆積、成膜を行うことができる。そこで、上記一般式(1)に示される化合物のようなSi−C結合のエネルギーがより高いものを使うことにより、上記目的が達成される。
【0055】
実際、下記式(5)〜(7)に示す環状シロキサン化合物を出発原料とするプラズマCVDによる成膜を行ったところ、4P4V(1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン)及び4iB4V(1,3,5,7−テトライソブチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン)において、得られた膜の誘電率kを測定したところ、500Wの条件でk=2.7の膜が得られ、出力を絞っていくに従いk値も低下し、100Wではk=2.4の膜を得ることができた。このことは、低エネルギーほどSi−C結合の分解を抑制し、ビニル基の重合による重合/成膜反応が優先しているためと理解される。
【0056】
それに対して、4M4V(1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン)では印加電力が500Wの条件で得られた膜の誘電率kは2.74と、4iB4Vに比べてやや高い程度であったが、印加電力を150Wまで低下させてもk=2.52となり、4iB4Vや4P4Vのような2.5を下回る値は得られなかった。これはメチル基の空間容積がプロピル基やi−ブチル基より小さいために十分なLow−k化の効果を発揮しなかったものと考えられる。
【0057】
【化8】

【0058】
上記プラズマCVDを実施する際、モノマー(式(1)の化合物)は、これを気化して用いることが好ましいが、そのキャリアガスとしては、希ガス、特にヘリウムガスを用いることが好ましい。
なお、プラズマCVDのその他の条件としては、公知の通常の条件を採用することができる。
上記の方法により、上記一般式(2)で示される環状シロキサン構造を含むSi含有膜が得られる。
【実施例】
【0059】
以下に実施例を示すが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0060】
[合成例1]プロピルビニルジメトキシシランの合成
THF溶液中塩化−n−プロピルと金属マグネシウムよりグリニャール試薬を調製しておき、ビニルトリメトキシシランのTHF溶液に滴下した。滴下終了後2時間還流、熟成の後、ヘキサンを加えて濾過により、グリニャールの塩を除き、減圧蒸留により目的物を得た。
【0061】
[合成例2]i−ブチルビニルジメトキシシランの合成
合成例1の塩化−n−プロピルの代わりに塩化−i−ブチルを用いて同様の操作で合成を行い、目的物を得た。
【0062】
[合成例3]4P4Vの合成
合成例1で得たプロピルビニルジメトキシシラン50gのTHF溶液にNaOH10%水溶液を10g滴下し、そのまま4時間還流条件にて熟成した。酢酸エチルを加えて、塩酸水で中和水洗の後、減圧蒸留にて目的物を得た。沸点75℃/8.5kPa、収率80%。
【0063】
[合成例4]4iB4Vの合成
i−ブチルビニルジメトキシシランを用いて合成例3と同様に行い、目的物を得た。沸点118℃/260Pa、収率75%。
【0064】
[実施例1]
(4P4Vを用いた成膜の実施例)
以下、原料であるモノマーに式(6)の4P4V(テトラプロピルテトラビニルシクロテトラシロキサン)を用い、キャリアガスにヘリウムHeを用い、これらの気化混合ガスから、プラズマCVD装置を用いて成膜にいたる一連のプロセスを、図1に示す成膜装置を用いる場合を例にとり、説明する。
【0065】
まず、成長装置の気化制御器30の初期状態では、バルブ18及びバルブ47を“開”、その他のバルブを“閉”とし、排気ポンプ8で、加熱ヒーター2を有する反応室1、排気配管16、廃液配管15、ヒーター34を有する気化室32、気化原料供給配管38を真空引きする。気化温度は、モノマー22の必要供給量を確保するために必要な温度が望ましいが、気化させるモノマー22を気化室32へ供給する配管部において、モノマー22自体の分解や重合等の変質、それに起因する配管の閉塞等を伴わない温度であることが必要である。また、ヒーター3により加熱される気化原料供給配管38などの配管部材は、それらの加熱温度に耐えられるものとすること、あるいは、加熱温度を用いる配管部材の耐熱温度範囲に設定することが可能な条件を選択することが必要である。また、加熱されている配管の温度は、配管各所に設置された熱電対によりモニターし、常に設定温度となるよう配管加熱ヒーターの出力を制御する。
【0066】
バルブ45を“開”とし、キャリアガス供給配管40よりキャリアガス(He)26を、気体流量制御器31を介して気化制御器30に供給し、更に気化原料供給配管38を介して反応室1に流し、排気配管16を介して排気ポンプ14で装置外に排気する。モノマー22として4P4Vを用いた場合の気化工程では、気化温度を110℃に設定した。また、4P4Vの流量を0.3g/min、Heキャリアガス流量500sccmとした。このとき反応室1内圧は5Torrとし、気化室32内の全圧は5.7Torrであった。また、反応室1内に設置された基板加熱部6により、半導体集積回路が形成されたシリコン基板(半導体基板)5を350℃に加熱した。なお、本発明における原料を用いる際には、成膜時の基板加熱温度は、200〜450℃の範囲に選択するのが適当である。
【0067】
4P4V(モノマー22)は、気化制御器30内のバルブ37を開とし、更にバルブ43及び46を“開”とし、圧力送出ガス27によりモノマータンク23より押し出され、液体流量計測器28を介して、気化制御器30へ供給される。更に、液体流量計測器28からの計測値を用いて気化制御器30内の気化量制御バルブ35の開度を制御し、所望の流量が得られるようにすると共に気化制御器30内のバルブ37を“開”とすることで、モノマー22はHeキャリアガス26と共に混合された状態で、気化室32内で気化する。その後、混合ガスとして気化原料供給配管38を介し反応室1へ供給される。反応室1内のシャワーヘッド7において、前記の混合ガスを分散させて、基板5表面に吹き付ける。このシャワーヘッド7には、接地されている基板加熱部6表面に対して、13.56MHzの周波数を持つRF電力が印加されており、シャワーヘッド7下に、キャリアガスに用いているHeのプラズマを発生させた。その際、RF電力は、前記原料の分子内に存在する反応部となる不飽和結合の活性化のみを行う程度のプラズマエネルギーに留めることが肝要である。なお、9はRF電源、10はマッチングボックス、11はRFケーブル、12a,12bはアース線である。前記原料混合ガスは、かかるHeプラズマを通して半導体基板5上に吹き付ける間に、含まれる原料の活性化がなされる。350℃に加熱された基板表面上で、前記の活性化された原料は、重合反応を起こし、テトラプロピルテトラビニルシクロテトラシロキサン(4P4V)由来の骨格ユニットで構成される重合膜4が形成される。この際、排気配管16には、未反応の原料が含まれているキャリアガスが達するが、排気ポンプの前に挿入されている、冷却トラップ14にて、含有されていた4P4Vの大部分は再液化することで捕集され、排気ポンプ8には入り込まない。延べ供給量が所定量に達するまで、前記原料を供給して、成膜を継続した後、それぞれの供給を停止し、反応室内の半導体基板5を取り出す。得られた膜の誘電率kを測定したところ、350Wの条件でk=2.6の膜が得られ、RF powerを減らすに従いk値も低下し、150Wではk=2.4の膜を得ることができた。
【0068】
この実施例においては、キャリアガス26、パージガス及び圧力送出ガス27は、いずれもヘリウム(He)である。反応室内のクリーニングに利用するクリーニングガス21は、CF4やC26といったフルオロカーボンガスと酸素あるいはオゾンの混合気体である。また、NF3、あるいはSF6と酸素あるいはオゾンの混合気体を用いてもよい。なお、13は気体流量制御器、17はバルブである。
【0069】
[実施例2]
(4iB4Vを用いた成膜の実施例)
以下、モノマー22に式(7)の4iB4V(テトライソブチルテトラビニルシクロテトラシロキサン)を用い、キャリアガス26にヘリウムHeを用い、これらの気化混合ガスから、プラズマCVD装置を用いて成膜にいたる一連のプロセスを、図1に示す成膜装置を用いる場合を例にとり、説明する。
【0070】
成膜に際して、装置の初期状態や各種の設定温度などは実施例1と同様である。但し、モノマー22として4iB4Vを用いた場合の気化工程では、気化温度を120℃に設定した。また、4iB4Vの流量を0.3g/min、Heキャリアガス流量500sccmとした。このとき反応室1内圧は3.5Torrとし、気化室32内の全圧は4.2Torrであった。また、反応室1内に設置された基板加熱部6により、半導体集積回路が形成されたシリコン基板(半導体基板)5を350℃に加熱した。
【0071】
更には4iB4Vを供給し、成膜せしめる手順についても、実施例1と同様に実施した。得られた重合膜4の誘電率kを測定したところ、RF powerが75Wの条件ではk=2.4の膜を得ることができた。また反応室圧力を4Torrとした場合にはRF powerが300Wの条件ではk=2.6の膜が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】実施例に用いた成膜装置の説明図である。
【符号の説明】
【0073】
1 反応室
2 反応室加熱ヒーター
3 配管加熱ヒーター
4 重合膜
5 半導体基板
6 基板加熱部
7 シャワーヘッド
8 真空ポンプ
9 RF電源
10 マッチングボックス
11 RFケーブル
12a,12b アース線
13 気体流量制御器
14 冷却トラップ
15 廃液配管
16 排気配管
17 バルブ
18 バルブ
21 クリーニングガス
22 モノマー
23 モノマータンク
26 キャリアガス
27 圧力送出ガス
28 モノマー用液体流量指示器
30 気化制御器
31 気体流量制御器
32 気化室
34 ヒーター
35 気化量制御バルブ
37 気化制御器内バルブ
38 気化原料供給配管
40 キャリアガス供給配管
42〜47 バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示されるビニル基含有環状シロキサン化合物を含有することを特徴とするSi含有膜形成材料。
【請求項2】
一般式(1)で表される環状シロキサン化合物中のR基が、メチル、エチル、n−プロピル又はiso−プロピルから選ばれるアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載のSi含有膜形成材料。
【請求項3】
一般式(1)で示される化合物が、1,3,5,7−テトライソブチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン又は1,3,5,7−テトラプロピル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のSi含有膜形成材料。
【請求項4】
珪素、炭素、酸素、水素以外の不純物量がそれぞれの不純物原子につき10ppb未満であり、かつ含水量が50ppm未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のSi含有膜形成材料。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のSi含有膜形成材料を原料として用いることを特徴とするSi含有膜の製造方法。
【請求項6】
化学気相成長法を用いることを特徴とする請求項5に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項7】
上記化学気相成長法が、プラズマ励起化学気相成長法であることを特徴とする請求項6に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項8】
上記プラズマ励起化学気相成長法に500W以下のプラズマ励起電力を用いることを特徴とする請求項7に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項9】
上記プラズマ励起化学気相成長法が、上記一般式(1)で表される化合物のアルキル基を残存させつつビニル基を重合させることを特徴とする請求項7又は8に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項10】
上記プラズマ励起化学気相成長法がキャリアガスとして希ガスを用いることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項11】
上記希ガスがヘリウムガスである請求項10に記載のSi含有膜の製造方法。
【請求項12】
請求項5〜11のいずれか1項に記載の製造方法によって得られることを特徴とするSi含有膜。
【請求項13】
下記一般式(2)
【化2】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表し、Zはビニル基に由来する架橋構造基を表す。nは3〜5の整数を表す。)
で示される環状シロキサン構造を含んでなることを特徴とする請求項12に記載のSi含有膜。
【請求項14】
請求項12又は13に記載のSi含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする半導体デバイス。
【請求項15】
下記一般式(3)
【化3】


(式中、Rは炭素数1〜4の鎖状又は分岐状アルキル基を表す。Xは水との反応により水酸基を与える加水分解性基を表す。)
で示される化合物を、酸又は塩基の共存下、水と反応させることを特徴とする上記一般式(1)で示される環状シロキサン化合物の製造方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−274365(P2008−274365A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120669(P2007−120669)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成16年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「次世代半導体材料・プロセス基盤(MIRAI)」委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受けるもの)
【出願人】(000002060)信越化学工業株式会社 (3,361)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】