説明

ナビゲーション装置

【課題】道路地図画面上に複数のアイコンを表示する場合に、そのアイコン数の増加に伴い発生する種々の問題点を解決すること。
【解決手段】制御部は、ユーザが入力した検索条件に合致した施設情報をデータベースから取得して記憶すると共に、その施設情報を所定の優先度順(例えば自車両の現在位置からの距離順)に並べ替えるという情報選択処理を行い、予め設定された数(例えば「5」)の施設情報を優先度順に抽出する。表示装置9に表示された道路地図画面上には、このように抽出された施設情報の位置を示す施設アイコンNが表示される(図4(a))。道路地図画面M上に表示するアイコンの数は、ユーザによる情報量減少操作及び情報増加操作に応じて変更されるものであり(図4(b)、(c))、特に情報量減少操作時には、優先度が低い施設情報に対応したアイコンが消去されることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示した道路地図画面上に、施設などの位置を示すアイコンを表示するようにしたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばカーナビゲーション装置では、GPS測位情報に基づいて検出した車両現在位置を含む所定範囲の道路地図画面を表示し、当該道路地図画面上で、車両現在位置を示すポインタや案内ルートを表示するなどの制御を行うようになっている。また、この種のナビゲーション装置では、ユーザが選択した施設種類(ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなど)に該当する施設の位置情報などを、道路画面上にアイコン表示すると共に、表示されたアイコンの選択操作に応じて当該アイコンに対応する個別情報を表示する制御を行うことにより、その利便性や付加価値の向上を図ることが一般的になっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−89976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
車両が都市部などの施設密集地域を走行する場合、従来のナビゲーション装置では、道路地図画面上の限られたスペースに、必要以上に多数のアイコンが表示される状態が発生することがある(特に、地図縮尺率が大きい広域図表示状態で発生する可能性が大きい)。このような状態に陥ったときには、アイコンの種別を判断し難くなると共に、目的とする個別情報を表示させる操作が困難になるなど、その利便性が低下することになる。また、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなることがあり、このような場合にはナビゲーション機能が阻害されるという重大な問題点が出てくる。特に、近年においては、表示対象となる情報が増加する傾向にあると共に、内蔵データベースでは得ることができない多様な最新情報を、ネットワークを介して外部から取得することも行われるようになっているため、上記のような問題点を惹起し易いという状況にあった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、道路地図画面上に複数のアイコンを表示する場合に、そのアイコン数の増加に伴い発生する種々の問題点を解決できるようになるナビゲーション装置を提供することにある
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の手段によれば、個別情報記憶手段が、情報データベースから所定の地図範囲内に存する個別情報を取得し、その個別情報が複数ある場合には、それら個別情報を、予め決められた基準の優先度を付した状態で記憶するようになる。また、情報処理手段が、個別情報記憶手段に記憶された個別情報の中から、予め設定された数の個別情報を前記優先度順に抽出するようになり、表示制御手段が、抽出された個別情報の位置を示すアイコンを、表示装置中の道路地図画面上に表示するようになる。従って、道路地図画面上には、優先度が相対的に高い個別情報に対応した所定数のアイコンのみが表示されるようになるから、道路地図画面上の限られたスペースに必要以上に多い数のアイコンが表示される状態が発生する恐れがなくなる。また、情報処理手段は、ユーザ入力手段による情報量増加操作及び情報量減少操作が行われるのに応じて、上記のように表示されるアイコンの数を増減させる制御を行うようになっている。
【0006】
この結果、従来のように、アイコンの種別の判断が困難になったり、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなる。また、仮に、このような問題が引き起こされたとしても、ユーザ入力手段を通じて情報量減少操作を行えば問題を確実に解消できることになる。この場合、当該情報量減少操作により表示されなくなるアイコン(つまり、前記個別情報記憶手段での抽出対象から外れる個別情報に対応したアイコン)は、優先度が低い個別情報に対応したものになるから、ユーザ側の利便性が低下する事態を極力防止できるようになる。また、必要であれば、ユーザ入力手段を通じて情報量増加操作を行うことにより、道路地図画面上に表示するアイコンの数を増やすことができるから、ユーザ側の利便性を向上させる上で有益になる。
【0007】
請求項2記載の手段によれば、道路地図画面上には、ユーザの嗜好を反映した個別情報に係るアイコンが優先的に表示されることになるから、ユーザ側の利便性の向上に寄与できる。
【0008】
請求項3記載の手段によれば、個別情報記憶手段が、情報データベースから所定の地図範囲内に存する個別情報を取得し、取得した個別情報を、特定位置からの距離を認識可能な状態で記憶するようになる。また、情報処理手段が、個別情報記憶手段に記憶された個別情報のうち、前記特定位置からの距離が予め設定された基準距離内に存する個別情報を抽出するようになり、表示制御手段が、抽出された個別情報の位置を示すアイコンを、表示装置中の道路地図画面上に前記特定位置を中心とした状態で表示するようになる。この場合、上記基準距離は、ユーザ入力手段による情報量増加操作及び情報量減少操作に応じて増減できる構成となっており、道路地図画面上でアイコンが表示される範囲(特定位置を中心とした範囲)を任意に変更できることになる。
【0009】
従って、前記情報量増加操作及び情報量減少操作を行ってアイコン表示範囲を変えることにより、従来のように、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなる。
【0010】
請求項4記載の手段によれば、情報量増加操作を行って前記基準距離を増加させた場合、つまり、アイコン表示範囲を広くした場合には、特定位置からの距離が増加前の基準距離内に存する個別情報に対応したアイコンが表示されなくなるから、アイコンは特定位置を中心としたドーナッツ状の範囲のみ表示されることになる。この結果、不必要なアイコン(ユーザの目的外のアイコン)が表示対象から外されるようになって、アイコン表示が煩雑な状態になること恐れがなくなり、ユーザ側の利便性が向上する。
【0011】
請求項5記載の手段によれば、道路地図画面の縮尺率が、表示対象となる全部の個別情報の位置をアイコン表示可能な縮尺率のうち最も小さな率となるように制御されるから、アイコンが密集状態になる事態を極力防止できるようになる。
【0012】
請求項6記載の手段によれば、個別情報記憶手段が、情報データベースから所定の地図範囲内に存する個別情報を取得して記憶するようになる。また、情報処理手段が、個別情報記憶手段に記憶された個別情報を、道路地図画面を複数分割した単位領域毎に区分して抽出するようになり、表示制御手段が、表示装置中の道路地図画面上に前記複数分割された単位領域を表示するようになる。
【0013】
この場合、情報処理手段は、ユーザ入力手段により単位領域の選択操作が行われたときに、その単位領域を拡大した道路地図画面及び当該単位領域に属する個別情報の位置を示すアイコンを表示させる制御を、表示制御手段を通じて実行可能に構成されている。従って、道路地図画面上にアイコンが密集した状態で表示される状況になった場合には、前記単位領域の選択操作を行うことにより、その密集表示状態を解消できることになり、アイコンの種別の判断が困難になったり、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例について図1〜図4を参照しながら説明する。
図1には、車両用のナビゲーション装置の基本構成例が機能ブロックの組み合わせにより概略的に示されている。この図1において、ナビゲーション装置1は、ナビゲーション動作を制御する機能を有した制御部2(情報処理手段、個別情報記憶手段、学習手段に相当)を主体に構成されている。
【0015】
位置検出手段3は、GPS受信機、車速センサ、ジャイロセンサ(何れも図示せず)などを含んで構成された周知構成のものであり、車両の現在位置情報を算出すると共に、算出した現在位置情報を制御部2に与える。
【0016】
ローカルデータベース4(情報データベースに相当)は、制御部2からアクセス可能なCD−ROMやDVD−ROM或いはハードディスクのような大容量の情報記録媒体を利用して構成されたものであり、地図表示のための地図描画用データ、マップマッチングや経路探索、経路誘導などの種々の処理に必要な道路データ、交差点の詳細データから成る交差点データ、背景レイヤのための背景データ、地名などを表示するための地名データの他に、施設名称を例えば50音順に並べた施設名称データベース、電話番号と施設の対応を示す電話番号データベースなど、多種多様な地図データが記憶されている。
【0017】
通信インタフェース5は、例えば、専用のデータ通信モジュール(DCM:Data Communication Module)や携帯電話機などにより構成された通信手段6と制御部2との間に介在されたもので、制御部2からの指令に応じて、車両用情報提供サービスセンタに設置されたセンタサーバ7との間での通信手段6を介したデータ通信を、インターネット8経由で実行するために設けられている。尚、センタサーバ7は、データベース7a(情報データベースに相当)のためのデータベースサーバとして機能するもので、このデータベース7aには、車両運転者に有益となる種々の情報が蓄積されている。
【0018】
表示装置9は、車両の運転席近傍に設置されるもので、地図画面などを表示するための例えばカラー液晶ディスプレイを含んで構成されており、その表示動作が、制御部2からの指令を受ける表示制御手段10により制御される。具体的には、表示装置9には、通常時において縮尺を複数段階に変更可能な道路地図画面が表示されると共に、その道路地図画面に重ね合わせて、車両の現在位置及び進行方向を示すポインタが表示されるものであり、特に、目的地までの経路探索結果に基づいた経路案内機能の実行時には、道路地図画面上に進むべき案内ルートが表示されるようになっている。また、上記道路地図画面上には、ユーザによる要求に応じて、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、飲食店などの施設の位置を示すアイコンや、観光地情報などに対応したアイコンが表示される。さらに、表示装置9には、ユーザによる目的地などの検索及び入力のための各種のメニュー画面及び入力画面、並びに各種のメッセージ・インフォメーションやヘルプ画面なども表示されるようになっている。
【0019】
ユーザ入力手段11は、ユーザからの要求に応じた種々のコマンド、並びにナビゲーション装置1に係る各種の設定事項などの操作に係るコマンドを制御部2に与えるために設けられたもので、例えば、表示装置9の周辺に配置されたメカニカルスイッチ、当該表示装置9のディスプレイ上に形成されたタッチパネルスイッチ、車両のステアリングホイールに設けられたステアリングスイッチ、音声認識機能を備えた音声入力装置などにより構成されている。
【0020】
音声出力手段12は、音声合成回路、アンプ、スピーカなどを備えたもので、制御部2からの音声情報に応じた音声出力を発生する構成となっている。尚、スピーカについては、車載オーディオシステム用の例えば1チャンネル分のスピーカにより代用可能である。
【0021】
データ記憶手段13は、例えば、フラッシュメモリなどのデータ書き換え可能な不揮発性メモリより構成されたもので、後述するような学習データや、その他の特定データの保存や呼出などを行ったりするために設けられている。
【0022】
制御部2は、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェース及びこれらを接続するバスラインなど(何れも図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。これらのうち、ROMには、カーナビゲーション用のプログラムなどが格納され、RAMにはプログラム実行時の処理データの他にローカルデータベース4やセンタサーバ7から取得したデータが一時的に格納される。
【0023】
この制御部2は、ユーザ入力手段11を通じて入力されたコマンドに基づいて、周知の地図表示機能、経路計算機能、経路案内機能、電話番号検索機能、郵便番号検索機能、マップコード(登録商標)のような固有コードを利用した検索機能、50音検索機能、ジャンル別検索機能、最寄り施設検索機能、目的地周辺施設検索機能、目的地登録機能、地点登録機能など、多種多様な支援機能に係る処理を実行するように構成されているが、本発明の要旨に直接的に関係した機能として、表示対象情報に係る表示情報量変更機能が設定されている。
【0024】
そこで、以下においては、制御部2に設定された上記表示情報量変更機能並びにこの機能に関連した最寄り施設検索機能、目的地周辺施設検索機能について説明する。
即ち、最寄り施設検索機能は、自車両の現在位置を中心とした所定範囲内に存在する施設(ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、飲食店など)をそのジャンル別、業種別などの任意の形態で検索する機能である。この場合、ユーザ側では、例えば表示装置9に表示された検索メニュー画面上での選択操作をユーザ入力手段11により行うことにより、希望する最寄り施設検索条件を入力できるようになっており、このようにして最寄り施設検索条件が入力されたときには、その条件に該当する施設情報(個別情報に相当)がローカルデータベース4及びセンタサーバ7から収集され、収集された施設情報の種別及び位置を示すアイコンが、表示装置9中の道路地図画面上の該当位置に表示されることになる。
【0025】
また、目的地周辺施設検索機能は、経路案内動作に係る目的地を中心とした所定範囲内に存在する施設についての施設情報を検索する機能であり、ユーザが希望する目的地周辺施設検索条件の入力に応じて、上述同様に収集された施設情報の種別及び位置を示すアイコンが、表示装置9中の道路地図画面上の該当位置に表示されるようになる。
尚、上記のように表示されたアイコンの選択操作がユーザ入力手段11を通じて行われたときには、そのアイコンに係る施設の詳細な施設情報(休業日、営業時間、割引或いは優待情報など)が表示装置9上で表示される構成となっている。
【0026】
図2のフローチャートには、制御部2による制御内容のうち、上記最寄り施設検索機能に係る初期情報表示処理ルーチンの内容が示されている。即ち、この処理ルーチンでは、まず、ユーザ入力手段11を通じて入力されるユーザからの検索条件(最寄り施設検索条件)を受け付ける(ステップS11)。次いで、ローカルデータベース4から検索条件に合う施設情報を取得し(ステップS12)、引き続いて通信手段6を通じてインターネット8に接続し、センタサーバ7から検索条件に合う施設情報を取得する(ステップS13)。尚、このように取得した施設情報は、制御部2内のRAMに設定された検索データ記憶エリアに記憶されることになる。
【0027】
この後には、ステップS12、S13で収集した施設情報を解析することにより、前記RAMに設定された検索データ記憶エリア内の施設情報を所定の優先度順に並べ替えるという情報選択処理を行う(ステップS14)。この実施例では、上記優先度の基準として自車両の現在位置から距離の長短を設定しており(距離が近いほど優先度が高い)、従って、上記情報選択処理ステップS14では、収集した施設情報が車両現在位置からの距離順に並べ替えられることになる。尚、上記情報選択処理は、取得した施設情報が複数ある場合のみ実行されるものである。
【0028】
この場合、優先度として、飲食店のような施設毎に付けられたランキング情報やガソリンスタンドなどの施設毎に付けられた価格情報などを設定しても良い。また、制御部2は、例えば、ユーザにより目的地として設定された履歴がある施設情報の種類(例えば、飲食店のような施設の場合には、「ファミリーレストラン」、「イタリア料理」などのような業種)や設定頻度などを解析することにより、ユーザの嗜好を反映した優先度を付与する構成となっており、このように付与した優先度は、学習データとしてデータ記憶手段13に蓄積される。尚、制御部2にあっては、データ記憶手段13に蓄積された学習データを参照する検索モードを設定可能な構成となっており、このような検索モードが設定された状態では、情報選択処理ステップS14において、収集した施設情報が学習データにより示される優先度順に並べ替えられることになる。
【0029】
上記情報選択処理ステップS14の実行後には、検索データ記憶エリア内の施設情報の中から、予め設定された数(例えば「5」)の施設情報を優先度順に抽出する処理、つまり、優先度が上位5件の施設情報を抽出する処理を行い、それらの施設情報を、例えばRAM内に設定された表示用リストへ追加する(ステップS15)。
【0030】
次いで、表示装置9上において前記表示用リスト中の施設情報の全部を表示可能な道路地図画面の縮尺率のうち最も小さな縮尺率を算出し(ステップS16)、その算出結果に応じた画面表示要求を表示制御手段10へ出力し(ステップS17)、これをもって初期情報表示処理ルーチンを終了する。
【0031】
ここで、上記のような画面表示要求を受けた表示制御手段10は、表示装置9において図4(a)に示すような道路地図画面Mを表示すると共に、その道路地図画面M中に、表示用リスト中の5件分の施設情報に対応した施設アイコンNを表示する構成となっている。尚、各施設アイコンN中の数字は施設情報の優先度を示すものであるが、これらの数字は必要に応じて表示すれば良いものである。また、図4中では、自車両の現在位置を示すポインタの図示を省略している。
【0032】
図3のフローチャートには、制御部2による制御内容のうち、表示情報量変更機能に係る表示内容変更操作処理ルーチンの内容が示されている。即ち、ユーザは、ユーザ入力手段11を通じて情報量変更操作を実行可能になっており、上記処理ルーチンは、このような情報量変更操作があったとき(ステップS21で「YES」)に開始される。尚、ユーザ入力手段11による情報量変更操作は、例えば、ステアリングスイッチの操作、或いは音声入力装置による音声コマンドにより行い得る構成となっているが、ユーザ入力手段11を構成する他のスイッチ(メカニカルスイッチ、タッチパネルスイッチ)を通じて行う構成としても良い。
【0033】
情報量変更操作が行われたときには、その操作内容が、情報量の増加方向及び減少方向の何れに係るものであるかを判断する(ステップS22)。
このステップS22において情報量増加操作が行われたと判断した場合には、検索データ記憶エリア内の施設情報から、現在表示中の施設情報(表示用リスト内にある施設情報)の次位に該当する優先度が付された施設情報を取得し(ステップS23)、その施設情報を表示用リストへ追加する(ステップS24)。尚、この例では、現在表示中の施設情報の次位に該当した優先度が付された1つの施設情報を取得する構成としたが、予め設定した複数の施設情報を、優先度が高い順に取得する構成としても良いことは勿論である。
【0034】
一方、前記ステップS22において情報量減少操作が行われたと判断した場合には、表示用リスト内にある施設情報(現在表示中の施設情報)から最も優先度が低いものを削除する(ステップS25)。尚、この例では、表示用リスト内にある施設情報から、最も優先度が低い1つの施設情報を削除する構成としたが、予め設定した複数の施設情報を、優先度が低い順に削除する構成としても良いことは勿論である。
【0035】
そして、上記のようなステップS24またはステップS25の実行後には、表示装置9上において前記表示用リスト中の施設情報の全部を表示可能な道路地図画面の縮尺率のうち最も小さな縮尺率を算出する表示内容更新処理を実行する(ステップS26)。この後には、表示内容更新処理での算出結果に応じた画面表示要求を表示制御手段10へ出力し(ステップS27)、これをもって表示内容変更操作処理ルーチンを終了する。
【0036】
ここで、上記のような画面表示要求を受けた表示制御手段10は、表示装置9に表示中の道路地図画面Mを、図4(b)或いは(c)に示すような状態に変更するものである。つまり、図4(b)の道路地図画面Mは、情報量を減少させる方向の情報量変更操作が2回行われたときの表示例を示すものであり、その画面M上に表示される施設情報の数が優先度順に絞り込まれた形態となっている。また、図4(c)の道路地図画面Mは、情報量を増加させる方向の情報量変更操作が4回行われたときの表示例を示すものであり、その画面M上に表示される施設情報の数が優先度順に増加された形態となっている。
【0037】
尚、ステップS25において削除する施設情報の数が優先度の低い順に「2」に設定されていた場合には、図4(a)の状態から図4(b)の状態へ変更するために、情報量を減少させる方向の情報量変更操作を1回行えば済むことになる。また、ステップS23において取得する施設情報の数が優先度の高い順に「2」に設定されていた場合には、図4(a)の状態から図4(c)の状態へ変更するために、情報量を増加させる方向の情報量変更操作を2回行えば済むことになる。
【0038】
また、制御部2に設定された目的地周辺施設検索機能に係る処理ルーチンも、基本的には図2及び図3に示した最寄り施設検索機能に係る初期情報表示処理ルーチン及び表示内容変更操作処理ルーチンと基本的に同等の内容であるから、その説明を省略する。
【0039】
要するに、上記した本実施例の構成によれば、制御部2は、ユーザ入力手段11を通じて検索条件が入力されるのに応じて、ローカルデータベース4及びセンタサーバ7から検索条件に合う施設情報を取得する処理を実行し、このように取得した施設情報が複数ある場合には、それらの施設情報を、予め決められた基準(自車両位置からの距離の長短)の優先度を付した状態で記憶する。また。制御部2は、記憶した施設情報の中から、優先度が上位5件の施設情報を抽出するようになり、それら施設情報の全部を表示可能な道路地図画面の表示要求を表示制御手段10へ出力する。これに応じて、表示制御手段10は、表示装置9において、図4(a)に示すような道路地図画面Mを表示すると共に、その道路地図画面M中に、表示用リスト中の5件分の施設情報に対応した施設アイコンNを表示するようになる。従って、道路地図画面M上には、優先度が相対的に高い施設情報に対応した所定数の施設アイコンNのみが表示されるようになるから、道路地図画面M上の限られたスペースに必要以上に多い数のアイコンが表示されることがなくなる。また、上記のように表示される施設アイコンNの数は、ユーザ入力手段11による情報量増加操作及び情報量減少操作に応じて増減できるようになっている。
【0040】
この結果、従来のように、アイコンの種別の判断が困難になったり、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなる。また、仮に、このような問題が引き起こされたとしても、ユーザ入力手段11を通じて情報量減少操作を行えば問題を確実に解消できることになる。この場合、当該情報量減少操作により表示されなくなるアイコンは、優先度が低い施設情報に対応したものになるから、ユーザ側の利便性が低下する事態を極力防止できるようになる。また、必要であれば、ユーザ入力手段11を通じて情報量増加操作を行うことにより、道路地図画面M上に表示するアイコンの数を増やすことができるから、ユーザ側の利便性を向上させる上で有益になる。
【0041】
また、制御部2は、ユーザにより目的地として設定された履歴がある施設情報の種類や設定頻度などを解析することにより、取得した施設情報に対してユーザの嗜好を反映した優先度を付与するという学習機能を備えており、このような学習機能を利用することにより、道路地図画面上には、ユーザの嗜好を反映した施設情報に係るアイコンを優先的に表示可能になるから、ユーザ側の利便性の向上を図り得るようになる。
【0042】
(第2の実施の形態)
図5には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
この第2実施例において、制御部2は、ローカルデータベース4及びセンタサーバ7から、ユーザ操作による検索条件に合う複数の施設情報を取得したときに、それら施設情報を、自車両の現在位置(特定位置に相当)からの距離を認識可能な状態とした上で、当該制御部2内のRAMに設定された検索データ記憶エリアに記憶する。また、制御部2は、検索データ記憶エリアに記憶した施設情報のうち、自車両の現在位置からの距離が予め設定された基準距離(例えば、1km)内に存する施設情報を抽出し、それらの施設情報をRAM内に設定された表示用リストへ追加する。さらに、制御部2は、表示装置9上において上記表示用リスト中の施設情報の全部をある程度の余裕を持って表示可能な道路地図画面の縮尺率を算出し(ステップS16)、その算出結果に応じた画面表示要求を表示制御手段10へ出力する。
【0043】
上記のような画面表示要求を受けた表示制御手段10は、表示装置9において、図5(a)に示すような道路地図画面Mを表示すると共に、その道路地図画面M中に、表示用リスト中の施設情報(例えば5件分の施設情報)、つまり、検索条件にあった施設情報のうち、自車両の現在位置の半径1km以内に存在する施設情報に対応した施設アイコンN(この例では、駐車場を示すアルファベット「P」が付された施設アイコン)、並びに当該施設情報の存在範囲を示す「1km未満」の文字を表示する。尚、図5中では、自車両の現在位置を示すポインタの図示を省略している。
【0044】
制御部2は、ユーザ入力手段11を通じて情報量減少操作が行われたときに、検索データ記憶エリアに記憶した施設情報の抽出に供する前記基準距離を、例えば500mに減少させる制御を行う。このような情報量減少操作が行われたときには、制御部2は、上記検索データ記憶エリアから自車両の現在位置の半径500m以内に存在する施設情報を抽出するという抽出範囲変更処理を行い、RAM内に設定された表示用リストの内容を新たに抽出した施設情報に更新する処理を行うと共に、追加された施設情報の表示要求を表示制御手段10へ出力する。尚、上記抽出範囲変更処理は、RAM内に設定された表示用リスト中の施設情報のうち、自車両の現在位置の半径500mを超える範囲に存在する施設情報を削除することにより行っても良い。
【0045】
このような施設情報表示要求を受けた表示制御手段10は、図5(b)に示すように、道路地図画面M中に、表示用リスト中の施設情報(例えば2件分の施設情報)、つまり、検索条件にあった施設情報のうち、自車両の現在位置の半径500m以内に存在する施設情報に対応した施設アイコンN、並びに当該施設情報の存在範囲を示す「500m未満」の文字を表示する。
【0046】
また、制御部2は、ユーザ入力手段11を通じて情報量増加操作が行われたときに、検索データ記憶エリアに記憶した施設情報の抽出に供する前記基準距離を、例えば2kmに増加させる制御を行う。このような情報量増加操作が行われたときには、制御部2は、上記検索データ記憶エリアから自車両の現在位置の半径1〜2km以内に存在する施設情報を新たに抽出するという抽出範囲変更処理を行い、RAM内に設定された表示用リストの内容を新たに抽出した施設情報に更新する処理を行うと共に、追加された施設情報の表示要求を表示制御手段10へ出力する。つまり、制御部2は、施設情報の抽出に供する基準距離を情報量増加操作により2kmに増加させたときには、自車両の現在位置からの距離が、増加前の基準距離(1km)内に存する施設情報を抽出対象から外す制御を行うことになる。
【0047】
このような施設情報表示要求を受けた表示制御手段10は、図5(c)に示すように、道路地図画面M中に、表示用リスト中の施設情報(例えば新たに抽出された5件分の施設情報)、つまり、検索条件にあった施設情報のうち、自車両の現在位置の半径1kmから2kmの範囲に存在する施設情報に対応した施設アイコンN、並びに当該施設情報の存在範囲を示す「1km〜2km」の文字を表示する。
【0048】
要するに、このような構成とした本実施例によれば、ユーザ入力手段11を通じた情報量増加操作及び情報量減少操作を行ってアイコン表示範囲を変えることにより、従来のように、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなるものである。特に、情報量増加操作を行った場合、つまり、アイコン表示範囲を広くした場合には、自車両の現在位置からの距離が、増加前の基準距離内に存する施設情報に対応した施設アイコンが表示されなくなるから、施設アイコンは車両の現在位置を中心としたドーナッツ状の範囲のみ表示されることになる。この結果、不必要な施設アイコン(ユーザの目的外のアイコン)が表示対象から外されるようになって、アイコン表示が煩雑な状態になること恐れがなくなり、ユーザ側の利便性が向上する。
【0049】
尚、この第2実施例では、特定位置として自車両の現在位置を例に挙げたが、経路案内時の目的地、或いは目立ち易いランドマークなどの所在位置を特定位置としても良い。また、第2実施例において、制御部2は、表示装置9上において前記表示用リスト中の施設情報の全部を表示可能な道路地図画面の縮尺率のうち最も小さな縮尺率を算出する処理を行い、その算出結果に応じた画面表示要求を表示制御手段10へ出力する構成としても良い。但し、このような構成とする場合には、情報量増加操作が行われたときに、上記のような縮尺率算出処理を再実行する必要がある。
【0050】
(第3の実施の形態)
図6には本発明の第3実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
この第3実施例において、制御部2は、ローカルデータベース4及びセンタサーバ7から、取得した複数の施設情報を検索データ記憶エリアに記憶したときに、それら施設情報を、RAM内に設定された表示用リストへ追加すると共に、表示装置9上において上記表示用リスト中の施設情報の全部を表示可能な道路地図画面の縮尺率のうち最も小さな縮尺率を算出し、その算出結果に応じた画面表示要求を表示制御手段10へ出力する。
【0051】
上記のような画面表示要求を受けた表示制御手段10は、表示装置9において、図6(a)に示すような道路地図画面Mを表示すると共に、その道路地図画面M中に、表示用リスト中の施設情報に対応した施設アイコンNを表示するようになる。尚、この場合において、自車両の現在位置を示すポインタQが画面の中心となるように表示される。
【0052】
この図6(a)の例のように、道路地図画面M上に、表示中の道路が隠れて見えなくなるような多量の施設アイコンNが表示された場合、ユーザは、ユーザ入力手段11を通じて表示修正操作を行う。
【0053】
制御部2は、このような表示修正操作が行われたときには、自車両の現在位置を含む道路地図画面を複数分割(例えば4分割)した単位領域毎に区分して抽出し、その単位領域画面の表示要求を表示制御手段10へ出力する。
【0054】
上記のような単位領域画面表示要求を受けた表示制御手段10は、表示装置9に表示中の道路地図画面上に前記複数分割された単位領域(図では符号A、B、C、Dを付して示す)を表示すると共に、各単位領域内に存在する施設情報の数(この例では駐車場の数)を表示する。尚、実際には、この図6(b)のような単位領域画像を、前記図6(a)の道路地図画面上の上層レイヤに半透明画像として表示し、以て当該道路地図画面に表示された施設アイコンNの表示状態が維持される構成とされるものである。
【0055】
このような表示状態では、単位領域A〜Dの選択操作を、ユーザ入力手段11を通じて行うことができる(例えば、表示装置9上のタッチパネルスイッチを利用し、単位領域A〜Dをタッチする操作により行うことができる)ように構成されており、制御部2は、このような選択操作が行われたときには、表示制御手段10へ表示要求を出力することにより、図6(c)に示すように、表示装置9において、選択された単位領域(この例では「C」)を拡大した道路地図画面M及び当該単位領域に属する施設情報の位置を示す施設アイコンNを表示させる制御を行うようになる。
【0056】
要するに、このような構成とした本実施例によれば、検索条件の入力に応じて道路地図画面上に表示されたアイコンが密集した状態となったときには、ユーザ入力手段11を通じた表示修正操作により、複数分割された単位領域A〜Dが表示されるようになる。このような表示状態で、ユーザ入力手段11を通じた単位領域の選択操作が行われたときには、選択された単位領域を拡大した道路地図画面M及び当該単位領域に属する施設情報の位置を示す施設アイコンNが表示されることになる。従って、道路地図画面M上に施設アイコンNが密集した状態で表示される状況になった場合には、ユーザ側の操作に応じて、その密集表示状態を解消できることになり、アイコンの種別の判断が困難になったり、本来必要な情報である道路や案内ルートなどの表示画像がアイコン群に隠れて見えなくなったりするなどの問題を招く可能性が低くなる。
尚、本実施例において、道路地図画面の分割数は、上記した4分割に限らないものであり、また、その分割数を、道路地図画面上に表示された施設アイコンNの数に応じて大小変更する構成であっても良い。
【0057】
(その他の実施の形態)
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような変形または拡張が可能である。
検索対象となる個別情報の例として、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどに係る施設情報を挙げたが、景勝スポット、観光地などに係る地点情報を個別情報とすることもできる。
ローカルデータベース4がハードディスク装置などのようなデータ書換え可能な記憶装置により構成されていた場合には、この記憶装置を利用してデータ記憶手段13を構成することも可能である。
車両用のナビゲーション装置に限らず、携帯電話機やPDAなどのようなモバイル機器に組み込まれたナビゲーション装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1実施例を示す装置全体の機能ブロック図
【図2】制御部による制御内容を示すフローチャート(その1)
【図3】制御部による制御内容を示すフローチャート(その2)
【図4】表示装置での表示例を示す図
【図5】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【符号の説明】
【0059】
1はナビゲーション装置、2は制御部(情報処理手段、個別情報記憶手段、学習手段)、4はローカルデータベース(情報データベース)、7はデータサーバ、7aはデータベース(情報データベース)、9は表示装置、10は表示制御手段、11はユーザ入力手段、13はデータ記憶手段を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の地図範囲内に存する施設などに係る個別情報を情報データベースから取得し、取得した個別情報の位置を、表示装置に表示された道路地図画面上にアイコン表示するナビゲーション装置において、
前記情報データベースから取得した複数の個別情報を、予め決められた基準の優先度を付した状態で記憶する個別情報記憶手段と、
この個別情報記憶手段に記憶された個別情報のうち、予め設定された数の個別情報を前記優先度順に抽出する情報処理手段と、
この情報処理手段により抽出された個別情報の位置を示すアイコンを前記道路画面上に表示する表示制御手段と、
情報量増加操作及び情報量減少操作を実行可能なユーザ入力手段と、
を備え、
前記情報処理手段は、前記個別情報記憶手段から抽出する前記個別情報の数を、前記ユーザ入力手段による前記情報量増加操作及び情報量減少操作に応じて増減させる制御を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
ユーザにより目的地として設定された履歴がある個別情報の種類及び設定頻度などを解析することにより、前記情報データベースから取得した複数の個別情報毎にユーザの嗜好を反映した優先度を付与する学習手段を備え、
前記個別情報記憶手段は、前記情報データベースから取得した複数の個別情報に優先度を付与する際に、前記学習手段により付与された優先度を利用することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
所定の地図範囲内に存する施設などに係る個別情報を情報データベースから取得し、取得した個別情報の位置を、表示装置に表示された道路地図画面上にアイコン表示するナビゲーション装置において、
前記情報データベースから取得した複数の個別情報を、特定位置からの距離を認識可能な状態で記憶する個別情報記憶手段と、
この個別情報記憶手段に記憶された個別情報のうち、前記特定位置からの距離が予め設定された基準距離内に存する個別情報を抽出する情報処理手段と、
この情報処理手段により抽出された個別情報の位置を示すアイコンを前記道路画面上に前記特定位置を中心とした状態で表示する表示制御手段と、
情報量増加操作及び情報量減少操作を実行可能なユーザ入力手段と、
を備え、
前記情報処理手段は、前記個別情報の抽出に供する前記基準距離を、前記ユーザ入力手段による前記情報量増加操作及び情報量減少操作に応じて増減させる制御を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
前記情報処理手段は、前記個別情報の抽出に供する前記基準距離を前記情報量増加操作により増加させたときには、増加前の基準距離内に存する個別情報を抽出対象から外す制御を行うことを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記表示装置に表示する道路地図画面の縮尺率を、前記情報処理手段により抽出された全個別情報の位置をアイコン表示可能な縮尺率のうち最も小さな率となるように制御する縮尺率調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
所定の地図範囲内に存する施設などに係る個別情報を情報データベースから取得し、取得した個別情報の位置を、表示装置に表示された道路地図画面上にアイコン表示するナビゲーション装置において、
前記情報データベースから取得した複数の個別情報を記憶する個別情報記憶手段と、
この個別情報記憶手段に記憶された個別情報を、道路地図画面を複数分割した単位領域毎に区分して抽出する情報処理手段と、
前記道路地図画面上に前記複数分割された単位領域を表示する表示制御手段と、
前記単位領域の選択操作を実行可能なユーザ入力手段と、
を備え、
前記情報処理手段は、前記ユーザ入力手段により単位領域の選択操作が行われたときに、その単位領域を拡大した道路地図画面及び当該単位領域に属する個別情報の位置を示すアイコンを表示させる制御を、前記表示制御手段を通じて実行可能に構成されていることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−303878(P2007−303878A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−130458(P2006−130458)
【出願日】平成18年5月9日(2006.5.9)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】