説明

半導体装置の製造方法

【目的】 層間絶縁膜が剥離または破壊される事態が起こりにくい半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【構成】 基体上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程(S102〜S108)と、前記絶縁膜上に導電性材料を堆積させる堆積工程(S114〜S118)と、堆積した前記導電性材料を所定の深さまでウェットエッチングするウェットエッチング工程(S120)と、ウェットエッチングされた前記導電性材料を研磨する研磨工程(S122)と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に係り、特に、半導体集積回路における金属配線層の形成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路の高集積化・高動作化に伴い、半導体素子間の配線を伝播する信号の遅延が集積回路の動作速度を律則するようになってきた。この問題に対して、配線間の容量を低減するため、配線層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜が適用されるようになってきた。また、配線抵抗を低減するために、配線材料には、アルミニウム(Al)から、より比抵抗値の低い銅(Cu)が用いられることとなった。しかし、Cuは、Alと異なり、ドライエッチング法による微細加工が困難である。そこで、孔または溝パターン加工が施された絶縁膜上にCu膜を堆積し、溝内に埋め込まれた部分以外のCu膜を化学機械研磨(CMP)により除去して埋め込み配線を形成する、いわゆるダマシン(damascene)法が主に採用されている。Cu膜はスパッタ法などで薄いシード層を形成した後に電解めっき法により数100nm程度の厚さの積層膜を形成することが一般的である。
【0003】
さらに、最近は層間絶縁膜として比誘電率の低い低誘電率(low−k)膜を用いることが検討されている。すなわち、比誘電率kが、約4.2のシリコン酸化膜(SiO膜)から比誘電率kが例えば3.5以下のlow−k膜を用いることにより、配線間の寄生容量を低減することが試みられている。このようなlow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法は次のようなものである。
【0004】
図5は、従来のlow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図5では、デバイス部分等の形成方法は省略している。
図5(a)において、シリコン基板による基体200上にCVD(化学気層成長)等の方法により第1の絶縁膜221を成膜する。
図5(b)において、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程により、Cu金属配線或いはCuコンタクトプラグを形成するための溝構造(開口部H)を第1の絶縁膜221に形成する。
図5(c)において、第1の絶縁膜221上にバリアメタル膜240、Cuシード膜及びCu膜260をかかる順序で形成して、150℃から400℃の温度で約30分間アニール処理する。
図5(d)において、Cu膜260とバリアメタル膜240をCMPにより除去し、平坦化を行なうことにより、溝である開口部HにCu配線を形成する。
図5(e)において、前記Cu膜260表面に還元性プラズマ処理を施した後に第2の絶縁膜281を成膜する。
さらに、多層Cu配線を形成する場合は、これらの工程を繰り返して積層していくのが一般的である。ここで、第1の絶縁膜221と第2の絶縁膜281の大半がlow−k膜となる。
【0005】
その他、めっき法によりCuを堆積させた後に、基板の外周部(ベベル部)に位置するCuをウェットエッチングにより除去し、Cuの基板内への拡散を防止するとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−358142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、層間絶縁膜の低誘電率化に伴い、層間絶縁膜の機械的強度が低下する。そのため、層間絶縁膜の溝または孔パターン以外の部分に成膜した余分な金属膜を除去するCMPプロセスの機械的ストレスによって、層間絶縁膜が剥離または破壊される事態が、特に、モジュラス強度が5GPa以下または比誘電率が2以下の低誘電率層間膜の場合に発生するといった問題があった。ここで、CMPプロセスの研磨荷重を下げることも考えられるが、研磨荷重を下げることによって、研磨速度が低下し、所望する金属膜除去に必要な研磨時間が増加する。研磨時間が増加すると、長い時間CMPプロセスの機械的ストレスに晒されている間に層間絶縁膜が剥離または破壊され、結果として、層間絶縁膜の剥離または破壊の解決には至らない。
【0007】
本発明は、上記問題点を克服し、層間絶縁膜が剥離または破壊される事態が起こりにくい半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の半導体装置の製造方法は、
基体上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁膜上に導電性材料を堆積させる堆積工程と、
堆積した前記導電性材料を所定の深さまでウェットエッチングするウェットエッチング工程と、
ウェットエッチングされた前記導電性材料を研磨する研磨工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
前記研磨工程の前に、堆積した前記導電性材料を所定の深さまでウェットエッチングすることにより、研磨工程における機械的ストレスに晒される時間を短縮することができる。
【0010】
特に、前記ウェットエッチング工程において、前記所定の深さを、前記絶縁膜上に堆積した導電性材料の膜厚寸法の50%以下とすることを特徴とする。
【0011】
エッチング量を50%以下とすることにより、削りすぎを防止することができる。
【0012】
また、前記ウェットエッチング工程において、ウェットエッチング液として、リン酸と硫酸との内少なくとも1つを用いると特に有効である。
【0013】
そして、前記絶縁膜は、モジュラス強度が5GPa以下、或いは比誘電率が2以下の材料を用いた場合に特に有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、研磨工程における機械的ストレスに晒される時間を短縮することができるため、絶縁膜の剥離または破壊に至る前に研磨工程を終了させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施の形態1.
実施の形態1では、ダマシン法による金属配線形成において、CMPプロセスの前に、対象金属の一部に対して、機械的作用を与えず、化学的にウェットエッチングのみを行い、その後、機械的作用を与える半導体装置の製造方法を説明する。
図1は、実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
図1において、本実施の形態では、基体上に配線或いはヴィアを形成する場合の層間絶縁膜形成工程として、SiC膜を形成するSiC膜形成工程(S102)、多孔質の絶縁性材料を用いたlow−k膜を形成するlow−k膜形成工程(S104)、low−k膜表面をプラズマ処理するヘリウム(He)プラズマ処理工程(S106)、SiO膜を形成するSiO膜形成工程(S108)と、開口部を形成する開口部形成工程(S112)と、導電性材料堆積工程として、バリアメタル膜を形成するバリアメタル膜形成工程(S114)、シード膜形成工程(S116)、めっき工程及びアニール工程(S118)と、ウェットエッチング工程(S120)と、研磨工程(S122)という一連の工程を実施する。
【0016】
図2は、図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
図2(a)において、モジュラス強度5GPa以下、或いは、比誘電率kが2以下の低誘電率(low−k)膜を含む積層絶縁膜構造を形成する。
まず、SiC膜形成工程として、基体200上にCVD法によって、炭化シリコン(SiC)を用いた膜厚50nmの下地SiC膜を堆積し、SiC膜212を形成する。ここでは、CVD法によって成膜しているが、その他の方法を用いても構わない。SiC膜212は、エッチングストッパとしての機能も有する。SiC膜を生成するのは難しいためSiC膜の代わりに炭酸化シリコン(SiOC)膜を用いても構わない。或いは、炭窒化シリコン(SiCN)膜、窒化シリコン(SiN)膜を用いることができる。基体200として、例えば、直径300ミリのシリコンウェハ等の基板を用いる。基体200には、金属配線またはコンタクトプラグ等、デバイス部分が形成されていても構わない。或いは、その他の層が形成されていても構わない。
【0017】
そして、low−k膜形成工程として、基体200の上に形成された前記SiC絶縁膜形成工程により形成されたSiC膜212の上に多孔質の絶縁性材料を用いた、モジュラス強度5GPa以下、或いは、比誘電率kが2以下のlow−k膜220を250nmの厚さで形成する。low−k膜220の材料としては、例えば、多孔質のメチルシルセスキオキサン(methyl silsequioxane:MSQ)を用いることができる。また、その形成方法としては、例えば、溶液をスピンコートし熱処理して薄膜を形成するSOD(spin on dielectic coating号と氏名又は名称、代理人の氏名、)法を用いることができる。ここでは、スピナーの回転数は900min−1(900rpm)で成膜した。このウェハをホットプレート上で窒素雰囲気中250℃の温度でベークを行い、最終的にホットプレート上で窒素雰囲気中450℃の温度で10分間のキュアを行なう。MSQの材料や形成条件などを適宜調節することにより、所定の物性値を有する多孔質の絶縁膜が得られる。例えば、密度が0.7g/cmで比誘電率kが1.8となる。low−k膜のSiとOとCの組成比は、Siが25から35%の範囲、Oが45から57%の範囲、Cが13から24%の範囲にある物性値を有するlow−k膜220が得られる。
【0018】
そして、Heプラズマ処理工程として、このlow−k膜220表面をCVD装置内でヘリウム(He)プラズマ照射によって表面改質する。Heプラズマ照射によって表面が改質されることで、low−k膜220とlow−k膜220上に形成する後述するキャップ膜としてのCVD−SiO膜222との接着性を改善することができる。ガス流量は1.7Pa・m/s(1000sccm)、ガス圧力は1000Pa、高周波パワーは500W、低周波パワーは400W、温度は400℃とした。キャップCVD膜をlow−k膜上に成膜する際は、low−k膜表面にプラズマ処理を施すことがキャップCVD膜との接着性を改善する上で有効である。プラズマガスの種類としてはアンモニア(NH)、亜酸化窒素(NO)、水素(H)、He、酸素(O)、シラン(SiH)、アルゴン(Ar)、窒素(N)などがあり、これらの中でもHeプラズマはlow−k膜へのダメージが少ないために特に有効である。また、プラズマガスはこれらのガスを混合したものでも良い。例えば、Heガスは他のガスと混合して用いると効果的である。
【0019】
続いて、SiO膜形成工程として、前記Heプラズマ処理を行った後、キャップ膜として、CVD法によってlow−k膜220上にSiOを膜厚50nm堆積することで、SiO膜222を形成する。SiO膜222を形成することで、直接リソグラフィを行うことができないlow−k膜220を保護し、low−k膜220にパターンを形成することができる。かかるキャップCVD膜は、SiO膜、SiC膜、SiOC膜、SiCN膜などがあるが、ダメージ低減の観点からはSiO膜が優れ、低誘電率化の観点からはSiOC膜が、耐圧向上の観点からはSiC膜やSiCN膜が優れている。さらに、SiO膜とSiC膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCO膜の積層膜、もしくはSiO膜とSiCN膜の積層膜を用いることができる。さらにキャップCVD膜の一部、もしくは全てが後述する平坦化工程においてCMPにより除去されても良い。キャップ膜を除去することで誘電率をさらに低減することができる。キャップ膜の厚さとしては10nmから150nmが良く、10nmから50nmが実効的な比誘電率を低減する上で効果的である。
【0020】
図2(b)において、開口部形成工程として、リソグラフィ工程とドライエッチング工程でダマシン配線を作製するための配線溝または孔パターン構造である開口部Hを絶縁膜となるSiO膜222とlow−k膜220と下地SiC膜212内に形成する。図示していないレジスト塗布工程、露光工程等のリソグラフィ工程を経てSiO膜222の上にレジスト膜が形成された基体200に対し、露出したSiO膜222とその下層に位置するlow−k膜220を、下地SiC膜212をエッチングストッパとして異方性エッチング法により除去し、その後、下地SiC膜212をエッチングして開口部Hを形成すればよい。異方性エッチング法を用いることで、基体200の表面に対し、略垂直に開口部Hを形成することができる。例えば、一例として、反応性イオンエッチング法により開口部Hを形成すればよい。
【0021】
図2(c)において、導電性材料を堆積させる。まず、バリアメタル膜形成工程として、前記開口部形成工程により形成された開口部H及びSiO膜222表面にバリアメタル材料を用いたバリアメタル膜240を形成する。物理気相成長法(physical vapor deposition:PVD)法の1つであるスパッタ法を用いるスパッタリング装置内で窒化タンタル(TaN)を膜厚1nm、タンタル(Ta)膜を膜厚2nm堆積し、バリアメタル膜240を形成する。TaN膜とTa膜とを積層することで、TaN膜によりCuのlow−k膜220への拡散防止を図り、Ta膜によりCuの密着性向上を図ることができる。バリアメタル材料の堆積方法としては、例えば、原子層気相成長(atomic layer deposition:ALD法、あるいは、atomic layer chemical vapor deposition:ALCVD法)やCVD法などを用いることができる。PVD法を用いる場合より被覆率を良くすることができる。
【0022】
次に、シード膜形成工程として、スパッタ等の物理気相成長(PVD)法により、次の工程である電解めっき工程のカソード極となるCu薄膜をシード膜としてバリアメタル膜240が形成された開口部H内壁及び基体200表面に堆積(形成)させる。例えば、シード膜を膜厚75nm堆積させる。
【0023】
そして、めっき工程として、シード膜をカソード極として、電解めっき等の電気化学成長により金属膜であるCu膜260を開口部H及び基体200表面に堆積させる。ここでは、図2(a)において形成した積層絶縁膜の合計膜厚の2倍以上となる膜厚のCu膜260を基体200表面に堆積させ、堆積させた後にアニール処理を、例えば、250℃の温度で30分間行なう。2倍以上となる膜厚とすることで、開口部HへのCuの充填漏れを防止することができる。
【0024】
図2(d)において、ウェットエッチング工程として、基体200全表面に堆積したCu膜260の膜厚bの50%以下の膜厚aをウェットエッチングにより除去する。ウェットエッチングは、等方的に進行するエッチングプロセスであるため、ウェットエッチングによって除去する金属膜量は、始めに成膜した金属膜厚の50%以下とすることが望ましい。ウェットエッチング量を50%以下とすることにより、ウェットエッチングによる開口部H内のCu除去を防止することができる。エッチング液として、酸化剤となるリン酸または硫酸と、酸素のエッチャントとなる過酸化水素水との混合液が有効である。
【0025】
図3は、ウェットエッチング装置の一例を示す図である。
図3において、回転テーブル720上に配置された4つの保持具710にてエッチング面を上に向けて基板300を保持する。そして、回転軸760の回転により回転テーブル720が回転することで、基板300を回転させながら供給口730から混合液であるエッチング液740を供給する。例えば、供給量を0.02L/min(20cc/分)、供給時間を3〜5分とする。
【0026】
図4は、別のウェットエッチング装置の一例を示す図である。
図3では、一方向から混合液であるエッチング液を供給するが、図4に示すように、一方の供給口730から酸化剤となる液をエッチング液740として、他方の供給口731からエッチャントとなる液をエッチング液741として交互に供給するようにしてもよい。
【0027】
図2(e)において、研磨工程として、CMP法によってSiO膜222の表面に堆積された導電部としての配線層となるCu膜260、シード膜、及びバリアメタル膜240を研磨除去することにより、図2(e)に表したような平坦化された配線パターンとなる埋め込み構造を形成する。
CMPプロセスを行なう前に、研磨対象金属であるCuの膜厚を低減するため、CMPプロセスに晒される時間が短縮され、脆弱な低誘電率絶縁膜の剥離や破壊を防ぐことが可能となる。また、CMPプロセスを行なう前に、金属膜表面の自然酸化膜層を除去するため、CMPプロセスの初期段階の研磨対象物への機械的ストレス増加を防ぐことができる。その結果、層間膜の破壊を防止することができる。
【0028】
以上の説明において、バリアメタルとして、Ta、TaNに限らず、TaCN(炭化窒化タンタル)、WN(窒化タングステン)、WCN(炭化窒化タングステン)、TiN(窒化チタン)等の高融点金属の窒化膜或いは窒化炭素膜であっても構わない。或いはチタン(Ti)、WSiN等であっても構わない。
【0029】
ここで、上記各実施の形態における配線層の材料として、Cu以外に、Cu−Sn合金、Cu−Ti合金、Cu−Al合金等の、半導体産業で用いられるCuを主成分とする材料を用いて同様の効果が得られる。
【0030】
なお、多層配線構造などを形成する場合には、各図において基体200は、下層の配線層と絶縁膜とが形成されたものである。
【0031】
上記各実施の形態においては、多孔質絶縁膜の材料としては、多孔質誘電体薄膜材料としてのMSQに限らず、他の多孔質無機絶縁体膜材料、多孔質有機絶縁体膜材料を用いても同様の効果を得ることができる。
特に、多孔質の低誘電率材料に上記各実施の形態を適用した場合には、上述の如く顕著な効果が得られる。上記各実施の形態において多孔質絶縁膜の材料として用いることができるものとしては、例えば、各種のシルセスキオキサン化合物、ポリイミド、炭化フッ素(fluorocarbon)、パリレン(parylene)、ベンゾシクロブテンをはじめとする各種の絶縁性材料を挙げることができる。
【0032】
以上、具体例を参照しつつ各実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
【0033】
例えば、各実施の形態で層間絶縁膜が形成された基体200は、図示しない各種の半導体素子あるいは構造を有するものとすることができる。また、半導体基板ではなく、層間絶縁膜と配線層とを有する配線構造の上に、さらに層間絶縁膜を形成してもよい。開口部も半導体基板が露出するように形成してもよいし、配線構造の上に形成してもよい。
【0034】
さらに、層間絶縁膜の膜厚や、開口部のサイズ、形状、数などについても、半導体集積回路や各種の半導体素子において必要とされるものを適宜選択して用いることができる。
【0035】
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての半導体装置の製造方法は、本発明の範囲に包含される。
【0036】
また、説明の簡便化のために、半導体産業で通常用いられる手法、例えば、フォトリソグラフィプロセス、処理前後のクリーニング等は省略しているが、それらの手法が含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施の形態1における半導体装置の製造方法の要部を表すフローチャートである。
【図2】図1のフローチャートに対応して実施される工程を表す工程断面図である。
【図3】ウェットエッチング装置の一例を示す図である。
【図4】別のウェットエッチング装置の一例を示す図である。
【図5】従来のlow−k膜とCu配線を組み合わせた多層配線構造を有する半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
【0038】
200 基体
212 SiC膜
220 low−k膜
221,281 絶縁膜
222 SiO
240 バリアメタル膜
260 Cu膜
300 基板
710 保持具
720 回転テーブル
730,731 供給口
740,741 エッチング液
760 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁膜上に導電性材料を堆積させる堆積工程と、
堆積した前記導電性材料を所定の深さまでウェットエッチングするウェットエッチング工程と、
ウェットエッチングされた前記導電性材料を研磨する研磨工程と、
を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記ウェットエッチング工程において、前記所定の深さを、前記絶縁膜上に堆積した導電性材料の膜厚寸法の50%以下とすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記ウェットエッチング工程において、ウェットエッチング液として、リン酸と硫酸との内少なくとも1つを用いたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記絶縁膜は、モジュラス強度が5GPa以下、或いは比誘電率が2以下の材料を用いたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−49655(P2006−49655A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−230083(P2004−230083)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】