説明

半導体装置の製造方法

【課題】バリア層を介して高融点金属シリサイド層に接続するタングステンからなるプラグを有する半導体装置の信頼性を向上させることのできる技術を提供する。
【解決手段】半導体ウエハSWの主面上に形成されたコバルトシリサイド層を覆う層間絶縁膜を形成し、コバルトシリサイド層に達する接続孔を層間絶縁膜に形成した後、実質的に窒素を含まない雰囲気のチャンバ22で、接続孔の内部を含む層間絶縁膜上にチタン膜をスパッタリング法により形成し、続いてチャンバ23で、接続孔の内部を含むチタン膜上に窒化チタン膜をスパッタリング法により形成する。その後、チャンバ24で半導体ウエハSWにアニール処理を施し、続いて接続孔の内部にタングステンを主導電材料とするプラグを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、バリア層を介して高融点金属シリサイド膜と接続されるタングステンからなるプラグを有する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば基板のCoSi膜上の自然酸化膜を、H、N及びNFを含むプラズマと作用させることにより除去し、次いで基板を処理装置内の搬送室で大気暴露することなく基板をTi成膜装置に搬送し、そこでCVDによりCoSi膜上にTi膜を形成する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、シリコン基板の上に形成された絶縁膜に、シリコン基板に達する接続孔が形成され、接続孔の内面に形成されたTiN/Ti膜とTiN/Ti膜の内面に埋め込まれたWとを備え、シリコン基板とTiN/Ti膜との間にCoWSi化合物又はCoMoSi化合物からなる三元系金属シリサイド層が形成されたコンタクト構造が開示されている(特許文献2参照)。
【0004】
また、シリコン基板上にCo膜を形成した後、窒素ガスと表面の窒化膜があらかじめ除去されたチタンターゲットとを用いた反応性スパッタリング法により、Co膜上にチタンを含有する窒化チタン膜を形成し、その後、アニール処理を行い、アクティブ層上の自然酸化膜をチタンで効果的に還元させて、Co膜とシリコン基板とを正常に反応させることによりCo膜をシリサイド化する技術が開示されている(特許文献3参照)。
【0005】
また、Ti成膜用チャンバ、TiN成膜用チャンバ及びRTA処理用チャンバを搬送室により接続したマルチチャンバ装置を用い、Ti膜の形成、TiN膜の形成及びSi基板のRTA熱処理を、Si基板を大気にさらすことなく、Si基板を真空搬送して連続的に行う技術が開示されている(特許文献4参照)。
【0006】
また、少なくとも2つのチャンバを備えた成膜装置を用いて、Tiターゲットのスパッタリングを介してTiまたはTiNを成膜する際、各チャンバ内のTiまたはTiNの成膜を1乃至複数回毎に入れ替えて行う方法が開示されている(特許文献5参照)。
【0007】
また、接続孔の内部を含む酸化シリコン膜の上部にスパッタリング法でNを微量含有するTi膜を形成した後、熱処理を施して接続孔底部にチタンシリサイド層を形成し、次いでTi膜の上部にスパッタリング法でTiN膜を形成した後、四塩化チタンとアンモニアの混合ガスを用いた無機CVD法によりTiN膜を形成する技術が開示されている(特許文献6参照)。
【0008】
また、ビアの内部に長距離スパッタリング法でTi膜及びTiN膜を形成した後、ビアの内部をCVD法で形成されるW膜で埋め込む方法が開示されている(特許文献7、8、9及び10)。
【特許文献1】特開2003−59861号公報(段落[0009]〜[0013]、図2、図3)
【特許文献2】特開2003−17440号公報(段落[0034]〜[0043]、図1、図2)
【特許文献3】特開2003−197559号公報(段落[0027]〜[0037]、図1、図2)
【特許文献4】特開平10−261596号公報(段落[0019]〜[0031]、図1〜図9)
【特許文献5】特開平07−118833号公報(段落[0019]〜[0024]、図1)
【特許文献6】特開2001−102444号公報(段落[0053]〜[0055]、図14、図15)
【特許文献7】特開平09−139475号公報(段落[0065]〜[0071]、図21、図22、図23)
【特許文献8】特開2000−58643号公報(段落[0020]〜[0024]、図2、図3)
【特許文献9】特開平11−162873号公報(段落[0033]〜[0048]、図1)
【特許文献10】特開2001−358090号公報(段落[0027]〜[0029]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
半導体装置において良好な被覆性を有する配線を形成する方法の1つとして、接続孔の内部に導電性材料、例えばタングステンからなるプラグを埋め込む方法がある。例えばシリコン基板に達する接続孔の内部にスパッタリング法でチタン膜及び窒化チタン膜を順次堆積し、チタン膜及び窒化チタン膜からなるバリア層を形成した後、その上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法でタングステン膜を形成して接続孔の内部を埋め込み、接続孔の外部の余分なタングステン膜及びバリア層を除去することにより、接続孔の内部にバリア層を介してタングステンからなるプラグが形成される。上記バリア層はシリコン基板とタングステンプラグとの間で起こる拡散または反応を防止する機能を有する。
【0010】
また、半導体装置の高速化を図る目的から、接続部分の一層の低抵抗化が望まれている。そこで、接続孔の底部に予め高融点金属シリサイド層を形成し、その上にチタン膜及び窒化チタン膜からなるバリア層、ならびにタングステンプラグを形成した接続部分の構造の検討が行われている。
【0011】
しかしながら、チタン膜及び窒化チタン膜からなるバリア層を形成した後、シリサイド層とバリア層との接触抵抗の低減を図るために、例えば500℃程度の熱処理がシリコン基板に施されるが、この熱処理の際、バリア層に微細なクラックが入りやすいという問題がある。また、CVD法でタングステン膜を形成する際にも熱負荷が掛かるため、バリア層に微細なクラックが入ることがある。本発明者らは、このようなクラックはチタン膜が窒素を含む場合に発生し、この窒素を含むチタン膜に酸素が侵入すると異常酸化が発生して内部応力が増し、その結果チタン膜にクラックが入りやすくなるということを見いだしている。
【0012】
さらに、バリア層の上に六フッ化タングステンガスを用いたCVD法でタングステン膜を形成すると、反応ガスである六フッ化タングステンガスとチタンガスとが反応して四フッ化チタンガスが発生する。これが上記クラックを通してシリサイド層に到達するとシリサイド層が浸食され、シリサイド層が浸食された部分は空洞となり、シリコン基板とタングステンプラグとの導通がとれなくなってしまう。
【0013】
本発明の目的は、バリア層を介して高融点金属シリサイド層に接続するタングステンからなるプラグを有する半導体装置の信頼性を向上させることのできる技術を提供することにある。
【0014】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0016】
本願発明は、半導体基板の主面上に高融点金属シリサイド層を形成し、高融点金属シリサイド層上に層間絶縁膜を形成し、高融点金属シリサイド層に達する接続孔を層間絶縁膜に形成した後、接続孔の内部にチタン膜と窒化チタン膜とからなるバリア層及びタングステンからなるプラグを形成する半導体装置の製造方法であって、チタン膜は第1チャンバで実質的に窒素を含まないアルゴンガス雰囲気のスパッタリング法により形成され、窒化チタン膜は第2チャンバでアルゴン及び窒素混合ガス雰囲気のスパッタリング法により形成されるものである。
【発明の効果】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0018】
バリア層のクラックを防止することができるので、バリア層を介して高融点金属シリサイド層に接続するタングステンからなるプラグを有する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、本実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値及び範囲についても同様である。
【0020】
また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略す。また、本実施の形態において、ウエハと言うときは、シリコン(Si)単結晶ウエハを主とするが、それのみではなく、SOI(Silicon On Insulator)ウエハ、集積回路をその上に形成するための絶縁膜基板等を指すものとする。その形も円形またはほぼ円形のみでなく、正方形、長方形等も含むものとする。
【0021】
また、本実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態によるCMOSデバイスの製造方法を図1〜図11を用いて工程順に説明する。
【0023】
図1に示すように、例えばp型の単結晶シリコンからなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)1を用意し、半導体基板1の主面に素子分離2を形成する。次に、半導体基板1にp型不純物(例えばホウ素)及びn型不純物(例えばリン)をイオン注入した後、半導体基板1を例えば950℃で熱処理し、上記不純物を拡散させることによって、p型ウエル3及びn型ウエル4を形成する。
【0024】
次に、フッ酸を用いたウエットエッチング法により半導体基板1の表面を洗浄し、続いて半導体基板1を例えば温度800〜850℃で熱酸化することによって、その表面に例えば厚さ7nmの清浄なゲート絶縁膜5を形成する。
【0025】
次に、多結晶シリコン膜を堆積し、エッチングすることにより、ゲート電極6を形成する。この際、p型ウエル3上の多結晶シリコン膜中にn型不純物(例えばリン)を注入し、またn型ウエル4上の多結晶シリコン膜中にp型不純物(例えばホウ素)を注入することにより、nMISのゲート電極をn型とし、pMISのゲート電極をp型とした、いわゆるデュアルゲート構造とすることも可能である。デュアルゲート構造を採用することにより、nMIS及びpMISのしきい値電圧を下げることができて、低電圧でCMOSデバイスを駆動することが可能となる。
【0026】
次に、サイドウォール8をゲート電極6の側壁に形成する。サイドウォール8は、例えば半導体基板1上にCVD法により、厚さ50〜100nmの窒化シリコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方性エッチングすることにより形成する。続いてゲート電極6及びサイドウォール8をマスクに、p型ウエル3にはn型不純物(例えばリンまたはヒ素)をイオン注入することによりnMISのソース・ドレインとして機能するn型半導体領域10を形成し、n型ウエル4にはp型不純物(例えばフッ化ホウ素)をイオン注入することによりpMISのソース・ドレインとして機能するp型半導体領域11を形成する。
【0027】
次に、図2に示すように、半導体基板1上にスパッタリング法により高融点金属膜であるコバルト(Co)膜を形成する。続いて半導体基板1にRTA(Rapid Thermal Anneal)法を用いた熱処理を施すことにより、コバルト膜とゲート電極6を構成する多結晶シリコン、コバルト膜と半導体基板1(n型半導体領域10及びp型半導体領域11)を構成する単結晶シリコンとを反応させてコバルトシリサイド(CoSi)層12を形成する。その後、未反応のコバルト膜を除去する。これらコバルトシリサイド層12を形成することにより、コバルトシリサイド層12と、後述するその上部に形成されるプラグ等との接続抵抗を低減することができ、またゲート電極6またはソース・ドレイン(n型半導体領域10及びp型半導体領域11)自身の抵抗を低減することができる。
【0028】
次に、図3に示すように、半導体基板1上にCVD法により酸化シリコン膜を堆積して第1絶縁膜13aを形成する。この第1絶縁膜13aとして、PSG(Phosphor Silicate Glass)膜またはSOG(Spin On Glass)膜を使用することができる。続いて第1絶縁膜13a上にプラズマCVD法によりTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜を堆積して第2絶縁膜13bを形成し、第1及び第2絶縁膜13a,13bからなる層間絶縁膜13を形成する。
【0029】
その後、図4に示すように、層間絶縁膜13の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨する。この際、下地段差に起因して第1絶縁膜13aの表面に凹凸形状が形成されていても、その表面の凹部に第2絶縁膜13bが埋め込まれ、さらに第1及び第2絶縁膜13a,13bをCMP法により研磨することにより、その表面が平坦化された層間絶縁膜13が得られる。
【0030】
次に、図5に示すように、ゲート電極6上またはソース・ドレイン(n型半導体領域10及びp型半導体領域11)上の層間絶縁膜13をエッチングすることにより、ゲート電極6またはソース・ドレイン(n型半導体領域10及びp型半導体領域11)の表面に形成されたコバルトシリサイド層12に達する接続孔14を形成する。
【0031】
次に、図6に示すように、接続孔14の内部を含む半導体基板1上にスパッタリング法によりチタン(Ti)膜15及び窒化チタン(TiN)膜16を順次堆積し、その後、半導体基板1にアニール処理を施す。チタン膜15の厚さは例えば5〜20nm、窒化チタン膜16の厚さは例えば5〜20nmであり、この積層膜は、後の工程で接続孔14の内部に形成されるタングステン(W)からなるプラグとゲート電極6またはソース・ドレイン(n型半導体領域10及びp型半導体領域11)の表面に形成されたコバルトシリサイド層12との間で起こる拡散または反応を防止するバリア層として機能する。
【0032】
ここで、チタン膜15と窒化チタン膜16とは異なるチャンバ内で形成される。図7に本実施の形態1によるバリア層形成から配線形成までの製造工程図を示し、図8に本実施の形態によるバリア層成膜装置の概略図を示す。
【0033】
バリア成膜装置17は、中央に搬送室18が配置され、その周囲に開閉手段であるゲートバルブ19を介してローダ20、アンローダ21及び3つのチャンバ22,23,24が備わったマルチチャンバタイプである。搬送室18は排気機構等により所定の真空度に保持され、その中央部には半導体ウエハSWを搬送するための多関節アーム構造の搬送用ロボット25が設けられている。チャンバ22はスパッタリング法でチタン膜を成膜するチタン成膜用の第1チャンバ、チャンバ23はスパッタリング法で窒化チタン膜を成膜する窒化チタン成膜用の第2チャンバ、チャンバ24はアニール処理を行うアニール処理用の第3チャンバである。なお、上記バリア成膜装置17では、備わるチャンバを3つとしたが、これに限定されるものではなく、例えばアニール処理用のチャンバ24を除いた2つのチタン成膜用のチャンバ22及び窒化チタン成膜用のチャンバ23で構成し、アニール処理は別の装置を用いるようにすることもできるし、または例えばCVD法で窒化チタン膜を成膜する窒化チタン成膜用のチャンバを追加することも可能である。
【0034】
まず、ローダ20に複数の半導体ウエハSWを搭載したフープ(Front Open Unified Pod)を載せた後、搬送用ロボット25にてフープから1枚の半導体ウエハSWを取り出し、搬送室18へ真空搬入する。フープは半導体ウエハSWのバッチ搬送用の密閉収納容器で、通常25枚、12枚、6枚等のバッチ単位で半導体ウエハSWを収納する。
【0035】
次に、搬送用ロボット25にて半導体ウエハSWを搬送室18からチタン成膜用のチャンバ22へ真空搬送する。チャンバ22内を排気機構により所定の真空度とした後、半導体ウエハSWを所定の温度に加熱し、チャンバ22内へアルゴン(Ar)ガスを所定の流量により導入してスパッタリング法により半導体ウエハSWの全面(層間絶縁膜13上及び接続孔14内)へチタン膜を堆積する(図7の工程700)。成膜時におけるスパッタリング条件は、例えば成膜温度300℃、アルゴンガス流量9sccm、圧力4.0×10−2Pa、アルゴンガス純度99.9992%であり、チタンターゲット純度は例えば99.995%である。このチャンバ22内へはアルゴンガス以外のガス、例えば窒素(N)ガスは導入されず、スパッタリング雰囲気は実質的に窒素を含まない。例えばスパッタリング雰囲気に含まれる窒素の含有率は10ppm以下である。従って、チャンバ22内では窒素を含まないチタン膜(例えば蛍光X線分析またはSIMS(Secondary Ionization Mass Spectrometer)等の組成分析において検出限界以下)が形成される。なお、チタン膜の被覆性を向上させるため(接続孔14の底面及び側壁に被覆性よくチタン膜15を形成する)、例えば長距離スパッタリング(Long-throw Sputtering)法によるチタン膜の形成を行ってもよい。
【0036】
次に、搬送用ロボット25にて半導体ウエハSWをチタン成膜用のチャンバ22から搬送室18を介して窒化チタン成膜用のチャンバ23へ真空搬送する。チャンバ23内を排気機構により所定の真空度とした後、半導体ウエハSWを所定の温度に加熱し、チャンバ23内へアルゴンガス及び窒素ガスを所定の流量により導入してスパッタリング法により半導体ウエハSWの全面(チタン膜15上)へ窒化チタン膜を堆積する(図7の工程701)。成膜時におけるスパッタリング条件は、例えば成膜温度300℃、アルゴンガス流量9sccm、窒素ガス流量30sccm、圧力9.3×10−2Pa、アルゴンガス純度99.9992%、窒素ガス純度99.99995%であり、チタンターゲット純度は例えば99.995%である。なお、窒化チタン膜の被覆性を向上させるため(接続孔14の底面及び側壁に形成されたチタン膜15上に被覆性よく窒化チタン膜16を形成する)、例えば長距離スパッタリング法による窒化チタン膜の形成を行ってもよい。
【0037】
次に、搬送用ロボット25にて半導体ウエハSWを窒化チタン成膜用のチャンバ23から搬送室18を介してアニール処理用のチャンバ24へ真空搬送する。続いてRTA法により半導体ウエハSWをアニール処理する(図7の工程702)。アニール処理時における熱処理条件は、例えば温度500〜540℃、圧力大気圧〜266Paである。これにより、前述する図6に示すチタン膜15及び窒化チタン膜16からなるバリア層とコバルトシリサイド層12との接触抵抗を低減する。その後、搬送用ロボット25にて半導体ウエハSWをアニール処理用のチャンバ24から搬送室18を介してアンローダ21へ真空搬出される。ここで、前述したように、窒化チタン膜を成膜した後に別の熱処理装置を用いてアニール処理を行うこともできる。
【0038】
このように、本発明による実施の形態1では、バリア層を構成するチタン膜15と窒化チタン膜16とを異なるチャンバ22,23で形成することにより、窒素を含まないチタン膜15を形成することができる。これにより、上記熱処理においてコバルトシリサイド層12上に残存する微量な酸素がチタン膜15へ侵入してもチタン膜15が酸素を吸収するので、異常酸化の発生が抑制されてチタン膜15の内部応力の増加を防ぐことができる。その結果、チタン膜15のクラックを防止することができる。
【0039】
また、前述した工程702のアニール処理ではRTA法を用いたが常圧アニールを行うこともできる。常圧アニールの場合、RTA法よりもアニール雰囲気に含まれる不純物が多くまた酸素の含有量も多い。さらに半導体ウエハSWをチャンバから引き出す際、スループットを向上させるには高温状態での引き出しが有利であるが、異常酸化されやすいという問題がある。しかし、窒素を含まないチタン膜15を形成することにより、酸素がチタン膜15により吸収されるので、常圧アニールを行いかつ高温状態での引き出しを行ってもチタン膜15の異常酸化の発生を抑制することができる。従って、チタン膜15の異常酸化によるチタン膜15のクラックを防止することができる。
【0040】
また、層間絶縁膜13を1種類の絶縁膜で構成した場合、窒素を含むチタン膜を用いてもチタン膜にはクラックは発生しなかった。しかし、本実施の形態1では、前述したように、層間絶縁膜13の表面を平坦化するために熱による収縮率の異なる2種類の絶縁膜(第1絶縁膜13a及び第2絶縁膜13b)を用いており、この場合は、窒素を含むチタン膜を用いると、そのチタン膜にはクラックの発生が見られた。これに対し、窒素を含まないチタン膜15を用いると、そのチタン膜15にはクラックの発生は見られなかった。従って、窒素を含まないチタン膜15は、層間絶縁膜13の応力の影響を低減する効果も有すると考えられる。
【0041】
次に、図9に示すように、窒化チタン膜16上にCVD法により窒化チタン膜26を堆積する。窒化チタン膜26の厚さは例えば20nmである(図7の工程703)。続いて、六フッ化タングステン(WF)、アルゴン、窒素及び水素(H)等の混合ガスを用いたCVD法によりタングステン膜27を堆積して、接続孔14の内部を埋め込んで窒化チタン膜26上にタングステン膜27を形成する(図7の工程704)。成膜時におけるCVD条件は、例えば成膜温度450℃、六フッ化タングステンガス流量80sccmである。
【0042】
次に、図10に示すように、接続孔14の外部のタングステン膜27、窒化チタン膜26、窒化チタン膜16及びチタン膜15をCMP法により除去することによって、接続孔14の内部にこれらの膜を埋め込み、タングステンを主導電材料とするプラグ28を形成する(図7の工程705)。
【0043】
次に、図11に示すように、外観検査を行った後(図7の工程706)、半導体基板1上にバリアメタル層29を形成する。バリアメタル層29の厚さは例えば10〜30nmであり、バリアメタル層29は例えばチタン膜、窒化チタン膜、またはチタン膜と窒化チタン膜との積層膜によって構成される。次いで、バリアメタル層29上にアルミニウム合金膜またはタングステン膜等の高融点金属膜を堆積し、この高融点金属膜をパターニングすることにより配線30を形成する(図7の工程707)。その後、説明は省略するが、上層の配線を形成することにより、CMOSデバイスが略完成する。
【0044】
このように、本実施の形態1によれば、コバルトシリサイド層12上の層間絶縁膜13に開口された接続孔14の内部に、窒素を含まないチタン膜15及び窒化チタン膜16を順次形成することにより、その後、熱処理工程またはCVD法による成膜工程等における熱負荷が半導体基板1に加わっても、コバルトシリサイド層12上に残留する微量な酸素または窒化チタン膜16を通って侵入する雰囲気中の酸素を、窒素を含まないチタン膜15が吸収するので、チタン膜15の異常酸化の発生が抑制されてチタン膜15の内部応力の増加を防ぐことができる。その結果、チタン膜15のクラックを防止することができる。これにより、チタン膜15及び窒化チタン膜16からなるバリア層を介してコバルトシリサイド層12に接続するプラグ28を有する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【0045】
(実施の形態2)
前述した実施の形態1では、バリア層を構成する窒素を含まないチタン膜15と窒化チタン膜16とを異なるチャンバ22,23でそれぞれ形成したが、本実施の形態2では、バリア層を構成する窒素を含まないチタン膜と窒化チタン膜とを同一のチャンバで形成する。
【0046】
本発明の実施の形態2による窒素を含まないチタン膜の製造方法を図12(a)及び(b)に示すバリア成膜装置のチャンバ内の概略構成図を用いて説明する。
【0047】
図12(a)に示すように、本実施の形態2によるバリア成膜装置のチャンバ31は、前記実施の形態1で説明したバリア成膜装置17のチャンバ22,23と基本的な構造は同じであるが、チタン膜と窒化チタン膜とはシャッタ32を備えた1つのチャンバ31で形成される点が異なる。
【0048】
まず、搬送用ロボットにて半導体ウエハSWをチャンバ31へ真空搬送する。続いてシャッタ32をターゲット33と半導体ウエハSWとの間に設置した後、チャンバ31内を排気機構により所定の真空度とする。その後、半導体ウエハSWを所定の温度に加熱し、チャンバ31内へアルゴンガスを所定の流量により導入してスパッタリングを行う。この時、シャッタ32が半導体ウエハSW上へのチタン膜の堆積を妨げるため、半導体ウエハSW上へはチタン膜は堆積されない。
【0049】
次に、図12(b)に示すように、上記スパッタリングを所定の時間行った後、ターゲット33と半導体ウエハSWとの間に設置されたシャッタ32を取り除き、続いて半導体ウエハSW上へチタン膜を堆積する。その後、チャンバ31内へ窒素ガスを所定の流量により導入してスパッタリングを行い、チタン膜上に窒化チタン膜を堆積する。
【0050】
このように、本実施の形態2によれば、チャンバ31内に窒素が含まれていても、半導体ウエハSW上へチタン膜を成膜する前に、ダミーのスパッタリングを行うことによりチャンバ31内の窒素を取り除いておくことができる。従って、半導体ウエハSW上には窒素を含まないチタン膜を形成することができ、その後、このチタン膜上に同一のチャンバで形成される窒化チタン膜とによってバリア層を形成することができる。
【0051】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0052】
例えば、前記実施の形態では、高融点金属シリサイド層をコバルトシリサイド層としたが、これに限定されるものではなく、チタン、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)またはモリブデン(Mo)を用いたシリサイド層、すなわちチタンシリサイド(TiSi)層、ニッケルシリサイド(NiSi)層、タンタルシリサイド(TaSi)層またはモリブデンシリサイド(MoSi)層を用いた場合にも適用することができて、同様の効果を得ることができる。
【0053】
また、前記実施の形態では、タングステンからなるプラグを形成する工程に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば接続孔の内部に窒素を含まないチタン膜及び窒化チタン膜からなるバリア層を形成し、さらに接続孔の内部を含む半導体基板上にタングステン膜を形成し、その後、タングステン膜及びバリア層をパターニングしてタングステンを主導導電材料とするプラグと配線とを形成する工程にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明の半導体装置の製造方法は、チタン膜及び窒化チタン膜からなるバリア層を介して高融点金属シリサイド層と接続されるタングステンからなるプラグを有する半導体装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。
【図2】図1に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図3】図2に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図4】図3に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図5】図4に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図6】図5に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1によるバリア層形成から配線形成までの製造工程図である。
【図8】本発明の実施の形態1によるバリア成膜装置の概略構成図である。
【図9】図6に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図10】図7に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図11】図8に続くCMOSデバイスの製造工程中の図1と同じ箇所の要部断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2によるバリア成膜装置のチャンバ内の概略構成図であり、(a)はダミーチタン膜形成時の概略構成図、(b)はチタン膜形成時の概略構成図である。
【符号の説明】
【0056】
1 半導体基板
2 素子分離
3 p型ウエル
4 n型ウエル
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
8 サイドウォール
10 n型半導体領域
11 p型半導体領域
12 コバルトシリサイド層
13 層間絶縁膜
13a 第1絶縁膜
13b 第2絶縁膜
14 接続孔
15 チタン膜
16 窒化チタン膜
17 バリア成膜装置
18 搬送室
19 ゲートバルブ
20 ローダ
21 アンローダ
22,23,24 チャンバ
25 搬送用ロボット
26 窒化チタン膜
27 タングステン膜
28 プラグ
29 バリアメタル層
30 配線
31 チャンバ
32 シャッタ
33 ターゲット
SW 半導体ウエハ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
(a)半導体基板の主面上に高融点金属シリサイド層を形成し、前記高融点金属シリサイド層上に層間絶縁膜を形成する工程、
(b)前記高融点金属シリサイド層に達する接続孔を前記層間絶縁膜に形成する工程、
(c)実質的に窒素を含まない雰囲気の第1チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記層間絶縁膜上にチタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(d)前記工程(c)の後、第2チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記チタン膜上に窒化チタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(e)前記工程(d)の後、前記半導体基板にアニール処理を施す工程、
(f)前記工程(e)の後、前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にタングステン膜をCVD法により形成して、前記接続孔の内部を前記タングステン膜で埋め込む工程、
(g)前記工程(f)の後、前記接続孔の外部の前記タングステン膜、前記窒化チタン膜及び前記チタン膜を除去して、前記接続孔の内部にプラグを形成する工程。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記高融点金属シリサイド層はコバルトシリサイド層、チタンシリサイド層、ニッケルシリサイド層、タンタルシリサイド層またはモリブデンシリサイド層であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)における前記第1チャンバの前記窒素の含有量は10ppm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記チタン膜または前記窒化チタン膜の厚さは5〜20nmであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記アニール処理の雰囲気の圧力は大気圧〜266Paであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(d)と前記工程(e)との間に、さらに以下の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法;
(h)前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にCVD法により窒化チタン膜を形成する工程。
【請求項7】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)及び工程(d)のスパッタリング法は長距離スパッタリング法であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
(a)半導体基板の主面上に高融点金属シリサイド層を形成し、前記高融点金属シリサイド層上に層間絶縁膜を形成する工程、
(b)前記高融点金属シリサイド層に達する接続孔を前記層間絶縁膜に形成する工程、
(c)実質的に窒素を含まない雰囲気の第1チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記層間絶縁膜上にチタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(d)前記工程(c)の後、第2チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記チタン膜上に窒化チタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(e)前記工程(d)の後、前記半導体基板にアニール処理を施す工程、
(f)前記工程(e)の後、前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にタングステン膜をCVD法により形成して、前記接続孔の内部を前記タングステン膜で埋め込む工程、
(g)前記工程(f)の後、前記接続孔の外部の前記タングステン膜、前記窒化チタン膜及び前記チタン膜を除去して、前記接続孔の内部にプラグを形成する工程、
(h)前記プラグ上に高融点金属膜からなる配線を形成する工程。
【請求項9】
請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記高融点金属シリサイド層はコバルトシリサイド層、チタンシリサイド層、ニッケルシリサイド層、タンタルシリサイド層またはモリブデンシリサイド層であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項10】
請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)における前記第1チャンバの前記窒素の含有量は10ppm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項11】
請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記チタン膜または前記窒化チタン膜の厚さは5〜20nmであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項12】
請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記アニール処理の雰囲気の圧力は大気圧〜266Paであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項13】
請求項8記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(d)と前記工程(e)との間に、さらに以下の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法;
(i)前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にCVD法により窒化チタン膜を形成する工程。
【請求項14】
以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
(a)半導体基板の主面上に高融点金属シリサイド層を形成し、前記高融点金属シリサイド層上に層間絶縁膜を形成する工程、
(b)前記高融点金属シリサイド層に達する接続孔を前記層間絶縁膜に形成する工程、
(c)実質的に窒素を含まない雰囲気の第1チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記層間絶縁膜上にチタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(d)前記工程(c)の後、第2チャンバで、前記接続孔の内部を含む前記チタン膜上に窒化チタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(e)前記工程(d)の後、前記半導体基板にアニール処理を施す工程、
(f)前記工程(e)の後、前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にタングステン膜をCVD法により形成して、前記接続孔の内部を前記タングステン膜で埋め込む工程、
(g)前記工程(f)の後、前記タングステン膜、前記窒化チタン膜及び前記チタン膜をパターニングして、前記接続孔の内部にも前記タングステン膜が埋め込まれた配線を形成する工程。
【請求項15】
請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記高融点金属シリサイド層はコバルトシリサイド層、チタンシリサイド層、ニッケルシリサイド層、タンタルシリサイド層またはモリブデンシリサイド層であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項16】
請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(c)における前記第1チャンバの前記窒素の含有量は10ppm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項17】
請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記チタン膜または前記窒化チタン膜の厚さは5〜20nmであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項18】
請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記アニール処理の雰囲気の圧力は大気圧〜266Paであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項19】
請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記工程(d)と前記工程(e)との間に、さらに以下の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(h)前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にCVD法により窒化チタン膜を形成する工程。
【請求項20】
以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
(a)半導体基板の主面上に高融点金属シリサイド層を形成し、前記高融点金属シリサイド層上に層間絶縁膜を形成する工程、
(b)前記高融点金属シリサイド層に達する接続孔を前記層間絶縁膜に形成する工程、
(c)前記半導体基板が設置されるステージとターゲットとの間にシャッタを備えるスパッタリング用のチャンバを用意し、前記ターゲットと前記半導体基板との間に前記シャッタを置いて、前記チャンバにアルゴンガスを導入してスパッタリングを行う工程、
(d)前記工程(c)の後、前記シャッタを前記ターゲットと前記半導体基板との間から取り除き、前記チャンバにアルゴンガスを導入して、前記接続孔の内部を含む前記層間絶縁膜上にチタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(e)前記工程(d)の後、前記チャンバにアルゴンガス及び窒素ガスを導入して、前記接続孔の内部を含む前記チタン膜上に窒化チタン膜をスパッタリング法により形成する工程、
(f)前記工程(e)の後、前記半導体基板にアニール処理を施す工程、
(g)前記工程(f)の後、前記接続孔の内部を含む前記窒化チタン膜上にタングステン膜をCVD法により形成して、前記接続孔の内部を前記タングステン膜で埋め込む工程、
(h)前記工程(g)の後、前記接続孔の外部の前記タングステン膜、前記窒化チタン膜及び前記チタン膜を除去して、前記接続孔の内部にプラグを形成する工程。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−227698(P2007−227698A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47774(P2006−47774)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】