半導体装置及び半導体装置の作製方法
【課題】半導体装置の開口率を向上させる。
【解決手段】同一基板上に画素と駆動回路が設けられ、駆動回路の第1の薄膜トランジスタ及び画素の第2の薄膜トランジスタは、ゲート電極層と、ゲート電極層上にゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に酸化物半導体層と、酸化物半導体層上にソース電極層及びドレイン電極層と、ゲート絶縁層、酸化物半導体層、ソース電極層、及びドレイン電極層上に酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層と、を有し、第2の薄膜トランジスタのゲート電極層、ゲート絶縁層、酸化物半導体層、ソース電極層、ドレイン電極層、及び酸化物絶縁層は透光性を有し、第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層と材料が異なり、第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層よりも低抵抗である。
【解決手段】同一基板上に画素と駆動回路が設けられ、駆動回路の第1の薄膜トランジスタ及び画素の第2の薄膜トランジスタは、ゲート電極層と、ゲート電極層上にゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上に酸化物半導体層と、酸化物半導体層上にソース電極層及びドレイン電極層と、ゲート絶縁層、酸化物半導体層、ソース電極層、及びドレイン電極層上に酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層と、を有し、第2の薄膜トランジスタのゲート電極層、ゲート絶縁層、酸化物半導体層、ソース電極層、ドレイン電極層、及び酸化物絶縁層は透光性を有し、第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層と材料が異なり、第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層よりも低抵抗である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有し、
前記第1の薄膜トランジスタ及び前記第2の薄膜トランジスタは、
ゲート電極層と、
前記ゲート電極層上にゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層上にソース電極層及びドレイン電極層と、
前記ゲート絶縁層、前記酸化物半導体層、前記ソース電極層、及び前記ドレイン電極層上に前記酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層と、を有し、
前記第2の薄膜トランジスタの前記ゲート電極層、前記ゲート絶縁層、前記酸化物半導体層、前記ソース電極層、前記ドレイン電極層、及び前記酸化物絶縁層は透光性を有し、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、前記第2の薄膜トランジスタの前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層と材料が異なり、前記第2の薄膜トランジスタの前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層よりも低抵抗であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1において、前記第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を主成分とする材料、若しくはそれらの合金材料とを組み合わせた積層からなることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、酸化インジウム、酸化インジウム酸化スズ合金、酸化インジウム酸化亜鉛合金、又は酸化亜鉛であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一において、さらに前記基板と同一基板上に容量部を有し、
前記容量部は、容量配線及び該容量配線と重なる容量電極を有し、
前記容量配線及び前記容量電極は透光性を有する半導体装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一において、さらに前記第1の薄膜トランジスタの酸化物絶縁層上に前記ゲート電極層と重なる導電層を有する半導体装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一において、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層と、前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層との間に酸化物導電層を有し、
前記酸化物導電層は、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層、ドレイン電極層と同じ材料である半導体装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一において、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層の前記ソース電極層又は前記ドレイン電極層と重なる領域は、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層のチャネル形成領域よりも低抵抗である半導体装置。
【請求項8】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有する半導体装置の作製方法であって、
基板上に透光性を有する導電膜を形成し、第1のフォトリソグラフィ工程により透光性を有する導電膜を選択的にエッチングすることにより前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第1のゲート電極層及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第2のゲート電極層を形成し、
前記第1のゲート電極層及び前記第2のゲート電極層上にゲート絶縁層を形成し、
前記ゲート絶縁層の上に酸化物半導体膜を形成し、第2のフォトリソグラフィ工程により前記酸化物半導体膜を選択的にエッチングすることにより島状酸化物半導体層である第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層を形成し、
第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層を脱水化又は脱水素化し、
脱水化又は脱水素化された第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層上に酸化物導電膜及び導電膜を順次形成し、第3のフォトリソグラフィ工程及び第4のフォトリソグラフィ工程により酸化物導電膜及び導電膜を選択的にエッチングし、前記第1の酸化物半導体層の上に一対の低抵抗ドレイン領域を形成し、前記一対の低抵抗ドレイン領域の上に一対の導電層を形成することにより第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第1のソース電極層及び第1のドレイン電極層を形成し、前記第2の酸化物半導体層の上に第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第2のソース電極層及び第2のドレイン電極層を形成し、
前記ゲート絶縁層、前記第1の酸化物半導体層、前記第2の酸化物半導体層、前記第1のソース電極層、前記第1のドレイン電極層、前記第2のソース電極層、及び第2のドレイン電極層上に前記第1の酸化物半導体層及び前記第2の酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項9】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有する半導体装置の作製方法であって、
基板上に透光性を有する導電膜を形成し、第1のフォトリソグラフィ工程により透光性を有する導電膜を選択的にエッチングすることにより前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第1のゲート電極層及び前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第2のゲート電極層を形成し、
前記第1のゲート電極層及び前記第2のゲート電極層上にゲート絶縁層を形成し、
前記ゲート絶縁層の上に酸化物半導体膜を形成し、
前記酸化物半導体膜を脱水化又は脱水素化し、
脱水化又は脱水素化された前記酸化物半導体膜上に酸化物導電膜及び導電膜を順次形成し、第2のフォトリソグラフィ工程及び第3のフォトリソグラフィ工程により前記酸化物半導体膜、酸化物導電膜、及び導電膜を選択的にエッチングし、第1の酸化物半導体層の上に一対の低抵抗ドレイン領域を形成し、前記一対の低抵抗ドレイン領域の上に一対の導電層を形成することにより第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第1のソース電極層及び第1のドレイン電極層を形成し、第2の酸化物半導体層の上に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第2のソース電極層及び第2のドレイン電極層を形成し、
前記ゲート絶縁層、前記第1の酸化物半導体層、前記第2の酸化物半導体層、前記第1のソース電極層、前記第1のドレイン電極層、前記第2のソース電極層、及び前記第2のドレイン電極層上に第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項10】
請求項9において、
多階調マスクを用いて前記第3のフォトリソグラフィ工程を行うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項1】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有し、
前記第1の薄膜トランジスタ及び前記第2の薄膜トランジスタは、
ゲート電極層と、
前記ゲート電極層上にゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層上にソース電極層及びドレイン電極層と、
前記ゲート絶縁層、前記酸化物半導体層、前記ソース電極層、及び前記ドレイン電極層上に前記酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層と、を有し、
前記第2の薄膜トランジスタの前記ゲート電極層、前記ゲート絶縁層、前記酸化物半導体層、前記ソース電極層、前記ドレイン電極層、及び前記酸化物絶縁層は透光性を有し、
前記第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、前記第2の薄膜トランジスタの前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層と材料が異なり、前記第2の薄膜トランジスタの前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層よりも低抵抗であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
請求項1において、前記第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を主成分とする材料、若しくはそれらの合金材料とを組み合わせた積層からなることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層は、酸化インジウム、酸化インジウム酸化スズ合金、酸化インジウム酸化亜鉛合金、又は酸化亜鉛であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一において、さらに前記基板と同一基板上に容量部を有し、
前記容量部は、容量配線及び該容量配線と重なる容量電極を有し、
前記容量配線及び前記容量電極は透光性を有する半導体装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一において、さらに前記第1の薄膜トランジスタの酸化物絶縁層上に前記ゲート電極層と重なる導電層を有する半導体装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一において、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層と、前記ソース電極層及び前記ドレイン電極層との間に酸化物導電層を有し、
前記酸化物導電層は、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層、ドレイン電極層と同じ材料である半導体装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一において、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層の前記ソース電極層又は前記ドレイン電極層と重なる領域は、前記第1の薄膜トランジスタの酸化物半導体層のチャネル形成領域よりも低抵抗である半導体装置。
【請求項8】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有する半導体装置の作製方法であって、
基板上に透光性を有する導電膜を形成し、第1のフォトリソグラフィ工程により透光性を有する導電膜を選択的にエッチングすることにより前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第1のゲート電極層及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第2のゲート電極層を形成し、
前記第1のゲート電極層及び前記第2のゲート電極層上にゲート絶縁層を形成し、
前記ゲート絶縁層の上に酸化物半導体膜を形成し、第2のフォトリソグラフィ工程により前記酸化物半導体膜を選択的にエッチングすることにより島状酸化物半導体層である第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層を形成し、
第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層を脱水化又は脱水素化し、
脱水化又は脱水素化された第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層上に酸化物導電膜及び導電膜を順次形成し、第3のフォトリソグラフィ工程及び第4のフォトリソグラフィ工程により酸化物導電膜及び導電膜を選択的にエッチングし、前記第1の酸化物半導体層の上に一対の低抵抗ドレイン領域を形成し、前記一対の低抵抗ドレイン領域の上に一対の導電層を形成することにより第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第1のソース電極層及び第1のドレイン電極層を形成し、前記第2の酸化物半導体層の上に第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第2のソース電極層及び第2のドレイン電極層を形成し、
前記ゲート絶縁層、前記第1の酸化物半導体層、前記第2の酸化物半導体層、前記第1のソース電極層、前記第1のドレイン電極層、前記第2のソース電極層、及び第2のドレイン電極層上に前記第1の酸化物半導体層及び前記第2の酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項9】
同一基板上に第1の薄膜トランジスタを有する駆動回路と第2の薄膜トランジスタを有する画素を有する半導体装置の作製方法であって、
基板上に透光性を有する導電膜を形成し、第1のフォトリソグラフィ工程により透光性を有する導電膜を選択的にエッチングすることにより前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第1のゲート電極層及び前記第2の薄膜トランジスタのゲート電極層となる第2のゲート電極層を形成し、
前記第1のゲート電極層及び前記第2のゲート電極層上にゲート絶縁層を形成し、
前記ゲート絶縁層の上に酸化物半導体膜を形成し、
前記酸化物半導体膜を脱水化又は脱水素化し、
脱水化又は脱水素化された前記酸化物半導体膜上に酸化物導電膜及び導電膜を順次形成し、第2のフォトリソグラフィ工程及び第3のフォトリソグラフィ工程により前記酸化物半導体膜、酸化物導電膜、及び導電膜を選択的にエッチングし、第1の酸化物半導体層の上に一対の低抵抗ドレイン領域を形成し、前記一対の低抵抗ドレイン領域の上に一対の導電層を形成することにより第1の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第1のソース電極層及び第1のドレイン電極層を形成し、第2の酸化物半導体層の上に前記第2の薄膜トランジスタのソース電極層及びドレイン電極層となる第2のソース電極層及び第2のドレイン電極層を形成し、
前記ゲート絶縁層、前記第1の酸化物半導体層、前記第2の酸化物半導体層、前記第1のソース電極層、前記第1のドレイン電極層、前記第2のソース電極層、及び前記第2のドレイン電極層上に第1の酸化物半導体層及び第2の酸化物半導体層の一部と接する酸化物絶縁層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
【請求項10】
請求項9において、
多階調マスクを用いて前記第3のフォトリソグラフィ工程を行うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【公開番号】特開2011−44699(P2011−44699A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160035(P2010−160035)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】
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