説明

新規化合物

式(I)の化合物;またはその医薬的に許容できる塩が提供される。式(I)の化合物を製造する方法、ならびに医薬としての、および癌の処置における、式(I)の化合物の使用も提供される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

またはその医薬的に許容できる塩:
式中:
環Aは、場合により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含んでいてもよい、5−または6−員芳香族基を表わし;
環Bは、場合により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含んでいてもよい、5−または6−員芳香族基を表わし;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
ハロゲン、
ヒドロキシル基、
シアノ基、
−Cアルキル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
3−5シクロアルキル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−Cアルケニル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
フェニル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR1011(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
4−〜6−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR1213(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−NR1617基、
−OCOR18基、
−CO19基、
−CONR2021基、
−NR22COR23基、
−NR24CO25基、
−OSO26基、
あるいは2つの隣接R基は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR2728(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
ヒドロキシル基、
ハロゲン、
シアノ基、
−CO29基、
−CONR3031基、
−NR32COR33基、
−NR34CO35基、
−NR3637基、
−SO38基、
−SONR3940基、
−NR41SO42基、
−Cアルキル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR4344、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、シアノ、ヒドロキシルトリフルオロメチル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cシクロアルキル、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により4−〜7−員炭素環式基または複素環式基に縮合していてもよく、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR4546、−CO47(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、シアノ、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−Cシクロアルキル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR4849(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5051(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−Cアルケニル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5253、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5455(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
4−〜7−員複素環式基:場合により4−〜7−員炭素環式基または複素環式基に縮合していてもよく、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5657、SO58(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5960、−SO61(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、−NR6263(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR6465(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
あるいは2つの隣接R基は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR6667(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル;
は、下記のものを表わし:
水素、
−Cアルキル基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR6869(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル;
aは、0、1、2、3または4であり;
bは、0、1、2、3または4であり;
およびRは、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
およびRは、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
およびRは、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
10およびR11は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR10とR11はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
12およびR13は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR12とR13はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
14およびR15は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR14とR15はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
16およびR17は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR16とR17はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
18は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
19は、水素、C−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
20およびR21は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR20とR21はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
22は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
23は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
24は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
25は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
26は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
27およびR28は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR27とR28はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
29は、水素、C−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
30およびR31は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR30とR31はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
32は、水素、C−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
33は、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、または場合により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含んでいてもよい5−もしくは6−員芳香族基を表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
34は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
35は、水素、C−Cアルキル、C−CアルケニルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
36およびR37は、それぞれ独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、または場合により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含んでいてもよい5−もしくは6−員芳香族基を表わし、あるいはR36とR37はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、ならびに4−〜7−員炭素環式基または複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル);
38は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
39およびR40は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR39とR40はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
41は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
42は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル);
43およびR44は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR43とR44はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
45およびR46は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR45とR46はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
47は、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし;
48およびR49は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR48とR49はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
50およびR51は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR50とR51はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
52およびR53は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR52とR53はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
54およびR55は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR54とR55はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
56およびR57は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR56とR57はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
58は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし;
59およびR60は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR59とR60はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
61は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし;
62およびR63は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR62とR63はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
64およびR65は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR64とR65はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
66およびR67は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR66とR67はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;
68およびR69は、それぞれ独立して、水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、あるいはR68とR69はそれらが結合している窒素原子と一緒に4−〜6−員飽和複素環を形成しており;ならびに
YがCHを表わす場合、XはCH、O、NR70またはS(O)を表わし、ここでR70は水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、xは0、1または2であり;あるいは
XがCHを表わす場合、YはCH、O、NR71またはS(O)を表わし、ここでR71は水素、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルを表わし、yは0、1または2である。
【請求項2】
が水素である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項3】
XがCHまたはOを表わし;かつYがCHを表わす、請求項1または2に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩であって、Rがそれぞれ独立して下記の基を表わす化合物:
【化2−1】

【化2−2】

【化2−3】

【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩であって、Rがそれぞれ独立して下記のものを表わす化合物:C−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、または−CONR2021基。
【請求項6】
環Aがフリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、チエニルまたはチアゾリル環を表わす、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項7】
環Bがフリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、チエニルまたはチアゾリル環を表わす、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項8】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
環Aは、フリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、チエニルまたはチアゾリル環を表わし;
環Bは、フリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、チエニルまたはチアゾリル環を表わし;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、または
−CONR2021基;
は、下記のものを表わし:
【化3】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
C1とRC2および/またはRC3とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい3−〜6−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、あるいは
C1とRC3は、それらが結合している原子およびRN1基が結合している窒素原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい5−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、ならびに
N1は、下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:シアノ、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5960、−SO61(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5657、SO58(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;
aは、0、1または2であり;ならびに
bは、1である。
【請求項9】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
環Aは、フリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
環Bは、フリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、または
−CONR2021基;
は、下記のものを表わし:
【化4】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
C1とRC2および/またはRC3とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい3−〜6−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、あるいは
C1とRC3は、それらが結合している原子およびRN1基が結合している窒素原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい5−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、ならびに
N1は、下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5960、−SO61(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5657、SO58(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;
aは、0、1または2であり;ならびに
bは、1である。
【請求項10】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
環Aは、フリル、フェニルまたはピリジル環を表わし;
環Bは、フェニル、ピラジニル、ピリジル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、または
−CONR2021基;
は、下記のものを表わし:
【化5】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
C1とRC2および/またはRC3とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい3−〜6−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、あるいは
C1とRC3は、それらが結合している原子およびRN1基が結合している窒素原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい5−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、ならびに
N1は、下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5960、−SO61(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5657、SO58(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;
aは、0、1または2であり;ならびに
bは、1である。
【請求項11】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
環Aは、フェニル環を表わし;
環Bは、フェニル、ピラジニル、ピリジル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、それぞれ独立して下記のものを表わし:
−Cアルコキシ基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルコキシ、C−シクロアルキル、−NR1415、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、または
−CONR2021基;
は、下記のものを表わし:
【化6】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ハロゲンおよびヒドロキシル、あるいは
C1とRC2および/またはRC3とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい3−〜6−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、あるいは
C1とRC3は、それらが結合している原子およびRN1基が結合している窒素原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい5−〜7−員炭素環式環または複素環式環を形成しており:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル、ならびに
N1は、下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、水素、ならびに4−〜7−員複素環式基:場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5960、−SO61(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲンおよびヒドロキシル、
あるいはRN1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい4−〜7−員複素環式環を形成しており:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルチオ、−NR5657、SO58(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)、ハロゲン、ヒドロキシル];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;
aは、0、1または2であり;ならびに
bは、1である。
【請求項12】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
環Aは、フェニル環を表わし;
環Bは、フリル、フェニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、それぞれ独立して、C−Cアルコキシ基を表わし:
は、下記のものを表わし:
【化7】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル、メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロエチルから選択され、あるいは
C3とRC4は、それらが結合している原子と一緒に3−〜5−員炭素環式環を形成しており、
ならびに
N1は、下記のものから選択され:C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、(これらのそれぞれが、場合により下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい:ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、アミノ(−NH)、モノ−およびジ−C−Cアルキルアミノ、ヒドロキシルならびにトリフルオロメチル)および水素、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に4−〜7−員複素環式環を形成している];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;
aは、0、1または2であり;ならびに
bは、1である。
【請求項13】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
A(Rは、3,5−ジメトキシフェニルを表わし;
環Bは、フェニル、ピラジニル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、下記のものを表わし:
【化8】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1または2であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル、メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロエチルから選択され、あるいは
C3とRC4は、それらが結合している原子と一緒にシクロプロピル環を形成しており、
ならびに
N1は、下記のものから選択され:水素、メチル、エチル、メトキシエチル、エトキシエチル、ヒドロキシエチル、プロペニル、プロピニル、プロピル、i−プロピル、−CH(CH)CHOH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に5−または6−員複素環式環を形成している];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;ならびに
bは、1である。
【請求項14】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
A(Rは、3,5−ジメトキシフェニルを表わし;
環Bは、フェニル、ピラジニル、ピリミジニルまたはチエニル環を表わし;
は、下記のものを表わし:
【化9】

[式中:
は、CまたはNであり、
nは、1であり、
C1、RC2、RC3およびRC4は、それぞれ独立して、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル、メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロエチルから選択され、あるいは
C3とRC4は、それらが結合している原子と一緒にシクロプロピル環を形成しており、
ならびに
N1は、下記のものから選択され:水素、メチル、エチル、メトキシエチル、エトキシエチル、ヒドロキシエチル、プロペニル、プロピニル、i−プロピル、−CH(CH)CHOH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、あるいは
N1とRC4は、それらが結合している原子と一緒に5−または6−員複素環式環を形成している];
は、水素を表わし;
Xは、CHまたはOを表わし;
Yは、CHを表わし;ならびに
bは、1である。
【請求項15】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
−A−(R
【化10】

基を表わし;かつ
−B−(Rは下記の基を表わす:
【化11−1】

【化11−2】

【化11−3】

【化11−4】

【化11−5】

【請求項16】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:その際
−A−(R
【化12】

基を表わし;かつ
−B−(Rは下記の基を表わす:
【化13−1】

【化13−2】

【請求項17】
療法に使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項18】
ヒトまたは動物の身体を療法により処置する方法に使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項19】
療法に使用するための医薬の製造における、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩の使用。
【請求項20】
癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に療法有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を投与することを含む方法。
【請求項21】
医薬として使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項22】
温血動物においてFGFR阻害作用を生じさせる際に使用するための医薬の製造における、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩の使用。
【請求項23】
温血動物において抗癌作用を生じさせる際に使用するための医薬の製造における、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩の使用。
【請求項24】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を、医薬的に許容できる佐剤、希釈剤またはキャリヤーと共に含む、医薬組成物。
【請求項25】
本発明の医薬組成物を製造する方法であって、請求項1〜16のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を、医薬的に許容できる佐剤、希釈剤またはキャリヤーと混合することを含む方法。
【請求項26】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を製造する方法であって、式(II)の化合物
【化14】

[式中:Zは脱離基を表わし、ならびにB、Rおよびbは式(I)の化合物について請求項1に定めたものである]を式(III)の化合物
【化15】

[式中、Qは水素または保護基であり、ならびにA、R、R、X、Yおよびaは式(I)の化合物について請求項1に定めたものである]と反応させて式(I)の化合物を生成させ、
そして場合により下記のうち1以上を実施する:
・得られた化合物を他の本発明化合物に変換する
・前記化合物の医薬的に許容できる塩を形成する
ことを含む方法。
【請求項27】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を製造する方法であって、式(IV)の化合物
【化16】

[式中:
Qは水素または保護基であり;ならびに
B、R、Rおよびbは式(I)の化合物について請求項1に定めたものである]を式(V)の化合物
【化17】

[式中:LはOHまたは脱離基を表わし;ならびにA、Rおよびaは式(I)の化合物について請求項1に定めたものである]と反応させて式(I)の化合物を生成させ、
そして場合により下記のうち1以上を実施する:
・得られた化合物を他の本発明化合物に変換する
・前記化合物の医薬的に許容できる塩を形成する
ことを含む方法。

【公表番号】特表2010−513444(P2010−513444A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542220(P2009−542220)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/GB2007/004917
【国際公開番号】WO2008/075068
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】