説明

樹脂層硬化装置及び樹脂層硬化方法

【課題】 樹脂層の硬化時に、冷却とともに基板を矯正でき、反りの発生を防止可能な樹脂層硬化装置及び樹脂層硬化方法を提供する。
【解決手段】 ディスク用の基板P1,P2が載置されるターンテーブル1、重ね合わされた基板P1,P2を貼り合せる貼合部2、紫外線を照射する紫外線照射部3とを備える。紫外線照射部3は、貼り合わせ後のディスクDに対して、紫外線Uを照射する光源31を備える。光源31と、ディスクDを載置するサセプタ4との間に、紫外線Uを透過する透明な材質で構成された冷却ガス吹付部32を配設する。冷却ガス吹付部32を、冷却ガスGを供給するガス供給装置41に、ガス導入部32bを介して接続する。冷却ガス吹付部32の底部に、吹き付け穴32aを多数形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、光ディスクのような平板状の記録媒体を製造する際に、基板を貼り合わせたり、表面の保護膜とするための樹脂層を硬化させるための樹脂層硬化装置及び樹脂層硬化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクや光磁気ディスク等の光学読み取り式の円盤状記録媒体は、再生専用のものや、記録された情報の書き換えが可能なものなど、多種多様な規格のものが普及している。かかる記録媒体は、基板に形成された記録面を保護したり、記録面の多層化による高密度記録を実現するために、一対の基板を、樹脂層を介して貼り合せることによって製造されている場合が多い。
【0003】
このような貼り合わせ型ディスクの製造は、例えば、以下のように行われる。すなわち、2枚のポリカーボネート製の基板を射出成型し、スパッタ室においてスパッタリングによってレーザ反射用の金属膜(記録膜)を形成する。そして、2枚の基板の接合面に、紫外線硬化型の接着剤を塗布し、スピンコートによって接着剤を展延する。スピンコートとは、基板の中心の周囲に接着剤を塗布した後、基板を高速スピンさせることにより、基板上に接着剤による薄い膜(樹脂層)を形成するものである。
【0004】
このように樹脂層を形成した一対の基板は、真空室に挿入され、真空中で互いの樹脂層が貼り合わされる。さらに、互いに貼り合わされた基板を真空室から大気圧に出し、全体に紫外線を照射することにより、接着剤を硬化させる。これにより、2枚の基板は強固に接着され、ディスクが完成する。
【0005】
ところで、上記のように貼り合わされた基板は、情報の読み書きに用いられるレーザがディスクに照射されたときに、安定してスポットが形成されるように、反り(チルト)や歪みのない平坦なものとなることが望ましい。しかし、紫外線照射によって樹脂が硬化する際には、高いパワーの紫外線(1kW以上)を照射するので、その熱で基板が変形し、ディスクのチルトが生じ易くなっていた。
【0006】
これに対処するため、特許文献1〜3には、紫外線照射による熱を、冷却用の気体によって冷却する技術が提案されている。
【特許文献1】特開平11−254540号公報
【特許文献2】特開2003−99985号公報
【特許文献3】特開2004−158097号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、紫外線を照射することによって樹脂層を硬化させる以前に、成形された基板そのものの形状が悪いために、貼り合せられたディスクが反っている場合がある。例えば、図8に示すように、光源31から紫外線Uを照射した際に、既にディスクDに反りが生じていると、たとえ熱を低減できたとしても、ディスクDの形状が悪い状態で維持されてしまう。一方、貼り合せ時とは異なり、ディスクDには、紫外線Uを照射させる必要があるので、この照射の邪魔にならないように、ディスクDに機械的に圧力を加えて反りを矯正することは困難である。
【0008】
特に、特許文献1、3の技術では、基板に冷却空気を吹き付けることや基板とこれが載置されるステージとの間に冷却空気を流すことで、基板を冷却することが記載されているが、かかる態様で冷却空気を流通させても、基板全体に一様な冷却を行うことは困難である。また、かかる態様での冷却空気の流通では、基板自体の反りに対しては何ら作用を及ぼすことがなく、特定の載置面等に対する反りが矯正されないため、空気の流通が却って基板を不安定にする。
【0009】
さらに、特許文献2のように、ステージを冷却する場合には、基板に反りがあるために載置面に密着していなければ、冷却効果が期待できないばかりか、逆に冷却ムラとのなってチルトを増長させる可能性がある。そして、ステージを冷却する構造は複雑となり、装置トラブルやコスト増加を招く。
【0010】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、樹脂層の硬化時に、冷却とともに基板を矯正でき、反りの発生を防止可能な樹脂層硬化装置及び樹脂層硬化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するため、請求項1の発明は、基板上の樹脂層若しくは貼り合わされた基板間の樹脂層を硬化させる樹脂層硬化装置において、樹脂層を硬化させる際に、基板に対して圧力が加わるように、気体を吹き付ける吹付部を有することを特徴とする。
以上のような請求項1の発明では、樹脂層の硬化時の熱が気体の吹き付けによって冷却されるとともに、気体の吹き付けによる圧力によって、基板を矯正できるので、反りの発生を防止できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の樹脂層硬化装置において、樹脂層を硬化させる電磁波を、基板に対して照射する照射部を有し、前記吹付部は、電磁波を透過する材料で形成されていることを特徴とする。
以上のような請求項2の発明では、吹付部が電磁波を透過するので、硬化のための照射の邪魔にならない。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の樹脂層硬化装置において、基板のチルト値を測定するチルト測定部と、前記チルト測定部によって測定されたチルト値に応じて、前記吹付部による基板に対する気体の吹付を制御する制御装置を有することを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、基板上の樹脂層若しくは貼り合わされた基板の間の樹脂層を硬化させる樹脂層硬化方法において、チルト測定部が、基板のチルト値を測定し、制御装置が、測定されたチルト値に基づいて、前記吹付部による基板に対する気体の吹付を制御することを特徴とする。
【0015】
以上のような請求項3及び5の発明では、測定された基板のチルト値に応じて、気体の吹付を制御できるので、硬化前に基板の反りがあっても、これを適切に矯正しながら硬化させることができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項の樹脂層硬化装置において、前記吹付部は、気体が噴出する領域が複数に分割されていることを特徴とする。
以上のような請求項4の発明では、基板の反りに応じて、複数の領域ごとに吹き付けの有無や温度を変えることが可能となるので、最適な矯正を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
以上、説明したように、本発明によれば、樹脂層の硬化時に、冷却とともに基板を矯正でき、反りの発生を防止可能な樹脂層硬化装置及び樹脂層硬化方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態(以下、実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。
[装置の構成]
まず、本実施形態(以下、本装置と呼ぶ)の構成を、図1〜4を参照して説明する。なお、本装置は、ディスクの製造装置の一部を構成するものであり、本装置の上流工程に配設される基板の成型装置及び金属膜の形成装置、接着剤の塗布装置、各装置間で基板を受け渡す機構等については、公知のあらゆる技術を適用可能であるため、説明を省略する。
【0019】
すなわち、本装置は、図1に示すように、ディスク用の基板P1,P2が載置されるターンテーブル1、重ね合わされた基板P1,P2を貼り合せる貼合部2、紫外線を照射する紫外線照射部3とを備えている。ターンテーブル1には、接着剤が塗布された基板P1を載置したサセプタ4を投入する第1の投入ポジション11、接着剤が塗布された基板P2を投入する第2の投入ポジション12、貼合部2に対応する貼り合せポジション13、基板P1,P2を貼り合せた後のディスクDのチルトを測定するチルト測定ポジション14、紫外線照射部3に対応する照射ポジション15、完成ディスクDを次工程に搬出する搬出ポジション16を有している。このターンテーブル1は、図示しない駆動源によって、上記のような各ポジションに合わせて間欠回転するように構成されている。
【0020】
チルト測定ポジション14には、貼り合せ後のディスクDの反り量を測定するチルト測定センサ51が設けられている。このチルト測定センサ51は、板面の位置に応じた距離の相違によって、反りの程度を検出する光学式のものが一般的であるが、特定のものには限定されない。
【0021】
紫外線照射部3は、図2に示すように、貼り合わせ後のディスクDに対して、紫外線Uを照射する光源31を備えている。光源31と、ディスクDを載置してターンテーブル1に搭載されるサセプタ4との間には、例えば、石英ガラス等のように、紫外線Uを透過する透明な材質で構成された冷却ガス吹付部32が配設されている。この冷却ガス吹付部32は、図3に示すように、円盤状容器の内部に、冷却ガスGが流通可能な空間が形成されたものであり、その底部には、冷却ガスGが噴出する吹き付け穴32aが多数形成されている。そして、冷却ガス吹付部32は、ガス導入部32bを介して、N等の冷却ガスGを供給するガス供給装置41(図4参照)に接続されている。
【0022】
ガス供給装置41及びチルト測定センサ51は、図4の機能ブロック図に示すように、ガス供給装置41のガス供給タイミング、供給量及び温度等を制御する制御装置6に接続されている。この制御装置6は、入力部61、記憶部62、調整部63を有している。入力部61は、例えば、キーボードやタッチパネル等のように、ユーザが目標となるガス供給タイミング、供給量、圧力、温度、基準チルト値等の基準データを入力する手段である。記憶部62は、入力部61から入力された基準データを記憶するメモリ等の手段である。調整部63は、記憶部62に記憶された基準データに基づいて、ガス供給装置41によるガス供給を調整する手段である。
【0023】
調整部63による調整の手法は、種々のものが考えられる。まず、単純に、あらかじめ入力されたガス供給タイミング、供給量、圧力、温度等の基準データに従って調整することができる。また、図4に示すように、調整部63が、基準チルト値と測定値との差に基づいて、供給量、圧力、温度等の制御パラメータを算出する調整値算出部63aと、算出された制御パラメータによるガス供給をガス供給装置へ指示する調整指示部63bとを備えた構成とすることも可能である。調整値算出部63aによる制御パラメータの算出は、基準チルト値と測定値との差に比例させて変化させてもよいし、他の関数や経験則によって求めてもよい。
【0024】
制御装置6は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって実現できる。従って、以下に説明する手順で本装置の動作を制御するためのコンピュータプログラム及びこれを記録した記録媒体も、本発明の一態様である。なお、ターンテーブル1の回転及び速度調整、紫外線照射部3の発光量及び発光タイミング等についても、制御装置6によって制御されるが、そのための構成については、説明を省略する。
【0025】
[作用]
以上のような本装置によって、樹脂層を硬化させる方法を、図1〜4の構成図、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、間欠回転するターンテーブル1に対して、第1の投入ポジション11で基板P1が投入され、第2の投入ポジション12で基板P2が投入される。そして、基板P1,P2が貼合部2において貼り合わされた後、チルト測定ポジション14において、チルト測定センサ51がディスクDのチルト値を測定する。測定されたチルト値は制御装置6に入力され(ステップ501)、ディスクDが紫外線照射部3に移動する(ステップ502)。
【0026】
調整値算出部63aは、ガス供給装置41の制御パラメータを算出し(ステップ503)、これに基づく調整を、調整指示部63bがガス供給装置41に指示する(ステップ504)。これとともに、制御装置6が光源31に発光を指示するので、ガス供給装置41から冷却ガスGが供給されるとともに、光源31が発光する(ステップ505)。
【0027】
すると、図2に示すように、冷却ガスGが、吹き付け穴32aから噴出して、ディスクDに対して圧力を加えるため、ディスクDはサセプタ4側に押し付けられて、反りが矯正される。これと同時に、光源31からの紫外線Uが、冷却ガス吹付部32を透過して、ディスクDを照射するので、樹脂層が硬化する。その後、搬出ポジション16へ移動したディスクDは、サセプタ4とともに他の工程へと搬出される(ステップ506)。
【0028】
[効果]
以上のような本実施形態によれば、ディスクDにおける樹脂層の硬化時に発生する熱が、冷却ガスGの吹き付けによって冷却されるとともに、冷却ガスGの吹き付けによる圧力によって、ディスクDをサセプタ4に押し付けるので、反りを防止できる。特に、冷却ガス吹付部32は、紫外線Uを透過するので、硬化を妨げることはない。
【0029】
また、測定されたディスクDのチルト値に応じて、冷却ガスGの吹き付けを制御できるので、硬化前にディスクDの反りがあっても、これを適切に矯正しながら硬化させることができる。特に、冷却ガスGによって、紫外線硬化の妨げとなるO等が、ディスクDの周囲から排除されるので、硬化が促進される。
【0030】
そして、ディスクDの上からその全面に対して冷却ガスGを吹き付けるため、ディスクDの全体に一様な冷却を行うことができる。特に、サセプタ4の載置面に対する反りを矯正してこれに倣わせることができるので、ディスクDが安定する。
【0031】
さらに、ディスクDをサセプタ4に密着させて全体を均一に冷却させることができるので、冷却ムラが生じることがなく、新たなチルトも生じない。特に、ステージを冷却する場合に比べて、構造は単純となり、装置トラブルの減少やコスト削減に繋がる。
【0032】
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、樹脂層は、基板を貼り合せるための中間層には限定されない。従って、基板の表面を保護するためのコーティング層を形成するために、本発明を用いてもよい。また、上記の実施形態においては、ターンテーブルにサセプタごと基板を投入しているが、必ずしもこれには限定されず、ターンテーブル上に固定されているサセプタや、ターンテーブルそのものの載置位置に投入してもよい。
【0033】
また、吹付部は、基板に対して圧力が加わるように気体を吹付けられればよいので、その大きさ、形状、数、材質等は適宜変更可能である。つまり、図6及び図7に示すように、冷却ガス吹付部32の内部を、隔壁32c等によって複数の領域に分割し、それぞれにガス導入部32bを接続することも可能である。かかる冷却ガス吹付部32とすれば、測定されたチルト値に応じて若しくは任意に、制御装置6が、ガス供給装置41からのガス導入部32bへの冷却ガスGの供給を選択的に行うことによって、種々の反りに対応した矯正が可能となる。
【0034】
基板チルト測定部による測定位置も、上記の実施形態で例示したものには限定されない。例えば、上記の実施形態におけるチルト測定センサ51を、照射ポジション15以降に設け、紫外線照射後のポジションでチルトを測定する構成とすることも可能である。かかる構成とすれば、光源31の照射ムラ等による硬化時のチルトを測定し、これに基づいて、ガス供給装置41を制御装置6によって制御するフィードバック制御を行うことができる。特に、光源31の照射ムラは、ランプ交換等によって場所が変化するので、その都度計測してフィードバック制御する本構成例が適している。
【0035】
図6は、領域を放射状に4分割した例であり、図7は、領域を同心円状に分割した例であるが、分割の形状や大きさ、分割数はこれに限定されるものではない。なお、図7に示す冷却ガス吹付部32の最外周の領域から、Nを吹き付けると、ディスクDの外周端面に露出又ははみ出した接着剤の周囲から、Oが排除されるので、硬化が促進される。
【0036】
吹付部を構成する材料も、硬化のための光を透過できる材質であればよい。噴出用の穴の数や形状、形成位置も自由である。同心円状に多数形成しても、散点的に多数形成してもよい。穴に対してノズル等を一体的に形成し若しくは接続することによって、より強くディスクに噴出圧力が加わる構成としてもよい。吹き付けられる冷却用の気体についても、Nが適しているが、冷却及び加圧が可能で、硬化を阻害しないものであれば、どのような気体であってもよい。
【0037】
また、本発明の製造対象となるディスクは、その大きさ、形状、材質、記録層の数等は自由であり、既存のCDやDVD等の規格に限定されず、将来において採用されるあらゆる規格に適用可能である。さらに、本発明は、情報記録用のディスクのみならず、接着剤を用いて貼り合わされるあらゆる基板に適用することができる。つまり、基板の材質や形状、接着剤の種類も、上記の実施形態で例示したものには限定されない。例えば、基板の材質としては一般的なポリカーボネートの他、アクリル、エポキシ等の樹脂が考えられるが、これには限定されない。また、接着剤としても、現在又は将来において利用可能なあらゆる材質のものが適用可能である。放射線硬化型の樹脂のように、外部から広義の電磁波を照射するものでも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態を実現する装置の簡略構成を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態における紫外線照射部の照射時を示す説明図である。
【図3】図1の実施形態における冷却ガス吹付部の構成を示す斜視図である。
【図4】図1の実施形態における制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1の実施形態における処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態における冷却ガス吹付部の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態における冷却ガス吹付部の構成を示す斜視図である。
【図8】従来の紫外線照射部の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
1…ターンテーブル
2…貼合部
3…紫外線照射部
4…サセプタ
6…制御装置
11…第1の投入ポジション
12…第2の投入ポジション
13…貼り合せポジション
14…チルト測定ポジション
15…照射ポジション
16…搬出ポジション
31…光源
32…冷却ガス吹付部
32a…吹き付け穴
32b…ガス導入部
41…ガス供給装置
51…チルト測定センサ
61…入力部
62…記憶部
63…調整部
63a…調整値算出部
63b…調整指示部
P1,P2…基板
G…冷却ガス
U…紫外線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上の樹脂層若しくは貼り合わされた基板間の樹脂層を硬化させる樹脂層硬化装置において、
樹脂層を硬化させる際に、基板に対して圧力が加わるように、気体を吹き付ける吹付部を有することを特徴とする樹脂層硬化装置。
【請求項2】
樹脂層を硬化させる電磁波を、基板に対して照射する照射部を有し、
前記吹付部は、電磁波を透過する材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂層硬化装置。
【請求項3】
基板のチルト値を測定するチルト測定部と、
前記チルト測定部によって測定されたチルト値に応じて、前記吹付部による基板に対する気体の吹付を制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の樹脂層硬化装置。
【請求項4】
前記吹付部は、気体が噴出する領域が複数に分割されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂層硬化装置。
【請求項5】
基板上の樹脂層若しくは貼り合わされた基板間の樹脂層を硬化させる樹脂層硬化方法において、
基板チルト測定部が、基板のチルト値を測定し、
制御装置が、測定された基板のチルト値に基づいて、前記吹付部による基板に対する気体の吹付を制御することを特徴とする樹脂層硬化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−272662(P2006−272662A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−92953(P2005−92953)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】