説明

車載器、駐車状況マークの表示方法及びプログラム

【課題】形態が異なる複数の駐車場から構成される複合駐車場における駐車状況情報の表示を各駐車場に応じて把握しやすく表示させ、駐車場のへの案内及び情報表示の利便性及び信頼性を高めること。
【解決手段】形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID及び各駐車場の位置情報を含む駐車場静的情報を記憶する記憶部、駐車場ID及び満空情報を含む駐車場動的情報を受信するDSRC部3又はIP通信部、各駐車場の駐車状況マークを地図画面上に表示する表示部、受信された駐車場動的情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを駐車場静的情報を参照して判別し、複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の満空情報に応じて大きさ及び/又は色を異ならせて、地図画面上の同一表示位置に表示させる制御部、を備える車載器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器、駐車状況マークの表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器は、目的地までの誘導経路の表示機能や、目的地に至るまでの道路周辺の駐車場の検索機能、営業時間、駐車可能な車両制限情報、駐車料金等の駐車場に関する静的情報を表示する機能等を備えている。
【0003】
また、駐車場の形態(構造形式)、例えば、エレベータ式、ステップ式、立体自走式、ゲート式等に関する情報を各駐車場の形態の相違を確認できる駐車場マークとして、地図画面上の駐車場位置に表示するナビゲーション装置が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−205316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、駐車場の形態等の静的情報を表示するものにすぎず、駐車場毎に混雑状況(例えば、満車、混雑、空車等、これらの分類は駐車場に駐車されている台数や駐車場に占める駐車場に駐車されている台数の割合による)を示す駐車状況情報を表示するものもある。しかしながら、例えば、平地自走式の駐車場と立体自走式の駐車場から構成される複合駐車場や複数階からなる複合駐車場等、複数の形態の駐車場から構成される複合駐車場においては、平地別、立体別や階数別毎等の形態別毎に駐車状況情報を表示することができない。そのため、ユーザは目的とする駐車場(複合駐車場)に到着してから、再度、駐車可能な形態の駐車場を探さなくてはならず、使い勝手が悪いという問題がある。
【0005】
更に、複数の入口が設けられている駐車場の場合、目的地として設定される駐車場の位置と入口とが一致していない場合が多く、駐車場近傍で経路案内が終了してしまう。そのため、ユーザは入庫可能な入口を道路上に設置された駐車状況情報が表示された看板等を頼りに探さなくてはならならず、駐車したい時間に駐車できないという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、形態が異なる複数の駐車場から構成される複合駐車場における駐車状況情報の表示を各駐車場に応じて把握しやすく表示させ、駐車場のへの案内及び情報表示の利便性及び信頼性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段と、前記駐車場ID情報及び当該各駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段と、各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段と、前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて、前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる制御手段と、を備える車載器である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記制御手段は、前記受信された複数の第2の情報それぞれの駐車場ID情報と駐車場ID情報が一致する前記第1の情報のうち、互いに同一の位置情報を含む第1の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記駐車ID情報は、駐車場の形態に応じて異なる形態識別情報を含み、前記制御手段は、前記受信された複数の第2の情報それぞれに含まれる駐車場ID情報のうち、互いに前記形態識別情報を除く情報が同一の駐車場ID情報を含む第2の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車載器において、前記位置情報は、前記駐車場の代表位置を示す中心座標と前記駐車場に設けられた各入口の入口座標を含む入口情報とを含み、前記制御手段は、前記受信された複数の第2の情報それぞれの駐車場ID情報と駐車場ID情報が一致する第1の情報のうち、互いに同一の中心座標を含む第1の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別し、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報が当該互いに同一の中心座標と一致する入口座標を含む場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該互いに同一の中心座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車載器において、前記制御手段は、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報が、前記互いに同一の中心座標と一致する入口座標を含まず、互い同一の入口座標を含む場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該同一の入口座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載器において、前記制御手段は、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報に含まれる入口座標が互いに異なる場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該各駐車場の入口情報に含まれる各入口座標に応じた位置に表示させる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の車載器において、前記位置情報は、前記駐車場の代表位置を示す中心座標と前記駐車場に設けられた各入口の位置を示す入口座標を含む入口情報とを含み、前記駐車状況情報は、前記入口座標毎に設定されており、前記制御手段は、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場それぞれにおいて、当該各駐車場の各入口座標に対応する駐車状況情報のうち、他の入口座標の駐車状況情報とは異なる入口座標の駐車状況情報がある場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、当該複合駐車場を構成する駐車場として判別された複数の駐車場のうちいずれかの駐車場の前記中心座標に応じた前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項3又は7に記載の車載器において、前記制御手段は、前記複合駐車場を構成する駐車場でないと判別された駐車場において、当該駐車場の複数の入口座標に対する駐車状況情報のうち、他の入口座標の駐車状況情報とは異なる入口座標の駐車状況情報がある場合、当該駐車場の各入口座標の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせた駐車状況マークを、前記地図画面上の当該駐車場の中心座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の車載器において、前記表示手段により前記地図画面上に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークの選択指示を受け付ける入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により前記同一表示位置に表示された駐車状況マークが選択された場合、当該駐車状況マークに対応する各駐車場の入口情報に含まれる入口座標の駐車状況情報が異なる場合、各入口座標の駐車状況情報に応じた各駐車状況マークを、前記地図画面上の当該各入口座標に応じた位置に表示させる。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の車載器において、前記制御手段は、複数の前記駐車状況マークを前記地図画面上の同一表示位置に表示させる際、当該複数の駐車状況マークを平面的に入れ子状で表示させる。
【0017】
請求項11に記載の発明は、形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段、前記駐車場ID情報及び当該駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段、各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段、を備えた車載器における駐車状況マークの表示方法において、前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて、前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる、駐車状況マークの表示方法である。
【0018】
請求項12に記載の発明は、コンピュータを、形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段、前記駐車場ID情報及び当該各駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段、各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段、前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて、前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、形態が異なる複数の駐車場から構成される複合駐車場における駐車状況情報の表示を各駐車場に応じて把握しやすく表示でき、駐車場のへの案内及び情報表示の利便性及び信頼性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[第1実施形態]
まず、構成を説明する。
図1に、本第1実施形態における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20A、20B、無線通信アクセスポイント20C、センター装置30を含んで構成されている。路側無線装置20A、20Bは、センター装置30とネットワークN1を介して接続され、車載器10とはDSRC通信が可能である。
配信システム100では、センター装置30が路側無線装置20A、20Bを介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。なお、コンテンツ情報については後述する。
【0021】
また、配信システム100では、センター装置30と車載器10との間でIP(Internet Protocol)通信による相互通信も可能となっている。DSRC通信では、路側無線装置20A、20Bとの通信エリア内において車載器10がセンター装置30からコンテンツ情報の配信を受けるのみであるが、IP通信によればDSRCの通信エリア外においても、車載器10からセンター装置30に対して情報提供を要求することが可能となる。
【0022】
IP通信の方式としては、携帯電話等の無線通信デバイスを用いるPDC(Personal Digital Cellular)、CDMA(Code Division Multiple Access)、PHS(Personal Handyphone System)の他、IEEE802.11a/b/g/h等の無線LAN(Local Area Network)、IEEE802.16a/e/hのWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等、何れの方式を用いてもよい。無線通信アクセスポイント20Cは適用する通信方式に応じてネットワークN2、N3に接続できる携帯電話の基地局や、ホストサーバ、アンテナを備えた無線LANルータ等であり、ネットワークN2、N3は専用ネットワークやインターネットである。
【0023】
IP通信を行う場合の例としては、DSRC通信による専用の通信だけでなく一般的なIP通信にも対応可能な路側無線装置20Bを設け、この路側無線装置20Bを介してセンター装置30と車載器10とがIP通信を行う方法がある。また、図1に示すように車載器10から、各地に設けられている無線通信アクセスポイント20Cに接続し、この無線通信アクセスポイント20CからネットワークN2、N3を介してセンター装置30とIP通信を行う方法もある。
【0024】
以下、各構成装置について説明する。
図2に、路側無線装置及び路側エリアを説明するための図を示す。
路側無線装置20A、20Bは、図2に示すように本体装置21とアンテナ22とから構成されている。路側無線装置20A、20Bは、道路脇や道路上方に設置されたアンテナ22から、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20A、20B近傍に相互通信エリアZを形成する。この相互通信エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。
【0025】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20A、20BからのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20A、20Bがそれぞれ形成する相互通信エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0026】
本体装置21は、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ22を介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10に転送する。本体装置21は、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータを適用することができる。なお、路側無線装置20Bは、上述のようにDSRC通信による専用の通信だけでなく、DSRC通信を介して一般的なIP通信も可能である。
【0027】
車載器10は、車両Cに搭載され、案内経路への誘導のための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electric Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0028】
図3に、本第1実施形態における車載器10の構成を示す。
車載器10は、図3に示すように、カーナビ部1、VICS(Vehicle Information and Communication System)モジュール2、DSRC部3、制御部4、IP通信部5を備えて構成されている。
【0029】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導する等のナビゲーションに係る処理を行う。
【0030】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出した現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図DB(データベース)等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図DBを用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0031】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車両Cの加速度を検出し、方位センサは地磁気の検出を行って車両Cの絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両Cの現在地を示す位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0032】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図DB、駐車場DB、VICSモジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶しており、記憶手段として機能する。地図DBは、表示用の地図画面、経路探索用の情報、施設や公園等の地点の情報等を含んでいる。地点の情報は、例えば地点の名称、緯度経度、住所、電話番号等である。
【0033】
駐車場DBは、予め登録された各駐車場に関する静的情報を含んでいる。
図4に、駐車場DBの例を示す。
図4に示すように、駐車場DBは、各駐車場の静的情報として、形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報(以下、駐車場IDと略す)、駐車場の代表位置を示す駐車場中心座標(以下、中心座標とも称す)、駐車場の入口情報、駐車場の名称、駐車場の収容台数、駐車場形態、駐車場での車両制限(車幅や車高、重量、車種等の制限)、駐車場の営業時間、駐車場内の設備状況(身障者スペース、バリアフリー、女性専用スペース、トイレ、バイク等の有無や数)、駐車場料金の決済手段(回数券、プリペイド、クレジットカード、現金、電子マネー等の対応の有無)等を含んでいる。
即ち、各駐車場の静的情報は、駐車場毎の駐車場ID及び位置情報(中心座標、入口座標)を含む第1の情報を有している。
【0034】
駐車場IDは、17桁のコードから構成されている。
この17桁のコードは、自治体コード、地区コード、駐車場の種別(民間、コインパーキング、大型小売付帯、公営等)を示す種別コード、事業者コード、地区コード内でユニークに付番される駐車場固有の番号及び複合形態等を表現する枝番で構成される。駐車場の構造及び様式を示すコード、フロア階数を示すコード等を含んでいる。本第1実施形態における駐車場IDとしては、駐車場の構造及び様式を示すコードを下1桁目に格納するものとする。
【0035】
駐車場の構造及び様式を示すコードとしては、平地、立体、地下、屋上等の構造と、自走式、機械式等の様式とにより分類されたコードである。即ち、この駐車場の構造及び形式や、フロア階数を示すコードが駐車場の形態に応じて異なる形態識別情報として機能する。なお、駐車場の構造及び様式を示すコードを下2桁目に格納し、フロア階数を示すコードを下1桁目に格納するようにしても良い。
【0036】
例えば、平地の駐車場と立体式の駐車場の組み合わせからなる複合駐車場の場合には、それぞれの駐車場に下2桁目のみが異なる駐車場IDを設定したり、複数のフロア階から成る立体駐車場(複合駐車場)である場合には、各フロア階の駐車場に下1桁目のみをフロア階数毎に異ならせた駐車場IDを設定することで、複合駐車場を構成する各駐車場を分類することができる。
【0037】
入口情報は、駐車場に設けられた各入口の座標(入口座標)を含み、本第1実施形態では最大15個の入口に関する情報を有する。即ち、駐車場中心座標と入口情報とは、駐車場IDが示す駐車場の位置を示す位置情報として機能する。
【0038】
入力部1dは、操作キーや表示部1eのモニタと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0039】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4やカーナビ制御部1a表示制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信した配信情報のコンテンツの画面等を表示する。
また、本第1実施形態における表示部1eは、後述する駐車状況情報としての満空情報に応じて各駐車場の満車、混雑又は空車の状態を示す駐車状況マークを大きさ及び/又は色を異ならせて、各駐車場の位置情報に応じた地図画面内の表示位置に表示する表示手段として機能する。
【0040】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30から受信した情報を記憶する。
【0041】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0042】
VICSモジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICSセンターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール2はVICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。
【0043】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、DSRC通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3d、ICカードI/F部3eを備えて構成されており、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う。
【0044】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、DSRC通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
【0045】
また、DSRC制御部3aは、センター装置30からコンテンツ情報を受信する際には、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域3c1に記憶されている情報を、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bに送信させる一方、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bを介してコンテンツ情報を受信した場合にはこれを制御部4に出力する。
【0046】
DSRC通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20A、20BやETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0047】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。また、記憶部3cには、アップリンク情報記憶領域3c1が設けられている。アップリンク情報記憶領域3c1は、センター装置30に情報を提供するために専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0048】
特性情報とは、車載器10の機器特性に関する情報をいう。特性情報には、車載器10に個々に割り振られたID(以下、車載器IDという)、車載器10が対応できる言語、地図の測地系、著作権管理技術、表示部1eのモニタの解像度、SVG(Scalable Vector Graphics)の対応性、コンテンツ情報を蓄積可能な記憶容量等の情報が含まれる。
【0049】
アップリンク情報とは、センター装置30において配信するコンテンツ情報を選択するために用いる情報であり、例えば、ユーザが駐車場動的情報(満空情報等)を含むコンテンツ情報の配信を希望する際に用いる情報である。
なお、アップリンク情報は、制御部4によってサービス事業者に応じた内容でサービス事業者毎に生成され、最新の内容となるように制御部4が常に更新を行っている。
【0050】
図5に、本第1実施形態におけるアップリンク情報の例を示す。
図5に示すように、アップリンク情報は、ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をしたサービス事業者における会員情報、ユーザが駐車場を探したい位置(検索地)を示す検索位置情報(緯度、経度)、検索地が含まれる3次メッシュに関するメッシュコード情報、配信する駐車場の静的情報の更新をするか否かを示す情報更新リクエスト情報、更新する駐車場の静的情報の更新単位を示す最新情報形体フラグ、検索する駐車場の条件を示す検索条件(営業時間の開始時間・終了時間、駐車可能な車両情報、その他)等が含まれる。
ユーザが入力部1dにより検索地を入力することにより、検索地を設定できる。制御部4は、ユーザが目的地を設定するときや走行中に所定のキーを入力することにより、目的地や現在地を検索地として設定し、アップリンク情報の検索位置情報を設定する。
【0051】
ETC処理部3dは、ICカードI/F部3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0052】
ICカードI/F部3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0053】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、DSRC部3のDSRC通信動作やIP通信部5のIP通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。その他、センター装置30から受信したコンテンツ情報やVICSモジュール2を介して受信した交通情報等の保存、再生制御等を行う。
【0054】
また、制御部4は、DSRC部3又はIP通信部5により各駐車場の駐車場IDと当該駐車場の駐車状況情報とを含む第2の情報としての駐車場動的情報を複数受信し、受信された複数の駐車場動的情報をそれぞれの駐車場IDと駐車場IDが一致する駐車場静的情報を駐車場DBから参照し、当該参照した駐車場静的情報のうち、互いに同一の位置情報を含む駐車場静的情報の駐車場IDが示す駐車場を、複合駐車場を構成する駐車場であると判別し、当該判別の結果により、複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の満空情報に応じて大きさ及び/又は色を異ならせて、地図画面上の同一表示位置に表示部1eに表示させる駐車場情報表示処理を実行する制御手段として機能する。
【0055】
IP通信部5は、携帯電話やPHS、LANカード等の無線通信デバイス40を接続可能に構成され、当該無線通信デバイス40、無線通信アクセスポイント20Cを介してセンター装置30とIP通信を行う。
【0056】
次に、センター装置30について説明する。
センター装置30は、駐車場に関する情報(以下、駐車場情報ともいう)を記憶し、これを車載器10に配信する。なお、図1では1台のセンター装置30のみ示したが、センター装置30は駐車場情報を配信するサービス事業者毎に備えられるようにしてもよい。
【0057】
図6に、センター装置30の機能的構成を示す。
図6に示すように、センター装置30は制御部31、入力部32、表示部33、記憶部34、通信部35を備えて構成されている。
【0058】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部を集中制御する。
例えば、制御部31は記憶部34に保存されている駐車場情報を読み出し、車載器10に配信する制御を行う。
【0059】
入力部32はキーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
【0060】
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0061】
記憶部34は、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データを記憶する。ユーザは、駐車場情報の配信サービスに加入する契約を行う際に会員登録を行うため、記憶部34にはこの会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報を記憶する他、ユーザが所有する車載器10の車載器ID等の情報をユーザ毎にデータベース化して記憶する。
【0062】
また、記憶部34は配信すべき駐車場情報を記憶している。
駐車場情報は、駐車場動的情報、駐車場静的更新情報等から構成されている。図7(a)に駐車場動的情報、図7(b)に駐車場静的更新情報のそれぞれのフォーマットの一例を示す。
【0063】
図7(a)に示す駐車場動的情報は、車載器10から指定された座標から最寄りの最大15箇所までの各駐車場の動的情報である。例えば、駐車場の総数(駐車場満空情報数)や各駐車場の動的情報に関する情報等である。
各駐車場の動的情報には、駐車場ID、当該駐車場IDが示す駐車場に設けられた入口のうち開場している入口を示す開入口情報、営業開始時刻や初期料金、追加料金等を示す設定情報、当該駐車場IDが示す駐車場に駐車している駐車台数に応じた混雑状況(満車、混雑、空車等の状態)や空き台数等を示す駐車状況情報としての満空情報が含まれている。なお、満車とは駐車台数が駐車可能台数上限に達している状況、混雑とは駐車台数が駐車可能台数未満であって予め設定された所定台数以上である状況、空車とは駐車台数が所定台数未満である状況を示している。
本第1実施形態における駐車状況情報(例えば、満車、混雑、空車等、これらの分類は駐車場に駐車されている台数や駐車場に占める駐車場に駐車されている台数の割合による以下、満空情報ともいう)は、各駐車場IDが示す駐車場全体の駐車台数に応じた混雑状況を示すものとする。
【0064】
図7(b)に示す駐車場静的更新情報は、車載器10が記憶している駐車場の静的情報を更新するための情報である。例えば、更新する駐車場の静的情報を含む3次メッシュ数、各3次メッシュの情報に関する情報等である。
各3次メッシュの情報には、3次メッシュコード、当該3次メッシュのバージョン情報、当該3次メッシュに含まれる駐車場数、各駐車場の静的情報等が含まれている。この各駐車場の静的情報は、図4に示す駐車場DB内の各駐車場の静的情報と同様のフォーマットである。
【0065】
なお、センター装置30は、駐車場情報を含むコンテンツ情報を配信する機能を備えていてもよい。図8に、この場合のコンテンツ情報のフォーマットの例を示す。
【0066】
図8に示すように、コンテンツ情報は、情報の内容により分類された識別符号(ID)により特徴付けられた複数の情報が含まれている。
【0067】
ID=00の構成ID情報は、コンテンツ情報内に含まれる情報のIDの一覧を示す(記述する)。ID=00の構成IDを参照することによりコンテンツ情報内にどの情報が含まれているかを判断することができる。
【0068】
ID=01のサービス事業者情報は、サービス事業者を特定するための情報であり、例えば、事業者コード等である。
【0069】
ID=02の情報提供企業情報は、コンテンツの情報に関する詳細な情報であり、例えば、サービス事業者によって割り当てられたコンテンツの提供元を示す企業コード、サービス事業者がコンテンツ情報毎にユニークに割り付けた情報コード、情報カテゴリを示す嗜好データカテゴリ等である。
【0070】
ID=50の駐車場動的情報は、図7(a)に示した駐車場情報の駐車場動的情報と同様の情報であるため、説明は省略する。
【0071】
ID=51の駐車場静的情報更新は、図7(b)に示した駐車場情報の駐車場静的更新情報と同様の情報であるため、説明は省略する。
【0072】
上記の他、コンテンツの再生条件を示すID=03、コンテンツの有効期限を示すID=04、コンテンツの提供時間を示すID=05、対象地点情報(コンテンツ配信元の企業の広告情報、クーポン情報等)を示すID=10、コンテンツのポップアップの再生地点(情報提供地点)を示すID=20、遷移情報(次に表示する画面(遷移先)を指定する情報等)を示すID=30、串刺し検索等を実現するために用いられる詳細情報を示すID=40、運転支援情報を示すID=60、嗜好データを示すID=80等を含んでもよい。
【0073】
コンテンツ情報は上記各IDの情報を含めて予め作成されたものを記憶部34に保存しておき、配信時に、これらコンテンツ情報のうち配信するコンテンツ情報を制御部31が選択する。
【0074】
即ち、上記各IDの情報は、必ずしも全てのIDの情報がコンテンツ情報に含まれているわけではなく、必要に応じてコンテンツ情報に含められる。例えば、あるコンテンツ情報ID00〜05により特徴付けられた情報を持ち、また別のあるコンテンツ情報はID00〜ID02、ID50、ID51により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID00、ID01、ID02は基本的な情報であり、全てのコンテンツ情報は、これらのIDの情報を持つ。
【0075】
また、記憶部34は、センター装置30において予め登録されている各駐車場の静的情報と動的情報を記憶している。駐車場の静的情報は、図4に示す駐車場DBの例と同様であるため、図示及び説明は省略する。駐車場の動的情報は、具体的には各駐車場IDに対応付けて動的情報を記憶している。動的情報はできるだけ現状に近い情報を提供できるように、一定時間毎に制御部31により更新するものとする。
【0076】
通信部35は、路側無線装置20A、20BとDSRC通信を行うための通信用インターフェイスや、路側無線装置20B、無線通信アクセスポイント20CとIP通信を行うための通信用インターフェイスを備え、制御部31の通信制御に従って各通信方式による通信処理を実行する。
【0077】
次に、動作について説明する。
図9を参照して、コンテンツ情報を配信する際におけるセンター装置30、路側無線装置20A、20B、車載器10の処理の流れを説明する。
図9に示すように、まず車両Cのエンジンが起動され車載器10の電源が投入されると(ステップS1)、制御部4は、車載器10の特性情報を生成し、記憶部3cのアップリンク情報記憶領域3c1に書き込む(ステップS2)。制御部4は、表示部1e等の各部に問い合わせて、或いは予め記憶部1fに記憶されている情報を読み出す等して特性情報を取得し、アップリンク情報記憶領域3c1の対応する領域に書き込む。なお、実際には制御部4が書込を指示する制御情報をDSRC制御部3aに出力し、このDSRC制御部3aがアップリンク情報記憶領域3c1に書き込む。
【0078】
その後、車両Cが走行を開始し、路側無線装置20A又は20Bの相互通信エリアZに進入すると(エリアイン)、路側無線装置20A又は20Bは、車両Cを検出し、車載器10のDSRC制御部3aがアップリンク情報記憶領域3c1とDSRC通信による接続処理を開始する(ステップS3a、S3b)。すなわち、路側無線装置20A又は20Bは、DSRCの電波を送出し、車載器10からの応答が得られると、通信路を確立する。路側無線装置20A又は20Bは、通信路を確立するとセンター装置30に対し接続が完了した旨の通知情報を送信する(ステップS4a)。一方、車載器10のDSRC部3は、制御部4に対し接続が完了した旨の通知情報を出力する(ステップS4b)。
【0079】
次いで、路側無線装置20A又は20Bが車載器10のDSRC部3に対し、アップリンク情報記憶領域3c1内の情報の送信要求を行うと、DSRC部3は、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込まれている特性情報を路側無線装置20A又は20Bに送信する(ステップS5)。特性情報は、路側無線装置20A又は20Bを介してセンター装置30に送信される。
次いで、制御部4は、アップリンク情報を生成し、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込む(ステップS6)。
【0080】
センター装置30は、車載器10に対し定期的にポーリングを行って(ステップS7)、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込まれたアップリンク情報を要求する。
車載器10のDSRC部3は、センター装置30からのポーリングに応じてアップリンク情報記憶領域3c1に記憶されているアップリンク情報を、路側無線装置20A又は20Bを介してセンター装置30に送信する(ステップS8)。
【0081】
センター装置30は、記憶部34に記憶されているコンテンツ情報のうち、受信した特性情報及びアップリンク情報に応じたコンテンツ情報を読み出し、車載器10に送信する(ステップS9)。
例えば、特性情報で対応できる言語が「日本語」であり、アップリンク情報が「会員情報」、「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、「検索条件」等であれば、日本語対応であって、「検索位置情報」及び「メッシュコード情報」に応じた位置周辺であって、「検索条件」に合致した駐車場の動的情報を示す駐車場動的情報(ID=50)含むコンテンツ情報を選択し、車載器10に配信する。
車載器10では、受信したコンテンツ情報を制御部4が記憶部1fに保存する(ステップS10)。
【0082】
その後、センター装置30が配信すべきコンテンツ情報を全て配信すると、配信終了を通知するメッセージ情報を制御部31が生成して車載器10に送信する(ステップS11)。この配信終了のメッセージ情報は、ユーザに対しエリアアウトを促すためのものであり、車載器10はこのメッセージ情報を表示する。その後、一定時間路側無線装置20A又は20Bとの通信が途絶えると、車載器10の制御部4は配信を終了したと判断してアップリンク情報を削除する制御を行う(ステップS12)。この制御に応じて、DSRC制御部3aはアップリンク情報記憶領域3c1内のアップリンク情報を削除する。
【0083】
上述したように、車載器10が、DSRC部3を用いて路側無線装置20A又は20Bを介してセンター装置30から駐車場動的情報を取得する場合を説明したが、これに限らず、IP通信部5を用いて無線通信アクセスポイント20Cを介し、ネットワークN2及びN3を経由してセンター装置30から駐車場動的情報を取得することも可能である。
【0084】
次に、車載器10において駐車場動的情報を受信した場合に実行される駐車場情報保存処理を説明する。
図10に、駐車場情報保存処理のフローチャートを示す。
なお、図10に示す処理は制御部4がカーナビ制御部1a及びカーナビ部1内の各部と協働して実行するものとする。
【0085】
制御部4は、DSRC部3又はIP通信部5により駐車場動的情報を受信すると(ステップS21)、受信した駐車場動的情報に含まれる各駐車場ID(例えば、駐車場動的情報内又はコンテンツ情報のID=50内の駐車場1の駐車場ID)に整理番号を付し、本処理において参照する整理番号(参照整理番号)nを1に設定する(ステップS22)。
【0086】
そして、制御部4は、参照整理番号nが付された駐車場IDに対応する静的情報が駐車場DB内にあるか否かを判別し(ステップS23)、参照整理番号nが付された駐車場IDに対応する静的情報が駐車場DB内にある場合(ステップS23;Yes)、参照整理番号nが付された駐車場IDが示す駐車場の動的情報を記憶部1fに保存させ(ステップS24)、参照整理番号nが受信した駐車場動的情報に含まれる駐車場IDの総数、即ち、駐車場満空情報数Nと一致するか否かを判別する(ステップS25)。
【0087】
制御部4は、参照整理番号nが駐車場満空情報数Nと一致する場合(ステップS25;Yes)、本処理を終了し、参照整理番号nが駐車場満空情報数Nと一致しない場合(ステップS25;No)、参照整理番号nに1を加算して(ステップS26)、ステップS23に戻る。
【0088】
制御部4は、参照整理番号nが付された駐車場IDに対応する静的情報が駐車場DB内にない場合(ステップS23;No)、静的情報がない旨の画面を生成し、当該画面を表示部1eに表示させ、静的情報の取得を行なうか否かの指示を入力部1dにより受け付ける。そして、入力部1dにより静的情報の取得を行なう指示があるか否かを判別する(ステップS27)。
【0089】
制御部4は、静的情報の取得を行なう指示がある場合(ステップS27;Yes)、情報更新リクエスト情報及び最新情報形体フラグを含むアップリンク情報をDSRC部3又はIP通信部5を用いてセンター装置30に送信する。センター装置30は、指定された条件に合致する駐車場の静的情報が含まれたコンテンツ情報を車載器10に送信する。制御部4は、駐車場DBに記憶されている静的情報を受信した静的情報に更新し(ステップS28)、参照整理番号nが付された駐車場IDが示す駐車場の動的情報を記憶部1fに保存させ(ステップS29)、ステップS26に進む。
【0090】
制御部4は、静的情報の取得を行なう指示がない場合(ステップS27;No)、参照整理番号nが付された駐車場IDが示す駐車場の動的情報を破棄し(ステップS30)、ステップS26に進む。
【0091】
このように、駐車場DBに静的情報が記憶されている駐車場の動的情報のみを保存、即ち、所在が明確な駐車場の動的情報のみを保存することができる。
【0092】
次に、車載器10において駐車場情報保存処理の実行完了後に実行される駐車場情報表示処理を説明する。
図11に、本第1実施形態における駐車場情報表示処理のフローチャートを示す。
なお、図11に示す処理は制御部4がカーナビ制御部1a及びカーナビ部1内の各部と協働して実行するものとするが、カーナビ制御部1aがカーナビ部1内の各部と協働して実行するものであってもよい。
【0093】
制御部4は、アップリンク情報に含んだ検索地を示す検索位置情報は、当該アップリンク情報を送信した際(検索要求時)の車両Cの位置であるか否かを判別する(ステップS41)。
【0094】
制御部4は、検索地を示す検索位置情報が検索要求時の車両Cの位置でない場合(ステップS41;No)、検索地を示す検索位置情報が現在表示部1eに表示中の地図画面が示す地図情報上のエリアに含まれているか否かを判別する(ステップS42)。
【0095】
制御部4は、検索地を示す検索位置情報が現在表示部1eに表示中の地図画面が示すエリアに含まれていない場合(ステップS42;No)当該検索位置情報が含まれるエリアを示す地図画面を生成し、表示部1eに表示させる(ステップS43)。
【0096】
制御部4は、検索地を示す検索位置情報が検索要求時の車両Cの位置である場合(ステップS41;Yes)、当該検索位置情報が表示部1eに現在表示中の地図画面が示すエリアに含まれている場合(ステップS42;Yes)、又は、ステップS43後、即ち、表示部1eに当該検索位置情報を含むエリアを示す地図画面が表示された後、駐車場情報保存処理において保存した全ての駐車場の動的情報の駐車場IDに対応する駐車場DB内の各静的情報それぞれを参照し、現在表示中の地図画面のエリアには、当該駐車場情報保存処理において保存した全ての駐車場の位置情報が含まれているか否かを判別する(ステップS44)。
【0097】
制御部4は、現在表示中の地図画面のエリアには、当該駐車場情報保存処理において保存した全ての駐車場の位置情報が含まれていない場合(ステップS44;No)、現在表示中の地図画面のエリアを保存した全ての駐車場の位置情報が含まれるエリアに縮尺変更を行い、当該縮尺変更した地図画面を表示部1eに表示させる(ステップS45)。
【0098】
制御部4は、現在表示中の地図画面のエリアを駐車状況マークを表示するエリアに設定する(ステップS46)。そして、駐車場情報保存処理において保存した各駐車場の動的情報の駐車場IDに対応する駐車場DB内の各静的情報それぞれを参照して、互いに同一の駐車場中心座標を含む駐車場の静的情報があるか、即ち、保存した複数の駐車場のうち、複合駐車場を構成する駐車場があるか否かを判別する(ステップS47)。
【0099】
制御部4は、互いに同一の駐車場中心座標を含む静的情報がない場合、即ち、保存した全ての駐車場は、複合駐車場を構成する駐車場ではない場合(ステップS47;No)、駐車場中心座標と入口情報が示す座標とが一致する駐車場の静的情報がないか否かを判別する(ステップS48)。
【0100】
制御部4は、駐車場中心座標と入口情報が示す座標とが一致する駐車場の静的情報がない場合、即ち、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した全ての各駐車場の中心座標と各入口情報が示す座標とが一致しない場合(ステップS48;Yes)、各駐車場の動的情報が含む満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、各駐車場の各入口情報が示す座標に応じた地図画面内の位置に表示させ(ステップS49)、本処理を終了する。
【0101】
制御部4は、駐車場中心座標と入口情報が示す座標とが一致する駐車場の静的情報がある場合、即ち、駐車場情報保存処理において動的情報を保存したいずれかの駐車場の中心座標と入口情報が示す座標とが一致する場合(ステップS48;No)、各駐車場の動的情報が含む満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、各駐車場の中心座標に応じた地図画面内の位置に表示させ(ステップS50)、本処理を終了する。
なお、中心座標が無い場合も、入口情報が示す位置に駐車状況マークを表示する。
【0102】
制御部4は、他の駐車場の静的情報と一致する(同一の)駐車場中心座標を含む駐車場の静的情報がある場合、即ち、駐車場情報保存処理において保存した複数の駐車場のうち、複合駐車場を構成する駐車場がある場合(ステップS47;Yes)、駐車場情報管理テーブルを生成する(ステップS51)。
【0103】
ステップS51における駐車場情報管理テーブルの生成は、まず、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した各駐車場の動的情報と当該各駐車場の静的情報とを対応付けた駐車場情報を示すレコードが複数集まって構成された駐車場情報管理テーブルを記憶部1fに生成する。この駐車場情報管理テーブルを生成する際、各レコードに整理番号を付す。そして、中心座標が他の駐車場と一致する静的情報を有するレコード、即ち、複合駐車場を構成する駐車場のレコードには同一フラグを設定すると共に、同一フラグが設定された場合には中心座標が一致する他の駐車場の駐車場IDを付加する。(ステップS51)。
【0104】
図12に、本第1実施形態における駐車場情報管理テーブルの例を示す。
図12に示すように、駐車場情報管理テーブルは、整理番号と、駐車場IDと、駐車場IDに対応する駐車場の動的情報としての満空情報と、駐車場IDに対応する駐車場の静的情報としての中心座標、入口情報(入口座標)1〜15、車両制限、設備状況、営業時間と、同一フラグを同一駐車場IDとから成るレコードが、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した駐車場の数分だけ集まって構成されている。
【0105】
同一フラグには、中心座標が他の駐車場と一致する静的情報を有する場合、即ち、複合駐車場を構成する駐車場のレコードである場合には1が設定される。
また、同一駐車場IDには、同一フラグが1に設定された場合において中心座標が一致する他の駐車場の駐車場IDが格納される。
【0106】
制御部4は、駐車場情報管理テーブルを生成した後(ステップS51後)、生成した駐車場情報管理テーブルにおいて参照するレコードを示す整理番号(参照整理番号)mを1に設定する(ステップS52)。
【0107】
制御部4は、参照整理番号mのレコードには同一フラグが1に設定されているか否かを判別し(ステップS53)、同一フラグが1に設定されていない場合、即ち、同一フラグが0である場合(ステップS53;No)、第1駐車状況マーク表示処理を実行する(ステップS54)。一方、制御部4は、参照整理番号mのレコードには同一フラグが1に設定されている場合(ステップS53;Yes)、第2駐車状況マーク表示処理を実行する(ステップS55)。
【0108】
制御部4は、ステップS54又はS55後、参照整理番号mが駐車場情報管理テーブルを構成するレコードの総数M、即ち、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した駐車場の総数と一致するか否かを判別し(ステップS56)、一致しない場合(ステップS55;No)、参照整理番号mに1を加算して(ステップS57)、ステップS53に戻る。
【0109】
制御部4は、参照整理番号mが駐車場情報管理テーブルを構成するレコードの総数M、即ち、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した駐車場の総数と一致する場合(ステップS56;Yes)、駐車場情報表示処理を実行し(ステップS58)、本処理を終了する。
【0110】
図13に、ステップS54において実行される第1駐車状況マーク表示処理のフローチャートを示す。
【0111】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの中心座標と当該レコードの各入口情報が示す座標とを比較し、中心座標と全ての入口情報が示す座標とが異なるか否かを判別する(ステップS61)。すなわち入口情報1〜15のうち、中心座標と一致するものがないかを判別する。
【0112】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの中心座標と当該レコードの全ての入口情報が示す座標とが異なる場合(ステップS61;Yes)、当該レコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、各入口情報が示す座標に応じた地図画面内の位置に表示させ(ステップS62)、本処理を終了する。
【0113】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの中心座標と当該レコードの全ての入口情報が示す座標とが異ならない場合(ステップS61;No)、当該レコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、中心座標に応じた地図画面内の位置に表示させ(ステップS63)、本処理を終了する。
【0114】
図14に、ステップS55において実行される第2駐車状況マーク表示処理のフローチャートを示す。本処理は、同一フラグが1に設定され、複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークの表示処理である。
【0115】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと、当該レコードの同一駐車場IDが示す駐車場IDのレコード(参照整理番号mのレコードと中心座標が一致するレコード、以下、一致レコードとも称す。)と、を参照し、これら各レコードの入口情報(入口情報1〜15)に中心座標が含まれているか、即ち、各レコードには中心座標と一致する入口情報が示す座標が含まれているか否かを判別する(ステップS71)。
【0116】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードのそれぞれは、中心座標と一致する入口情報が示す座標が含まれている場合(ステップS71;Yes)、参照整理番号mのレコードの満空情報と、一致レコードの満空情報とが異なるか否かを判別する(ステップS72)。
【0117】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの満空情報と、一致レコードの満空情報とが異なる場合(ステップS72;Yes)、参照整理番号mのレコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークと、一致レコードの満空情報と応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークとを、地図が面上のこれら各レコードにおいて同一の中心座標に応じた同一表示位置に重ねて表示させ(ステップS73)、本処理を終了する。
【0118】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの満空情報と、一致レコードの満空情報とが異ならない場合、即ち同一の満空情報である場合(ステップS72;No)、参照整理番号mのレコードの満空情報及び一致レコードの満空情報に応じた駐車状況マークを、地図画面上の参照整理番号mのレコードの中心座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS74)、本処理を終了する。
【0119】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードのそれぞれは、中心座標と一致する入口情報が示す座標がそれぞれない場合(ステップS71;No)、参照整理番号mのレコードと一致レコードとは互いに同一の入口情報が示す座標をが有しているか否かを判別する(ステップS75)。
【0120】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードとが互いに同一の入口情報が示す座標を有している場合(ステップS75;Yes)、参照整理番号mのレコードの満空情報と一致レコードの満空情報とが異なるか否かを判別する(ステップS76)。
【0121】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの満空情報と一致レコードの満空情報とが異なる場合(ステップS76;Yes)、参照整理番号mのレコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークと、一致レコードの満空情報と応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークとを、地図画面上の同一の入口情報が示す座標に応じた同一表示位置に重ねて表示させ(ステップS77)、本処理を終了する。
【0122】
制御部4は、参照整理番号mのレコードの満空情報と一致レコードの満空情報とが異ならない場合、即ち同一の満空情報である場合(ステップS76;No)、参照整理番号mのレコードの満空情報及び/又は一致レコードの満空情報に応じた駐車状況マークを、地図画面上の同一の入口情報が示す座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS78)、本処理を終了する。
【0123】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードとが互いに同一の入口情報が示す座標を有していない場合(即ち、参照整理番号mのレコードの各入口情報が示す座標と一致レコードの各入口情報が示す座標とが異なる場合)(ステップS75;No)、参照整理番号mのレコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の参照整理番号mのレコードの各入口情報が示す座標に応じた表示位置に表示させ、また、一致レコードの満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の一致レコードの各入口情報が示す座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS79)、本処理を終了する。
【0124】
図15に、地図画面上に表示される駐車状況マークの例を示す。
図15(a)に、満空情報が空車である場合の駐車状況マーク(空車マーク)P1を示す。図15(b)に、満空情報が混雑である場合の駐車状況マーク(混雑マーク)P2を示す。図15(c)に、満空情報が満車である場合の駐車状況マーク(満車マーク)P3を示す。
【0125】
図15に示すように、各駐車状況マークP1、P2、P3の大きさの関係は、空車マークP1、混雑マークP2、満車マークP3の順番に大きさが大きくなる関係であり、駐車している台数が多くなる程、駐車状況マークの大きさを大きくし、駐車台数に応じた混雑状況を視覚的に把握しやすいものとする。また、各駐車状況マークP1、P2、P3の色の関係は、それぞれ互いに異なる色である。例えば、空車マークP1を青色、混雑マークP2をオレンジ色、満車マークP3を赤色に設定し、駐車台数に応じた混雑状況を視覚的に区別しやすいものとする。
【0126】
図16に、駐車状況マークを同一表示位置に表示させた場合の例を示す。
図16に示すように、駐車状況マークP1、P2、P3を地図画面上の同一の位置情報に応じた同一表示位置に表示する際、地図画面が2次元形式で表示されている場合には平面的に入れ子状で表示させる。この入れ子状とは、大きなものから小さなものへ順次重ねて組み入れた状態をいう。例えば、各駐車状況マークP1、P2、P3の大きさの関係が空車マークP1、混雑マークP2、満車マークP3の順番に大きさが大きくなる関係である場合には、換言すると、最も内側の空車マークP1と、中間の混雑マークP2と、外側の満車マークP3とが所定の位置座標を中心とする同心円状位置に重ねて配置された状態である。なお、地図画面が3次元形式で表示されている場合には、駐車状況マークを大きなものから小さなものへ順次重ねた状態で表示してもよい。
従って、同一の位置に満空情報を示す駐車状況マークを表示させる際でも、各駐車状況マークが示す満空情報の視認が可能となる。
【0127】
図17に、ステップS58において実行される第1実施形態における駐車場情報詳細表示処理のフローチャートを示す。
【0128】
まず、図18に、ステップS54又はステップS55により表示部1eに表示される地図画面の例を示す。図18に示すように、地図画面G1には、各駐車場の満空情報を示す各種駐車状況マークA1〜A5が各位置情報に応じた位置に表示されているものとする。駐車状況マークA1、A2は、各種駐車状況マークが平面的に入れ子状に表示されている。
【0129】
制御部4は、地図画面G1上に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークが押下され選択されたか否か、即ち、選択された駐車状況マークに対応する駐車場の詳細情報の表示要求があるか否かを判別し(ステップS81)、駐車場の詳細情報の表示要求がない場合(ステップS81;No)、本処理を終了する。
【0130】
制御部4は、地図画面G1上に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークが押下され選択された場合、即ち、選択された駐車状況マークに対応する駐車場の詳細情報の表示要求がある場合(ステップS81;Yes)、選択された駐車場の詳細情報を含む地図画面を表示させ(ステップS82)、本処理を終了する。
【0131】
図19に、ステップS82において表示される駐車場の詳細情報を含む地図画面の例を示す。図19に示す地図画面G2は、駐車状況マークA1が選択された場合において表示される地図画面の例である。この地図画面G2には、選択された駐車状況マークA1に対応する駐車場の詳細情報のリストL1が表示されている。当該リストL1は、選択された駐車状況マークA1に対応する各駐車場IDが示す駐車場の静的情報に応じた駐車場の名称や動的情報に応じた満空情報等の詳細情報が表示されている。
なお、リストL1に表示された各駐車場を選択可能とし、当該選択された駐車場の情報、例えば、収容台数、車両制限、営業時間、設備情況、決済手段等の静的情報を表示してもよい。
【0132】
[第2実施形態]
第2実施形態に係る配信システムの構成、路側無線装置及び路側エリアの説明、車載器10の構成、駐車場DBの例、アップリンク情報の例、センター装置30の機能的構成、コンテンツ情報を配信する際におけるセンター装置30、路側無線装置20A、20B、車載器10の処理の流れ、駐車場情報保存処理は、第1実施形態と同一であるため、これらの図示及び説明は省略し、異なる動作部分のみ説明する。
【0133】
本第2実施形態における駐車場情報のうち、駐車場動的情報は、満空情報(駐車状況情報)が各駐車場IDが示す駐車場に設けられている入口毎(入口情報毎)の混雑状況を示している。図20に、本第2実施形態における駐車場動的情報のフォーマットの一例を示す。なお、駐車場静的情報、駐車場静的更新情報は、第1実施形態と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0134】
図20に示す駐車場動的情報は、載器10から指定された座標から最寄りの最大15箇所までの各駐車場の動的情報である。例えば、駐車場の総数(駐車場満空情報数)や各駐車場の動的情報に関する情報等である。
各駐車場の動的情報には、駐車場ID、開入口情報、設定情報、入口別の満空情報の総数を示す総満空情報数、当該駐車場IDが示す駐車場に設けられた入口毎に設定された駐車スペースに駐車している駐車台数に応じた混雑状況(満車、混雑、空車等の状態)や空き台数等を示す駐車状況情報としての満空情報が入口の数だけ含まれている。
【0135】
図21に、第2実施形態における駐車場情報表示処理のフローチャートを示す。
なお、図21に示す処理は制御部4がカーナビ制御部1a及びカーナビ部1内の各部と協働して実行するものとするが、カーナビ制御部1aがカーナビ部1内の各部と協働して実行するものであってもよい。
【0136】
図21に示すステップS101〜S107の処理は、第1実施形態において図11を参照して説明したステップS41〜S47と同一の処理であるため、ステップS101〜107の説明を省略する。
【0137】
制御部4は、互いに同一の駐車場中心座標を含む静的情報がない場合、即ち、駐車場情報保存処理において保存した全ての駐車場は、複合駐車場を構成する駐車場ではない場合(ステップS107;No)、各駐車場それぞれの駐車場IDを参照して、互いに下1桁(又は下2桁)を除く駐車場IDが同一の駐車場IDがあるか否かを判別して、複合駐車場を構成する駐車場があるか否かを判別し(ステップS108)、互いに下1桁(又は下2桁)を除く駐車場IDが同一の駐車場IDがない場合(ステップS108;No)、ステップS110に進む。
【0138】
制御部4は、他の駐車場の静的情報と一致する(同一の)駐車場中心座標を含む駐車場の静的情報がある場合、即ち、駐車場情報保存処理において保存した複数の駐車場のうち、複合駐車場を構成する駐車場がある場合(ステップS107;Yes)、又は、互いに下1桁(又は下2桁)を除く駐車場IDが同一の駐車場IDがある場合(ステップS108;Yes)、駐車場情報管理テーブルを生成する(ステップS109)。
【0139】
ステップS109における駐車場情報管理テーブルの生成は、まず、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した各駐車場の動的情報と当該各駐車場の静的情報とを対応付けた駐車場情報を示すレコードが複数集まって構成された駐車場情報管理テーブルを記憶部1fに生成する。この駐車場情報管理テーブルを生成する際、各レコードに整理番号を付す。そして、中心座標が他の駐車場と一致する静的情報を有するレコード、即ち、複合駐車場を構成する駐車場のレコードに同一フラグを設定すると共に、同一フラグが設定された場合には中心座標が一致する他の駐車場の駐車場IDを付加、又は、駐車場IDの下2桁を除く同一の駐車場IDと同じレコード、即ち、複合駐車場を構成する駐車場のレコードに同一フラグを設定すると共に、同一フラグが設定された場合には下1桁(又は下2桁)を除く駐車場IDが同じ駐車場IDを付加する。
【0140】
図22に、本第2実施形態における駐車場情報管理テーブルの例を示す。
図22に示すように、駐車場情報管理テーブルは、整理番号と、駐車場IDと、駐車場IDに対応する駐車場の動的情報としての入口情報毎の満空情報と、駐車場IDに対応する駐車場の静的情報としての中心座標、入口情報(入口座標)1〜15、車両制限、設備状況、営業時間と、同一フラグと同一駐車場IDとから成るレコードが、駐車場情報保存処理において動的情報を保存した駐車場の数分だけ集まって構成されている。
【0141】
同一フラグには、中心座標が他の駐車場と一致する静的情報を有する場合、又は、駐車場IDの下1桁(下2桁)を除く駐車場IDが他の下2桁を除く駐車場IDと同一である場合、即ち、複合駐車場を構成する駐車場のレコードである場合には1が設定される。
また、同一駐車場IDには、同一フラグが1に設定された場合において、中心座標が一致する駐車場の駐車場ID、又は、互いに下1桁(又は下2桁)を除く駐車場IDが同一の駐車場IDが格納される。
【0142】
制御部4は、駐車場情報管理テーブルを生成した後(ステップS109後)、生成した駐車場情報管理テーブルにおいて参照するレコードを示す整理番号(参照整理番号)mを1に設定する(ステップS110)。
【0143】
ステップS111〜S116の処理は、ステップS112、ステップS113、ステップS116の処理が第1実施形態と異なる以外、ステップS52〜S58と同一の処理であるため、ステップS111〜116の説明を省略する。
【0144】
図23に、ステップS112において実行される第3駐車状況マーク表示処理のフローチャートを示す。
【0145】
制御部4は、参照整理番号mのレコードに複数の入口情報があるか否かを判別し(ステップS121)、複数の入口情報がない場合(ステップS121;No)、ステップS124に進む。
【0146】
制御部4は、参照整理番号mのレコードに複数の入口情報がある場合(ステップS121;Yes)、参照整理番号mのレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報とは異なる入口情報の満空情報があるか否かを判別する(ステップS122)。
【0147】
制御部4は、参照整理番号mのレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報と異なる入口情報の満空情報がある場合(ステップS122;Yes)、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の参照整理番号mのレコードの中心座標に応じた同一表示位置に重ねて表示させ(ステップS123)、本処理を終了する。
【0148】
制御部4は、ステップS121;No後、又は、参照整理番号mのレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報と異なる入口情報の満空情報がない場合、即ち、全ての入口情報の満空情報が一致する場合(ステップS122;No)、各入口情報の満空情報に応じた駐車状況マークを、地図画面上の参照整理番号mのレコードの中心座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS124)、本処理を終了する。
【0149】
図24に、ステップS113において実行される第4駐車状況マーク表示処理のフローチャートを示す。本処理は、同一フラグが1に設定され、複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークの表示処理である。
【0150】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと、当該レコードの同一駐車場IDが示す駐車場IDのレコード(参照整理番号mのレコードと中心座標が一致するレコード、以下、一致レコードとも称す。)とを参照し(ステップS131)、これら各レコードの各入口情報の満空情報のうち他とは異なる満空情報があるか否かを判別する(ステップS132)。
【0151】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードの各入口情報の満空情報のうち異なる満空情報がある場合(ステップS132;Yes)、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の参照レコード又は一致レコードのいずれかのレコードの中心座標に応じた同一表示位置に重ねて表示させ(ステップS133)、本処理を終了する。
【0152】
制御部4は、参照整理番号mのレコードと一致レコードの各入口情報の満空情報のうち他とは異なる満空情報がない場合、即ち、参照整理番号mのレコードと一致レコードの全ての入口情報の満空情報が一致している場合(ステップS132;No)、各入口情報の満空情報に応じた駐車状況マークを、地図画面上の参照レコードの中心座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS134)、本処理を終了する。
【0153】
なお、地図画面上に表示される駐車状況マークの例は、図15及び図16に示した第1実施形態と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0154】
図25に、ステップS116において実行される第2実施形態における駐車場情報詳細表示処理のフローチャートを示す。
【0155】
まず、図18に示すように、地図画面G1には、各駐車場の満空情報を示す各種駐車状況マークA1〜A5が中心座標に対応する位置に表示されているものとする。駐車状況マークA1、A2は、各種駐車状況マークが平面的に入れ子状で表示されている。
【0156】
制御部4は、地図画面G1上に表示された駐車状況マークのうち、入力部1dのタッチパネル上においていずれかの駐車状況マークに対応する位置が押下されることにより駐車状況マークが選択されたか否か、即ち、選択された駐車状況マークに対応する駐車場の詳細情報の表示要求があるか否かを判別し(ステップS141)、駐車場の詳細情報の表示要求がない場合(ステップS141;No)、本処理を終了する。即ち、タッチパネルを有する入力部1dが地図画面内に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークの選択指示を受け付ける入力手段として機能する。
【0157】
制御部4は、地図画面G1上に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークが押下され選択された場合、即ち、選択された駐車状況マークに対応する駐車場の詳細情報の表示要求がある場合(ステップS141;Yes)、選択された駐車場の静的情報に基づいて、現在表示されている地図画面のエリアを当該選択された駐車場の位置情報が含まれるエリアに拡大する。駐車場の位置情報を中心としてエリアを拡大するようにしてもよい(ステップS142)。
【0158】
そして制御部4は、選択された駐車状況マークに対応する駐車場のレコードに複数の入口情報があるか否かを判別し(ステップS143)、複数の入口情報がない場合(ステップS143;No)、ステップS146に進む。
【0159】
制御部4は、選択された駐車状況マークに対応する駐車場のレコードに複数の入口情報がある場合(ステップS143;Yes)、選択された駐車状況マークに対応する駐車場のレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報と異なる入口情報の満空情報があるか否かを判別する(ステップS144)。
【0160】
制御部4は、選択された駐車状況マークに対応する駐車場のレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報と異なる入口情報の満空情報がある場合(ステップS144;Yes)、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の各入口情報が示す座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS145)、本処理を終了する。
【0161】
制御部4は、ステップS143;No後、又は、選択された駐車状況マークに対応する駐車場のレコードが有する各入口情報の満空情報において、他の入口情報の満空情報と異なる入口情報の満空情報がない場合、即ち、全ての入口情報の満空情報が一致する場合(ステップS144;No)、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークを、地図画面上の中心座標に応じた表示位置に表示させ(ステップS146)、本処理を終了する。
【0162】
図26に、ステップS145において表示される地図画面の例を示す。
図26に示す地図画面G3は、図18の地図画面G1上に表示された駐車状況マークA1が選択された場合に表示される地図画面の例である。
この地図画面G3には、選択された駐車状況マークA1に対応する駐車場の詳細情報のリストL1と、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークA1a、A1bが各入口情報が示す座標に応じた地図画面の位置に表示される。
なお、複数の入口情報がある場合であって入口別に駐車スペースが区画されている駐車場の場合、入口別に駐車スペースが分かれている旨を示す印として、区画線Dが地図画面上に表示される。
【0163】
図27に、ステップS146において表示される地図画面の例を示す。
図27に示す地図画面G4は、図18の地図画面G1上に表示された駐車状況マークA1が選択された場合に表示される地図画面の例である。
この地図画面G4には、選択された駐車状況マークA1に対応する駐車場の詳細情報のリストL1と、各入口情報の満空情報に応じて大きさ及び/又は色が異なる駐車状況マークA1が中心座標に応じた地図画面の位置に表示される。
【0164】
なお、本第2実施形態における駐車場情報詳細表示処理は、図17に示した第1実施形態における駐車場情報表示処理であってもよい。
【0165】
以上のように、第1実施形態及び第2実施形態によれば、形態が異なる複数の駐車場から構成される複合駐車場における満空情報(駐車状況情報)の表示を各駐車場に応じて把握しやすく表示でき、駐車場のへの案内及び情報表示の利便性及び信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0166】
【図1】配信システムの構成図である。
【図2】路側無線装置及び路側エリアを説明するための図である。
【図3】車載器の構成図である。
【図4】駐車場DBの例を示す図である。
【図5】アップリンク情報の例を示す図である。
【図6】センター装置の機能的構成図である。
【図7】図7(a)は駐車場動的情報、図7(b)は駐車場静的更新情報のそれぞれのフォーマットの一例を示す図である。
【図8】コンテンツ情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図9】コンテンツ情報を配信する際におけるセンター装置、路側無線装置、車載器の処理の流れを説明する図である。
【図10】駐車場情報保存処理のフローチャートである。
【図11】第1実施形態における駐車場情報表示処理のフローチャートである。
【図12】第1実施形態における駐車場情報管理テーブルの例を示す図である。
【図13】第1駐車状況マーク表示処理のフローチャートである。
【図14】第2駐車状況マーク表示処理のフローチャートである。
【図15】地図画面上に表示される駐車状況マークの例を示す図である。
【図16】駐車状況マークを同一表示位置に表示させた場合の例を示す図である。
【図17】第1実施形態における駐車場情報詳細表示処理のフローチャートである。
【図18】ステップS54又はステップS55により表示部1eに表示される地図画面の例を示す図である。
【図19】ステップS82において表示される駐車場の詳細情報を含む地図画面の例を示す図である。
【図20】第2実施形態における駐車場動的情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図21】第2実施形態における駐車場情報表示処理のフローチャートである。
【図22】第2実施形態における駐車場情報管理テーブルの例を示す図である。
【図23】第3駐車状況マーク表示処理のフローチャートである。
【図24】第4駐車状況マーク表示処理のフローチャートである。
【図25】第2実施形態における駐車場情報詳細表示処理のフローチャートを示す。
【図26】ステップS145において表示される地図画面の例を示す図である。
【図27】ステップS146において表示される地図画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0167】
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 入力部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 VICSモジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b DSRC通信部
3c 記憶部
3c1 アップリンク情報記憶領域
3d ETC処理部
3e ICカードI/F部
4 制御部
5 IP通信部
10 車載器
20A、20B 路側無線装置
20C 無線通信アクセスポイント
21 本体装置
22 アンテナ
30 センター装置
31 制御部
32 入力部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
40 無線通信デバイス
100 配信システム
A1〜A5、A1a、A1b 駐車状況マーク
C 車両
G1、G2、G3、G4 地図画面
L1 リスト
N1、N2、N3 ネットワーク
P1 空車マーク
P2 混雑マーク
P3 満車マーク
Z 相互通信エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段と、
前記駐車場ID情報及び当該各駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段と、
各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段と、
前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記受信された複数の第2の情報それぞれの駐車場ID情報と駐車場ID情報が一致する前記第1の情報のうち、互いに同一の位置情報を含む第1の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別する、
請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記駐車ID情報は、駐車場の形態に応じて異なる形態識別情報を含み、
前記制御手段は、
前記受信された複数の第2の情報それぞれに含まれる駐車場ID情報のうち、互いに前記形態識別情報を除く情報が同一の駐車場ID情報を含む第2の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別する、
請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記位置情報は、前記駐車場の代表位置を示す中心座標と前記駐車場に設けられた各入口の入口座標を含む入口情報とを含み、
前記制御手段は、
前記受信された複数の第2の情報それぞれの駐車場ID情報と駐車場ID情報が一致する第1の情報のうち、互いに同一の中心座標を含む第1の情報の駐車場ID情報が示す駐車場を、前記複合駐車場を構成する駐車場であると判別し、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報が当該互いに同一の中心座標と一致する入口座標を含む場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該互いに同一の中心座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる、
請求項2に記載の車載器。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報が、前記互いに同一の中心座標と一致する入口座標を含まず、互い同一の入口座標を含む場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該同一の入口座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる、
請求項4に記載の車載器。
【請求項6】
前記制御手段は、
前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の入口情報に含まれる入口座標が互いに異なる場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、前記地図画面上の当該各駐車場の入口情報に含まれる各入口座標に応じた位置に表示させる、
請求項5に記載の車載器。
【請求項7】
前記位置情報は、前記駐車場の代表位置を示す中心座標と前記駐車場に設けられた各入口の位置を示す入口座標を含む入口情報とを含み、
前記駐車状況情報は、前記入口座標毎に設定されており、
前記制御手段は、
前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場それぞれにおいて、当該各駐車場の各入口座標に対応する駐車状況情報のうち、他の入口座標の駐車状況情報とは異なる入口座標の駐車状況情報がある場合、前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された各駐車場の駐車状況マークを、当該複合駐車場を構成する駐車場として判別された複数の駐車場のうちいずれかの駐車場の前記中心座標に応じた前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる、
請求項3に記載の車載器。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記複合駐車場を構成する駐車場でないと判別された駐車場において、
当該駐車場の複数の入口座標に対する駐車状況情報のうち、他の入口座標の駐車状況情報とは異なる入口座標の駐車状況情報がある場合、当該駐車場の各入口座標の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせた駐車状況マークを、前記地図画面上の当該駐車場の中心座標に応じた同一表示位置に前記表示手段に表示させる、
請求項3又は7に記載の車載器。
【請求項9】
前記表示手段により前記地図画面上に表示された駐車状況マークのうち、いずれかの駐車状況マークの選択指示を受け付ける入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により前記同一表示位置に表示された駐車状況マークが選択された場合、当該駐車状況マークに対応する各駐車場の入口情報に含まれる入口座標の駐車状況情報が異なる場合、各入口座標の駐車状況情報に応じた各駐車状況マークを、前記地図画面上の当該各入口座標に応じた位置に表示させる、
請求項7又は8に記載の車載器。
【請求項10】
前記制御手段は、
複数の前記駐車状況マークを前記地図画面上の同一表示位置に表示させる際、当該複数の駐車状況マークを平面的に入れ子状で表示させる、
請求項1から9のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項11】
形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段、
前記駐車場ID情報及び当該駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段、
各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段、
を備えた車載器における駐車状況マークの表示方法において、
前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて、前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる、
駐車状況マークの表示方法。
【請求項12】
コンピュータを、
形態が異なる複数の駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の位置を示す位置情報を含む第1の情報を記憶する記憶手段、
前記駐車場ID情報及び当該各駐車場の駐車状況を示す駐車状況情報を含む第2の情報を受信する通信手段、
各駐車場の駐車状況を示す駐車状況マークを地図画面上に表示する表示手段、
前記受信された第2の情報に対応する駐車場が複合駐車場を構成する駐車場であるかを前記第1の情報を参照して判別し、当該判別の結果により前記複合駐車場を構成する駐車場として判別された駐車場の駐車状況マークを、各駐車場の駐車状況情報に応じて大きさ又は色を異ならせて、前記地図画面上の同一表示位置に前記表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−2347(P2010−2347A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162399(P2008−162399)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】