説明

防犯システム

【課題】地域の子供を地域で守るための防犯システムを提供する。
【解決手段】
被救援者が所持する測位機能及び緊急発報機能を有する携帯機2aからの発報を受信すると、救援を要請する緊急連絡メールを送信するセンタ装置1を備える。センタ装置は、携帯機から発報された位置情報を、住所(地区)を示す文字情報に変換するための経緯度住所変換手段と、近隣住民のメールアドレスと前記近隣住民の住所とを対応付けて記憶する住民登録テーブルと、携帯機を特定する情報と被救援者の個人情報を対応付けて記憶する被救援者登録テーブルと、緊急メールを一斉送信する近隣地区を記憶する近隣設定テーブルと、を備え、携帯機を特定する情報により特定された被救援者からの緊急発報を受信すると、携帯機から発報された位置情報に対応する住所に対応する近隣住民宛てに、その住所を示す文字情報を含み画像情報を含まない緊急メールを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防犯システムに関し、特にGPS等の位置検知手段と携帯電話メール等の情報伝達手段を利用した防犯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、身近な犯罪の増加により「安心・安全まちづくり」をテーマに地域(住民、自治体、警察、ボランティア、企業等)で防犯に取組んでいる背景があり、住民の防犯意識は高まっている。子供の連れ去り事件のような路上での犯罪被害から子供を救済する手段として、防犯ブザー、及びGPS携帯機を使用した救済サービスが実用化されている。
【0003】
防犯ブザーは、危険を感じたらキーホルダ状のブザーを鳴動させることで、犯罪者を怯ませたり、近隣の人に危険を知らせて,救済してもらうものである。一方、GPS携帯機を使用した救済サービスは主に警備会社等が提供していて、GPS携帯機からの発報信号を受けて、警備員が救済に出動するサービスである。
【0004】
この他、本発明に関連する従来技術として、GPS携帯電話からの緊急発報に基づき、センタからその端末に最も近い緊急対応機関ないし施設にメールなどで通報が行われるシステムが知られる(例えば、特許文献1参照)。
また、センタが携帯端末1の利用者の異常を検知すると、携帯端末1の位置情報に基づき携帯端末1近隣の携帯端末に緊急呼び出しを行うものが知られる(例えば、特許文献2参照)。
また、座標データを地図情報を参照して住所データに変換するものが知られる(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−298774号公報
【特許文献2】特開2003−109160号公報
【特許文献3】特開2002−209245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の防犯ブザーでは、ひとけのない場所では効果が低く、また住宅街であってもブザー音が玩具等の音とみなされ緊急事態の発生として認識されずに救済者が駆けつけない無いこともあるという問題がある。
また、警備会社のGPS携帯機では、救援までに時間がかかるほか、自治体サービスとしてはコストが高すぎるという問題がある。
また、特許文献2の技術は、救助が必要な利用者の近くにたまたまいた無関係な第3者に呼び出しを行うものであるが、その第3者のメールアドレスが得られなければ、既存の携帯電話サービスによるメールでは呼び出しを行うことができないという問題がある。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、発報者への迅速な救済を補助する、運用コストの低い防犯システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、被救援者が所持する測位機能及び緊急発報機能を有する携帯機からの発報を受信すると、救援を要請する緊急メールを送信するセンタ装置を備える防犯システムであって、センタ装置が、携帯機から発報された位置情報を、住所(地区)を示す文字情報に変換するための経緯度住所変換手段と、近隣住民のメールアドレスと前記近隣住民の住所とを対応付けて記憶する住民登録テーブルと、前記携帯機を特定する情報と前記被救援者の個人情報を対応付けて記憶する被救援者登録テーブルと、緊急メールを一斉送信する近隣地区を記憶する近隣設定テーブルと、を備え、前記携帯機を特定する情報により特定された被救援者からの緊急発報を受信すると、前記携帯機から発報された位置情報に対応する住所に対応する近隣住民宛てに、前記住所を示す文字情報を含み(画像情報を含まない)緊急メールを作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯機からの発報で、近隣の救済者が即座に駆けつける仕組みが実現する。これにより、路上犯罪が軽減された安全・安心な地域環境作りに貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
路上で子供等が犯罪(連れ去り、ひったくり、痴漢等)に巻き込まれそうになった際に助けを呼ぶ手段としてGPS位置検知機能搭載の携帯型通信装置(以下携帯機と略す)を携帯する。
危険が迫った際に携帯機の発報ボタンを押下することで助けを呼ぶ。その発報信号は携帯機の無線通信機能(携帯電話等)により無線基地局等を経由してセンタ装置に伝送される。
この発報時に携帯機からセンタ装置に伝送される情報内容には携帯機の位置情報(発報時に携帯機が測位した測位データ)が含まれている。尚、測位方式は単独測位或いはスナップトラック方式等の高精度測位で処理される。
発報信号を受信したセンタ装置は、携帯機の位置情報から近隣の登録者を住民登録テーブル(図2)等から選択して、その選択した近隣の登録者に対して、発報した携帯機の情報(現在位置を含む)を携帯電話メール等で送信する。
センタ装置から、緊急メールを受けた登録者(救済者)は、近隣で発生している事件(犯罪等)から子供等を救済するために事件現場へ駆けつける。
この結果、携帯機からの発報で、事件現場に近隣の救済者が大勢駆けつけることになり、地域の安全が確保される。(警察官が駆けつけるよりも早い対応が可能になる)
【実施例1】
【0011】
図1は本実施例の防犯システムの構成図である。1はセンタ装置、2aは子供等が携帯する携帯電話等の携帯機、2bは近隣住民等が携帯する携帯機、31a,31bは携帯電話基地局、32は携帯電話網、33は携帯電話網とインターネットを接続するゲートウェイ、34はGPS測位を高速に行うための測位補助装置、4はインターネット、5は近隣住民等の家庭にあるPC(パソコン)である。
【0012】
センタ装置1は自治体の庁舎等に設置され、インターネット4と光ファイバ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等で接続される。センタ装置1は、携帯機2a(もしくは測位補助装置34)から通知された経緯度値からなる位置情報を住所を示す文字情報に変換するための経緯度住所変換手段11と、近隣住民のメールアドレスやその他の個人項目と近隣住民の住所とを対応付けて記憶する住民登録テーブル12と、子供の携帯機2aを特定する情報(端末識別子、電話番号、メールアドレス等)と子供の個人情報を対応付けて記憶する子供登録テーブル13と、緊急メールを一斉送信する近隣地区を記憶する近隣設定テーブル14と、緊急メール作成手段15と、メール送受信手段16と、住民が住民登録テーブル12等に登録や編集などのアクセスを行うためのWWWサーバ17とを備える。
【0013】
経緯度住所変換手段11は、各地区を単純ポリゴン(辺が交差しないポリゴン)と見なしてその頂点の経緯度を格納する地区形状テーブル111と、各地区を経緯度で大まかに振り分けるための地区ブロックテーブル112とを備える。
地区ブロックテーブル112は図5に示すように、経緯度を等間隔(例えば1分)に分割してできるブロックを定義し、各ブロックに一部でも含まれる地区の地区番号を列挙する。地区はブロックに含まれるもの全てを列挙する必要は必ずしも無く、十分な判定精度が得られるのであれば含まれる面積がごく微小な地区は除外しても良い。例えば必要な判定誤差距離の2倍程度までブロックサイズを小さくすれば、列挙数の最大値を2に固定することができる。
地区形状テーブル111は図4に示すように、地区番号に対応付けて、地区の名称(住所)を示す文字列のポインタ、ポリゴンの複数の頂点の経緯度(例えば北緯35度42分22.773秒、東経135度30分10.005秒)を格納する。地区の分け方は行政区画に従うのが望ましい。地区の名称としては、住所に限らず、代表的な建造物、道路などのランドマークでもよく、或いは両方表記しても良い。また頂点の数は任意であるが、十分な判定精度が得られる数とし、上限を設けても良い。ただし、いずれの地区にも含まれない領域が生じないようにすることが重要で、隣接地区のポリゴンは、同一の頂点を用いるなどして密接、或いは僅かに重なるように配置することが望ましい。
【0014】
携帯機2aは発報ボタン21、GPS測位手段22を備えるが、携帯機2bはそれらを必ずしも備える必要はない。発報ボタンは発報のためだけの専用ボタンとしてもよく、他の機能との共用ボタンとし、長押し、或いは他のキー(例えばファンクションキー)との同時押下により発報ボタンとして機能するようにしても良い。測位補助装置34は、GPS衛星運行データ、および対象の携帯機を収容している基地局情報に基づき、対象の携帯機が捕捉すべきGPS衛星の拡散符号や受信タイミングの範囲等を算出して、対象の携帯機に通知する。
【0015】
次に動作を順を追って説明する。まず、携帯機2aは発報ボタン21を押下されると、測位補助装置34と通信し、拡散符号等の情報を取得する(ステップ01)。そしてその情報に基づき複数のGPS衛星からの信号を受信し、夫々の受信タイミング(拡散符号の位相差)を、計算結果の転送先情報とともに測位補助装置34に通知する(ステップ02)。測位補助装置34は取得した受信タイミングに基づき最も確からしい位置情報を計算し、その結果を携帯機2aを特定するための情報と共にセンタ装置1に通知する(ステップ03)。或いは、ステップ02において携帯機2aが自ら最も確からしい位置情報を計算し、ステップ03において携帯機2aからセンタ装置1に計算結果を通知しても良い。ステップ03におけるセンタ装置への通知方法としては、メール、http(Hyper Text Transfer Protocol)、或いはその他のプロトコルを用いることができる。
【0016】
センタ装置1は、ステップ03で通知された位置情報を取得すると、その通知が本当に子供登録テーブル13に登録された携帯機からのものか認証する(ステップ11)。認証方法として、メールの場合は送信元メールアドレス、httpの場合は送信元IPアドレスや携帯機に固有の端末識別子を用いることができるが、これらは偽装可能なため、任意文字列によるパスワードを併用することが望ましい。つまりパスワードが予め携帯機2aに記憶されており、ステップ02や03で携帯機特定情報の一部として自動的に送信される。
【0017】
センタ装置1は、認証に成功すると、経緯度住所変換手段11により、地区ブロックテーブル112を参照して取得した位置情報がどの地区ブロックに属するか判定する(ステップ12)。そして判定されたブロックで列挙されている全ての地区に対し、取得した位置情報の位置がポリゴンに含まれるか否かの判定(内外判定)を行い、1つの地区を抽出する(ステップ13)。内外判定のアルゴリズムとして、対象位置を頂点とする任意の半直線と、ポリゴンの各辺との交差回数が奇数の時に内部と判定する奇偶テストや、winding testなどを用いることができる。判定対象となる全ての位置において、1つ以上のポリゴンに含まれるようにポリゴンの頂点が設定されていることが望ましいが、もしいずれのポリゴンにも該当しないときは取得した位置情報に誤差程度の任意微小値を加算して再判定する。また複数のポリゴンが該当する場合、先に該当したポリゴンの地区を採用する。
【0018】
センタ装置1は、経緯度住所変換手段11により1つの地区を抽出すると、近隣設定テーブル14を参照してその隣接地区を取得する(ステップ14)。図6の近隣設定テーブル14ではテーブル中に地区の名称が記載されているが、実際のテーブルは全て地区番号で記憶される。そして抽出された地区および取得した隣接地区に登録されている住民を住民登録テーブルを参照して抽出する(ステップ15)。なお図2の住民登録テーブル12では、住民の位置情報が地区名で表示されているが、実際は地区番号で記憶される。
【0019】
すると緊急メール作成手段15が、ステップ15で抽出された住民のメールアドレスを宛先とし、ステップ13で抽出した地区の名称(発報場所)と、発報時刻、また場合によっては子供登録テーブルに記憶された該当する子供の氏名、年齢、性別、メッセージ等をメール本文中に記載したメールを作製する(ステップ16)。そしてメール送受信手段16が作製されたメールを送信する(ステップ17)。地区の名称は地区形状テーブル111を参照して取得し、子供の氏名等は子供登録テーブル13を参照して取得する。以下にセンタ装置から登録住民の携帯電話2b等に送信される緊急メールの本文の一例を示す。
発報者 :国際次郎/8歳/男
発報日時:2004.02.04 15:30
発報場所:中野区どこそこ3-14-20
【0020】
緊急メールを受信した登録住民が事件現場に駆けつけ、救援を行った後、登録住民の携帯電話2b等は、救援結果を記載したメールを緊急メールの送信元に返信することができる。センタ装置1はメール送受信手段16でこの返信メールを受信すると、先の緊急メールの宛先全員に転送する。なお、この転送メール中にて子供の氏名を記載し、先の緊急メールではあえて子供の氏名を記載しないようにしても良い。メール送受信手段16は返信メールを受付ける条件として、緊急メールの宛先からの返信であること、及び緊急メール送信からの経過時間若しくは返信メール累計数による上限を設ける。
【0021】
本実施例によれば、自分の子供からの緊急メールを受信しようとする保護者は必然的に住民登録テーブルに12に登録され、他の子供からの緊急メールも受信することとなり、地域の子供を地域で守る仕組みが確立される。特に緊急メールに子供の氏名を記載しないようにすれば、危ない目に逢っているのが自分の子供かもしれないと心配する親心から、より迅速な救援が期待できる。救援としては、路上にでて、あたりを見回して、危険な状況がないかどうか確認するだけでもよく、犯罪者に対して実力行使することは必ずしも想定しない。犯罪者は人の目を一番嫌がるので、路上に住民が出てくるだけで逃げだし、犯罪が未遂に終わったり、目撃証言が犯人逮捕に繋がったりすることが十分期待できる。
【実施例2】
【0022】
本実施例では、実施例1の機能に加え、親からの問合せに対し子供の位置情報を親にだけ通知する機能を有する。本実施例を概説すれば、
被検索者である子供にGPS位置検知機能搭載の携帯機(携帯電話)を携帯させる。
親は、学校、塾、遊び等に外出中の子供の現在位置を確認するために、携帯電話等からセンタ装置に接続し、子供の位置を問合わせる。
位置問合せを受けたセンタ装置は、携帯機に位置情報の問合せを行い、携帯機から現在位置の情報を取得する。
その際携帯機は、センタ装置からの問合せに応じて、現在位置を測位して、その取得した位置情報(経緯度情報)をセンタ装置に送信する。
携帯機から位置情報を取得したセンタ装置は、その位置情報を経緯度住所変換手段11を用いて文字列で表現した位置情報(地名等)に変換する。
センタ装置は、その変換された位置情報を検索者である親の携帯電話等に文字情報(画像を伴わないメール等)で提供する。
【0023】
以下本実施例の細部を説明するが、説明を省略されたものや、同一の符号を付された構成要素は、実施例1と同一であるとする。本実施例では、住民登録テーブル12’は、登録住民の子供を参照できるように項目として子供番号を備える。また各地区内で子供がいることが多いスポット(学校、公園、塾、駅など)を長方形領域で定義し、スポット名と対応付けて記憶するスポット領域テーブル18を新たに備える。
【0024】
次に動作を順を追って説明する。まず、親が携帯機2b、PC5等からメール或いはhttpを用いて位置問合せを行う(ステップ31)。メールを用いる場合、センタ装置1のメールアドレス宛てにタイトル、本文がない空のメールを送る。子供が複数いる場合は本文中に子供を特定するための番号、名前などを記載しても良い。この場合位置問合せに対する応答もメールで行われるが、位置問合せメールの送信元アドレスを偽装しても応答メールは正規の親宛てに届くので、セキュリティは確保できる。
【0025】
センタ装置1のメール送受信手段16が位置問合せメールを受信すると、その問合せが本当に住民登録テーブル12’に登録された親の携帯機からのものかステップ11と同じ要領で認証する(ステップ32)。ただし位置問合せがメールによる場合、先と同じ理由によりパスワードの併用は必ずしも必要ない。
【0026】
センタ装置1は、認証に成功すると、住民登録テーブル12’で該当した住民の該当する子供の携帯機に対して、位置問合せを行う(ステップ33)。問合せ方法としては、メール、http、或いはその他のプロトコルを用いることができ、メールであればメール送受信手段15、httpであればWWWサーバ17が位置問合せを受信する。
【0027】
その後実施例1のステップ02、03、11、12、13と同様の処理をステップ34〜38にて行う。ただしステップ36がhttpにより携帯機から位置情報を受信する場合ステップ11同様の認証は必要ない。
【0028】
次にセンタ装置1は、抽出された地区に含まれるスポット領域をスポット領域テーブル18を参照して抽出し、抽出されたスポット領域夫々について取得した位置情報の位置を含むかどうか判定する(ステップ39)。スポット領域は長方形の対角に相当する2組の経緯度で定義される長方形領域なので、内外判定は容易にできる。
【0029】
すると緊急メール作成手段15が、ステップ36で認証された住民のメールアドレスを宛先とし、ステップ13で抽出した地区の名称(発報場所)と、ステップ39で取得した位置を含むと判定されたスポット領域が存在する場合はそのスポット名(例えば落合第二小学校付近)、また場合によっては位置情報の取得時刻、子供の氏名等をメール本文中に記載したメールを作製する(ステップ40)。そしてメール送受信手段16が作製されたメールを送信する(ステップ41)。或いは位置問合せがhttpのgetメソッドで行われた場合、そのレスポンスとしてメールと同様の内容が記載されたhtmlデータをステップ40にて作成し、ステップ41にて送信する。図7に位置問合せの応答の携帯機2bでの表示例を示す。
【0030】
本実施例によれば、位置検索の応答を地図画像データで受信する方法では、45円/回、100回/月として4500円もの通信料がかかっていたのに対し、月に100回利用しても400円程度ですむので、通信料を気にせず必要なときに利用できる。
なお、本発明の実施の形態を通じて、位置見地手段としてGPSのような衛星による測位システムを用いた例を説明したが、電磁波の伝搬遅延時間を測定して位置を計算するものであればよく、例えば特開2001−141801のような測位システムを用いても本発明を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施例1の防犯システムの構成図
【図2】実施例1の住民登録テーブル
【図3】実施例1の子供登録テーブル
【図4】実施例1の地区形状テーブル
【図5】実施例1の地区ブロックテーブル
【図6】実施例1の近隣設定テーブル
【図7】実施例2の位置問合せの応答の表示例
【符号の説明】
【0032】
1:センタ装置(センタ)
11:経緯度住所変換手段、 12:住民登録テーブル、 13:子供登録テーブル
14:近隣設定テーブル、 15:緊急メール作成手段、 16:メール送受信手段
17:WWWサーバ17
2a,2b:携帯型通信装置(携帯機)
31a,31b:携帯電話基地局、 32:携帯電話網
33:ゲートウェイ、 34:測位補助装置
4:インターネット、 5:PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被救援者が所持する測位機能及び緊急発報機能を有する携帯機からの発報を受信すると、救援を要請する緊急メールを送信するセンタ装置を備える防犯システムであって、
センタ装置が、
携帯機から発報された位置情報を、住所を示す文字情報に変換するための経緯度住所変換手段と、
近隣住民のメールアドレスと前記近隣住民の住所とを対応付けて記憶する住民登録テーブルと、
前記携帯機を特定する情報と前記被救援者の個人情報を対応付けて記憶する被救援者登録テーブルと、
緊急メールを一斉送信する近隣地区を記憶する近隣設定テーブルと、を備え、
前記携帯機を特定する情報により特定された被救援者からの緊急発報を受信すると、前記携帯機から発報された位置情報に対応する住所に対応する近隣住民宛てに、前記住所を示す文字情報を含む緊急メールを作成することを特徴とする防犯システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−11695(P2006−11695A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−186195(P2004−186195)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】