説明

光送信モジュール、光送受信モジュール及び光通信装置

【課題】高周波信号の伝送特性を向上させた光送信モジュールを提供する。
【解決手段】光送信モジュール1Aは、ステム部5にサブマウント基板4が実装され、サブマウント基板4の上面に面発光型半導体レーザ素子2が実装される。サブマウント基板4は、面発光型半導体レーザ素子2が実装される素子実装ランド7が素子実装面6に形成されると共に、素子実装ランド7の下側に、第1の空気層形成凹部11が形成される。また、ステム部5は、第1の空気層形成凹部11に対向して第2の空気層形成凹部15が形成され、素子実装ランド7の下側には、第1の空気層形成凹部11と第2の空気層形成凹部15によって空気層16が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気信号を光信号に変換して出力する光送信モジュール、この光送信モジュールを備えた光送受信モジュール及び光通信装置に関する。詳しくは、差動駆動される面発光素子が実装される素子実装ランドの下側に空気層を形成することで、素子実装ランドの寄生容量を低減して、伝送線路の差動対称性を向上させるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
光モジュールの規格であるXFP(10Gigabit Small Form Factor Pluggable)モジュール等では、電気信号を光信号に変換して出力するため、半導体レーザ素子等を備えた光送信モジュールが実装されている。
【0003】
光送信モジュールは、CANパッケージを構成するステム部の上面にサブマウント基板を実装し、サブマウント基板に半導体レーザ素子を実装する構成となっている。そして、半導体レーザ素子として、面発光型半導体レーザ素子を使用する構成では、サブマウント基板の上面に面発光型半導体レーザ素子を実装して、焦点距離の調整を行っている。
【0004】
さて、XFPモジュールのように、データの転送速度が10Gbpsといった高速で光通信を行う構成では、高周波特性を向上させるため、面発光型半導体レーザ素子を差動駆動する構成が提案されている。
【0005】
このような光送信モジュールでは、サブマウント基板の上面に、面発光型半導体レーザ素子が実装される素子実装ランドが形成されると共に、素子実装ランド及び面発光型半導体レーザ素子と接続される一対の伝送線路が形成され、ステム部のリードとボンディングワイヤで接続される構成である(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特表2005−516404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
半導体レーザ素子を差動駆動する光送信モジュールでは、電気信号の伝送線路の電気配線長を調整することで、差動対称性が得られるようにしている。しかし、半導体レーザ素子が実装される素子実装ランドは、半導体レーザ素子と同等以上の大きさを有するので、素子実装ランドとステム部との間の寄生容量が大きく、完全な差動対称性を得るのは困難で、高周波信号の伝送特性が劣化するという問題がある。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、高周波信号の伝送特性を向上させた光送信モジュール、この光送信モジュールを備えた光送受信モジュール及び光通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するため、本発明に係る光送信モジュールは、電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、ステム部の上面に実装されると共に、ステム部に対する上面に、面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、一のリードと面発光素子の一方の電極を、素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、他のリードと面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路とを備え、面発光素子が差動駆動される光送信モジュールであって、素子実装ランドの下側に位置するサブマウント基板またはステム部の少なくとも一方に、サブマウント基板とステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の光送信モジュールでは、面発光素子は差動駆動され、電気信号を光信号に変換して出射する。面発光素子が実装される素子実装ランドは、電気信号の伝送線路を構成するが、素子実装ランドの下側に空気層が形成されることで、寄生容量が低減されている。
【0011】
本発明に係る光送受信モジュールは、光信号を送信する光送信モジュールと、光信号を受信する光受信モジュールと、電気信号の処理を行う回路基板とを備え、光送信モジュールは、電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、ステム部の上面に実装されると共に、ステム部に対する上面に、面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、一のリードと面発光素子の一方の電極を、素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、他のリードと面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路と、素子実装ランドの下側に位置するサブマウント基板またはステム部の少なくとも一方に、サブマウント基板とステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備え、面発光素子が差動駆動されることを特徴とする。
【0012】
本発明の光送受信モジュールでは、光送信モジュールで電気信号を光信号に変換して出力すると共に、光受信モジュールで光信号を受信して、電気信号に変換して出力する。
【0013】
光送信モジュールでは、電気信号を光信号に変換する面発光素子が実装される素子実装ランドは、電気信号の伝送線路を構成するが、素子実装ランドの下側に空気層が形成されることで、寄生容量が低減されている。
【0014】
本発明に係る光通信装置は、光信号を送受信する光送受信モジュールと、光送受信モジュールが搭載される主基板とを備えた光通信装置において、光送受信モジュールは、光信号を送信する光送信モジュールと、光信号を受信する光受信モジュールと、電気信号の処理を行う回路基板とを備え、光送信モジュールは、電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、記面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、ステム部の上面に実装されると共に、ステム部に対する上面に、面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、一のリードと面発光素子の一方の電極を、素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、他のリードと面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路と、素子実装ランドの下側に位置するサブマウント基板またはステム部の少なくとも一方に、サブマウント基板とステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備え、面発光素子が差動駆動されることを特徴とする。
【0015】
本発明の光通信装置では、光送受信モジュールにより光信号が送受信される。光送受信モジュールでは、光送信モジュールで電気信号を光信号に変換して出力すると共に、光受信モジュールで光信号を受信して、電気信号に変換して出力する。
【0016】
光送信モジュールでは、電気信号を光信号に変換する面発光素子が実装される素子実装ランドは、電気信号の伝送線路を構成するが、素子実装ランドの下側に空気層が形成されることで、寄生容量が低減されている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の光送信モジュールによれば、面発光素子が実装される素子実装ランドの下側に空気層を形成したので、素子実装ランドの寄生容量を低減することができる。これにより、電気信号の伝送経路における差動対称性が向上し、高周波信号の伝送特性を向上させることができる。
【0018】
本発明の光送受信モジュール及び光通信装置によれば、上述した光送信モジュールを備えることで、データの転送速度を向上させ、かつ安定した光通信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の光送信モジュール、光送受信モジュール及び光通信装置の実施の形態について説明する。
【0020】
<本実施の形態の光送信モジュールの構成例>
図1〜図3は本実施の形態の光送信モジュールの一例を示す構成図で、図1は本実施の形態の光送信モジュール1Aの要部構成を示す斜視図、図2は光送信モジュール1Aの要部構成を示す側断面図、図3は光送信モジュール1Aの全体構成を示す一部破断斜視図である。
【0021】
本実施の形態の光送信モジュール1Aは、TOSA(Transmitter Optical SubAssembly)と称され、面発光型半導体レーザ素子2とモニタ用フォトダイオード3を備える。面発光型半導体レーザ素子2とモニタ用フォトダイオード3は、所定の高さを有したサブマウント基板4を介してステム部5に実装されて、焦点距離が合わせられている。
【0022】
面発光型半導体レーザ素子(VCSEL)2は面発光素子の一例で、入力された電気信号を光信号に変換する。面発光型半導体レーザ素子2は、図示しない基板と垂直方向に共振器が形成されて、素子の表面側から光を出射する。また、本例の面発光型半導体レーザ素子2は、表面に電極としてアノード端子2aが形成されると共に、裏面に電極としてカソード端子2bが形成される。
【0023】
モニタ用フォトダイオード3は受光素子の一例で、素子の表面側から光が入射され、入射された光信号を電気信号に変換して出力する。本例のモニタ用フォトダイオード3は、表面に電極としてアノード端子3aとカソード端子3bが形成されている。
【0024】
サブマウント基板4は、ステム部5に対して上面が素子実装面6となり、素子実装面6の中心付近に素子実装ランド7が形成され、素子実装ランド7に面発光型半導体レーザ素子2が実装される。ここで、素子実装ランド7は、面発光型半導体レーザ素子2の実装時の位置ずれに対応するため、面発光型半導体レーザ素子2より大きなサイズを有する。
【0025】
また、サブマウント基板4は、素子実装面6の一方の端部側に第1の伝送線路8と第2の伝送線路9が形成される。第1の伝送線路8は、素子実装面6に形成された電極パッド8aが薄膜抵抗8bを介して素子実装ランド7と接続されることで構成され、素子実装ランド7に実装された面発光型半導体レーザ素子2のカソード端子2bが、第1の伝送線路8と接続される。
【0026】
第2の伝送線路9は、素子実装面6に形成された電極パッド9aと電極パッド9bが薄膜抵抗9cを介して接続され、面発光型半導体レーザ素子2のアノード端子2aと電極パッド9bがボンディングワイヤ9dを介して接続されることで構成され、面発光型半導体レーザ素子2のアノード端子2aが、第2の伝送線路9と接続される。
【0027】
ここで、第1の伝送線路8と第2の伝送線路9においては、後述するレーザドライバ側のインピーダンスが例えば100Ωで、これに対して面発光型半導体レーザ素子2のインピーダンスが例えば50Ωであるので、インピーダンスマッチングを図るために、薄膜抵抗8b,9cを備えている。
【0028】
また、第1の伝送線路8と第2の伝送線路9は、電気配線長が等しくなるようにパターン形状等が調整されている。
【0029】
更に、サブマウント基板4は、素子実装面6において素子実装ランド7を挟んだ他方の端部側にパッド10が形成され、パッド10にモニタ用フォトダイオード3が実装される。ここで、パッド10は、素子実装ランド7及び第1の伝送線路8,第2の伝送線路9とは電気的に独立している。
【0030】
サブマウント基板4は、素子実装ランド7の形成位置の下側に第1の空気層形成凹部11を備える。第1の空気層形成凹部11は、ステム部5に当接するサブマウント基板4の下面を、素子実装ランド7の大きさに合わせて凹状に開口して形成される。
【0031】
サブマウント基板4は、本例では、酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミック材で作製された第1絶縁層4aと第2絶縁層4bにより構成される。第1絶縁層4aは、所定の厚さを有した平板形状の基板で、上面が素子実装面6となって素子実装ランド7等の配線パターンが形成されると共に、下面に第2絶縁層4bが積層される。
【0032】
第2絶縁層4bは、所定の厚さを有した平板形状の基板が2分割された構成で、第1絶縁層4aの両端側の下面に積層されることで、素子実装ランド7の形成位置の下側が開口して、第1の空気層形成凹部11が形成される。
【0033】
ここで、サブマウント基板4の厚さは、本例では約200μmであるが、サブマウント基板4を第1絶縁層4aと第2絶縁層4bを積層した構成として第1の空気層形成凹部11を形成しても、強度上の問題は生じない。
【0034】
ステム部5は円板形状で、複数本のリード12を備える。複数本のリードの中の4本のリード12a〜12dは、ステム部5を貫通して取り付けられており、一方の端部となる上端がステム部5の上面から露出している。また、ステム部5は金属で作製され、各リード12a〜12dは、ガラス等の絶縁層13を介してステム部5に支持されて、ステム部5とは絶縁されている。
【0035】
サブマウント基板4は、ステム部5の上面の中心付近で、リード12aとリード12bの間及びリード12cとリード12dとの間に実装される。ここで、サブマウント基板4に形成された第1の伝送線路8の電極パッド8aとリード12aが近接し、電極パッド8aとリード12aはボンディングワイヤ14aによって接続される。
【0036】
同様に、サブマウント基板4に形成された第2の伝送線路9の電極パッド9aとリード12bが近接し、電極パッド9aとリード12bはボンディングワイヤ14bによって接続される。
【0037】
なお、面発光型半導体レーザ素子2と接続される第1の伝送線路8の電極パッド8aとリード12aを接続するボンディングワイヤ14a及び第2の伝送線路9の電極パッド9aとリード12bを接続するボンディングワイヤ14bは、本例ではそれぞれ2本ずつとする。
【0038】
また、サブマウント基板4に実装されたモニタ用フォトダイオード3のアノード端子3aとリード12cが近接し、アノード端子3aとリード12cはボンディングワイヤ14cによって接続される。同様に、モニタ用フォトダイオード3のカソード端子3bとリード12dが近接し、カソード端子3bとリード12dはボンディングワイヤ14dによって接続される。
【0039】
ステム部5は、サブマウント基板4の下側で、サブマウント基板4に形成された第1の空気層形成凹部11に対向した位置に第2の空気層形成凹部15を備える。第2の空気層形成凹部15は、サブマウント基板4が実装されるステム部5の上面の一部を、第1の空気層形成凹部11の大きさに合わせて凹状に開口して形成される。ここで、第2の空気層形成凹部15は、ステム部5を非貫通である。
【0040】
第1の空気層形成凹部11によって形成される空間と、第2の空気層形成凹部15によって形成される空間はつながっており、素子実装ランド7の下側には、サブマウント基板4とステム部5の間に空気層16が形成される。
【0041】
光送信モジュール1Aは、キャップ17とファイバ支持筐体18を備える。キャップ17はキャップ部材の一例で、端部に形成される窓部17bにレンズ17aを備えた円筒形状で、ステム部5に被せられる。レンズ17aは、モニタ用フォトダイオード3に向けて傾斜しており、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光を所定の透過率で透過すると共に、一部の光をモニタ用フォトダイオード3に向けて反射する。これにより、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光の一部がモニタ用フォトダイオード3に入射して、面発光型半導体レーザ素子2の発光量のモニタリングが行われる。
【0042】
ファイバ支持筐体18は、図示しない光ファイバを支持するスリーブ18aと、ステム部5に対する取付部18bと、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光を集光する集光レンズ18cを備える。
【0043】
ファイバ支持筐体18は、面発光型半導体レーザ素子2から出射される光の波長に対して所定の透過率を有した透明な樹脂で、スリーブ18aと取付部18bと集光レンズ18cが一体に形成される。
【0044】
スリーブ18aは、ファイバ支持筐体18の一端側に形成され、図示しない光ファイバのフェルールが着脱自在に挿抜される円筒状の空間を有する。取付部18bは、ファイバ支持筐体18の他端側に形成され、ステム部5に取り付けられたキャップ17に嵌る形状の空間を有する。取付部18bは、内部中央に面発光型半導体レーザ素子2と対向して集光レンズ18cが形成される。
【0045】
集光レンズ18cは、スリーブ18aに支持される図示しない光ファイバと同軸上に形成され、面発光型半導体レーザ素子2側に突出した凸レンズで、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光を、スリーブ18aで支持された光ファイバの端面に集光する。
【0046】
ここで、ファイバ支持筐体18の取付部18bの内径は、ステム部5に取り付けられたキャップ17の外径より若干大きく構成され、面発光型半導体レーザ素子2から出射される光の光軸に対して直交する方向に、ファイバ支持筐体18の位置を調整することが可能である。これにより、面発光型半導体レーザ素子2に対して、スリーブ18aで支持される光ファイバの光軸合わせが可能な構成となっている。
【0047】
<本実施の形態の光送信モジュールの製造工程例>
図4は本実施の形態の光送信モジュール1Aの製造工程の一例を示す説明図で、次に、光送信モジュール1Aの製造工程について説明する。
【0048】
まず、図4(a)に示すように、サブマウント基板4が非実装のステム部5に対して、図4(b)に示すように、上面の中心位置Oにドリル19を使用して所定の深さの穴を開ける。これにより、図4(c)に示すように、ステム部5に第2の空気層形成凹部15が形成される。
【0049】
次に、図4(d)に示すように、ステム部5の上面に、第1絶縁層4aと第2絶縁層4bが積層されて第1の空気層形成凹部11が形成されていると共に、素子実装面6に素子実装ランド7等の配線パターンが形成されたサブマウント基板4を実装する。
【0050】
ここで、サブマウント基板4は接合部材として銀ペーストを使用して実装されるが、サブマウント基板4とステム部5との間に塗布されている銀ペーストが、サブマウント基板4の実装時に第1の空気層形成凹部11側に回り込む場合がある。但し、ステム部5に第2の空気層形成凹部15が形成されていることで、第1の空気層形成凹部11側に回り込んだ銀ペーストは、ステム部5側の第2の空気層形成凹部15に入り込む構成となる。
【0051】
これにより、第1の空気層形成凹部11によって形成される空気層16の減少を防ぐことができる。
【0052】
次に、サブマウント基板4に形成された素子実装ランド7への面発光型半導体レーザ素子2の実装、パッド10へのモニタ用フォトダイオード3の実装、更に、ワイヤボンディングを行って、ステム部5に面発光型半導体レーザ素子2とモニタ用フォトダイオード3を実装する。
【0053】
更に、ステム部5にキャップ17を被せて、ステム部5の上面側を封止すると共に、ファイバ支持筐体18を、位置合わせを行って例えば紫外線硬化型の接着剤を使用してステム部5に接着固定する。
【0054】
以上の工程で、本実施の形態の光送信モジュール1Aが作製される。
【0055】
<本実施の形態の光送信モジュールの動作例>
次に、本実施の形態の光送信モジュール1Aの動作例について説明する。光送信モジュール1Aは、面発光型半導体レーザ素子2が差動駆動され、リード12aとリード12bの間に所定の駆動電圧が順バイアスで印加される。これにより、面発光型半導体レーザ素子2は、電気信号を光に変換して、図示しない発光点から出射する。
【0056】
面発光型半導体レーザ素子2から出射された光は、キャップ17のレンズ17aを透過し、ファイバ支持筐体18の集光レンズ18cに入射する。集光レンズ18cに入射した光は、スリーブ18aに挿入されて支持されている図示しない光ファイバの端面に集光することで、光ファイバに入射して伝送される。
【0057】
また、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光の一部は、キャップ17のレンズ17aで反射して、モニタ用フォトダイオード3に入射する。モニタ用フォトダイオード3に入射した光は電気信号に変換されて出力され、リード12c,12dを介して接続されている図示しない回路によって、面発光型半導体レーザ素子2の発光量のモニタリングが行われる。
【0058】
さて、第1の伝送線路8と第2の伝送勢路9は、差動対象性を得るために電気配線長が等しくなるように調整されている。また、第1の伝送線路8は、面発光型半導体レーザ素子2より面積が大きい素子実装ランド7が接続される。
【0059】
サブマウント基板4を構成する酸化アルミニウムの誘電率は約9であるので、素子実装ランド7の下側のサブマウント基板4が直接ステム部5に実装される構成では、素子実装ランド7の寄生容量が大きくなる。
【0060】
これに対して、本実施の形態の光送信モジュール1Aでは、素子実装ランド7の下側に、第1の空気層形成凹部11と第2の空気層形成凹部15によって空気層16を形成している。空気の誘電率は約1であるので、素子実装ランド7の下側に第1の空気層形成凹部11及び第2の空気層形成凹部15を備えて空気層16を形成することで、素子実装ランド7の寄生容量が低減される。
【0061】
また、ステム部5側に第2の空気層形成凹部15を形成することで、サブマウント基板4の実装時に、銀ペーストが第1の空気層形成凹部11に入り込むことで空気層16が減少し、寄生容量が大きくなることを防いでいる。なお、第2の空気層形成凹部15の深さが深い程、寄生容量は減少するが、ステム部5の構造上の制約等により、約0.3〜0.5mm程度の深さとすれば、寄生容量を低減させる効果を十分に得られる。
【0062】
これにより、面発光型半導体レーザ素子2に接続される第1の伝送線路8と第2の伝送線路9との差動対称性が向上し、第1の伝送線路8及び第2の伝送線路9における高周波信号の伝送特性が向上する。
【0063】
図5は伝送信号のアイダイヤグラムの比較例で、図5(a)は本実施の形態の光送信モジュール1Aにおけるアイダイヤグラムを示し、図5(b)は比較例として空気層形成凹部を備えていない従来の光送信モジュールにおけるアイダイヤグラムを示す。
【0064】
図5(b)に示すように、従来の光送信モジュールでは、素子実装ランドの寄生容量が大きいことにより、差動対称性が悪化することで、ジッターが増加している。これに対して、本実施の形態の光送信モジュール1Aでは、素子実装ランド7の寄生容量が低減することにより、第1の信号線路8と第2の信号線路9の差動対称性が向上することで、ジッターが少なくなって、高周波信号の伝送特性が向上していることが確認できる。
【0065】
<本実施の形態の光送受信モジュールの構成例>
次に、上述した光送信モジュール1Aを備えた光送受信モジュールについて説明する。
【0066】
図6は本実施の形態の光送受信モジュールの一例を示す構成図で、図6(a)は光送受信モジュール21Aの平面断面図、図6(b)は図6(a)に示す光送受信モジュール21AのA−A断面図である。
【0067】
本実施の形態の光送受信モジュール21Aは、光信号を送信する上述した光送信モジュール1Aと、光信号を受信する光受信モジュール23と、電気信号の処理を行う回路基板24と、筐体25を備える。
【0068】
光受信モジュール23は、ROSA(Receiver Optical SubAssembly)と称され、例えば、フォトダイオード等がステム部23aに実装される。ステム部23aは、フォトダイオードと接続される複数本のリード23bを備え、各リード23bがステム部23aの後面から突出している。また、受信モジュール23は、図示しない光ファイバを支持するスリーブと、集光レンズ等を有したファイバ支持筐体23cがステム部23aに取り付けられる。
【0069】
回路基板24は、リジット基板26と、フレキシブル基板27a〜27cを備え、例えばリジット基板26とフレキシブル基板27a〜27cが一体に構成されたフレックスリジット基板である。なお、回路基板24としては、リジット基板26にフレキシブル基板27a〜27cが半田付けで接続される構成でもよい。
【0070】
回路基板24は、リジット基板26の一端側に、光送信モジュール1Aと光受信モジュール23に対応して、第1のフレキシブル基板である2本のフレキシブル基板27a,27bを備える。また、リジット基板26の他端側に、後述するホストボード等と接続される第2のフレキシブル基板であるフレキシブル基板27cを備える。
【0071】
リジット基板26は、光送信モジュール1Aを動作させるための送信側回路部として、例えば、駆動回路であるレーザドライバICや、バイアス回路、APC回路等を構成する単数あるいは複数のIC(Integrated Circuit)チップ26a等が搭載される。また、リジット基板26は、光受信モジュール23を動作させるための受信側回路部として、増幅回路であるLA(Limiting Amplifier)−ICや、受信光パワー検出回路等を構成する単数あるいは複数のICチップ26b等が搭載される。なお、増幅回路としてLA−ICは一例で、LA−ICが搭載されない構成でもよい。
【0072】
フレキシブル基板27a〜27cは、例えば、図1に示すように、一方の面は信号配線層でマイクロストリップライン27Sが形成され、他方の面は接地導体層で所定のGNDパターン27Gが形成されることで、インピーダンスコントロールを行っている。そして、フレキシブル基板27aには、図1で説明した光送信モジュール1Aの各リード12が半田付けにより接続され、フレキシブル基板27bには光受信モジュール23のリード23bが半田付けにより接続される。なお、インピーダンスコントロールラインは、GNDパターン等によらずに形成することも可能である。
【0073】
筐体25は、光送信モジュール1A、光受信モジュール23及び回路基板24が取り付けられる。筐体25は、光送信モジュール1Aのファイバ支持筐体18に対応してコネクタ部25aが形成されると共に、光受信モジュール23のファイバ支持筐体23cに対応してコネクタ部25bが形成される。
【0074】
また、筐体25は、内部に回路基板24のリジット基板26が固定され、筐体25の他端側から外部接続用にフレキシブル基板27cが露出する。ここで、光送信モジュール1Aとリジット基板26はフレキシブル基板27aで接続され、光受信モジュール23とリジット基板26はフレキシブル基板27bで接続されているので、筐体25に固定される光送信モジュール1A及び光受信モジュール23と、リジット基板26の位置の誤差は、フレキシブル基板27a,27bの変形で吸収される。
【0075】
<本実施の形態の光通信装置の構成例>
次に、上述した光送受信モジュール21Aを備えた光通信装置としてのネットワークカードについて説明する。
【0076】
図7は本実施の形態のネットワークカードの一例を示す斜視図である。本実施の形態のネットワークカード31Aは、図6で説明した光送受信モジュール21Aと、ホストボード32を備える。
【0077】
ホストボード32は主基板の一例で、一端側に光送受信モジュール21Aが実装される。ホストボード32は、一端にベゼル32aが取り付けられ、光送受信モジュール21Aのコネクタ部25a,25bがベゼル32aに露出するように実装される。
【0078】
また、ホストボード32は、他端側に例えばPHY(Physical layer)用チップ33と、MAC(Media Access Control)用チップ34等が実装される。なお、例えば、PHY用チップをホストボードに搭載せずに光送受信モジュール21Aに搭載し、光送受信モジュール21Aが直接MAC用チップ34に接続される構成でもよい。更に、ホストボード32は、一方の側端にPCI−Express等のカードエッジコネクタ35を備える。
【0079】
ネットワークカード31Aでは、ホストボード32と光送受信モジュール21Aの電気的接続は、光送受信モジュール21Aに備えたフレキシブル基板27cにより行われる。フレキシブル基板27cは、例えば、ホストボード32に形成された所定の電極パッドに半田付けによって接続される。なお、ホストボード32にコネクタを備え、フレキシブル基板27cをコネクタに接続する構成としてもよい。
【0080】
ネットワークカード31Aは、パーソナルコンピュータ等の拡張スロットに搭載され、カードエッジコネクタ35がパーソナルコンピュータ側のコネクタと接続される。
【0081】
さて、光送受信モジュール21Aは、上述したように、コネクタ部25a,25bをベゼル部32aに露出させるが、コネクタ部25a,25bの端面を所定の位置に揃えるように実装すれば、外観性が向上する。但し、各部の寸法上の誤差により、光送受信モジュール21Aのホストボード32上での位置に誤差が生じる。
【0082】
そこで、本実施の形態のネットワークカード31Aでは、ホストボード32と光送受信モジュール21Aの電気的接続を、光送受信モジュール21Aに備えたフレキシブル基板27cにより行うことで、光送受信モジュール21Aのホストボード32上での位置の誤差を、フレキシブル基板27cの変形で吸収する。
【0083】
これにより、ネットワークカード31Aでは、光送受信モジュール21Aを、コネクタ部25a,25bの端面が所定の位置に揃うように実装することができ、外観性が向上する。
【0084】
また、光送受信モジュール21Aにおいて、図6(a)に示すように、光送信モジュール1Aはフレキシブル基板27aでリジット基板26と接続され、光受信モジュール23はフレキシブル基板27bでリジット基板26に接続される。これにより、光ファイバのコネクタを挿抜する際の衝撃をフレキシブル基板27a,27bで吸収して、リジット基板26に伝わらないようにすることができる。
【0085】
次に、本実施の形態のネットワークカード31Aの動作について説明する。ネットワークカード31Aは、光送受信モジュール21Aのコネクタ部25a,25bに図示しない光ファイバが接続され、外部の情報通信機器等との間でデータの送受信が光信号によって行われる。
【0086】
まず、データを送信する動作について説明すると、ネットワークカード31Aは、パーソナルコンピュータ等の拡張スロットに接続されたカードエッジコネクタ35を介して、送信されるデータが入力される。
【0087】
送信されるデータは、MAC用チップ34及びPHY用チップ33等により処理が行われ、フレキシブル基板27cを介して光送受信モジュール21Aの回路基板24に入力される。
【0088】
光送受信モジュール21Aは、回路基板24のリジット基板26に実装されたレーザドライバIC等のICチップ26a等により、送信されるデータの処理を行い、フレキシブル基板27aを介して光送信モジュール1Aの面発光型半導体レーザ素子2に出力する。
【0089】
面発光型半導体レーザ素子2は、送信されるデータに応じた電気信号を光信号に変換して出射する。これにより、面発光型半導体レーザ素子2から出射された光信号は図示しない光ファイバを伝送され、外部の情報通信機器に対してデータの送信が行われる。
【0090】
さて、ネットワークカード31Aに搭載される光送信モジュール1Aは、図1等で説明したように、面発光型半導体レーザ素子2が実装される素子実装ランド7の下側に空気層16を形成することで、素子実装ランド7の寄生容量を低減して、信号線路における差動対称性を向上させている。
【0091】
これにより、1Gbps〜10Gbpsを超えるような高周波信号の伝送特性が向上しており、通信の品質を劣化させることなく、データの転送速度を向上させることができる。
【0092】
データを受信する動作について説明すると、ネットワークカード31Aは、外部の情報通信機器から送信され、図示しない光ファイバを伝送された光信号が、光送受信モジュール21Aの光受信モジュール23に入射する。
【0093】
光受信モジュール23に入射した光信号は電気信号に変換され、フレキシブル基板27bを介して回路基板24に入力される。光送受信モジュール21Aは、回路基板24のリジット基板26に実装された増幅回路等のICチップ26b等により受信したデータの処理を行い、フレキシブル基板27cを介してホストボード32に出力する。
【0094】
そして、受信したデータは、MAC用チップ34及びPHY用チップ33等により処理が行われ、カードエッジコネクタ35を介してパーソナルコンピュータ等に出力される。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、高速で光通信を行うネットワークカード等に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本実施の形態の光送信モジュールの一例を示す構成図である。
【図2】本実施の形態の光送信モジュールの一例を示す構成図である。
【図3】本実施の形態の光送信モジュールの一例を示す構成図である。
【図4】本実施の形態の光送信モジュールの製造工程の一例を示す説明図である。
【図5】伝送信号のアイダイヤグラムの比較例を示す説明図である。
【図6】本実施の形態の光送受信モジュールの一例を示す構成図である。
【図7】本実施の形態のネットワークカードの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0097】
1A・・・光送信モジュール、2・・・面発光型半導体レーザ素子、2a・・・アノード端子、2b・・・カソード端子、3・・・モニタ用フォトダイオード、3a・・・アノード端子、3b・・・カソード端子、4・・・サブマウント基板、4a・・・第1絶縁層、4b・・・第2絶縁層、5・・・ステム部、6・・・素子実装面、7・・・素子実装ランド、8・・・第1の伝送線路、8a・・・電極パッド、8b・・・薄膜抵抗、9・・・第2の伝送線路、9a・・・電極パッド、9b・・・電極パッド、9c・・・薄膜抵抗、9d・・・ボンディングワイヤ、10・・・パッド、11・・・第1の空気層形成凹部、12a〜12d・・・リード、13・・・絶縁層、14a〜14d・・・ボンディングワイヤ、15・・・第2の空気層形成凹部、16・・・空気層、17・・・キャップ、17a・・・レンズ、18・・・ファイバ支持筐体、18a・・・スリーブ、18b・・・取付部、18c・・・集光レンズ、21A・・・光送受信モジュール、23・・・光受信モジュール、24・・・回路基板、25・・・筐体、26・・・リジット基板、27a〜27c・・・フレキシブル基板、31A・・・ネットワークカード、32・・・ホストボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、
前記面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、
前記ステム部の上面に実装されると共に、前記ステム部に対する上面に、前記面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、
一の前記リードと前記面発光素子の一方の電極を、前記素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、
他の前記リードと前記面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路とを備え、
前記面発光素子が差動駆動される光送信モジュールであって、
前記素子実装ランドの下側に位置する前記サブマウント基板または前記ステム部の少なくとも一方に、前記サブマウント基板と前記ステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備えた
ことを特徴とする光送信モジュール。
【請求項2】
前記空気層形成凹部は、前記素子実装ランドの大きさ以上の開口を有して構成される
ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
【請求項3】
前記第1の伝送線路及び前記第2の伝送線路を構成する配線パターンが前記サブマウント基板の上面に形成され、
前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路の電気配線長が等しくなるように構成された
ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
【請求項4】
前記空気層形成凹部は、前記サブマウント基板と前記ステム部の双方に形成され、前記サブマウント基板を前記ステム部に固定する接合部材が、前記ステム部に形成された空気層形成凹部に入り込むようにした
ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
【請求項5】
入射した光を電気信号に変換する受光素子を前記サブマウント基板に備えると共に、
前記面発光素子から出射された光の一部を前記受光素子へ入射させる光路形成部材を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
【請求項6】
前記光路形成部材は、前記ステム部を封止するキャップ部材の窓部に取り付けられ、前記面発光素子から出射された光を透過すると共に、前記面発光素子から出射された光の一部を反射して、前記受光素子に入射させるレンズ部材である
ことを特徴とする請求項5記載の光送信モジュール。
【請求項7】
光ファイバを支持するスリーブと、前記面発光素子から出射された光を集光する集光レンズと、前記ステム部に対する取付部を有したファイバ支持筐体が前記ステム部に取り付けられた
ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
【請求項8】
光信号を送信する光送信モジュールと、
光信号を受信する光受信モジュールと、
電気信号の処理を行う回路基板とを備え、
前記光送信モジュールは、
電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、
前記面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、
前記ステム部の上面に実装されると共に、前記ステム部に対する上面に、前記面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、
一の前記リードと前記面発光素子の一方の電極を、前記素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、
他の前記リードと前記面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路と、
前記素子実装ランドの下側に位置する前記サブマウント基板または前記ステム部の少なくとも一方に、前記サブマウント基板と前記ステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備え、
前記面発光素子が差動駆動される
ことを特徴とする光送受信モジュール。
【請求項9】
前記回路基板は、
前記光送信モジュール及び前記光受信モジュールと接続される第1のフレキシブル基板と、
外部機器と接続される第2のフレキシブル基板と、
前記第1のフレキシブル基板及び前記第2のフレキシブル基板と接続され、送信側回路部及び受信側回路部が実装されたリジット基板とを備えた
ことを特徴とする請求項8記載の光送受信モジュール。
【請求項10】
光信号を送受信する光送受信モジュールと、
前記光送受信モジュールが搭載される主基板とを備えた光通信装置において、
前記光送受信モジュールは、
光信号を送信する光送信モジュールと、
光信号を受信する光受信モジュールと、
電気信号の処理を行う回路基板とを備え、
前記光送信モジュールは、
電気信号を光信号に変換して出射する面発光素子と、
前記面発光素子に電気信号を供給する複数本のリードを有したステム部と、
前記ステム部の上面に実装されると共に、前記ステム部に対する上面に、前記面発光素子が実装される素子実装ランドが形成されたサブマウント基板と、
一の前記リードと前記面発光素子の一方の電極を、前記素子実装ランドを介して接続する第1の伝送線路と、
他の前記リードと前記面発光素子の他方の電極を接続する第2の伝送線路と、
前記素子実装ランドの下側に位置する前記サブマウント基板または前記ステム部の少なくとも一方に、前記サブマウント基板と前記ステム部との間に空気層を形成する空気層形成凹部を備え、
前記面発光素子が差動駆動される
ことを特徴とする光通信装置。
【請求項11】
前記回路基板は、
前記光送信モジュール及び前記光受信モジュールと接続される第1のフレキシブル基板と、
前記主基板と接続される第2のフレキシブル基板と、
前記第1のフレキシブル基板及び前記第2のフレキシブル基板と接続され、送信側回路部及び受信側回路部が実装されたリジット基板とを備えた
ことを特徴とする請求項10記載の光通信装置。
【請求項12】
前記回路基板は、前記第1のフレキシブル基板及び前記第2のフレキシブル基板と、前記リジット基板が一体に形成されたフレックスリジット基板で構成される
ことを特徴とする請求項11記載の光通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−123739(P2007−123739A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−317099(P2005−317099)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】