説明

内燃機関の排気再循環装置

【課題】構造の複雑化を抑えつつも、EGRクーラーに堆積したデポジットの洗浄を的確に行うことのできる排気再循環装置を提供する。
【解決手段】EGRクーラー14に流される再循環排気中に燃料を添加するデポジット洗浄用燃料添加弁16を設け、再循環排気中に添加した燃料でEGRクーラー14に堆積したデポジットを洗い流すようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気を吸気中に再循環させるとともに、その再循環させる排気を冷却するEGRクーラーの設けられた内燃機関の排気再循環装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載等の内燃機関に採用される装置として、排気の一部を吸気中に再循環させる排気再循環装置(EGR装置)が知られている。こうしたEGR装置には、再循環させる排気を冷却するためのEGRクーラーが設置されることがある。EGRクーラーの内部は、放熱面積を増やすために入り組んだラビリンス構造とされており、排気に含まれるデポジットが各所に堆積することがある。
【0003】
そこで従来、特許文献1に見られるような、EGRクーラーに新気を逆流させることで、EGRクーラーに堆積したデポジットを洗浄するEGR装置が提案されている。
図4に示すように、この従来のEGR装置の適用される内燃機関の吸気通路50には、その上流から順に、吸入した新気を浄化するエアクリーナー51、ターボチャージャー52のコンプレッサー53、過給に伴う断熱圧縮で昇温した新気を冷やすインタークーラー54、スロットルバルブ55が配設されている。そして吸気通路50は、スロットルバルブ55の下流において、燃焼室70に接続されている。なお、この内燃機関では、吸気通路50には、インタークーラー54を迂回して新気を流すためのバイパス通路56と、インタークーラー54、バイパス通路56のいずれに新気を流すかを切り換える切換バルブ57が設けられている。
【0004】
またこの内燃機関の排気通路58には、その上流から順に、ターボチャージャー52のタービン59が設けられ、その下流には排気を浄化する触媒60が配設されている。
また、この内燃機関には、排気通路58のタービン59の上流側と、吸気通路50のスロットルバルブ55の下流側とを繋ぐ高圧EGR通路61が設けられている。そして高圧EGR通路61には、その排気通路58側から順に、再循環排気を冷却する第1EGRクーラー62、再循環排気の流量を調整する第1EGRバルブ63が配設されている。更にこの排気再循環装置では、高圧EGR通路61には、同高圧EGR通路61を通じて逆流される新気中に燃料を添加する燃料添加弁64と、逆流した新気を、タービン59を迂回してその下流側へと導くバイパス通路65とが設けられている。そして高圧EGR通路61のバイパス通路65の分岐部分には、高圧EGR通路61の排気通路58側を、タービン59の上流側に接続するか、バイパス通路65を通ってタービン59の下流側に接続するかを切り換える切換バルブ66が設置されている。
【0005】
更に、この内燃機関には、吸気通路50のコンプレッサー53の上流側と排気通路58の触媒60の下流側とを繋ぐ低圧EGR通路67が設けられている。この低圧EGR通路67には、その排気通路58側から順に、同低圧EGR通路67を通じて吸気中に再循環される排気を冷却するための第2EGRクーラー68と、同低圧EGR通路67を通じて再循環される排気の流量を調節する第2EGRバルブ69とが設けられている。
【0006】
続いて、以上の如く構成された従来のEGR装置のデポジット洗浄時の動作を説明する。
デポジット洗浄は、排気圧が低くなり、吸気の過給圧が高くなって吸気側の圧力が排気側の圧力よりも高くなる減速減圧時に行われる。そしてデポジット洗浄時には、切換バルブ66によって、高圧EGR通路61を、バイパス通路65を通ってタービン59の下流側に接続し、そのタービン59の上流側への接続を遮断することで、第1EGRクーラー62の設けられた高圧EGR通路61に新気を逆流させる。
【0007】
更にデポッジット洗浄時には、第2EGRバルブ69の開度を最大にして低圧EGR通路67を通じて再循環される排気の量を増大させることで、高圧EGR通路61を逆流する新気の温度を上昇させるようにしている。また切換バルブ57により、インタークーラー54を迂回する新気の量を増大させることで、新気の温度低下を抑えるようにしている。更に第1EGRクーラー62への冷媒の流入を止めることによっても、高圧EGR通路61を逆流する新気の温度を上昇させるようにしている。加えて燃料添加弁64によって高圧EGR通路61内に燃料を添加して触媒60上で酸化反応を起すことでも、高圧EGR通路61を逆流する新気の温度を上昇させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−96143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
こうした従来のEGR装置によれば、高圧EGR通路61を逆流する新気によって、第1EGRクーラー62に堆積したデポジットを洗浄することが確かに可能ではある。しかしながら、新気をそのまま第1EGRクーラー62に流すと、デポジットが冷却されてその粘着力が増してしまい、洗浄し難くなってしまう。そのため、従来のEGR装置では、上述したように、逆流させる新気の温度を上昇させており、そのために装置の構造が複雑となってしまっている。そしてその結果、部品点数やコストの大幅な増加を招いてしまうものとなっている。
【0010】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、構造の複雑化を抑えつつも、EGRクーラーに堆積したデポジットの洗浄を的確に行うことのできる排気再循環装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、排気を吸気中に再循環させるとともに、その再循環させる排気を冷却するEGRクーラーの設けられた内燃機関の排気再循環装置としての請求項1に記載の発明は、EGRクーラーにデポジットが堆積したときに、同EGRクーラーに流される排気に燃料を添加する燃料添加手段を備えている。
【0012】
上記構成では、EGRクーラーにデポジットが堆積すると、燃料添加手段により、EGRクーラーに流される排気中に燃料が添加されるようになる。そしてその排気に添加された燃料によって、EGRクーラーに堆積したデポジットが洗い流されるようになる。こうした本発明の再循環排気装置では、再循環される排気中に燃料を添加するための手段を設けるだけで、EGRクーラーに堆積したデポジットを的確に洗浄することが可能となる。したがって、上記構成によれば、構造の複雑化を抑えつつも、EGRクーラーに堆積したデポジットの洗浄を的確に行うことができるようになる。
【0013】
なお、請求項2によるように、EGRクーラーを通過した燃料を、微粒子物質捕集フィルターの上流に設置された酸化触媒の上流側の排気通路に送るための燃料排出通路を備えるようにしても良い。この場合、添加燃料による洗浄によりEGRクーラーから排出されたデポジットは、微粒子物質捕集フィルターにて捕集されるようになる。そしてその捕集されたデポジットは、捕集された微粒子物質を燃焼して除去するための上記フィルターの燃焼再生制御時に焼却されるようになる。
【0014】
更に、請求項3によるように、燃料添加手段による再循環排気への燃料の添加を、微粒子物質捕集フィルターに捕集された微粒子物質を燃焼させて除去するための燃焼再生制御に同期して行うようにしても良い。この場合、EGRクーラーの洗浄のために添加された燃料は、酸化触媒で酸化されて、フィルター燃焼再生制御のための排気の温度上昇に使用されるようになる。したがって、EGRクーラーの洗浄を無駄無く効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る内燃機関の排気再循環装置の一実施の形態についてその全体構成を模式的に示す略図。
【図2】同実施の形態に適用されるデポジット洗浄制御ルーチンのフローチャート。
【図3】本実施の形態とデポジット洗浄のための燃料添加を行わなかったときとのそれぞれにおける運転時間とクーラーフィンの目詰まり率との関係を対比して示すグラフ。
【図4】従来の内燃機関の排気再循環装置の構成を模式的に示す略図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の内燃機関の排気再循環装置を具体化した一実施の形態を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
まず本実施の形態の排気再循環(EGR)装置の構成を、図1を参照して説明する。このEGR装置は、排気のエネルギーで過給を行うターボチャージャーと、排気中の微粒子物質を捕集するフィルター(DPF)を備えるディーゼル機関に適用されている。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態のEGR装置の適用されるディーゼル機関の吸気通路1には、その上流から順に、吸気を浄化するエアクリーナー2、ターボチャージャー3のコンプレッサー4が配設されている。そして吸気通路1は、吸気を各気筒に分配する吸気マニホールド5を介してシリンダーヘッド6に接続されている。
【0018】
一方、ディーゼル機関の排気通路7には、各気筒から排出された排気を合流させる排気マニホールド9が設けられ、その排気マニホールド9には、排気中に燃料を添加する燃焼再生制御用燃料添加弁8が配設されている。また排気通路7の排気マニホールド9の下流には、上流側から順に、ターボチャージャー3のタービン10、排気を浄化するディーゼル用酸化触媒(DOC)11、排気中の微粒子物質を捕集する微粒子物質捕集フィルター(DPF)12が配設されている。
【0019】
また、このディーゼル機関には、排気マニホールド9と吸気マニホールド5とを繋ぐEGR通路13が設けられている。EGR通路13には、同EGR通路13を通って再循環される排気を冷却するEGRクーラー14と、排気の再循環量を調節するEGRバルブ15とが設けられている。また本実施の形態のEGR装置では、EGR通路13のEGRクーラー14の上流に、再循環される排気中に燃料を添加するデポジット洗浄用燃料添加弁16が設けられている。更にEGR通路13には、EGRクーラー14の前後の差圧を検出するため、そのEGRクーラー14の上流及び下流に圧力センサー17、18がそれぞれ配設されている。
【0020】
更に、このディーゼル機関には、EGR通路13のEGRクーラー14の下流側と、排気通路7のDOC11の上流側とを繋ぐ燃料排出通路19が設けられている。そしてこの燃料排出通路19には、その開閉に応じて燃料排出通路19を開放、閉鎖する燃料排出バルブ20が配設されている。なお、燃料排出通路19のEGR通路13側の端は、EGR通路13の重力方向下方に開口されている。
【0021】
こうしたディーゼル機関は、電子制御ユニット21により制御されている。電子制御ユニット21は、機関制御に係る各種演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、機関制御用のプログラムやデータの記憶された読込専用メモリー(ROM)、CPUの演算結果やセンサーの検出結果を一時的に記憶するランダムアクセスメモリー(RAM)を備えている。
【0022】
こうした電子制御ユニット21には、上記圧力センサー17、18を始め、機関各部に設けられたセンサーの検出信号が入力されている。また電子制御ユニット21からは、燃焼再生制御用燃料添加弁8、EGRバルブ15、デポジット洗浄用燃料添加弁16、燃料排出バルブ20などへの指令信号が出力されている。
【0023】
電子制御ユニット21は、機関制御の一環として、DPF12の燃焼再生制御を行う。この燃焼再生制御は、燃焼再生制御用燃料添加弁8によって排気中に燃料を添加し、その添加した燃料のDOC11での酸化反応により排気温度を上昇させることで行われる。
【0024】
また電子制御ユニット21は、機関運転中に、必要に応じてEGRクーラー14に堆積したデポジットの洗浄制御を行っている。
デポジットの洗浄に際しては、デポジット洗浄用燃料添加弁16による再循環排気への燃料添加が行われるとともに、燃料排出バルブ20が開かれる。デポジット洗浄用燃料添加弁16により添加された燃料は、EGRクーラー14を通り、その際に堆積したデポジットを押し流す。EGRクーラー14を通過したデポジットを含む燃料は、EGR通路13を伝って流れ、その重力方向下方に開口した燃料排出通路19に流れ落ちる。そして、デポジットを含んだ燃料は、燃料排出通路19を通じて排気通路7のDOC11の上流に送られ、DPF12にて捕集される。こうした燃料は、デポジットと共に、DPF12の燃焼再生制御時に燃焼される。
【0025】
こうしたデポジットの洗浄制御は、図2に示されるデポジット洗浄制御ルーチンを通じて行われる。本ルーチンの処理は、ディーゼル機関でのEGRの開始とともに電子制御ユニット21により実行される。
【0026】
本ルーチンが開始されると、まずステップS100において、排気の再循環が開始され、EGR通路13を通じて排気通路7から吸気通路1へと排気を再循環させる。そして続くステップS101において、必要量の排気が吸気中に再循環されるようにEGRバルブ15が制御される。
【0027】
続くステップS102では、圧力センサー17、18によるEGRクーラー14前後の差圧の計測が行われる。そして続くステップS103でその差圧が規定の目詰まり判定値α以上であるか否かが判定される。ここで差圧が目詰まり判定値α未満であれば(S103:NO)、処理がステップS101に戻される。一方、差圧が目詰まり判定値α以上であれば(S103:YES)、ステップS104に処理が移行される。
【0028】
ステップS104の処理に移ると、そのステップS104において、デポジット洗浄用燃料添加弁16による再循環排気への燃料添加が行われ、その添加された燃料でEGRクーラー14に堆積したデポジットの洗浄が行われる。またステップS105において、燃料排出バルブ20が開かれ、EGRクーラー14から洗い流されたデポジットを含んだ燃料が、燃料排出通路19を通じて排気通路7のDOC11の上流側に流される。なお、このときには、ステップS106において、燃料排出通路19を通じで排気通路7に戻される排気の量を考慮して、必要量の排気が吸気中に再循環されるようにEGRバルブ15が制御される。
【0029】
その後、ステップS107において、EGRクーラー14前後の差圧が十分に低下したと判定されるまで(S107:YES)、上述したEGRクーラー14の洗浄を行いつつ、ステップS106における洗浄時のEGRバルブ15の制御が継続される。そしてEGRクーラー14前後の差圧が十分に低下すると(S107:YES)、ステップS108において、デポジット洗浄用燃料添加弁16による再循環排気への燃料添加が終了され、またステップS109において、燃料排出バルブ20が閉じられる。そしてステップS110において、EGRバルブ15の制御が、ステップS101と同様の通常の制御に戻される。
【0030】
図3は、本実施の形態と、デポジット洗浄のための燃料添加を行なかったときとのそれぞれにおける、EGRクーラー14内のクーラーフィンの目詰まり率の推移を示している。同図から明らかなように、デポジットの洗浄を行なければ、ディーゼル機関の運転時間と共に、クーラーフィンの目詰まり率は増大するが、本実施の形態では、その目詰まりが効果的に抑制されている。
【0031】
以上説明した本実施の形態の内燃機関の排気再循環装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施の形態では、EGRクーラー14にデポジットが堆積したときに、同EGRクーラー14に流される排気中に燃料を添加するデポジット洗浄用燃料添加弁16を備えている。こうした本実施の形態では、EGRクーラー14にデポジットが堆積すると、デポジット洗浄用燃料添加弁16により、EGRクーラー14に流される再循環排気中に燃料が添加されるようになる。そしてその再循環排気に添加された燃料によって、EGRクーラー14に堆積したデポジットが洗い流されるようになる。こうした本実施の形態の再循環排気装置では、再循環排気中に燃料を添加するデポジット洗浄用燃料添加弁16を設けるだけで、EGRクーラー14に堆積したデポジットを的確に洗浄することが可能となる。したがって、本実施の形態によれば、構造の複雑化を抑えつつも、EGRクーラー14に堆積したデポジットの洗浄を的確に行うことができるようになる。
【0032】
(2)本実施の形態では、EGRクーラー14を通過した燃料を、DPF12の上流に設置されたDOC11の上流側の排気通路7に送るための燃料排出通路19を備えるようにしている。こうした本実施の形態では、添加燃料による洗浄によりEGRクーラー14から排出されたデポジットは、DPF12にて捕集されるようになる。そしてそのデポジットは、燃料と共に、DPF12の再生制御時に焼却される。したがって、本実施の形態によれば、EGRクーラー14から洗い流したデポジットを好適に処理することができる。
【0033】
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、EGRクーラー14の差圧が目詰まり判定値α以上となると、その時点で、デポジット洗浄を行うようにしていたが、デポジット洗浄を、DPFの燃焼再生制御に同期して行うようにしても良い。この場合、デポジットの洗浄に使用した燃料は、DOC11にて酸化され、DPF12の燃焼再生制御のための排気温度の上昇に使用される。そのため、EGRクーラー14の洗浄を無駄無く効率的に行うことができる。なお、こうした場合のデポジットの洗浄は、DPF12の燃焼再生制御が5、6回行われる毎に1回程度の頻度で行うようにすれば良い。
【0034】
・上記実施の形態では、EGRクーラー14を通過した燃料の添加された排気を、燃料排出通路19を通じて、排気通路7のDOC11の上流側に送るようにしていたが、そうした燃料を吸気中に送り、燃焼室での燃焼により処理するようにしても良い。その場合には、燃料排出通路19及び燃料排出バルブ20は省略することができる。
【0035】
・上記実施の形態では、デポジットによるEGRクーラー14の目詰まりを、その前後の差圧により検出するようにしていたが、その検出を他の方法で行うようにしても良い。例えばディーゼル機関の運転時間が一定時間に達する毎に、目詰まりが発生したとしてデポジットの洗浄を行うようにすることなどが考えられる。
【0036】
・上記実施の形態では、ターボチャージャー3及びDPF12を備えるディーゼル機関に本発明の排気再循環装置を適用した場合を説明したが、本発明は、それ以外の内燃機関にも同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1…吸気通路、2…エアクリーナー、3…ターボチャージャー、4…コンプレッサー、5…吸気マニホールド、6…シリンダーヘッド、7…排気通路、8…燃焼再生制御用燃料添加弁、9…排気マニホールド、10…タービン、11…ディーゼル用酸化触媒(DOC)、12…微粒子物質捕集フィルター(DPF)、13…EGR通路、14…EGRクーラー、15…EGRバルブ、16…デポジット洗浄用燃料添加弁(燃料添加手段)、17、18…圧力センサ、19…燃料排出通路、20…燃料排出バルブ、21…電子制御ユニット、50…吸気通路、51…エアクリーナー、52…ターボチャージャー、53…コンプレッサー、54…インタークーラー、55…スロットルバルブ、56…バイパス通路、57…切換バルブ、58…排気通路、59…タービン、60…触媒、61…高圧EGR通路、62…第1EGRクーラー、63…第1EGRバルブ、64…燃料添加弁、65…バイパス通路、66…切換バルブ、67…低圧EGR通路、68…第2EGRクーラー、69…第2EGRバルブ、70…燃焼室。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気を吸気中に再循環させるとともに、その再循環させる排気を冷却するEGRクーラーの設けられた内燃機関の排気再循環装置において、
前記EGRクーラーにデポジットが堆積したときに、同EGRクーラーに流される排気に燃料を添加する燃料添加手段を備える
ことを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
【請求項2】
前記EGRクーラーを通過した燃料を、微粒子物質捕集フィルターの上流に設置された酸化触媒の上流側の排気通路に送るための燃料排出通路を備える
請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。
【請求項3】
前記燃料添加手段による排気への燃料の添加は、前記微粒子物質捕集フィルターに捕集された微粒子物質を燃焼させて除去するための燃焼再生制御に同期して行われる
請求項2に記載の内燃機関の排気再循環装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−219777(P2012−219777A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89283(P2011−89283)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000004695)株式会社日本自動車部品総合研究所 (1,981)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】