説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】 層間絶縁膜内の水分などによるバリアメタルの腐食を防止し、銅配線の信頼性の低下及び抵抗値の上昇を抑制し得る半導体装置、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 メチル基を含有する層間絶縁膜32内に配線溝37を形成する。配線溝37が形成された絶縁膜32に紫外線又は電子線を照射した後に、メチル基を有するガスを用いて絶縁膜の露出面を疎水化する。配線溝37の疎水化された内面に沿ってバリアメタル層41を形成し、該バリアメタル層41を介して配線溝37を銅配線43で充填する。一実施形態において、配線溝37はメタルハードマスク47を用いて絶縁膜32をエッチングすることにより形成され、絶縁膜32への紫外線又は電子線の照射は、メタルハードマスク47を残存させた状態で行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路(IC)及び大規模集積回路(LSI)等の半導体装置の高集積化に伴い、半導体装置の配線層において、配線の狭幅化及び狭ピッチ化が進められている。そのような微細配線には、一般的に、低抵抗の銅(Cu)を用いた所謂ダマシン構造が採用されている。また、寄生容量による信号遅延を抑制するために、層間絶縁膜として、比誘電率(k値)の低い所謂Low−k材料が適用されるに至っている。
【0003】
Low−k材料においては、一般的に、空孔を有する多孔質(ポーラス)膜とすることでk値を低減させている。しかしながら、空孔があるが故に、配線材料であるCu等の金属がLow−k材料内に拡散しやすいという問題がある。特に、Cuはシリコン−酸素(Si−O)結合を含む絶縁膜に対して拡散しやすいという傾向を有する。層間絶縁膜内に拡散したCuは、場合により狭ピッチ化に伴う電界強度の増大とも相俟って、TDDB(Time Dependent Dielectric Breakdown)等の絶縁膜破壊を引き起こし得る。
【0004】
層間絶縁膜内へのCuの拡散を防ぐため、Cu成膜前に配線溝及びビアホールの内面にバリアメタル層が成膜される。バリアメタルとしては、一般的に、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、又は窒化タンタル(TaN)等が用いられている。これらの金属や合金は銅よりも抵抗値が高いという特徴を有する。例えば、Cuの比抵抗値が1.7×10−6Ω・cmであるのに対して、Ta及びTiのそれは、それぞれ、15×10−6Ω・cm及び80×10−6Ω・cmである。拡散防止に十分な厚さのバリアメタル層を得ようとすると、配線の微細化が進むにつれ、配線全体に占めるバリアメタル層の割合が高くなり、Cu膜及びバリアメタル層を含む配線全体で見た抵抗値が上昇してしまう。ITRS2006(国際半導体技術ロードマップ2006年版)によれば、hp32nm世代(配線ピッチ64nm)のCu配線の比抵抗値は4.83×10−6Ω・cmとされているが、この値をTaやTi等のバリアメタルを用いて達成することは容易でない。
【0005】
また、配線のTDDB寿命などの信頼性を確保するためには、Cu界面における密着性を向上させることが重要である。Cuとの密着性が良好なバリアメタルとして、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)及びオスミウム(Os)等の貴金属が知られている。これらの貴金属はTiやTaより低い比抵抗値を有し、例えば、Ruは6×10−6Ω・cm程度の比抵抗値を有する。しかしながら、Ru等の貴金属は、デバイス動作中に、ポーラス膜などの層間絶縁膜中に吸湿された水分との酸化反応などによって腐食し、Cuとの密着性の低下やCuバリア性能の低下などの信頼性問題、及び/又は配線抵抗の増大をもたらし得る。
【0006】
このような層間絶縁膜の吸湿に起因する問題を抑制する手法として、例えば、アルキル基を有するシラン系のガスをプリカーサとして用いて、炭化ケイ素(SiC)からなる薄膜のシール層を配線溝に沿って形成する手法が提案されている。シール層の形成後、電子線キュア又は紫外線キュアが施され、シール層と絶縁膜との界面における密着性が向上される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−103950号公報
【特許文献2】特開2007−318141号公報
【特許文献3】特開2008−91600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
シール層の形成後に紫外線キュアを施す手法は、例えば、紫外線キュアの際に絶縁膜内に上部から紫外線が侵入し、絶縁膜内部のメチル基が外れることによって、Low−k膜内に欠陥が発生するという問題を有する。このような欠陥は、絶縁膜の信頼性や、寄生容量の増大ひいては信号遅延の増大をもたらし得るものである。
【0009】
よって、Cu配線を有する半導体装置において配線信頼性の低下や信号遅延の増大を抑制し得る技術が依然として望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一観点によれば、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置の製造方法が提供される。当該方法においては、メチル基を含有する絶縁膜が半導体基板上に形成され、該絶縁膜内に配線溝が形成される。また、配線溝が形成された絶縁膜に紫外線又は電子線が照射された後、メチル基を有するガスを用いて絶縁膜の露出面が疎水化される。疎水化された配線溝内面に沿ってバリアメタル層が形成され、該バリアメタル層上に銅層が形成される。
【0011】
他の一観点によれば、半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置が提供される。当該半導体装置は、メチル基を含有し且つ配線溝が形成された絶縁膜と、配線溝の壁面に形成され、且つ
【化1】

を含む疎水層とを含む。当該半導体装置は更に、疎水層を介して配線溝の内面に沿って形成されたバリアメタル層と、該バリアメタル層を介して配線溝内に形成された銅配線とを含む。
【発明の効果】
【0012】
バリアメタルと絶縁膜との界面に均一な疎水層を形成することで絶縁膜の吸湿に起因する問題を抑制し、TDDB寿命等の配線信頼性の低下及び配線抵抗値の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一実施形態に係る半導体装置を例示する断面図である。
【図2】図1の第1の配線層の配線部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1の第2の配線層の配線部を拡大して示す断面図である。
【図4】図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。
【図5】図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。
【図6】図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。
【図7】図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。
【図8】図1の半導体装置の製造方法の主な工程群を例示する断面図である。
【図9】TDDB試験結果の一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。なお、図面において、種々の構成要素は必ずしも同一の尺度で描かれていない。また、図面全体を通して、同一あるいは対応する構成要素には類似の参照符号を付する。
【0015】
先ず、図1を参照して、一実施形態に係る半導体装置10の概略構成を説明する。
【0016】
半導体装置10は、半導体基板20の表面に形成された素子分離絶縁膜21、及び素子分離絶縁膜21に囲まれた活性領域内に形成された半導体素子22を有している。例えば、半導体基板20はシリコン(Si)ウェハ又はシリコン・オン・インシュレータ(SOI)ウェハであり、素子分離絶縁膜21はシャロートレンチアイソレーション(STI)である。半導体素子22は、図示した例において、ソース領域22S、ドレイン領域22D及びゲート電極22Gを有するMOSFETであり、周知のゲート絶縁膜、ゲート側壁スペーサ、ソース及びドレインのエクステンション(LDD)領域を含んでいる。
【0017】
半導体装置10はまた、素子分離絶縁膜21及びMOSFET22を覆う層間絶縁膜23、及び層間絶縁膜23を貫通する導電性プラグ24S及び24Dを有している。層間絶縁膜23は、例えば、CVDにより成膜された厚さ1.5μmのリンガラス(PSG)とし得る。導電性プラグ24S及び24Dは、それぞれ、MOSFET22のソース領域22S及びドレイン領域22Dに接続されている。導電性プラグ24S及び24Dは、例えば、層間絶縁膜23を貫通するコンタクトホールを形成し、該コンタクトホール内にタングステン(W)を充填することによって形成される。この充填のため、一般的に、基板20全面を覆うタングステン膜を形成した後に化学機械研磨(CMP)を行って不要なタングステン膜を除去する。
【0018】
半導体装置10は更に、層間絶縁膜23の上に、第1の配線層30、第2の配線層50、最上層の配線層70、及び外部接続・保護構造90を有する。
【0019】
第1の配線層30は、エッチングストッパ膜31、層間絶縁膜32、及び必要に応じてのキャップ膜35を有している。エッチングストッパ膜31は、例えば、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のシリコンオキシカーバイド(SiOC)膜、又はSiC膜などとし得る。層間絶縁膜32は、低誘電率絶縁材料を有するLow−k膜としてもよく、例えば、100nmの厚さを有する比誘電率2.6以下のポーラスSiOC膜とし得る。また、キャップ膜35は、例えば、厚さ60nmの二酸化シリコン(SiO)膜とし得る。図示した断面において、第1の配線層30には、それぞれ導電性プラグ24S及び24Dに接続された2つの配線40が形成されている。配線40及びその近傍の構成については図2を参照して後述する。
【0020】
第2の配線層50は、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜51、層間絶縁膜52、ミドルストッパ膜53、層間絶縁膜54、及び必要に応じてのキャップ膜55を有している。エッチングストッパ膜51及びミドルストッパ膜53は、例えば、エッチングストッパ膜31と同様に、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のSiOC膜、又はSiC膜とし得る。層間絶縁膜52及び54は、例えば、層間絶縁膜32と同様に、100nmの厚さを有する比誘電率2.6以下のポーラスSiOCのLow−k膜とし得る。キャップ膜55は、例えば、キャップ膜35と同様に、60nmの厚さを有するSiO膜とし得る。図示した断面において、第2の配線層50には、下層の配線40に接続された1つの配線構造60が形成されている。配線構造60及びその近傍の構成については図3を参照して後述する。
【0021】
最上層の配線層70は、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜71及び層間絶縁膜72を有しており、図示した断面において、1つの配線80を有している。配線80は、バリアメタル層81及びCu膜83を有している。なお、最上層の配線層70は、配線のレイアウトを除いて、第1の配線層30又は第2の配線層50と同様に構成されていてもよい。また、この配線層70と第2の配線層50との間に1以上の更なる配線層が存在していてもよく、その場合、図示したエッチングストッパ膜71は第3の配線層のエッチングストッパ膜として形成されていてもよい。
【0022】
外部接続・保護構造90は、最上層の配線層70上、換言すれば半導体装置10の頂部に形成されている。外部接続・保護構造90は、当業者に知られた如何なる構造を有していてもよく、図示した例においては、配線層70上に形成されたエッチングストッパ膜91、層間絶縁膜92、導電性プラグ93、外部接続パッド94、及び保護膜95を有している。エッチングストッパ膜91は例えばSiOC、SiC又はSiNを有し、層間絶縁膜92は例えばCVD系SiOCを有する。導電性プラグ93は、層間絶縁膜92及びエッチングストッパ膜91を貫通して最上層の配線80に接続されるように形成され、例えばW又はCuを有する。外部接続パッド94は、導電性プラグ93に接続されるように層間絶縁膜92上に形成されており、例えばアルミニウム(Al)を有する。保護膜95は、外部接続パッド94の表面を露出させる開口を有し、例えばSiNを有する。
【0023】
次に、図2に示す拡大図を参照して、シングルダマシン構造を有する第1の配線層30の配線40及びその近傍の構成について更に詳細に説明する。ここでは、導電性プラグ24Sに接続された配線40を含む部分を用いて説明するが、導電性プラグ24Dに接続された配線40を含む部分も同様の構成を有する。
【0024】
配線40は、必要に応じてのキャップ膜35、Low−k膜32及びエッチングストッパ膜31を貫通する配線溝の内面に沿って形成されたバリアメタル層41と、バリアメタル層41を介して該配線溝を充填した金属配線膜43とを有している。金属配線膜43は、好ましくは低い比抵抗値を有する金属として広く使用されているCuを有するが、その他の金属を有することも可能である。
【0025】
バリアメタル層41は、Cu等の金属配線膜43を構成する金属の原子がLow−k膜32内に拡散することを防止する拡散バリアとして作用する。バリアメタル層41はまた、好ましくは、金属配線膜43との密着性に優れ、且つ配線40全体の抵抗値の過度の増大を抑制するよう一般的なバリアメタルであるTi、Ta又はこれらの窒化物より低い比抵抗値を有する金属又は合金を含む。例えば、バリアメタル層41は、Low−k膜32側の、拡散バリア性に優れた第1のバリアメタル層41−1と、金属配線膜43側の、Cuとの密着性に優れ且つ第1のバリアメタル層41−1より低い抵抗率を有する第2のバリアメタル層41−2とを有する。
【0026】
例えば、第1及び第2のバリアメタル層41−1及び41−2として、同種の金属を用い、それぞれ、窒素を含まない結晶性膜及び窒素を含む非晶質膜とし得る。このような金属の好適例としては、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)及びオスミウム(Os)等の貴金属やコバルト(Co)を挙げることができる。また、タンタル(Ta)又はチタン(Ti)やその窒化物(すなわち、TaN又はTiN)も第1のバリアメタル層41−1として好適であり、結晶性のRu、Ir、Os又はCo等を有する第2のバリアメタル層41−2と組み合わされ得る。
【0027】
なおも図2を参照するに、第1の配線層30は、Low−k層間絶縁膜32とバリアメタル層41との界面に、図5(b)を関連して後述する表面処理を絶縁膜32に施すことによって形成された疎水性の層36を有している。この疎水層36は、エッチングストッパ膜31及びキャップ膜35の材料に応じて、膜31及び/又は35とバリアメタル層41との界面にも形成され得る。疎水層36は、
【化2】

を有するSi−CH−Si架橋層を含んでおり、例えばポーラス膜であるLow−k層間絶縁膜32内の水分や残留ガス等がバリアメタル層41に移動することを阻止するよう作用する。故に、バリアメタル層41の腐食が防止される。このことは、特に、例えばRu又はIr等の酸化されやすい金属をバリアメタル層41に用いた場合であっても、バリアメタル層41の金属配線膜43との密着性や拡散バリア性の経時劣化、及び配線抵抗の経時的な上昇を抑制し得ることを意味する。従って、半導体装置10の第1の配線層30におけるTDDB等の絶縁膜破壊の発生や信号遅延の増大が抑制される。
【0028】
続いて、図3に示す拡大図を参照して、デュアルダマシン構造を有する第2の配線層50の配線構造60及びその近傍の構成について更に詳細に説明する。
【0029】
配線構造60は、必要に応じてのキャップ膜55及びLow−k膜54を貫通する配線溝と、それに連通した、ミドルストッパ膜53、Low−k膜52及びエッチングストッパ膜51を貫通するビア開口との内部に形成されている。配線構造は、これら配線溝及びビア開口の内面に沿って形成されたバリアメタル層61と、バリアメタル層61を介して該配線溝及びビア開口を充填した金属配線膜63及び金属ビア65とを有している。
【0030】
バリアメタル層61は、Cu等の金属配線膜63及び金属ビア65を構成する金属の原子がLow−k膜52及び54内に拡散することを防止する拡散バリアとして作用する。バリアメタル層61はまた、好ましくは、金属配線膜63及び金属ビア65との密着性に優れ、且つ配線構造60全体の抵抗値の過度の増大を抑制するよう比較的低い比抵抗値を有する金属又は合金を含む。例えば、バリアメタル層61は、Low−k膜52及び54側の拡散バリア性に優れた第1のバリアメタル層61−1と、金属配線膜63及び金属ビア65側のCuとの密着性及び抵抗率に優れた第2のバリアメタル層61−2とを有する。
【0031】
金属配線膜63及び金属ビア65に好適な材料は、第1の配線層30の配線40の金属配線膜43に関して説明したものと同様とし得る。また、第1のバリアメタル層61−1及び第2のバリアメタル層61−2に好適な材料は、それぞれ、第1の配線層30の第1のバリアメタル層41−1及び第2のバリアメタル層41−2に関して説明したものと同様とし得る。
【0032】
なおも図3を参照するに、第2の配線層50は、Low−k層間絶縁膜52及び54とバリアメタル層61との界面に、図2の疎水層32と同様にして形成され得る疎水性の層56を有している。この疎水層56は、エッチングストッパ膜51、ミドルストッパ膜53及びキャップ膜55の材料に応じて、膜51、53及び/又は55とバリアメタル層61との界面にも形成され得る。疎水層56は、上述の化学式(化1)に示した構造を有するSi−CH−Si架橋層を含んでおり、例えばポーラス膜であるLow−k層間絶縁膜52及び54内の水分や残留ガス等がバリアメタル層61に移動することを阻止するよう作用する。故に、特に、例えばRu又はIr等の酸化されやすい金属をバリアメタル層61に用いた場合であっても、バリアメタル層61の金属配線膜63及び金属ビア65との密着性や拡散バリア性の経時劣化、及び配線抵抗の経時的な上昇を抑制し得る。従って、半導体装置10の第2の配線層50におけるTDDB等の絶縁膜破壊の発生や信号遅延の増大が抑制される。
【0033】
第1及び第2の配線層30及び50に関して説明した疎水層の形成やバリアメタル層の材料選択は、例えば最上層の配線層70等、第2の配線層50より上層の配線層にも適用可能である。しかしながら、配線層70等の上層の配線層に対しては、第1及び第2の配線層30及び50等の下層の配線層に対してより、配線微細化要求が強くないことがある。故に、上層の配線層の信頼性や抵抗値に十分な設計マージンが存在する場合などには、配線80の形成に先立つ疎水層形成処理を省略し、且つ/或いはバリアメタル層81にバリアメタル層41及び61とは異なる材料を選択しもよい。
【0034】
次に、図1に示した半導体装置10を例に採り、図4−8を参照して、一実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
【0035】
先ず、図4(a)に示すように、半導体基板20上に、素子分離絶縁膜21、半導体素子22、層間絶縁膜23、並びに導電性プラグ24S及び24Dを形成する。半導体装置10のこれらの構成要素は、例えば図1に関連して概略的に説明した方法など、当業者に知られた如何なる方法によって形成されてもよい。
【0036】
次いで、図4(b)に示すように、層間絶縁膜23上に、エッチングストッパ膜31、層間絶縁膜32、及びキャップ膜35を形成する。エッチングストッパ膜31は、例えば、比誘電率が3.6のSiOCを有し、CVD法によって30nmの厚さに形成される。層間絶縁膜32は、例えば、2.6以下の比誘電率を有するポーラスSiOCのLow−k膜であり、CVD法によって100nmの厚さに形成される。キャップ膜35は、例えば、SiOを有し、60nmの厚さに形成される。なお、キャップ膜35は、後のCMPの際にLow−k膜32へのダメージを緩和する作用を有するが、ダメージ耐性に優れたLow−k膜とCMP用のスラリー及び/又は洗浄液とを適切に選択することにより省略することも可能である。
【0037】
次いで、図4(c)に示すように、キャップ膜35上に、あるいは該キャップ膜が存在しない場合にはLow−k膜32上に、メタルハードマスク47を形成する。例えば、キャップ膜35上にスパッタ法によってTiを5nmの厚さに成膜し、その上に形成したレジストパターンをマスクとしてエッチングした後、レジストマスクをOアッシング又は洗浄により除去する。Tiのパターニング時のエッチングガスとしては、Cl又はBCl等を用い得る。メタルハードマスクとしては、Tiの他に、Ta又はRu等を用いてもよい。
【0038】
続いて、図5(a)に示すように、メタルハードマスク47をマスクとして、キャップ膜35及びLow−k膜32をエッチングし、更にエッチングストッパ膜31をエッチングする。これにより、キャップ膜35、Low−k膜32及びエッチングストッパ膜31を貫通する配線溝37が形成される。このエッチングは、以下に限定されないがCF、CFとArとの混合ガス、又はCをエッチングガスとして用いたドライエッチングとし得る。
【0039】
次いで、図5(b)に示すように、配線溝37の壁面に疎水層36を形成する。疎水層36の形成は照射工程と疎水化処理工程とを有する。これらの工程は、好ましくは、配線溝37のトレンチエッチングに連続して、構造物を大気に晒すことなく行う。
【0040】
先ず照射工程において、図5(a)に示した構造に紫外線(UV)又は電子線(EB)を照射する。
【0041】
UV照射は、好ましくは所定の帯域を有するブロードバンド型のUVを、50−350W/cmの範囲内の出力パワーで、30−180sの範囲内の時間だけ照射する。一実施例として、100nm−500nmのブロードバンド型のUVを250W/cm、60s、N雰囲気、被照射基板温度350℃の条件で照射した。このように、ブロードバンド型のUVは、後述のSi−H形成効果に乏しい可視光領域を含んでいてもよい。また、ブロードバンド型のUVに代えて、例えば365nmといった単波長のUVを照射してもよい。UV波長はこれに限定されず、254nm、303nm又は313nm等の種々のレーザ波長を選択することができる。
【0042】
EB照射は、好ましくは、被照射基板温度200−400℃、加速電圧5kV−20kV、線量率35−45μC/cm・min、圧力5−15Torr、Ar雰囲気、線量範囲(トータルドーズ)0.1−1.0mC/cm、時間1−5minで行う。
【0043】
次に疎水化処理工程において、UV又はEBを照射された構造物を、メチル基を有するガスに晒す。好ましくは、流量を250−500cc/minの範囲内としたテトラメチルシラン(4MS)又はトリメチルシラン(3MS)に、250℃−400℃の温度に加熱した構造物を5−30minの時間だけ晒す。一実施例として、常圧にて、キャリアガスとして流量1000cc/minのHeを用い、4MSの流量を300cc/min、温度を350℃、時間を10minとした。また、メチル基を有するガスとしては、例えばヘキサメチルジシラザン(HMDS)等のその他のガスを用いてもよい。HMDSを用いる場合、疎水化処理条件は、例えば、HMDS流量を250−500cc/min、温度を300−400℃、時間を30min−2h、キャリアガスを1000cc/min程度のHeとし得る。
【0044】
上述の照射工程と疎水化処理工程により、配線溝37の露出面、すなわち、図示の例においては配線溝37の壁面に、3nm−10nm程度の厚さを有する均一な疎水層36が形成される。そのメカニズムは、UV又はEBの照射により、Low−k膜32が含有するメチル基が骨格から外れて壁面に均一にSi−H結合が形成され、その後の4MS等による処理により、上述の化学式(化1)に示した構造を有するSi−CH−Si架橋層が形成されるためと考えられる。疎水層36の形成は、UV等の照射条件と4MS等による処理条件とにより、容易に制御することができる。疎水層36はポーラスLow−k膜の空孔(Φ0.5nm−2nm)内にも形成されることが可能である。また、疎水層36は、エッチングストッパ膜31及びキャップ膜35がメチル基を含有する限りにおいて、これらの膜の露出面にも形成することができる。
【0045】
また、図示の例においては、UV又はEBの照射の際、メタルハードマスク47が存在するため、その遮蔽体としての作用により、Low−k膜32及びキャップ膜35内への上部からのUV又はEBの侵入が阻止され、Low−k膜32へのダメージが抑制される。
【0046】
しかしながら、例えば配線溝37形成のためのトレンチエッチング時にメタルハードマスクに代えてフォトレジストを用いる場合であっても、配線溝37の壁面への疎水層36の形成及びその効果を達成することができる。メタルハードマスクを用いない場合には、UV又はEBの照射条件の調整やキャップ膜35のその後の除去などによって、上部からのUV又はEBによるダメージの影響を軽減し得る。
【0047】
次いで、図5(c)に示すように、例えばスパッタ法によって、配線溝37の内面に疎水層36を介してバリアメタル層41を形成する。バリアメタル層41は、図2に関連して説明したような積層膜としてもよく、例えば、窒素を含む非晶質Ru/窒素を含まない結晶性Ruの積層膜とし得る。バリアメタル層41は、例えば熱CVD法やALD法などのその他の手法を用いて形成してもよい。
【0048】
続いて、図5(d)に示すように、バリアメタル層41を介して配線溝37を金属配線膜43で充填する。金属配線膜43は例えばCu配線であり、当業者に知られた如何なる好適な手法を用いて形成してもよい。図示の例において、Cu配線膜43は、Cuシード層43a及びめっきCu膜43bを有している。先ず、全面に30nm程度の厚さのCuシード層を成膜し、その上に電気めっきによって、配線溝37を完全に充填する厚さにCu膜を成膜し、その後、CMPによってキャップ膜35が露出するまで研磨する。このとき、メタルハードマスク47も除去される。なお、このCMPは、キャップ膜35を完全に除去して、Low−k膜32を露出させてもよい。
【0049】
以上により、下層の導電性プラグ24S及び24Dに接続された2つの配線40を有する第1の配線層30の形成が完了する。続いて、この例ではデュアルダマシン構造を有する第2の配線層50を形成する。なお、以降の図では繁雑となるのを避けるため、Cuシード層43a及びめっきCu膜43bとを合わせてCu配線膜43として示す。
【0050】
先ず、図6(a)に示すように、第1の配線層30上に、拡散防止膜を兼ねるエッチングストッパ膜51、層間絶縁膜52、ミドルストッパ膜53、層間絶縁膜54、及びキャップ膜55を成膜する。エッチングストッパ膜51及びミドルストッパ膜53は、例えば、エッチングストッパ膜31と同様に、30nmの厚さを有する比誘電率3.6のSiOC膜とし得る。層間絶縁膜52及び54は、例えば、層間絶縁膜32と同様に、2.6以下の比誘電率を有するポーラスSiOCのLow−k膜とすることができ、CVD法によって100nmの厚さに形成され得る。キャップ膜55は、例えば、キャップ膜35と同様に、60nmの厚さを有するSiO膜とすることができ、また、場合により省略されてもよい。
【0051】
次いで、図6(b)に示すように、キャップ膜55上に、あるいは該キャップ膜が存在しない場合にはLow−k膜54上に、例えばTiを有するメタルハードマスク67を形成する。メタルハードマスク67は、形成すべきビアホールのパターンに対応するパターンを有する。この工程は、図4(c)に示した工程と同様の手法で行い得る。
【0052】
次いで、図6(c)に示すように、メタルハードマスク67をマスクとして、SiOキャップ膜55、Low−k膜54、ミドルストッパ膜53、及びLow−k膜52にビアホール57を形成する。この工程は、図5(a)に示した工程と同様のドライエッチングによって行い得る。ただし、ここでは、エッチングストッパ膜51はエッチングせず、ビアホール57の下に残存させている。
【0053】
続いて、図7(a)に示すように、ビアホール57を樹脂58で充填する。樹脂58は、例えば、感光体を含まないレジストや反射防止膜(BARC)等とすることができ、スピンコータ等を用いた塗布によって、ビアホール57内に埋め込むことが可能である。
【0054】
次いで、図7(b)に示すように、メタルハードマスク67の一部を除去して、形成すべき配線溝のパターンに対応するパターンを有するメタルハードマスク69を形成する。例えば、新たなレジストマスクを形成し、Cl又はBCl等を用いてTiマスク67の一部をエッチングし、レジストマスクをOアッシング又は洗浄により除去する。なお、一般的に、レジストマスクの除去時に、ビアホール57内の樹脂58の一部も除去される。
【0055】
次いで、図7(c)に示すように、メタルハードマスク69をマスクとしたキャップ膜55及びLow−k膜54のエッチング、ビアホール57中の樹脂58の除去、及びビアホール57の下のエッチングストッパ膜51のエッチングを行う。樹脂58の除去は、好ましくはLow−k膜52及び54へのダメージを抑制するように行い、例えば、HとHeとの混合ガスを用いた250℃程度でのアッシングを用いる。また、エッチングストッパ膜51のエッチングには、例えば、CFとArとの混合ガスを用い得る。
【0056】
以上の工程により、下層の配線40の表面まで延在するビアホール57’とそれに連通した配線溝59との形成が完了する。
【0057】
続いて、図8(a)に示すように、疎水層56及びバリアメタル層61を形成する。これらの工程は、図5(b)−(c)に関連して詳細に説明したのと同様にして行うことができる。この場合においても、メタルハードマスク69を残存させた状態でUV又はEBの照射を行うことにより、絶縁膜51−55へのダメージを抑制することができる。なお、疎水層56は、エッチングストッパ膜51、ミドルストッパ膜53及びキャップ膜55がメチル基を含有する限りにおいて、これらの膜の露出面にも形成することができる。必要に応じて、バリアメタル層61の成膜後に、4MS等による疎水化処理時にビアホール57’の底部に残留した有機成分を、Arスパッタ等で該底部のバリアメタル61とともに除去してもよい。
【0058】
次いで、図8(b)に示すように、バリアメタル層61を介して、ビアホール57’及び配線溝59内に金属ビア65及び金属配線膜63を形成することにより、第2の配線層50及びその配線60の形成を完了する。この工程は、図5(d)に関連して説明したのと同様にして行うことができ、金属配線膜63及び金属ビア65はCuシード層及びめっきCu膜とを有していてもよい。また、疎水化処理時に残留した有機物を除去するための、上述の必要に応じての処理は、バリアメタル層61の成膜後に代えて、Cuシード層の成膜後に行ってもよい。ビアホール57’は下層の配線40まで延在しているため、残留有機物とともにビアホール底部のCuシード層を除去しても、後の電気めっき工程は可能である。
【0059】
Cuシード層の形成までの第2の配線層のメタライズ工程は、好ましくは、同一チャンバ又はロードロックを介した複数チャンバで行われ、常に高真空状態が保持された環境にて行われる。
【0060】
その後、図8(c)に示すように、最上層の配線層70まで配線層を形成した後、外部接続・保護構造90を形成し、図1の構造を完成させる。配線層70といった上層の配線層は、第1の配線層30又は第2の配線層50と同様に形成されてもよいし、信頼性や抵抗値の設計マージン等に応じて、疎水層(36、56)の形成処理を用いずに形成されてもよい。また、外部接続・保護構造90は、当業者に知られた如何なる方法によって形成されてもよい。
【0061】
図9は、上述の方法を用いて製造した、ライン/スペース=70/70nmの櫛歯パターンを有する半導体装置についての、TDDB加速試験(150℃、電圧30V)結果の一例を示している。この結果は、UV照射と4MS処理との組み合わせにより疎水層を形成し、且つバリアメタル層にRuを用いたときのものである。疎水層を形成した場合、疎水層を形成しない場合より、不良発生までの時間が一桁程度延長された。
【0062】
以上、実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。例えば、図4−8を参照して説明したダマシンプロセス等において、当業者に知られた種々の変更を加えることが可能である。
【0063】
以上の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板上に、メチル基を含有する絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜内に配線溝を形成する工程と、
前記配線溝が形成された前記絶縁膜に紫外線又は電子線を照射する照射工程と、
前記照射後、メチル基を有するガスを用いて前記絶縁膜の露出面を疎水化処理する疎水化工程と、
前記疎水化処理後、前記配線溝の内面に沿ってバリアメタル層を形成する工程と、
前記バリアメタル層上に、銅層を形成する工程と
を有する半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記照射工程及び前記疎水化工程により、前記配線溝の壁面に
【化3】

を含む疎水層が形成される、付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記配線溝を形成する工程は、メタルハードマスクを用いて前記絶縁膜をエッチングすることを有し、且つ
前記照射工程は、前記メタルハードマスクを残存させて、前記絶縁膜に紫外線又は電子線を照射することを有する、
付記1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記メチル基を有するガスは、テトラメチルシラン、トリメチルシラン及びヘキサメチルジシラザンのうちの少なくとも1つを有する、付記1乃至3の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記照射工程は単波長の紫外線を照射することを有する、付記1乃至4の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記照射工程は所定の帯域を有する紫外線を照射することを有する、付記1乃至4の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記配線層はデュアルダマシン構造を有し、前記配線溝を形成する工程は少なくとも1つの前記配線溝に連通し且つ前記絶縁膜を貫通するビア開口を形成する工程を含み、
当該方法は更に、前記充填工程に先立って、前記ビア開口の底面に形成された前記バリアメタル層の少なくとも一部を除去する工程を有する、
付記1乃至6の何れか一に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置であって、
メチル基を含有し且つ配線溝が形成された絶縁膜と、
前記配線溝の壁面に形成され、且つ
【化4】

を含む疎水層と、
前記疎水層を介して前記配線溝の内面に沿って形成されたバリアメタル層と、
前記バリアメタル層を介して前記配線溝内に形成された銅配線と
を有する半導体装置。
(付記9)
前記バリアメタル層は、前記疎水層に接する窒素を含む非晶質金属の第1バリアメタル層と、前記銅配線に接する窒素を含まない結晶性金属の第2バリアメタル層とを含む、付記8に記載の半導体装置。
(付記10)
前記第2バリアメタル層の結晶性金属は、ルテニウム、イリジウム、オスミウム及びコバルトからなる群から選択された1つを含む、付記9に記載の半導体装置。
【符号の説明】
【0064】
10 半導体装置
20 半導体基板
22 半導体素子
23、32、52、54、72、92 層間絶縁膜
24S、24D、93 導電性プラグ
30、50、70 配線層
31、51、71、91 エッチングストッパ膜(絶縁膜)
35、55 キャップ膜(絶縁膜)
36、56 疎水層
37、59 配線溝
40、60、80 配線
41、61、81 バリアメタル層
43、63、83 金属配線膜
43a シード層
47、67、69 メタルハードマスク
53 ミドルストッパ膜(絶縁膜)
57、57’ ビアホール
58 樹脂
65 金属ビア
90 外部接続・保護構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板上に、メチル基を含有する絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜内に配線溝を形成する工程と、
前記配線溝が形成された前記絶縁膜に紫外線又は電子線を照射する照射工程と、
前記照射後、メチル基を有するガスを用いて前記絶縁膜の露出面を疎水化処理する疎水化工程と、
前記疎水化処理後、前記配線溝の内面に沿ってバリアメタル層を形成する工程と、
前記バリアメタル層上に、銅層を形成する工程と
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記配線溝を形成する工程は、メタルハードマスクを用いて前記絶縁膜をエッチングすることを有し、且つ
前記照射工程は、前記メタルハードマスクを残存させて、前記絶縁膜に紫外線又は電子線を照射することを有する、
請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記メチル基を有するガスは、テトラメチルシラン、トリメチルシラン及びヘキサメチルジシラザンのうちの少なくとも1つを有する、請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
半導体基板上に少なくとも1つの配線層を有する半導体装置であって、
メチル基を含有し且つ配線溝が形成された絶縁膜と、
前記配線溝の壁面に形成され、且つ
【化1】

を含む疎水層と、
前記疎水層を介して前記配線溝の内面に沿って形成されたバリアメタル層と、
前記バリアメタル層を介して前記配線溝内に形成された銅配線と
を有する半導体装置。
【請求項5】
前記バリアメタル層は、前記疎水層に接する窒素を含む非晶質金属の第1バリアメタル層と、前記銅配線に接する窒素を含まない結晶性金属の第2バリアメタル層とを含み、
前記第2バリアメタル層の結晶性金属は、ルテニウム、イリジウム、オスミウム及びコバルトからなる群から選択された1つを含む、
請求項4に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−134771(P2011−134771A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290669(P2009−290669)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(308014341)富士通セミコンダクター株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】