説明

炎症性および線維性疾患を治療するための化合物および方法

開示されているのは、炎症性疾患および線維性疾患を治療するための化合物および方法であり、活性化合物によりストレス活性化プロテインキナーゼ(SAPK)を調整する方法を含み、活性化合物は、p38MAPKの阻害のために低効力を示し;接触させることは、化合物によるp38MAPKの阻害に対して低いパーセンテージの阻害濃度であるSAPK調整濃度で行われる。開示されているのはまた、ストレス活性化プロテインキナーゼ(SAPK)系を調整するために有用である、ピルフェニドンの誘導体および類似体である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物であって、
【化90】

式中、Mは、NまたはCRであり;Aは、NまたはCRであり、;Lは、NまたはCRであり、;Bは、NまたはCRであり;Eは、NまたはCXであり;Gは、NまたはCXであり;Jは、NまたはCXであり;Kは、NまたはCXであり;BがCRの場合に各断続線が二重結合であることを除き、断続線は、単結合または二重結合であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シアノ、スルホンアミド、ハロ、アリール、アルケニレンアリール、および、ヘテロアリールからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロ、シアノ、アリール、アルケニル、アルケニレンアリール、ヘテロアリール、ハロアルキルカルボニル、シクロアルキル、ヒドロキシルアルキル、スルホンアミド、および、シクロヘテロアルキルからなる群から選択されるか、または、RおよびRは共に、任意に置換された5員窒素含有複素環を形成し;
は、水素、アリール、アルケニレンアリール、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アミノ、および、ヒドロキシからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、ハロアルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルケニル、アルケニレンアリール、および、ヘテロアリールからなる群から選択され;
、X、X、X、および、Xは、水素、アルキル、アルケニル、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、アリール、シクロアルキル、チオアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、シアノ、アルデヒド、アルキルカルボニル、アミド、ハロアルキルカルボニル、スルホニル、および、スルホンアミドからなる群から独立して選択されるか、または、XおよびXは共に、nが1または2である−O(CHO−を含む5もしくは6員環を形成するが、
但し、A、B、E、G、J、K、LおよびMの全てが、Nでない場合、(a)X、X、X、X、および、Xのうちの少なくとも1つは、水素、ハロ、アルコキシ、およびヒドロキシからなる群から選択されないか、または、(b)R、R、R、もしくはRのうちの少なくとも1つは、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、フェニル、置換フェニル、ハロ、ヒドロキシ、および、アルコキシアルキルからなる群から選択されない、という条件がつき、
あるいは、それらの医薬的に許容可能な塩、エステル、もしくは溶媒和物である、化合物。
【請求項2】
式(II)の構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【化91】

【請求項3】
およびXは、それぞれ水素である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
、X、X、X、および、Xのうちの1つは、水素ではない、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
A、B、E、G、J、K、L、またはMのうちの少なくとも1つは、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
EおよびJは、それぞれNである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
式(III)、または式(IV)の構造を有し、
【化92】

式中、Xは、水素またはアルキルであり、XおよびXは、水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキレニルアリール、アルキレニルヘテロアリール、アルキレニルヘテロシクロアルキル、アルキレニルシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、あるいは、XおよびXは共に、任意に置換された5または6員複素環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
は、水素、4−ピリジル、シクロプロパニル、4−フルオロフェニル、2−フラニル、シアノ、HNSO、(CHNSO、4−スルホンアミド−フェニル、フルオロ、4−(3,5−ジメチル)−イソオキサゾリル、4−ピラゾリル、4−(1−メチル)−ピラゾリル、5−ピリミジニル、1−ピペラジニル、1−モルホリニル、1−ピロリジニル、2−イミダゾリル、および、チアゾリルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
、X、X、X、またはXのうちの少なくとも1つは、アルキル、またはシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
、X、X、X、またはXのうちの少なくとも1つは、ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
、X、X、X、またはXのうちの少なくとも1つは、アルケニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
、X、X、X、またはXのうちの少なくとも1つは、アミノである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
表1に列挙された群から選択される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物は、p38MAPKの阻害のために、約100μM〜約1000μMの範囲内のIC50を示す、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物は、約200μM〜約800μMの範囲内にあるIC50を示す、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物は、生体内での体液中のTNFα分泌の阻害のために、約0.1μM〜約1000μMの範囲内のEC50を示す、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物、および、医薬的に許容可能な賦形剤を含む、組成物。
【請求項19】
ストレス活性化プロテインキナーゼ(SAPK)系を調整する方法であり、
請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の化合物をp38マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)と接触させること、
を含む、方法であって、
前記化合物は、前記p38MAPKの阻害のために、約0.1μM〜約1000μMの範囲内のIC50を示し、
前記接触させることは、前記化合物による前記p38MAPKの阻害に対するIC30未満であるSAPK調整濃度で行われる、方法。
【請求項20】
前記p38MAPKは、p38α、p38β、p38γ、および、p38δからなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記接触させることは、前記化合物によるp38MAPKの阻害に対するIC20未満であるSAPK調整濃度で行われる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記接触させることは、前記化合物によるp38MAPKの阻害に対するIC10未満であるSAPK調整濃度で行われる、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記SAPK調整濃度は、少なくとも全血中のTNFα放出を15%変更するために効果的である、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記IC50は、約1μM〜約200μMの範囲内にある、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物は、表1に列挙された群から選択される構造を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
調整を必要としている対象においてストレス活性化プロテインキナーゼ(SAPK)系を調整する方法であり、
前記対象に、治療的有効量の請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の化合物を投与すること、
を含む、方法であって、
前記化合物は、p38MAPKの阻害のために約0.1μM〜約1000μMの範囲内のIC50を示し、
前記治療的有効量は、p38マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)の阻害に対してIC30未満の前記化合物の血中濃度または血清中濃度を生じる、方法。
【請求項27】
前記対象は、炎症状態を患っている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記炎症状態は、線維症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性肺線維症、リウマチ様関節炎;リウマチ性脊椎炎;変形性関節症;痛風;敗血症;敗血症性ショック;エンドトキシンショック;グラム陰性菌敗血症;毒素性ショック症候群;筋筋膜性疼痛症候群;細菌性赤痢;喘息;成人呼吸促迫症候群;炎症性腸疾患;クローン病;乾癬;湿疹;潰瘍性大腸炎;糸球体腎炎;強皮症;慢性甲状腺炎;グレーヴス病;オーモンド病;自己免疫性胃炎;重症筋無力症;自己免疫性溶血性貧血;自己免疫性好中球減少症;血小板減少症;膵線維症;慢性活動性肝炎;肝線維症;腎疾患;腎線維症、過敏性腸症候群;発熱;再狭窄;脳性マラリア;発作傷害;虚血性傷害;神経外傷;アルツハイマー病;ハンチントン病;パーキンソン病;急性疼痛;慢性疼痛;アレルギー;心肥大、慢性心不全;急性冠症候群;悪液質;マラリア;ハンセン病;リーシュマニア症;ライム病;ライター症候群;急性滑膜炎;筋変性、滑液包炎;腱炎;腱滑膜炎;ヘルニア状態、破裂性、または、脱出性、椎間板症候群;大理石骨病;血栓症;珪肺症;肺サルコーシス;骨吸収疾病;ガン;多発性硬化症、ループス;線維筋痛症;エイズ;帯状疱疹、単純ヘルペス;インフルエンザウイルス;重症急性呼吸器症候群;サイトメガロウイルス;糖尿病、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記化合物は、表1に列挙された群から選択される化合物である、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記対象は、哺乳動物である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記対象は、ヒトである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記化合物を、1日3回、1日2回、1日1回、2日に1回、1週間に3回、1週間に2回、および1週間に1回からなる群から選択されるスケジュールで前記対象に投与すること、を含む、請求項26に記載の方法。

【公表番号】特表2011−522056(P2011−522056A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512616(P2011−512616)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/046136
【国際公開番号】WO2009/149188
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(502191619)インターミューン, インコーポレイテッド (25)
【Fターム(参考)】