説明

配信システム、及び車載器

【課題】有効期限が切れたコンテンツ情報の再生を回避する。
【解決手段】前記センター装置30が配信するコンテンツ情報には、有効期限とこのコンテンツ情報が有効期限内でない場合に再生すべきコンテンツ情報を識別するための識別情報とが含まれ、車載器10の記憶部1fにはセンター装置30から配信されたコンテンツ情報が記憶され、表示部1eにおいてコンテンツ情報を再生させる際に、当該コンテンツ情報の有効期限が切れていた場合には、識別情報から再生すべきコンテンツ情報を識別し、表示部1eで当該コンテンツ情報を再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信システム、及び車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して路上に設置された路側無線装置と狭域無線通信を行い、センター装置から情報を車載器で受信するシステムが知られている。このシステムは、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ、車両の車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置が路側無線装置を介して、地域情報(例えば周辺の店舗や医療機関の情報)や広告情報等の各種コンテンツ情報を配信するものである。
【0003】
また、車載器は、路側無線装置から配信された各種コンテンツ情報を記憶することにより、路側無線装置と通信できず受信時にコンテンツ情報の再生ができない環境においても当該各種コンテンツ情報を再生することが可能になっている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−109032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車載器に対して配信されるコンテンツ情報に有効期限を設定することが検討されている。この有効期限は、サービス事業者が自由に設定でき、例えば、短期間限定のクーポンであれば、有効期限が2〜3日の場合もあり、長期間にわたるセール等であれば1週間や1ヶ月のように設定することができる。
【0005】
車載器に対して配信されるコンテンツ情報、例えば、クーポンの有効期限が切れていた場合には、このクーポンを有効活用できない場合がある。有効期限が切れたコンテンツ情報は、様々な取り扱いが検討されている。
例えば、有効期限が切れていても車載器で表示できたり、有効期限が切れたコンテンツ情報を自動的に車載器側で削除したりすることが検討されている。
【0006】
コンテンツ情報を受信するためには、コンテンツ情報が配信されるエリアに出向く必要があるが、車載器のユーザが定期的に当該エリアに出向くとは限らない。つまり、一定期間当該エリアに出向かない場合には、有効期限の切れたコンテンツ情報が車載器に数多く蓄積される可能性がある。
このような問題を解決するためには、コンテンツ情報の有効期限を長期間に設定することも考えられる。しかし、配信する全てのコンテンツ情報が必ずしも長期間有効であることが望ましいわけではなく、期間を限定して配信したいコンテンツ情報についてはこの問題は解決しない。
【0007】
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、有効期限が切れたコンテンツ情報の再生を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
車載器と、前記車載器と無線通信可能に接続された路側無線装置と、前記路側無線装置を介して前記車載器にコンテンツ情報を配信するセンター装置とを有する配信システムであって、
前記センター装置は、前記コンテンツ情報の有効期限と、当該コンテンツ情報が有効期限内でない場合に再生すべきコンテンツ情報を識別するための識別情報とを前記コンテンツ情報に含ませて配信し、
前記車載器は、
前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報を再生する再生手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報の再生を前記再生手段に対して指示する指示手段と、
前記指示手段によって再生が指示されたコンテンツ情報に含まれる有効期限に基づいて当該コンテンツ情報が有効期限内であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内であると判断された場合、当該コンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御し、前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内でないと判断された場合、当該コンテンツ情報に含まれる識別情報に基づいて再生すべきコンテンツ情報を決定し、当該決定されたコンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、
コンテンツ情報の有効期限と、当該コンテンツ情報が有効期限内でない場合に再生すべきコンテンツ情報を識別するための識別情報とを前記コンテンツ情報に含ませて配信するセンター装置と通信を行う通信手段と、
前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報を再生する再生手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報の再生を前記再生手段に対して指示する指示手段と、
前記指示手段によって再生が指示されたコンテンツ情報に含まれる有効期限に基づいて当該コンテンツ情報が有効期限内であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内であると判断された場合、当該コンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御し、前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内でないと判断された場合、当該コンテンツ情報に含まれる識別情報に基づいて再生すべきコンテンツ情報を決定し、当該決定されたコンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードであって、当該情報コードは前記コンテンツ情報の有効期限と同じデータ領域に含まれることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードに含まれる枝番であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードであって、当該情報コードは前記コンテンツ情報に割り当てられた汎用的なデータ領域である詳細情報に含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、有効期限が切れたコンテンツ情報の再生を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施の形態)
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における配信システム100を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20、センター装置30を含んで構成される。
センター装置30は路側無線装置20を介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。
路側無線装置20は路上や駐車場等に複数設置され、各路側無線装置20はネットワークNを介してセンター装置30と接続されている。路側無線装置20と、車両Cの車載器10とは無線通信が可能である。
【0015】
コンテンツ情報とは、データ形式等の詳細は後述するが、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音声情報等)の他、コンテンツ情報を提供する事業者に関する情報、コンテンツ情報の有効期限の情報(例えば、有効期限の開始と終了の日時)、サービスを提供可能な対象地点の情報(例えば、広告している店舗の地点を示す緯度経度や店舗名等)が含まれる。例えば、位置情報を含むコンテンツ情報であれば緯度経度情報も格納されているが、コンテンツ情報に位置情報が含まれなければ緯度経度情報は必要がなく、当該位置情報を示すデータ領域には情報は格納されない。
コンテンツ情報の他の例として、当該コンテンツ情報の通知を行うためのポップアップ画面を表示させるべき再生地点(例えば、ポップアップ画面を表示させる地点を示す緯度経度、ポップアップ画面を表示させる道路種別や車両の進入方向を指定する情報等)、コンテンツ情報の表示画面の遷移情報(次に表示する画面を指定する情報等)等を含む情報が格納されていてもよい。
【0016】
以下、各構成装置について詳細に説明する。
路側無線装置20は、図2に示すように本体装置20aとアンテナ20bとから構成されている。路側無線装置20は、道路脇や道路上方に設置されたアンテナ20bから、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射する。この電波放射範囲を以下、路側エリアZという。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20と車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0017】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば直径数メートル〜数十メートルである。各路側無線装置20からのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、各路側無線装置20の路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0018】
本体装置20aは、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ20bを介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10へ転送する。本体装置20aとしては、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
【0019】
車載器10は、車両Cに搭載され、案内経路への誘導のための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
車載器10は、図3に示すように、カーナビゲーション部(以下、カーナビ部)1、通信モジュール2、DSRC部3、制御部4を備えて構成されている。
【0020】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、制御部4は、路側無線装置20との路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、制御部4は、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、制御部4は、DSRC部3を介してセンター装置30から受信したコンテンツ情報の保存、又は当該コンテンツ情報の再生制御を行う再生手段として機能する。
なお、本実施の形態におけるコンテンツ情報の再生とは、車載器10の表示部1eにコンテンツ情報を表示させたり、コンテンツ情報に音声データ等が含まれる場合には、当該音声データを再生させ、コンテンツ情報に含まれる情報を車載器10のユーザに対して伝達することをいう。
【0021】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f等を備えて、車両Cを案内経路へ誘導するための処理を行う。
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから取得した現在地の情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの案内経路を算出する。そして、カーナビ制御部1aは、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した案内経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0022】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行い、車両の絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両の現在地を示す現在地情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0023】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、通信モジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
【0024】
入力部1dは、操作パネルと表示部1eとが一体化されたタッチパネル方式の操作入力装置である。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力する。
表示部1eは、制御部4の制御に従ってモニタ画面上に各種情報を表示する。各種情報とは、例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報の表示画面等である。
【0025】
記憶部1fは、半導体メモリ等の記憶手段として機能し、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30に提供するアップリンク情報m1を記憶するとともに、センター装置30から受信したコンテンツ情報を記憶する。正規の配信事業者が複数ある場合には、アップリンク情報m1は各配信事業者に応じた内容で制御部4によりそれぞれ生成され、記憶部1fに記憶される。ここで、正規の配信事業者とは、ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をした配信事業者をいう。
アップリンク情報m1は最新の内容となるように制御部4が常に更新を行って記憶部1fに保存させる。なお、アップリンク情報m1の詳細については後述する。
【0026】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信を行う。通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らない。また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
なお、通信モジュール2として他にもWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のDSRC以外の通信手段を使用することにより、インターネット等の情報を入手することもできる。
【0027】
DSRC部3は、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う。
DSRC部3は、図3に示すようにDSRC制御部3a、通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3e、ICカードI/F3fを備えて構成されている。
【0028】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC処理部3eにより決済情報の書込処理を行わせる。
また、センター装置30からコンテンツ情報を受信する際には、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域Mに記憶されている情報を、通信部3bにより路側無線装置20に送信させる一方、通信部3bにより路側無線装置20を介してコンテンツ情報を受信した場合にはこれを制御部4に出力する。
【0029】
通信部3bは、例えば車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍等の位置に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20やETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0030】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
また、記憶部3cにはアップリンク情報記憶領域Mが設けられている。アップリンク情報記憶領域Mは、センター装置30に対してユーザが欲する情報を提供するためのアップリンク情報m1(特に図示せず)専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報m1の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0031】
アップリンク情報m1とは、センター装置30においてどのような内容のコンテンツ情報を配信するかを決定する際に用いられる情報である。アップリンク情報m1は、サービス事業者ごとに作成され、車両Cが立寄った地点や、車載器10のユーザの嗜好情報、次回来店時の特典等を個別に配信するなどの多目的な情報を扱うための会員情報等が含まれる。サービス事業者は、これらの情報をもとに車載器10に配信するコンテンツ情報を決定することとなる。
【0032】
ETC処理部3eは、ICカードI/F3fに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
ICカードI/F3fは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3eの間で情報のやりとりを仲介する。
【0033】
次に、センター装置30について説明する。
図4に、センター装置30の構成例を示す。センター装置30は、コンテンツ情報を記憶し、これを車載器10に配信する。図4に示すように、センター装置30は、制御部31、入力部32、表示部33、記憶部34、通信部35を備えて構成されている。
【0034】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、制御部31は、路側無線装置20から車載器10と通信が確立したことが通知されると、記憶部34からコンテンツ情報を読み出して、通信部35を介して路側無線装置20に送信する。
また、制御部31は、Webサーバとしての機能を有し、通信部35により路側無線装置20を介して車載器10から指定されたURL(Uniform Resource Locator)に格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、通信部35により路側無線装置20を介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。また、制御部31は、通信部35により外部ネットワークを介して車載器10から指定されたURLに格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、通信部35により外部ネットワークを介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。
【0035】
制御部31は、路側無線装置20を介して車載器10にコンテンツ情報を送信する際には、路側無線装置20の配置されているエリアに応じた情報を抽出して配信する。また、制御部31は、各車載器10のユーザが嗜好するカテゴリの情報(嗜好データ)を予め取得しておき、情報の送信先となる車載器10の嗜好データに応じた情報を抽出して配信するようにすることが好ましい。
【0036】
入力部32は、キーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0037】
記憶部34は、HDD等により構成される。記憶部34は、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データを記憶する。
ユーザはコンテンツ情報の配信サービスに加入する契約を行う際、会員登録を行う。そのため、記憶部34はこの会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報を記憶する他、ユーザが所有する車載器10の車載器ID、ユーザの嗜好データ等の情報をユーザ毎にデータベース化して記憶する。
また、記憶部34は、コンテンツ情報(後述する図6に詳述)を記憶する。
通信部35は、センター装置30が接続された路側無線装置20とデータ送受信を行うための通信制御を行う。
【0038】
なお、図4では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信する配信事業者は複数あり、センター装置30は配信事業者毎に備えられるものである。また、図1ではセンター装置30がネットワークNを介して路側無線装置20と接続されている例を示したが、センター装置30の一部の機能を路側無線装置20が所有していてもよい。この場合、複数の路側無線装置20が保持するセンター装置30の機能を管理するサーバとしてのセンター装置30が存在し、当該サーバとしての役割を果たすセンター装置30がネットワークNを介して路側無線装置20と接続されていてもよい。
【0039】
以下、図5及び図6を用いて、コンテンツ情報の詳細について説明する。
図5に、センター装置30から配信されるコンテンツ情報のデータ構造の一例を示す。図5に示すように、センター装置30からは一時に複数の情報グループが配信され、車載器10では複数の情報グループを受信して、再生又は記憶部1fに蓄積することとなる。
ここで、図5における情報グループ1、2、・・nのそれぞれが1つのコンテンツ情報であり、車載器10においてはコンテンツ情報を単位として再生処理が行われる。
【0040】
図5に示すように、1つのコンテンツ情報は、内容により分類された複数の要素で構成される。各構成要素はID番号(00、01、・・等)と当該ID番号に対応して格納される実データからなる。図5において、情報グループ1を構成するコンテンツ情報には、ID00(ID番号が「00」であることを示す、以下同じ)、ID01、ID02、ID03、ID04、ID05、ID10、ID30で規定される情報が含まれていることを示している。
【0041】
図6に、コンテンツ情報のフォーマットの一例を示す。
図6に示すように、コンテンツ情報には、個々にIDが付された情報、例えば構成ID情報、サービス事業者情報、情報提供企業情報、再生条件、有効期限、遷移情報、詳細情報等が含まれている。
【0042】
ID00の構成ID情報は、コンテンツ情報に含まれる各情報の識別番号の一覧を示す情報である。この構成ID情報中の各情報の識別番号の有無を確認することにより、当該各情報が存在するか否かを即時に判断することが出来る。
【0043】
識別番号は、コンテンツ情報に含まれる各情報の分類を示す。
また、識別番号は、ID00〜ID255まで割り振られており、例えばID01はサービス事業者情報、ID40は詳細情報であることを示す。
なお、コンテンツ情報に含まれる各IDに対応する情報にはヘッダ情報(図示せず)が含まれており、各IDに含まれている情報量を示す情報バイト等、各IDに対応する内容を示す情報やフラグ等がヘッダ情報として格納されている。
以下、識別番号に対応する各情報について説明する。
【0044】
ID01のサービス事業者情報は、サービス事業者を特定するための情報であり、例えばサービス事業者に一意に付与されたサービス事業者コード、表示部1eにサービス事業者を表示させる際に使用されるサービス事業者表示テキスト、音声によってサービス事業者を伝達するために使用されるサービス事業者表音文字列等である。
【0045】
ID02の情報提供企業情報は、コンテンツ情報に関する詳細な情報であり、例えば当該コンテンツ情報の情報提供元を特定することのできる企業コード、当該企業を表示部1eに表示させる際に使用される企業表示テキスト、音声によって企業を伝達するために使用される企業表音文字列、サービス事業者がコンテンツ情報に対し個別に割り付けた情報コード、コンテンツ情報の内容を示すための情報表示用テキスト、コンテンツ情報の内容を音声によって伝達するための情報表音文字列、コンテンツ情報が属する嗜好データカテゴリー等である。情報コードは、コンテンツ情報に割り当てられたコードであり、コンテンツ情報を識別することができる。
【0046】
ID03の再生条件は、車載器10が受信したコンテンツ情報の再生を即時に行うか記憶部1fに蓄積(記憶)するかを示す即時/蓄積コード、路側エリアZでのコンテンツ情報の再生条件を示す再生条件コード等である。
【0047】
ID04の有効期限は、コンテンツ情報の有効期限を示し、当該コンテンツ情報の有効期限の開始時刻を示す開始年月日時分秒、当該コンテンツ情報の有効期限の終了時刻を示す終了年月日時分秒等である。
また、ID04の有効期限は、コンテンツ情報の有効期限が切れている場合に、後述する有効期限判別処理によって表示部1eに表示させる(つまり再生させる)べきコンテンツ情報の情報コードである有効期限後の次再生情報コードを含む。なお、有効期限後の次再生情報コードは第1の実施の形態における識別情報である。
図7(a)に、有効期限後の次再生情報コードを含まない場合のID04のデータ構成を示し、図7(b)に、有効期限後の次再生情報コードを含む場合のID04のデータ構成を示す。図7(a)に示すように、有効期限の指定を行わないコンテンツ情報の場合や、有効期限が切れた場合に表示させるコンテンツ情報を指定しない場合には、この有効期限後の次再生情報コードをID04に含ませなくてもよい。
【0048】
図8(a)に、コンテンツ情報のID04の有効期限を説明する説明図を示す。
センター装置30がコンテンツ情報を配信する際には、必要に応じて関連のあるコンテンツ情報同士を同時に配信することがある。例えば、期間限定のクーポンを含むコンテンツ情報と同時に、この期間の直後に行われるイベントのクーポンを含むコンテンツ情報を配信する等である。以下の説明では、同時に配信されるコンテンツ情報のうち、片方をコンテンツ情報Aといい、他方をコンテンツ情報Bという。なお、上記のように関連するコンテンツ情報は2つ以上であってよく、これに限られない。
【0049】
図8(b)に、図8(a)のような有効期限をとる場合のコンテンツ情報のID02のサービス事業者コード、企業コード、及び情報コードと、ID04の有効期限のデータ格納例を示す。
図8に示すように、コンテンツ情報Aの有効期限は2008年1月1日〜2008年1月7日までであるので、コンテンツ情報AのID04の開始日時年月日時分秒には「2008年1月1日0時0分0秒」を示す値が格納され、ID04の終了日時年月日時分秒には「2008年1月7日23時59分59秒」を示す値が格納される。
コンテンツ情報Bの有効期限を2008年1月8日〜2008年1月14日までとする。コンテンツ情報BのID04に格納される値は同様に上記期間を示す情報であるので説明を省略する。
図8(b)に示すように、コンテンツ情報Aとコンテンツ情報Bは互いに関連する情報であって同一のサービス事業者から配信される場合、ID01のサービス事業者コード及びID02の企業コードは同一であり、ID02の情報コードは互いに異なる値となる。
【0050】
ID30の遷移情報は、コンテンツ情報を表示部1eに表示させた際に、当該コンテンツ情報から画面遷移して表示すべきコンテンツ情報の情報コードである次再生情報コード等である。
【0051】
図9を用いて、ID30の遷移情報について説明する。図9に示す各画面C1、C2、D1〜D6において、C1及びC2は車載器10の記憶部1f等で保持している画面であり、D1〜D6は、配信されたコンテンツ情報に基づいて車載器10において表示される画面遷移例である。ここでは、1つのコンテンツ情報は1つの画面に対応する。画面D1〜D6は、コンテンツのID30の次再生情報コードが参照されることにより画面遷移する。
画面C1は、メニュー画面であり遷移先が3つある。画面C1において「entertainment」が選択される(入力部1dからの入力により選択することをいう。以下同じ。)と、サービス事業者(配信事業者)の一覧を示す画面C2に遷移する。画面C2には遷移先が4つある。画面C2において1つの配信事業者が選択されると、選択された配信事業者のコンテンツ情報を示す画面D1に遷移する。
【0052】
画面D1には遷移先が4つある。つまり、画面D1に対応するコンテンツ情報にはID30の次再生情報コードが4つ格納されていることになる。画面D1において「くらし情報」が選択される(画面D1の「1」のボタンが選択されることをいう。また、これらの画面遷移のためのボタンを画面遷移ボタンという。)と、「くらし情報」に対応する次再生情報コードが参照され、当該次再生情報コードとID02の情報コードが一致するコンテンツ情報である画面D2に遷移する。以下の画面遷移においても同様に、ID30の次再生情報コードと一致するID02の情報コードをもつコンテンツ情報が表示されるよう、処理が行われることになる。このように、画面遷移ボタンを選択することにより、入力部1dは再生すべきコンテンツ情報を指示する指示手段として機能する。
画面D2には遷移先が3つある。画面D2において「医療・病院」が選択されると、医療・病院の一覧を示す画面D3に遷移する。画面D3には遷移先が2つある。画面D3において「休日診療病院一覧」が選択されると、休日診療病院の一覧を示す画面D4に遷移する。画面D4には遷移先が7つある。画面D4において「小児科」が選択されると、小児科の病院一覧を示す画面D5に遷移する。画面D5には遷移先が4つある。画面D5において1つの小児科病院が選択されると、選択された小児科病院の情報を示す画面D6に遷移する。画面D6には遷移先がない(つまりID30の次再生情報コードにはデータがない)ことになる。
図6では特に図示はしなかったが、ID10として対象地点情報があり、D6に対応するコンテンツ情報には、表示しているコンテンツ情報に対応する対象地点の情報(例えば緯度や経度など)が格納されており、画面D6からの操作により、「○○クリニック」を案内するように指示をすることができる。
【0053】
ID40の詳細情報は、当該コンテンツ情報に関する詳細な情報が格納され、汎用的な利用をすることができる。
コピーコントロールフラグは、車載器10がコンテンツ情報を受信した際に詳細情報データをアップリンク情報m1の会員情報に書き込むか否かを示すフラグである。コピーコントロールフラグがオン(値が「1」の場合)の場合には、ID40の詳細情報データをアップリンク情報m1の会員情報に書き込み、コピーコントロールフラグがオフ(値が「0」の場合)の場合には、ID40の詳細情報データをアップリンク情報m1の会員情報に書き込まないよう制御されることになる。
【0054】
情報内容フラグは、詳細情報データの内容の種別を示すための識別情報である。本実施の形態においては、情報内容フラグが「0」の場合は詳細情報データに情報コードが格納されていることを示すものとする。情報内容フラグは、詳細情報データの内容と対応付けられた値が格納されればよく、これに限られない。
【0055】
詳細情報データは、情報コードやコンテンツ情報の内容を示すテキスト情報等が格納される。
表示用文字データは、サービス対象地点や画面遷移の案内を行う情報や、検索のための検索用語等、表示部1eに表示させてユーザを補助するための情報である。表音文字列は音声によってユーザに伝達するための情報を格納している。
なお、表示用文字データや表音文字列には、詳細情報データに関連する情報が格納される。
【0056】
図10に、各コンテンツ情報のパラメータ設定の一例を示す。「種別」はコンテンツ情報の種別である。「情報コード」はコンテンツ情報のID02の情報コードである。「次再生情報コード」はコンテンツ情報のID30の次再生情報コードである。「有効期限」の「開始年月日時分秒」、「終了年月日時分秒」、「有効期限後の次再生情報コード」はそれぞれコンテンツ情報のID04の有効期限の各情報である。
図10に示すように、「コンテンツ情報Y」と「コンテンツ情報Z」には、次再生情報コードがないため、この2つのコンテンツ情報を再生させている状態で、次のコンテンツ情報を再生することはできない。「有効期限」には、各コンテンツ情報の有効期限に関する情報が格納される。「有効期限後の次再生情報コード」が参照された場合の車載器10の動作についての詳細は後述する。
【0057】
次に、動作について説明する。
図11に、本実施の形態に係る車載器10において行われる有効期限判定処理のフローチャートを示す。当該処理は、入力部1dからの入力により表示部1eに表示されたコンテンツ情報から画面遷移ボタンが選択され、画面遷移の指示が入力された際に、制御部4と記憶部1fに記憶されたプログラムとの協働により実行される。当該処理では、画面遷移先のコンテンツ情報の有効期限が切れている場合には、ID04を参照することにより、有効期限内のコンテンツ情報を表示部1eに表示させる。
なお、以下に説明する処理は、制御部4によって実行され、制御部4は制御手段として機能する。
【0058】
図11に示すように、まず入力部1dからの入力により選択された画面遷移ボタンに対応する次再生情報コードが取得される(ステップS101)。具体的には、表示部1eに表示されているコンテンツ情報のID30から、当該選択された画面遷移ボタンに対応する次再生情報コードが取得されることになる。なお、画面遷移ボタンは図9を参照して説明した、表示部1eに表示され、画面遷移のために選択されるボタンである。
次いで、ステップS101において取得された次再生情報コードが、再生対象情報コードとして制御部4のRAM等に記憶される(ステップS102)。この再生対象情報コードを持つコンテンツ情報が検索される(ステップS103)。具体的には、記憶部1fに記憶されたコンテンツ情報のうち、ID02の情報コードと再生対象情報コードが一致するコンテンツ情報が検索されることになる。
【0059】
ステップS103の検索の結果、再生対象情報コードのコンテンツ情報があるか否かが判断される(ステップS104)。再生対象情報コードのコンテンツ情報があると判断されない場合(ステップS104;NO)、処理は終了する。
再生対象情報コードのコンテンツ情報があると判断された場合(ステップS104;YES)、再生対象情報コードを持つコンテンツ情報のID04が取得される(ステップS105)。次いで、現在日時が取得され(ステップS106)、ステップS105で取得されたID04の終了日時が有効期限内であるか否かが判断される(ステップS107)。ステップS107における処理によって、制御部4は判断手段として機能する。
【0060】
ID04の終了日時が有効期限内であると判断されない場合(ステップS107;NO)、再生対象情報コードを持つコンテンツのID04内の有効期限後の次再生情報コードが取得される(ステップS108)。ステップS108において取得された有効期限後の次再生情報コードが無効値であるか否かが判断される(ステップS109)。ステップS109において判断される無効値は、予め記憶部1fに定められた値と一致するか否かによって判断されればよく、例えば、有効期限後の次再生情報コードが「0xFFFFFFFFFF」であるか否か等によって判断される。
【0061】
有効期限後の次再生情報コードが無効値であると判断されない場合(ステップS109;NO)、有効期限後の次再生情報コードのコンテンツが検索される(ステップS110)。具体的には、記憶部1fに記憶されたコンテンツ情報のうち、ID02の情報コードと、ステップS108において取得された有効期限後の次再生情報コードが一致するコンテンツ情報が検索されることになる。
【0062】
ステップS110における検索の結果、有効期限後の次再生情報コードのコンテンツがあるか否かが判断される(ステップS111)。有効期限後の次再生情報コードのコンテンツがあると判断された場合(ステップS111;YES)、当該有効期限後の次再生情報コードを制御部4のRAM等に格納されている再生対象情報コードとして設定され(ステップS112)、処理はステップS105に戻る。
【0063】
一方、ID04の終了日時が有効期限内であると判断された場合(ステップS107;YES)、有効期限後の次再生情報コードが無効値であると判断された場合(ステップS109;YES)、及び有効期限後の次再生情報コードのコンテンツがあると判断されない場合(ステップS111;NO)、制御部4のRAM等に格納されている再生対象情報コードをもつコンテンツが表示され(ステップS113)、処理は終了する。
【0064】
図12に、有効期限内のコンテンツ情報の画面遷移例を模式的に示す。図12に示す例では、図10のデータ格納例の場合の画面遷移を示す。
図10に示すように、「コンテンツ情報X」の「次再生情報コード」には、「コンテンツ情報Y」と「コンテンツ情報C」の情報コードが格納されているので、「コンテンツ情報X」から「コンテンツ情報Y」と「コンテンツ情報A」に画面遷移ができる。
「コンテンツ情報C」の「次再生情報コード」には「コンテンツ情報Z」の情報コードが格納されているので、「コンテンツ情報C」から「コンテンツ情報Z」に画面遷移できる。
「コンテンツ情報D」の「次再生情報コード」には「コンテンツ情報Z」の情報コードが格納されるので、「コンテンツ情報D」から「コンテンツ情報Z」に画面遷移できる。
図11の例では、コンテンツ情報Dは有効期限開始日時前であった場合には、コンテンツ情報Xの遷移先はコンテンツ情報Cであるので、ステップS107の処理により、コンテンツ情報Dを参照することはできない。
【0065】
図13に、図12の画面遷移例の場合にコンテンツ情報Cの有効期限が切れた際の画面遷移を示す。図13に示すように、コンテンツ情報Xからコンテンツ情報Cに画面遷移せず、コンテンツ情報Dに画面遷移するようになる。
コンテンツ情報Cの有効期限が切れた場合(例えば、2008年1月8日になった場合)、図10に示すようにコンテンツ情報Cの「有効期限後の次再生情報コード」に「コンテンツ情報D」の情報コードが格納されているので、有効期限判定処理のステップS108において、コンテンツ情報Cの有効期限後の次再生情報コードが取得される。この有効期限後の次再生情報コードは無効値ではないので、ステップS109の判断によってステップS113に処理が移行し、コンテンツ情報Dが表示部1eに表示されるので、図13に示すようにコンテンツ情報Xからコンテンツ情報Dへ画面遷移する。
【0066】
以上のように、本実施の形態における配信システム100によれば、有効期限判別処理によって、コンテンツ情報の有効期限が切れていた場合に、当該コンテンツ情報のID04の有効期限後の次再生情報コードを参照することによって、表示部1eに表示させるべきコンテンツ情報を特定することができる。したがって、画面遷移先のコンテンツ情報の有効期限が切れていた場合、有効期限内の新しいコンテンツ情報を表示部1eに表示させ、ユーザに対して提供することができる。
【0067】
また、コンテンツ情報のID04の有効期限後の次再生情報コードに、表示させるべきコンテンツ情報の情報コードを格納しているので、ID30の次再生情報コードに設定されている情報コードを持つコンテンツ情報以外のコンテンツ情報を表示部1eに表示させることができる。
【0068】
また、サービス事業者は、路側無線装置20を介して配信するコンテンツ情報の有効期限が切れた場合に表示させるべきコンテンツ情報を同時に配信すればよいので、車載器10のユーザは頻繁に路側エリアZに出向く必要がなくなる。また、サービス事業者は、頻繁に路側無線装置20と接続を行わない車載器10のユーザに対しても最新の情報を提供することができる。
【0069】
また、コンテンツ情報を配信するセンター装置30においては、全ての車載器10に対して同一のデータ形式のコンテンツ情報を配信すればよいため、車載器10ごとに配信するコンテンツ情報を区別する必要がない。したがって、センター装置30や路側無線装置20としては、本発明を適用するにあたって、車載器に応じてコンテンツ情報の配信のための処理を変更したりする必要がない。
【0070】
また、コンテンツ情報のID30の次再生情報コードを書き換えて配信しなおす必要がなく、車載器10に記憶されたコンテンツ情報の画面遷移の構成を崩すことがなくなる。
【0071】
また、本実施の形態における有効期限判別処理によれば、有効期限が過ぎているコンテンツ情報を表示部1eに表示させようとし、ID04の有効期限後の次再生情報コードを持つコンテンツ情報が記憶部1fに記憶されていなかった場合には、エラーメッセージ等ではなく、当該有効期限が過ぎているコンテンツ情報を表示するので、コンテンツ情報の有効期限が切れている場合でも車載器10のユーザに対して何らかの情報を提示することができる。
【0072】
また、センター装置30は、同種のコンテンツ情報を複数配信し、個々のコンテンツ情報の有効期限を短期間に設定することができる。つまり、頻繁に路側無線装置20と接続しない車載器10のユーザのために、コンテンツ情報の有効期限を長期間に設定する必要性がなくなる。
【0073】
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な配信システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態における有効期限判別処理においては、有効期限内でないと判断されたコンテンツ情報に有効期限後の次再生情報コードが格納されていない場合には、当該コンテンツ情報を再生するようにしたが、有効期限後の次再生情報コードが格納されていない場合には、その旨の通知を表示部1eに表示させるようにしてもよい。
【0074】
また、有効期限判別処理のステップS107においてID04の有効期限が参照されたが、ID04にデータがない場合、つまりID04が含まれないコンテンツ情報の場合、有効期限が含まれていない旨を表示部1eに表示させて通知させ、有効期限判別処理が終了されるようにしてもよい。
【0075】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0076】
その他、配信システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0077】
(第2の実施の形態)
次に図14〜図16を参照しつつ、本発明に係る配信システム100の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、センター装置30や車載器10の構成は第1の実施の形態と同様であり、以下、第1の実施の形態と異なる点について説明する。第2の実施の形態において第1の実施の形態と異なる主な態様は、図15に示した有効期限判別処理である。
【0078】
第2の実施の形態においては、情報コードのコード体系が第1の実施の形態と異なる。
図14に、第2の実施の形態における情報コードのコード体系を示す。図14に示すように、情報コードは5バイトの情報で構成される。そのうちの先頭4バイトを「有効情報コード」とし、残りの1バイトを「枝番」とする。この枝番は第2の実施の形態において識別情報として機能する。
「有効情報コード」とは、第2の実施の形態におけるコンテンツ情報に一意に割り当てられたコンテンツ情報を識別するためのコードである。本実施の形態においては、有効期限コードは4バイトの領域が割り当てられており、「0x00000000」〜「0xFFFFFFFF」までの任意の値が割り当てられる。
「枝番」とは、第2の実施の形態における有効期限判定処理において、使用される情報であり、本実施の形態においては「0x00」〜「0xFF」までの任意の値が割り当てられる。
なお、本実施の形態における情報コードのコード体系は上記の例に限定されない。情報コードとして定められたデータ領域の一部を有効期限コード、残りのデータ領域を枝番として使用すればよく、例えば枝番として割り当てるデータ領域は4ビット等であってもよい。
【0079】
図15に、第2の実施の形態における有効期限判定処理(第1の実施の形態と区別をするために有効期限判定処理Bという)のフローチャートを示す。当該処理は、入力部1dからの入力により表示部1eに表示されたコンテンツ情報から画面遷移ボタンが選択され、画面遷移の指示が入力された際に、制御部4と記憶部1fに記憶されたプログラムとの協働により実行される。当該処理では、表示させようとしたコンテンツ情報の有効期限が切れていた時に、情報コードの枝番を参照することによって、表示させるべきコンテンツ情報を特定する。
以下における処理は、制御部4によって行われる。
【0080】
図15に示すように、ステップS201〜ステップS207における処理は、それぞれステップS101〜ステップS107と同様であるので説明を省略する。なお、コンテンツ情報にID04が含まれていない場合には、第1の実施の形態と同様、ステップS207において有効期限の情報が含まれていない旨を表示部1eに表示させるようにしてもよい。
ステップS207において、ID04の終了日時が有効期限内であると判断されない場合(ステップS207;NO)、再生対象情報コードの枝番に1が加算される(ステップS208)。次いで、記憶部1fに記憶されたコンテンツ情報のうち、ステップS208において再生対象情報コードの枝番に1が加算された情報コードを持つコンテンツ情報が検索される(ステップS209)。
【0081】
ステップS209において検索がされた結果、記憶部1fに記憶されたコンテンツ情報のうち、ステップS208において再生対象情報コードの枝番に1が加算された情報コードを持つコンテンツ情報があるか否かが判断される(ステップS210)。コンテンツ情報があると判断された場合(ステップS210;YES)、ステップS208において再生対象情報コードの枝番に1を加算した値が再生対象情報コードとして設定され(ステップS211)、処理はステップS205に戻る。
【0082】
一方、ステップS207において、ID04の終了日時が有効期限内であると判断されない場合(ステップS207;NO)、コンテンツ情報があると判断されない場合(ステップS210;NO)、制御部4のRAM等に格納されている再生対象情報コードをもつコンテンツが表示され(ステップS212)、処理は終了する。
【0083】
図16に、第2の実施の形態における各コンテンツ情報のパラメータ設定を示す。図16に示す例では、第1の実施の形態において示した図12及び図13の画面遷移をする場合における各コンテンツ情報のパラメータ設定を示している。
「種別」はコンテンツ情報の種別である。「情報コード」はコンテンツ情報のID02の情報コードである。「次再生情報コード」はコンテンツ情報のID30の次再生情報コードである。「有効期限」の「開始年月日時分秒」、「終了年月日時分秒」はそれぞれコンテンツ情報のID04の有効期限の各情報である。
【0084】
第2の実施の形態においては、サービス事業者コードと企業コードが同一である場合には、情報コードによってコンテンツ情報を識別することは第1の実施の形態と同様である。有効期限が切れていない場合に、画面遷移が行われるコンテンツ情報の情報コードの枝番は「0」に設定されるものとする。つまり、図16の例では、コンテンツXからコンテンツ情報Aとコンテンツ情報Yへ画面遷移できるので、コンテンツ情報Xの次再生情報コードにはコンテンツ情報Aとコンテンツ情報Yの情報コードが格納されることになるが、コンテンツ情報Aとコンテンツ情報Yの情報コードの枝番を「0」に設定する。
有効期限後に表示させたいコンテンツ情報がある場合には、枝番を「0」、「1」、「2」・・・といったように設定すればよい。つまり、図13のようにコンテンツ情報Aの有効期限が切れた場合にはコンテンツ情報Bを表示させたいので、図16に示す例では、コンテンツ情報Aとコンテンツ情報Bの有効情報コードは「0x020」であり同一であるが、コンテンツ情報Aの枝番は「0」であり、コンテンツ情報Bの枝番は「1」となっている。
【0085】
第2の実施の形態における有効期限判別処理を、図13に示す画面遷移例を基に説明する。図13に示すように、表示部1eにコンテンツ情報Xが表示されている状態でコンテンツ情報Aに画面遷移が指示されたとする。コンテンツ情報Aの有効期限が切れていた場合には、ステップS202において、再生対象情報コードにコンテンツ情報Xの次再生情報コード(つまりコンテンツ情報Aの情報コード)が格納されているので、ステップS208においては、この再生対象情報コードに1が加算される。図16に示す例では、コンテンツ情報Aの情報コードは「0x0200」であるので、ステップS209において「0x0201」を持つコンテンツが検索されることになる。記憶部1fには「0x0201」を情報コードとして持つコンテンツ情報Bがあるので、コンテンツ情報BがステップS212において表示部1eに表示されることになる。
なお、コンテンツ情報Bの有効期限が切れていた場合には、ステップS208において、コンテンツ情報Bの情報コードの枝番に1を加算した値を求めて同様の処理が行われることになる。図16に示す例では、コンテンツ情報の情報コードに1を加算した「0x0202」を情報コードとして持つコンテンツ情報はないので、表示部1eにはコンテンツ情報Bが表示されることになる。
【0086】
以上のように、第2の実施の形態における配信システム100によれば、コンテンツ情報の情報コードに枝番としてのデータ領域が割り当てられているおり、有効期限判別処理Bによって、有効期限が切れたコンテンツ情報を表示部1eに表示させようとした場合に、枝番が1加算された情報コードが参照される。したがって、有効期限が切れたコンテンツ情報を表示部1eに表示させず、有効期限内のコンテンツ情報を表示部1eに表示させることができる。
【0087】
また、第1の実施の形態においては、コンテンツ情報のID04の有効期限に有効期限後の次再生情報コードを格納することにより有効期限判別処理が行われるようにしたが、第2の実施の形態においては、ID02の情報コードを利用して有効期限判別処理Bを行うことができる。
【0088】
その他、配信システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0089】
(第3の実施の形態)
次に図17〜図20を参照しつつ、本発明に係る配信システム100の第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態は、センター装置30や車載器10の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態において図11に示した有効期限判別処理が第3の実施の形態では異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施の形態と異なる点について説明する。
【0090】
第3の実施の形態における有効期限判定処理(第1の実施の形態と区別をするために有効期限判定処理Cという)は、コンテンツ情報のID40を参照する点で第1の実施の形態と異なる。
図17に、ID40の詳細情報のデータ形式を詳細に示す。図17に示すように1つのコンテンツ情報につき、ID40の詳細情報を8つまで格納することができる。つまり、ID40に対応するデータ領域には、図17に示す詳細情報1〜8が格納されており、使用しない詳細情報にはデータは格納されない。例えば、ID40の詳細情報のうち、詳細情報1〜3のみ使用したい場合には詳細情報4〜8にはデータは格納しないことになる。
第3の実施の形態においては、詳細情報1〜8の詳細情報データに情報コードが格納され、次に説明する有効期限判定処理Cにおいて、詳細情報データに格納された情報コードが参照されることになる。
【0091】
図18及び図19に、第3の実施の形態における有効期限判定処理Cのフローチャートを示す。当該処理は、入力部1dからの入力により表示部1eに表示されたコンテンツ情報から画面遷移ボタンが選択され、画面遷移の指示が入力された際に、制御部4と記憶部1fに記憶されたプログラムとの協働により実行される。当該処理では、コンテンツ情報のID40を参照することによって有効期限が切れていないコンテンツ情報を表示部1eに表示させる。
以下に説明する処理は、制御部4によって実行されることになる。
【0092】
図18に示すように、ステップS301〜ステップS307における処理は、それぞれステップS101〜ステップS107と同様であるので説明を省略する。なお、コンテンツ情報にID04が含まれていない場合には、第1の実施の形態と同様、ステップS307において有効期限の情報が含まれていない旨を表示部1eに表示させるようにしてもよい。
ステップS307において、ID04の終了日時が有効期限内であると判断されない場合(ステップS307;NO)、ステップS303において検索されたコンテンツ情報にID40が格納されているか否かが判断される(ステップS308)。具体的には、コンテンツ情報のID00が参照されることによってコンテンツ情報にID40が格納されているか否かが判断されることになる。
コンテンツ情報にID40が格納されていると判断された場合(ステップS308;YES)、図19に移り、再生対象情報コードを持つコンテンツ情報のID40が取得される(ステップS309)。次いで、ID40の情報内容フラグが情報コードを示しているか否かが判断される(ステップS310)。このID40の情報内容フラグが示す情報コードは、ステップS307において有効期限後であると判断された際に、再生すべきコンテンツ情報を識別する情報コードである。
【0093】
ID40の情報内容フラグが情報コードを示していると判断されない場合(ステップS310;NO)、次の詳細情報が格納されているか否かが判断される(ステップS311)。具体的には、詳細情報は最大8つまで格納されるので、ステップS310において詳細情報1が参照されていた場合、詳細情報2が格納されているか否かが判断されることになる。
次の詳細情報が格納されていると判断された場合(ステップS311;YES)、当該次の詳細情報へ参照先が設定され(ステップS312)、処理はステップS310に戻る。
【0094】
ID40の情報内容フラグが情報コードを示していると判断された場合(ステップS310;YES)、記憶部1fに記憶されたコンテンツ情報のうち、ID40の詳細情報データに格納された情報コードを持つコンテンツ情報が検索される(ステップS313)。
ステップS313の検索の結果、コンテンツ情報があるか否かが判断される(ステップS314)。
【0095】
コンテンツ情報があると判断された場合(ステップS314;YES)、このID40の詳細情報データに格納された情報コードが再生対象情報コードとして設定され(ステップS315)、処理はステップS305に戻る。
【0096】
一方、ID04の終了日時が有効期限内であると判断された場合(ステップS307;YES)、コンテンツ情報にID40が格納されていると判断されない場合(ステップS308;NO)、次の詳細情報が格納されていると判断されない場合(ステップS311;NO)、及びコンテンツ情報があると判断されない場合(ステップS314;NO)、制御部4のRAM等に格納されている再生対象情報コードをもつコンテンツが表示され(ステップS316)、処理は終了する。
【0097】
図20に、第3の実施の形態における各コンテンツ情報のパラメータ設定を示す。図20に示す例では、第1の実施の形態において示した図12及び図13の画面遷移をする場合における各コンテンツ情報のパラメータ設定を示している。
「種別」はコンテンツ情報の種別である。「情報コード」はコンテンツ情報のID02の情報コードである。「次再生情報コード」はコンテンツ情報のID30の次再生情報コードである。「有効期限」の「開始年月日時分秒」、「終了年月日時分秒」は、それぞれのコンテンツ情報のID04の有効期限の各情報である。「詳細情報」は、それぞれのコンテンツ情報のID40の詳細情報の各情報である。
【0098】
図20に示すように、コンテンツ情報Xからコンテンツ情報Aに画面遷移が指示され、コンテンツ情報Aの有効期限が切れていた場合には、ステップS302において、再生対象情報コードにコンテンツ情報Xの次再生情報コード(つまりコンテンツ情報Aの情報コード)が格納されているので、ステップS308においては、コンテンツ情報AにID40が格納されているか否かが判断されることになる。
コンテンツ情報Aは、図20に示すように、ID40の情報内容フラグが「0」であるので、ステップS310において情報内容フラグが情報コードであると判断され、詳細情報データに格納されている情報コード「0x03」を持つコンテンツ情報が検索され、コンテンツ情報B(情報コードが「0x03」である)が表示部1eに表示されることになる。
【0099】
以上のように、第3の実施の形態における配信システム100によれば、ID40の詳細情報に、当該コンテンツの有効期限が切れた場合に表示部1eに表示させるべき情報コードを格納する。したがって、有効期限判別処理Cによって、コンテンツ情報のID40を参照することによって、有効期限が切れていた場合において表示部1eに表示させるべきコンテンツ情報をID40を参照することによって特定し、表示部1eに表示させることができる。
【0100】
その他、配信システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本実施形態における配信システムを示す図である。
【図2】図1の路側無線装置の路側エリアを説明する図である。
【図3】図1の車載器の機能的構成を示す図である。
【図4】図1のセンター装置の機能的構成を示す図である。
【図5】コンテンツ情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図6】コンテンツ情報のデータ形式の一例を示す図である。
【図7】有効期限のデータ形式を示す図であり、(a)は有効期限後の次再生情報コードが格納されない場合であり、(b)は有効期限後の次再生情報コードが格納される場合である。
【図8】コンテンツ情報の有効期限を説明するための図であり、(a)は関連するコンテンツ情報の有効期限を示し、(b)はコンテンツ情報のデータ格納例を示す。
【図9】図3の車載器の表示部に表示される表示画面例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態において図12及び図13の画面遷移をするためのコンテンツ情報のデータ格納例を示す図である。
【図11】車載器で実行される有効期限判別処理のフローチャートを示す図である。
【図12】図3の車載器の表示部に表示される表示画面の画面遷移の例を示す図である。
【図13】有効期限判別処理が行われた場合における画面遷移例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態における情報コードのデータ形式を説明するための図である。
【図15】第2の実施の形態において車載器で実行される有効期限判別処理のフローチャートを示す図である。
【図16】第2の実施の形態において図12及び図13の画面遷移をするためのコンテンツ情報のデータ格納例を示す図である。
【図17】コンテンツ情報の詳細情報のデータ形式を説明する図である。
【図18】第3の実施の形態において車載器で実行される有効期限判別処理のフローチャートを示す図である。
【図19】第3の実施の形態において車載器で実行される有効期限判別処理のフローチャートを示す図である。
【図20】第3の実施の形態において図12及び図13の画面遷移をするためのコンテンツ情報のデータ格納例を示す図である。
【符号の説明】
【0102】
100 配信システム
10 車載器
1 カーナビ部
1d 入力部
1e 表示部
1f 記憶部
3 DSRC部
M アップリンク情報記憶領域
4 制御部
20 路側無線装置
30 センター装置
31 制御部
32 入力部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載器と、前記車載器と無線通信可能に接続された路側無線装置と、前記路側無線装置を介して前記車載器にコンテンツ情報を配信するセンター装置とを有する配信システムであって、
前記センター装置は、前記コンテンツ情報の有効期限と、当該コンテンツ情報が有効期限内でない場合に再生すべきコンテンツ情報を識別するための識別情報とを前記コンテンツ情報に含ませて配信し、
前記車載器は、
前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報を再生する再生手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報の再生を前記再生手段に対して指示する指示手段と、
前記指示手段によって再生が指示されたコンテンツ情報に含まれる有効期限に基づいて当該コンテンツ情報が有効期限内であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内であると判断された場合、当該コンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御し、前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内でないと判断された場合、当該コンテンツ情報に含まれる識別情報に基づいて再生すべきコンテンツ情報を決定し、当該決定されたコンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする配信システム。
【請求項2】
コンテンツ情報の有効期限と、当該コンテンツ情報が有効期限内でない場合に再生すべきコンテンツ情報を識別するための識別情報とを前記コンテンツ情報に含ませて配信するセンター装置と通信を行う通信手段と、
前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報を再生する再生手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツ情報の再生を前記再生手段に対して指示する指示手段と、
前記指示手段によって再生が指示されたコンテンツ情報に含まれる有効期限に基づいて当該コンテンツ情報が有効期限内であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内であると判断された場合、当該コンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御し、前記判断手段によって前記コンテンツ情報が有効期限内でないと判断された場合、当該コンテンツ情報に含まれる識別情報に基づいて再生すべきコンテンツ情報を決定し、当該決定されたコンテンツ情報を前記再生手段に再生させるよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする車載器。
【請求項3】
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードであって、当該情報コードは前記コンテンツ情報の有効期限と同じデータ領域に含まれることを特徴とする請求項2に記載の車載器。
【請求項4】
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードに含まれる枝番であることを特徴とする請求項2に記載の車載器。
【請求項5】
前記識別情報は、前記コンテンツ情報に一意に割り当てられた情報コードであって、当該情報コードは前記コンテンツ情報に割り当てられた汎用的なデータ領域である詳細情報に含まれることを特徴とする請求項2に記載の車載器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−50681(P2010−50681A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−212568(P2008−212568)
【出願日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】