金属に対する配位子、および該配位子に基づく金属触媒プロセス
本発明の1つの態様は遷移金属に対する配位子である。本発明の第2の態様は、前記配位子を含む触媒を、遷移金属によって触媒される炭素−ヘテロ原子間、および炭素−炭素間結合形成反応において使用することに関する。対象の方法は、適切な基質の範囲、反応条件および効率を含む、遷移金属によって触媒される反応の多くの特徴に改善をもたらす。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造Iによって表される配位子:
【化1】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)。
【請求項2】
Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキルまたはアリールを表し、少なくとも2例のR2が存在し、R2は、発生毎に独立して、アルキルおよびシクロアルキルからなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の配位子。
【請求項3】
構造IIによって表される配位子:
【化2】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)。
【請求項4】
R1が存在せず、R2が存在しないことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項5】
Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項6】
Rは、発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項7】
Rは、発生毎に独立して、シクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項8】
R’は、発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項9】
R’は、発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項10】
R1が存在せず、R2が存在せず、Rは、発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項11】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項12】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項13】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R’は発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項14】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表し、R’は発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項15】
Rは存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表し、R’は発生毎に独立してアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項16】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項17】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項18】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項19】
スキーム1によって表される方法:
【化3】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化4】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化5】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項20】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項22】
スキーム2によって表される方法:
【化6】
[式中、ZおよびAr’は、独立して、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
ZおよびAr’は共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化7】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化8】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項23】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項25】
Xは−OS(O)2アリールであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項26】
Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項27】
Xは−OS(O)2トリルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項28】
塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項29】
塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項30】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項31】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項32】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項33】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項34】
遷移金属はパラジムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項35】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであり、塩基はフッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項36】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項37】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項38】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項39】
スキーム3によって表される方法:
【化9】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシル、アルキルチオ、アルキルアミノ、およびアリールアミノからなる群より選択され;
R’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、およびアリールアミノカルボニルからなる群より選択され;
R’’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
Zと、R、R’およびR’’のうちの1つとは、共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化10】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化11】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項40】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項42】
スキーム4によって表される方法:
【化12】
[式中、ZおよびAr’は、独立して、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され;
ZおよびAr’は共有結合されていてもよく;
触媒は、少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化13】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化14】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項43】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項44】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項45】
Ar’’はトリルであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項46】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項47】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項48】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項49】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項50】
Ar’’はトリルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項51】
Ar’’はトリルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項52】
スキーム5によって表される方法:
【化15】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され;
Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシル、アルキルチオ、アルキルアミノ、およびアリールアミノからなる群より選択され;
R’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、およびアリールアミノカルボニルからなる群より選択され;
R’’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
Zと、R、R’およびR’’のうちの1つとは、共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化16】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化17】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項53】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項54】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項55】
Ar’’はフェニルであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項56】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項57】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項58】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項59】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項60】
Ar’’はフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項61】
Ar’’はフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項62】
スキーム6によって表される方法:
【化18】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
溶媒は水であり;
塩基は、フッ化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、およびアルコキシドからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化19】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化20】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項63】
塩基は炭酸塩と水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項64】
塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項65】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項66】
XはCl、BrまたはIであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項67】
XはClまたはBrであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項68】
XはClであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項69】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項70】
Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項71】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項72】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項73】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項74】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項75】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項76】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項77】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項78】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項79】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項80】
スキーム7によって表される方法:
【化21】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
溶媒は、50容量%を越えるヒドロキシ溶媒を含み;
塩基は、フッ化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、およびアルコキシドからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化22】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化23】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項81】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項83】
前記溶媒は、本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項84】
塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩、および水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項85】
塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項86】
XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項87】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項88】
Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項89】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項90】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項91】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項92】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項93】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項94】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項95】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項96】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであり、およびZは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項97】
スキーム8によって表される方法:
【化24】
[式中、Zは、置換されていてもよい単環式または多環式芳香族部分および複素芳香族部分からなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され
Rは、置換されていてもよいアルキルおよびアラルキルからなる群より選択され;
R’は、発生毎に独立して、アルキルおよびヘテロアルキルからなる群より選択され、前記アルキルおよびヘテロアルキル基の炭素−ホウ素間結合は、反応条件下において不活性であり、B(R’)2はまとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すものであってもよく、
ZおよびRは共有結合されていてもよく、
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化25】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化26】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項98】
Xは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項99】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項100】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項101】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項102】
B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項103】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項104】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項105】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択され、B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項106】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであり、B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項1】
構造Iによって表される配位子:
【化1】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)。
【請求項2】
Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキルまたはアリールを表し、少なくとも2例のR2が存在し、R2は、発生毎に独立して、アルキルおよびシクロアルキルからなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の配位子。
【請求項3】
構造IIによって表される配位子:
【化2】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)。
【請求項4】
R1が存在せず、R2が存在しないことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項5】
Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項6】
Rは、発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項7】
Rは、発生毎に独立して、シクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項8】
R’は、発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項9】
R’は、発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項10】
R1が存在せず、R2が存在せず、Rは、発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項11】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項12】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項13】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R’は発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項14】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表し、R’は発生毎に独立して、アルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項15】
Rは存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表し、R’は発生毎に独立してアルキルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項16】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項17】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、エチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項18】
R1は存在せず、R2は存在せず、Rは発生毎に独立して、シクロヘキシルを表し、R’は発生毎に独立して、イソプロピルを表すことを特徴とする請求項3記載の配位子。
【請求項19】
スキーム1によって表される方法:
【化3】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化4】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化5】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項20】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項22】
スキーム2によって表される方法:
【化6】
[式中、ZおよびAr’は、独立して、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
ZおよびAr’は共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化7】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化8】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項23】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項25】
Xは−OS(O)2アリールであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項26】
Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項27】
Xは−OS(O)2トリルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項28】
塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項29】
塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項30】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項31】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項32】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項33】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項34】
遷移金属はパラジムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項35】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであり、塩基はフッ化物、炭酸塩およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項36】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2アリールであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項37】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルまたは−OS(O)2フェニルであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項38】
遷移金属はパラジウムであり、Xは−OS(O)2トリルであり、塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項39】
スキーム3によって表される方法:
【化9】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシル、アルキルチオ、アルキルアミノ、およびアリールアミノからなる群より選択され;
R’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、およびアリールアミノカルボニルからなる群より選択され;
R’’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
Zと、R、R’およびR’’のうちの1つとは、共有結合されていてもよく;
遷移金属は、第10族の金属から選択され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化10】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化11】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項40】
遷移金属はパラジウムであることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項42】
スキーム4によって表される方法:
【化12】
[式中、ZおよびAr’は、独立して、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールおよびアルケニルからなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され;
ZおよびAr’は共有結合されていてもよく;
触媒は、少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化13】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化14】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項43】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項44】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項45】
Ar’’はトリルであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項46】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項47】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項48】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項49】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項50】
Ar’’はトリルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項51】
Ar’’はトリルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項42記載の方法。
【請求項52】
スキーム5によって表される方法:
【化15】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され;
Rは、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシル、アルキルチオ、アルキルアミノ、およびアリールアミノからなる群より選択され;
R’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、およびアリールアミノカルボニルからなる群より選択され;
R’’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アラルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
Zと、R、R’およびR’’のうちの1つとは、共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化16】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化17】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項53】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項54】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項55】
Ar’’はフェニルであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項56】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項57】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項58】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項59】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項60】
Ar’’はフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項61】
Ar’’はフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項62】
スキーム6によって表される方法:
【化18】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
溶媒は水であり;
塩基は、フッ化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、およびアルコキシドからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化19】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化20】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項63】
塩基は炭酸塩と水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項64】
塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項65】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項66】
XはCl、BrまたはIであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項67】
XはClまたはBrであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項68】
XはClであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項69】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項70】
Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項71】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項72】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項73】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項74】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項75】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項76】
塩基は、炭酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項77】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはCl、BrまたはIであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項78】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項79】
塩基は、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項62記載の方法。
【請求項80】
スキーム7によって表される方法:
【化21】
[式中、Zは、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、およびアルケニルからなる群より選択され;
Xは、Cl、Br、I、−OS(O)2アルキル、および−OS(O)2アリールからなる群より選択され;
R’およびR’’は、発生毎に独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ホルミル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリル、およびトリアリールシリルからなる群より選択され;
R’およびR’’は、協働して、置換されていてもよい、3個以上10個以下の骨格原子からなる環を形成してもよく、前記環はR’およびR’’が結合されている窒素以外の1つ以上のヘテロ原子を随意で含み;
R’および/またはR’’は、Zに共有結合されていてもよく;
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
溶媒は、50容量%を越えるヒドロキシ溶媒を含み;
塩基は、フッ化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、およびアルコキシドからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化22】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化23】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項81】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項83】
前記溶媒は、本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項84】
塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩、および水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項85】
塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項86】
XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項87】
Zは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項88】
Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項89】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項90】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項91】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項92】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項93】
前記ヒドロキシ溶媒は低級アルキルアルコールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、アルコキシド、炭酸塩、リン酸塩および水酸化物からなる群より選択され、XはClまたはBrであり、Zは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項94】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択されることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項95】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項96】
前記ヒドロキシ溶媒はtert−ブタノールであり、前記溶媒は本質的に前記ヒドロキシ溶媒で構成され、塩基は、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択され、XはClまたはBrであり、およびZは置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項97】
スキーム8によって表される方法:
【化24】
[式中、Zは、置換されていてもよい単環式または多環式芳香族部分および複素芳香族部分からなる群より選択され;
Ar’’は、置換されていてもよい芳香族部分からなる群より選択され
Rは、置換されていてもよいアルキルおよびアラルキルからなる群より選択され;
R’は、発生毎に独立して、アルキルおよびヘテロアルキルからなる群より選択され、前記アルキルおよびヘテロアルキル基の炭素−ホウ素間結合は、反応条件下において不活性であり、B(R’)2はまとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すものであってもよく、
ZおよびRは共有結合されていてもよく、
触媒は少なくとも1つのパラジウム原子またはイオンと、少なくとも1つの配位子で本質的に構成され;
塩基は、フッ化物、水素化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、アルコキシド、金属アミド、およびカルボアニオンからなる群より選択され;
配位子は、下記Iで表される化合物と、下記のIIで表される化合物とからなる群より選択される:
【化25】
(式中、Rは、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル、またはポリサイクルを表し;
mは発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり;
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである。)
【化26】
(式中、RおよびR’は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
ビフェニルコアのAおよびA’環は、独立してそれぞれ、安定性と価数の規則によって課せられる限界までの任意の回数、R1およびR2で置換されていなくても置換されていてもよく;
R1およびR2が存在する場合には、該R1およびR2は、発生毎に独立して、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、−SiR3、および−(CH2)m−R80からなる群より選択され;
R80は、発生毎に独立して、シクロアルキルまたはアリールを表し、
mは、発生毎に独立して、0以上8以下の整数であり、
配位子はキラルである場合には、エナンチオマーの混合物または単一のエナンチオマーである)]。
【請求項98】
Xは置換されていてもよいアリールを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項99】
Ar’’はトリルまたはフェニルであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項100】
塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項101】
塩基は、フッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項102】
B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項103】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択されることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項104】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであることを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項105】
Ar’’はトリルまたはフェニルであり、塩基は、フッ化物、炭酸塩、およびリン酸塩からなる群より選択され、B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【請求項106】
Ar’’は、トリルまたはフェニルであり、塩基はフッ化セシウム、フッ化カリウム、炭酸セシウムまたはリン酸カリウムであり、B(R’)2は、まとめて9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを表すことを特徴とする請求項97記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2006−509046(P2006−509046A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−508499(P2005−508499)
【出願日】平成15年12月9日(2003.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2003/038945
【国際公開番号】WO2004/052939
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー (233)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月9日(2003.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2003/038945
【国際公開番号】WO2004/052939
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー (233)
【Fターム(参考)】
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