説明

電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法

キャパシタ(4)、キャパシタ(4)に直列接続された強誘電体キャパシタ(6)、出力端子(11)、出力端子(11)を接地するキャパシタ(10)、電源電圧供給端子(13)、電源電圧供給端子(13)と2つのキャパシタ(4,6)の接続ノード(N1)とを接続するスイッチ(1)、及び接続ノード(N1)と出力端子(11)とを接続するスイッチ(9)を備え、第1の期間において、スイッチ(1)及び(9)がオフ状態にされた状態で、端子(3)が接地されると共に端子(7)に電源電圧が供給され、第2の期間において、端子(3)に電源電圧が供給され、且つスイッチ(9)がオン状態にされ、第3の期間において、スイッチ(9)がオフ状態にされ、スイッチ(1)がオン状態にされ、且つ端子(7)が接地され、第4の期間において、端子(7)に電源線圧が供給され、前記第1の期間から前記第4の期間までが順に繰り返される、電圧発生回路。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、入力される電圧を昇圧する機能を有する電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法に関する。
【背景技術】
近年、多数のMISトランジスタを集積して構成されるLSIの微細化が進んでいる。MISトランジスタでは、スケーリング則にほぼ従って微細化が進展しており、それに伴ってゲート酸化膜が極薄になってきている。そのため、ゲート酸化膜を通過するリーク電流の増加や信頼性低下を防止するために、電源電圧の低電圧化が要求されている。例えば、最小ゲート長が0.13μmのルールでは、ゲート酸化膜の厚みは1.5〜1.9nmと薄く、電源電圧は1.2〜1.5Vと低い。MISトランジスタのゲートの電位とソースの電位が等しい場合、ドレインの電位がソースの電位よりもしきい値分だけ低下して、しきい値ロスが発生する。これによって、信号の論理振幅が小さくなり、信頼性の低下を招くおそれがある。
このような信頼性の低下を抑制するために、昇圧電圧を供給する手段を用いることが有効である。昇圧手段を用いて、MISトランジスタのゲートに電源電圧よりも高い電圧を供給することによって、しきい値ロスを防ぐことが可能である。しかし、1つのシステムへの電力供給は、単一電源で済ませることが望ましく、独立する複数種類の電源を用意するのは非効率的である。この問題を解決する従来技術として、電源電圧から昇圧電圧を生成するブートストラップ回路がある。
第14図は、従来のブートストラップ回路の構成を示す電気回路図である。第14図に示したブートストラップ回路は、入力端子110から入力信号Vinを印加されるゲートを有するnチャネル型MISFETである第1のMISトランジスタ101と、電源電圧Vddを供給する電源ラインN101と第1のMISトランジスタ101のドレインとの間に接続されたnチャネル型MISFETである第2のMISトランジスタ102とを備え、第1のMISトランジスタ101と第2のMISトランジスタ102との接続部であるノードN102(第1MISトランジスタ101のドレインと第2のMISトランジスタのソースとに接続されるノード)が出力電圧Voutを出力するための出力端子111に接続されている。そして、第2のMISトランジスタ102のゲートと電源ラインN101との間に、ゲートに電源電圧Vddが印加されるnチャネル型MISFETである第3のMISトランジスタ103を備えるとともに、第2のMISトランジスタ102のゲート及び第3のMISトランジスタ103のソースの接続部であるノードN103とノードN102との間にブートストラップ用のキャパシタ104を備えている。また、出力端子111と接地との間には、負荷キャパシタ105が接続されている。このように、第2のMISトランジスタ102のゲートが高電圧でフローティングとなるように、キャパシタ104及び第3のMISトランジスタ103を設けることによって、第2のMISトランジスタ102のゲート電圧を電源電圧以上に上昇させることが可能である。そして、以下に説明するように、ノードN102の電圧、即ち出力端子111から出力される出力電圧Voutを電源電圧Vddに保持することが可能になる。
第15図は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、接続ノードN103の電圧Vbtの時間変化を示す図である。入力電圧Vinが5Vのとき、第1のMISトランジスタ101はオン状態であるので、出力電圧Voutは0Vとなる。このとき、接続ノードN103の電圧Vbtは、電源電圧Vddから第3のMISトランジスタ103のしきい値Vt3分だけ低下した値(Vdd−Vt3)である。つぎに、入力電圧Vinを5Vから0Vに変化させると、第1のMISトランジスタ101がオフ状態に移行するため、出力電圧Voutが上昇する。出力電圧Voutの上昇に伴い、キャパシタ104により接続ノードN103の電圧Vbtも上昇する。そして、電圧Vbtが(Vdd−Vt3)以上に上昇すると、第3のMISトランジスタ103はオフ状態となり、第2のMISトランジスタ102のゲートはフローティングとなる。最終的に、接続ノードN103の電圧Vbtは(2Vdd−Vt3)まで上昇する。そして、第2のMISトランジスタ102のゲートに十分高い電圧が印加されるため、出力電圧Voutはしきい値ロスなしに電源電圧Vdd(=5V)まで上昇する。
しかし、上記した従来のブートストラップ回路においては、キャパシタ104の電荷がリークによって減少するために、長時間の間、接続ノードN103の電圧を電源電圧以上の昇圧状態に保持することが困難であるという問題がある。さらに、接続ノードN103の電圧Vbtの上昇中に電圧Vbtがフローティングになると、第2及び第3のMISトランジスタ102、103の各部に存在する寄生容量や寄生抵抗の影響により、電圧Vbtが不安定になるという問題がある。
【発明の開示】
本発明の目的は、上記した従来の昇圧回路とは異なる昇圧機構を利用することにより、昇圧状態を長時間安定に保持することが可能な電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法を提供することにある。
上記目的を達成する第1の本発明に係る電圧発生回路は、第1のキャパシタ、該第1のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第2のキャパシタ、出力端子、該出力端子を接地する第3のキャパシタ、電源電圧供給端子、前記第1のキャパシタ及び第2のキャパシタの接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第1のスイッチ、及び前記接続ノードと前記出力端子とを接続する第2のスイッチを備え、第1の期間において、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチがオフ状態にされた状態で、前記第1のキャパシタの前記接続ノードに対向する第1の端子が接地されると共に前記第2のキャパシタの前記接続ノードに対向する第2の端子に電源電圧が供給され、前記第1の期間に続く第2の期間において、前記第1の端子に電源電圧が供給され、且つ前記第2のスイッチがオン状態にされ、前記第2の期間に続く第3の期間において、前記第1のスイッチがオン状態にされ、前記第2のスイッチがオフ状態にされ、且つ前記第2の端子が接地され、前記第3の期間に続く第4の期間において、前記第2の端子に電源電圧が供給され、前記第1の期間から前記第4の期間までが繰り返される。
上記目的を達成する第1の本発明に係る電圧発生回路の駆動方法は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路において、前記第1の端子を接地し、前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にする第1の期間と、該第1の期間の後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第2のスイッチをオン状態にする第2の期間と、該第2の期間の後に、前記第1のスイッチをオン状態にし、前記第2のスイッチをオフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地する第3の期間と、該第3の期間の後に、前記第2の端子に電源電圧を供給する第4の期間とを含み、前記第1の期間から前記第4の期間までを繰り返す。
上記目的を達成する第1の本発明に係る電圧発生装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路と、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する駆動信号を前記電圧発生回路に供給する制御部と、前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧に応じた制御信号を前記制御部に出力し、前記制御部が、前記制御信号に応じて前記駆動信号を出力又は停止する。
上記目的を達成する第1の本発明に係る電圧発生装置の駆動方法は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路と、該電圧発生回路に駆動信号を供給する制御部と、該制御部に制御信号を供給する電圧検知部とを備えた電圧発生装置の駆動方法であって、前記電圧検知部が、前記電圧発生回路の前記出力端子の出力電圧を検知する検知ステップと、前記電圧検知部が、前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記駆動信号を出力させる許可信号を前記制御部に出力し、前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持する許可ステップと、前記制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記電圧発生回路に前記駆動信号を出力する駆動ステップと、前記電圧検知部が、前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記制御部に出力し、前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する禁止ステップと、前記制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記電圧発生回路への前記駆動信号の出力を停止する停止ステップとを含む。
上記目的を達成する第2の本発明に係る電圧発生装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路と、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する駆動信号を前記電圧発生回路に供給する制御部と、前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧が所定値以下の場合に所定の信号を出力し、前記制御部が、前記第1の端子及び前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチをオン状態にする電圧及び前記第2のスイッチをオフ状態にする電圧を供給する駆動信号を出力している状態で、前記所定の信号を入力された場合、前記第1の端子を接地し、前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にする電圧を供給する駆動信号を出力する。
上記目的を達成する第3の本発明に係る電圧発生装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路と、第4のキャパシタ、該第4のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第5のキャパシタ、前記出力端子を接地する第6のキャパシタ、前記第4のキャパシタ及び第5のキャパシタの第2の接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第3のスイッチ、及び前記第2の接続ノードと前記出力端子とを接続する第4のスイッチを備えて構成された第2の電圧発生回路と、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する第1の駆動信号を前記第1の電圧発生回路に供給する第1の制御部と、前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフ状態にし、前記第4のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第3の端子を接地し、且つ前記第5のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第4の端子に電源電圧を供給した後に、前記第3の端子に電源電圧を供給し、且つ第4のスイッチをオン状態にし、その後に前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第4の端子を接地し、さらにその後に前記第4の端子に電源電圧を供給する第2の駆動信号を前記第2の電圧発生回路に供給する第2の制御部と、前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、前記第1の駆動信号の出力タイミングと前記第2の駆動信号の出力タイミングとが半周期ずれており、前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧に応じた制御信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、前記第1の制御部が、前記制御信号に応じて前記第1の駆動信号を出力又は停止し、前記第2の制御部が、前記制御信号に応じて前記第2の駆動信号を出力又は停止する。
上記目的を達成する第2の本発明に係る電圧発生装置の駆動方法は、上記した第3の本発明に係る電圧発生装置の駆動方法であって、前記電圧検知部が、前記出力端子の出力電圧を検知する検知ステップと、前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記第1の駆動信号及び第2の駆動信号を出力させる許可信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持する許可ステップと、前記電圧検知部が、前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記第1の駆動信号及び第2の駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する禁止ステップと、前記第1の制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記第1の電圧発生回路に前記第1の駆動信号を出力する第1の駆動ステップと、前記第1の制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記第1の電圧発生回路への前記第1の駆動信号の出力を停止する第1の停止ステップと、前記第2の制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記第1の駆動信号の出力タイミングと半周期ずれたタイミングで、前記第2の電圧発生回路に前記第2の駆動信号を出力する第2の駆動ステップと、前記第2の制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記第2の電圧発生回路への前記第2の駆動信号の出力を停止する第2の停止ステップとを含む。
上記目的を達成する第1の本発明に係る半導体装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路を備えた電圧発生装置、第1のパストランジスタ、及び前記電圧発生装置の出力端子を前記第1のパストランジスタの第1のゲートに接続する第5のスイッチを備え、前記第5のスイッチがオン状態になることによって、前記電圧発生装置の前記出力端子から前記第1のゲートに電圧が供給され、前記第1のパストランジスタがオン状態となって入力信号を出力信号として出力する。
上記目的を達成する第2の本発明に係る半導体装置は、メモリセルと、第6のスイッチと、該第6のスイッチを介して前記メモリセルのワード線に接続された、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路を備えた電圧発生装置とを備え、前記メモリセルの読み出し時に、前記第6のスイッチがオン状態になる。
上記目的を達成する第3の本発明に係る半導体装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路を備えた電圧発生装置、MISトランジスタによって構成されるロジック回路、該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のnチャネル型MISFET、及び該高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第7のスイッチを備え、該第7のスイッチが、前記ロジック回路の動作時にオン状態になり、前記ロジック回路の待機時にオフ状態になる。
上記目的を達成する第4の本発明に係る半導体装置は、上記した第1の本発明に係る電圧発生回路を備えた電圧発生装置、MISトランジスタによって構成されるロジック回路、該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のpチャネル型MISFET、及び該高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第8のスイッチを備え、該第8のスイッチが、前記ロジック回路の待機時にオン状態になり、前記ロジック回路の動作時にオフ状態になる。
上記目的を達成する第1の本発明に係る半導体装置の駆動方法は、上記した第3の本発明に係る半導体装置を駆動する方法であって、前記ロジック回路の動作時に、前記第7のスイッチをオン状態にし、前記高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートに前記電圧発生装置から高電圧を供給する動作ステップと、前記ロジック回路の待機時に、前記第7のスイッチをオフ状態にし、前記高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートにしきい電圧よりも低い電圧を供給する待機ステップとを含む。
上記目的を達成する第2の本発明に係る半導体装置の駆動方法は、上記した第4の本発明に係る半導体装置を駆動する方法であって、前記ロジック回路の待機時に、前記第8のスイッチをオン状態にし、前記高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートに前記電圧発生装置から高電圧を供給する待機ステップと、前記ロジック回路の動作時に、前記第8のスイッチをオフ状態にし、前記高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートにしきい値電圧よりも低い電圧を供給する動作ステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施の形態に係る電圧発生回路を示す回路図である。
第2図は、第1図に示した電圧発生回路の動作を説明するための説明図であり、
(a)は強誘電体キャパシタと常誘電体キャパシタとの直列接続回路図であり、
(b)は強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
第3図は、第1図に示した電圧発生回路の各端子に印加する電圧の時間変化を示すタイムチャートである。
第4図は、第1図に示した電圧発生回路の出力電圧の立ち上がり特性を示す図である。
第5図の(a)、(b)は、それぞれ第1図に示した電圧発生回路の出力電圧及び接続ノードの電圧の時間変化を示す図である。
第6図は、本発明の第2の実施の形態に係る電圧発生装置の構成を示すブロック図である。
第7図の(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る電圧発生装置の構成を示すブロック図であり、(b)は、出力電圧の時間変化と制御動作との関係を説明するための図である。
第8図は、本発明の第4の実施の形態に係る電圧発生装置の構成を示すブロック図である。
第9図は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
第10図は、木発明の第5の実施の形態における第1の変形例に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
第11図は、本発明の第5の実施の形態における第2の変形例に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
第12図は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
第13図は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
第14図は、従来のブートストラップ回路の構成を示す回路図である。
第15図は、第14図に示したブートストラップ回路における入力電圧、出力電圧、接続ノードの電圧の時間変化を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
(第1の実施の形態)
−電圧発生回路の構成−
第1図は、本発明の第1の実施形態に係る電圧発生回路の構成を概略的に示す電気回路図である。第1図に示すように、本実施の形態に係る電圧発生回路は、常誘電体膜及びこれを挟む2つの電極4a、4bを有する常誘電体キャパシタである第1のキャパシタ4と、強誘電体膜及びこれを挟む2つの電極6a、6bを有する強誘電体キャパシタである第2のキャパシタ6とを備えている。常誘電体キャパシタ4及び強誘電体キャパシタ6の各々の一方の電極4a、6aは、接続ノードN1によって互いに接続されている。また、常誘電体キャパシタ4の他方の電極4bは書込端子3に接続され、強誘電体キャパシタ6の他方の電極6bはリセット端子7に接続されている。
また、本電圧発生回路は、接続ノードN1を挟んで互いに直列に接続され、各々pチャネル型MISFETである第1のスイッチ(リセット制御用トランジスタ)1及び第2のスイッチ(出力制御用トランジスタ)9を備えている。リセット制御用トランジスタ1のゲートはリセット制御用端子2に接続され、出力制御用トランジスタ9のゲートは出力制御用端子8に接続されている。そして、電源電圧Vddが、電源電圧供給端子13を介してリセット制御用トランジスタ1のソースに供給され、出力制御用トランジスタ9のドレインにつながる出力ノードN2から出力端子11を介して出力電圧Vbbが出力される構成となっている。電源電圧供給端子13は、リセット制御用トランジスタ1及び出力制御用トランジスタ9の各基板領域に接続されており、各トランジスタ1、9の基板電圧はほぼ電源電圧Vddに等しい電圧となっている。これは、ソース及びドレイン領域と基板との間に形成されるpn接合が順方向にバイアスされることを回避するためである。
また、出力制御用トランジスタ9のドレインに接続されている出力ノードN2と接地との間には負荷キャパシタ10が接続され、出力端子11は、本電圧発生回路の出力電圧を供給する対象を表す負荷抵抗12に接続されている。
後述するように、本電圧発生回路は、各端子2、3、7、8に所定の電圧を所定のタイミングで供給されて、出力端子11から所定の電圧Vbbを出力する。
なお、本実施の形態では、第1のキャパシタ4を常誘電体キャパシタとしたが、第1及び第2のキャパシタ4、6のいずれもが強誘電体キャパシタであってもよい。
本実施の形態では、一例として、材料がタンタル酸ストロンチウムビスマス(SrBiTa:Y1)であり、面積が500μmである強誘電体キャパシタ6と、容量値が100pFである常誘電体キャパシタ4とを使用している。以下に、第1図に示した電圧発生回路の動作を説明する。強誘電体キャパシタ6の電気特性に関する詳細は後述することとして、まず概略動作を説明する。
−電圧発生回路の概略動作−
待機状態においては、書込端子3、リセット端子7、リセット制御用端子2、出力制御用端子8には、いずれも電源電圧Vddが印加されている。この状態では、リセット制御用トランジスタ1、出力制御用トランジスタ9は、いずれもオフ状態にある。そして、各端子2、3、7、8に所定のタイミングでパルス状の接地電圧0Vを加えることによって本電圧発生回路を動作状態にする。本電圧発生回路の動作状態は、以下の4つの期間に区分できる。
(1)第1の期間(書込期間)
リセット端子7に電源電圧Vddを印加したままで、書込端子3の電圧Vwpに接地電圧0Vを印加して、強誘電体キャパシタ6を分極させる。なお、この第1の期間においては、リセット制御用トランジスタ1および出力制御用トランジスタ9のいずれもがオフ状態である。この分極状態、即ち強誘電体キャパシタ6の電極6bに正の電荷が、電極6aに負の電荷がそれぞれ誘起された状態を、正の分極と定義する。この第1の期間を書込期間と呼ぶ。
(2)第2の期間(出力期間)
次に、書込端子3にリセット端子7の電圧Vrpと同じ電圧、即ち電源電圧Vddが印加されると、接続ノードN1の電圧は、強誘電体キャパシタ6の分極による電圧と電源電圧Vddとを加算した電圧値に昇圧される。その後、出力制御用端子8に接地電圧0Vを印加してpチャネル型MISFETである出力制御用トランジスタ9をオン状態にすることによって、接続ノードN1で保持されている昇圧された電圧が出力端子11から出力される。なお、この第2の期間においても、リセット制御用トランジスタ1はオフ状態である。この第2の期間では、強誘電体キャパシタ6の分極による電圧を電源電圧Vddに加算した電圧を出力しているので、この第2の期間を出力期間と呼ぶ。本実の施形態では、出力ノードN2には、負荷として、容量値100pFの負荷キャパシタ10と抵抗値1MΩの負荷抵抗12とが接続されている。
(3)第3の期間(逆反転期間)
上記した出力期間においては、負荷電流が出力ノードN2から接続ノードN1に流入することにより、接続ノードN1に電子が蓄積されたり、強誘電体キャパシタ6の分極が不安定になったりして、出力電圧が低下する。そこで、このような出力低下を防ぐために、強誘電体キャパシタ6の分極を書込期間における正の分極とは逆向きに反転させ、接続ノードN1に蓄積された電子を引き出す期間を設けた。
まず、出力制御用端子8に印加する電圧を電源電圧Vddに戻して出力制御用トランジスタ9をオフ状態に戻すと共に、リセット制御用端子2に接地電圧0Vを印加し、pチャネル型MISFETであるリセット制御用トランジスタ1をオン状態にして、接続ノードN1の電圧を電源電圧Vddにする。次に、リセット端子7に接地電圧0Vを印加すると、強誘電体キャパシタ6の電極6aには電源電圧Vddが印加され、電極6bには接地電圧0Vが印加されるので、強誘電体キャパシタ6の分極が書込期間における正の分極とは逆向きに反転する。これによって、強誘電体キャパシタ6の分極状態をリセットする。この第3の期間を逆反転期間と呼ぶ。
(4)第4の期間(電荷引出期間)
リセット制御用トランジスタ1をオン状態にしたまま、すなわち接続ノードN1の電圧を電源電圧Vddにしたままで、リセット端子7に電源電圧Vddを印加する。これによって、強誘電体キャパシタ6の電極6aと電極6bとが短絡状態になり、接続ノードN1に蓄積された電子を引き抜くことができる。この第4の期間を電荷引出期間と呼ぶ。電荷引出期間と上記した逆反転期間とを合わせたものが、リセット期間になる。
−直列接続されたキャパシタの分極状態と電圧との関係−
第2図の(a)、(b)は、それぞれ、第1図から強誘電体キャパシタ6と常誘電体キャパシタ4との直列接続回路を抜き出して示す回路図、及び強誘電体キャパシタ6のヒステリシス特性を示す図である。
第2図の(a)に示すように、本実施の形態においては、強誘電体キャパシタ6と容量値がCcである常誘電体キャパシタ4とが互いに直列に接続されている。ここで、常誘電体キャパシタ4の電極4bに接続された書込端子3に接地電圧0Vが印加され、強誘電体キャパシタ6の電極6bに接続されたリセット端子7に正の電源電圧Vddが印加されたとする。このとき、書込端子3とリセット端子7との間の電圧Vddは、各キャパシタ4、6に分配される。ここで、強誘電体キャパシタ6に印加される電圧をVfとし、常誘電体キャパシタ4に印加される電圧をVcとすると、式(1)
Vdd=Vf+Vc ・・・(1)
の関係が成り立つ。
また、強誘電体キャパシタ6の分極によって誘起される電荷量をQとする。即ち、強誘電体キャパシタ6の電極6bには正の電荷+Qが、電極6aには負の電荷−Qが誘起されるとする。電荷保存則によって、強誘電体キャパシタ6と常誘電体キャパシタ4との接続部である接続ノードN1の全電荷は0であることから、常誘電体キャパシタ4の電極4aには電荷+Qが、電極4bには電荷−Qが誘起される。従って、式(2)
Q=Cc・Vc ・・・(2)
の関係が成り立つ。式(1)を式(2)に代入すると、式(3)
Q=Cc(Vdd−Vf) ・・・(3)
の関係が成り立つ。
第2図の(b)は、強誘電体キャパシタ6の分極状態を表すヒステリシス曲線に、式(3)で表される直線を重ねて示した図である。第2図の(b)において、ヒステリシス曲線と式(3)で表される直線Lvdとの交点Aが、強誘電体キャパシタ6に印加される電圧および電荷量を表している。ここで、電圧は、リセット端子7の電位を基準として表している。即ち、端子3の電位がリセット端子7の電位よりも低いことから、強誘電体キャパシタ6において、電極6aの電位は電極6bの電位よりも低く(Vf<0)なっている。
上記したように、書込端子3とリセット端子7との間に負の電圧−Vddを印加(書込端子3の電位が0V、リセット端子7の電位がVdd)した後、書込端子3を電位Vddに設定して両者間の電圧を0Vに戻したときには、直線Lv0とヒステリシス曲線との交点Bが強誘電体キャパシタ6の分極状態を表す。このとき、強誘電体キャパシタ6の電極6aの電位は、電極6bの電位よりも高くなり、それらの間の電圧VfはVhとなる(第2図の(b)参照)。即ち、接続ノードN1の電位は、リセット端子7の電位よりもVhだけ高くなる。その結果、書込端子3に電源電圧Vddを印加したとき、出力電圧はVdd+Vhとなり、入力電圧(電源電圧Vdd)以上の電圧、即ち昇圧電圧が得られる。
−動作の具体例−
第3図は、本実施の形態に係る電圧発生回路の各端子に印加される電圧の時間変化を示すタイムチャートである。第4図は出力端子11から出力される出力電圧Vbbの立ち上がり特性を示す図である。第5図の(a)、(b)は、それぞれ順に、本実施の形態に係る電圧発生回路の第1〜第4の期間における出力電圧Vbb及び接続ノードN1の電圧Vcpの時間変化を示すタイムチャートである。また、第3図、第5図において、t1〜t4は、それぞれ上記した第1〜第4の期間に対応する。以下、第3図〜第5図を参照しながら、本実施の形態に係る電圧発生回路の動作の具体例について説明する。
待機状態では、第3図に示すように、書込端子3、出力制御用端子8、リセット端子7、リセット制御用端子2の各電圧Vwp、Vog、Vrp、Vrgをいずれも電源電圧Vddに、例えば1Vに設定する。
(1)書込期間
第3図に示したように、書込期間t1において、書込端子3の電圧Vwpのみを接地電圧(本具体例では0V)に設定し、約0.45μsecの間この状態を保持する。この期間においては、第5図の(b)の期間t1に示すように、接続ノードN1の電圧Vcpは約0.6Vになり、強誘電体キャパシタ6は正に分極する。しかし、この期間においては、出力制御用端子8の電圧がVddであって出力制御用トランジスタ9がオフ状態であるために、接続ノードN1の電圧は出力端子11には出力されない。また、この書込期間においては、リセット制御用端子2の電圧もVddであって、リセット制御用トランジスタ1もオフ状態である。
(2)出力期間
出力期間t2において、書込端子3の電圧Vwpをリセット端子7の電圧Vrpと同じ電圧、即ち電源電圧Vddに設定して、接続ノードN1の電圧を、強誘電体キャパシタ6の分極による電圧と電源電圧Vddとを加算した電圧値に昇圧する。本具体例においては、接続ノードN1の電圧Vcpは約1.3Vとなる(第5図の(b)の期間t2を参照)。また、出力制御用端子8の電圧Vogを接地電圧(0V)に設定し、約4.5μsecの間この状態を保持する。これによって、出力制御用トランジスタ9がオン状態になるため、接続ノードN1に保持されている昇圧電圧が出力ノードN2を介して出力端子11から出力される。なお、この出力期間においても、リセット制御用端子2の電圧はVddであって、リセット制御用トランジスタ1がオフ状態であることが維持される。
(3)逆反転期間
逆反転期間t3においては、まず出力制御用端子8に印加される電圧を電源電圧Vddに戻して出力制御用トランジスタ9をオフ状態にすると共に、リセット端子7の電圧Vrp及びリセット制御用端子2の電圧Vrgを、接地電圧(0V)に設定し、約0.45μsecこの状態を保持する。このとき、リセット制御用トランジスタ1がオン状態になって接続ノードN1の電圧Vcpが電源電圧Vddになり、リセット端子7の電圧Vrpは接地電圧(0V)に設定されるので、強誘電体キャパシタ6には書込期間t1における電圧と逆の電圧が印加され、強誘電体キャパシタ6の分極は、書込期間における分極とは逆の方向に反転する。
(4)電荷引出期間
電荷引出期間t4においては、リセット制御端子2の電圧Vrgを接地電圧(0V)に保持してリセット制御用トランジスタ1をオン状態に維持したまま、即ち接続ノードN1の電圧Vcpを電源電圧Vddに維持したままで、リセット端子7の電圧Vrpを0Vから電源電圧Vddに変化させ、約4.5μsecの間この状態を保持する。これによって、強誘電体キャパシタ6の電極6aと電極6bとが短絡状態になり、接続ノードN1に蓄積された電子が引き抜かれる。
以上の書込期間t1、出力期間t2、逆反転期間t3、及び電荷引出期間t4を一周期とし、各期間における各端子への電圧の印加を繰り返し行うことによって、出力端子11に昇圧電圧を連続して安定に供給することが可能となる。
第3図に示したタイムチャートのように電圧発生回路の各端子に電圧が印加されることによって、第4図に示したように、出力ノードN2、即ち出力端子11の電圧Vbbは、出力制御用トランジスタ9がオンになってから約50μsecで出力が安定になり、そのときの電圧は約1.3Vとなった。
また、第5図の(a)に示すように、出力ノードN2、即ち出力端子11の電圧である出力電圧Vbbは、書込期間t1においては、出力ノードN2が接続ノードN1と電気的に切り離されているので、約1.31Vと低下している。しかし、出力期間t2になると、接続ノードN1から昇圧電圧が供給されるので、出力電圧Vbbが回復して約1.33Vとなる。逆反転期間t3及び電荷引出期間t4においては、出力ノードN2の電圧Vbbは、約1.33Vから約1.31Vまで単調に減少する。従って、リップル(電圧変動)は約0.02Vと小さく、出力電圧Vbbは安定である。
一方、第5図の(b)に示すように、書込期間t1においては書込端子3に接地電圧を印加しているので、接続ノードN1の電圧Vcpは約0.6Vになる。出力期間t2においては、接続ノードN1に約1.3Vの昇圧電圧が保持されている。逆反転期間t3においては、強誘電体キャパシタ6の分極が逆向きに反転されるため、接続ノードN1の電圧Vcpは約0.9Vとなる。その後、電荷引出期間t4において、強誘電体キャパシタ6の電極6aと電極6bとが短絡状態になるので、接続ノードN1の電圧Vcpは1Vとなる。
以上のように、本実施の形態に係る電圧発生回路は、強誘電体キャパシタ6の分極反転を利用して昇圧電圧を発生させているので、強誘電体キャパシタ6と常誘電体キャパシタ4との接続部(接続ノードN1)に昇圧電圧を安定に保持することができ、その昇圧電圧を出力端子11から連続的に出力することが可能である。
なお、本実施の形態では、強誘電体キャパシタ6の誘電体膜を構成する材料としてY1を使用したが、これに限定されず、電極間の電圧とそれによって誘起される電荷との間にヒステリシス特性を有する誘電体材料であれば、上記した作用効果を得ることができる。例えば、強誘電体チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr0.45Ti0.55)O:PZT)でもよく、また、ポリフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体(P(VDF/TrFE))などの高分子化合物であってもよい。
(第2の実施の形態)
第6図は、本発明の第2の実施形態に係る電圧発生装置の概略構成を示すブロック図である。第6図に示した電圧発生装置は、第1の制御部21及び第1の電圧発生回路22と、第2の制御部23及び第2の電圧発生回路24とを備えている。ここで、第1及び第2の電圧発生回路22、24は、第1の実施の形態において説明した、昇圧機能を備えた電圧発生回路である。即ち、本実施の形態に係る電圧発生装置は、2つの電圧発生回路22、24を直列に接続して構成されている。また、第1及び第2の制御部21、23は、第1の実施の形態において説明したように、それぞれ第1及び第2の電圧発生回路22、24に対して、各端子2、3、7、8に印加する電圧を制御する(第1図、第3図参照)。1段目の第1の電圧発生回路22が、供給される電源電圧Vddから昇圧された第1の出力電圧Vout1を出力し、2段目の第2の電圧発生回路24が、第1の出力電圧Vout1からさらに昇圧された第2の出力電圧Vout2を出力する。
上記では、2つの電圧発生回路22、24を直列に接続した場合を説明したが、3つ以上の電圧発生回路を直列に接続してもよい。また、各々の電圧発生回路に対して制御部を設けずに、1つの制御部で複数の電圧発生回路を制御するように構成してもよい。
このように、複数の電圧発生回路を直列に接続することによって、電源電圧Vddよりも任意の電圧値だけ昇圧された電圧を容易に生成することができる。
(第3の実施の形態)
第7図の(a)、(b)は、それぞれ本発明の第3の実施の形態に係る電圧発生装置の概略構成を示すブロック図、及び出力電圧の時間変化を示す図である。第7図の(a)に示すように、本実施の形態に係る電圧発生装置は、第1の実施の形態において説明した昇圧機能を有する電圧発生回路26と、電圧発生回路26の動作を制御する制御部25と、電圧発生回路26からの出力電圧Vbbを検知する電圧検知部27とを備えている。
制御部25は、第1の実施の形態において説明したように、各端子2、3、7、8に印加する電圧を制御する(第1図、第3図参照)。第7図に示した記号φは、電圧発生回路26の各々の端子2、3、7、8に供給される電圧Vrg、Vwp、Vrp、Vogを表している。また、制御部25は、電圧検知部27から供給される信号に応じて、以下に説明するように動作状態を変化させる。
まず、制御部25が、電圧検知部27からの出力信号に応じて、動作または停止する場合について説明する。第1の所定値V1及び第2の所定値V2が、0<V1<V2の関係にあるとする。電圧検知部27は、電圧発生回路26の出力電圧Vbbを検知し、VbbがV1以下であれば制御部25を動作させる信号を出力し、VbbがV2以上になるまでその状態を維持し、その後VbbがV2以上になれば制御部25を停止させる信号を出力し、再びVbbがV1以下になるまでその状態を維持する。
具体的には、第7図の(b)に示すように、第1の所定値V1=1.25(V)、第2の所定値V2=1.35(V)とすると、制御部25が動作中であって電圧発生回路26の出力電圧Vbbが、1.25<Vbb<1.35である状態から、上昇してVbb≧1.35の状態になった場合、電圧検知部27は制御部25を停止させる信号を出力する。その後、Vbbが低下してVbb≦1.25になるまで、電圧検知部27は制御部25を停止させる信号の出力を維持し、Vbb≦1.25になれば、電圧検知部27は制御部25を動作させる信号を出力する。Vbbが上昇してVbb≧1.35になるまで、電圧検知部27は制御部25を動作させる信号の出力を維持し、Vbb≧1.35になれば、電圧検知部27は制御部25を停止させる信号を出力する。
なお、電圧発生装置の動作安定のため、2つの動作しきい値電圧V1、V2に0.1Vの差を設けたが、この値は本発明の概念を何ら拘束するものではない。即ち、2つの動作しきい値電圧V1、V2の差を0.1V以外の値に設定してもよく、1つのしきい値を使用することもできる。例えば、電圧検知部27が、電圧発生回路26の出力電圧Vbbを検知し、所定のしきい値V3以下であれば、制御部25を動作させる信号を出力し、しきい値V3を超えれば、制御部25を停止させる信号を出力するようにしてもよい。
次に、制御部25が、電圧検知部27から入力される信号に応じて、電圧発生回路26に電圧を供給するタイミングを変更する場合について説明する。これは、出力端子11の電圧Vbbが、第5図の(a)に示したように、書込期間t1の最後の瞬間で最小値となり、続く出力期間t2に入った直後に最大値となることから、電圧Vbbを観測し、この最小値、最大値の幅(リップル)が小さくなるように、制御部25が電圧発生回路26に制御用の電圧を供給するタイミングを調節するものである。即ち、電圧検知部27は、電圧発生回路26から出力される電圧Vbbを検知し、Vbbが所定の値V4以下になれば、制御部25に対して電荷引出期間t4を終了して書込期間t1を開始させる信号を出力する。例えば、V4を、出力電圧Vbbが電荷引出期間t4中に取り得る範囲(第5図の(a)では、約1.307V以上約1.32V以下)内の値であり、且つ下限値(約1.307V)に近い値に設定しておけば、出力電圧Vbbが単調に減少し、電荷引出期間t4が終了する前に設定値V4になれば、電圧検知部27がこれを検知し、制御部25に対して電荷引出期間t4を終了して書込期間t1を開始させる信号を出力する。これを受けて、制御部25が書込期間t1に対応する電圧を電圧発生回路26の各端子に供給し、所定の時間t1の後に出力期間t2に移行すれば、Vbbは、第5図の(a)に示したように約1.305V(書込期間t1の最小値)まで減少することはなく、V4から少しだけ減少した値が最小となる。これによって、出力電圧Vbbのリップルが減少する。
以上のように、本電圧発生装置では、電圧発生回路26、制御部25に加えて電圧検知部27を設けたことによって、電圧発生回路26の出力電圧Vbbを安定化させるとともに、電圧発生回路26の消費電力を抑制することが可能となった。なお、本実施の形態では、出力電圧Vbbを安定化させるために、動作、停止の切り換え用基準値として0.1Vのディファレンシャル(しきい値電圧V1、V2の差)を設けたが、このディファレンシャルの値は本電圧発生装置が適用される装置の種類などに応じて適切な値を設定することができる。また、本実施の形態の電圧発生装置を、第2の実施の形態のごとく多段に直列接続することも可能であり、その場合には、本実施の形態の効果に加えて、昇圧機能をより高めることができるという効果を奏することができる。
(第4の実施の形態)
第8図は、本発明の第4の実施の形態に係る電圧発生装置の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る電圧発生装置は、第1及び第2の制御部31、34と、第1の実施の形態において説明した昇圧機能を有する電圧発生回路である第1及び第2の電圧発生回路32、35と、第1及び第2の電圧検知部33、36とを備えている。
ここで、第1及び第2の制御部31、34、第1及び第2の電圧検知部33、36の動作は、第3の実施の形態において説明した制御部25及び電圧検知部27の動作とは、以下の2つの点で異なっている。
第1の相違は、第3の実施の形態に係る電圧発生装置を2つ並列に配置、即ちそれらの出力端子を共通の出力端子部に接続するように配置して、出力電圧Vbbを出力することである。
第2の相違は、第1の制御部31と第2の制御部34とでは、それぞれに対応する第1及び第2の電圧発生回路32、35を動作させる信号φ、/φのタイミングが半周期ずれていることである。
例えば、前半の半周期中に、第1の制御部31が第1の電圧発生回路32に対して、出力期間t2における電圧供給を行い、後半の半周期中には、第2の制御部34が第2の電圧発生回路35に対して、出力期間t2における電圧供給を行う。この場合、前半の半周期中は、第2の電圧発生回路35が出力期間t2に該当する状態にならず、出力制御用トランジスタ9(第1図参照)がオフ状態であり、第2の電圧発生回路35は出力端子部から開放されている。また、後半の半周期中は、第1の電圧発生回路32が出力期間t2に該当する状態にならず、出力端子部から開放されている。従って、前半の半周期中には、第1の電圧発生回路32のみが出力端子部に電圧を供給し、後半の半周期中には、第2の電圧発生回路35のみが出力端子部に電圧を供給する。
これによって、第3の実施の形態の電圧発生装置では、第1の実施の形態の説明において示したように、出力期間t2(第3図参照)の間のみ、接続ノードN1(第1図参照)から出力端子に昇圧電圧が供給されるのに対して、本実施の形態では、2つの電圧発生回路32、35内の各接続ノードN1(第1図参照)に生成された昇圧電圧が交互に出力端子部に供給されるので、第3の実施の形態に比べて出力端子部から昇圧電圧が供給される期間が長くなり、よって、出力電圧Vbbのリップル(電圧変動)が小さくなる。また、2つの電圧発生回路32、35によって電圧を出力しているため、負荷電流も大きくすることが可能となる。例えば、第1の電圧発生回路32及び第2の電圧発生回路35の各々が備えている負荷キャパシタの容量値を、第1図に示した負荷キャパシタ10の容量値の1/2に設定し、第1の電圧発生回路32及び第2の電圧発生回路35の動作周期を半周期だけずらすことによって、第4図に示したグラフと同様の時定数で安定化し、且つリップルが第4図に示したリップルよりも小さい出力電圧を得ることができた。
以上のように、本実施の形態に係る電圧発生装置によれば、第3の実施の形態に係る電圧発生装置を2つ並列に配置し、各電圧発生装置の電圧発生回路32、35の動作周期を半周期ずらせることでリップルを抑制し、負荷電流を大きくすることが可能となる。
なお、本実施の形態に係る電圧発生装置を、第2の実施の形態のごとく多段に直列に配置することも可能であり、その場合には、本実施の形態の効果に加えて、昇圧機能をより高めることができるという効果を奏することができる。
また、上記した本実施の形態では、電圧発生装置が2つの電圧検知部32、35を備えている場合を説明したが、1つの電圧検出部を備え、電圧検出部からの出力信号を制御部31、34の各々に入力するようにしてもよい。さらに、電圧検知部33、36を備えていなくてもよい。
(第5の実施の形態)
第9図は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る半導体装置は、本発明の電圧発生回路を備えた電圧発生装置42と、電圧発生装置42の出力がスイッチ素子43を介してゲートに印加されるパストランジスタ44と、パストランジスタ44を挟んで配置されたロジック回路41、45とを備えている。
木実施の形態に係る半導体装置の特徴は、ロジック回路41、45同士を接続しているパストランジスタ44のゲートに昇圧電圧を印加することによって、ロジック回路41から出力されるロジック信号の電圧降下を防ぐことにある。
ロジック回路41の出力をパストランジスタ44を介してロジック回路45に入力する際には、パストランジスタ44のゲートに電源電圧を印加してパストランジスタ44をオン状態にする。しかし、その際、ロジック回路45に入力されるロジック信号の信号レベルは、パストランジスタ44のしきい値ロスによって低下する。
それに対し、本実施の形態に係る半導体装置では、パストランジスタ44のゲートに、スイッチ素子43を介して、本発明の昇圧機能を有する電圧発生回路を備えた電圧発生装置42を接続しているので、ロジック回路41から出力されるロジック信号をロジック回路45に入力する際に、スイッチ素子43をオン状態にすれば、電圧発生装置42によって電源電圧よりも高く昇圧された電圧をパストランジスタ44のゲートに印加することができる。従って、電圧発生装置42の出力が電源電圧Vddよりも高いために、パストランジスタ44のしきい値ロスによるロジック回路45に入力されるロジック信号のレベルの低下を抑制することができる。即ち、半導体装置中の信号配線をロジック信号が伝達する際の論理振幅の低下を抑制することが可能になり、信頼性の高い半導体装置を実現することができる。
−第1の変形例−
第10図は、第5の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。本変形例に係る半導体装置は、ロジック回路51と、ロジック回路51から出力されるロジック信号が伝送される配線56、57と、ロジック回路51と各配線56、57との間に接続されたパストランジスタ58、59と、パストランジスタ58、59の各ゲートにそれぞれスイッチ素子52、54を介して接続された電圧発生装置53、55とを備えている。電圧発生装置53、55は、本発明の昇圧機能を有する電圧発生回路を備えた電圧発生装置である。
本変形例に係る半導体装置は、ロジック回路51から配線56、57を介して、配線56、57に接続された回路等(図示せず)にロジック信号を供給する。例えば、ロジック回路51から配線56にロジック信号を出力する場合には、スイッチ素子52をオンして、配線56に接続されているパストランジスタ58のゲートに電圧発生装置53から昇圧された電圧を印加する。電圧発生装置53の出力電圧は電源電圧よりも高いために、上述のように、ロジック回路51から出力されるロジック信号のレベルの低下を抑制することができる。ロジック回路51から配線57にロジック信号を出力する場合には、スイッチ素子54をオンすることによって、上記と同様の効果を奏することができる。
なお、本変形例において、ロジック回路51からロジック信号を供給する配線の数は、第10図に示した2本に限定されるものではなく、配線が3本以上であってもよく、1本であってもよい。
−第2の変形例−
第11図は、第5の実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。本変形例に係る半導体装置は、マルチプレクサの機能を実現する2段の選択ゲート部60、70を備えている。前段の選択ゲート部60は、入力信号In1〜In4がそれぞれ入力されるパストランジスタ64〜67と、パストランジスタ64〜67の各ゲートにスイッチ素子62を介して接続された電圧発生装置61とを備えている。ここで、パストランジスタ65、67のゲートとスイッチ素子62との間にはインバータ63が接続されており、電圧発生装置61は、本発明の昇圧機能を有する電圧発生回路を備えた電圧発生装置である。後段の選択ゲート部70は、2つのパストランジスタ64、65によって選択された入力信号In1又はIn2が入力されるパストランジスタ74と、2つのパストランジスタ66、67によって選択された入力信号In3又は1n4が入力されるパストランジスタ75と、パストランジスタ74、75の各ゲートにスイッチ素子72を介して接続された電圧発生装置71とを備えている。ここで、パストランジスタ75のゲートとスイッチ素子72との間にはインバータ73が接続されており、電圧発生装置71は、本発明の昇圧機能を有する電圧発生回路を備えた電圧発生装置である。
本変形例に係る半導体装置(マルチプレクサ)は、電圧発生装置61、71によって、マルチプレクサの機能を実現するための複数のパストランジスタ64〜67、74、75のゲートに、電源電圧よりも高い昇圧電圧が供給されるので、ロジック信号である入力信号In1〜In4の信号レベルの低下を抑制しつつ、入力信号In1〜In4の中から選択された1つの信号を出力信号Outとして出力することができる。
なお、本変形例に係る半導体装置は、2つの入力信号のうち何れか一方のみを通過させる選択回路として機能すればよく、第11図に示したパストランジスタ64〜67、74、75のうち、出力側が接続された少なくとも1対のパストランジスタ(例えば、パストランジスタ64、65)を有していれば、上記した効果を得ることができる。
本実施の形態及びその変形例(第1、第2の変形例)に係る半導体装置によれば、パストランジスタのゲートに、電圧発生装置からの昇圧電圧を印加することによって、ロジック回路から出力されるロジック信号のレベルの低下を抑制することができる。従って、信号レベルの低下を回復させるための増幅器などを設ける必要がなく、半導体装置の低消費電力化を実現することができる。
なお、本実施の形態に係る半導体装置を、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路変更が可能なLSIに適用することによって、LSIの低消費電力化が可能となる。
(第6の実施の形態)
第12図は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る半導体装置は、本発明の電圧発生回路を備えた電圧発生装置を、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のワード線駆動回路に適用するものである。第12図に示すように、本実施の形態に係る半導体装置は、メモリセルアレイに設けられた複数のビットライン83及びワードライン84と、各ワードライン84にスイッチ素子82を介して接続される電圧発生装置81とを備えている。各メモリセルは、ドレインがビットライン83に接続され、ゲートがワードライン84に接続されるパストランジスタ85と、一方の電極がパストランジスタのソースに接続され、他方の電極が基板電圧Vppを供給する端子に接続されるキャパシタ86とを備えている。本実施の形態において、省面積のためには電圧発生装置81として、例えば、第4の実施の形態よりも第3の実施の形態に係る電圧発生装置を用いる。
本実施の形態に係る半導体装置によれば、DRAMのワード線駆動回路に本発明の電圧発生装置81を配置することによって、各メモリセルのパストランジスタ85のゲートに電源電圧よりも高い昇圧電圧を印加することができるので、キャパシタ86に保持されている電圧の低下を抑制しつつ、メモリの読み出しを行うことが可能になる。このように、読み出し時のキャパシタ86の電圧低下を抑制することによって、DRAMの信頼性の向上を実現することができる。
また、本実施の形態に係る半導体装置(DRAM)のメモリセル中の記憶を担うキャパシタ86の誘電材料として強誘電体を用いれば、本半導体装置をFeRAMとして機能させることも可能である。
また、メモリセルをアクセスするためにパストランジスタを用いるように構成された半導体装置であれば、DRAM以外の半導体装置に本発明の電圧発生装置を配置することが可能である。例えば、電界効果型トランジスタとフリップフロップによって構成されるSRAMのメモリセルや、電界効果型トランジスタと抵抗素子によって構成されるメモリ(例えば、抵抗素子がGeSbTeなどの相変化材料によって構成される相変化メモリや、抵抗素子が磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)素子によって構成されるMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)など)のメモリセルをアクセスするための配線、特にワード線を駆動する回路に、本発明の電圧発生回路を備えた電圧発生装置を設けることにより、本実施の形態(DRAM)と同様の効果が得られる。
(第7の実施の形態)
第13図は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る半導体装置は、電源端子から電源電圧Vddを印加されてロジック回路に高レベル電圧Vdd1を供給するための電源ライン99aと、接地端子から接地電圧Vssを印加されてロジック回路に低レベル電圧Vss1を供給する接地ライン99bとを備えている。また、本半導体装置は、電源端子及び電源ライン99aの間に接続されたpチャネル型MISFETである高しきい値MISトランジスタ93と、高しきい値MISトランジスタ93のゲートにスイッチ素子92を介して接続された電圧発生装置91と、接地端子と接地ライン99bとの間に接続されたnチャネル型MISFETである高しきい値MISトランジスタ96と、高しきい値MISトランジスタ96のゲートにスイッチ素子97を介して接続された電圧発生装置98とを備えている。また、ロジック回路には、低しきい値p型MISトランジスタ94と、低しきい値n型MISトランジスタ95とからなるインバータ回路が複数設けられている。ここで、電圧発生装置91、98は、本発明の昇圧機能を有する電圧発生回路を備えた電圧発生装置である。
第13図に示したように、ロジック回路には、インバータ回路の駆動電流を増大させるために、低しきい値MISトランジスタ94、95を用い、リーク電流が問題となる部分には高しきい値MISトランジスタ93、96を用いている。
さらに、本実施の形態では、電源ライン99aと電源端子との間に高しきい値p型MISトランジスタ93を接続し、接地ライン99bと接地端子との間に、高しきい値n型MISトランジスタを接続している。このように、異なるしきい値電圧のMISトランジスタを用いる回路をMTCMOS(Multi Threshold CMOS)と呼ぶ。
本実施の形態に係る半導体装置においては、ロジック回路の動作時に、スイッチ素子97をオン状態にし、電圧発生装置98から出力される昇圧電圧を高しきい値MISトランジスタ96(nチャネル型MISFET)のゲートに供給する。即ち、ロジック回路を駆動するために、高しきい値MISトランジスタ93のゲートに、ゲート制御ライン(図示せず)から高しきい値MISトランジスタ93のしきい値電圧よりも低い電圧(例えば0V)を印加すると同時に、スイッチ素子97をオン状態にする。これによって、高しきい値MISトランジスタ96のゲートに電源電圧Vddよりも高い電圧が印加されるので、高しきい値MISトランジスタ96がオーバードライブ状態になり、ロジック回路を駆動する機能を高めることができる。このように、本実施の形態によって、従来のMTCMOSよりも高駆動力のMTCMOSを実現することができる。
また、ロジック回路の待機時には、高しきい値MISトランジスタ96のゲートに、ゲート制御ライン(図示せず)から高しきい値MISトランジスタ96のしきい値電圧よりも低い電圧(例えば0V)を印加すると同時に、スイッチ素子92をオン状態にし、高しきい値MISトランジスタ93のゲートと電圧発生装置91とを互いに接続する。このことによって、高しきい値MISトランジスタ93のゲートに電源電圧Vddよりも高い電圧が印加されるので、高しきい値MISトランジスタ93(pチャネル型MISFET)のサブスレッショルド領域における電源端子から接地端子へのリーク電流を低減することができる。即ち、本実施の形態によって、従来のMTCMOSよりも、回路待機時におけるオフリーク電流を抑制する機能の高いMTCMOSを実現することができる。
第13図では、電圧発生装置を電源ライン側と接地ライン側との双方に配置しているが、いずれか一方にだけ配置してもよい。接地ラインと接地端子との間にnチャネル型の高しきい値MISトランジスタを配置し、そのゲートに、本発明の電圧発生装置によって昇圧された電圧を供給することによって、従来のMTCMOSよりも高駆動力のMTCMOSを実現することができる。また、電源ラインと電源端子との間にpチャネル型の高しきい値MISトランジスタを配置し、そのゲートに、本発明の電圧発生装置によって昇圧された電圧を供給することによって、従来のMTCMOSよりもオフリーク抑制機能の高いMTCMOSを実現することができる。
なお、低消費電力化が要求される機器、特に、携帯電話(PDC:Personal Digital Cellular)や、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)などのベースバンド部の信号処理用LSIに、本実施の形態に係る半導体装置を用いることによって、より低消費電力化かつ高性能化が可能となり、省エネルギーで環境にやさしい携帯機器を提供することができる。
【産業上の利用の可能性】
本発明によれば、強誘電体キャパシタと常誘電体キャパシタとを直列に接続し、強誘電体キャパシタの分極による電圧を利用して昇圧機能をもたせるようにしたので、安定した昇圧電圧を供給可能な電圧発生回路、電圧発生装置及びこれを用いた半導体装置、並びにその駆動方法を実現することができる。また、これらを各種のデバイスに適用することによって、高機能デバイスを提供することができる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のキャパシタ、
該第1のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第2のキャパシタ、
出力端子、
該出力端子を接地する第3のキャパシタ、
電源電圧供給端子、
前記第1のキャパシタ及び第2のキャパシタの接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第1のスイッチ、及び
前記接続ノードと前記出力端子とを接続する第2のスイッチを備え、
第1の期間において、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチがオフ状態にされた状態で、前記第1のキャパシタの前記接続ノードに対向する第1の端子が接地されると共に前記第2のキャパシタの前記接続ノードに対向する第2の端子に電源電圧が供給され、
前記第1の期間に続く第2の期間において、前記第1の端子に電源電圧が供給され、且つ前記第2のスイッチがオン状態にされ、
前記第2の期間に続く第3の期間において、前記第1のスイッチがオン状態にされ、前記第2のスイッチがオフ状態にされ、且つ前記第2の端子が接地され、
前記第3の期間に続く第4の期間において、前記第2の端子に電源電圧が供給され、
前記第1の期間から前記第4の期間までが繰り返される、電圧発生回路。
【請求項2】
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの各々がpチャネル型MISFETにより構成され、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを構成する前記pチャネルMISFETの基板が前記電源供給端子に接続されている請求項1に記載の電圧発生回路。
【請求項3】
第1のキャパシタ、
該第1のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第2のキャパシタ、
出力端子、
該出力端子を接地する第3のキャパシタ、
電源電圧供給端子、
前記第1のキャパシタ及び第2のキャパシタの接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第1のスイッチ、及び
前記接続ノードと前記出力端子とを接続する第2のスイッチを備えている電圧発生回路の駆動方法であって、
前記第1の端子を接地し、前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にする第1の期間と、
該第1の期間の後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第2のスイッチをオン状態にする第2の期間と、
該第2の期間の後に、前記第1のスイッチをオン状態にし、前記第2のスイッチをオフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地する第3の期間と、
該第3の期間の後に、前記第2の端子に電源電圧を供給する第4の期間とを含み、
前記第1の期間から前記第4の期間までを繰り返す電圧発生回路の駆動方法。
【請求項4】
請求項1に記載の電圧発生回路を2つ備え、
一方の前記電圧発生回路の出力端子が、他方の前記電圧発生回路の電源電圧供給端子に接続されている電圧発生回路。
【請求項5】
請求項1に記載の電圧発生回路と、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する駆動信号を前記電圧発生回路に供給する制御部と、
前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、
前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧に応じた制御信号を前記制御部に出力し、
前記制御部が、前記制御信号に応じて前記駆動信号を出力又は停止する電圧発生装置。
【請求項6】
前記電圧検知部が、
前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記駆動信号を出力させる許可信号を前記制御部に出力し、
前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持し、
前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記制御部に出力し、
前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する請求項5に記載の電圧発生装置。
【請求項7】
請求項1に記載の電圧発生回路と、該電圧発生回路に駆動信号を供給する制御部と、該制御部に制御信号を供給する電圧検知部とを備えた電圧発生装置の駆動方法であって、
前記電圧検知部が、前記電圧発生回路の前記出力端子の出力電圧を検知する検知ステップと、
前記電圧検知部が、前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記駆動信号を出力させる許可信号を前記制御部に出力し、前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持する許可ステップと、
前記制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記電圧発生回路に前記駆動信号を出力する駆動ステップと、
前記電圧検知部が、前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記制御部に出力し、前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する禁止ステップと、
前記制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記電圧発生回路への前記駆動信号の出力を停止する停止ステップとを含む電圧発生装置の駆動方法。
【請求項8】
請求項1に記載の電圧発生回路と、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する駆動信号を前記電圧発生回路に供給する制御部と、
前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、
前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧が所定値以下の場合に所定の信号を出力し、
前記制御部が、前記第1の端子及び前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチをオン状態にする電圧及び前記第2のスイッチをオフ状態にする電圧を供給する駆動信号を出力している状態で、前記所定の信号を入力された場合、前記第1の端子を接地し、前記第2の端子に電源電圧を供給し、且つ前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にする電圧を供給する駆動信号を出力する電圧発生装置。
【請求項9】
請求項1に記載の第1の電圧発生回路と、
第4のキャパシタ、該第4のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第5のキャパシタ、前記出力端子を接地する第6のキャパシタ、前記第4のキャパシタ及び第5のキャパシタの第2の接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第3のスイッチ、及び前記第2の接続ノードと前記出力端子とを接続する第4のスイッチを備えて構成された第2の電圧発生回路と、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する第1の駆動信号を前記第1の電圧発生回路に供給する第1の制御部と、
前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフ状態にし、前記第4のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第3の端子を接地し、且つ前記第5のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第4の端子に電源電圧を供給した後に、前記第3の端子に電源電圧を供給し、且つ第4のスイッチをオン状態にし、その後に前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第4の端子を接地し、さらにその後に前記第4の端子に電源電圧を供給する第2の駆動信号を前記第2の電圧発生回路に供給する第2の制御部と、
前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備え、
前記第1の駆動信号の出力タイミングと前記第2の駆動信号の出力タイミングとが半周期ずれており、
前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧に応じた制御信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、
前記第1の制御部が、前記制御信号に応じて前記第1の駆動信号を出力又は停止し、
前記第2の制御部が、前記制御信号に応じて前記第2の駆動信号を出力又は停止する電圧発生装置。
【請求項10】
前記電圧検知部が、
前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号を出力させる許可信号を前記第1の制御部及び前記第2の制御部に出力し、
前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持し、
前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記第1の制御部及び前記第2の制御部に出力し、
前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する請求項9に記載の電圧発生装置。
【請求項11】
請求項1に記載の第1の電圧発生回路と、
第4のキャパシタ、該第4のキャパシタに直列に接続された強誘電体キャパシタである第5のキャパシタ、前記出力端子を接地する第6のキャパシタ、前記第4のキャパシタ及び第5のキャパシタの第2の接続ノードと前記電源電圧供給端子とを接続する第3のスイッチ、及び前記第2の接続ノードと前記出力端子とを接続する第4のスイッチを備えて構成された第2の電圧発生回路と、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフ状態にし、前記第1の端子を接地し、且つ前記第2の端子に電源電圧を供給した後に、前記第1の端子に電源電圧を供給し、且つ第2のスイッチをオン状態にし、その後に前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第2の端子を接地し、さらにその後に前記第2の端子に電源電圧を供給する第1の駆動信号を前記第1の電圧発生回路に供給する第1の制御部と、
前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフ状態にし、前記第4のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第3の端子を接地し、且つ前記第5のキャパシタの前記第2の接続ノードに対向する第4の端子に電源電圧を供給した後に、前記第3の端子に電源電圧を供給し、且つ第4のスイッチをオン状態にし、その後に前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチをそれぞれオン、オフ状態にし、且つ前記第4の端子を接地し、さらにその後に前記第4の端子に電源電圧を供給する第2の駆動信号を前記第2の電圧発生回路に供給する第2の制御部と、
前記出力端子の出力電圧を検知する電圧検知部とを備えている電圧発生装置の駆動方法であって、
前記電圧検知部が、前記出力端子の出力電圧を検知する検知ステップと、
前記電圧検知部が、検知した前記出力電圧が第1の値以下の場合、前記第1の駆動信号及び第2の駆動信号を出力させる許可信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、前記出力電圧が第2の値以上になるまで前記許可信号の出力を維持する許可ステップと、
前記電圧検知部が、前記出力電圧が前記第2の値以上の場合、前記第1の駆動信号及び第2の駆動信号の出力を停止させる停止信号を前記第1の制御部及び第2の制御部に出力し、前記出力電圧が前記第1の値以下になるまで前記停止信号の出力を維持する禁止ステップと、
前記第1の制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記第1の電圧発生回路に前記第1の駆動信号を出力する第1の駆動ステップと、
前記第1の制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記第1の電圧発生回路への前記第1の駆動信号の出力を停止する第1の停止ステップと、
前記第2の制御部が、前記許可信号を受信した場合、前記第1の駆動信号の出力タイミングと半周期ずれたタイミングで、前記第2の電圧発生回路に前記第2の駆動信号を出力する第2の駆動ステップと、
前記第2の制御部が、前記停止信号を受信した場合、前記第2の電圧発生回路への前記第2の駆動信号の出力を停止する第2の停止ステップとを含む電圧発生装置の駆動方法。
【請求項12】
請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置、
第1のパストランジスタ、及び
前記電圧発生装置の出力端子を前記第1のパストランジスタの第1のゲートに接続する第5のスイッチを備え、
前記第5のスイッチがオン状態になることによって、前記電圧発生装置の前記出力端子から前記第1のゲートに電圧が供給され、前記第1のパストランジスタがオン状態となって入力信号を出力信号として出力する半導体装置。
【請求項13】
前記第1のパストランジスタへの入力信号を供給するロジック回路、又は
前記第1のパストランジスタからの出力信号を伝送する配線をさらに備えている請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
第2のパストランジスタ、
前記第1のパストランジスタの前記第1のゲートと前記第2のパストランジスタの第2のゲートとの間に接続されるインバータとを備え、
前記第1のパストランジスタの出力端子と前記第2のパストランジスタの出力端子とが接続され、
前記インバータが、前記第1のゲートに供給される電圧を反転させて、前記第2のゲートに供給し、
前記第5のスイッチのオン状態又はオフ状態に応じて、前記第1のパストランジスタへの入力信号又は前記第2のパストランジスタへの入力信号の何れかを出力信号として出力する請求項12に記載の半導体装置。
【請求項15】
メモリセルと、
第6のスイッチと、
該第6のスイッチを介して前記メモリセルのワード線に接続された、請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置とを備え、
前記メモリセルの読み出し時に、前記第6のスイッチがオン状態になる半導体装置。
【請求項16】
前記メモリセルが第3のパストランジスタと第7のキャパシタとによって構成される請求項15に記載の半導体装置。
【請求項17】
請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置、
MISトランジスタによって構成されるロジック回路、
該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のnチャネル型MISFET、及び
該高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第7のスイッチを備え、
該第7のスイッチが、前記ロジック回路の動作時にオン状態になり、前記ロジック回路の待機時にオフ状態になる半導体装置。
【請求項18】
請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置、
MISトランジスタによって構成されるロジック回路、
該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のpチャネル型MISFET、及び
該高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第8のスイッチを備え、
該第8のスイッチが、前記ロジック回路の待機時にオン状態になり、前記ロジック回路の動作時にオフ状態になる半導体装置。
【請求項19】
請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置、
MISトランジスタによって構成されるロジック回路、
該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のnチャネル型MISFET、及び
該高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第7のスイッチを備えている半導体装置を駆動する方法であって、
前記ロジック回路の動作時に、前記第7のスイッチをオン状態にし、前記高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートに前記電圧発生装置から高電圧を供給する動作ステップと、
前記ロジック回路の待機時に、前記第7のスイッチをオフ状態にし、前記高しきい値のnチャネル型MISFETのゲートにしきい電圧よりも低い電圧を供給する待機ステップとを含む半導体装置の駆動方法。
【請求項20】
請求項1に記載の電圧発生回路を備えた電圧発生装置、
MISトランジスタによって構成されるロジック回路、
該ロジック回路と所定の電圧とを接続する、前記MISトランジスタのしきい値電圧よりも大きいしきい値電圧を有する高しきい値のpチャネル型MISFET、及び
該高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートと前記電圧発生装置とを接続する第8のスイッチを備えている半導体装置を駆動する方法であって、
前記ロジック回路の待機時に、前記第8のスイッチをオン状態にし、前記高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートに前記電圧発生装置から高電圧を供給する待機ステップと、
前記ロジック回路の動作時に、前記第8のスイッチをオフ状態にし、前記高しきい値のpチャネル型MISFETのゲートにしきい値電圧よりも低い電圧を供給する動作ステップとを含む半導体装置の駆動方法。

【国際公開番号】WO2004/038919
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【発行日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546393(P2004−546393)
【国際出願番号】PCT/JP2003/011227
【国際出願日】平成15年9月3日(2003.9.3)
【特許番号】特許第3694793号(P3694793)
【特許公報発行日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】