説明

RAR受容体を調節する新規リガンド、並びにヒトの医薬品及び化粧品におけるその使用

本発明は、以下の一般式(I)に相当する新規化合物、それらを含む組成物、それらを調製するための方法、及びヒトまたは家畜の医薬品における使用を意図した製薬組成物あるいは化粧品組成物におけるそれらの使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RAR受容体を調節するリガンドである、新しく且つ有益な工業製品としての新規化合物に関する。また、本発明は、それらを含む組成物、それらを調製する方法、ヒトまたは家畜の医薬品における使用のための製薬組成物あるいは化粧品組成物におけるその使用、及びこれらの組成物の非治療的使用に関する。
【0002】
レチノイド類(ビタミンA及びその誘導体)の活性を有する化合物は、細胞の増殖及び分化の過程で活性を有するとして文献に広く記載されている。これらの特性は、このクラスの化合物に、非常に多くの病態の治療または予防、とりわけ皮膚科学及び癌において、高い可能性をもたらすものである。レチノイドの多くの生物学的効果が、核内レチノイン酸受容体(RAR)を調節することによって仲介される。
【0003】
RAR受容体は、レチノイドX受容体(RXRとして知られる)とのヘテロ二量体の形で、RAR反応性エレメント(RARE)として知られるDNA配列エレメントに結合することによって転写を活性化する。
【0004】
RARα、RARβ、及びRARγという3つのヒトRARのサブタイプが同定及び記載されている。
【背景技術】
【0005】
先行技術は、RARタイプの受容体リガンドである多数の化学物質を含む。先行技術の文献の中で挙げることができる例としては、三芳香環化合物(triaromatic compounds)を記載する米国特許第6,150,413号、スチルベン化合物を記載する米国特許第6,214,878号、及び二環式または三環式分子ファミリーを記載する米国特許第6,218,128号を含む。
【特許文献1】米国特許第6,150,413号
【特許文献2】米国特許第6,214,878号
【特許文献3】米国特許第6,218,128号
【非特許文献1】「Protective Groups in Organic Synthesis」, T.W. Greene & P. G. M. Wuts,第3版(J. Wiley & sons), 373-377頁
【非特許文献2】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 1932-1941頁
【非特許文献3】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 619-628頁
【非特許文献4】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 889-910頁
【非特許文献5】Dermer, O.C., Chem. Rev. 1934, 14, 409
【非特許文献6】Nakatsugi, T. Synthesis, 1987, 280
【非特許文献7】Mitsunobu, O. Synthesis 1981, 1
【非特許文献8】Dehmlow, E.V., Tet. Lett. 1985, 25, 97
【非特許文献9】「Chemistry of the Amino Group」, S. Patai(Wiley-Interscience, NY 1968), 669-682頁
【非特許文献10】Ohta, S. Heterocycles 1993, 36(4), 743
【非特許文献11】Hubbard, J. L., J. Heterocycl. Chem. 1992, 29(4), 719
【非特許文献12】Akula, M. R., Synth. Commun. 1998, 28(11), 2063
【非特許文献13】Collins, C. J. Tetrahedron Lett. 1999, 40(19), 3673
【非特許文献14】Bisarya, S.C. Synth. Commun. 1992, 22(22), 3305
【非特許文献15】Cladingboel, D. E. Org. Process Res. Dev. 2000, 4(3), 153
【非特許文献16】Li, W. J. Org. Chem. 2002, 67(15), 5394
【非特許文献17】Ishiyama, T. J. Org. Chem. 1995, 60(23), 7508
【非特許文献18】Murata, M., J. Org. Chem. 1997, 62(19), 6458
【非特許文献19】A. Suzuki et al., Synth. Commun. 1981, 11, 513
【非特許文献20】Sharp, M.J. Tet. Lett. 1985, 26, 5997
【非特許文献21】Littke, A.F. et al., J. Am. Chem. Soc. 2000, 122(17), 4020-4028
【非特許文献22】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 1959-1968頁
【非特許文献23】Robl, J. A. Tetrahedron Lett. 1990, 31(24), 3421
【非特許文献24】Martorell, G., Garcia-Raso, A., Saa, J. M. Tetrahedron Lett. 1990, 31(16), 2357
【非特許文献25】Luo, F. T., Negishi, E. J. Org. Chem. 1983, 48, 5144
【非特許文献26】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 992-993及び1005-1007頁
【非特許文献27】Van Rheenan, V., Cha, D. Y., Hartley, W. M. Org. Synth. 1978, 58, 44
【非特許文献28】「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 996-1001頁
【非特許文献29】「Quantitation in receptor pharmacology」, Terry P.Kenakin, Receptors and Channels, 2001, 7, 371-385
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願者は、レチノイン酸受容体を調節する新規化合物を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、以下の一般式(I)に相当する化合物であって、
【化1】

[式中、
−R1は水素原子、炭素原子1-4個のアルキル基、または-CF3基であり;
−R2は水素原子、炭素原子1-4個のアルキル基若しくはアルコキシ基、または塩素原子であり;
−R3は水素原子、炭素原子1-10個、好ましくは炭素原子1-6個の、メトキシ基で置換されていてもよい直鎖または分枝鎖アルキル基またはアルコキシ基、あるいは炭素原子1-10個、好ましくは炭素原子1-6個の、エーテル基を含む直鎖若しくは分枝鎖アルキル基であり;
−R4は水素原子または炭素原子1-3個のアルキル基であり;
−R5は水素原子または炭素原子1-3個のアルキル基であり;
−あるいは、R4及びR5は、結合-N-C(=Y)-とともに、ピロリジン、ピロリジノン、ピペリジン、またはピペリジノンタイプの環を形成し;
−Yは2個の水素原子、または例えば、酸素若しくは硫黄等のヘテロ原子を表し;
−Arは1,4-フェニル、2,5-ピリジル、5,2-ピリジル、または2,5-チオフェニル環を表し;
−Xはアルキル若しくはアルキルアミン鎖、またはC-C単結合で置換されていてもよい酸素原子を表し;
−Aは水素原子または以下の式を表し;
【化2】

{式中、
・Qは酸素原子または-NH-結合であり;
・R6は水素原子、炭素原子1-6個のアルキル基、炭素原子3-6個のシクロアルキル基、または-C(O)CH3若しくはC(O)CH2CH3基を表し;
・R7及びR7'は、R7及びR7'が同時にヒドロキシル基でないという条件で、互いに独立して水素原子またはヒドロキシル基を表し;
・nは0、1、2、3、4、または5であり}]
並びに、R3が水素原子を表す場合の式(I)の化合物の塩、及び式(I)の前記化合物の幾何異性体に関する。
【0008】
本発明に係る化合物が塩の形である場合、アルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、あるいは亜鉛塩または有機アミン若しくはそれ自体が塩基性である場合の酸性パートナーの塩であることが好ましい。
【0009】
本発明によれば、炭素原子1-3個のアルキル基は、好ましくはメチル、エチル、i-プロピル、及びn-プロピル基から選択される。
【0010】
本発明によれば、炭素原子1-4個のアルキル基は、好ましくはメチル、エチル、i-プロピル、i-ブチル、及びt-ブチル基から選択される。
【0011】
本発明によれば、炭素原子1-6個のアルキル基は、好ましくはメチル、エチル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチル、t-ブチル、ペンチル、及びヘキシル基から選択される。
【0012】
本発明によれば、炭素原子1-10個のアルキル基は、直鎖若しくは分枝鎖であって、好ましくはメチル、エチル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びドデシル基から選択される。
【0013】
用語「炭素原子1-10個を含むアルコキシ基」は、酸素原子を介して残りの分子に結合する炭素原子1-10個を含むアルキル基を意味する。好ましくは、前記アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert-ブトキシ、及びヘキシルオキシ基から選択される。
【0014】
同様に、用語「炭素原子1-6個を含むアルコキシ基」は、酸素原子を介して残りの分子に結合する炭素原子1-6個を含むアルキル基を意味する。好ましくは、前記アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert-ブトキシ、及びヘキシルオキシ基から選択される。
【0015】
最後に、用語「炭素原子1-4個を含むアルコキシ基」は、酸素原子を介して残りの分子に結合する炭素原子1-4個を含むアルキル基を意味する。好ましくは、前記アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、及びtert-ブトキシ基から選択される。
【0016】
本発明によれば、炭素原子3-6個のシクロアルキル基は、好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル基から選択される。
【0017】
本発明によれば、とりわけ好ましい式(I)の化合物は、以下の条件:
−R1は水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R2は水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R3は水素原子またはエチル基であり;
−R4及びR5は、互いに独立して、メチルまたはエチル基であり、あるいはともにピロリジン環を形成し;
−Aは、前記に定義したように、R6が水素原子、i-プロピル若しくはt-ブチル基、炭素原子3-6個のシクロアルキル基、または-C(O)CH3若しくはC(O)CH2CH3基を表す:
の少なくとも1つ、好ましくは全てを満たしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の文脈に入る式(I)の化合物として、特に以下の化合物:
1. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
2. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
3. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
4. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
5. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
6. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
7. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
8. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
9. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
10. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
11. エチル 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
12. 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
13. 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
14. エチル 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
15. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
16. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
17. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
18. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
19. 3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
20. エチル 4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
21. 4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
22. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
23. 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
24. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
25. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
26. 4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
27. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
28. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
29. 4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
30. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
31. 3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
32. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
33. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
34. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
35. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
36. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
37. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
38. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
39. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
40. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
41. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
42. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
43. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
44. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
45. 3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
46. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
47. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
48. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
49. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
50. エチル 4'-(3-アミノプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
51. 4'-(3-アミノプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
52. [3''-tert-ブチル-4-カルボキシ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4''-イル]ジエチルアミン塩酸塩;
53. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
54. 3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
55. 4'-(3-アセトキシプロポキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
56. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-プロピオニルオキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
57. メチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
58. イソプロピル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
59. イソブチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
60. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-5''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
61. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-イソプロピル-5''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
62. 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
63. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3'',5''-ジイソプロピル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
64. 3'',5''-ジ-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
65. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
66. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルメチルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
67. 3''-tert-ブチル-4''-ジメチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
68. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルイソプロピルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
69. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルプロピルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
70. 3''-tert-ブチル-4''-ジプロピルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
71. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルプロピオニルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
72. 6-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]ニコチン酸;
73. 5-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;
74. 5-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]チオフェン-2-カルボン酸;
75. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-5''-メチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
76. 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
77. 4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-3''-イソプロピル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
78. 3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
79. 4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-3'',5''-ジイソプロピル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
80. 3'',5''-ジエチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
81. 3'',5''-ジメチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
82. 4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
83. 4'-(2-プロピオニルオキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
84. メチル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
85. イソプロピル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
86. イソブチル 3-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
87. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
88. エチル 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
89. 6-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ニコチン酸;
90. 5-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;
91. エチル 6-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ニコチネート;
92. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
93. 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
94. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
95. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピペリド-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
96. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピペリド-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
97. 5-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]チオフェン-2-カルボン酸;
が挙げられる。
【0019】
また、本発明の主題は、特に図1、2、及び3に挙げた反応体系に従って、式(I)の化合物を調製する方法である。
【0020】
本発明に係る化合物は、レチノイン酸受容体(RAR)に対して調節特性を有する。実施例55に記載のように、このRARα、β、及びγ受容体に対する活性を、トランス活性化検査で測定し、解離定数Kdapp(見掛け)によって定量化する。
【0021】
本発明の好ましい化合物は、5,000nM以下、有利には1,000nM以下、優先的には1nM以下の解離定数を有する。
【0022】
好ましくは、当該化合物は、選択的にサブタイプα及びβに対するRARγタイプの受容体の少なくとも調節物質であり、すなわち、これらはRARαまたはRARβ受容体のKdappとRARγ受容体のKdappとの間の比率が5以上である。好ましくは、このRARγ/RARβまたはRARγ/RARαの比率は、10以上、有利には50以上、より有利には100以上である。
【0023】
本発明の主題はまた、前述のように、医薬としての式(I)の化合物である。
【0024】
本発明に係る化合物は、特に以下の治療分野:
1)細胞分化及び増殖に関する角化障害に関連した皮膚科学的病訴の治療、特に、尋常性ざ瘡、面ぽう、多形核白血球、酒さ性ざ瘡、結節性ざ瘡、集簇性ざ瘡、老人性ざ瘡、及び太陽光線性ざ瘡、投薬関連ざ瘡、または職業性ざ瘡等の続発性ざ瘡の治療;
2)他の種類の角化障害の、特に、魚鱗癬、魚鱗癬様状態、ダリエ病、掌蹠角皮症、白斑症及び白斑症様状態、並びに皮膚または粘膜(口腔)の苔癬の治療;
3)細胞増殖性障害の有無にかかわらない炎症性免疫アレルギー要素を伴う皮膚科学的病訴の治療、特に、皮膚、粘膜、または爪の乾癬、さらに乾癬性リウマチに関わらない全ての乾癬の形態、または湿疹等の皮膚アトピー若しくは呼吸性アトピー、またはさらに歯肉肥大の治療;
4)紫外線放射に対する曝露によって引き起こされた皮膚障害の治療、及び光誘導性若しくは経時的老化に関わりなく皮膚の老化を修復及び防止するため、あるいは光線性の色素沈着及び角化症、または乾燥症等の経時的若しくは光線性老化に関連するいずれかの病態を軽減するための治療;
5)良性または悪性に関わらない、及びウイルス由来または別の由来に関わらない、例えば、尋常性疣贅、扁平疣贅、及びいぼ状表皮異形成等の全ての真皮性または表皮性増殖、口腔または葉状乳頭腫症、Tリンパ腫、並びに特に基底細胞と有棘細胞上皮腫、及び角化棘細胞腫等のいずれかの前癌性皮膚病変の場合に紫外線放射によって誘発され得る増殖の治療;
6)エリテマトーデス等の免疫性皮膚疾患、免疫性水疱性疾患、及び強皮症等の膠原病等の他の皮膚障害の治療;
7)免疫学的要素に関する皮膚科学的または一般的病訴の治療;
8)特定の眼科障害、特にコーネオパシー(corneopathy)の治療;
9)局所性または全身性コルチコステロイドによって誘発された表皮及び/または真皮性の萎縮、あるいは他のいずれかの形態の皮膚萎縮の徴候の予防または治療;
10)ウイルス由来のいずれかの皮膚または一般的病訴の治療;
11)ざ瘡または単純性脂漏症の過剰な脂漏等の脂腺機能障害の防止;
12)瘢痕化障害の予防または治療、皮膚線条(stretch marks)の予防または修復、あるいは瘢痕化の促進;
13)色素沈着過剰、メラニン沈着、色素脱失症、または白斑等の色素沈着障害の治療;
14)肥満、高脂血症、またはインスリン非依存性糖尿病等の脂質代謝の病訴の治療;
15)関節炎等の炎症の病訴の治療;
16)癌性または前癌性の状態の治療または予防;
17)種々の由来、特に化学療法または放射線によってもたらされた脱毛症の予防または治療;
18)喘息、I型糖尿病、多発性硬化症、または免疫系の他の選択的機能不全等の免疫系障害の治療;並びに、
19)動脈硬化または高血圧等の心血管系の病訴の治療;
に適している。
【0025】
本発明の主題はまた、生理学的に許容し得る媒体中に、少なくとも1つの前記に定義したような式(I)の化合物を含む製薬組成物である。
【0026】
本発明の主題はまた、特に前記の病訴を治療することを意図した新規な医薬組成物であって、この組成物用に選択された投与方法と適合する製薬的に許容し得る担体中に、少なくとも1つの式(I)の化合物、その光学異性体、またはその塩を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に係る組成物は、経口的、経腸的、非経口的、局所的、または眼より投与することができる。前記製薬組成物は、局所的適用に適した形態で包装されていることが好ましい。
【0028】
経口経路を通して、当該組成物は、錠剤、ゲルカプセル、糖剤、シロップ、懸濁剤、水剤、粉末、顆粒、乳剤、徐放を可能にする微粒子またはナノ粒子の懸濁剤、あるいは脂質またはポリマー小胞の形態をとることができる。非経口経路を通して、当該組成物は、点滴または注射用に水剤または懸濁剤の形態をとることができる。
【0029】
本発明に係る化合物は、一般に、1回以上の用量摂取において、1日量、体重あたり約0.01mg/kg-100mg/kgで投与する。
【0030】
当該化合物は、当該組成物の重量に対して、一般に、0.001-10重量%、好ましくは、0.01-1重量%の濃度で、全身的に使用される。
【0031】
局所的な経路を通して、本発明に係る製薬組成物は、とりわけ皮膚及び粘膜を治療することを意図し、液体、ペースト、または固体の形態、とりわけ軟膏、クリーム、乳剤、ポマード、粉末、含浸パッド、合成洗剤、水剤、ゲル、スプレー、ムース、懸濁剤、粘着剤(sticks)、シャンプー、または洗浄ベースの形態をとることができる。また、徐放を可能にする、微粒子またはナノ粒子の懸濁剤、脂質またはポリマー小胞、またはゲルまたはポリマーパッチの形態をとることができる。
【0032】
当該化合物は、当該組成物の総重量に対して、一般に、0.001-10重量%、好ましくは、0.01-1重量%の濃度で、局所的に使用される。
【0033】
本発明に係る式(I)の化合物はまた、化粧品、特に、身体及び髪の衛生、特にざ瘡を起こしやすい皮膚の処理、髪の再生の促進または脱毛の制限、皮膚または髪の脂ぎった外観の防止、有害な日光の性質に対する保護または生理学的に乾燥した皮膚の処理、並びに光誘導性または経時的老化の予防及び/または防止に応用されている。
【0034】
従って、本発明の主題はまた、生理学的に許容し得る担体中に、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む化粧品組成物である。
【0035】
本発明の主題はまた、老化の徴候及び/または乾燥皮膚を予防及び/または処理するための、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む化粧品組成物の非治療的使用である。
【0036】
本発明の主題はまた、身体または髪の衛生のための、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む化粧品組成物の非治療的使用である。
【0037】
生理学的に許容し得る媒体中に、少なくとも1つの式(I)の化合物、その幾何異性体または光学異性体、あるいはそれらの塩を含む本発明に係る化粧品組成物は、特に、クリーム、乳剤、ゲル、微粒子若しくはナノ粒子の懸濁剤、または脂質若しくはポリマー小胞、含浸パッド、水剤、スプレー、ムース、粘着剤、石鹸、洗浄ベース、またはシャンプーの形態をとることができる。
【0038】
当該化粧品組成物中の式(I)の化合物の濃度は、当該組成物の総重量に対して、0.001-3重量%が好ましい。
【0039】
用語「生理学的に許容し得る媒体」は、皮膚、及び場合により外皮(まつげ、爪、または髪)、及び/または粘膜に適合する媒体を意味する。
【0040】
前述の製薬組成物及び化粧品組成物はまた、不活性添加物、あるいは前記製薬組成物に関しては、さらに薬力学的に活性な添加物、またはそれらの添加物の組合せを含んでよく、特に:
−湿潤剤;
−香料賦活剤;
−保存剤、例えば、パラヒドロキシ安息香酸エステル;
−安定剤;
−水分調節剤;
−pH調節剤;
−浸透圧調節剤;
−乳化剤;
−UV-A及びUV-Bスクリーニング剤;
−酸化防止剤、例えば、α-トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、スーパーオキシドジスムターゼ、ユビキノール、または特定の金属-キレート剤;
−脱色剤、例えば、ヒドロキノン、アゼライン酸、コーヒー酸、またはコウジ酸;
−軟化剤;
−モイスチャライザー、例えば、グリセロール、PEG400、チアモルフォリノン及びその誘導体、または尿素;
−脂漏防止剤またはざ瘡防止剤、例えば、S-カルボキシメチルシステイン、S-ベンジルシステアミン、その塩若しくはその誘導体、またはベンゾイルペルオキシド;
−抗生物質、例えば、エリスロマイシン及びそのエステル、ネオマイシン、クリンダマイシン及びそのエステル、並びにテトラサイクリン;
−抗真菌剤、例えば、ケトコナゾールまたはポリ-4,5-メチレン-3-イソチアゾリドン;
−髪の再生を促進する薬剤、例えば、ミノキシジル(2,4-ジアミノ-6-ピペリジノピリミジン3-オキシド)及びその誘導体、ジアゾキシド(7-クロロ-3-メチル-1,2,4-ベンゾチアジアジ1,1-ジオキシド)、並びにフェニトイン(5,4-ジフェニルイミダゾリジン-2,4-ジオン);
−非ステロイド性抗炎症剤;
−カロチノイド、及び特にβ-カロチン;
−抗乾癬剤、例えば、アントラリン及びその誘導体;
−エイコサ-5,8,11,14-テトライノイック酸(tetraynoic acid)及びエイコサ-5,8,11-トリイノイック酸(triynoic acid)、並びにそれらのエステル及びアミド;
−レチノイド、すなわち、天然または合成のRXR受容体リガンド;
−コルチコステロイドまたはエストロゲン;
−α-ヒドロキシ酸及びα-ケト酸またはその誘導体(乳酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、マンデル酸、酒石酸、グリセリン酸、またはアスコルビン酸、及びそれらの塩、アミド、またはエステル等)、あるいはβ-ヒドロキシ酸またはその誘導体(サリチル酸及びその塩、アミド、またはエステル等);
−イオンチャネル遮断薬、例えば、カリウムチャネル遮断薬;
−あるいは、製薬組成物に対してはとりわけ、免疫系を阻害することが知られる医薬(例えば、サイクロスポリン、FK506、糖質コルチコイド、モノクローナル抗体、サイトカイン、または増殖因子等)と組み合わせて;
を含むことができる。
【0041】
言うまでもなく、当業者は、本質的に本発明に付随する有益な特性が、考慮される添加物によって有害な影響を受けない、または実質的に受けないように、これらの組成物に添加される任意の化合物を注意して選択するであろう。
【0042】
本発明のもう1つの主題は、前記に定義のように、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む組成物を皮膚に適用することを特徴とする、皮膚の外観を向上させる化粧方法に関する。
【0043】
本発明に係る式(I)の化合物を用いたレチノイン酸受容体の活性化は、皮膚の表面の外観を向上させることを可能にする。
【0044】
次に、本発明に係る式(I)の活性化合物の作製、生物学的活性の結果、及びそのような化合物に基づく種々の具体的な製剤のいくつかの実施例を、例証する目的で示すが、性質を制限するものではない。
【実施例】
【0045】
<実施例1:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化3】

【0046】
a)4-ブロモ-2-tert-ブチルアニリン
2-tert-ブチルアニリン25g(168mmol)をTHF 250mLに溶解し、反応混合物を撹拌し、0℃に冷却し、次いで温度を0-5℃の間に維持しながら81gのテトラブチルアンモニウムブロミド(TBA.Br3)(168mmol)を一部ずつ加える。次いで温度をおよそ室温に上げ、当該混合物を10分間撹拌する。
水250mLを加えることにより反応を停止し、次いで酢酸エチル250mLで抽出する。当該有機相を飽和Na2S2O5溶液1Lで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させる。当該溶媒を蒸発除去し、シリカパッド(純粋なヘプタン、次いで3/7ヘプタン/酢酸エチル混合物)を通して残渣を濾過する。4-ブロモ-2-tert-ブチルアニリン43.6gが白色固体の形態で得られる(収率=100%)。
【0047】
b)(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ジエチルアミン
水素化ナトリウム6.9g(0.17mol)をテトラヒドロフラン200mLに懸濁させる。4-ブロモ-2-tert-ブチルアニリン13g(57mmol)をジメチルスルホキシド200mLとともにゆっくり加える。当該混合物は青色に変色し、30分後、ヨウ化エチル13mL(0.17mol)を加えると、反応媒体は白色に変色し、これを室温で13時間撹拌する。次いで当該反応媒体を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、次いで当該有機相を水で2回洗浄する。乾燥後、濃縮乾固する。残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:90/10ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ジエチルアミン14.8gが黄色油の形態で得られる(収率=91%)。
【0048】
c)3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノフェニルボロン酸
(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ジエチルアミン9.8g(35mmol)をTHF 118mLに室温で溶解させ、次いで反応混合物を-78℃に冷却する。n-BuLiの2M溶液17.5mL(35mmol)を滴下添加し、当該反応媒体を-78℃で1時間撹拌する。ホウ酸トリイソプロピル(B(OiPr)3)12mL(52mmol)をゆっくり加え、当該反応媒体を-70℃で15分間撹拌する。
温度を室温に上げ、当該反応媒体を3時間撹拌する。当該反応媒体を再度-70℃に冷却し、1M塩酸溶液69mL(69mmol)を加える。温度を0℃に上げ、当該反応媒体を30分間撹拌する。水250mL及び酢酸エチル250mLを加えた後に反応物を抽出する。当該有機相を水800mLで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させる。3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノフェニルボロン酸6.5gが濃厚油の形態で得られる(収率=76%)。
【0049】
d)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート5.6g(17mmol)に、トルエン112mLに溶解した3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノフェニルボロン酸6.5g(26mmol)及び2M炭酸カリウム30.5mL(61mmol)を加える。反応媒体を撹拌し、40℃に加熱し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)2g(1.74mmol)を加え、当該媒体を110℃に加熱し、3時間撹拌する。水200mLを加えることにより反応を停止させ、次いで媒体を酢酸エチル200mLで抽出する。当該有機相を水400mLで洗浄し、飽和NH4Cl(200mL)で中和し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させる。当該溶媒を蒸発除去し、次いで残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:9/1ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.2gがオレンジ色固体の形態で得られる(収率=16%)。
【0050】
1H NMR(CDCl3 400MHz):1.14(t, J=7.4Hz, 6H);1.44(t, J=7.6H, 3H);1.51(s, 9H);2.94(bs, 2H);3.00(bs, 2H);4.42(q, J=7.6Hz, 2H);5.49(s, 1H);7.11(d, J=8.5Hz, 1H);7.33-7.41(m, 2H);7.53-7.57(m, 3H);7.68(d, J=6.7Hz, 2H);8.11(d, J=6.7Hz, 2H)。
【0051】
<実施例2:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化4】

【0052】
a)エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1g(2.2mmol)を、窒素環境下でジメチルホルムアミド20mLに溶解する。炭酸セシウム880mg(2.7mmol)を加える。当該反応媒体を室温で撹拌すると黄色に変色する。次いで1-ブロモ-4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブタン0.64mL(2.4mmol)を加え、当該反応媒体を80℃で18時間加熱する。次いで反応媒体を室温に冷却し、次いで濾過する。溶媒を蒸発除去し、得られた残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:70/30ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.4gが油の形態で得られる(収率=99%)。
【0053】
b)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.6g(2.5mmol)を窒素環境下でテトラヒドロフラン20mLに溶解する。次いでテトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液3mLを滴下添加する。当該反応媒体を室温で3時間撹拌し、次いで水10mLを加えることにより反応を停止させ、次いで酢酸エチルで抽出する。当該有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、残渣をヘプタン10mLから沈殿させ、濾過する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート900mgが得られる(収率=92%)。
【0054】
1H NMR(CDCl3-400MHz):1.12(t, J=7.8Hz, 6H);1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.51(s, 9H);1.64-1.71(m, 2H);1.85-2.07(m, 2H);2.91(bs, 2H);2.99(bs, 2H);3.62(t, J=6.1Hz, 2H);4.08(t, J=6.1Hz, 2H);4.41(t, J=7.5Hz, 2H);7.07(d, J=8.0Hz, 1H);7.30(d, J=8.0Hz, 1H);7.38(d, J=8.0Hz, 1H);7.56-7.59(m, 1H);7.62-7.64(m, 2H);7.68(d, J=8.2Hz, 2H);8.11(d, J=8.2Hz, 2H)。
【0055】
<実施例3:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化5】

【0056】
a)3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
1N水酸化ナトリウム水溶液0.9mLを、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート(実施例2b)300mgのテトラヒドロフラン10mLと水3mLとの混合物溶液に加える。当該反応媒体を室温で12時間撹拌する。次いで1N水酸化ナトリウム水溶液0.5mLを加える。室温で12時間後、当該反応媒体を50℃に加熱し、次いで室温で3日間置く。水5mLを加えることにより反応を停止させる。1N塩酸水溶液を加えることにより当該反応媒体をpH5に酸性化し、次いで酢酸エチルで抽出する。当該有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させる。得られた固体をヘプタンに溶解し、次いで濾過する。3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸235mgが白色固体の形態で得られる(収率=83%、融点=165℃)。
【0057】
1H NMR(DMSO-D6 400MHz):1.06(t, 6H);1.45(s, 9H);1.52(m, 2H);1.73(m, 2H);2.9(m, 4H);3.39(t, 2H);4.05(t, 2H);7.2(dd, J=8.5Hz, 1H);7.3(dd, J=8.15Hz, 1H);7.39(d, J=6.93Hz, 1H);7.6(s, 1H);7.64(s, 1H);7.66(d, J=8.5Hz 2H);7.8(d, 2H, J=8.3Hz);7.97(d, J=8.3Hz, 1H)。
【0058】
<実施例4:エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化6】

【0059】
a)(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)エチルアミン
磁気撹拌機を装着した1Lの3ッ口フラスコ中、窒素環境下で、4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニルアミン28g(123mmol)をジメチルホルムアミド280mLに溶解する。水素化ナトリウム(60%)5.4g(135mmol)を一部ずつ加え、当該反応媒体を10分間撹拌する。次いでジメチルスルホキシド140mLをゆっくり加える。当該反応媒体を室温で2時間撹拌し、ヨウ化エチル23g(147mmol、11.8mL)を滴下添加し、次いで当該媒体を室温で18時間撹拌する。当該反応媒体を水1Lに注ぎ入れ、酢酸エチルで3回抽出する。得られた有機相を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させると、赤みがかった油が得られる。この残渣をシリカ(溶出液:95/5ヘプタン/酢酸エチル)上で精製すると、(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)エチルアミン25gが暗赤色がかった油の形態で得られる(収率=79%)。
【0060】
b)N-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)-N-エチルアセトアミド
磁気撹拌機を装着した250mLの3ッ口フラスコ中、窒素環境下で、(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)エチルアミン15g(58.5mmol)をジクロロメタン150mLに溶解する。トリエチルアミン8.9g(87.8mmol、12.2mL)及び4-ジメチルアミノピリジン0.72g(5.9mmol)を加える。塩化アセチル11.5g(146mmol、2.5mL)を滴下添加し、当該反応媒体を室温で1時間撹拌する。当該反応媒体を水250mLに注ぎ入れ、ジクロロメタンで2回抽出する。得られた有機相を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させると、黒味がかった油が得られる。この油をシリカ上でのクロマトグラフィー(溶出液:80/20ヘプタン/酢酸エチル)により精製すると、N-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)-N-エチルアセトアミド15gがオレンジ色油の形態で得られる(収率=86%)。
【0061】
c)N-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-N-エチルアセトアミド
磁気撹拌機を装着した250mLの3ッ口フラスコ中、窒素環境下で、N-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)-N-エチルアセトアミド10g(33.5mmol)をジメチルホルムアミド100mLに溶解する。次いで窒素で15分間パージすることにより溶液を脱ガスする。次いで酢酸カリウム13.2g(134mmol)、ビス(ピナコラート)ジボラン12.8g(50.3mmol)、及び[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)2.73g(3.35mmol)を加え、当該反応媒体を80℃で加熱し、この温度で3時間撹拌する。当該反応媒体を水500mLに注ぎ入れ、酢酸エチルで2回抽出する。得られた有機相を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させると、黒味がかった油が得られる。この油をシリカ上でのクロマトグラフィー(溶出液:90/10ヘプタン/酢酸エチル)により精製すると、N-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-N-エチルアセトアミド12gがベージュ色粉体の形態で得られる(収率=100%)。
【0062】
d)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、テトラキス-(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート2g(6mmol)とN-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-N-エチルアセトアミド2.7g(9mmol)とを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.9gがベージュ色粉体の形態で得られる(収率=70%)。
【0063】
e)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2aの方法と同様の方法で、ジメチルホルムアミド12mL中のエチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート260mg(0.56mmol)と、炭酸セシウム225mg及び1-ブロモ-4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブタン0.16mLとを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート310mgが油の形態で得られる(収率=99%)。
【0064】
f)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、テトラヒドロフラン10mL中のエチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート320mgと、1Mのテトラブチルアンモニウムフルオリド0.5mLとを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート270mgが得られる(収率=99%)。
【0065】
1H NMR(CDCl3-400MHz):1.27(t, 3H);1.42(s, 9H);1.43(t, 3H);1.63-1.69(m, 2H);1.89(s, 3H);1.87-1.91(m, 2H);2.85-2.91(m, 2H);3.60-3.64(m, 2H);4.11(t, J=6.1Hz, 2H);4.42(t, J=7.5Hz, 2H);7.06(d, J=8.0Hz, 1H);7.10(d, J=8.0Hz, 1H);7.42(d, J=8.0Hz, 1H);7.61-7.63(m, 2H);7.68(d, J=8.2Hz, 2H);7.81(s, 1H);8.12(d, J=8.2Hz, 2H)。
【0066】
<実施例5:4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化7】

【0067】
a)4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート270mgと、テトラヒドロフラン8mLと水2mLとの混合物中の1N水酸化ナトリウム水溶液0.8mL次いで0.4mLとを反応させることにより、4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸195mgが白色固体の形態で得られる(収率=95%、融点=75℃)。
【0068】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.26(m, 3H);1.43(s, 9H);1.67(m, 2H);1.87(s, 3H);1.89(m, 2H);2.92(m, 1H);3.63(m, 2H);4.11(m, 2H);4.4(m, 1H);7.0(m, 1H);7.36(m, 1H);7.58(m, 4H);7.77(m, 1H);8.12(m, 2H)。
【0069】
<実施例6:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化8】

【0070】
a)エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート(実施例1dにて得られた)850mg(1.9mmol)を、窒素下でジメチルホルムアミドに溶解する。60%水素化ナトリウム92mg(2.3mmol)を加える。室温で10分後、2-ブロモエタン-1-オールアセテート0.25mL(2.3mmol)を加え、混合物を室温で24時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出する。当該有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させ、蒸発させる。得られた残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:70/30ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1gが無色油の形態で得られる(収率=99%)。
【0071】
b)3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート1g(1.9mmol)をテトラヒドロフラン50mL中に入れ、1N水酸化ナトリウム溶液19mL(19mmol)を加える。当該混合物を還流下12時間撹拌する。得られた黄色溶液を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、1N塩酸溶液でpHを5-6に合わせ、次いで当該混合物を酢酸エチルで抽出する。当該有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで濃縮乾固する。3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸455mgが白色固体の形態で得られる(収率=52%、融点=216℃)。
【0072】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.06(t, J=7.2Hz, 6H);1.47(s, 9H);2.84(m, 2H);2.94(m, 2H);4.11(m, 2H);7.23(d, J=8Hz, 1H);7.32(d, J=8Hz, 1H);7.48(dd, J=1.6Hz, 8.4Hz, 1H);7.66(dd, J=1.2Hz, 4Hz, 2H);7.69(d, J=2Hz, 1H);7.99(d, J=8Hz, 2H);7.82(d, J=8Hz, 2H)。
【0073】
<実施例7:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化9】

【0074】
a)エチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2aの方法と同様の方法で、ジメチルホルムアミド20mL中のエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート(実施例1dにて得られた)1g(2.2mmol)と、炭酸セシウム880mg(2.7mmol)及び1-ブロモ-3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロパン0.6mL(2.4mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.35gが油の形態で得られる(収率=99%)。
【0075】
b)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、テトラヒドロフラン25mL中のエチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1g(1.62mmol)と、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド2mLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート790mgが得られる(収率=97%、融点=114-115℃)。
【0076】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.10(t, J=7.1Hz, 6H);1.41(t, J=7.1Hz, 3H);1.49(s, 9H);1.81(m, 1H);2.90(bs, 2H);3.0(bm, 2H);3.88(m, 2H);4.13(t, J=4.4Hz, 2H);4.40(q, J=7.1Hz, 2H);7.08(d, J=8.5Hz, 1H);7.30(m, 1H);7.36(m, 1H);7.56(m, 1H);7.62(m, 2H);7.66(d, J=8.4Hz, 2H);8.09(d, J=8.1Hz, 2H)。
【0077】
<実施例8:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化10】

【0078】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート870mg(実施例7b、1.7mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液15mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸410mgが白色固体の形態で得られる(収率=51%、融点=193℃)。
【0079】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.05(t, J=7Hz, 6H);1.46(s, 9H);1.85(t, J=6Hz, 2H);2.50(m, 2H);2.95(m, 2H);3.51(t, J=8Hz, 2H);4.12(t, J=4Hz, 2H);4.50(s, 1H);7.22(d, J=8Hz, 1H);7.32(d, J=8Hz, 1H);7.41(dd, J=1.6Hz, 8Hz, 1H);7.61(d, J=1.6Hz, 1H);7.65(d, J=2.4Hz, 1H);7.70(dd, J=2Hz, 8Hz, 1H);7.83(d, J=8.4Hz, 2H);7.99(d, J=8Hz, 2H);13.1(s, 1H)。
【0080】
<実施例9:エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化11】

【0081】
a)4-ジエチルアミノフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、(4-ブロモ-フェニル)ジエチルアミン5g(21.9mmol)と、2.0Mのn-ブチルリチウム溶液13mL及びホウ酸トリイソプロピル6mL(26mmol)とを反応させることにより、4-ジエチルアミノフェニルボロン酸4gが白色固体の形態で得られる(収率=94%)。
【0082】
b)エチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート
実施例2aの方法と同様の方法で、ジメチルホルムアミド100mL中のエチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート3g(9.3mmol)と、水素化ナトリウム448mg(11mmol)及び1-ブロモ-3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-プロパン2.6mL(11mmol)とを反応させることにより、エチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-ビフェニル-4-カルボキシレート2.95gが油の形態で得られる(収率=64%)。
【0083】
c)エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウムの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート1g(2mmol)と4-ジエチルアミノフェニルボロン酸580mg(3mmol)とを反応させることにより、エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.15gが無色油の形態で得られる(収率=100%)。
【0084】
d)エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、テトラヒドロフラン25mL中のエチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート730mg(1.3mmol)と、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド1.6mLとを反応させることにより、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート430mgが得られる(収率=74%)。
【0085】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.22(t, J=7.4Hz, 6H);1.43(t, J=7.6H, 3H);2.05(m, 2H);3.42(q, J=7.4Hz, 4H);3.81(m, 2H);4.17(t, J=5.7Hz, 2H);4.41(q, J=7.6Hz, 2H);6.76(d, J=8.9Hz, 1H);7.08(d, J=8.1Hz, 2H);7.45-7.47(m, 2H);7.52(dd, J1=2.3Hz, J2=8.6Hz, 1H);7.62(d, J=2.4Hz, 1H);7.67(d, J=6.7Hz, 2H);8.10(d, J=6.7Hz, 2H)。
【0086】
<実施例10:4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化12】

【0087】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート430mg(実施例9d、0.9mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液10mLとを反応させることにより、4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸100mgが黄色固体の形態で得られる(収率=25%、融点=200℃)。
【0088】
HPLC Thermo Aquasil C18、3ミクロン、2×150mm、移動相:A(CH3CN/0.1容量/容量HCO2H);B(H2O/0.1容量/容量HCO2H)、流速:0.5mL/分。濃度勾配:0分: 90%B、0-20分: 90-5%B、20-30分: 5%B;保持時間:10.01分、純度:96%、MS(ESI)m/z420.22(M+H)+
【0089】
<実施例11:エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化13】

【0090】
a)(4-ブロモ-2-エチルフェニル)ジエチルアミン
実施例1bの方法と同様の方法で、水素化ナトリウム6g(0.15mol)と4-ブロモ-2-エチルアニリン10g(50mmol)とを反応させることにより、(4-ブロモ-2-エチルフェニル)-ジエチルアミン11.3gが黄色油の形態で得られる(収率=88%)。
【0091】
b)4-ジエチルアミノ-3-エチルフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、(4-ブロモ-2-エチルフェニル)ジエチルアミン3g(11.7mmol)と、n-ブチルリチウムの2.5M溶液5.2mL及びホウ酸トリイソプロピル3.2mL(14mmol)とを反応させることにより、4-ジエチルアミノ-3-エチルフェニルボロン酸0.9gが白色固体の形態で得られる(収率=35%)。
【0092】
c)エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-エチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート(実施例9bにて得られた)1.4g(2.9mmol)と4-ジエチルアミノ-3-エチルフェニルボロン酸900mg(4mmol)とを反応させることにより、エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-エチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート674mgが無色油の形態で得られる(収率=39%)。
【0093】
d)エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、テトラヒドロフラン25mL中のエチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-エチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート660mg(1.1mmol)と、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド1.2mLとを反応させることにより、エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート280mgが得られる(収率=52%)。
【0094】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.05(t, J=7.4Hz, 6H);1.28(t, J=7.5Hz, 3H);1.44(t, J=7.6H, 3H);2.02(m, 2H);2.80(q, J=7.5Hz, 2H);3.02(q, J=7.4Hz, 4H);3.77(q, J=5.6Hz, 2H);4.17(t, J=5.7Hz, 2H);4.42(q, J=7.6Hz, 2H);7.10(d, J=8.5Hz, 1H);7.18(d, J=8.1Hz, 1H);7.35(dd, J1=2.1Hz, J2=8.2Hz, 1H);7.44(d, J=2.1Hz, 1H);7.57(dd, J1=2.4Hz, J2=8.5Hz, 1H);7.63(d, J=2.4Hz, 1H);7.57(dd, J1=2.4Hz, J2=8.5Hz, 1H);7.64(d, J=2.4Hz, 1H);7.69(d, J=6.7Hz, 2H);8.11(d, J=6.7Hz, 2H)。
【0095】
<実施例12:4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化14】

【0096】
a)4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
磁気撹拌機を装着した25mLの3ッ口フラスコ中に、窒素環境下で、テトラヒドロフラン5.4mL中のエチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート(実施例11d)270mg(0.57mmol)及び固体の水酸化ナトリウム22mg(5.7mmol)を入れる。当該反応媒体をテトラヒドロフランの還流温度で5時間加熱する。当該反応媒体を真空下で濃縮する。得られた粗製の反応生成物を水に溶解し、1mol/L濃度の塩酸溶液を加えることにより、このように得られた媒体のpHをpH=4に合わせる。30分間撹拌した後に得られた沈殿物をシリカ上でのクロマトグラフィー(溶出液:40/60ヘプタン/酢酸エチル)により精製し、当該画分を蒸発させると、4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸80mg(収率=31%)がクリーム色粉体の形態で得られる(融点=204℃)。
【0097】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.02(t, J=7.2Hz, 6H);1.25(t, J=7.2Hz, 3H);2.02(m, 2H);2.78(q, J=7.6Hz, 2H);3.01(q, J=6.8Hz, 4H);3.76(t, J=5.6Hz, 2H);4.18(t, J=5.6Hz, 2H);7.08(d, J=8.4Hz, 1H);7.16(d, J=8.0Hz, 1H);7.33(dd, J1=2.0Hz, J2=8.4Hz, 1H);7.42(d, J=1.6Hz, 1H);7.56(dd, J1=2.0Hz, J2=8.4Hz, 1H);7.63(d, J=2.4Hz, 1H);7.70(d, J=8.4Hz, 2H);8.14(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0098】
<実施例13:4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化15】

【0099】
a)エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3'-ブロモビフェニル-4-カルボキシレート
実施例6aの方法と同様の方法で、エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシレート2g(6mmol)と、60%水素化ナトリウム320mg(8mmol)及び2-ブロモエタン-1-オールアセテート0.7mL(7mmol)とを反応させることにより、エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3'-ブロモ-ビフェニル-4-カルボキシレート2.2gが無色油の形態で得られる(収率=95%)。
【0100】
b)エチル2'-(2-アセトキシエトキシ)-3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノ[1,1';4',1'']テルフェニル-3''-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、テトラキス(トリフェニル-ホスフィン)パラジウムの存在下で、エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3'-ブロモビフェニル-4-カルボキシレート400mg(1mmol)と4-ジエチルアミノ-3-エチルフェニルボロン酸340mg(1.5mmol)とを反応させることにより、エチル2'-(2-アセトキシエトキシ)-3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノ-[1,1';4',1'']テルフェニル-3''-カルボキシレート500mgが白色固体の形態で得られる(収率=97%)。
【0101】
c)4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
実施例6bの方法と同様の方法で、エチル2'-(2-アセトキシエトキシ)-3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノ[1,1';4',1'']テルフェニル-3''-カルボキシレート690mg(1.4mmol)と水酸化ナトリウム550mg(14mmol)とを反応させることにより、4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸470mgが白色固体の形態で得られる(収率=79%)(融点=206℃)。
【0102】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.05(t, J=7.0Hz, 6H);1.27(t, J=7.6Hz, 3H);2.80(q, J=7.2Hz, 2H);3.03(q, J=7.2Hz, 4H);3.90(m, 2H)、4.15(m, 2H);7.09(m, 1H);7.18(m, 1H);7.38(m, 1H);7.47(m, 1H);7.56(m, 1H);7.7(m, 3H);8.18(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0103】
<実施例14:エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化16】

【0104】
a)エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル2'-(2-アセトキシエトキシ)-3-tert-ブチル-4-ジエチルアミノ[1,1';4',1'']テルフェニル-3''-カルボキシレート(実施例13bにて得られた)6.6gを、2%炭酸カリウムのエタノール溶液200mLに溶解する。当該反応媒体を室温で2時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出する。得られた残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:7/3ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート4gが白色固体の形態で得られる(収率=66%)(融点=97℃)。
【0105】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.06(t, J=7.0Hz, 6H);1.28(t, J=7.5Hz, 3H);1.44(t, J=7.1Hz, 3H);1.91(bs, 1H);2.80(q, J=7.5Hz, 2H);3.04(q, J=7.0Hz, 4H);3.90(bs, 2H);4.16(m, 2H);4.42(q, J=7.1Hz, 2H);7.10(d, J=8.5Hz, 1H);7.18(d, J=8.5Hz, 1H);7.37(dd, J=2.1hz, 8.2Hz, 1H);7.47(d, J=2.0Hz, 1H);7.57(dd, J=2.4Hz, 8.5Hz, 1H);7.66(m, 1H);7.69(d, J=8.4Hz, 2H);8.12(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0106】
<実施例15:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化17】

【0107】
a)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例14aの方法と同様の方法で、実施例6aにて得られたエチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート490mg(0.9mmol)と、2%炭酸カリウムのエタノール溶液10mLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート400mgが白色固体の形態で得られる(収率=82%)(融点=127℃)。
【0108】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.10(t, J=7.0Hz, 6H);1.41(t, J=7.1Hz, 3H);1.49(s, 9H);1.81(bs, 1H);2.90(bs, 2H);3.0(bs, 2H);3.87(m, 2H);4.13(m, 2H);4.40(q, J=7.1Hz, 2H);7.08(d, J=8.5Hz, 1H);7.30(d, J=8.5Hz, 1H);7.35(dd, J=2.1hz, 8.2Hz, 1H);7.56(dd, J=2.0Hz, 8.1Hz, 1H);7.62(dd, J=2.4Hz, 8.5Hz, 1H);7.65(m, 1H);7.66(d, J=8.4Hz, 2H);8.09(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0109】
<実施例16:エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化18】

【0110】
a)(4-ブロモ-2-メチルフェニル)ジエチルアミン
実施例1bの方法と同様の方法で、水素化ナトリウム4.7g(0.12mol)と4-ブロモ-2-メチルアニリン10g(54mmol)とを反応させることにより、(4-ブロモ-2-メチルフェニル)ジエチルアミン8gが黄色油の形態で得られる(収率=62%)。
【0111】
b)4-ジエチルアミノ-3-メチルフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、(4-ブロモ-2-メチルフェニル)ジエチルアミン8g(33mmol)と、2.5Mのn-ブチルリチウム溶液16mL及びホウ酸トリイソプロピル11.5mL(50mmol)とを反応させることにより、4-ジエチルアミノ-3-メチルフェニルボロン酸7.6gが濃厚油の形態で得られる(収率=100%)。
【0112】
c)エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-メチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート(実施例9bにて得られた)1g(2mmol)と4-ジエチルアミノ-3-メチルフェニルボロン酸630mg(3mmol)とを反応させることにより、エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.1gが淡黄色油の形態で得られる(収率=95%)。
【0113】
d)エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、テトラヒドロフラン25mL中のエチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ジエチルアミノ-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.1g(1.9mmol)と、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド2.3mLとを反応させることにより、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート130mgが得られる(収率=15%)。
【0114】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.06(t, J=7.4Hz, 6H);1.44(t, J=7.6H, 3H);2.05(m, 2H);2.37(s, 3H);3.05(q, J=7.4Hz, 4H);3.78(q, J=5.6Hz, 2H);4.19(t, J=5.7Hz, 2H);4.42(q, J=7.6Hz, 2H);7.09(d, J=8.5Hz, 1H);7.13(d, J=8.1Hz, 1H);7.35-7.39(m, 2H);7.57(dd, J1=2.4Hz, J2=8.5Hz, 1H);7.63(d, J=2.4Hz, 1H);7.68(d, J=6.7Hz, 2H);8.11(d, J=6.7Hz, 2H)。
【0115】
<実施例17:4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化19】

【0116】
実施例12aの方法と同様の方法で、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート(実施例16d)130mg(0.3mmol)と1N水酸化ナトリウム溶液3mLとを反応させることにより、4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸60mgが白色固体の形態で得られる(収率=46%、融点=208℃)。
【0117】
HPLC Thermo Aquasil C18、3ミクロン、2×150mm、移動相:A(CH3CN/0.1容量/容量HCO2H);B(H2O/0.1容量/容量HCO2H)、流速:0.5mL/分。濃度勾配:0分: 90%B、0-20分: 90-5%B、20-30分: 5%B;保持時間:8.95分、純度:92%、MS(ESI)m/z 434.3(M+H)+
【0118】
<実施例18:エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化20】

【0119】
a)1-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ピロリジン
水素化ナトリウム5.7g(0.14mol)をテトラヒドロフラン200mLに懸濁させる。4-ブロモ-2-tert-ブチルアニリン10g(44mmol)をジメチルスルホキシド200mLとともにゆっくり加える。当該混合物は青色に変色し、30分後、1,4-ジブロモブタン13mL(0.14mol)を加え、当該反応媒体を室温で13時間撹拌する。次いで当該反応媒体を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、次いで当該有機相を水で2回洗浄し、乾燥させ、次いで濃縮乾固する。残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:90/10ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。1-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ピロリジン6.4gが濃厚黄色油の形態で得られる(収率=52%)。
【0120】
b)3-tert-ブチル-4-ピロリジノフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、1-(4-ブロモ-2-tert-ブチルフェニル)ピロリジン4.7g(17mmol)と、2.5Mのn-ブチルリチウム溶液8mL及びホウ酸トリイソプロピル6mL(26mmol)とを反応させることにより、3-tert-ブチル-4-ピロリジノフェニルボロン酸2.8gが得られる(収率=66%)。
【0121】
c)エチル3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム5mL(10mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)360mgの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート1g(3mmol)と3-tert-ブチル-4-ピロリジノフェニルボロン酸1.2g(4.5mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート900mgが黄色固体の形態で得られる(収率=63%)。
【0122】
d)エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2aの方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート123mg(0.27mmol)と、炭酸セシウム110mg(0.34mmol)及び1-ブロモ-4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-ブタン80μL(0.30mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)-ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート170mgが油の形態で得られる(収率=97%)。
【0123】
e)エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート170mg(0.26mmol)と、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液200μLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート100mgが白色固体の形態で得られる(収率=71%)。
【0124】
1H NMR(CDCl3-400MHz):1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.47(s, 9H);1.64-1.71(m, 2H);1.85-1.96(m, 2H);2.10-2.25(m, 4H);3.03(m, 4H);3.64(m, 2H);4.09(t, J=6.1Hz, 2H);4.41(t, J=7.5Hz, 2H);7.07(d, J=8.0Hz, 1H);7.30(s, 2H);7.56-7.65(m, 3H);7.67(d, J=8.2Hz, 2H);8.10(d, J=8.2Hz, 2H)。
【0125】
<実施例19:3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化21】

【0126】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート100mg(0.18mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液0.3mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸50mgが白色固体の形態で得られる(収率=56%)(融点=206℃)。
【0127】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.42(s, 9H);1.51(m, 2H);1.72(m, 2H);1.9(s, 4H);3.4(m, 2H);4(m, 2H);7.2(d, 1H, J=8.6Hz);7.4(d, 1H, J=9.9Hz);7.45(d, J=8.2Hz);7.55(s);7.63(s, 1H);7.67(d, 1H, J=7.34Hz);7.8(d, 2H, J=8.45Hz);7.97(d, 2H, J=8.4Hz)。
【0128】
<実施例20:エチル4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化22】

【0129】
a)1-(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン
実施例18aの方法と同様の方法で、4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニルアミン40g(0.167mol)と、水素化ナトリウム16.6g(0.42mol)及び1,4-ジブロモブタン49.7mL(0.42mol)とを反応させることにより、1-(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)-ピロリジン8.5gが黄色油の形態で得られる(収率=17%)。
【0130】
b)4-ピロリジノ-3-トリフルオロメチルフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、1-(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン2.3g(7.9mmol)と、n-ブチルリチウムの2.5M溶液3.8mL及びホウ酸トリイソプロピル2.7mL(12mmol)とを反応させることにより、4-ピロリジノ-3-トリフルオロメチルフェニルボロン酸2gがベージュ色固体の形態で得られる(収率=100%)。
【0131】
c)エチル3'-ブロモ-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート
実施例2aの方法と同様の方法で、エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート2g(6mmol)と、炭酸セシウム2.4g(7.5mmol)及び1-ブロモ-4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブタン1.78mL(6.7mmol)とを反応させることにより、エチル3'-ブロモ-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート2.8gが油の形態で得られる(収率=97%)。
【0132】
d)エチル4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム1.5mL(3mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)40mgの存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート500mg(1.2mmol)と4-ピロリジノ-3-トリフルオロメチルフェニルボロン酸450mg(1.7mmol)とを反応させることにより、エチル4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート400mgが無色油の形態で得られる(収率=56%)。
【0133】
e)エチル4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、エチル4'-[4-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)ブトキシ]-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート400mg(0.6mmol)と、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1N溶液0.75mLとを反応させることにより、エチル4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート318mgが無色油の形態で得られる(収率=97%)。
【0134】
1H NMR(CDCl3-400MHz):1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.55(m, 2H);1.68-1.73(m, 2H);1.93(m, 8H);3.42(m, 2H);4.08(t, J=6.2Hz, 2H);4.41(t, J=7.5Hz, 2H);4.43(bs, 1H);7.13(d, J=8.7Hz, 1H);7.21(d, J=8.7Hz, 1H);7.67-7.73(m, 3H);7.85(d, J=8.2Hz, 2H);7.87(s, 1H);7.99(d, J=8.2Hz, 2H)。
【0135】
<実施例21:4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化23】

【0136】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート318mgと、1N水酸化ナトリウム溶液6mLとを反応させることにより、4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸75mgが白色固体の形態で得られる(収率=25%)(融点=237℃)。
【0137】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.55(m, 2H);1.73(m, 2H);1.93(m, 8H);3.42(m, 2H);4.08(t, J=6.2Hz, 2H);4.43(bs, 1H);7.13(d, J=8.7Hz, 1H);7.21(d, J=8.7Hz, 1H);7.67-7.73(m, 3H);7.85(d, J=8.2Hz, 2H);7.87(s, 1H);7.99(d, J=8.2Hz, 2H);12.9(bs, 1H)。
【0138】
<実施例22:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化24】

【0139】
a)エチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム1.3mL(2.6mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)35mgの存在下で、実施例9bにて得られたエチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート500mg(1.2mmol)と実施例18bにて得られた3-tert-ブチル-4-ピロリジノフェニルボロン酸380mg(1.5mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート550mgが黄色油の形態で得られる(収率=89%)。
【0140】
b)エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート550mg(0.9mmol)と、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1N溶液1.1mLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート260mgが黄色油の形態で得られる(収率=58%)。
【0141】
1H NMR(CDCl3-400MHz):1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.47(s, 9H);2.05(m, 2H);2.10-2.25(m, 4H);3.03(m, 4H);3.81(m, 2H);4.17(t, J=5.7Hz, 2H);4.41(t, J=7.5Hz, 2H);7.07(d, J=8.0Hz, 1H);7.30(s, 2H);7.56-7.65(m, 3H);7.67(d, J=8.2Hz, 2H);8.10(d, J=8.2Hz, 2H)。
【0142】
<実施例23:3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化25】

【0143】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート260mg(0.5mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液5mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸120mgが白色固体の形態で得られる(収率=48%)(融点=230℃)。
【0144】
HPLC Waters Atlantis C18、5ミクロン、2×150mm、移動相:A(CH3CN/0.1容量/容量HCO2H);B(H2O/0.1容量/容量HCO2H)、流速:0.5mL/分。濃度勾配:0分: 90%B、0-20分: 90-5%B、20-30分: 5%B;保持時間:13.2分、純度:97.8%、MS(ESI)m/z 474.3(M+H)+
【0145】
<実施例24:エチル3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化26】

【0146】
a)エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム2.6mL(5.2mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)70mgの存在下で、実施例13aにて得られたエチル3'-ブロモ-4'-(2-アセトキシエトキシ)ビフェニル-4-カルボキシレート800mg(2mmol)と、実施例18bにて得られた3-tert-ブチル-4-ピロリジノフェニルボロン酸730mg(2.9mmol)とを反応させることにより、エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート500mgが黄色油の形態で得られる(収率=47%)。
【0147】
b)エチル3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例14aの方法と同様の方法で、エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート110mg(0.2mmol)と、1%炭酸カリウムのエタノール溶液2mLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート40mgが白色固体の形態で得られる(収率=39%)(融点=193℃)。
【0148】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.40(t, 3H);1.46(m, 4H);1.54(s, 9H);1.9(bs, 4H);3.0(bs, 3H);3.9(bs, 2H);4.15(m, 2H);4.40(m, 2H);7.1(d, J=8.6Hz, 1H);7.4(d, J=9.9Hz, 1H);7.45(d, J=8.2Hz, 1H);7.55(s, 1H);7.63(s, 1H);7.67(d, J=7.34Hz, 1H);7.80(d, J=8.45Hz, 2H);7.97(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0149】
<実施例25:3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化27】

【0150】
実施例6bの方法と同様の方法で、エチル4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート500mg(0.9mmol)と水酸化ナトリウム300mg(8mmol)とを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸242mgが白色固体の形態で得られる(収率=55%)(融点=223℃)。
【0151】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.43(s, 9H);1.90(m, 4H);3.0(m, 4H);3.73(d, J=4.7Hz, 2H);4.1(m, 2H);4.7(s, 1H);7.2(d, 1H, J=8.6Hz);7.48(m, 2H);7.59(d, J=1.6Hz, 1H);7.64(d, J=1.1Hz, 1H);7.68(dd, J=2Hz, 7.8Hz, 1H);7.82(d, J=8.3Hz, 2H);7.99(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0152】
<実施例26:4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化28】

【0153】
a)4-ピロリジノフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、4-ブロモフェニル-1-ピロリジン8.6g(38mmol)と、n-ブチルリチウムの2.5M溶液18mL及びホウ酸トリイソプロピル13mL(57mmol)とを反応させることにより、4-ピロリジノフェニルボロン酸5gがベージュ色固体の形態で得られる(収率=69%)。
【0154】
b)エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム1.3mL(2.6mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4)35mgの存在下で、実施例9bにて得られたエチル3'-ブロモ-4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]ビフェニル-4-カルボキシレート520mg(1mmol)と、4-ピロリジノフェニルボロン酸290mg(1.5mmol)とを反応させることにより、エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート170mgが黄色油の形態で得られる(収率=30%)。
【0155】
c)エチル4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例2bの方法と同様の方法で、エチル4'-[3-(tert-ブチルジメチルシラニルオキシ)プロポキシ]-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート170mg(0.3mmol)と、テトラブチルアンモニウムフルオリドの1N溶液0.4mLとを反応させることにより、エチル4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート70mgが黄色油の形態で得られる(収率=52%)。
【0156】
d)4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート70mg(0.16mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液1.6mLとを反応させることにより、4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸10mgが白色固体の形態で得られる(収率=15%)(融点=195℃)。
【0157】
HPLC Thermo Aquasil C18、3ミクロン、2×150mm、移動相:A(CH3CN/0.1容量/容量HCO2H);B(H2O/0.1容量/容量HCO2H)、流速:0.5mL/分。濃度勾配:0分: 90%B、0-20分: 90-5%B、20-30分: 5%B;保持時間:14.77分、純度:93%、MS(ESI)m/z 418.2(M+H)+
【0158】
<実施例27:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化29】

【0159】
実施例3の方法と同様の方法で、実施例1dにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート300mg(0.67mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液7mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸236mgが白色固体の形態で得られる(収率=84%)(融点=190℃)。
【0160】
1H NMR(DMSO, 400MHz):1.06(t, J=7.4Hz, 6H);1.46(s, 9H);2.84(bs, 2H);2.94(bs, 2H);7.05(d, J=8.5Hz, 1H);7.31-7.47(m, 2H);7.54-7.62(m, 3H);7.78(d, J=6.7Hz, 2H);7.97(d, J=6.7Hz, 2H);9.82(s, 1H);12.90(bs, 1H)。
【0161】
<実施例28:エチル4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化30】

【0162】
a)(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)ジエチルアミン
実施例1bの方法と同様の方法で、4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニルアミン10g(41mmol)と、60%水素化ナトリウム5g(125mmol)及びヨウ化エチル10mL(125mmol)とを反応させることにより、(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)ジエチルアミン7gが黄色油の形態で得られる(収率=60%)。
【0163】
b)4-ジエチルアミノ-3-トリフルオロメチルフェニルボロン酸
実施例1cの方法と同様の方法で、(4-ブロモ-2-トリフルオロメチルフェニル)ジエチルアミン5gと、n-ブチルリチウムの2.5M溶液8.1mL及びホウ酸トリイソプロピル5.8mLとを反応させることにより、4-ジエチルアミノ-3-トリフルオロメチルフェニルボロン酸4.3gが濃オレンジ色油の形態で得られる(収率=100%)。
【0164】
c)エチル4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dの方法と同様の方法で、2M炭酸カリウム溶液14.3mL(28.5mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム380mg(0.3mmol)の存在下で、エチル3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボキシレート3.5g(10.9mmol)と4-ジエチルアミノ-3-トリフルオロメチル-フェニルボロン酸4.3g(16.4mmol)とを反応させることにより、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.4gが白色固体の形態で得られる(収率=28%)(融点=170℃)。
【0165】
1H NMR(DMSO, 400MHz):0.97(t, J=7.1Hz, 6H);1.44(t, J=7.6H, 3H);2.98(q, J=7.1Hz, 4H);5.49(s, 1H);7.09(d, J=8.4Hz, 1H);7.60(m, 2H);7.69(d, J=2.3Hz, 1H);7.81(d, J=8.4Hz, 2H);7.93(m, 2H);7.97 d, J=8.4Hz, 2H)。
【0166】
<実施例29:4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化31】

【0167】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート200mg(0.44mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液4mLとを反応させることにより、4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸100mgが白色固体の形態で得られる(収率=50%)(融点=195℃)。
【0168】
1H NMR(DMSO, 400MHz):0.97(t, J=7.1Hz, 6H);2.98(q, J=7.1Hz, 4H);7.09(d, J=8.4Hz, 1H);7.60(m, 2H);7.69(d, J=2.3Hz, 1H);7.81(d, J=8.4Hz, 2H);7.93(m, 2H);7.97 d, J=8.4Hz, 2H);10.05(s, 1H);12.90(bs, 1H)。
【0169】
<実施例30:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化32】

【0170】
a)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-オキソブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
ジクロロメタン20mLを3ッ口フラスコに入れ、-78℃に冷却し、塩化オキサリル0.3mLを加え、続いてジクロロメタン4mLで希釈したジメチルスルホキシド0.54mLを加える。当該反応媒体を-78℃で30分間撹拌する。1当量のトリエチルアミンの存在下でのジクロロメタン55mLに溶解した、実施例2bにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート900mg(1.7mmol)を加える。当該反応媒体を-78℃で1時間、次いで室温で12時間撹拌する。
【0171】
飽和塩化アンモニウム溶液100mLを加えることにより当該反応を停止させ、次いでジクロロメタンで抽出する。当該有機相を水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(70/30ヘプタン/酢酸エチル)にかける。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-オキソブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート720mgが黄色油の形態で得られる(収率=78%)。
【0172】
b)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
アルデヒドであるエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-オキソブトキシ)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート720mg(1.3mmol)を、窒素環境下でメタノール15mLに溶解する。次いでイソプロピルアミン0.6mLを加える。当該反応媒体を室温で1時間15分撹拌する。次いで水素化シアノホウ素ナトリウム94mgを当該反応媒体に撹拌しながら加える。当該媒体を3日間撹拌する。水5mLを加えることにより反応を停止させ、次いで酢酸エチルで抽出する。当該有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、残渣をヘプタン8mLから沈殿させ、焼結漏斗を通して濾過する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート178mgが白色固体の形態で得られる(収率=24%)。
【0173】
c)3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート190mg(0.3mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液0.5mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸45mgが白色固体の形態で得られる(収率=25%)。
【0174】
1H NMR(CD3OD 400MHz):1.11(t, 6H);1.26(d, 6H);1.52(s, 9H);1.84(m, 2H);1.90(m, 2H);2.98(s, 4H);3.2(m, 1H);3.3(m, 2H);4.13(t, 2H);7.19(d, J=8.54Hz, 1H);7.36(s, 1H);7.42(s, 1H);7.61(s, 1H);7.65(s, 2H);7.72(d, J=8.36Hz, 2H);8.08(d, J=8.35Hz, 2H)。
【0175】
<実施例31:3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化33】

【0176】
a)エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-オキソブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例30aの方法と同様の方法で、実施例18eにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート900mgと、塩化オキサリル0.3mL、DMSO 0.54mL及びトリエチルアミン0.25mLとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-オキソブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート700mgが黄色油の形態で得られる(収率=78%)。
【0177】
b)エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例30bの方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-オキソブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート700mgと、イソプロピルアミン0.6mL及び水素化シアノホウ素ナトリウム94mgとを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート228mgが白色固体の形態で得られる(収率=24%)。
【0178】
c)3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート190mg(0.3mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸45mgが白色固体の形態で得られる(収率=25%)。
【0179】
HPLC Waters Atlantis C18、5ミクロン、2×150mm、移動相:A(CH3CN/0.05容量/容量CF3CO2H);B(H2O/0.05容量/容量CF3CO2H)、流速:1mL/分。濃度勾配:0分: 90%B、0-20分: 90-10%B、20-30分: 10%B;保持時間:17.5分、純度:98%、MS(ESI)m/z 541.3(M+H)+
【0180】
<実施例32:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化34】

【0181】
a)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例1dにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.1g(2.5mmol)を、室温でジクロロメタン22.4mLに溶解し、次いで当該反応媒体の温度を0℃に下げ、ジメチルアミノピリジン112mgを加え、続いてトリエチルアミン0.88mL(6mmol)を加え、無水トリフルオロメタンスルホン酸0.5mL(3mmol)を滴下添加する。温度を室温に上げ、当該反応媒体を20分間撹拌する。水30mLを加えることにより当該反応を停止させ、次いでジクロロメタン30mLで抽出する。当該有機相を水60mLで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、次いで残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.2gが得られる(収率=79%)。
【0182】
b)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ビニル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート1.2g(2mmol)を室温でジメチルホルムアミド23mLに溶解し、次いでLiCl(250mg、6mmol)及びアリルトリブチルチン0.74mL(2.4mmol)を加える。当該反応媒体を40℃に加熱し、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム70mg(0.1mmol)を加え、当該反応媒体を120℃にし、20分間撹拌する。水30mLを加えることにより当該反応を停止させ、次いで酢酸エチル30mLで抽出する。当該有機相を水80mLで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、次いで残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ビニル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート940mgが得られる(収率=100%)。
【0183】
c)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ビニル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート8g(17mmol)を、撹拌しながらTHF 400mLに溶解し、冷却条件(氷浴)下、9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン6.2g(51mmol)を加え、氷浴を除去して当該反応媒体の温度を室温に上げ、この時点で当該反応媒体を1時間30分撹拌する。当該反応媒体の温度を再度0℃に下げ、NaOH 52.8mL(53mmol)を一部ずつ加え、当該媒体を0℃で10分間撹拌し、次いでH2O2(37.3mL、426mmol)を滴下添加し、当該反応媒体を室温に加温し、次いで2時間30分撹拌する。氷水500mLを加えることにより当該反応を停止させ、次いで酢酸エチル500mLで抽出する。当該有機相を水1Lで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、次いで残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:7/3ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート6.4gが得られる(収率=75%)。
【0184】
1H NMR(CDCl3 400MHz):1.13(t, 6H);1.44(t, J=7.5Hz, 3H);1.50(s, 9H);1.75-1.78(m, 2H)、2.76(t, 2H);2.88(bs, 2H);2.97(bs, 2H);3.51-3.56(m, 2H);4.41(q, J=7.5Hz, 2H);7.19(m, 1H);7.32(d, J=8Hz, 1H);7.38-7.42( m, 2H);7.55-7.61(m, 2H);7.72(d, J=8.4Hz, 2H);8.11(d, J=8.4Hz, 2H)。1.09(t, 6H);1.5(s, 9H);1.7(m, 2H)、2.75(t, 2H);2.90-2.99(m, 4H);3.5(t, 2H);7.19(d, 1H, J=7.0Hz);7.31(d, 1H, J=8Hz);7.42(d, 2H, J=8Hz);7.56(s, 2H);7.76(d, 2H, J=8.4Hz);8.17(d, 2H, J=8.4Hz)。
【0185】
<実施例33:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化35】

【0186】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート70mg(0.14mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液0.2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸64mgが白色固体の形態で得られる(収率=94%)(融点=95℃)。
【0187】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.09(t, 6H);1.5(s, 9H);1.7(m, 2H)、2.75(t, 2H);2.90-2.99(m, 4H);3.5(t, 2H);7.19(d, 1H, J=7.0Hz);7.31(d, 1H, J=8Hz);7.42(d, 2H, J=8Hz);7.56(s, 2H);7.76(d, 2H, J=8.4Hz);8.17(d, 2H, J=8.4Hz)。
【0188】
<実施例34:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化36】

【0189】
実施例32bにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ビニル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート150mgを、窒素環境下でジクロロメタン10mLに溶解する。N-メチルモルホリン45mgを当該反応媒体に加え、次いで市販の2.5%四酸化オスミウム水溶液0.5mLを滴下添加し、当該反応媒体を室温で3時間撹拌する。次いで水10mLを加えることにより当該反応を停止させ、ジクロロメタンで抽出する。当該有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、焼結漏斗を通して濾過する。溶媒を蒸発除去し、得られた残渣をシリカ上でのクロマトグラフィー(溶出液:7/3ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート20mgが白色固体の形態で得られる。
【0190】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.12(t, 6H);1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.57(s, 9H);2.87(t, 2H);2.9(bs, 2H);2.97(bs, 2H);3.33-3.52(m, 2H);3.77(m, 1H);4.42(q, J=7.5Hz, 2H);7.18(d, 1H, J=8.0Hz);7.31(d, J=8.0Hz, 1H);7.39(d, J=2Hz, 1H);7.47(d, J=7.8Hz);7.57-7.60(m, 2H);7.71(d, J=8.4Hz, 2H);8.12(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0191】
<実施例35:3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化37】

【0192】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート70mg(0.14mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液0.2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸58mgが白色固体の形態で得られる(収率=86%)(融点=130℃)。
【0193】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.09(t, 6H);1.49(s, 9H);2.83(t, 2H);2.92(m, 4H);3.33-3.52(m, 2H);3.77(m, 1H);7.18(d, J=7.9Hz, 1H);7.31(d, J=8Hz, 1H);7.42(d, J=8Hz, 2H);7.56(s, 2H);7.76(d, J=8.4Hz, 2H);8.17(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0194】
<実施例36:エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化38】

【0195】
a)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例32aの方法と同様の方法で、実施例4dにて得られたエチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート7g(58.5mmol)と、トリエチルアミン3.85g(38mmol、5.3mL)、4-ジメチルアミノピリジン0.70g(5.7mmol)、及び無水トリフルオロメタンスルホン酸5.16g(18mmol、3.1mL)とを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート2.56gが黄色油の形態で得られる(収率=28%)。
【0196】
b)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-アリル-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例32bの方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-トリフルオロメタンスルホニルオキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート2.5g(4.3mmol)と、塩化リチウム540mg(12.7mmol)、アリルトリブチルチン1.66g(5.0mmol)、及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム148mg(0.2mmol)とを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-アリル-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.67gが黄色油の形態で得られる(収率=80%)。
【0197】
c)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例32cの方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-アリル-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート0.2g(0.41mmol)と9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン150mg(1.24mmol)を反応させ、続いて1N水酸化ナトリウム溶液1.25mL(1.28mmol)及び過酸化水素1g(10.3mmol)を加えることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート205mgが無色油の形態で得られる(収率=100%)。
【0198】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.28(t, J=7.2Hz, 3H);1.43(s, 9H);1.46(t, 3H);1.78(m, 2H);1.88(s, 3H);2.76(t, J=7.2Hz, 2H);2.94(m, 1H);3.57(t, J=6.4Hz, 2H);4.43(t, J=7.2Hz, 2H);4.45(m, 1H);7.07(d, J=8.0Hz, 1H);7.23(dd, J1=2Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.45(d, J=8.0Hz, 1H);7.52(d, J=2.0Hz, 1H);7.56(d, J=2.0Hz, 1H);7.62(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.73(d, J=8.4Hz, 2H);8.12(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0199】
<実施例37:4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化39】

【0200】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート200mg(0.4mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液1mLとを反応させることにより、4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸45mgが白色固体の形態で得られる(収率=23%)(融点=209℃)。
【0201】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.21(t, J=7.2Hz, 3H);1.41(s, 9H);1.78(m, 2H);1.88(s, 3H);2.75(t, J=7.2Hz, 2H);2.94(m, 1H);3.56(t, J=6.4Hz, 2H);4.45(m, 1H);7.07(d, J=8.0Hz, 1H);7.23(dd, J1=2Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.45(d, J=8.0Hz, 1H);7,52(d, J=2.0Hz, 1H);7.56(d, J=2.0Hz, 1H);7.62(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.73(d, J=8.4Hz, 2H);8.18(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0202】
<実施例38:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化40】

【0203】
a)エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例32cにて得られたエチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート6.4g(13mmol)をジエチルエーテル128mLに溶解する。前記溶解は冷却条件(0℃)下に行い、次いでトリオクチルホスフィン11.4mL(26mmol)を加え、続いて10容量のEt2Oに溶解した四臭化炭素8.5g(26mmol)溶液を滴下添加する。当該反応媒体を0℃で30分間、次いで室温で1時間30分撹拌する。水100mLを加えることにより当該反応を停止させ、次いで酢酸エチル100mLで抽出する。当該有機相を水400mLで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発除去し、次いで残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:9/1ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート6gが濃厚茶褐色油の形態で得られる(収率=83%)。
【0204】
b)エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.1mmol)を室温でエタノール12mLに溶解し、次いでシクロプロピルアミン0.76mL(11mmol)を加える。当該媒体を還流させ、24時間撹拌する。当該反応混合物を濃縮した後、残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶出液:95/5ジクロロメタン/メタノール)により精製する。エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート300mgが得られる(収率=53%)。
【0205】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):0.66(d, J=6.7Hz, 2H);0.95(d, J=7.3Hz, 2H);1.12(t, J=7.2Hz, 6H);1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.49(s, 9H);2.01-2.08(m, 2H);2.30-2.34(m, 1H);2.76(t, J=7.7Hz, 2H);2.83(t, J=7.7Hz, 2H);2.90(bs, 2H);2.98(bs, 2H);4.42(q, J=7.5Hz, 2H);7.16(m, 1H);7.28-7.34(m, 2H);7.43(d, J=8.0Hz, 1H);7.52-7.56(m, 2H);7.68(dd, J1=1.9Hz, J2=6.8Hz, 2H);8.10(d, J1=1.9Hz, J2=6.8Hz, 2H)。
【0206】
<実施例39:3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化41】

【0207】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート300mg(0.57mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸50mgが白色固体の形態で得られる(収率=18%)(融点=189℃)。
【0208】
1H NMR(CD3OD, 400MHz):0.62(m, 2H);0.72(m, 2H);1.14(t, J=7.17Hz, 6H);1.52(s, 9H);1.83(m, 2H);2.42(m, 1H);2.81(m, 4H);2.92(m, 2H);3.05(m, 2H);7.22(dd, J1=2.01Hz, J2=8.04Hz, 1H);7.24-7.44(m, 3H);7.49(s, 1H);7.61-7.67(m, 3H);8.03(d, J=8.39Hz, 2H)。
【0209】
<実施例40:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化42】

【0210】
実施例38bの方法と同様の方法で、エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.1mmol)とシクロペンチルアミン1.1mL(11mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート560mgがオレンジ色油の形態で得られる(収率=93%)。
【0211】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.14(t, J=8.2Hz, 6H);1.46(t, J=7.5Hz, 3H);1.49(s, 9H);1.52-1.54(m, 2H);1.75-1.81(m, 2H);1.91-1.98(m, 2H);2.07-2.13(m, 2H);2.73(t, J=8.2Hz, 4H);2.94(bs, 2H);3.0(bs, 2H);3.20(m, 1H);4.41(q, J=7.5Hz, 2H);5.2(bs, 1H);7.15(m, 1H);7.29-7.32(m, 2H);7.44(d, J=8.0Hz, 1H);7.51-7.55(m, 2H);7.67(dd, J1=1.8Hz, J2=6.7Hz, 2H);8.09(d, J1=1.8Hz, J2=6.7Hz, 2H)。
【0212】
<実施例41:3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化43】

【0213】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート300mg(0.57mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸300mgが白色固体の形態で得られる(収率=56%)(融点=255℃)。
【0214】
1H NMR(CD3OD, 400MHz):1.14(t, J=7.18Hz, 6H);1.52(s, 9H);1.45-1.95(m, 8H);2.03(m, 2H);2.82(t, J=8.06Hz, 4H);2.94(m, 2H);3.05(m, 2H);7.24(d, J=2.08Hz, 2H);7.40(m, 2H);7.49(d, J=1,94Hz, 1H);7.62(m, 3H);8.0(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0215】
<実施例42:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化44】

【0216】
実施例38bの方法と同様の方法で、エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.1mmol)とシクロヘキシルアミン1.25mL(11mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート620mgがオレンジ色油の形態で得られる(収率=100%)。
【0217】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.12(t, J=7.8Hz, 6H);1.46(t, J=7.5Hz, 3H);1.49(s, 9H);1.52-1.54(m, 2H);1.71-1.81(m, 4H);1.91-1.98(m, 2H);2.00-2.05(m, 2H);2.71(m, 4H);2.90(bs, 2H);2.90(m, 1H);2.97(bs, 2H);3.20(m, 1H);4.2(bs, 1H);4.41(q, J=7.5Hz, 2H);7.15(m, 1H);7.28-7.33(m, 2H);7.45(d, J=7.8Hz, 1H);7.52-7.56(m, 2H);7.67(dd, J1=1.8Hz, J2=6.7Hz, 2H);8.10(dd, J1=1.8Hz, J2=6.7Hz, 2H)。
【0218】
<実施例43:3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化45】

【0219】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.2mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液3mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノ-プロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸400mgが白色固体の形態で得られる(収率=56%)(融点=253℃)。
【0220】
1H NMR(CD3OD, 400MHz):1.13(t, J=7.13Hz, 6H);1.52(s, 9H);1.58-1.93(m, 12H);2.45(m, 1H);2.52(t, J=7.66Hz, 2H);2.73(t, J=7.67Hz, 2H);2.52(m, 2H);3.05(m, 2H);7.22(dd, J1=2.02Hz, J2=7.98Hz, 1H);7.39(m, 3H);7.47(d, J=1.90Hz, 1H);7.61(m, 3H);8.02(d, J=8.28Hz, 2H)。
【0221】
<実施例44:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化46】

【0222】
実施例38bの方法と同様の方法で、エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.1mmol)とtert-ブチルアミン1.06mL(11mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート500mgがオレンジ色油の形態で得られる(収率=92%)。
【0223】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.12(t, J=7.2Hz, 6H);1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.44(s, 9H);1.48(s, 9H);2.37-2.41(m, 2H);2.68-2.74(m, 4H);2.85(bs, 2H);2.95(bs, 2H);4.40(q, J=7.5Hz, 2H);7.12(m, 1H);7.28-7.31(m, 2H);7.44(d, J=8.0Hz, 1H);7.50-7.53(m, 2H);7.63(d, J=6.8Hz, 2H);8.07(d, J=6.8Hz, 2H);8.88(bs, 1H)。
【0224】
<実施例45:3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化47】

【0225】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート480mg(0.8mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液3mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸250mgが白色固体の形態で得られる(収率=55%)(融点=273℃)。
【0226】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.10(t, J=7.2Hz, 6H);1.41(s, 9H);1.46(s.9H);2.31(m, 2H);2.64(m, 2H);2.72(m, 2H);2.89(m, 2H);2.97(m, 2H);7.11(m, 2H);7.21(d, J=8.0Hz, 1H);7.28(m, 2H);7.42-7.47(m, 3H);7.94(d, J=8.0Hz, 2H);9.28(bs, 1H)。
【0227】
<実施例46:エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化48】

【0228】
a)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例38aの方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート450mg(0.9mmol)と、トリオクチルホスフィン665mg(1.8mmol、0.80mL)及び四臭化炭素600mg(1.80mmol)とを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート500mgがオレンジ色油の形態で得られる(収率=98%)。
【0229】
b)エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート
実施例38bの方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート490mg(0.87mmol)とシクロプロピルアミン0.6mL(9mmol)とを反応させることにより、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート270mgがオレンジ色油の形態で得られる(収率=57%)。
【0230】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):0.73(m, 4H);1.27(t, J=6.8Hz, 3H);1.42(s, 9H);1.44(t, 3H);1.87(s, 3H);1.89(m, 2H);2.48(m, 1H);2.73(t, J=8.0Hz, 2H);2.86(t, J=8.0Hz, 2H);2.97(m, 1H);3.89(m, 2H);4.42(q, J=7.4Hz, 2H);7.12(d, J=8.0Hz, 1H);7.25(m, 1H);7.50-7.53(m, 3H);7.58-7.62(m, 1H);7.68(d, J=8.0Hz, 2H);8.11(d, J=8.0Hz, 2H)。
【0231】
<実施例47:4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化49】

【0232】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート260mg(0.48mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液2mLとを反応させることにより、4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸100mgが白色固体の形態で得られる(収率=41%)(融点=190℃)。
【0233】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):0.73(m, 4H);1.26(t, J=6.8Hz, 3H);1.42(s, 9H);1.87(s, 3H);1.89(m, 2H);2.48(m, 1H);2.73(t, J=8.0Hz, 2H);2.86(t, J=8.0Hz, 2H);2.97(m, 1H);4.34(m, 1H);7.12(d, J=8.0Hz, 1H);2.58(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.35(d, J=8.0Hz, 1H);7.49(d, J=2.0Hz, 1H);7.51(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.58-7.62(m, 3H);8.00(d, J=8.0Hz, 2H)。
【0234】
<実施例48:エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化50】

【0235】
実施例38bの方法と同様の方法で、エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート600mg(1.1mmol)とイソプロピルアミン0.93mL(11mmol)とを反応させることにより、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート353mgが白色固体の形態で得られる(収率=57%)。
【0236】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.16(t, J=7.2Hz, 6H);1.37(d, J=6.8Hz, 6H);1.42(t, 3H);1.48(s, 9H);2.20-2.25(m, 2H);2.75-2.79(m, 4H);2.93(bs, 2H);3.00(bs, 2H);3.28 m, 1H);4.41(q, J=7.5Hz, 2H);7.15(d, J=2.0Hz, 1H);7.30(dd, J1=2.1Hz, J2=8.3Hz, 2H);7.44-7.55(m, 3H);7.65(d, J=8.0Hz, 2H);8.09(d, J=8.0Hz, 2H);8.98(bs, 1H)。
【0237】
<実施例49:3''-tert-ブチル-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボン酸>
【化51】

【0238】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート350mg(0.67mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液2mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸200mgが白色固体の形態で得られる(収率=59%)(融点=253℃)。
【0239】
1H NMR(CD3OD, 400MHz):1.23(t, J=7.2Hz, 6H);1.37(d, J=6.8Hz, 6H);1.62(s, 9H);1.97(m, 2H);2.74(m, 1H);2.89-2.96(m, 4H);3.02(m, 2H);3.14(m, 2H);7.35(dd, J1=2.0Hz, 1H);7.49-7.51(m, 2H);7.55(d, J=8.0Hz, 1H);7.62(d, J=2.0Hz, 1H);7.75(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.78(d, J=8.0Hz, 2H);8.13(d, J=8.0Hz, 2H)。
【0240】
<実施例50:エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']-テルフェニル-4-カルボキシレート>
【化52】

【0241】
a)エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イル)プロピル]-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
磁気撹拌機を装着した50mLの3ッ口フラスコ中、窒素環境下で、エチル4'-(3-ブロモプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート1.0g(1.82mmol)、イソインドール-1,3-ジオン294mg(2mmol)及び炭酸カリウム276mg(2mmol)をジメチルホルムアミド20mLに入れる。反応媒体を100℃で3時間加熱し、次いで予め水に注ぎ入れ、塩酸の1mol/L溶液で僅かに酸性化し、酢酸エチルで2回抽出する。得られた有機相を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させると、茶褐色がかった油が得られる。この油をシリカ上でのクロマトグラフィー(溶出液:80/20ヘプタン/酢酸エチル)により精製すると、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イル)プロピル]-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート950mgが無色油の形態で得られる(収率=86%)。
【0242】
b)エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート
磁気撹拌機を装着した50mLの3ッ口フラスコ中、窒素環境下で、エチル3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イル)プロピル]-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート900mg(1.46mmol)及びヒドラジン水和物292mg(5.8mmol)をエタノール20mLに入れる。反応媒体をエタノールの還流点に20時間加熱し、次いで濾過し、得られた濾液を蒸発させ、次いでシリカのカラム上(溶出液:94/6ジクロロメタン/メタノール)で直接精製し、最も純粋な画分を蒸発させると、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート545mgが無色油の形態で得られる(収率=77%)。
【0243】
1H NMR(CDCl3, 400MHz):1.12(t, J=7.2Hz, 6H);1.43(t, J=7.5Hz, 3H);1.50(s, 9H);1.63-1.69(m, 2H);2.61(t, J=6.9Hz, 2H);2.70(t, J=6.9Hz, 2H);2.90(bs, 2H);2.95(bs, 2H);4.42(q, J=7.5Hz, 2H);7.18(m, 1H);7.28-7.32(m, 1H);7.38(d, J=2.0Hz, 1H);7.40(d, J=8.3Hz, 1H);7.55-7.59(m, 2H);7.71(d, J=6.8Hz, 2H);8.11(d, J=6.8Hz, 2H)。
【0244】
<実施例51:3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化53】

【0245】
実施例3の方法と同様の方法で、エチル3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート545mg(1.1mmol)と、1N水酸化ナトリウム溶液4mLとを反応させることにより、3''-tert-ブチル-4'-(3-アミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸282mgが白色固体の形態で得られる(収率=55%)(融点=272℃)。
【0246】
1H NMR(CDCl3 + εCD3COOD, 400MHz):1.11(t, J=7.2Hz, 6H);1.47(s, 9H);1.91(m, 2H);2.72(t, J=7.2Hz, 2H);2.84(t, J=7.6Hz, 2H);2.92(m, 2H);3.00(m, 2H);7.14(dd, J1=2.0Hz, J2=8.0Hz, 1H);7.31(m, 2H);7.38(d, J=7.6Hz, 1H);7.52-7.56(m, 2H);7.70(d, J=8.4Hz, 2H);8.12(d, J=8.4Hz, 2H)。
【0247】
<実施例52:[3''-tert-ブチル-4-カルボキシ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4''-イル]ジエチルアミン塩酸塩>
【化54】

【0248】
実施例33にて得られた3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸0.7g(1.5mmol、1当量)を、室温でEt2O(7mL、10容量)及びエタノール7mlに溶解し、次いでHCl(0.14mL、1.6mmol、1.1当量)を加える。次いで当該反応混合物を5時間撹拌する。THF中で結晶化を行う。[3''-tert-ブチル-4-カルボキシ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4''-イル]ジエチル-アミン塩酸塩0.3gが得られる(収率=41%)(融点=164-166℃)。
【0249】
1H NMR(メタノール, 400MHz):1.36(m, 6H);1.61(s, 9H);1.72(m, 2H);1.68(m, 1H);2.71(m, 2H);3.47(t, 6.3Hz, 2H);3.74(m, 1H);3.90(m, 2H);3.99(m, 2H);7.50(d, 8.04Hz, 1H);7.53(d, 1.30Hz, 1H);7.58(d, 7.8Hz, 1H);7.70(m, 5.52Hz, 2H);7.76(d, 8.2Hz, 2H);7.81(d, 1H);8.10(d, 8.2Hz, 2H)。
【0250】
<実施例53:3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化55】

【0251】
a)N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)-4-クロロブタンアミド
2-tert-ブチル-4-ブロモアニリン(実施例1a)に従い調製した)20g(0.0877mol、1当量)を、約0℃でジクロロメタン100mlに溶解する。トリエチルアミン13mL(0.0921mol、1.05当量)を加え、続いて15分後、4-クロロブタノイルクロリド10.5mL(0.0921mol、1.05当量)を加える。添加が終わった時点で、当該反応媒体を室温に戻し、1時間30分撹拌する。H2O(70mL)を加え、次いで当該反応媒体を静置する。当該水相をジクロロメタンで再度抽出し、有機相を集め、1MのNaHCO3水溶液及び次いでH2Oで順次洗浄する。得られた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮する。
オレンジ色結晶性粉体(m=31g)が得られ、これをヘプタン/酢酸エチル媒体から再結晶化させると、N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)-4-クロロブタンアミド24gが得られる(収率=82%)。
【0252】
b)1-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)ピロリジン-2-オン
N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)-4-クロロブタンアミド(ステップa)から得られた)24g(0.0721mol、1当量)を無水エタノール170mLに懸濁させる。この懸濁液を約0℃に冷却し、21重量/重量%のエタノール溶液としてナトリウムエトキシド60mL(0.155mol、2.2当量)をゆっくり加える。次いで反応媒体は茶褐色がかった色になり、室温で15時間撹拌し、H2O(200mL)を加え、混合物をヘプタン/酢酸エチルで抽出し、水相が中性になるまでH2Oで洗浄する。有機相を回転蒸発器により濃縮し、オレンジ色結晶性粉体20gが単離され、ジイソプロピルエーテル200mLから再結晶する。最後に1-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)ピロリジン-2-オン16gが得られる(収率=75%)。
【0253】
c)1-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピロリジン-2-オン
1-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)ピロリジン-2-オン(ステップb)にて得られた)6.5g(0.022mol、1当量)、ビス(ピナコラート)ジボラン5.85g(0.023mol、1.05当量)及び酢酸カリウム6.46g(0.066mol、3当量)を、ジメチルホルムアミド50mLに懸濁させる。当該反応媒体に窒素を15分間吹き込んだ後、触媒(PdCl2(dppf))540mg(0.66mmol、0.03当量)を加え、次いで反応が完了するまで媒体を90℃で加熱する。当該反応媒体を室温に冷却し、セライトを充填した焼結漏斗を通して濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで十分にリンスし、H2Oを濾液に加え、次いでこれを静置する。次いで、得られた有機相を回転蒸発器で濃縮すると残渣が得られ、これをシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製する。1-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピロリジン-2-オン5.7gが白色粉体の形態で得られる(収率=75%)。
【0254】
d)エチル[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート
エチル[3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ]ビフェニル-4-ベンゾエート70g(0.218mol、1当量)を、炭酸カリウム45.2g(0.327mol、1.5当量)とともに、メチルエチルケトン700mLに懸濁させる。2-ブロモエタノール39mL(0.545mol、2.5当量)を一度に加え、この懸濁液を加熱還流させる。当該反応媒体をこれらの条件下に14時間維持し、次いで室温に冷却する。当該反応媒体を濾過し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルに加え、H2Oで洗浄し、再度濃縮する。粉体90gが得られ、この生成物をヘプタン/酢酸エチルから再結晶させ、乾燥させると、エチル[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート65gが白色結晶性粉体の形態で得られる(収率=82%)。
【0255】
e)[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-カルボン酸
エチル[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート(ステップd)にて得られた)63g(0.173mol、1当量)をテトラヒドロフラン300mLに溶解する。水酸化リチウム1水和物10.9g(0.259mol、1.5当量)をH2O(70mL)溶液として室温で加える。当該反応媒体を約1時間30分還流させる。次いで当該反応媒体を室温に冷却し、希薄塩酸溶液を加える(330mL、~1M)。H2O(100mL)を加え、懸濁液を約0℃に冷却し、この温度で約15分間維持し、次いで濾過する。乾燥させた後、白色粉体59gが得られる。
この生成物を室温で2時間アセトン240mLにスラリー化し、次いで濾過し、オーブン乾燥させる。このようにして、[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-カルボン酸55gが単離される(収率=95%)。
【0256】
f)3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1',3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
1-[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ピロリジン-2-オン(ステップc)にて得られた)1.3g(3.78mmol、1当量)及び[3'-ブロモ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)]ビフェニル-4-カルボン酸(ステップe)にて得られた)1.68g(4.98mmol、1.3当量)をジメチルホルムアミド8mLに溶解する。次いで2M炭酸カリウム水溶液7.5mL(0.015mol、3.97当量)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル35mg(0.10mmol、0.026当量)を加える。
窒素気流を当該媒体に約10分間吹き込み、酢酸パラジウム11mg(0.08mmol、0.014当量)を入れる。次いで混合物を約90℃に加熱し、これらの条件下で4-6時間維持する。次いで当該反応媒体を室温に冷却し、セライトを充填した焼結漏斗を通して濾過し、最小量のジメチルホルムアミドでリンスし、希薄塩酸溶液(~2M)を濾液に加える。4時間撹拌した後、生成した沈殿物を濾別し、H2Oで中性になるまでリンスし、吸引濾過し、オーブン乾燥させる。このようにして、3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1',3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸1.05gが単離される(収率=57%)。
【0257】
<実施例54:3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸>
【化56】

【0258】
a)N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)アセトアミド
2-tert-ブチル-4-ブロモアニリン(実施例1a)に従い調製した)18g(0.079mol、1当量)を、約0℃でジクロロメタン150mLに溶解する。トリエチルアミン12.1mL(0.087mol、1.1当量)を加え、続いて15分後、塩化アセチル6.2mL(0.087mol、1.1当量)を加える。添加が終わった時点で、混合物を室温に加温し、2時間撹拌する。H2O(70mL)を加え、得られた混合物を静置する。当該水相をジクロロメタンで再度抽出し、有機相を合わせ、H2Oで中性になるまで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮する。ベージュ色結晶性粉体21gが得られ、この生成物をヘプタン中室温で2時間スラリー化し、冷却し、次いで濾過する。乾燥させた後、N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)アセトアミド17.6gが得られる(収率=83%)。
【0259】
b)(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)エチルアミン
N-(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)アセトアミド(ステップa)にて得られた)17.5g(0.065mol、1当量)をテトラヒドロフラン100mLに懸濁させる。1Mボラン-テトラヒドロフラン錯体162mL(0.162mol、2.5当量)を加え、混合物を加熱還流させる。約12時間、当該条件を維持する。当該反応混合物を室温に冷却し、メタノール70mLを加えて過剰のボランを破壊する。気体の発生がなくなるまで混合物を撹拌し、次いで回転蒸発器で濃縮する。得られた油を酢酸エチルに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液で、次いでH2Oで洗浄する。得られた溶液を濃縮し、シリカ上で濾過することにより精製すると、(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)エチルアミン13gが比較的無色の油の形態で得られる(収率=78%)。
【0260】
c)[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エチルアミン
(2-tert-ブチル-4-ブロモフェニル)エチルアミン(ステップb)にて得られた)13g(0.0507mol、1当量)、ビス(ピラコラート)ジボラン15.5g(0.061mol、1.2当量)及び酢酸カリウム15g(0.152mol、3当量)を、ジメチルホルムアミド75mLに懸濁させる。当該反応媒体に窒素気流を15分間吹き込んだ後、触媒(PdCl2(dppf))1.66g(2.03mmol、0.04当量)を加え、媒体を約90℃で約10時間加熱する。
当該反応媒体を室温に冷却し、セライトを充填した焼結漏斗を通して濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで充分にリンスし、H2Oを濾液に加え、静置して相を分離する。得られた有機相を回転蒸発器で濃縮すると残渣が得られ、これをシリカのカラム上でクロマトグラフィーにかける。[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エチルアミン7gがオレンジ色結晶性粉体の形態で単離される(収率=45%)。
【0261】
d)エチル[3'-ブロモ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート
エチル[3'-ブロモ-4'-ヒドロキシ]ビフェニル-4-ベンゾエート47g(0.146mol、1当量)を、炭酸カリウム30.3g(0.219mol、1.5当量)とともに、メチルエチルケトン470mLに懸濁させる。3-ブロモプロパン-1-オール13.5mL(0.154mol、1.05当量)を一度に加え、この懸濁液を還流させる。これらの条件を14時間維持し、次いで混合物を室温に冷却する。当該媒体を濾過し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解し、H2Oで洗浄し、次いで再度濃縮する。粉体60gが単離され、ヘプタン/酢酸エチル混合物から再結晶させ、乾燥させると、エチル[3'-ブロモ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート40gが灰白色結晶性粉体の形態で得られる(収率=72%)。
【0262】
e)エチル[3'-ブロモ-4'-(3-アセトキシプロポキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート
エチル[3'-ブロモ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート(ステップd)にて得られた)2g(5.27mmol、1当量)をジクロロメタン20mLに溶解する。4-ジメチルアミノピリジン64mg(0.527mmol、0.1当量)及びピリジン430μL(5.27mmol、1当量)を室温で加える。当該混合物を室温で15分間撹拌し、次いで無水酢酸750μL(7.91mmol、1.5当量)を加える。当該混合物を室温で1時間維持する。H2Oを加え、静置して相を分離し、当該有機相を1MのNHCO3水溶液で中和する。得られた有機相を中性になるまでH2Oで洗浄し、回転蒸発器で濃縮する。粉体2.2gが得られ、ヘプタン/酢酸エチル混合物から再結晶する。乾燥させた後、エチル[3'-ブロモ-4'-(3-アセトキシプロポキシ)]-ビフェニル-4-ベンゾエート1.9gが白色結晶性粉体の形態で得られる(収率=85%)。
【0263】
f)エチル4'-(3-アセトキシプロポキシ)-3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ[1,1',3',1'']テルフェニル-4-ベンゾエート
[2-tert-ブチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]エチルアミン(ステップc)にて得られた)720mg(2.3mmol、1当量)及びエチル[3'-ブロモ-4'-(3-アセトキシプロポキシ)]ビフェニル-4-ベンゾエート(ステップe)にて得られた)1g(2.3mmol、1当量)をジメチルホルムアミド10mLに溶解する。2Mの3塩基性リン酸カリウム水溶液2.5mL(5mmol、2当量)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル16.1mg(0.046mmol、0.02当量)を室温で加える。
媒体に窒素気流を約10分間吹き込んだ後、酢酸パラジウム5.2mg(0.023mmol、0.01当量)を加え、当該混合物を80℃で約5時間加熱する。当該反応媒体をセライトで充填した焼結漏斗を通して濾過し、酢酸エチルで十分にリンスする。次いで飽和塩化アンモニウム水溶液を濾液に加え、静置して相を分離し、当該有機相をH2Oで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させる。有機相を濃縮し、得られた油をシリカのカラム上でクロマトグラフィーにかけると、エチル4'-(3-アセトキシプロポキシ)-3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ[1,1',3',1'']テルフェニル-4-ベンゾエート900mgが単離される(収率=73%)。
【0264】
g)3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1',3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸
エチル4'-(3-アセトキシプロポキシ)-3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-[1,1',3',1'']テルフェニル-4-ベンゾエート900mg(1.74mmol、1当量)を無水エタノール10mLに溶解する。水酸化ナトリウム312mg(7.8mmol、4.5当量)及びH2O 4mLを室温で加え、次いで混合物を加熱還流させる。これらの条件を約1時間30分維持する。当該反応媒体を濃縮して小容量とし、生成した沈殿物にH2Oを加え、次いで当該混合物を酢酸でpHを約4-5に酸性化する。H2Oを加えることによりこの懸濁液を流動化し、室温で1時間撹拌する。得られた混合物を焼結漏斗を通して濾過し、濾液が中性になるまでH2Oでリンスし、オーブン乾燥させる。このようにして、3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1',3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸694mgが白色粉体の形態で得られる(収率=89%)。
【0265】
<実施例55:トランス活性化試験>
HeLa細胞におけるアゴニスト(活性化因子)を用いた受容体の活性化は、基質の存在下で光を発生するレポーター遺伝子であるルシフェラーゼの発現をもたらす。従って、基準アゴニストの存在下で細胞をインキュベートした後、生じる発光を定量化することによって受容体の活性化を測定することができる。阻害生成物はその部位から当該アゴニストを移動させ、それによって受容体の活性化を阻害する。活性は、発生する光の減少を定量化することによって測定される。この測定によって、本発明に係る化合物の阻害活性が測定可能となる。
【0266】
本研究では、受容体に対する分子の親和性を表す定数を決定する。この値は基礎活性と受容体の発現に応じて変動する可能性があるので、Kd見掛け(KdApp)と称される。
【0267】
この定数を決定するために、基準アゴニストである4-[2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)プロペニル]安息香酸に対する試験生成物の「クロスカーブ法」を、96ウェルプレートで実施する。試験生成物を10の濃度で用い、基準アゴニストを7つの濃度で用いる。各ウェル中で細胞は、ある濃度の試験生成物、及びある濃度の基準アゴニストである4-[2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)プロペニル]安息香酸と接触する。全部のアゴニスト(4-[2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)プロペニル]安息香酸)、及び逆アゴニスト4-{(E)-3-[4-(4-tert-ブチルフェニル)-5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル]-3-オキソプロペニル}安息香酸、コントロールについても測定値を求める。
【0268】
これらのクロスカーブ法によって、種々の濃度の試験生成物で、基準リガンドに対するAC50値(50%の活性化が観察される濃度)の決定が可能になる。これらのAC50値は、シルドの式(「Quantitation in receptor pharmacology」, Terry P.Kenakin、Receptors and Channels, 2001, 7, 371-385)に一致する直線をプロットすることによってシルド回帰を計算するために用いられる。
【0269】
用いたHeLa細胞系は、プラスミドのERE-βGlob-Luc-SV-Neo(レポーター遺伝子)とRAR(α, β, γ)ER-DBD-puroを含有する安定した形質移入体である。これらの細胞を、100μLのDMEM媒体中、フェノールレッドなしで、1ウェル当たり10000細胞の割合で96-ウェルプレート中に接種し、10%の脱脂した子ウシ血清を補充する。次いでプレートを37℃、7%CO2で4時間インキュベートする。
【0270】
基準リガンド(4-[2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)プロペニル]安息香酸)、100%コントロール(100nMの4-[2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)プロペニル]安息香酸)、及び0%コントロール(500nMの4-{(E)-3-[4-(4-tert-ブチルフェニル)-5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル]-3-オキソプロペニル}安息香酸)の試験生成物の種々の希釈物を、ウェル当たり5μLの割合で加える。次いでプレートを37℃、7%CO2で18時間インキュベートする。
【0271】
逆さにすることによって培地を除き、100μLの1:1PBS/ルシフェリン混合物を各ウェルに加える。5分後、発光検出器を用いてプレートを読み取る。
【表1】

【0272】
本発明に係る化合物に関して得られた結果は、Kdapp値が1000nM以下であることを明確に示している。
【0273】
<実施例56:製剤実施例>
この実施例は、本発明に係る化合物に基づいた種々の具体的な製剤を示す。
【0274】
[A-経口経路]
(a)0.2g錠剤
−実施例5の化合物 0.001g
−デンプン 0.114g
−リン酸二カルシウム 0.020g
−シリカ 0.020g
−ラクトース 0.030g
−タルク 0.010g
−ステアリン酸マグネシウム 0.005g
(b)5mLアンプル中の飲料可能な懸濁剤
−実施例3の化合物 0.001g
−グリセロール 0.500g
−70%ソルビトール 0.500g
−サッカリン酸ナトリウム 0.010g
−パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.040g
−香味料 適量
−純水 5mLとする残部
(c)0.8g錠剤
−実施例4の化合物 0.500g
−アルファ化デンプン 0.100g
−微結晶性セルロース 0.115g
−ラクトース 0.075g
−ステアリン酸マグネシウム 0.010g
(d)10mLアンプル中の飲料可能な懸濁剤
−実施例2の化合物 0.200g
−グリセロール 1.000g
−70%ソルビトール 1.000g
−サッカリン酸ナトリウム 0.010g
−パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.080g
−香味料 適量
−純水 10mLとする残部
【0275】
[B-腸管外経路]
(a)組成物
−実施例3の化合物 0.002g
−オレイン酸エチル 10gとする残部
(b)組成物
−実施例1の化合物 0.05%
−ポリエチレングリコール 20%
−0.9%NaCl溶液 100とする残部
(c)組成物
−実施例3の化合物 2.5%
−ポリエチレングリコール400 20%
−0.9%NaCl溶液 100とする残部
(d)注射可能なシクロデキストリン組成物
−実施例3の化合物 0.1mg
−β-シクロデキストリン 0.10g
−注射用水 10.00gとする残部
【0276】
[C-局所経路]
(a)軟膏
−実施例2の化合物 0.020g
−ミリスチン酸イソプロピル 81.700g
−液体石油ゼリー油 9.100g
−シリカ(Degussaより販売されている「Aerosil 200」) 9.180g
(b)軟膏
−実施例5の化合物 0.300g
−白色石油ゼリーコデックス 100gとする残部
(c)非イオン性油中水型クリーム
−実施例4の化合物 0.100g
−乳化用ラノリンアルコール、ワックス、及び油の混合物(BDFより販売されている「無水ユーセリン」) 39.900g
−パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g
−パラヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g
−滅菌脱イオン水 100gとする残部
(d)ローション
−実施例2の化合物 0.100g
−ポリエチレングリコール(PEG 400) 69.900g
−95%エタノール 30.000g
(e)疎水性軟膏
−実施例4の化合物 0.300g
−ミリスチン酸イソプロピル 36.400g
−シリコーン油(Rhone-Poulencより販売されている「Rhodorsil 47V 300」)
36.400g
−蜜蝋 13.600g
−シリコーン油(Goldschmidtより販売されている「Abil 300 000 cSt」)
100gとする残部
(f)非イオン性水中油型クリーム
−実施例5の化合物 1.000g
−セチルアルコール 4.000g
−モノステアリン酸グリセリル 2.500g
−PEG 50ステアレート 2.500g
−シアバター 9.200g
−プロピレングリコール 2.000g
−パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g
−パラヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g
−滅菌脱イオン水 100gとする残部
【図面の簡単な説明】
【0277】
【図1】図1は、進行した断片の合成を示す図である。 一般式1または2の中間体を、市販の出発物質1から調製する。化合物1を、第1工程のカルボン酸基のエステル化にかけ(a)、エステル化は、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」, T.W. Greene & P. G. M. Wuts, 第3版(J. Wiley & sons), 373-377頁または「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 1932-1941頁に記載の方法を含む標準的エステル化の条件下で実施する。フェノール基のオルト位へのハロゲン化物(臭化物またはヨウ化物)の導入(b)を、標準的臭素化の条件下(例えば、ジブロミン若しくはテトラアルキルアンモニウム三臭化物等の同等の試薬を加えることによって)、または標準的ヨウ素化の条件下(例えば、ヨウ化ナトリウム及び次亜塩素酸ナトリウム)で実施することが可能であり、これらの多くの例を、文献で見ることができる。例えば、「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 619-628頁を参照。 次に、一般式3の化合物を、例えば、塩基の存在下で対応するハロゲン化アルキルを出発物質とするウィリアムソン反応と同様なエーテル化等の、フェノールのエーテル化の標準的方法(c)、あるいは、対応するヒドロキシル誘導体によるミツノブタイプ(Mitsunobu type)の反応(「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 889-910頁、またはそれぞれ:a. Dermer, O.C., Chem. Rev. 1934, 14, 409若しくはNakatsugi, T. Synthesis, 1987, 280、b. Mitsunobu, O. Synthesis 1981, 1を参照)を介して得る。式3の化合物は、保護基PGが所望の基R6と一致しない場合、「Protective Groups in Organic Synthesis」, T.W. Greene & P. G. M. Wuts, 第3版(J. Wiley & sons)に見られる記載の、PGの性質に合わせた脱保護(deprotection)のステップ(d)にかけて化合物4(R6=H)を得て、それから必要に応じて、カルボン酸またはR4の構造に対応するハロゲン化アシル誘導体による、標準的エステル化のステップ(e)(前記参照)にかけて、R6がH以外のタイプ5の化合物を得る。 一般式7の中間体は、第1工程のパラ位での臭素化(f)(前記参照)後に、次いで、それぞれ、硫酸ジアルキルまたはハロゲン化アルキル及び塩基の存在下(例えば、Dehmlow, E.V., Tet. Lett. 1985, 25, 97若しくは以下の参照)、あるいは塩化アシルまたは対応する無水物及び塩基(例えば、Et3N)の存在下で、例えば、「Chemistry of the Amino Group」, S. Patai(Wiley-Interscience, NY 1968), 669-682頁に記載の方法に従って、アニリン基のアルキル化またはアミド化(g)を行うことによって、化合物6から得ることができる。あるいは、R4及びR5を合わせて、例えば、ピロリジン環等の特許請求の下部構造の中から環を形成させる場合、化合物7は、6の臭素化及びその後の、例えば、1,4-ジハロブタン若しくは1,5-ジハロペンタンまたはそのカルボニル類似体、及び塩基の存在下で環を形成(g)後、あるいは「Chemistry of the Amino Group」, S. Patai(Wiley-Interscience, NY 1968), 669-682頁に記載の方法を介して得ることができる。あるいは、R4及びR5を合わせて、特許請求の下部構造の中から環を形成させる場合、一般式7の化合物を、パラ位の臭素化(f、前記参照)、並びにその後のピロリジノン、ピペリジノン、スクシンイミド、またはピペリジン-2,6-ジオン基の形成(h)及び還元(i)の後に生成することもできる(例えば、Ohta, S. Heterocycles 1993, 36(4), 743;Hubbard, J. L., J. Heterocycl. Chem. 1992, 29(4), 719;Akula, M. R., Synth. Commun. 1998, 28(11), 2063;Collins, C., J. Tetrahedron Lett. 1999, 40(19), 3673を参照)。 最後に、一般式8の化合物を、一連の2つの反応を介して得ることができる。第一の反応は、硫酸ジアルキルまたはハロゲン化アルキル、及び塩基の存在下での、二級アニリン(Y=H, Hの場合、前記参照)またはアシルアニリン(Y=0の場合)のアルキル化反応(h)である(例えば、Bisarya, S.C. Synth. Commun. 1992, 22(22), 3305、または前記の参照)。Y=0の場合、ステップ(h)及び(g)の逆転により、一般式8の化合物と同じ前駆体を得ることができる。第二の反応は、例えば、ホウ酸トリアルキルで捕捉した有機リチウム若しくは有機マグネシウム反応物を生成する(例えば、Cladingboel, D. E. Org. Process Res. Dev. 2000, 4(3), 153、またはLi, W. J. Org. Chem. 2002, 67(15), 5394を参照)、あるいは、遷移金属タイプの触媒の存在下で、ビス-ジアルコキシジボランまたはジアルコキシボランとのカップリング反応を実施する(例えば、Ishiyama, T. J. Org. Chem. 1995, 60(23), 7508、またはMurata, M., J. Org. Chem. 1997, 62(19), 6458)ことによる、ブロミド基からのボロン酸またはボロネート基の生成である(i)。
【図2】図2は、式中、X=Oである化合物の合成を示す図である。 一般式11及び12の最終化合物の合成は、当該反応の順番を変えるだけの2つの平行した経路に従って実施することができる。 第一の経路は、標準的スズキのカップリング条件下(A. Suzuki et al., Synth. Commun. 1981, 11, 513、またはSharp, M.J. Tet. Lett. 1985, 26, 5997を参照)、あるいは必要に応じて、至適条件下(例えば、Littke, A.F. et al., J. Am. Chem. Soc. 2000, 122(17), 4020-4028頁を参照)で、中間体2と式8のボロネート/ボロン酸パートナーとの間のスズキタイプのカップリング反応(j)を介した、中間体9の合成を必要とする。当該化合物9は、R3がH以外の場合には直接得られ、あるいは例えば、「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 1959-1968頁に記載の中の条件を使用することによる、カルボン酸基を明らかにする反応後に得られる。 また、中間体9を、一般式10の化合物を得るために前記の条件(c)にかけてもよい。 また、これらの一般式10の化合物を、一般式3の中間体で出発する前記と同じ方法(j)を介して、生成してもよい。 PGが所望の基R6以外の場合、10を前記の脱保護の条件(d)にかけてR6=Hの最終化合物11を得ることができ、その後、必要に応じて、条件(e)にかけて、R6がH以外の化合物12を得ることができる。 あるいは、これらの同じ最終化合物11及び12を、それぞれ中間体4及び5を前記のカップリング条件(j)にかけることによって得ることができる。 最後に、R3=Hの場合、進行した中間体11及び12を、例えば、「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 1959-1968頁に記載の中の条件を使用して、カルボン酸基を明らかにする反応にかけてもよい。 一般式13の化合物は、一連の、例えば、酸化を介した11の第1アルコール基のアミンへの変換(k)、及びそれに続く、還元的アミノ化(reductive amination)(l)後(例えば、「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons)を参照)、あるいは、アルコールのハロゲン化物への変換及びハロゲン原子のアミンとの置換後に得ることができる。
【図3】図3は、Xが単結合である特許請求の化合物の合成を示す図である。 Xが単結合の場合、一般式9の中間体を、標準的条件下で、最初に適切なスルホニルエステル、例えば、トリフレートへ変換し(例えば、Robl, J. A., Tetrahedron Lett. 1990, 31(24), 3421を参照)(m)、次いで、この基を、例えば、トリブチルアリルチン、及び遷移金属の触媒、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの存在下で(例えば、Martorell, G., Garcia-Raso, A., Saa, J. M., Tetrahedron Lett. 1990, 31(16), 2357を参照)、アリル化反応にかけ(n)、タイプ14の中間体を得る。 次いで、一般式15の最終化合物は、R7, R7'=H, Hの場合、オレフィン基の酸化反応(o)、例えば、酸化的ヒドロホウ素化反応(例えば、Luo, F. T., Negishi, E., J. Org. Chem. 1983, 48, 5144、または「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 992-993及び1005-1007頁を参照)を介して、あるいは、例えば、Van Rheenan, V., Cha, D. Y., Hartley, W. M., Org. Synth. 1978, 58, 44、または「Comprehensive Organic Transformations」, R.C. Larock, 第2版(J. Wiley & sons), 996-1001頁に記載のように、ラセミまたはエナンチオ選択的ジヒドロキシル化反応を介して得ることができる。 Q=NHの場合、化合物11の化合物13への変換のための、前述の反応系列(k、l)を適用して、一般式16の化合物を得ることができる。あるいは、Q=0且つR6がH以外の場合、構造15の中間体の第1アルコール基の単純な標準的アルキル化またはアシル化反応により、一般式16の最終化合物を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】

[式中、
−R1は水素原子、炭素原子1-4個のアルキル基、または-CF3基であり;
−R2は水素原子、炭素原子1-4個のアルキル基若しくはアルコキシ基、または塩素原子であり;
−R3は水素原子、炭素原子1-10個の、メトキシ基で置換されていてもよい直鎖または分枝鎖アルキル基またはアルコキシ基であり;
−R4は水素原子または炭素原子1-3個のアルキル基であり;
−R5は水素原子または炭素原子1-3個のアルキル基であり;
−あるいは、R4及びR5は、結合-N-C(=Y)-とともに、ピロリジン、ピロリジノン、ピペリジン、またはピペリジノンタイプの環を形成し;
−Yは2個の水素原子、または例えば、酸素若しくは硫黄等のヘテロ原子を表し;
−Arは1,4-フェニル、2,5-ピリジル、5,2-ピリジル、または2,5-チオフェニル環を表し;
−Xはアルキル若しくはアルキルアミン鎖、またはC-C単結合で置換されていてもよい酸素原子を表し;
−Aは水素原子または以下の式を表し;
【化2】

{式中、
・Qは酸素原子または-NH-結合であり;
・R6は水素原子、炭素原子1-6個のアルキル基、炭素原子3-6個のシクロアルキル基、または-C(O)CH3若しくはC(O)CH2CH3基を表し;
・R7及びR7'は、R7及びR7'が同時にヒドロキシル基でないという条件で、互いに独立して水素原子またはヒドロキシル基を表し;
・nは、0、1、2、3、4、または5であり}]
に相当することを特徴とする化合物、R3が水素原子、OHを表す場合の式(I)の化合物の塩、並びに式(I)の前記化合物の幾何異性体。
【請求項2】
アルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、亜鉛塩、または有機アミンの塩若しくは前記化合物がそれ自体塩基性である場合の酸性パートナーの塩の形であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
炭素原子1-3個の前記アルキル基が、メチル、エチル、i-プロピル、及びn-プロピル基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
炭素原子1-4個の前記アルキル基が、メチル、エチル、i-プロピル、i-ブチル、及びt-ブチル基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
炭素原子1-10個の前記アルキル基が、メチル、エチル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びドデシル基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
炭素原子1-10個を含む前記アルコキシ基が、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert-ブトキシ、及びヘキシルオキシ基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
炭素原子1-4個を含む前記アルコキシ基が、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、及びtert-ブトキシ基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
炭素原子3-6個の前記シクロアルキル基が、シクロプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
1. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
2. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
3. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
4. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
5. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
6. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
7. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
8. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
9. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
10. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
11. エチル 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
12. 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
13. 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
14. エチル 4''-ジエチルアミノ-3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
15. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
16. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
17. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
18. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
19. 3''-tert-ブチル-4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
20. エチル 4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
21. 4'-(4-ヒドロキシブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
22. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
23. 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
24. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
25. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
26. 4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
27. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
28. エチル 4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
29. 4''-ジエチルアミノ-4'-ヒドロキシ-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
30. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
31. 3''-tert-ブチル-4'-(4-イソプロピルアミノブトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
32. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
33. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
34. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
35. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
36. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
37. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
38. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
39. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
40. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
41. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロペンチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
42. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
43. 3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロヘキシルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
44. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
45. 3''-tert-ブチル-4'-(3-tert-ブチルアミノプロピル)-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
46. エチル 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
47. 4''-(アセチルエチルアミノ)-3''-tert-ブチル-4'-(3-シクロプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
48. エチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
49. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-イソプロピルアミノプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
50. エチル 4'-(3-アミノプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
51. 4'-(3-アミノプロピル)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
52. [3''-tert-ブチル-4-カルボキシ-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4''-イル]ジエチルアミン塩酸塩;
53. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
54. 3''-tert-ブチル-4''-エチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
55. 4'-(3-アセトキシプロポキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
56. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-プロピオニルオキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
57. メチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
58. イソプロピル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
59. イソブチル 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
60. 3''-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-5''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
61. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-イソプロピル-5''-メチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
62. 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
63. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3'',5''-ジイソプロピル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
64. 3'',5''-ジ-tert-ブチル-4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
65. 4''-ジエチルアミノ-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-3''-トリフルオロメチル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
66. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルメチルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
67. 3''-tert-ブチル-4''-ジメチルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
68. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルイソプロピルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
69. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルプロピルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
70. 3''-tert-ブチル-4''-ジプロピルアミノ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
71. 3''-tert-ブチル-4''-(エチルプロピオニルアミノ)-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
72. 6-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]ニコチン酸;
73. 5-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;
74. 5-[3'-tert-ブチル-4'-ジエチルアミノ-6-(2-ヒドロキシエトキシ)ビフェニル-3-イル]チオフェン-2-カルボン酸;
75. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-5''-メチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
76. 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
77. 4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-3''-イソプロピル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
78. 3''-エチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
79. 4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-3'',5''-ジイソプロピル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
80. 3'',5''-ジエチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
81. 3'',5''-ジメチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
82. 4'-(2-アセトキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
83. 4'-(2-プロピオニルオキシエトキシ)-3''-tert-ブチル-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
84. メチル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
85. イソプロピル 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
86. イソブチル 3-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
87. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
88. エチル 3''-tert-ブチル-5''-クロロ-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
89. 6-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ニコチン酸;
90. 5-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ピリジン-2-カルボン酸;
91. エチル 6-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]ニコチネート;
92. エチル 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボキシレート;
93. 3''-tert-ブチル-4'-(3-ヒドロキシプロピル)-4''-ピロリジン-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
94. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピロリジン-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
95. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-(2-オキソピペリド-1-イル)-[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
96. 3''-tert-ブチル-4'-(2-ヒドロキシエトキシ)-4''-ピペリド-1-イル[1,1';3',1'']テルフェニル-4-カルボン酸;
97. 5-[3'-tert-ブチル-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4'-ピロリジン-1-イルビフェニル-3-イル]チオフェン-2-カルボン酸;
から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
以下の特徴:
−R1が水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R2が水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R3が水素原子またはエチル基であり;
−R4及びR5が、互いに独立して、メチルまたはエチル基であり、あるいはともにピロリジン環を形成し;
−Aが、前記に定義したように、R6が水素原子、i-プロピル若しくはt-ブチル基、炭素原子3-6個のシクロアルキル基、または-C(O)CH3若しくはC(O)CH2CH3基を表す;
のうちの少なくとも1つを有することを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
以下の特徴:
−R1が水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R2が水素原子またはt-ブチル若しくはi-プロピル基であり;
−R3が水素原子またはエチル基であり;
−R4及びR5が、互いに独立して、メチルまたはエチル基であり、あるいはともにピロリジン環を形成し;
−Aが、前記に定義したように、R6が水素原子、i-プロピル若しくはt-ブチル基、炭素原子3-6個のシクロアルキル基、または-C(O)CH3若しくはC(O)CH2CH3基を表す;
の全てを有することを特徴とする、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
医薬としての、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
−細胞分化及び増殖に関する角化障害に関連した皮膚科学的病訴;
−魚鱗癬、魚鱗癬様状態、ダリエ病、掌蹠角皮症、白斑症及び白斑症様状態、並びに皮膚または粘膜(口腔)の苔癬;
−細胞増殖性障害の有無に関わらない炎症性免疫アレルギー要素を伴う皮膚科学的病訴;
−紫外線放射に対する曝露によって引き起こされた皮膚障害、光誘導性若しくは経時的な皮膚の老化、または光線性の色素沈着及び角化症;
−皮膚の経時的若しくは光線性老化に関連する病態;
−ウイルスまたは非ウイルス由来の、良性または悪性の真皮性または表皮性増殖;
−紫外線放射によって誘発された可能性がある増殖;
−前癌性皮膚障害;
−免疫性皮膚疾患;
−免疫性水疱性疾患;
−膠原病;
−免疫的要素を伴う皮膚科学的病訴;
−眼の障害;
−局所性または全身性のコルチコステロイドによって誘発された表皮及び/または真皮性の萎縮、あるいは他の形態の皮膚萎縮の徴候;
−ウイルス由来の皮膚の病訴;
−紫外線放射に対する曝露によって引き起こされた皮膚障害、光誘導性若しくは経時的な皮膚の老化、または光線性の色素沈着及び角化症;
−皮膚の経時的若しくは光線性老化に関連する病態;
−脂腺機能の障害;
−瘢痕化障害または皮膚線条;あるいは、
−色素沈着障害;
を治療するための組成物の作製における、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
前記細胞分化及び増殖に関する角化障害に関連した皮膚科学的病訴が、尋常性ざ瘡、面ぽう、多形核白血球、酒さ性ざ瘡、結節性ざ瘡、集簇性ざ瘡、老人性ざ瘡、及び太陽光線性ざ瘡、投薬関連ざ瘡、または職業性ざ瘡等の続発性ざ瘡から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
前記細胞増殖性障害の有無に関わらない炎症性免疫アレルギー要素を伴う皮膚科学的病訴が、皮膚、粘膜、または爪の乾癬、さらに乾癬性リウマチに関わらない全ての乾癬の形態、または湿疹等の皮膚アトピー若しくは呼吸性アトピー、またはさらに歯肉肥大から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の使用。
【請求項16】
生理学的に許容し得る担体中に、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の少なくとも1つを含むことを特徴とする製薬組成物。
【請求項17】
請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の濃度が、当該組成物の総重量に対して、0.001-10重量%であることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の濃度が、当該組成物の総重量に対して、0.01-1重量%であることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
生理学的に許容し得る媒体中に、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の少なくとも1つを含むことを特徴とする、化粧品組成物。
【請求項20】
請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の濃度が、当該組成物の総重量に対して、0.001-3重量%であることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
老化の徴候及び/または乾燥皮膚を予防及び/または処理するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧品組成物の非治療的使用。
【請求項22】
身体または髪の衛生のための、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧品組成物の非治療的使用。
【請求項23】
請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物を皮膚に適用することを特徴とする、皮膚の外観を向上させる化粧方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−525364(P2008−525364A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547399(P2007−547399)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/EP2005/014217
【国際公開番号】WO2006/066978
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(599045604)ガルデルマ・リサーチ・アンド・デヴェロップメント (117)
【Fターム(参考)】