説明

ウイルスポリメラーゼインヒビター

【課題】C型肝炎ウイルスNS5Bポリメラーゼのインヒビターとして有用な化合物を提供する。
【解決手段】
下記式I:
【化1】


(I)
(式中、X、R2、R3、R3a、R3b、R5及びR6は本出願で定義される)
の化合物は、C型肝炎ウイルスNS5Bポリメラーゼのインヒビターとして有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物の異性体、ラセミ体、エナンチオマー若しくはジアステレオマー:
【化1】

(I)
(式中、
Xは、O及びSから選択され;
R2は、Het又はアリールであり、任意に1〜5個のR20置換基で置換されていてもよく、ここで、R20は、各場合独立に下記基:
a)ハロ、シアノ又はニトロ;
b)R7、-C(=O)-R7、-C(=O)-O-R7、-O-R7、-S-R7、-SO-R7、-SO2-R7、-(C1-6)アルキレン-R7、-(C1-6)アルキレン-C(=O)-R7、-(C1-6)アルキレン-C(=O)-O-R7、-(C1-6)アルキレン-O-R7、-(C1-6)アルキレン-S-R7、-(C1-6)アルキレン-SO-R7又は-(C1-6)アルキレン-SO2-R7(ここで、R7は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C2-6)アルキニル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル-(C1-6)アルキル、アリール及びHetから選択され;
ここで、前記(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C2-6)アルキニル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル-(C1-6)アルキル、及び(C1-6)アルキレンは、任意に、それぞれ独立に-OH、-(C1-6)アルキル (optionally substituted with -O-(C1-6)アルキル)、ハロ、-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-O-(C1-6)アルキル、シアノ、COOH、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)2、アリール、-(C1-6)アルキル-アリール、Het、-(C1-6)アルキル-Hetから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
前記各アリール及びHetは、任意に、それぞれ独立に下記基:
i)ハロ、シアノ、オキソ、チオキソ、イミノ、-OH、-O-(C1-6)アルキル、-O-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)ハロアルキル、-C(=O)-(C1-6)アルキル、-SO2(C1-6)アルキル、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-4)アルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)2、-C(=O)-NH(C3-7)シクロアルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-N((C1-4)アルキル)2、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル又は-NH-C(=O)(C1-4)アルキル;
ii)(C1-6)アルキル(任意に-OHで置換されていてもよい)、-O-(C1-6)ハロアルキル、又は-O-(C1-6)アルキル;及び
iii)アリール又はHet(アリール及びHetはそれぞれ任意にハロ又は(C1-6)アルキルで置換されていてもよい)
から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい);及び
c)-N(R8)R9、-C(=O)-N(R8)R9、-O-C(=O)-N(R8)R9、-SO2-N(R8)R9、-(C1-6)アルキレン-N(R8)R9、-(C1-6)アルキレン-C(=O)-N(R8)R9、-(C1-6)アルキレン-O-C(=O)-N(R8)R9、又は-(C1-6)アルキレン-SO2-N(R8)R9
(ここで、前記(C1-6)アルキレンは任意に、それぞれ独立に-OH、-(C1-6)アルキル、ハロ、-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-O-(C1-6)アルキル、シアノ、COOH、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル及び-N((C1-4)アルキル)2から選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;
R8は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル及び(C3-7)シクロアルキルから選択され;かつ
R9は、各場合独立にR7、-O- (C1-6)アルキル、-(C1-6)アルキレン-R7、-SO2-R7、-C(=O)-R7、-C(=O)OR7及び-C(=O)N(R8)R7から選択され;このときR7及びR8は前記定義どおりであり;
或いはR8とR9が、それらが結合しているNと一緒に結合して、任意にさらに、それぞれ独立にN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4員〜7員ヘテロ環を形成し、ここで、各Sヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに1又は2個の酸素原子と結合して基SO又はSO2を形成するように酸化状態で存在してもよく;
このとき前記ヘテロ環は、任意に、それぞれ独立に(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、ハロ、オキソ、-OH、SH、-O(C1-6)アルキル、-S(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-6)アルキル、-N((C1-6)アルキル)2、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-C(=O)(C1-6)アルキル及び-NHC(=O)-(C1-6)アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)
から選択され;
R3、R3a及びR3bは、H、ハロ、CN、(C1-4)アルキル、-OH、-O-(C1-4)アルキル、-S-(C1-4)アルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル)及び-N((C1-4)アルキル)2から選択され;
R5は、O-R52で一置換、二置換、又は三置換されているR51であり
(ここで、R51は、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり、各R51は、任意に(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル又は(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキルで置換されていてもよく;かつ
R52は、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり、前記アリール及びHetは、任意に(C1-6)アルキル又はO-(C1-6)アルキルで置換されていてもよい);
R6は、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり;任意に、それぞれ独立にハロ、(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-OH、-SH、-O-(C1-4)アルキル、-S-(C1-4)アルキル及び-N(R8)R9(ここで、R8及びR9は前記定義どおりである)から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく;かつ
Hetは、それぞれ独立にO、N及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を有する4員〜7員の飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ環、或いはそれぞれ独立にO、N及びSから選択される、可能な限り1〜5個のヘテロ原子を有する7員〜14員の飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ多環であり;このとき各Nヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに酸素原子と結合してN-オキシド基を形成するように酸化状態で存在してよく、かつ各Sヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに1又は2個の酸素原子と結合して基SO又はSO2を形成するように酸化状態で存在してよい)
又はその塩若しくはエステル。
【請求項2】
XがOであり、かつR2、R3、R3a、R3b、R5、及びR6が請求項1の定義どおりである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R2が、任意に1〜5個のR20置換基で置換されていてもよいアリールであり、かつR20が請求項1の定義どおりである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
R2が、それぞれ任意に1〜3個のR20置換基で置換されていてもよいフェニル又はHetであり、R20が請求項1の定義どおりであり;かつHetが、1若しくは2個のNヘテロ原子を含む5員若しくは6員芳香族ヘテロ環、又は1若しくは2個のNヘテロ原子を含むは9員若しくは10員二環式ヘテロ多環である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
R2がHetであり;かつHetが、1若しくは2個のNヘテロ原子を含む5員若しくは6員芳香族ヘテロ環、又は1若しくは2個のNヘテロ原子を含む9員若しくは10員二環式ヘテロ多環であり;Hetが、任意に1〜3個のR20置換基で置換されていてもよく、かつR20が請求項1の定義どおりである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
R2が、下記基:
【化2】

から成る群より選択されるHetであり;
かつHetが任意に、請求項1の定義どおりである1〜3個のR20置換基で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R2が、下記式:
【化3】

の基であり;
R21がH、ハロ、(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル及び-O-(C1-6)ハロアルキルから選択され;かつR20が請求項1の定義どおりである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
R20が下記基:
b)R7、-(C1-6)アルキレン-R7、-(C1-6)アルキレン-O-R7、-(C1-6)アルキレン-S-R7
(ここで、R7は、場合独立にH、(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル-(C1-6)アルキル、アリール及びHetから選択され;
前記(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル-(C1-6)アルキル、及び(C1-6)アルキレンは、任意に、それぞれ独立に-OH、-(C1-6)アルキル(任意に-O-(C1-6)アルキルで置換されていてもよい)、ハロ、-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-O-(C1-6)アルキル、シアノ、COOH、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)2、Het、-(C1-6)アルキル-Hetから選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;かつ
前記各アリール及びHetは任意に、下記基:
i)ハロ、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)ハロアルキル、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-4)アルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)2、-C(=O)-NH(C3-7)シクロアルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-N((C1-4)アルキル)2、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル又は-NH-C(=O)(C1-4)アルキル;
ii)(C1-6)アルキル(任意に-OHで置換されていてもよい)、-O-(C1-6)ハロアルキル、又は-O-(C1-6)アルキル;及び
iii)アリール又はHet(各アリール及びHetは、任意にハロ又は(C1-6)アルキルで置換されていてもよい)
からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい);及び
c)-N(R8)R9又は-(C1-6)アルキレン-N(R8)R9
(ここで、前記(C1-6)アルキレンは任意に、それぞれ独立に-OH、-(C1-6)アルキル、ハロ、-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-O-(C1-6)アルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル及び-N((C1-4)アルキル)2から選択される1又は2個の置換基で置換されていてもよく;
R8は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル及び(C3-7)シクロアルキルから選択され;かつ
R9は、R7と同様に定義される(R7は前記定義どおり))
から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R20が下記基:
b)R7又は-(C1-6)アルキレン-R7
(ここで、R7は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキル-(C1-6)アルキル、フェニル及びHetから選択され;
前記各フェニル及びHetは任意に、下記基:
i)ハロ、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)ハロアルキル、-C(=O)-NH2、-C(=O)-NH(C1-4)アルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)2、-C(=O)-NH(C3-7)シクロアルキル、-C(=O)-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-N((C1-4)アルキル)2、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル又は-NH-C(=O)(C1-4)アルキル;及び
ii)(C1-6)アルキル(任意に-OHで置換されていてもよい)、-O-(C1-6)ハロアルキル、又は-O-(C1-6)アルキル
からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
前記Hetは、下記基:
【化4】

から選択される);及び
c)-N(R8)R9又は-(C1-6)アルキレン-N(R8)R9
(R8は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル及び(C3-7)シクロアルキルから選択され;かつ
R9は、R7と同様に定義される(R7は前記定義どおり))
から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
R20が下記基:
b)-(C1-3)アルキレン-R7
(ここで、R7はHetであり;前記Hetは、それぞれ独立にN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員若しくは6員ヘテロ環であるか、又はHetは、それぞれ独立にN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む9員若しくは10員ヘテロ多環であり;
このとき各Nヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに酸素原子と結合してN-オキシド基を形成するように酸化状態で存在してよく、かつ各Sヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに1又は2個の酸素原子と結合して基SO又はSO2を形成するように酸化状態で存在してよく;
前記Hetは任意に、ハロ、シアノ、オキソ、イミノ、-OH、-O-(C1-6)アルキル、-O-(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-4)アルキル、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)2、-NH-C(=O)(C1-4)アルキル、(C1-6)アルキル及びHet(該Hetは、それぞれ独立にN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員又は6員ヘテロ環である)からそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)
から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R20が下記基:
【化5】

【化6】

【化7】

から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R21がH又はCF3であり、かつR20が請求項8、9、10又は11のいずれか1項の定義どおりである、請求項7に記載の化合物。
【請求項13】
R3がH、ハロ、CN、(C1-4)アルキル、-O-(C1-4)アルキル及び-N((C1-4)アルキル)2から選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
R3がH、F、Cl及びCH3から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R3aがH、ハロ、(C1-4)アルキル及びCNから選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
R3aがH、F及びCH3から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
R3bが、H、ハロ、CN、(C1-4)アルキル、-O-(C1-4)アルキル及び-N((C1-4)アルキル)2から選択される、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
R3bがH、F、Cl、CH3及びCNから選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
R5が、O-R52で一置換、二置換、又は三置換されているR51であり、R51が、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり、各R51は任意に(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル又は(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキルで置換されていてもよく;かつR52が、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり、前記アリール及びHetは任意に(C1-6)アルキル又はO-(C1-6)アルキルで置換されていてもよい、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
R5が、O-R52で一置換又は二置換されているR51であり、R51が、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル又は(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキルであり、各R51は任意に(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル又は(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキルで置換されていてもよく;かつ
R52が、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール又は(C1-6)アルキル-アリールであり、前記アリールは任意に(C1-6)アルキル又はO-(C1-6)アルキルで置換されていてもよい、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R6が、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル、アリール、(C1-6)アルキル-アリール、Het又は(C1-6)アルキル-Hetであり;任意に、ハロ、(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、(C3-7)シクロアルキル、-OH、-SH、-O-(C1-4)アルキル、-S-(C1-4)アルキル及び-N(R8)R9からそれぞれ独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく;
このときR8は、各場合独立にH、(C1-6)アルキル及び(C3-7)シクロアルキルから選択され;かつ
R9は、各場合独立にR7、-O-(C1-6)アルキル、-(C1-6)アルキレン-R7、-SO2-R7、-C(=O)-R7、-C(=O)OR7及び-C(=O)N(R8)R7から選択され(R7及びR8は前記定義どおり);
或いはR8とR9が、それらが結合しているNと一緒に結合して、任意にさらに、それぞれ独立にN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む4員〜7員ヘテロ環を形成し、ここで、各Sヘテロ原子は独立に、かつ可能な場合、さらに1又は2個の酸素原子と結合して基SO又はSO2を形成するように酸化状態で存在してもよく;
このとき前記ヘテロ環は任意に、それぞれ独立に(C1-6)アルキル、(C1-6)ハロアルキル、ハロ、オキソ、-OH、SH、-O(C1-6)アルキル、-S(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-NH2、-NH(C1-6)アルキル、-N((C1-6)アルキル)2、-NH(C3-7)シクロアルキル、-N((C1-4)アルキル)(C3-7)シクロアルキル、-C(=O)(C1-6)アルキル及び-NHC(=O)-(C1-6)アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
R6が、(C5-6)シクロアルキル、フェニル又はHetであり、任意に、それぞれ独立にハロ、(C1-4)アルキル及び(C1-4)ハロアルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;Hetが、1〜3個の窒素ヘテロ原子を有する4員〜7員の飽和、不飽和又は芳香族 ヘテロ環である、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
R6が、フェニル、シクロヘキシル又はピリジンであり、任意に、それぞれ独立にハロ、(C1-4)アルキル及び(C1-4)ハロアルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
下記式:
【化8】

(式中、R20、R3、R5及びR6は、下記定義どおり)
を有する請求項1に記載の化合物、
【化9】





















































その医薬的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項25】
下記式:
【化10】

(式中、R20、R3a、R3b、X、R5及びR6は下記定義どおり)
を有する請求項1に記載の化合物
【化11】

その医薬的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項26】
下記式:
【化12】

(式中、R20、R3及びR5は下記定義どおり)
を有する請求項1に記載の化合物
【化13】






その医薬的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項27】
下記式:
【化14】

(式中、R2、R3及びR5は下記定義どおり)
を有する請求項1に記載の化合物
【化15】







その医薬的に許容しうる塩又はエステル。
【請求項28】
請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容しうる塩若しくはエステルと、1種以上の医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物。
【請求項29】
少なくとも1種の他の抗ウイルス薬をさらに含む、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記少なくとも1種の他の抗ウイルス薬が、NNRTI、NRTI、プロテアーゼインヒビター、HIV侵入インヒビター及びインテグラーゼインヒビターから選択される、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
HCVに感染しているか又は感染しているリスクがある哺乳動物におけるHCV感染症の治療のための、請求項28〜30のずれか1項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項32】
HCVに感染しているか又は感染しているリスクがある哺乳動物におけるHCV感染症の治療方法であって、前記哺乳動物に、治療的に有効な量の、請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物、その医薬的に許容しうる塩若しくはエステル、又は請求項28〜30のずれか1項に記載の組成物を投与する工程を含む方法。
【請求項33】
HCVに感染しているか又は感染しているリスクがある哺乳動物におけるHCV感染症の治療方法であって、前記哺乳動物に、治療的に有効な量の、請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容しうる塩若しくはエステルと、少なくとも1種の他の抗ウイルス薬との組合せを投与する工程を含む方法。
【請求項34】
HCVに感染しているか又は感染しているリスクがある哺乳動物におけるHCV感染症の治療のための、請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容しうる塩若しくはエステルの使用。
【請求項35】
HCVに感染しているか又は感染しているリスクがある哺乳動物におけるHCV感染症の治療用薬物の製造のための、請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容しうる塩若しくはエステルの使用。
【請求項36】
HCV感染症を治療するために有効な組成物と、該組成物を用いてHCVによる感染を治療できることを示すラベルを含む包装材料とを含む製品であって、前記組成物が、請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容しうる塩若しくはエステルを含む製品。
【請求項37】
HCVの複製を阻害する方法であって、前記ウイルスを、HCVの複製が阻害される条件下で、有効量の請求項1〜27のずれか1項に記載の化合物、又はその塩若しくはエステルにさらす工程を含む方法。
【請求項38】
HIVの複製を阻害するための、請求項1〜39のずれか1項に記載の化合物、又はその塩若しくはエステルの使用。

【公表番号】特表2011−506491(P2011−506491A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538287(P2010−538287)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【国際出願番号】PCT/CA2008/002107
【国際公開番号】WO2009/076747
【国際公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】