説明

ビスアシル化ヒドロキシルアミン誘導体

本発明は、特定のビスアシル化ヒドロキシルアミン誘導体化合物、そのような化合物を含む医薬組成物およびキット、ならびにそのような化合物または医薬組成物を使用する方法を提供する。特に、本発明は、そのような化合物または医薬組成物を、疾患または状態の発病および/または発症を処置し、防止し、または遅延させるために使用する方法を提供する。いくつかの態様において、疾患または状態は、心血管疾患、虚血、再灌流傷害、癌性疾患、肺高血圧症およびニトロキシル療法に応答する状態から選択される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

式中:
Lは、結合、−SO−または−O−であり;
Yは、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはベンジルであり、ここで前記アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびベンジルは、独立してWから選択された1つまたは2つ以上の置換基で置換されており;
Wは、ハロ、−CN、−NO、−COR、−COOR、−CONR、−CH(C(O)R、−SOまたは−COXであり、ここでXはハロであり、RおよびRは、独立してアルキルもしくはアリールであるか、またはRおよびRは一緒になって、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキルを形成し、ここで前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;
およびRは、独立して水素、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、−NR、−N(OR)R、−NRC(O)Rまたは−O−ヘテロシクロアルキルであり、ここで前記アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、−N(OR)R、−NRC(O)Rおよび−O−ヘテロシクロアルキルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;また
およびRは、独立してアルキルまたはアリールであり、ここで前記アルキルおよびアリールは、非置換であるかまたは1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており、
ただし、Lが−SO−であり、Rがフェニルまたはアルキルであり、Yが、Wから選択された1つの置換基で置換されているフェニルである場合には、Wは4−クロロまたは4−ニトロではなく;また
ただし、Lが−SO−であり、Rがアルキルであり、Yが、独立してWから選択された2つまたは3つの置換基で置換されているフェニルである場合には、置換基の2つは3−ニトロおよび5−ニトロではない、
で表される化合物、またはその薬学的に許容し得る塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項2】
Lが−SO−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが、独立してWから選択された1つまたは2つ以上の置換基で置換されているアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Yが、独立してWから選択された1つ、2つまたは3つの置換基で置換されているアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Yが、独立してWから選択された1つまたは2つ以上の置換基で置換されているフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Yがヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、または独立してWから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Yがベンジルであり、前記ベンジルが、独立してWから選択された1つまたは2つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Wがハロ、−SOまたは−NOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Wがクロロ、ブロモ、フルオロまたは−NOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが、独立してアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、フェニルまたはベンジルオキシであり、ここで前記アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、フェニルおよびベンジルオキシが、非置換であるか、または独立してハロ、アルキル、ニトロ、アルキルスルホニルおよびトリハロメチルから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
が、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、フェニルまたはベンジルオキシであり、ここで前記アルキルが、非置換であるか、または1つもしくは2つ以上のハロで置換されており、前記ヘテロシクロアルキルが、非置換であるか、またはアルキルで置換されており;また
がアルキルまたはアリールである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
およびRが独立してC〜Cアルキルであり、前記アルキルが、非置換であるか、または1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
およびRが独立してC〜Cアルキルであり、前記アルキルが、非置換であるか、または独立してアルコキシ、ヘテロアリールおよび−C(O)OR11から選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Yがアルキルであり、ここで前記アルキルが、独立してWから選択された1つまたは2つ以上の置換基で置換されている、請求項2に記載の化合物。
【請求項15】
Yがアルキルであり、ここで前記アルキルが1つまたは2つ以上のハロで置換されている、請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
およびRが、独立してアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、フェニル、ベンジルまたはベンジルオキシであり、ここで前記アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、フェニル、ベンジルおよびベンジルオキシが、非置換であるか、または独立してハロ、アルキル、ニトロ、アルキルスルホニル、トリハロメチル、フェニル、−C(O)OR11、−C(O)R13、−OC(O)R13、−NR1112、−NR11C(O)OR13および−OR11から選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項12に記載の化合物。
【請求項17】
がアルキルまたはアルコキシであり;また
がアルキルまたはフェニルであり、ここで前記フェニルが、非置換であるか、または独立してハロ、ニトロ、アルキルスルホニルおよびトリハロメチルから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されている、請求項12に記載の化合物。
【請求項18】
化合物が以下:
N−(4−ブロモベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2−ブロモベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2−クロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2,6−ジブロモベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2,6−ジフルオロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2−ニトロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−アセトアミド、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−ベンズアミド、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−ベンジル−カルバメート、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−ジクロロアセトアミド、
N−(2,5−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−トリメチルアセトアミド、
N−(2−ニトロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−トリメチルアセトアミド、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−トリメチルアセトアミド、
N−(2−ブロモベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−tert−ブチル−カルバメート、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−tert−ブチル−カルバメート、
N−(2,6−ジブロモベンゼンスルホニル)−N−アセチルオキシ−tert−ブチル−カルバメート、
N−(2,6−ジクロロベンゼンスルホニル)−N−4−ニトロベンゾイルオキシ)−tert−ブチル−カルバメート、
tert−ブチル(アセチルオキシ)[(2−ブロモフェニル)スルホニル]カルバメート、
tert−ブチル(アセチルオキシ){[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}カルバメート、
tert−ブチル{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}(プロパノイルオキシ)カルバメート、
tert−ブチル[(2−メチルプロパノイル)オキシ]{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}カルバメート、
tert−ブチル[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}−カルバメート、
tert−ブチル{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}[(フェニルカルボニル)オキシ]カルバメート、
エチル(アセチルオキシ){[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}−カルバメート、
エチル(アセチルオキシ)[(2−ブロモフェニル)スルホニル]カルバメート、
ベンジル(アセチルオキシ){[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}カルバメート、
ベンジル{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}(プロパノイルオキシ)カルバメート;
N−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−4−メチル−N−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]スルホニル}−ピペラジン−1−カルボキサミド;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド2−(アセチルオキシ)ベンゾエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]1−ベンゾフラン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]1−ベンゾフラン−2−スルホンアミドアセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミドベンゾエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]3−ブロモチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]3−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−クロロベンゼン)スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル][2−クロロ−5−(ジメチルカルバモイル)ベンゼン]スルホンアミドアセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−クロロベンゼン)スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド2−フェニルアセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド2−メチル−2−フェニルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド1−フェニルシクロペンタン−1−カルボキシレート;
2−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド1−tert−ブチルピロリジン−1,2−ジカルボキシレート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]アセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド1−アセチルピロリジン−2−カルボキシレート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド(2S)−2−フェニルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド(2R)−2−フェニルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](3−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](3−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]ピリジン−3−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]ピリジン−3−スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド(2S)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}−4−メチルペンタノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}プロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド(2S)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}プロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド2−{[(tertブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}アセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド(2S)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}−3−メチルブタノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル][(4−クロロフェニル)メタン]スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミドN,N−ジメチルカルバメート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミドN,N−ジメチルカルバメート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミドモルホリン−4−カルボキシレート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド4−アセチルピペラジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチルN−{[シクロヘキシル(メチル)カルバモイル]オキシ}−N−[(2−メタンスルホニルベンゼン)スルホニル]カルバメート;
1−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド4−tert−ブチルピペラジン−1,4−ジカルボキシレート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミドN−(2−メトキシエチル)カルバメート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミドN,Nジエチルカルバメート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミドN−メトキシ−N−メチルカルバメート;
tert−ブチルN−[(2−メタンスルホニルベンゼン)スルホニル]−N−{[メチル(ピリジン−3−イルメチル)カルバモイル]オキシ}カルバメート;
tert−ブチル2−{[2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル][({N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド}オキシ)カルボニル]アミノ}アセテート;
4−{[({N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−メタンスルホニルベンゼン)スルホンアミド}オキシ)−カルボニル]オキシ}オキサン;
4−{[({N−[(tert−ブトキシ)カルボニル](2−ブロモベンゼン)スルホンアミド}オキシ)カルボニル]オキシ}オキサン;
1−({[(tert−ブトキシ)カルボニル][(メトキシカルボニル)オキシ]アミノ}スルホニル)−2−メタンスルホニルベンゼン;
1−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]({[(2−メトキシエトキシ)カルボニル]オキシ})アミノ}スルホニル)−2−メタンスルホニルベンゼン;
1−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]({[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]カルボニル}オキシ)アミノ}−スルホニル)−2−メタンスルホニルベンゼン;
1−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]({[(1,3−ジエトキシプロパン−2−イル)オキシ]カルボニル}オキシ)アミノ}−スルホニル)−2−メタンスルホニルベンゼン;
tert−ブチル(アセチルオキシ)[(3−ブロモチオフェン−2−イル)スルホニル]カルバメート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]1−ベンゾフラン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]1−ベンゾフラン−2−スルホンアミドアセテート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]3−ブロモチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]3−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]ピリジン−3−スルホンアミド2,2−ジメチルプロパノエート;
N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]ピリジン−3−スルホンアミド2−メチルプロパノエート;
から選択された請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項19】
式(II)
【化2】

式中:
Wは、ハロ、−OH、−CN、−NO、−COR、−COOR、−CONR、−CH(C(O)Rまたは−COXであり、ここでXはハロであり、R、RおよびRは独立してアルキルもしくはアリールであり、またはRおよびRは、一緒になってシクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキルを形成し、ここで前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、非置換であるか、または1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;
およびRは、独立して水素、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシまたは−NRであり、ここで前記アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシおよびベンジルオキシは、非置換であるか、または独立してハロ、アルキル、ニトロ、アルキルスルホニルおよびトリハロメチルから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;
およびRは、独立してアルキルまたはアリールであり;
ただし、RおよびRが各々フェニルである場合には、Wは−CNではなく;また
ただし、Rがフェニルエチルであり、Rがメチルである場合には、Wはクロロではない、
で表される化合物、またはその薬学的に許容し得る塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項20】
式(Ia)
【化3】

式中:
Lは、結合、−SO−または−O−であり;
Yはヘテロアリールであり、ここで前記ヘテロアリールは、非置換であるか、または独立してWから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;
Wは、ハロ、−CN、−NO、−COR、−COOR、−CONR、−CH(C(O)R、−SOまたは−COXであり、ここでXはハロであり、RおよびRは、独立してアルキルもしくはアリールであるか、またはRおよびRは一緒になって、シクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキルを形成し、ここで前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、非置換であるかまたは1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;
およびRは、独立して水素、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシまたは−NRであり、ここで前記アルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ベンジル、アルコキシ、アリールオキシおよびベンジルオキシは、非置換であるか、または独立してハロ、アルキル、ニトロ、アルキルスルホニルおよびトリハロメチルから選択された1つもしくは2つ以上の置換基で置換されており;また
およびRは、独立してアルキルまたはアリールである、
で表される化合物、またはその薬学的に許容し得る塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項21】
以下のもの:
請求項1に記載の化合物;および
薬学的に許容し得る賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項22】
心血管疾患、虚血、再灌流傷害、癌性疾患、肺高血圧症およびニトロキシル療法に応答する状態から選択された疾患または状態を処置する方法であって、請求項1に記載の化合物を、それを必要としている対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項23】
疾患または状態が心血管疾患である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
心血管疾患が心不全である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
心不全がうっ血性心不全である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
心不全が急性うっ血性心不全である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
心不全が急性非代償性心不全である、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
疾患または状態が虚血または再灌流傷害である、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
疾患または状態が癌性疾患である、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
疾患または状態が乳癌、膵臓癌、前立腺癌または結腸直腸癌である、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
in vivoでのニトロキシルレベルを変調させる方法であって、請求項1に記載の化合物を、それを必要としている対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項32】
以下のもの:
請求項1に記載の化合物;および
ニトロキシル療法に応答する状態を処置するための使用説明書
を含む、キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−512961(P2013−512961A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543211(P2012−543211)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/059331
【国際公開番号】WO2011/071947
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(301059640)ジョンズ ホプキンス ユニバーシティ (34)
【出願人】(510082400)カルディオキル ファーマシューティカルズ,インク. (5)
【Fターム(参考)】