説明

不揮発性メモリセルをプログラミングするための改良システム

デュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)は複数のビット線を有している。第1ビット線(201)はアレイ(40)内のメモリセルの列内の複数のメモリセル(38)のそれぞれにソース領域を形成する。第2ビット線(202)は列内の複数のメモリセル(38)のそれぞれにドレイン領域を形成する。第1ビット線(201)と第2ビット線(202)間には、逆の導電性のチャネル領域(50)が設けられており、それぞれと接合を形成している。選択ワード線(211)がチャネル領域(50)の上部に設けられており、また、同じ行内の複数のメモリセル(48)のそれぞれの上部にゲート(60)を形成している。複数の非選択ワード線(210、212)はそれぞれ選択ワード線(211)に並列であり、またそれぞれが複数のメモリセル(49)から選択されたメモリセル以外の列内の複数のメモリセル(48)の1つの上部にゲート(60)を形成している。ワード線制御回路(46)は選択ワード線(211)に正のプログラミング電圧(220)を印加し、また同時にビット線制御回路(44)はドレインビット線(202)に正のドレイン電圧を印加し、正のドレイン電圧よりも小さい正のソース電圧をソースビット線(201)に印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にフラッシュメモリセルデバイスに関し、より詳細には、デュアルビット誘電体メモリセル構造をプログラミングする間に短チャネルのリーク電流を低減するためのプレチャージシステムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のフローティングゲートフラッシュメモリ型のEEPROM(電気的消去可能PROM)は、結晶性シリコン基板上に配置されたトンネル酸化物(SiO)、トンネル酸化物上に設けたポリシリコンのフローティングゲート、フローティングゲート(一般に酸化物、窒化物および酸化物のスタックである)上に設けた層間絶縁膜、および層間絶縁膜上に設けたコントロールゲートを有する垂直スタックを特徴とするメモリセルを使用している。垂直スタックの下部の基板内にはチャネル領域が存在し、このチャネル領域の両側にソース拡散部とドレイン拡散部が存在する。
【0003】
フローティングゲートフラッシュメモリセルをプログラムするには、チャネル領域からフローティングゲートへのホットエレクトロン注入を発生させて、フローティングゲート上に不揮発性の負電荷を形成させる。ホットエレクトロン注入を発生させるには、コントロールゲートに高い正電圧を印加した状態でドレイン−ソース間にバイアスを印加する。ゲート電圧によりチャネルが反転し、同時にドレイン−ソース間のバイアスにより電子がドレインに向かって加速される。加速された電子は、チャネル領域とトンネル酸化物間の3.2eVのSi−SiOエネルギー障壁を越えるのに十分な5.0〜6.0eVの運動エネルギーを獲得する。電子がドレインに向かって加速されている間に、この電子は結晶格子と衝突し、コントロールゲートの電界の影響を受けてSi―SiO界面の方に向かい、エネルギー障壁を越えるのに十分なエネルギーを獲得する。
【0004】
ひとたびプログラムが行われると、フローティングゲート上の負電荷は半導性のゲート全体に分散し(disburses)、ソース領域、ドレイン領域、チャネル領域およびコントロールゲートによって特徴づけられるFETのスレッショルド電圧を増大させる影響を及ぼす。メモリセルの「読出し」時には、メモリセルのプログラム状態または非プログラム状態は、所定のコントロールゲート電圧を印加した状態でソースとドレインの間を流れる電流の大きさを検出することで検出できる。
【0005】
より最近の誘電体メモリセル構造が開発されている。図1に、従来の誘電体メモリセル10a〜10fのアレイの断面を示す。各誘電体メモリセルは、絶縁トンネル層18、電荷捕捉誘電体層22、絶縁性の上部酸化物層24、および結晶性シリコン基板15の一番上に配置されているポリシリコンのコントロールゲート20を有する垂直スタックを特徴とする。ポリシリコンのコントロールゲート20のそれぞれは、コントロールゲート20a〜20gが全て電気的に結合されるように、全セル10a〜10f上に延在しているポリシリコンのワード線の一部をなし得る。
【0006】
基板内15には、各メモリセル10と関連しており、その垂直スタックの下部に配置されたチャネル領域12が存在する。複数のビット線拡散部26a〜26gのうちの1つのビット線拡散部は、各チャネル領域12を隣接するチャネル領域12から離間している。ビット線拡散部26は、各セル10のソース領域とドレイン領域を形成している。シリコンのチャネル領域22、トンネル酸化物12、窒化物14、上部酸化物16およびポリシリコンのコントロールゲート18を有するこの構造は、多くの場合、SONOSデバイスと呼ばれる。
【0007】
フローティングゲートデバイスと同様に、SONOSメモリセル10をプログラムするには、チャネル領域12から窒化シリコンなどの電化捕捉誘電体層22へのホットエレクトロン注入を発生させ、窒化物層22中に存在する電荷捕捉領域内に、不揮発性の負電荷を形成させる。この場合も、ホットエレクトロン注入を発生させるには、コントロールゲート20に高い正電圧を印加した状態でドレイン−ソース間にバイアスを印加する。コントロールゲート20に印加した高電圧によりチャネル領域12が反転し、同時にドレイン−ソース間のバイアスにより電子がドレイン領域に向かって加速される。加速された電子は、チャネル領域12とトンネル酸化物18間の3.2eVのSi−SiOエネルギー障壁を越えるのに十分な5.0〜6.0eVの運動エネルギーを獲得する。電子がドレインに向かって加速されている間に、この電子は結晶格子と衝突し、コントロールゲートの電界の影響を受けてSi―SiO界面の方に向かい、エネルギー障壁を越えるのに十分なエネルギーを持つ。窒化物層は捕捉領域内に注入された電子を蓄積しているものの、誘電体であるので、捕捉された電子はドレイン領域の近くにあるドレイン電荷蓄積領域内に局所化した状態で留まる。例えば、メモリセル10bのドレインビット電荷蓄積領域16bに電荷が蓄積され得る。ビット線26bはソース領域として作動し、ビット線26cはドレイン領域として作動する。ソース領域26bを接地した状態で、チャネル領域20bとドレイン領域26cに高電圧が印加され得る。
【0008】
同様に、ソース領域の近くにあるソース電荷蓄積領域にホットエレクトロンを注入するため、コントロールゲートに高い正電圧を印加した状態で、ソース−ドレイン間にバイアスが印加され得る。例えば、ソースビット電荷蓄積領域14bに電子を注入するために、ゲート20bとソース領域26bに高電圧を印加した状態で、ドレイン領域26cが接地され得る。
【0009】
このように、SONOSデバイスは、ソース電荷蓄積領域14(ソースビットと呼ばれる)と電荷蓄積領域16(ドレインビットと呼ばれる)にそれぞれ1ビットずつ、計2ビットのデータを記憶するのに用いることができる。
【0010】
蓄積領域14に蓄積されている電荷により、蓄積領域14の下にあるチャネル領域12部分のスレッショルド電圧のみが上昇し、蓄積領域16に蓄積されている電荷により、蓄積領域16の下にあるチャネル領域16部分のスレッショルド電圧のみが上昇するので、チャネル領域12の、蓄積領域14および蓄積領域16のそれぞれとの間の領域のチャネルの反転を検出することによって、ソースビットとドレインビットをそれぞれ個別に読み出すことができる。ドレインビットを「読み出す」には、ドレイン領域を接地した状態でソース領域に電圧を印加し、ゲート20にこれよりわずかに高い電圧を印加する。このようにすると、(ソース領域の電圧に対するゲート20の電圧は、チャネルを反転させる程高くはないため)ソース/チャネル接合の近くのチャネル領域12部分は反転せず、ドレイン/チャネル接合での電流から、ドレインビットのプログラム状態によって生じたスレッショルド電圧の変化を検出することができる。
【0011】
同様に、ソースビットを「読み出す」には、ソース領域を接地した状態でドレイン領域に電圧を印加し、ゲート20にこれよりわずかに高い電圧を印加する。このようにすると、ドレイン/チャネル接合の近くのチャネル領域12部分は反転せず、ソース/チャネル接合での電流から、ソースビットのプログラム状態によって生じたスレッショルド電圧の変化を検出することができる。
【0012】
代表的なフラッシュメモリアレイでは、選択セルをプログラミングする場合に、行列構成問題を引き起こす。列内の各メモリセルは、列内の他のメモリセルと共通のソースビット線とドレインビット線を共有する。このように、列内の他のセルがドレイン−ソース間にバイアスを印加する場合にソースビット線とドレインビット線間に電流をリークすると、リーク電流はこのバイアスの大きさを小さくし、このためにプログラム電荷が減り、意図せずに同じビット線を共有している非選択セルを部分的にプログラミングし、プログラミング速度を遅くし、プログラミング電流消費を増やす。メモリアレイのアプリケーションによってより小型化したメモリセル構造が要求されるので、より小型化したセル構造の短チャネル効果が、非選択セルに対するパンチスルー現象の可能性を高め、このために上述のリーク電流の問題点が悪化する。
【0013】
よって、ショートチャネル漏れ電流の不都合を解消する、デュアルビット誘電体メモリセルをプログラミングするための改良されたシステムが所望されている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1態様は、デュアルビット誘電体メモリセルのアレイを提供することにある。このアレイは、選択メモリセルと同じ列を共有している非選択メモリセルを通じて、プログラムリーク電流を低減するプログラミングシステムを備えている。
【0015】
アレイは、i)アレイ内のメモリセルの列内の複数のメモリセルの各々に対してソース領域を形成している第1の導電性半導体である第1ビット線と、ii)列内の複数のメモリセルの各々に対してドレイン領域を形成している第1の導電性半導体である第2ビット線を有している。逆の導電性半導体により第1ビット線から離間されている第2ビット線は列内の複数のメモリセルの各々に対してチャネル領域を形成している。
【0016】
アレイは更に列内の複数のメモリセルから選択された1つのメモリセルのチャネル領域に配置されている選択ワード線を備えている。選択ワード線は更に、選択メモリセルと同じアレイの行内の複数のメモリセルの各々に対してゲートを形成する。それぞれが選択ワード線に対して平行である複数の非選択ワード線の各々は、列内の複数の非選択メモリセルのうちの1つにゲートを形成する。
【0017】
アレイは更にビット線制御回路を含むアレイ制御回路、ワード線制御回路、及び基板電位制御回路を備えている。選択メモリセルのドレイン電荷捕捉領域をプログラミングする間、ワード線制御回路は正のプログラミング電圧を選択ワード線へ印加しうる。これと共に、ビット線制御回路は、i)正のドレイン電圧をドレインビット線へ印加する、及び、ii)正のドレイン電圧よりも小さい正のソース電圧をソースビット線へ印加する。
【0018】
正のソース電圧は、正のドレイン電圧の10分の1から正のドレイン電圧の10分の3の間である。あるいは、より狭い範囲で言えば、正のソース電圧は、正のドレイン電圧の10分の1から正のドレイン電圧の10分の2の間である。
【0019】
アレイは更にビット線制御回路とアース間に結合される抵抗器を有している。このようにして、ビット線制御回路はソースビット線を抵抗器へ結合し、これにより正のソース電圧は抵抗器を通じた電圧の上昇と等しくなる。
【0020】
ワード線制御回路は更に、正のプログラミング電圧を選択ワード線へ印加するとともに、負のバイアス電圧を非選択ワード線へ印加する。負のバイアス電圧は、−0.1ボルトから−2.0ボルトの間である。あるいは、更に狭い範囲で言えば、負のバイアス電圧は−0.5ボルトから−1.0ボルトの間である。
【0021】
基板電圧制御回路は選択ワード線へ正のプログラミング電圧を引火しているワード線制御回路とともに、負の基板電圧を基板へ印加しうる。負の基板電圧は−0.1ボルトから−2.0ボルト間のでありうる。あるいは、更に狭い範囲で言えば、負の基板電圧は−0.5ボルトから−1.0ボルトの間でありうる。
【0022】
本発明の第2態様は、デュアルビット誘電体メモリセルのアレイ内の選択デュアルビット誘電体メモリセルの電荷蓄積領域に電荷をプログラミングする方法を提供することにある。アレイは各セルに対してソースとドレインを形成している複数の並列ビット線を有し、また、各セルに対してゲートを形成している複数の並列ワード線を有し、その方法は、i)チャネル領域の右に配置され、チャネル領域を備えたドレイン接合を形成し第1ビット線へ、正のドレイン電圧を印加すること、ii)選択メモリセルのチャネル領域を備えたソース接合を形成する第2ビット線へ正のソース電圧を印加し、また、正のドレイン電圧を第1ビット線へ印加すること、であり、この場合、正のソース電圧は正のドレイン電圧よりも小さく、また、チャネル領域は第2ビット線の右にある。またiii)正のドレイン電圧を第1ビット線へ印加するとともに、ワード線うちの選択された1本のワード線へ正のプログラム電圧を印加すること、であり、ワード線のうちの選択された1本は選択メモリセルのゲートを形成するワード線である。
【0023】
正のソース電圧は正のドレイン電圧の10分の1から正のドレイン電圧の10分の3の間である。あるいは、更に狭い範囲で言えば、正のソース電圧は正のドレイン電圧の10分の1から正のドレイン電圧の10分の2の間である。
【0024】
方法は更に、ソースビット線とアース間に抵抗器を結合することを有している。このようにして、正のソース電圧が抵抗器を通じて電圧の上昇と等しくなる。
【0025】
方法は更に、選択ワード線へ正のプログラミング電圧を印加しているワード線制御回路とともに、非選択ワード線へ負のバイアス電圧を印加する段階を有する。負のバイアス電圧は−0.1ボルトと−2.0ボルトの間である。あるいは、狭い範囲で言えば、負のバイアス電圧は−0.5から−1.0の間である。
【0026】
方法は更に、選択ワード線へ正のプログラミング電圧を印加しているワード線制御回路とともに、負の基板電圧を基板へ印加する段階を有する。負の基板電圧は−0.1ボルトから−2.0ボルトの間である。あるいは、さらに狭い範囲で言えば、負の基板電圧は−0.5ボルトから−1.0ボルトの間である。
【0027】
本発明を、本発明のほかの実施形態およびさらに別の実施形態と共によりよく理解できるように、添付の図面を参照して下記の説明を参照する。なお、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲に記載される。
【0028】
以下に、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。図は縮尺どおりではなく、わかりやすくなるよう、一部の特徴の寸法は実際の縮尺よりも故意に強調して図示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図2に、デュアルビット誘電体メモリセルアレイ40の代表的な実施形態をブロック図形式で示す。アレイ40は、結晶性半導体基板に作製された複数のデュアルビット誘電体メモリセル48、アレイ制御回路61および電流検出回路66を備える。デュアルビット誘電体メモリセル48のアレイは、ポリシリコンのワード線210〜213の水平方向の行と、基板42内に設けたビット線拡散部200〜205とチャネル領域50が交互に並ぶ垂直方向の列とを有する行列の形に並べられている。列内の各セル48は、各セルのチャネル領域に隣接し、接合を形成している、2本のビット線を共有している。行内の各セル48は、その行の他のセル48と同じワード線210−213を共有している。
【0030】
図2とともに図3に示すように、共通のワード線211を共有しているデュアルビット誘電体メモリセルの行を表す断面図を参照する。ポリシリコンのワード線211はその行の各セル48上にコントロールゲート60を形成するための構造であることを理解されたい。ビット線拡散部200〜206が、その列の各セルのソース領域とドレイン領域とを形成するように、ビット線拡散部200〜206は、チャネル領域50とは逆の半導体の導電性を有する。このため代表的なn型MOSデバイスでは、チャネル領域50は、ホウ素等のホールドナー不純物が少量注入された結晶性シリコンなどのp型半導体であり、ビット線拡散部200〜206は、ヒ素等の電子ドナー不純物が注入された結晶性シリコンなどのn型半導体である。
【0031】
チャネル領域50の上部には、二酸化シリコンを含み得る第1絶縁バリアすなわちトンネル層54が存在する。トンネル層54の膜厚は、約50〜約150オングストロームの範囲内にあり得る。これより範囲の狭い実施形態ではトンネル層54の膜厚は約60〜約90オングストロームの範囲内にあり、さらに範囲の狭い実施形態ではトンネル層54の膜厚は約70〜約80オングストロームの範囲内にある。
【0032】
トンネル層54の上部には、ソース電荷捕捉領域すなわちソースビット62と、ドレイン電荷捕捉領域すなわちドレインビット64の両方を有する電荷捕捉層56が存在し、この電荷捕捉領域はそれぞれ非プログラム状態を表す中性電荷、またはプログラム状態を表す負電荷を蓄積する。電荷捕捉層56は、適切な電荷捕捉特性を有し、厚さが20〜100オングストロームのオーダーの窒素化合物を含み得る。代表的な実施形態では、この窒素化合物は、Si、SiおよびSiOからなる群から選択され得る。
【0033】
電荷捕捉層56の上部には、上部誘電体層58が存在する。上部誘電体層58は、二酸化シリコンか、あるいは二酸化シリコンの誘電率よりも高い誘電率の材料(例えばHigh−k材料)であり得る。好ましい実施形態では、このHigh−k材料は、Al、HfSi、HfO、ZrOおよびZrSiからなる材料の群、および同程度に高い誘電率を有する他の材料から選択され得る。上部誘電体層58が二酸化シリコンの場合、層58の膜厚は60〜100オングストロームのオーダーであり得る。別の実施形態では、上部誘電体層58がHigh−k材料の場合、その電気的膜厚は60〜100オングストロームのオーダーであり得る一方、その物理的膜厚は約70〜130オングストロームの範囲内であり得る。これより範囲の狭い実施形態では、上部誘電体層58の膜厚は約80〜約120オングストロームの範囲内であり、さらに範囲の狭い実施形態では上部誘電体層58の膜厚は約90〜約100オングストロームの範囲内である。
【0034】
上部誘電体層58の上部には、行内の各セル上にゲート60を形成しているワード線211が存在する。代表的な実施形態では、ゲート60は、4,000オングストロームのオーダーの膜厚のポリシリコンを含みうる。ワード線211はワード線制御回路46に結合されている。
【0035】
アレイ制御回路61は、ワード線制御回路46、ビット線制御回路44、基板電位制御回路45、分圧器回路64、正の動作電源(Vc)への結合70、負の動作電源(−Vc)への結合71、およびアース68への結合を有する。アレイ制御回路は、作動時に、各ワード線210〜213、各ビット線200〜206、及び基板42を、分圧器64が供給する電圧またはアースに選択的に結合するように作動する(あるいは、アレイ40のその他の構造との電気的相互作用のみによって電位が生じるように、ワード線210〜213またはビット線200〜206を、全電圧源とアースから分離する)。この結合は、アレイ40内の各ソース電荷捕捉領域62および各ドレイン電荷捕捉領域64の消去、選択的プログラム、および選択的読出しができるように行われる。アレイ制御回路は、選択したビット線を電流センサ66に結合するようにも作動し、これによって、その選択ビット線がソースまたはドレインのいずれかとなるセルの列内の選択したソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64のプログラム状態を示す選択ビット線の電流を測定できる。
【0036】
電流センサ66には、ビット線制御回路44によって電流センサ66に結合されている選択ビット線の電流を検出する公知の回路を使用することができる。下記に詳細に記載するように、ソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64のうちから選択したほうを読出すため、アレイ制御回路61によって適切な(applicable)ワード線およびビット線に適切な電位を結合したときに、検出された電流は、選択した電荷捕捉領域のプログラム状態を表している。
【0037】
アレイ制御回路
図2および図3と共に図4aを簡単に参照すると、アレイ制御回路61は3つの状態で作動し、この3つとは、メモリセル48から選択した1つのメモリセルのソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64に電荷が選択的に記憶されているプログラム状態76、メモリセル48から選択した1つのメモリセルのソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域62から蓄積電荷を検出して、この電荷捕捉領域に記憶されていたデータを再現する読出し状態78、プログラム状態76での再プログラムの前に1つ以上のメモリセル48の電荷捕捉領域62、64に蓄積されている電荷を消去する消去状態78である。
【0038】
プログラム状態
プログラム状態76では、ホットエレクトロン注入法を使用してドレイン電荷捕捉領域64に電子を注入してドレイン電荷捕捉領域64がプログラムされる。より詳細には、アレイ制御回路61は、ビット線200〜206、ワード線210〜213、及び基板42を異なる電位(例えば、分圧器64およびアース68が供給する電位)に結合して、コントロールゲート60に高電圧を印加した状態でソース−ドレイン間に高いバイアスを印加する。例えば、選択セル48から選択した1つの選択セルを参照すると(選択セル49など)、これを行うため、ビット線制御回路44は、ビット線201(選択セル49のソース領域を表している)をアース68に結合し、ビット線202(選択セル49のドレイン領域を表している)を分圧器64からの約5ボルトのプログラム電圧に結合し得る。
【0039】
これと同時に、ワード線制御回路46(図5のテーブルに従い作動する)は、ワード線211(コントロールゲート60を表している)を分圧器64からの約10ボルトの選択ワード線プログラム電圧220に結合する。また、非選択ワード線(選択ワード線221以外のワード線)を小さな負のバイアス電圧221に結合し、選択メモリセル48bと同じ列を共有する非選択メモリセルを通るパンチスルーリーク電流を防ぐ。コントロールゲート60に印加した電圧によって、チャネル領域50bが反転し、同時にソース−ドレイン間に印加した高いバイアスによって、ソース領域201から電子が引き抜かれて、ドレイン領域202に向かってチャネル領域50bに加速される。
【0040】
電子が得た4.5eV〜5eVの運動エネルギーは、チャネル領域52b/トンネル層54bの界面のエネルギー障壁3.1eV〜3.5eVを越えるのに十分であり、電子がドレイン領域52cに向かって加速されている間に、コントロールゲート60bに印加した高電圧のため生じた電界によって、電子がドレイン電荷捕捉領域64に移動される。界面を越えてドレイン電荷捕捉領域64bに移動した電子は、電荷捕捉層56b内に捕捉された状態で残り、これを後で読出すことができる。
【0041】
同様に、ソース電荷捕捉領域62は、ソース電荷捕捉領域62に電子を注入してプログラムされる。より詳細には、アレイ制御回路62は、ビット線200〜206、ワード線210〜213、及び基板42を異なる電位(例えば、分圧器64およびアース68が供給する電位)に結合して、コントロールゲート60に高電圧を印加した状態でドレイン−ソース間に高いバイアスを印加する。例えば、選択セル49を再度参照すると、これを行うため、ビット線制御回路44は、ビット線202(選択セル49のドレイン領域を表している)をアース68に結合し、ビット線201(選択セル49のソース領域を表している)を分圧器64からの約5ボルトのプログラム電圧に結合し得る。これと同時に、ワード線制御回路46は、選択ワード線211(コントロールゲート60を表している)を分圧器64からの約10ボルトの選択ワード線プログラム電圧に結合する。また、非選択ワード線(選択ワード線211以外のワード線)を小さな負のバイアス電圧に結合し、選択メモリセル49と同じ列を共有する非選択メモリセルを通るパンチスルーリーク電流を防ぐ。コントロールゲート60に印加した電圧によって、チャネル領域50bが反転し、同時にソース−ドレイン間に印加した高いバイアスによって、ドレイン領域202から電子が引き抜かれて、ソース領域201に向かってチャネル領域50bに加速される。
【0042】
この場合も、電子が得た4.5eV〜5eVの運動エネルギーは、チャネル領域50b/トンネル層54bの界面のエネルギー障壁3.1eV〜3.5eVを越えるのに十分であり、電子がソース領域201に向かって加速されている間に、コントロールゲート60bに印加した高電圧のため生じた電界によって、電子がソース電荷捕捉領域62bに移動される。
【0043】
上述しているように、列内の他の非選択セル(同じビット線201、202を共有するセル)が、プログラミング中に電流をリークする場合、リーク電流によりプログラミングのバイアスの大きさが小さくなり、プログラミングバイアスの大きさの正確度が低減し、意図とせずに非選択セルを部分的にプログラミングし、プログラミング速度を遅くし、プログラミング電流を増やす。
【0044】
図6を参照すると、プログラミングシステムの3つの実施形態が表されている。各実施形態は選択セル49を備えた列を共有する非選択セル48により、リーク電流を低減する。図6の表がドレイン電荷蓄積領域64(図3)をプログラミングする3つの実施形態を表しているが、ソースビット線とドレインビット線の参照番号を交換することによって、ソース電荷蓄積領域62をプログラミングする同じシステムにも利用されうることが分かる。
【0045】
第1実施形態101はプログラミング中にソースビット線に小さい正のソースプログラミング電圧を印加した状態を表す。より詳細には、選択セル49を再度参照すると、ビット線制御回路44は、ビット線201(選択セル49のソース領域を表す)を分圧器からの小さな正のソースプログラミングバイアスに結合し、また、ビット線202(選択セル49のドレイン領域を表す)を分圧器64からの約5ボルトのプログラム電圧に結合する。基板42はアース68に結合されている。同時に、ワード線制御回路46は選択ワード線211(コントロールゲート60を表す)を分圧器64からの約10ボルトの選択ワード線プログラム電圧に結合し、また、非選択ワード線(選択ワード線211以外のワード線)を小さい負のバイアス電圧に結合しうる。
【0046】
小さい正のソースプログラミングバイアスはドレイン領域に結合しているプログラミング電圧より小さい。より詳細には、正のソースプログラミング電圧は、ドレイン領域に印加されるプログラミング電圧の10分の1からドレイン領域に印加されるプログラミング電圧の10分の2の範囲内である。
【0047】
図2と共に図7を手短に参照すると、ソース領域を分圧器64からの小さい正のプログラミングバイアスへ結合するビット線制御回路の他の態様として、ビット線制御回路44はアース68とビット線201(ソース領域を表す)間を結合する抵抗器105を備えうる。このようにすると、ソース領域201の正電位が抵抗器105を介した電圧の上昇と等しい状態において、ソース領域201とアース68間をプログラミング電流が流れるとき、この抵抗器は分圧器として作動する。
【0048】
図2及び図3と共に図6を再度参照すると、第2実施形態はプログラミング中に基板42へ小さい基板プログラミングバイアスを印加した状態の基板制御回路45を表す。より詳細には、選択セル49を再度参照すると、ビット線制御回路44はビット線201(選択セル49のソース領域を表す)をアース68に結合し、ビット線202(選択セル49のドレイン領域を表す)を分圧器64からの約5ボルトのプログラミング電圧に結合する。同時に、基板制御回路45は、基板42を小さい基板プログラミングバイアスに結合する。ワード線制御回路46は選択ワード線211(コントロールゲート60を表す)を分圧器64からの約10ボルトの選択ワード線プログラミング電圧に結合し、また非選択ワード線(選択ワード線211以外のワード線)を小さい負のバイアス電圧に結合する。
【0049】
小さい、基板のプログラミング電圧は−0.1ボルトから−2.0ボルト間の負電圧でありうる。より狭い範囲で言えば、小さい、基板のプログラミング電圧は−0.5ボルトから−1.0ボルトの間でありうる。
【0050】
第3の実施形態は、第1実施形態と第2実施形態の両方を組み合わせたものを表し、これにより、a)基板制御回路45が小さい、基板プログラミング電圧をプログラミング中に基板42に印加するとともに、ビット線制御回路44がビット線201(選択セル49のソース領域を表す)をプログラミング中に分圧器からの小さい正のソースプログラミングバイアスに結合する。基板のプログラミングバイアスと小さい正のソースプログラミングバイアスは両方、第1及び第2の実施形態について議論している範囲内でありうる。更に、図7に示す回路は、正のソースプログラミングバイアスを印加するためにも利用されうる。
【0051】
消去状態
消去状態74では、アレイ制御回路は、複数のセルのソース電荷捕捉領域62とドレイン電荷捕捉領域64が、ホットホール注入法を使用するか、あるいはトンネル電流によって電荷捕捉層56からゲート60あるいは基板に電子を移動させて消去されるように、適切なビット線200〜206およびワード線72を適切な電位に結合し得うる。いずれの技術も当業界において公知である。
【0052】
読出し状態
読出し状態78では、ソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64のうちの選択した領域に捕捉された電子(例えばプログラム状態を表す陰電荷)が存在するかどうかが検出される。ソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64内に電子が捕捉されていると、その電荷捕捉領域の下部のチャネル領域50内に蓄積が生じる(effect accumulation)ことを理解されたい。このように、ソース電荷捕捉領域62またはドレイン電荷捕捉領域64のいずれかに電子が捕捉されていると、コントロールゲート60、ソース領域として機能しているビット線拡散部200〜206、およびドレイン領域として機能しているビット線拡散部200〜206によって特徴づけられる電界効果トランジスタ(field effect transistor:FET)のスレッショルド電圧が影響を受ける。このため、デュアルビットメモリセル48の各ビットを「読出す」ことができ、より詳細には、ソース電荷捕捉領域62およびドレイン電荷捕捉領域64のそれぞれに蓄積されている電子の存在は、FETの動作によって検出することができる。
【0053】
より詳細には、ソース電荷捕捉領域62に蓄積されている電子の存在は、ソース領域として機能しているビット線201をアース68に結合した状態で、コントロールゲート60に正電圧を印加し、ドレイン領域として機能しているビット線202にこれより低い正電圧を印加することで検出することができる。次に、ソース領域として機能しているビット線201において、あるいはドレイン領域として機能しているビット線202において電流を測定する。測定に用いた電圧とスレショルドが適切であり、(また、選択セル49と同じ行に存在する隣接するメモリセル48からの電流のリークがなく、選択セル49と同じ列に存在する隣接するメモリセル48が形成する電流のリークもないと仮定すると、)ソース電荷捕捉領域62内に電子が捕捉されている場合、ドレイン領域を構成しているビット線202で電流が測定されない。あるいは、ソース電荷捕捉領域62が中性に帯電している(捕捉されている電子が存在しないなど)場合、ドレイン領域として機能しているビット線へ測定可能な電流が流れる。同様に、ドレイン電荷捕捉領域64に電子が蓄積されているかどうかは、ソース領域として機能するビット線とドレイン領域として機能するビット線を入れ替えるだけで同じように検出できる。
【0054】
選択セルと同じ列を共有する非選択メモリセルから電流がリークしている場合、読出しを正確に行えなくなる可能性があり、そのような電流のリークを防ぐために、アレイ制御回路61が非選択ワード線、及び/あるいは列のソース領域を形成しているビット線に、バイアス電圧を印加しうることを理解されたい。
【0055】
図5の表は本発明に係る選択メモリの読出しをするためにバイアス電圧を印加する、ワード線制御回路46の代表的な動作を表す。図3と共に図5を参照すると、選択メモリセル49のソース電荷捕捉領域62から読出しをする場合、ワード線制御回路46は分圧器64からの10ボルトのオーダーで、選択ワード線211を正の読出し電圧94へ結合し、選択セルと同じ列を共有するメモリセルを通るパンチスルーリーク電流を防ぐために、非選択ワード線(選択ワード線以外の全ワード線)を分圧器64から読出し電圧96へ結合する。読出しバイアス電圧は負電圧でありうる。より詳細には、読出しバイアス電圧96は−0.1ボルトから−2.0ボルト間の負電圧であり、更に狭い範囲で言えば、−0.1ボルトから−0.5ボルト間であり、更に一層狭い範囲で言えば、−0.1ボルトから−0.2ボルトの間である。
【0056】
図8の表は本発明に係る選択メモリセルの読出しをするためにビット線へ電圧を印加する、ビット線制御回路44の代表的な動作を表す。図2と共に図8の実施形態79を参照すると、選択メモリセル49などの選択メモリセルのソース電荷捕捉領域の読出しをする場合、ビット線制御回路44は、ビット線201(選択セル49のソース領域を表す)を分圧器64からのソース電圧に結合し、また、ビット線202(選択セル49のドレイン領域を表す)を分圧器64からの正のドレイン電圧と電流検出回路66の両方へ結合する。ドレイン電圧は、選択ワード線90に印加される読出し電圧94以下である。ソース電圧はアースでありうる、あるいは選択セル49と同じ列を共有している非選択メモリセル48を通るパンチスルーリーク電流を低減するために、0.0ボルトから1.0ボルト間の小さい正電圧でありうる。
【0057】
選択セルと同じ行内の隣接するメモリセルから電流がリークしている場合、読出しを正確に行えなくなる可能性があることを考慮すると、ビット線制御回路44は、そのような電流のリークを防ぐために、小さな正の電圧でドレインビット線の右隣のビット線(例えばビット線203)をリチャージしうる。
【0058】
別の態様では、図8の80を参照すると、ビット線制御回路44は、その電位がフロートとなり、ビット線203の両側のチャネル領域50とのそれぞれの接合のみによって生じるように、ビット線203を分離する。また、ビット線制御回路44は、コントロールゲート60に電圧に対して中性のバイアスを有し、かつ、ソースビット線201の電圧に対して正のバイアスを有するように、203の右隣のビット線(例えば204)を分圧器64からのプレチャージ電圧に結合しうる。
【0059】
以上まとめると、デュアルビット誘電体メモリセルの電荷捕捉領域をプログラミングするための本発明の方法は、選択メモリセルと同じ列を共有している他のメモリセルを通して、リークが低減するために、少量のプログラミング電流を用いて、より高速でより正確なプログラミングを提供する。特定の好ましい実施形態を用いて本発明を図示し記載したが、当業者は、本明細書を読みかつ理解すれば、本発明の均等物および変形例を想到し得ることが明らかである。例えば、セルのアレイを、シリコン基板に形成した実質的に平坦な構造として例示したが、本発明の教示は、平坦なフィンに形成された構造と、適切な半導体基板に形成できるその他の誘電体メモリセル構造の両方に適用可能であり、この例には、例えば、バルクシリコン半導体基板、シリコンオンインシュレータ(silicon-on-insulator:SOI)半導体基板、シリコンオンサファイア(silicon-on-sapphire:SOS)半導体基板、および当業界において公知の他の材料に形成した半導体基板があることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】従来技術において公知の誘電体メモリセルアレイの模式断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る誘電体メモリセルアレイの概略ブロック図。
【図3】図2の誘電体メモリセルアレイの模式断面図。
【図4】アレイ制御回路の代表的な動作を表す状態機械図。
【図5】本発明に係るワード線制御回路の代表的な動作を示す表。
【図6】本発明に係る誘電体メモリセルアレイをプログラミングするアレイ制御回路の代表的な動作を示す表。
【図7】本発明の一実施形態に係るソース領域の正電位プログラミングバイアスを実装するための回路を表す回路図。
【図8】本発明に係る誘電体メモリセルアレイを詠み出すアレイ制御回路の代表的な動作を示す表。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)であって、前記アレイは、
前記アレイ(40)内のメモリセルの列内の複数のメモリセル(38)の各々に対してソース領域を形成している第1の導電性半導体である第1ビット線(201)と、
前記列内の複数のメモリセル(48)の各々に対してチャネル領域(50)を形成している、逆の導電性半導体により前記第1ビット線(201)から離間されており、前記列内の複数のメモリセル(48)の各々に対してドレイン領域を形成している前記第1の導電性半導体である第2ビット線(202)と、
前記列内の複数のメモリセル(49)から選択された1つのメモリセルの前記チャネル領域(50)上に配置されており、かつ、前記選択メモリセル(49)と同じ前記アレイの行内の複数のメモリセル(48)の各々に対してゲート(60)を形成している選択ワード線(211)と、
それぞれが前記選択ワード線(211)に並列であり、それぞれが前記複数のメモリセル(49)から選択されたメモリセル以外の前記列内の前記複数のメモリセル(48)のうちの1つの上にゲート(60)を形成している複数の非選択ワード線(210、212)と、
前記選択ワード線(211)へ正のプログラミング電圧(220)を印加するためのワード線制御回路(46)と、
前記選択ワード線(211)へ前記正のプログラミング電圧(220)を印加しているワード線制御回路(46)とともに印加するためのビット線制御回路(44)と、
前記ドレインビット線(202)への正のドレイン電圧と、
前記正のドレイン電圧よりも小さい、前記ソースビット線(201)への正のソース電圧と、を有しているデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項2】
前記ビット線制御回路(44)とアース(68)の間に結合されている抵抗器(105)を更に有しており、前記ビット線制御回路(44)が前記抵抗器(105)へ前記ソースビット線(201)を結合し、これにより、前記正のソース電圧が前記抵抗器(105)を通して前記電圧の上昇と等しくなる、請求項1記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項3】
前記ワード線制御回路が更に、
前記ワード線(211)へ正のプログラミング電圧を印加している前記ワード線制御回路(46)と共に、前記非選択ワード線(210、212)へ負のバイアス電圧を印加する、請求項1記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項4】
前記負のバイアス電圧が−0.1ボルトから−2.0ボルトの間である、請求項3記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項5】
前記負のバイアス電圧が、−0.5ボルトから−1.0ボルトの間である、請求項4記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項6】
前記ワード線(211)へ正のプログラミング電圧を印加している前記ワード線制御回路(46)と共に、基板(42)へ負の基板電圧を印加するための基板電圧制御回路(45)を更に有している、請求項1記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項7】
前記負の基板電圧が−0.1ボルトから−2.0ボルトの間である、請求項6記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項8】
前記負の基板電圧が−0.5ボルトから−1.0ボルトの間である、請求項7記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項9】
前記正のソース電圧が、前記正のドレイン電圧の10分の1から前記ドレイン電圧の10分の3の間である、請求項1記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。
【請求項10】
前記正のソース電圧が、正のドレイン電圧の10分の1から前記正のドレイン電圧の10分の2の間である、請求項9記載のデュアルビット誘電体メモリセル(48)のアレイ(40)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2006−508490(P2006−508490A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−557105(P2004−557105)
【出願日】平成15年7月24日(2003.7.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/023085
【国際公開番号】WO2004/051667
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(591016172)アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド (439)
【氏名又は名称原語表記】ADVANCED MICRO DEVICES INCORPORATED
【Fターム(参考)】