説明

位置検出装置、位置検出方法、マイケルソン干渉計、およびフーリエ変換分光分析装置

【課題】簡素な構成からなる位置検出装置を得る。
【解決手段】所定の移動方向(矢印AR)に移動する板ばね部41(被測定物)の位置を検出する位置検出装置70は、受光部72Aと、受光部72Aに対向し受光部72Aに向けて測定光80を投光する投光部71Aとを備える。受光部72Aおよび投光部71Aは、受光部72Aおよび投光部71Aの間で移動する板ばね部41の移動方向(矢印AR)に対して、測定光80が斜めに交差するように配置される。板ばね部41の移動に伴って、測定光80の一部は板ばね部41に遮られるとともに、測定光80の残部は受光部72Aに到達する。受光部72Aが受光する測定光80の残部の受光量に基づいて、板ばね部41の位置が検出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置、位置検出方法、マイケルソン干渉計、およびフーリエ変換分光分析装置に関し、特に、所定の方向に移動する被測定物の位置を検出する位置検出装置、その位置検出装置を使用する位置検出方法、その位置検出装置を備えたマイケルソン干渉計、およびそのマイケルソン干渉計を備えたフーリエ変換分光分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2001−127097号公報(特許文献1)は、平行移動する被測定物(キャピラリ)の変位を近接センサを用いて検出する発明を開示している。近接センサを使用する場合、被測定物の位置を非接触で検出できる。しかしながら、近接センサを使用する場合、被測定物は金属でなければならない。近接センサを使用して非金属からなる被測定物の位置を検出する場合、被測定物に金属片などを別途設ける必要があり、位置検出装置としての構成も複雑となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−127097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、簡素な構成からなる位置検出装置、その位置検出装置を使用する位置検出方法、その位置検出装置を備えたマイケルソン干渉計、およびそのマイケルソン干渉計を備えたフーリエ変換分光分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に基づく位置検出装置は、所定の移動方向に移動する被測定物の位置を検出する位置検出装置であって、受光部と、上記受光部に対向し、上記受光部に向けて測定光を投光する投光部と、を備え、上記受光部および上記投光部は、上記受光部および上記投光部の間で移動する上記被測定物の上記移動方向に対して上記測定光が斜めに交差するように配置され、上記被測定物の移動に伴って、上記測定光の一部は上記被測定物に遮られるとともに、上記測定光の残部は上記受光部に到達し、上記受光部が受光する上記測定光の上記残部の受光量に基づいて、上記被測定物の位置が検出される。
【0006】
本発明に基づくマイケルソン干渉計は、本発明に基づく上記の位置検出装置と、上記被測定物に取り付けられた移動鏡と、固定鏡と、光源と、上記光源が出射した光を上記固定鏡に向かう光と上記移動鏡に向かう光とに分割するとともに、上記固定鏡および上記移動鏡の各々に反射した光を合成し干渉光として出射するビームスプリッタと、上記干渉光を検出する検出器と、を備える。
【0007】
本発明に基づくフーリエ変換分光分析装置は、本発明に基づく上記のマイケルソン干渉計と、上記検出器が検出した上記干渉光のスペクトルを算出する演算部と、上記演算部によって得られた上記スペクトルを出力する出力部と、を備える。
【0008】
本発明のある局面に基づく位置検出方法は、本発明に基づく上記の位置検出装置を使用して、上記被測定物の位置を検出する。
【0009】
本発明の他の局面に基づく位置検出方法は、本発明に基づく上記の位置検出装置を使用して、上記所定の移動方向および上記所定の移動方向とは反対の方向に移動する上記被測定物の位置を検出する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡素な構成からなる位置検出装置、その位置検出装置を使用する位置検出方法、その位置検出装置を備えたマイケルソン干渉計、およびそのマイケルソン干渉計を備えたフーリエ変換分光分析装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態1におけるフーリエ変換分光分析装置の構成を模式的に示す図である。
【図2】実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる参照検出器の構成を示す正面図である。
【図3】(A)は、実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる参照検出器が検出した干渉光の一部の強度の経時的な変化を示す図である。(B)は、実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる参照検出器が検出した干渉光の残部の強度の経時的な変化を示す図である。
【図4】実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構、および実施の形態1における位置検出装置を示す斜視図である。
【図5】実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構が振動している様子を部分的に示す第1断面図である。
【図6】実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構が振動している様子を部分的に示す第2断面図である。
【図7】実施の形態1におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構が振動している様子を示す断面図である。
【図8】図7中のVIII−VIII線に関する矢視断面図である。
【図9】(A)は、実施の形態1における位置検出装置が、往復移動の上死点に位置する被測定物(板ばね部)の位置を検出している様子を示す断面図である。(B)は、実施の形態1における位置検出装置が、往復移動の下死点に位置する被測定物(板ばね部)の位置を検出している様子を示す断面図である。
【図10】被測定物(板ばね部)が上死点および下死点の間で往復移動する際の、被測定物の往復移動方向における変位(横軸)と受光器から出力される出力信号の大きさ(縦軸)との関係を示す図である。
【図11】時間(横軸)と往復移動する被測定物(板ばね部)から得られる出力信号の大きさ(縦軸)との関係を示す図である。
【図12】制御部が平行移動機構の駆動部を駆動周波数(横軸)で駆動させたときの機械的出力(出力信号)の大きさ(縦軸)と、制御部が平行移動機構の駆動部を所定の駆動信号で駆動させたときの駆動信号に対する機械的出力の位相(縦軸)と、を示す図である。
【図13】図12中の周波数f(共振周波数)付近の図を拡大して示す図である。
【図14】実施の形態2におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構を示す断面図である。
【図15】実施の形態2におけるマイケルソン干渉計に用いられる平行移動機構が振動する様子を示す断面図である。
【図16】実施の形態3における位置検出装置がカメラに内蔵された様子を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0013】
[実施の形態1]
(フーリエ変換分光分析装置100・マイケルソン干渉計1)
図1を参照して、本実施の形態におけるフーリエ変換分光分析装置100について説明する。フーリエ変換分光分析装置100は、マイケルソン干渉計1、演算部2、および出力部3を備えている。マイケルソン干渉計1は、分光光学系11、参照光学系21、光路補正装置31、位置検出装置70、および制御部90を含んでいる。
【0014】
(分光光学系11)
分光光学系11は、光源12、コリメート光学系13、ビームスプリッタ14、固定鏡15、移動鏡16、集光光学系17、検出器18、および平行移動機構19を有している。
【0015】
光源12は、半導体レーザ等の発光素子から構成され、赤外光等の光を出射する。光源12が出射した光は、参照光学系21(詳細は後述する)における光路合成鏡23に導入され、参照光源22(詳細は後述する)が出射した光と合成される。合成された光は光路合成鏡23から出射され、コリメート光学系13によって平行光に変換された後、ビームスプリッタ14に導入される。ビームスプリッタ14はハーフミラー等から構成される。ビームスプリッタ14に導入された光(入射光)は2光束に分割される。
【0016】
分割された光の一方は固定鏡15に照射される。固定鏡15に反射した光(反射光)は、反射前と略同一の光路を通過してビームスプリッタ14に再び照射される。分割された光の他方は移動鏡16に照射される。移動鏡16に反射した光(反射光)は、反射前と略同一の光路を通過してビームスプリッタ14に再び照射される。固定鏡15からの反射光および移動鏡16からの反射光は、ビームスプリッタ14によって合成される(重ね合わせられる)。
【0017】
ここで、分割された光の他方が移動鏡16に反射する際、移動鏡16は平行移動機構19によって平行を維持した状態で矢印AR方向に往復移動している(詳細は後述する)。移動鏡16の往復移動によって、固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光との間には、光路長の差が生じる。固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光とは、ビームスプリッタ14に合成されることによって干渉光を形成する。
【0018】
移動鏡16の位置に応じて光路長の差は連続的に変化する。光路長の差に応じて干渉光としての光の強度も連続的に変化する。光路長の差が、たとえば、コリメート光学系13からビームスプリッタ14に照射される光の波長の整数倍のとき、干渉光としての光の強度は最大となる。
【0019】
干渉光を形成した光は試料Sに照射される。試料Sを透過した光は集光光学系17に集光される。集光された光は、参照光学系21(詳細は後述する)における光路分離鏡24に導入される。検出器18は、光路分離鏡24から出射された光を干渉パターン(インターフェログラム)として検出する。この干渉パターンは、CPU(Central Processing Unit)等を含む演算部2に送られる。演算部2は、収集(サンプリング)した干渉パターンをアナログ形式からデジタル形式に変換し、変換後のデータをさらにフーリエ変換する。
【0020】
フーリエ変換によって、試料Sを透過した光(干渉光)の波数(=1/波長)毎の光の強度を示すスペクトル分布が算出される。フーリエ変換後のデータは、出力部3を通して他の機器に出力されたりディスプレイ等に表示されたりする。このスペクトル分布に基づいて、試料Sの特性(たとえば、材料、構造、または成分量)が分析される。
【0021】
(参照光学系21)
参照光学系21は、コリメート光学系13、ビームスプリッタ14、固定鏡15、移動鏡16、集光光学系17、参照光源22、光路合成鏡23、光路分離鏡24、参照検出器25、および信号処理部26を有している。コリメート光学系13、ビームスプリッタ14、固定鏡15、移動鏡16、および集光光学系17は、分光光学系11および参照光学系21の双方の構成として共通している。
【0022】
参照光源22は、半導体レーザ等の発光素子から構成され、赤色光等の光を出射する。上述のとおり、参照光源22が出射した光は光路合成鏡23に導入される。光路合成鏡23はハーフミラー等から構成される。光源12からの光は光路合成鏡23を透過する。参照光源22からの光は光路合成鏡23に反射される。
【0023】
光源12からの光および参照光源22からの光は、光路合成鏡23によって合成された状態で、光路合成鏡23から同一光路上に出射される。光路合成鏡23から出射された光は、コリメート光学系13によって平行光に変換された後、ビームスプリッタ14に導入されて2光束に分割される。
【0024】
上述のとおり、分割された光の一方は固定鏡15に照射され、反射光としてビームスプリッタ14に再び照射される。分割された光の他方は移動鏡16に照射され、反射光としてビームスプリッタ14に再び照射される。固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光とは、ビームスプリッタ14に合成されることによって干渉光を形成する。
【0025】
上述のとおり、干渉光を形成した光は試料Sに照射される。試料Sを透過した光は集光光学系17に集光される。集光された光は、参照光学系21における光路分離鏡24に導入される。光路分離鏡24はハーフミラー等から構成され、光路分離鏡24に導入された光(入射光)は2光束に分割される。
【0026】
光源12から出射され、光路合成鏡23、コリメート光学系13、ビームスプリッタ14、固定鏡15、移動鏡16、試料S、および集光光学系17を通して光路分離鏡24に導入された光は、光路分離鏡24を透過する。上述のとおり、光路分離鏡24を透過したこの光(干渉光)は、検出器18によって検出される。
【0027】
一方、参照光源22から出射され、光路合成鏡23、コリメート光学系13、ビームスプリッタ14、固定鏡15、移動鏡16、試料S、および集光光学系17を通して光路分離鏡24に導入された光は、光路分離鏡24に反射される。光路分離鏡24からの反射光(干渉光)は、4分割センサ等から構成される参照検出器25によって干渉パターンとして検出される。
【0028】
干渉光の干渉パターンは、CPU等を含む信号処理部26に送られる。信号処理部26は、収集した干渉パターンに基づいて光路分離鏡24からの反射光の強度を算出する。信号処理部26は、光路分離鏡24からの反射光の強度に基づいて、演算部2におけるサンプリングのタイミングを示す信号を生成することができる。演算部2におけるサンプリングのタイミングを示す信号は、公知の手段によって生成されることができる。
【0029】
信号処理部26は、光路分離鏡24からの反射光の強度に基づいて、2光路間における光の傾き(固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光との相対的な傾き)を算出することもできる。2光路間における光の傾きは、たとえば以下のように算出される。
【0030】
図2を参照して、4分割センサから構成される参照検出器25は、4つの受光領域E1〜E4を有している。受光領域E1〜E4は反時計回りに並んで相互に隣接している。受光領域E1〜E4によって構成される領域に、光路分離鏡24からの反射光が照射される。受光領域E1〜E4によって構成される領域の中心と、光路分離鏡24からの反射光のスポットDの中心とは略一致している。
【0031】
受光領域E1〜E4は、光路分離鏡24からそれぞれの領域に照射された反射光の強度を検出する。光路分離鏡24からの反射光の強度は、経時的に変化する位相信号として、たとえば図3(A)および図3(B)に示されるように検出される。
【0032】
図3(A)および図3(B)の各々の横軸は、時間(単位:秒)の経過を示している。図3(A)の縦軸は、受光領域E1が検出した光強度および受光領域E2が検出した光強度の和を強度A1(相対値)として示している。図3(B)の縦軸は、受光領域E3が検出した光強度および受光領域E4が検出した光強度の和を強度A2(相対値)として示している。
【0033】
図3(A)および図3(B)に示すように、強度A1と強度A2との間に、位相差Δが生じているとする。位相差Δに基づいて、2光路間での光の傾き(固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光との相対的な傾き)が算出される。受光領域E1〜E4からなる他の組み合わせ(たとえば受光領域E1,E4と受光領域E2,E3との組合せ)によって、他の位相差Δを得ることができる。上記の位相差Δとこの他の位相差Δとに基づいて、2光路間での光の傾きの方向(ベクトル)を算出することもできる。
【0034】
(光路補正装置31)
図1を再び参照して、光路補正装置31は、信号処理部26における検出結果(固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光との相対的な傾き)に基づいて、固定鏡15の姿勢(ビームスプリッタ14に対する角度)を調整する。当該調整によって、固定鏡15における反射光の光路が補正され、2光路間での光の傾きを無くす(若しくは減少させる)ことが可能となる。光路補正装置31がマイケルソン干渉計1内に設けられていることによって、干渉光をより精度の高く生成することが可能となる。
【0035】
(平行移動機構19)
図4を参照して、本実施の形態における平行移動機構19について説明する。平行移動機構19は、板ばね部41、板ばね部42、剛体43、固定体44、および駆動部45を備えている。詳細は後述されるが、板ばね部41、板ばね部42、および剛体43によって平行ばね構造40が構成されている。板ばね部41および板ばね部42は、略同一の長さを有し、平面視長方形の平板状に構成されている。各板ばね部41,42の材質はたとえばシリコンである。各板ばね部41,42は、同一方向に延在し、間隔を空けて相互に対向している。
【0036】
固定体44は、略直方体状に構成され、その材質はたとえばガラスである。固定体44は、板ばね部41の一端41a側の裏面と板ばね部42の一端42a側の表面とによって挟まれている。板ばね部41の一端41a側の裏面および固定体44の間と、板ばね部42の一端42a側の表面および固定体44の間とは、陽極接合によってそれぞれ接合されている。固定体44は、マイケルソン干渉計1(図1参照)内における他の構造機器(図示せず)に固定されている。
【0037】
剛体43は、略直方体状に構成され、その材質はたとえばガラスである。剛体43は、板ばね部41の他端41b側の裏面と板ばね部42の他端42b側の表面とによって挟まれている。板ばね部41の他端41bの裏面および剛体43の間と、板ばね部42の他端42bの表面および剛体43の間とは、陽極接合によってそれぞれ接合されている。剛体43によって、板ばね部41の他端41bと板ばね部42の他端42bとが接続される。
【0038】
上述のとおり、板ばね部41と、板ばね部42と、剛体43とによって、平行ばね構造40が構成されている。板ばね部41の一端41aと板ばね部42の一端42aとによって、平行ばね構造40の一端40aが構成されている。板ばね部41の他端41bと板ばね部42の他端42bとによって、平行ばね構造40の他端40bが構成されている。
【0039】
駆動部45はたとえば圧電素子であり、圧電材料46と、電極47,48とから構成されている。圧電材料46は、電極47と電極48との間に固定されている。圧電材料46は、たとえばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)である。電極48と板ばね部41の一端41a側の表面とが接合されている。以上のように構成される平行移動機構19において、移動鏡16は、板ばね部41の他端41b側の表面40Sに固定される。
【0040】
詳細は後述されるが、位置検出装置70は、投光器71、受光器72、および接続部73から構成される。投光器71および受光器72は、平行移動機構19の板ばね部41(被測定物)を挟んで対向配置される。
【0041】
(平行移動機構19の動作)
図5〜図7を参照して、平行移動機構19の動作について説明する。図5に示すように、駆動部45の電極47,48にたとえば正の電圧が印加されると、圧電材料46は矢印AR1方向に伸長する。圧電材料46の伸長に伴って、電極47,48も矢印AR1方向に伸びる。電極48に接合された板ばね部41は、上方向に向かって凸形状を呈するように一端41aを起点として矢印AR3方向に曲げ変形する。板ばね部41とともに平行ばね構造40を構成する板ばね部42(図示せず)も、板ばね部41と同一の形状に曲げ変形する。
【0042】
図6に示すように、駆動部45の電極47,48にたとえば負の電圧が印加されると、圧電材料46は矢印AR2方向に収縮する。圧電材料46の収縮に伴って、電極47,48も矢印AR2方向に縮む。電極48に接合された板ばね部41は、下方向に向かって凸形状を呈するように一端41aを起点として矢印AR4方向に曲げ変形する。板ばね部41とともに平行ばね構造40を構成する板ばね部42(図示せず)も、板ばね部41と同一の形状に曲げ変形する。
【0043】
図7に示すように、マイケルソン干渉計1における平行移動機構19としては、駆動部45の電極47,48に正および負の電圧を含む交流電圧が印加される。駆動部45からの動力を受けて、平行移動機構19における平行ばね構造40は、上記のような曲げ変形を繰り返す。図7において実線で示される像が、図5に対応している。図7において点線で示される像が、図6に対応している。
【0044】
平行ばね構造40の他端40b側は、自由端として振動する。平行ばね構造40の他端40b側の表面40Sおよび表面40S上に固定された移動鏡16は、平行を維持しつつ矢印AR方向に幅W1(振幅)を持って往復移動する。移動鏡16の往復移動によって、マイケルソン干渉計1は干渉光を生成することが可能となる。詳細は次述されるが、板ばね部41は、投光器71および受光器72の間で振幅D1を持って往復移動する。
【0045】
(位置検出装置70)
図8を参照して、位置検出装置70について説明する。図8は、図7中のVIII−VIII線に関する矢視断面図である。上述のとおり、板ばね部41および板ばね部42は、駆動部45(図7参照)からの動力を受けて、移動鏡16(図7参照)と同様に矢印AR方向に往復移動する。板ばね部41の位相は、移動鏡16の位相と等価である。位置検出装置70は、投光器71、受光器72、および接続部73から構成される。位置検出装置70としては、たとえばフォトインタラプタ(登録商標)が用いられ得る。
【0046】
投光器71および受光器72は、板ばね部41(被測定物)を挟んで対向するように固定配置される。板ばね部41は、投光器71および受光器72の間で往復移動する。接続部73は、支持部74を挟んで、マイケルソン干渉計1(図1参照)内における所定の構造体75に固定される。
【0047】
投光器71は投光部71Aを有する。受光器72は受光部72Aを有する。投光部71Aから、幅Wを有する測定光80が出射される。測定光80は、受光部72Aに向かって投光される。受光部72Aに到達した測定光80は、受光部72Aによって受光される。
【0048】
ここで、投光器71および受光器72は、板ばね部41の往復移動方向(矢印AR方向)に対して傾いた状態で固定されている。投光部71Aおよび受光部72Aは、測定光80が板ばね部41の往復移動方向(矢印AR方向)に対して斜めに交差するように配置される。本実施の形態においては、測定光80が板ばね部41の往復移動方向(矢印AR方向)に対して角度θだけ傾いている。
【0049】
(位置検出装置70の動作)
図9(A)および図9(B)を参照して、位置検出装置70の動作(位置検出方法)について説明する。図9(A)は、板ばね部41が矢印AR1方向に移動し、往復移動の上死点に位置している状態を示す図である。図9(B)は、板ばね部41が矢印AR2方向に移動し、往復移動の下死点に位置している状態を示す図である。図9(A)および図9(B)においては、図示上の便宜のため、支持部74および構造体75(図8参照)は図示されていない。
【0050】
図9(A)に示すように、板ばね部41が上死点に位置している際には、測定光80の一部は板ばね部41によって遮られるとともに、測定光80の残部(幅W1)が受光部72Aに到達する。受光部72Aが受光する測定光80の受光量は、板ばね部41が上死点に位置している際に最大となる。
【0051】
図9(B)に示すように、板ばね部41が下死点に位置している際にも、測定光80の一部は板ばね部41によって遮られるとともに、測定光80の残部(幅W2)が受光部72Aに到達する。幅W2は、幅W1より小さい。受光部72Aが受光する測定光80の受光量は、板ばね部41が下死点に位置している際に最小となる。
【0052】
ここで、板ばね部41が振幅D1で往復移動しているとする。振幅D1、測定光80の幅W、および、測定光80(測定光80の光束)と板ばね部41の往復移動方向(矢印AR方向)との間の角度θの間には、次の式が成立する。
0<角度θ<sin−1(幅W/振幅D1) ・・・(式)
振幅D1、幅W、および角度θが上記の式を満足するように設定されることによって、板ばね部41が上死点に位置している際に板ばね部41によって所定の量の測定光80が遮られ、かつ、板ばね部41が下死点に位置している際にも板ばね部41によって他の所定の量の測定光80が遮られることができる。
【0053】
図10は、板ばね部41が上死点Aおよび下死点Bの間で往復移動する際の、板ばね部41の往復移動方向における変位X(横軸)と、受光部72Aが測定光80の上記残部を受光することによって受光器72から出力される出力信号Vの大きさ(縦軸)との関係を示す図である。
【0054】
板ばね部41の変位Xが上死点Aにあるとき、投光部71Aから受光部72Aに向かって投光される測定光80は、最も遮られない状態となる。受光部72Aにおいて検出される測定光80(上記残部)の受光量は最大となり、受光器72からの出力信号Vの大きさは最大値Vとなる。
【0055】
板ばね部41の変位Xが下死点Bにあるとき、投光部71Aから受光部72Aに向かって投光される測定光80は、最も遮られる状態となる。受光部72Aにおいて検出される測定光80(上記残部)の受光量は最小となり、受光器72からの出力信号Vの大きさも最小値Vとなる。
【0056】
本実施の形態においては、板ばね部41は平行移動機構19を構成している。板ばね部41は、投光器71および受光器72の間で一直線方向に沿って精度高く往復移動する。上死点Aと下死点Bとの間で得られる出力信号Vの値は線形性が高くなる。
【0057】
図11に示すように、板ばね部41が一直線方向に沿って精度高く往復移動することによって、往復移動する板ばね部41から得られる出力信号Vと時間Tとの関係は、ばらつきの少ない均一な正弦波SWとして表されることとなる。
【0058】
この正弦波SWから、板ばね部41の周波数および振幅(相対値)が得られる。板ばね部41の周波数は、板ばね部41の先端に取り付けられた移動鏡16の周波数と等価である。板ばね部41の振幅は、相対値としては、移動鏡16の振幅と等価である。この正弦波SWから得られる板ばね部41の振幅の値が大きくなることは、移動鏡16の振幅が大きくなることを意味する。この正弦波SWから得られる板ばね部41の振幅の値が小さくなることは、移動鏡16の振幅も小さくなることを意味する。
【0059】
図1を再び参照して、上述のとおり、移動鏡16は平行移動機構19によって平行を維持した状態で矢印AR方向に往復移動している。位置検出装置70が板ばね部41の周波数および振幅を検出することによって、移動鏡16の周波数および振幅が等価的に算出される。
【0060】
移動鏡16の往復移動によって、固定鏡15からの反射光と移動鏡16からの反射光との間に光路長の差が生じる。当該光路長の差を利用して干渉光が形成される。干渉光を形成した光は試料Sに照射され、フーリエ変換などの所定の演算によって得られたデータに基づいて、試料Sの特性(たとえば、材料、構造、または成分量)が分析される。
【0061】
移動鏡16の変位に応じて干渉光の波長も変化する。波長のそれぞれ異なる干渉光が試料Sに照射され、フーリエ変換などの所定の演算によって、複数のデータが得られる。これらの複数のデータを積算することによって、試料Sの分析能が向上する。
【0062】
複数のデータをより短い時間で得るためには、移動鏡16を高速で往復移動させる必要がある。このため、フーリエ変換分光分析装置100に使用されるマイケルソン干渉計1は、移動鏡16を共振周波数で振動させる。移動鏡16が共振周波数で振動することによって、共振のQ(クオリティーファクタ)が一種の外乱フィルタリングとして作用し、歪の少ない単振動と、大きな機械振動振幅とを得ることが可能となる。
【0063】
移動鏡16の共振周波数は、移動鏡16を含む振動系の環境(温度、湿度、または経年によって移動鏡16等の取付角度に生じる位置ズレ等)に応じて変化する。マイケルソン干渉計1は、位置検出装置70および平行移動機構19にそれぞれ接続された制御部90を使用して、PLL(Phase Locked Loop)制御によって、移動鏡16が共振周波数で常に振動するように平行移動機構19を駆動する。
【0064】
(PLL制御)
図12を参照して、制御部90(図1参照)によるPLL制御について説明する。図12中の太点線で示される曲線は、制御部90が、平行移動機構19の駆動部45(図4参照)を駆動周波数fd(横軸)で駆動させたときの、機械的出力(出力信号Vm)の大きさ(縦軸)を示している。図12中の太実線で示される曲線は、制御部90が、平行移動機構19の駆動部45(図4参照)を所定の駆動信号で駆動させたときの、この駆動信号に対する上記の機械的出力(出力信号Vm)の位相θm(縦軸)を示している。
【0065】
図12に示すように、駆動部45に対する駆動周波数fdが周波数fであるときに、機械的出力(出力信号Vm)は最大となり、且つ位相θmに急激な変化が見られる。これは、駆動部45の固定体44からみた平行移動機構19を構成する部材の等価的な質量と、弾性係数と、内部損失、摩擦、若しくは空気摩擦等によって生じる損失係数とに基づく機械的な共振現象が原因である。
【0066】
制御部90(図1参照)は、上記の共振現象を得るためにPLL制御を行ない、上記の周波数f(共振周波数)に相当する交流信号(駆動信号Vd)で駆動部45を駆動させる。上述のとおり、移動鏡16を含む振動系の環境に応じて、移動鏡16の共振周波数は常に変化する。制御部90は、駆動部45を駆動している際にも、位置検出装置70が検出する上記の正弦波SW(図11参照)の値に基づいて、駆動信号Vdの周波数(駆動周波数fd)を周波数fに追従させる(駆動周波数fdをフィードバックさせる)。
【0067】
図13は、図12中の周波数f付近の出力信号Vmおよび位相θmを拡大して示す図である。図13に示すように、出力信号Vmとして振動の変位X(図10参照)を取れば、周波数f(共振周波数)にて位相θmが90degだけ駆動信号Vdから遅れる。さらに高い周波数では、位相θmは駆動信号Vdに対して最大で180degだけ遅れる。
【0068】
制御部90は、位置検出装置70から得られた上記の正弦波SW(図11参照)に基づいて、駆動信号Vdと機械出力(図10における変位X)との位相差を検出し、この位相差が常に90degとなるように駆動部45に対する駆動周波数fdを制御する。当該制御によって、駆動信号Vdの周波数(駆動周波数fd)は周波数fに追従する。
【0069】
以上のように、2信号間の位相差が常に所定の値となるように、内蔵する電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscillator)の発振周波数を負帰還制御するPLL制御によって、移動鏡16は共振周波数で常に振動されることが可能となる。
【0070】
(作用・効果)
冒頭に説明した特開2001−127097号公報(特許文献1)は、平行移動する被測定物の変位を近接センサを用いることによって検出している。近接センサを使用する場合、被測定物の位置を非接触で検出できるが、被測定物は金属でなければならない。近接センサを使用して非金属からなる被測定物の位置を検出する場合、被測定物に金属片などを別途設ける必要があり、位置検出装置としての構成も複雑となる。
【0071】
本実施の形態における位置検出装置70によれば、受光部72A(図8参照)に到達する測定光80の受光量の変化によって、平行移動する板ばね部41の変位を非接触で検出できる。板ばね部41などの被測定物は金属である必要はない。板ばね部41が非金属である場合であっても、位置検出装置70は簡素に構成されることができる。
【0072】
本実施の形態におけるマイケルソン干渉計1によれば、移動鏡16を平行移動機構19によって平行移動させる。移動鏡16は、一直線方向に沿って精度高く往復移動することができる。干渉光は、より精度の高く生成されることが可能となる。
【0073】
本実施の形態におけるフーリエ変換分光分析装置100によれば、マイケルソン干渉計1の移動鏡16が、制御部90のPLL制御によって共振周波数で振動する。複数のデータをより短い時間で得ることが可能となり、試料Sに対する分析能を向上させることができる。
【0074】
[実施の形態2]
図14および図15を参照して、本実施の形態について説明する。ここでは、上述の実施の形態1との相違点について説明する。
【0075】
図14に示すように、本実施の形態における平行移動機構19Aは、平行ばね構造40を駆動するために、ボイスコイルモータから構成される駆動部45Aを有している。駆動部45Aは、コイル部45Cと磁石部45Mとを含む。コイル部45Cは、剛体43に取り付けられている。コイル部45Cは、磁石部45Mと対向するように、マイケルソン干渉計1内における他の機器によって固定されている。
【0076】
図15に示すように、平行移動機構19Aにおいては、コイル部45Cに交流電圧が印加される。磁石部45Mは、コイル部45Cから発生する磁界によって、上方向および下方向の力を交互に受ける。本実施の形態における構成によっても、平行ばね構造40の他端40b側は、自由端として振動することができ、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。
【0077】
[実施の形態3]
図16を参照して、本実施の形態について説明する。ここでは、上述の実施の形態1との相違点について説明する。
【0078】
図16に示すように、本実施の形態における位置検出装置70は、カメラ60に内蔵される。カメラ60においては、ガイド軸62上を往復移動するレンズ枠63に、レンズ64が取り付けられる。所定の駆動装置(図示せず)から駆動力を受けたレンズ枠63は、レンズ64と一体的に紙面上下方向に往復移動する。レンズ64の移動によって、フォーカス機構が構成される。
【0079】
撮像センサ65は、支持台66に固定される。撮像センサ65は、レンズ64と所定の間隔を空けて対向する。レンズ枠63(の一方)には、板状の被測定部61が設けられる。被測定部61としては、板状に限られず、測定光80を遮光可能な構成であれば棒状または球体状などであってもよい。
【0080】
本実施の形態における投光器71および受光器72は、被測定部61を挟んで対向するように固定配置される。被測定部61は、投光器71および受光器72の間で往復移動する。接続部73は、支持部68を挟んで、カメラ60内における所定の構造体67に固定される。
【0081】
投光器71および受光器72は、被測定部61の往復移動方向(矢印AR方向)に対して傾いた状態で固定されている。投光部71Aおよび受光部72Aは、測定光80が被測定部61の往復移動方向(矢印AR方向)に対して斜めに交差するように配置される。本実施の形態においては、測定光80が被測定部61の往復移動方向(矢印AR方向)に対して角度θだけ傾いている。
【0082】
被測定部61が往復移動することによって、被測定部61によって遮られる測定光80の量は変化する。受光部72Aに到達する測定光80の受光量の変化によって、位置検出装置70は往復移動する被測定部61の変位を非接触で検出することができ、上述の実施の形態1と同様の作用および効果を得ることができる。被測定部61の位置に基づいて、たとえばオートフォーカス機構が構成されるように制御されてもよい。
【0083】
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明に基づく位置検出装置は、マイケルソン干渉計1、フーリエ変換分光分析装置100、およびカメラ60に限られず、位置検出を簡便な構成によって行なうことが求められる分野として、たとえば屈折率測定器、または光ピックアップの対物レンズアクチュエータ等における被測定物の位置検出にも適用されることが可能である。
【0084】
上述の各実施の形態では、位置検出装置70が、往復移動する被測定部(板ばね部41または被測定部61)の変位を検出する。位置検出装置70による位置検出方法としては、位置検出装置70が、(双方向ではなく)一方向に移動する被測定物の変位を検出するように使用されてもよい。したがって、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0085】
1 マイケルソン干渉計、2 演算部、3 出力部、11 分光光学系、12 光源、13 コリメート光学系、14 ビームスプリッタ、15 固定鏡、16 移動鏡、17 集光光学系、18 検出器、19,19A 平行移動機構、21 参照光学系、22 参照光源、23 光路合成鏡、24 光路分離鏡、25 参照検出器、26 信号処理部、31 光路補正装置、40 平行ばね構造、40S 表面、40a,41a,42a 一端、40b,41b,42b 他端、41 板ばね部(被測定物)、42 板ばね部、43 剛体、44 固定体、45,45A 駆動部、45C コイル部、45M 磁石部、46 圧電材料、47,48 電極、60 カメラ、61 被測定部、62 ガイド軸、63 レンズ枠、64 レンズ、65 撮像センサ、66 支持台、67,75 構造体、68,74 支持部、70 位置検出装置、71 投光器、71A 投光部、72 受光器、72A 受光部、73 接続部、80 測定光、90 制御部、100 フーリエ変換分光分析装置、A 上死点、A1,A2 強度、AR,AR1,AR2,AR3,AR4 矢印、B 下死点、D スポット、D1 振幅、E1〜E4 受光領域、S 試料、SW 正弦波、T 時間、V,Vm 出力信号、V 最大値、V 最小値、Vd 駆動信号、W,W1,W2 幅、X 変位、f 周波数、fd 駆動周波数。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の移動方向に移動する被測定物の位置を検出する位置検出装置であって、
受光部と、
前記受光部に対向し、前記受光部に向けて測定光を投光する投光部と、を備え、
前記受光部および前記投光部は、前記受光部および前記投光部の間で移動する前記被測定物の前記移動方向に対して前記測定光が斜めに交差するように配置され、
前記被測定物の移動に伴って、前記測定光の一部は前記被測定物に遮られるとともに、前記測定光の残部は前記受光部に到達し、
前記受光部が受光する前記測定光の前記残部の受光量に基づいて、前記被測定物の位置が検出される、
位置検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の位置検出装置と、
前記被測定物に取り付けられた移動鏡と、
固定鏡と、
光源と、
前記光源が出射した光を前記固定鏡に向かう光と前記移動鏡に向かう光とに分割するとともに、前記固定鏡および前記移動鏡の各々に反射した光を合成し干渉光として出射するビームスプリッタと、
前記干渉光を検出する検出器と、を備える、
マイケルソン干渉計。
【請求項3】
請求項2に記載のマイケルソン干渉計と、
前記検出器が検出した前記干渉光のスペクトルを算出する演算部と、
前記演算部によって得られた前記スペクトルを出力する出力部と、を備える、
フーリエ変換分光分析装置。
【請求項4】
請求項1に記載の位置検出装置を使用して、前記被測定物の位置を検出する、
位置検出方法。
【請求項5】
請求項1に記載の位置検出装置を使用して、前記所定の移動方向および前記所定の移動方向とは反対の方向に移動する前記被測定物の位置を検出する、
位置検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−108028(P2012−108028A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257749(P2010−257749)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】