説明

半導体素子の製造方法

【課題】ゲートハードマスクの損失を最小化し、かつ、コンタクトホールのオープン不良現象の改善に適した半導体素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の半導体素子の製造方法は、基板21上に第1パターンG’を形成するステップと、該第1パターン上に酸化膜を形成するステップと、該酸化膜上にハードマスク層を形成するステップと、該ハードマスク層を第1基板温度でエッチングするステップと、前記酸化膜をエッチングして第2パターンを形成するステップとを含み、前記酸化膜のエッチングの際、第1基板温度より更に高い第2基板温度でフッ素(F)及び炭素(C)を含有しているガスをメインエッチングガスとして用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体の製造技術に関し、特に、ランディングプラグを有する半導体素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
80nm以下の線幅を有する半導体素子において、193nmの波長を有するフッ化アルゴン(ArF)の露光を用いてフォトリソグラフィを適用する場合、これまでのエッチングの要求条件(正確なパターンの形成及び垂直のエッチング形状)に加えて、エッチングの際に発生するフォトレジストの変形(deformation)の抑制という追加の要求条件が課される。このため、80nm以下の半導体素子の製造の際には、エッチングの観点からは、これまでの要求条件とパターン変形の防止という新たな要求条件とを同時に満足させる工程条件の開発が主要課題となった。一方、半導体素子の高集積化が加速するにつれ、半導体素子を構成する様々な要素は、積層構造をなすようになり、このため導入されたのが、コンタクトプラグ(又はパッド)の概念である。このようなコンタクトプラグの形成において、下部においては最小面積によって接触面積を広げ、かつ、上部においては、後続工程に対する工程マージンを広げるため、通常、自己整合法を用いるランディングプラグコンタクト技術が用いられている。
【0003】
図1は、従来技術に係る半導体素子の製造方法を示すための断面図である。
【0004】
半導体基板11上にゲート絶縁膜12、ゲート導電膜13及びゲートハードマスク14の順で積層したゲートパターンGを形成する。ゲートパターンGの表面に沿ってエッチング停止膜(図示せず)を形成する。続いて、ゲートパターンGを含む半導体基板11の全面に層間絶縁膜を形成した後、ゲートハードマスク14の上部表面が表れるのをターゲットとして層間絶縁膜を平坦化する。平坦化した層間絶縁膜の所定領域上に反射防止膜16を介在させてフォトレジストパターン17を形成する。フォトレジストパターン17をエッチングバリアにして層間絶縁膜をエッチングし、隣接するゲートパターンGの間の半導体基板11を露出させたコンタクトホール18を形成する。このようにコンタクトホール18を形成する工程は、自己整合コンタクトエッチング(SAC)工程という。符号15は、パターニングされた層間絶縁膜を示す。
【0005】
上述の従来技術において、コンタクトホール18を形成するためのエッチング工程は、フッ素及び炭素を含有するC(x、yは1〜10)ガスと、炭素、水素及びフッ素を含有するCHなどのC(a、b、cは1〜10)ガスとを混合して用いる。
【0006】
しかし、高集積化に伴い、ゲートパターンの垂直高さが増加し、増加したエッチングターゲットに該当する分、自己整合コンタクトエッチングの際のエッチングガスの過度な使用やエッチング時間の増加は避けられない。これは、結局、ゲートハードマスク14のエッチング損失(符合Aで示す)を招き、ショルダマージンが低減し、コンタクトホールのオープン不良(符合Bで示す)を招く。
【0007】
このような従来の問題点を改善するための先行技術としては、下記特許文献1〜4がある。
【特許文献1】米国特許第6174451号明細書
【特許文献2】米国特許第5869404号明細書
【特許文献3】米国特許第6569778号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第20060003571号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記の特許文献1〜4に開示された技術は、全てエッチングにおいてC(又はCHガス)を添加するので、エッチング上の複雑なエッチング変数を制御しなければならない問題がある。
【0009】
本発明は、上記の従来技術の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ゲートハードマスクの損失を最小化し、かつ、コンタクトホールのオープン不良現象の改善に適した半導体素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の半導体素子の製造方法は、基板上に第1パターンを形成する第1ステップと、該第1パターン上に酸化膜を形成する第2ステップと、該酸化膜上にハードマスク層を形成する第3ステップと、該ハードマスク層を第1基板温度でエッチングする第4ステップと、前記酸化膜をエッチングして第2パターンを形成する第5ステップとを含み、前記第5ステップにおける前記酸化膜のエッチングの際、第1基板温度よりも高い第2基板温度で、フッ素及び炭素を含有しているガスをメインエッチングガスとして用いることを特徴とする。
【0011】
上記の目的を達成するための本発明の別の半導体素子の製造方法は、基板上に導電層及び窒化膜を積層した複数のゲートパターンを形成する第1ステップと、該ゲートパターン上に層間絶縁のための酸化膜を形成する第2ステップと、該酸化膜上にハードマスク層を形成する第3ステップと、フォトレジストパターンを用いて第1基板温度で前記ハードマスク層をエッチングする第4ステップと、第2基板温度で、酸化膜及び窒化膜の間の選択比を用いる自己整合コンタクトエッチングで前記酸化膜をエッチングしてコンタクトホールを形成する第5ステップとを含み、前記第5ステップにおける前記酸化膜のエッチングの際、フッ素及び炭素を含有しているガスをメインエッチングガスとして用いることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の半導体素子の製造方法は、基板上にエッチング停止膜及び絶縁膜を形成する第1ステップと、前記絶縁膜上にハードマスク層を形成する第2ステップと、該ハードマスク層を第1基板温度でエッチングする第3ステップと、該第1基板温度より高い第2基板温度で前記絶縁膜及びエッチング停止膜をエッチングして前記基板を露出させるコンタクトホールを形成する第4ステップとを含み、前記第4ステップにおける前記絶縁膜及びエッチング停止膜のエッチングの際、C系ガスを含むガスをメインエッチングガスとして用い、前記C系ガスは、炭素及びフッ素の比率が1.5:1〜1.6:1であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来のSACエッチング工程の際に用いたポリマー発生ガスであるCHF系のガスを使用することなく、ゲートハードマスクの損失を抑制することができるため、ゲートハードマスクのショルダーマージンを確保することができる。
【0014】
また、ゲートハードマスクのショルダーマージンを確保することができるので、コンタクトホールのオープン不良を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の最も好ましい実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。
【0016】
図2A〜図2Dは,本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【0017】
図2Aに示すように、ウェル工程及び素子分離工程を行った半導体基板21上にゲートパターンG’を形成する。
【0018】
ゲートパターンG’は、パターニングされたゲート絶縁膜22、パターニングされたゲート導電膜23、及びパターニングされたゲートハードマスク24を備える。更に詳しくは、ゲートパターンG’は、次のような方法によって形成することができる。まず、半導体基板21上にゲート絶縁膜、ゲート導電膜及びゲートハードマスクを、この順に積層して形成する。続いて、フォトマスク工程を行ってフォトレジストをパターニングし、フォトレジストパターンをバリアとしてゲートハードマスクをエッチングする。したがって、パターニングされたゲートハードマスク24が形成される。その後、フォトレジストパターンを除去し、パターニングされたゲートハードマスク24によってゲート導電膜、ゲート絶縁膜の順にエッチングしてパターニングする。したがって、パターニングされたゲート絶縁膜22及びパターニングされたゲート導電膜23が形成される。ゲート絶縁膜は、通常の熱酸化(thermal oxidation)、乾式/湿式酸化(dry/wet oxidation)を行って形成する。ゲート導電膜は,ポリシリコン膜、タングステン膜、及びタングステンシリサイドのような物質を単独で又は積層して用いる。パターニングされたゲートハードマスク24は、窒化物系の物質を用いて形成されるが、例えば、シリコン窒化膜であり得る。
【0019】
引続き、ゲートパターンG’の段差に沿ってエッチング停止膜を形成する。エッチング停止膜は、窒化物系の物質で形成される。例えば、エッチング停止膜はシリコン窒化膜であり得る。
【0020】
続いて、エッチング停止膜が形成されているゲートパターンG’が形成された半導体基板21の全面に層間絶縁膜を形成し、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)又は全面エッチング(etch back)を行い、パターニングされたゲートハードマスク24の上部表面が表れるのをターゲットとして層間絶縁膜を平坦化させる。このとき、ゲートパターンG’上の表面のエッチング停止膜も研磨される。したがって、パターニングされたエッチング停止膜25及び研磨された層間絶縁膜26が形成される。
【0021】
一方、研磨された層間絶縁膜26としては、BSG(Boro−Silicate−Glass)膜、BPSG(Boro−Phospho−Silicate−Glass)膜、PSG(Phospho−Silicate−Glass)膜、TEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)膜、HDP(High Density Plasma)酸化膜、SOG(Spin On Glass)膜、及びAPL(Advanced Planarization Layer)膜で構成される群の中から選択された少なくともいずれか1つの膜を用いるか、又は酸化膜の他に無機又は有機系の低誘電率膜を用いることができる。
【0022】
続いて、研磨された層間絶縁膜26上に、コンタクトエッチングの際にコンタクトハードマスクとして用いるハードマスク層27を形成する。ハードマスク層27は、SiON層、非晶質炭素層、ポリシリコン層、有機ポリマー層、無機ポリマー層、及び窒化膜の層で構成された群の中から選択されたいずれか1つ又は複数の層を用いる。
【0023】
その後、ハードマスク層27上にフォトレジストパターン29を形成する。フォトレジストパターン29としては、ライン型(line type)又はホール型(hole type)を用い、フォトレジストパターン29下には反射防止膜28が形成され得る。
【0024】
図2Bに示すように、フォトレジストパターン29をエッチングバリアとしてハードマスク層27をエッチングしてハードマスクパターン27Aを形成する。ハードマスク層27のエッチングは、低温雰囲気である−60〜20℃の範囲の第1基板温度で行なうが、このような第1基板温度でハードマスク層27をエッチングするため、温度による物理的・化学的反応を制御してパターン変形のないハードマスクパターン27Aを形成することができる。ハードマスクパターン27Aを形成した後、フォトレジストパターン29を除去することができる。
【0025】
図2Cに示すように、反射防止膜28及びハードマスクパターン27Aをエッチングバリアとして、研磨された層間絶縁膜26をエッチングし、続いて、パターニングされたエッチング停止膜25をエッチングしてゲートパターンG’間の半導体基板21をオープンさせたコンタクトホール30を形成する。したがって、残留層間絶縁膜26Aが形成される。一方、研磨された層間絶縁膜26のエッチングの際に反射防止膜28は全て損失されて残留しない可能性もある。研磨された層間絶縁膜26のエッチングは、ハードマスク層27のエッチングと同じ装置又は別途のエッチング装置で、炭素及びフッ素が含有されているガス、すなわち、C系のエッチングガスをメインエッチングガスとして用いる。ここで、研磨された層間絶縁膜26のエッチングの際の第2基板温度は、相対的にハードマスク層27のエッチングの際の第1基板温度より高い温度である。好ましくは、第2基板温度は30℃〜60℃の範囲である。
【0026】
メインエッチングガスとして用いられるC系のガスには、C又はCガスのように、炭素に比べてフッ素の比率が高いガスを用い、さらにメインエッチングガスに、O及びArを補助ガスとして添加することができる。このとき、メインエッチングガスとして用いるC系ガスとOとのそれぞれの流量は、0.5〜1.3sccmの範囲を保持する。例えば、CとOとのそれぞれの流量は、0.5〜1.3sccmの範囲になるようにする。
【0027】
上記のようにフッ素及び炭素を含有しているC系のガスをメインエッチングガスとして用いて、研磨された層間絶縁膜26をエッチングすると、酸化膜(研磨された層間絶縁膜26)と窒化膜(パターニングされたゲートハードマスク24)との間の高い選択比マージンを確保することができるため、パターニングされたゲートハードマスク24の損失を最小化し、かつ、コンタクトホール30のオープン能力を大きく改善できる効果がある。
【0028】
詳しく説明すると、コンタクトホール形成のために、炭素よりフッ素の比率が高いC系のガスをメインエッチングガスとして用いると、窒化膜を保護し、かつ、酸化膜のみを選択的にエッチングすることができ、窒化膜に対する高い選択比(high selectivity to nitride)を得ることができ、このため、コンタクトホールのオープン不良の防止効果を極大化し、かつ、窒化膜の損失防止をも極大化することができる。その結果、酸化膜である研磨された層間絶縁膜26はエッチングされても、窒化膜であるパターニングされたゲートハードマスク24及びパターニングされたエッチング停止膜25のエッチング損失は防止される。
【0029】
窒化膜に対する選択比が高い理由は、メインエッチングガスとしてC系のガスのみを用いるからであり、特に、C系ガスの中でも、炭素に対するフッ素の比率(y/x ratio)が高いC(y/xの比率が1.5/1)又はC(y/xの比率が1.6/1)ガスを用いるからである。炭素に対するフッ素の比率が高いガスは、炭素に対するフッ素の比率が低いガスよりもCFラジカル(radical)が容易に生成され、CFラジカルは、窒化膜に対して高い選択比を有して酸化膜をエッチングすることができる。好ましくは、本発明で用いられるC系のガスは、炭素に対するフッ素の比率が1.6/1以下のガスを用いる。このため、酸化膜エッチングの際、ポリマーを発生させず、かつ、窒化膜に対して高い選択比を得ることができる。
【0030】
また、研磨された層間絶縁膜26のエッチングの際、30℃〜60℃の範囲の基板温度(第2基板温度)で行うと、窒化膜に対する選択比を更に高くすることができる。すなわち、メインエッチングガスとして、炭素に対するフッ素の比率(y/x ratio)が高いC(y/xの比率が1.5/1)又はC(y/xの比率が1.6/1)ガスを用いると同時に、第2基板温度を30℃〜60℃の範囲にすると、窒化膜に対する高い選択比の実現が更に容易になる。
【0031】
図2Dに示すように、パターニングされたエッチング停止膜25をエッチングした後、ハードマスクパターン27Aを除去する。したがって、残留エッチング停止膜25Aが形成される。
【0032】
続いて、コンタクトホールを含む半導体基板21の全面にプラグ用の導電物質を形成する。プラグ用の導電物質としては、例えば、ポリシリコン膜を用いる。そして、パターニングされたゲートハードマスク24の露出をターゲットとしてプラグ用の導電物質を平坦化して、隣接するゲートパターンG’の間にランディングプラグ31を形成する。
【0033】
上述のように、SACハードマスクとして用いられるハードマスク27を、低温の基板温度でエッチングし、研磨された層間絶縁膜26を、C系のガスにO及びArを補助ガスとして混合して用いて、30℃〜60℃の範囲の温度雰囲気でエッチングすると、酸化膜と窒化膜との間に高い選択比マージンを確保することができるため、ゲートハードマスク24の損失を最小化し、オープン能力を大きく改善できる効果がある。
【0034】
すなわち、従来のSAC工程の際に用いられてポリマー発生するCHF系のエッチングガスを用いることなく、ゲートハードマスク24のショルダーマージンを確保し、且つコンタクトホールオープンの不良を改善することができる。このように、CHF系のエッチングガスを用いなくても良いため、エッチング時に必要となる複雑なエッチング変数を制御する必要はない。
【0035】
一方、上記では本発明の実施形態として、ゲートパターン間にコンタクトホールを形成する場合を例示したが、本発明は、ゲートパターンの代りに、ビットラインパターン又は金属配線パターンの間にコンタクトホールを形成するときにも適用できる。
【0036】
上述の本発明は、従来のSACエッチング工程の際に用いたポリマー発生ガスであるCHF系のガスを使用することなく、ゲートハードマスクの損失を抑制することができるため、ゲートハードマスクのショルダーマージンを確保できる効果がある。
【0037】
また、ゲートハードマスクのショルダーマージンを確保できるため、コンタクトホールのオープン不良を改善できる効果がある。
【0038】
尚、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】従来技術に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図2A】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図2B】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図2C】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【図2D】本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0040】
21 半導体基板
22 ゲート絶縁膜
23 ゲート導電膜
24 ゲートハードマスク
25 エッチング停止膜
25A 残留したエッチング停止膜
26 層間絶縁膜
26A 残留した層間絶縁膜
27A ハードマスクパターン
28 反射防止膜
29 フォトレジストパターン
30 コンタクトホール
31 ランディングプラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に第1パターンを形成する第1ステップと、
該第1パターン上に酸化膜を形成する第2ステップと、
該酸化膜上にハードマスク層を形成する第3ステップと、
該ハードマスク層を第1基板温度でエッチングする第4ステップと、
前記酸化膜をエッチングして第2パターンを形成する第5ステップと
を含み、
前記第5ステップにおける前記酸化膜のエッチングの際、前記第1基板温度よりも高い第2基板温度で、フッ素及び炭素を含有しているガスをメインエッチングガスとして用いることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項2】
前記フッ素及び炭素を含有しているガスが、炭素に対するフッ素の比率が1.6以下のCガスを用いることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
前記Cガスが、C又はCガスであることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記CガスにO及びArを更に添加して前記酸化膜をエッチングすることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記Cガス及びOの各々の流量が、0.5〜1.3sccmの範囲の流量であることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記酸化膜のエッチングの際の前記第2基板温度が、30℃〜60℃の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記酸化膜をエッチングする前記5ステップが、ハードマスク層を用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記第1パターンが、最上層に前記窒化膜を備えるゲートパターン、ビットライン及び金属配線からなる群の中から選択されるいずれか1つであり、
前記第2パターンが、コンタクトホールであることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
基板上に導電層及び窒化膜を積層した複数のゲートパターンを形成する第1ステップと、
該ゲートパターン上に層間絶縁のための酸化膜を形成する第2ステップと、
該酸化膜上にハードマスク層を形成する第3ステップと、
フォトレジストパターンを用いて第1基板温度で前記ハードマスク層をエッチングする第4ステップと、
第2基板温度で、酸化膜及び窒化膜の間の選択比を用いる自己整合コンタクトエッチングで前記酸化膜をエッチングしてコンタクトホールを形成する第5ステップと
を含み、
前記第5ステップにおける前記酸化膜のエッチングの際、フッ素及び炭素を含有しているガスをメインエッチングガスとして用いることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項10】
前記第1基板温度が、−60℃〜20℃の範囲の温度であり、
前記第2基板温度が、前記第1基板温度よりも高い温度であることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項11】
前記第2基板温度が、30℃〜60℃の範囲の温度であり、
前記第1基板温度が、前記第2基板温度よりも低い温度であることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項12】
前記第1基板温度が、−60℃〜20℃の範囲の温度であり、
前記第2基板温度が、30℃〜60℃の範囲の温度であることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項13】
前記フッ素及び炭素を含有している前記ガスが、炭素に対するフッ素の比率が1.6以下のCガスを用いることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項14】
前記Cガスが、C又はCガスであることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項15】
前記CガスにO及びArを更に添加して、前記第5ステップにおける前記酸化膜のエッチングを行うことを特徴とする請求項13に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項16】
前記Cガス及びOの各々の流量が、0.5〜1.3sccmの範囲の流量であることを特徴とする請求項15に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項17】
前記ハードマスク層が、SiON、非晶質炭素、ポリシリコン、有機ポリマー、無機ポリマー、及び窒化物からなる群の中から選択される物質を単独又は複数用いた層として形成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項18】
前記酸化膜をエッチングする前記第5ステップが、前記ハードマスク層のエッチングの際に用いた装置又は別途のエッチング装置を用いて行なわれることを特徴とする請求項9に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項19】
基板上にエッチング停止膜及び絶縁膜を形成する第1ステップと、
前記絶縁膜上にハードマスク層を形成する第2ステップと、
該ハードマスク層を第1基板温度でエッチングする第3ステップと、
該第1基板温度より高い第2基板温度で前記絶縁膜及びエッチング停止膜をエッチングして前記基板を露出させるコンタクトホールを形成する第4ステップと
を含み、
前記第4ステップにおける前記絶縁膜及びエッチング停止膜のエッチングの際、C系ガスを含むガスをメインエッチングガスとして用い、
前記C系ガスは、炭素に対するフッ素の比率が1.5〜1.6であることを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項20】
前記ハードマスク層をエッチングする前記第3ステップが、フォトレジストパターンを用いてハードマスクパターンを形成するステップであることを特徴とする請求項19に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項21】
前記第4ステップにおける前記絶縁膜のエッチングが、反射防止膜をエッチングバリアとして用いて行なわれることを特徴とする請求項20に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項22】
前記ハードマスクパターンを除去するステップと、
残留するエッチング停止膜をエッチングするステップと、
導電性物質を用いて基板構造上にプラグを形成するステップと、
前記導電性物質をゲートハードマスクが露出されるまで平坦化して、相互に隣接するゲートパターンの間にランディングプラグを形成するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項21に記載の半導体素子の製造方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【公開番号】特開2008−91914(P2008−91914A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−253102(P2007−253102)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】