説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】ゲート電極の内部に腐食が進行することを抑制する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、化合物半導体基板101と、化合物半導体基板101上の一部に形成された接続部119と接続部119上に形成されかつ接続部119より幅広の本体部117とを有しており、かつアルミニウムを含むゲート電極118と、ゲート電極118の表面上に設けられた保護絶縁層(シリコン窒化膜120)と、シリコン窒化膜120が被覆していないゲート電極118の表面に設けられており、アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜124と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既に広く普及している携帯電話や衛星放送など1GHz以上の高周波帯での無線通信技術分野においては、化合物半導体、特にGaAsを基板としたHEMTと呼ばれるヘテロ接合型電界効果トランジスタが主に用いられている。
【0003】
特許文献1には、HEMTのゲート電極の防湿性を改善する技術が記載されている。このゲート電極は、傘の中棒のような端部と、端部より幅広の傘のカバーのような本体部とから構成される、T型形状を有する。このT型形状のゲート電極の周りには、200nm以上のシリコン窒化膜(防湿絶縁層)が分厚く形成されていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−98400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記文献に記載の技術においては、ゲート電極の周囲に分厚い防湿絶縁層が形成されているため、ゲート電極間には、防湿絶縁層の膜幅が大きくなる。この防湿絶縁層を構成するシリコンの窒化膜は、シリコン酸化膜より誘電率が高い。このため、ゲート電極間の寄生容量が高くなる。これに対して、寄生容量を低くするために、ゲート電極の周囲の誘電率が高い防湿絶縁層の膜厚を薄くすることが考えられる。
しかしながら、防湿絶縁層の膜厚を薄くすると、防湿絶縁層で被膜されない表面に露出部分が生じることがあった。このため、ゲート電極の表面露出部分から、水や水に含有されるイオン等が浸入する。その結果、ゲート電極内部に腐食が進行することがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
化合物半導体基板と、
前記化合物半導体基板上の一部に形成された接続部と、前記接続部上に形成されかつ前記接続部より幅広の本体部と、を有しており、かつアルミニウムを含むゲート電極と、
前記ゲート電極の表面上に設けられた保護絶縁層と、
前記保護絶縁層が被覆していない前記ゲート電極の表面に設けられており、前記アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜と、を備える、半導体装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、
化合物半導体基板上の一部に、アルミニウムを含むゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の表面上に保護絶縁層を形成する工程と、
前記保護絶縁層が被覆していない前記ゲート電極の表面に、前記アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜を成形する工程と、を備え、
前記ゲート電極を形成する工程は、前記ゲート電極が、前記化合物半導体基板上の一部に形成された接続部と、前記接続部上に形成されかつ前記接続部より幅広の本体部と、を有するように形成する、半導体装置の製造方法が提供される。
【0008】
ゲート電極の表面には、保護絶縁層に被覆されていない露出部分が形成されることがある。本発明においては、この露出部分におけるゲート電極の表面に、不動態膜が形成されている。この不動態膜は、Alよりも酸化されにくい。このため、不動態膜が水等に接しても、酸化されにくい。これにより、露出部分において、ゲート電極の表面の金属から、内部の金属に向かって、腐食が進行することを防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ゲート電極の内部に腐食が進行することを抑制する半導体装置およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図2】本実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図3】本実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図4】本実施の形態における半導体装置を模式的に示す断面図である。
【図5】本実施の形態におけるゲート電極の形状を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
(第1の実施の形態)
本実施の形態の半導体装置100について説明する。
図4は、本実施の形態の半導体装置100の断面図を模式的に示す。
本実施の形態の半導体装置100は、化合物半導体基板101と、化合物半導体基板101上の一部に形成された接続部119と接続部119上に形成されかつ接続部119より幅広の本体部117とを有しており、かつアルミニウムを含むゲート電極118と、ゲート電極118の表面上に設けられた保護絶縁層(シリコン窒化膜120)と、シリコン窒化膜120が被覆していないゲート電極118の表面に設けられており、アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜124と、を備える。
この半導体装置100は、微細T型ゲートを有する電界効果トランジスタである。このトランジスタは、主に1GHz以上の高周波帯での使用に適する。
【0013】
図4に示すように、化合物半導体基板101は、GaAs基板102、i−GaAsバッファ層104、i−InGaAsチャネル層106、n−AlGaAs電子供給層108、およびn−GaAsキャップ層110の積層構造で構成される。この化合物半導体基板101の両側には、素子分離領域112を有する。この素子分離領域112は、積層方向で見た場合、n−GaAsキャップ層110からi−GaAsバッファ層104にわたって形成されている。
【0014】
この素子分離領域112の内側の領域には、オーミック電極114(ソース電極およびドレイン電極)、コンタクト126、配線128およびゲート電極118が、化合物半導体基板101上の一部に形成されている。コンタクト126は、オーミック電極114上に形成されている。配線128は、コンタクト126上に接続するように形成されており、Y型形状を有する。一方、ゲート電極118は、化合物半導体基板101のリセスに形成されており、n−AlGaAs電子供給層108の表面と接続している。また、ゲート電極118の表面上および化合物半導体基板101の表面上に、パッシベーション膜としてシリコン窒化膜120が形成されている。また、ゲート電極118およびシリコン窒化膜120は、層間膜130(シリコン酸化膜)に埋設している。
【0015】
ゲート電極118は、接続部119と、接続部119上に形成されており、接続部119より幅広の本体部117と、を有する。接続部119は、化合物半導体基板101上のn−AlGaAs電子供給層108に接続する。
【0016】
このゲート電極118は、T型形状としているが、これに限定されずに、図5に示すように、Γ型のゲート電極132、Y型のゲート電極134またはマッシュルーム型ゲート電極136としてもよい。
【0017】
また、ゲート電極118は、Al(アルミニウム)を含む、Alを主成分として含む、またはAlからなる材料で構成される。
ゲート電極118がAlを主成分として含む場合には、少なくともゲート電極118の本体部117の裏面がAlで構成されていてもよいし、ゲート電極118の表面の全体がAlで構成されていてもよい。また、ゲート電極118がAlを主成分として含む場合には、ゲート電極118中のAlの含有率は、50%以上、より好ましくは80%以上である。
また、ゲート電極118は、Alの他に、Au、W、Ni、Ta、Pt等の金属を内部に有してもよい。すなわち、ゲート電極118は、Alと他の金属との多層構造とすることができる。
【0018】
また、ゲート電極118の内部金属と層間膜130との間に、不動態膜124が形成されている。すなわち、不動態膜124は、内部金属が湿気に接しないように、キャップとして作用する。この不動態膜124は、Alのフッ化金属とすることができる。不動態膜124は、シリコン窒化膜120が被膜されていない露出部分において、ゲート電極118の表面上に露出するように形成されていてもよいが、ゲート電極118の表面近傍の一部を囲むように埋め込まれて形成されていてもよい。
【0019】
次に、本実施の形態の半導体装置100の製造方法を説明する。
図1〜図4は、本実施の形態の半導体装置100の製造手順の工程断面図を示す。
本実施の形態の半導体装置100の製造方法は、化合物半導体基板101上の一部に、アルミニウムを含むゲート電極118を形成する工程と、ゲート電極118の表面上に保護絶縁層(シリコン窒化膜120)を形成する工程と、シリコン窒化膜120が被覆していないゲート電極118の表面に、アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜124を成形する工程と、を備え、ゲート電極118を形成する工程は、ゲート電極118が、化合物半導体基板101上の一部に形成された接続部119と、接続部119上に形成されかつ接続部119より幅広の本体部117と、を有するように形成する。
【0020】
まず、図1(a)に示すように、GaAs基板102上に、i−GaAsバッファ層104、i−InGaAsチャネル層106、n−AlGaAs電子供給層108、n−GaAsキャップ層110をエピタキシャル成長する。このようにして、化合物半導体基板101を形成する。エピタキシャル成長には、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いることができるが、MOCVD法に限られるものではなく、ハイドライド気相成長(HVPE)法、分子線エピタキシー(MBE)法等の他の成長法を用いてもよい。
【0021】
続いて、化合物半導体基板101の表面に素子分離領域112を形成する。素子分離領域112の形成は、例えば、イオン注入またはメサエッチングにより行うことができる。次いで、素子分離領域112の間において、化合物半導体基板101上にオーミック電極114を形成する。このオーミック電極114としては、一方がソース電極であり、片方が、ドレイン電極である。オーミック電極114の形成は、例えば、リフトオフ法により行うことができる。
【0022】
続いて、図1(b)に示すように、化合物半導体基板101の上面の一部に凹部116(リセス)を形成する。この凹部116は、ソース電極とドレイン電極間の所望の位置に形成される。また、凹部116の底部には、n−AlGaAs電子供給層108の表面が露出している。凹部116の形成は、例えば、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により選択的に形成することができる。
【0023】
続いて、図2(a)に示すように、化合物半導体基板101上の凹部116の底部に、T型形状のゲート電極118を形成する。このゲート電極118は、凹部116の底部面積を、フットプリントとする。また、ゲート電極118は、Ti/Alで構成される。
【0024】
ここで、ゲート電極118の形成方法について詳述する。
まず、化合物半導体基板101上に、レジストパターンを形成する。このレジストパターンは、凹部116の上部を開口する。続いて、化合物半導体基板101の全面に金属膜を成膜する。次いで、凹部116の内部に金属膜を埋込む。そして、レジストパターンを剥離する。これにより、所望の形状のゲート電極118を形成できる。レジストパターンの開口部の形状等により、ゲート電極118の形状を変更できる。ゲート電極118の形状としては、T型に代えて、Γ型、Y型またはマッシュルーム型の形状としてもよい。また、複数の種類の金属膜を成膜することで、多層構造のゲート電極118を形成できる。金属膜の成膜は、例えば、蒸着法により行うことができる。
【0025】
続いて、図2(b)に示すように、ゲート電極118の周囲および化合物半導体基板101上に、パッシベーション膜として、保護絶縁層(シリコン窒化膜120)を形成する。シリコン窒化膜120の膜厚の上限値は、1GHz以上の高周波帯において寄生容量が問題にならなければ特に限定されないが、例えば、100nm以下であり、より好ましくは、80nm以下とすることができる。一方、シリコン窒化膜120の膜厚の下限値は、特に限定されないが、例えば、10nm以上とすることができる。シリコン窒化膜120の形成は、例えば、プラズマCVD法により行うことができる。
【0026】
このシリコン窒化膜120の膜厚が100nm以下のとき、シリコン窒化膜120に被膜されない露出部分122が形成されることがある。このため、露出部分122では、ゲート電極118の表面が外部環境に暴露される。このような露出部分122は、特に、ゲート電極118の本体部117の裏面に形成されやすい。
図2(b)では、説明のため1箇所に限定し、かつ実際よりもかなり大きく誇張して示しているが、実際の空孔(露出部分122)は1箇所とは限らない。また、空孔径が非常に小さい場合には、空孔についてSEMでの観察が困難であるときもある。この場合には、空孔は、大きさによってはTEMで観察することができる。
【0027】
次いで、図3(a)に示すように、少なくともゲート電極118全体を、フッ化処理する。これにより、パッシベーション膜の被覆不十分箇所に、不動態膜124(フッ化金属)を形成することができる。
本実施の形態では、フッ化処理としては、化合物半導体基板101を含むウェハ全体を浸漬処理する。この浸漬処理では、例えば、ほぼ中性(pH:6.5〜7.5)のフッ化アンモニウム溶液を用い、1〜2分程度の浸漬を行う。この後、水蒸気雰囲気下、100〜120℃で24hベークを行う。これにより、被覆不十分箇所に、不動態膜124として、水酸化フッ化アルミニウムを形成する。
【0028】
この後、図3(b)に示すように、オーミック電極114(ソース電極およびドレイン電極)上に、コンタクト126および配線128を形成する。コンタクト126および配線128の形成は、例えば、リフトオフ法により行うことができる。そして、図4に示すように、ゲート電極118を埋め込むように、層間膜130(シリコン酸化膜)を化合物半導体基板101上に形成する。
以上の工程により、本実施の形態の半導体装置100を得ることができる。
【0029】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、ゲート電極118の表面には、パッシベーション膜(保護絶縁層)に被覆されていない露出部分122が形成されることがある。露出部分122におけるゲート電極118の表面の金属(Al)を不動態化する。これにより、露出部分122のゲート電極118の表面に、不動態膜124を形成できる。このため、ゲート電極118の内部への、水及び水に含有されるイオンの浸入を防止できる。また、この不動態膜124は、Alよりも酸化されにくい。このため、不動態膜124が水等に接しても、酸化されにくい。これにより、露出部分122のゲート電極118の表面の金属から、内部の金属に向かって、腐食が進行することを防止することができる。
【0030】
本実施の形態では、不動態膜として、水酸化フッ化アルミニウムを用いている。この水酸化フッ化アルミニウムは、耐環境性の高い。このため、腐食の進行を、一層抑制することができる。
【0031】
また、本実施の形態では、シリコン窒化膜120(パッシベーション膜)は、プラズマCVD法で成膜する。この場合、ゲート電極118の傘部(本体部117部)の下面や茎部(接続部119)の奥まった場所は、プロセスガスの侵入や置換が困難なことが多い。すなわち、化合物半導体基板101上の平坦部と比較すると、傘部の下面や茎部(接続部119)の奥まった場所では、シリコン窒化膜120の膜厚が薄くなる。このような場所では、シリコン窒化膜120の一部には、SEMでも観察が困難な微細空孔(露出部分122)が形成されることがある。
本実施の形態においては、浸漬処理やプラズマ処理等のフッ化処理を用いているので、このような微細な露出部分122においても、ゲート電極118の表面に不動態膜124を形成できる。このため、確実に腐食が進行することを防止ことができる。したがって、本実施の形態によれば、信頼性の高い半導体装置100を実現することができる。
【0032】
また、本実施の形態においては、パッシベーション膜(シリコン窒化膜120)は、100nm以下とすることができる。このため、特許文献1と比較して、パッシベーション膜の膜厚を非常に薄くできるので、寄生容量を低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、良好な高周波特性を有する半導体装置100を実現することができる。
【0033】
このように、本実施の形態においては、パッシベーション膜厚が100nm以下の場合でもゲート電極118の被覆不完全箇所に安定で耐環境性の高い不動態膜124を形成することができる。このため、ゲート電極金属の腐食を防止し、かつ寄生容量を低減できる。したがって、本実施の形態によれば、良好な高周波特性と高耐湿性を兼ね備えた電界効果トランジスタを実現できる。
【0034】
本実施の形態の半導体装置100は、より厳しい耐湿性が課される車載等に用いることができる。
【0035】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、フッ化処理を、浸漬処理ではなく、気相処理、例えばプラズマ処理で行う点が、第1の実施の形態と相違する。
【0036】
第2の実施の形態のプラズマ処理においては、ウェハ全体をフッ素ラジカル含有プラズマで処理する。フッ素ラジカル含有プラズマとしては、例えば、BClおよびSFの混合ガスプラズマ等を用いることができる。また、この混合ガスにくわえて、希ガスなどの不活性ガスを用いてもよい。
これにより、不動態膜124として、フッ化アルミニウムを形成できる。
【0037】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、第2の実施の形態では、不動態膜124として、フッ化アルミニウムを用いている。このフッ化アルミニウムは、ヒドロキシル基が無い分、第1の実施の形態の水酸化フッ化アルミニウムより、耐環境性が高い。このため、第1の実施の形態と比較して、腐食の進行を一層抑制することができる。したがって、第2の実施の形態では、より信頼性の高い半導体装置100を実現することができる。
【0038】
また、第2の実施の形態のプラズマ処理は、第1の実施の形態の浸漬処理より簡便な方法である。このため、第2の実施の形態では、より生産性に優れた製造方法を実現することができる。
【0039】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0040】
100 半導体装置
101 化合物半導体基板
102 GaAs基板
104 i−GaAsバッファ層
106 i−InGaAsチャネル層
108 n−AlGaAs電子供給層
110 n−GaAsキャップ層
112 素子分離領域
114 オーミック電極
116 凹部
117 本体部
118 ゲート電極
119 接続部
120 シリコン窒化膜
122 露出部分
124 不動態膜
126 コンタクト
128 配線
130 層間膜
132 ゲート電極
134 ゲート電極
136 ゲート電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物半導体基板と、
前記化合物半導体基板上の一部に形成された接続部と、前記接続部上に形成されかつ前記接続部より幅広の本体部と、を有しており、かつアルミニウムを含むゲート電極と、
前記ゲート電極の表面上に設けられた保護絶縁層と、
前記保護絶縁層が被覆していない前記ゲート電極の表面に設けられており、前記アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜と、を備える、半導体装置。
【請求項2】
前記不動態膜は、フッ化金属から構成される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記不動態膜は、水酸化フッ化アルミニウムまたはフッ化アルミニウムである、請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記保護絶縁層の膜厚が100nm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ゲート電極は、T型、Γ型、Y型またはマッシュルーム型の形状を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記不動態膜は、少なくとも前記本体部の裏面に設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
化合物半導体基板上の一部に、アルミニウムを含むゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の表面上に保護絶縁層を形成する工程と、
前記保護絶縁層が被覆していない前記ゲート電極の表面に、前記アルミニウムよりも酸化されにくい不動態膜を成形する工程と、を備え、
前記ゲート電極を形成する工程は、前記ゲート電極が、前記化合物半導体基板上の一部に形成された接続部と、前記接続部上に形成されかつ前記接続部より幅広の本体部と、を有するように形成する、半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記不動態膜を成形する工程は、フッ化処理する工程を含む、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記フッ化処理する工程は、前記ゲート電極を浸漬処理するか、または前記ゲート電極を気相処理する、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記不動態膜を成形する工程において、前記不動態膜は、水酸化フッ化アルミニウムまたはフッ化アルミニウムとする、請求項7から9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記保護絶縁層を形成する工程において、前記保護絶縁層の膜厚を100nm以下とする、請求項7から10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記ゲート電極を形成する工程において、前記ゲート電極は、T型、Γ型、Y型またはマッシュルーム型の形状を有するように形成する、請求項7から11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−204823(P2011−204823A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69308(P2010−69308)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】