説明

半導体記憶装置

【課題】高集積化することができるチャージトラップ型フラッシュ構造の半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置70には、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い台形形状を有する。ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に形成される。メモリセルトランジスタMTRのゲート長とメモリセルトランジスタMTRのゲート間は60nm以下に形成される。メモリセルトランジスタMTRのゲート間にはソース或いはドレインが設けられず、メモリセルトランジスタMTRの書き込み動作及び読み出し動作時では、発生する反転層31がソース或いはドレインの代わりをする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フラッシュメモリなどの電気的に書き込み、消去可能な不揮発性半導体記憶装置は、デジタルカメラ、移動体端末、携帯オーディオ機器、或いはパーソナルコンピュータ(PC)等の大容量データ記憶媒体として広く採用されている。フラッシュメモリに使用される不揮発性メモリセルトランジスタには、代表的なものにフローティングゲート(FG)とコントロールゲート(CG)から構成される積層ゲート構造のものと、例えばシリコン窒化膜を電荷蓄積膜として使用するチャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flashとも呼称される)構造のものがある。近年、半導体素子の微細化、高集積度化の進展に伴い、積層ゲート構造のフラッシュメモリにおいては、メモリセルトランジスタのゲート間距離が狭まり、隣接セルのフローティングゲート(FG)間での容量カップリングなどにより誤動作が発生しやすくなる。このため、誤動作が発生しにくいチャージトラップ型フラッシュ構造のメモリセルトランジスタが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1などに記載されるチャージトラップ型フラッシュ構造のメモリセルトランジスタでは、電荷蓄積層の膜厚が数ナノメートル程度と薄いので、フローティングゲート電極膜を使用する積層ゲート構造のものに比較し、誤動作を大幅に抑制することができる。しかしながら、チャージトラップ型フラッシュ構造のメモリセルトランジスタであっても、更にセル間間隔が狭くなるとメモリセルのワードライン間の半導体基板に拡散層形成用としてイオン注入されるイオン種のドーズロスが発生してメモリセル電流が低下する。また、更にセル間間隔が狭くなると、電荷蓄積層を隣接するメモリセルの電荷蓄積層と分離しない場合は、メモリセルトランジスタの電荷蓄積層に蓄積された電荷が、隣接するメモリセルトランジスタの電荷蓄積層に移動することにより、しきい値変動が生じる。また、微細化するとメモリセルトランジスタの書込時に電荷蓄積層に一様に電界がかからないことに起因して書込電荷が一様に書き込まれず、書込後の放置によって、当該メモリセルトランジスタの電荷蓄積層内部で書込電荷の再分布が生じ、メモリセルトランジスタのしきい値変動が生じる可能性がある。この結果、チャージトラップ型フラッシュ構造の半導体記憶装置を高集積化することが困難となる問題点が生じる。
【特許文献1】特開2003−78043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高集積化することができるチャージトラップ型フラッシュ構造の半導体記憶装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様の半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタとを具備し、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、メモリセルの書き込み動作及び読み出し動作のとき、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記半導体基板表面に前記半導体基板とは逆導電型の反転層が形成されることを特徴とする。
【0006】
更に、本発明の他態様の半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタと、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記半導体基板表面に形成される前記半導体基板とは逆導電型の半導体層とを具備し、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、前記第2の絶縁膜は底部が上部よりも幅が広く、前記第1の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜の底部端よりも内側に設けられ、メモリセルの書き込み動作及び読み出し動作のとき、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記第1の絶縁膜が存在する部分と、前記半導体基板とは逆導電型の半導体層間の前記半導体基板表面に、前記半導体基板とは逆の反転層が形成され、前記反転層と前記半導体基板とは逆導電型の半導体層が連結することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高集積化することができるチャージトラップ型フラッシュ構造の半導体記憶装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0009】
まず、本発明の実施例1に係る半導体記憶装置について、図面を参照して説明する。図1は半導体記憶装置を示す図、図1(a)は半導体記憶装置を示す回路図、図1(b)は半導体記憶装置を示す平面図、図2は図1(b)のA−A線に沿う半導体記憶装置の断面図である。本実施例では、ブロック膜としての高誘電率絶縁膜を台形形状し、電荷蓄積膜及びゲート絶縁膜を高誘電率絶縁膜の底部端よりも内側に形成し、ソース或いはドレインとなる拡散層を省略している。
【0010】
図1(a)に示すように、半導体記憶装置70には、複数のユニットメモリセルが設けられる。複数のユニットメモリセルはメモリセルブロックを構成し、複数のメモリセルブロックはメモリセルアレイを構成する。半導体記憶装置70は、チャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flash)メモリである。チャージトラップ型フラッシュメモリは、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)、SONOS(Silicon Oxide Nitride Oxide Silicon)やTANOS(TaN AlO Nitride Oxide Silicon)と呼称される場合がある。
【0011】
ユニットメモリセルには、図示しないセンスアンプに接続されるビット線BL側に選択トランジスタSTRが設けられ、ソース線SL側に選択トランジスタSTRが設けられ、その間に縦続接続される複数のメモリトランジスタMTRが設けられる。ビット線BL1、BL2、及びBL3と、制御線SGD、ワード線WLn、・・・、ワード線WL4、ワード線WL3、ワード線WL2、ワード線WL1、制御線SGS、及びソース線SLとは互いに交差する。
【0012】
制御線SGDは、図示しないセンスアンプに接続されるビット線BL1乃至3側の選択トランジスタSTRのゲートに接続される。ワード線WLnは、ビット線BL1乃至3に接続されるn番目のメモリトランジスタMTRのコントロールゲートに接続される。ワード線WL4は、ビット線BL1乃至3に接続される4番目のメモリトランジスタMTRのコントロールゲートに接続される。ワード線WL3は、ビット線BL1乃至3に接続される3番目のメモリトランジスタMTRのコントロールゲートに接続される。ワード線WL2は、ビット線BL1乃至3に接続される2番目のメモリトランジスタMTRのコントロールゲートに接続される。ワード線WL1は、ビット線BL1乃至3に接続される1番目のメモリトランジスタMTRのコントロールゲートに接続される。制御線SGSは、ソース線SLに接続されるビット線BL1乃至3側の選択トランジスタSTRのゲートに接続される。
【0013】
図1(b)に示すように、半導体記憶装置70では、ソース線SL、制御線SGS、ワード線WL1、ワード線WL2、ワード線WL3、ワード線WL4、・・・、ワード線WLn、制御線SGDが上下方向(図中)に互いに離間され並列配置される。ビット線BL1乃至3が横方向(図中)に互いに離間され並列配置される。ビット線BL間には素子分離領域が設けられ、ビット線BLの間を分離している。ソース線SLとビット線BL1乃至3の交差部分にはソース線コンタクトSLCが設けられる。制御線SGDと図示しないセンスアンプの間のビット線BLにはビット線コンタクトBLCが設けられる。
【0014】
図2に示すように、半導体記憶装置70には、P型シリコンである半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、及びゲート電極膜5はメモリセルトランジスタのゲートを構成する。
【0015】
メモリセルトランジスタのゲート間のゲート絶縁膜2は、半導体基板1の表面を覆っている。電荷蓄積膜3は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に設けられる。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い(テーパー形状)台形形状を有するシリコン酸化膜よりも誘電率が高い絶縁膜である。高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6の両端部には側壁絶縁膜7が設けられる。ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に形成される。つまり、ゲート電極膜5及び絶縁膜6のチャネル長方向における寸法は、高誘電率絶縁膜4の底部のチャネル長方向における寸法よりも狭い。なお、ゲートの低抵抗化のために、ゲート電極膜5をシリサイド化する場合、ゲート加工用マスクとしての絶縁膜6はシリサイド化の前に除去される。
【0016】
ここで、メモリセルトランジスタMTRのゲート長(ワード線WL幅)とメモリセルトランジスタMTRのゲート間(ワード線WL間隔)は、60nm以下に形成され、ハーフピッチ寸法を有する。メモリセルトランジスタMTRのゲート間のP型シリコンである半導体基板1の表面には、メモリセルトランジスタMTRのソース或いはドレインとなるN層が設けられていない。
【0017】
メモリセルトランジスタMTRの書き込み、読み出し、及び消去動作の時、メモリセルトランジスタのゲートと半導体基板1間、或いはメモリセルトランジスタのゲート間などに高電界が発生し、ワードライン間のフリンジ電界によりメモリセルトランジスタMTRのゲート間のP型シリコンである半導体基板1の表面に反転層31が形成される。反転層31は電荷蓄積膜3の端部の半導体基板1表面まで延在する。この反転層31は、制御線SDGに接続される制御トランジスタSTR及び制御線SGSに接続される制御トランジスタSTRのソース或いはドレイン層からの電荷転送の機能を果たし、ソース或いはドレインとなるN層がなくともメモリセルトランジスタの書き込み及び読み出し動作が行われる。
【0018】
次に、半導体記憶装置の動作について図3乃至6を参照して説明する。図3はメモリセルトランジスタのワード線WL間隔に対する読み出し動作時でのフリンジ電界の関係を示す図、図中実線(a)は高誘電率絶縁膜が台形形状を有する場合、図中破線(b)は高誘電率絶縁膜が垂直形状を有する場合、図4は半導体記憶装置の書き込み動作を説明する図、図4(a)はメモリセルブロックを示す図、図4(b)は書き込み動作条件を示す図、図5は半導体記憶装置の読み出し動作を説明する図、図5(a)はメモリセルブロックを示す図、図5(b)は読み出し動作条件を示す図、図6は半導体記憶装置の消去動作を説明する図、図6(a)はメモリセルブロックを示す図、図6(b)は消去動作条件を示す図である。
【0019】
ここで、図3のフリンジ電界の強度はシミュレーションから算出したものである。図3のフリンジ電界シミュレーションは、隣接するワード線WLが書き込み状態で電荷蓄積層に電子が蓄積されている読み出し時のワーストケースのものである。このため、メモリセルトランジスタのトンネル絶縁膜にかかる電界より、フリンジ電界が強くなる。メモリセルトランジスタが消去状態もしくは中性状態のときは、高誘電率膜の下に存在するトンネル絶縁膜下の部分の電界がフリンジ電界より強くなる。なお、ワード線WL間のフリンジ電界が、メモリセルトランジスタのトンネル電界より強いのは、書き込み状態のワーストケースの読み出し時に限定される。
【0020】
図3に示すように、ブロック膜としての高誘電率絶縁膜4の両端部の形状により、メモリセルトランジスタのワード線WL間の読み出し動作時でのワードライン間のフリンジ電界の強度が変化する。ここでは、非選択ワード線WLにパス電圧Vredを5.5Vにし、選択ワード線WLを0Vに設定している。メモリセルトランジスタのワード線WL間の埋め込み材料となる層間絶縁膜8には、比誘電率3.9を有するシリコン酸化膜と同程度の誘電率を有する、例えばTEOS膜を用い、高誘電率絶縁膜4には比誘電率が略10のAl膜(アルミナ膜)を用いている。
【0021】
高誘電率絶縁膜4の端部が垂直な形状の場合(図中破線(b)で、テーパー角90°の場合)、メモリセルトランジスタのゲートは略垂直な形状となり、台形形状の高誘電率絶縁膜4に比べてメモリセルトランジスタのワード線WL間隔が広くなる。このため、セル書き込み状態においてトンネル酸化膜としてのゲート絶縁膜5に印加される電界よりもフリンジ電界の方が強くなる領域が比較的狭いワード線WL間隔に限られる。
【0022】
一方、高誘電率絶縁膜4が台形形状の場合(図中実線(a)で、テーパー角70°の場合)、メモリセルトランジスタのゲートは高誘電率絶縁膜4の部分が他の部分よりもせり出した形状となり、高誘電率絶縁膜4の底部間隔が狭くなる。このため、セル書き込み状態においてトンネル酸化膜としてのゲート絶縁膜5に印加される電界よりもフリンジ電界の方が強くなる領域が、高誘電率絶縁膜4の端部が垂直な形状の場合に比べ、比較的広いワード線WL間隔まで拡大する。したがって、高誘電率絶縁膜4のテーパー角を緩やかにするほどフリンジ電界をトンネル酸化膜電界よりも強くでき、メモリセルトランジスタのゲート間の半導体基板1の表面に反転層を形成しやすくなる。
【0023】
なお、消去動作では、n+拡散層を導入していないため、P型半導体基板1の表面でホールの蓄積層が形成され、このホールが電荷蓄積層に注入されることにより消去される。
【0024】
図4(a)に示すように、メモリセルブロックのワード線WL3とビット線BL2で選択されるメモリセルトランジスタを選択トランジスタとして書き込み動作を行う場合、図4(b)に示すように、選択トランジスタに“0(ゼロ)”を書き込むとき、対応するビット線BLを“0V”にし、選択トランジスタに“1”を書き込むとき、対応するビット線BLを昇圧された高電位側電源電圧Vddにする。ソース線SLを0Vにする。制御線SGDを(+)電圧である制御電圧Vsg1にし、制御線SGSに(+)電圧である制御電圧Vsg2を印加して制御トランジスタSTRを“ON”させる。選択されたワード線WL3を書き込み電圧Vpgmにし、非選択のワード線WLを中間電圧Vmにしている。
【0025】
ここで、書き込み電圧Vpgmを、例えば20Vに設定し、中間電圧Vmを、例えば6Vに設定している。このため、ワード線WL間のフリンジ電界が図3に示すようになるので、メモリセルトランジスタのゲート間の半導体基板1の表面に反転層が形成され、ソース或いはドレインとなるN層がなくともメモリセルトランジスタの書き込み動作が可能となる。
【0026】
図5(a)に示すように、メモリセルブロックのワード線WL3とビット線BL2で選択されるメモリセルトランジスタを選択トランジスタとして読み出し動作を行う場合、図5(b)に示すように、対応するビット線BLを(+)電圧のプリチャージ電圧Vblにし、ソース線SLを0Vにする。制御線SGDを(+)電圧である制御電圧Vsg1にし、制御線SGSに(+)電圧である制御電圧Vsg2を印加して制御トランジスタSTRを“ON”させる。選択されたワード線WL3を0Vにし、非選択のワード線WLをパス電圧Vreadにしている。
【0027】
ここで、パス電圧Vreadを、例えば5.5Vに設定している。このため、ワード線WL間のフリンジ電界が書込状態のメモリセルトランジスタの読み出し時におけるトンネル酸化膜電界よりも強くなるので、メモリセルトランジスタのゲート間の半導体基板1の表面に反転層が形成され、ソース或いはドレインとなるN層がなくともメモリセルトランジスタの読み出し動作が可能となる。
【0028】
図6(a)に示すように、メモリセルブロックを一括消去動作を行う場合、図6(b)に示すように、対応するビット線BL、制御線SGD、ソース線SL、及び制御線SGSをフローティングにし、半導体基板1を消去電圧Veraにし、ワード線WLを0Vにする。また、Pウエル層を形成している場合には、このPウエル層に消去電圧Veraを加える。
【0029】
ここで、消去電圧Veraを、例えば20Vに設定している。このため、メモリセルブロックのメモリセルトランジスタに格納される情報は一括消去される。
【0030】
次に、半導体記憶装置の製造方法について、図7乃至図10を参照して説明する。図7乃至図9は半導体記憶装置の製造工程を示す断面図、図10はゲート側面に空隙が発生した半導体記憶装置を示す断面図である。
【0031】
図7に示すように、まず、P型シリコンである半導体基板1上に、ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6を積層形成する。
【0032】
ここで、ゲート絶縁膜2には、トンネル酸化膜として厚さ0.5〜10nmの範囲のSiO膜(シリコン酸化膜)を用いているが、代わりにEOT(Equivalent Oxide Thickness)換算で同じ厚さのSiN膜/SiO膜の積層膜(SiOが半導体基板1側)、SiO膜/SiN膜/SiOの積層膜、SiO膜/高誘電率絶縁膜/SiO膜の積層膜、或いは高誘電率絶縁膜/SiO膜の積層膜などを用いてもよい。
【0033】
電荷蓄積膜3には、厚さ3〜50nmの範囲のSiN膜(シリコン窒化膜)を用いているが、代わりにHfAlO膜を用いてもよい。また、シリコン酸化膜よりも誘電率の高いAl膜、MgO膜、SrO膜、BaO膜、TiO膜、Ta膜、BaTiO膜、BaZrO膜、ZrO膜、HfO膜、Y膜、ZrSiO膜、HSiO膜、或いはLaAlO膜などの高誘電率の絶縁膜を含む積層膜を用いてもよい。その場合の積層膜は、SiN膜/高誘電率の絶縁膜/SiN膜、HfAlO膜/高誘電率の絶縁膜/SiN膜(ゲート絶縁膜2側がSiN膜)、SiN膜/高誘電率の絶縁膜/HfAlO膜、或いはHfAlO膜/高誘電率の絶縁膜/HfAlO膜などである。
【0034】
ブロック膜としての高誘電率絶縁膜4には、厚さ5〜30nmの範囲のAl膜(アルミナ膜)を用いているが、代わりにシリコン酸化膜よりも誘電率の高いMgO膜、SrO膜、SiN膜、BaO膜、TiO膜、Ta膜、BaTiO膜、BaZrO膜、ZrO膜、HfO膜、Y膜、ZrSiO膜、HfSiO膜、或いはLaAlO膜などの高誘電率絶縁膜又はその積層膜(Al膜(アルミナ膜)の積層膜も含む)を用いてもよい。その場合の積層膜は、SiO膜/高誘電率絶縁膜/SiO膜、SiO膜/高誘電率絶縁膜、高誘電率絶縁膜/SiO膜、或いは高誘電率絶縁膜/SiO膜/高誘電率絶縁膜などである。
【0035】
ゲート電極膜5には、P型不純物が高濃度にドープされた厚さ10〜500nmの範囲のP多結晶シリコン膜と金属シリサイドの積層膜を用いているが、代わりにP多結晶シリコン膜やN型不純物が高濃度にドープされたN多結晶シリコン膜を用いてもよい。また、金属膜/多結晶シリコンの積層膜、或いは金属膜/窒化金属膜の積層膜などを用いてもよい。この場合、金属シリサイドとしては、CoSi、NiSi、WSi、MoSi、TiSiなどであり、金属としてはWなどであり、窒化金属としてはWN、TaN、TiNなどであり、炭化金属としてTaCなどである。
【0036】
絶縁膜6は、ゲート形成用のマスク材として用いられる。絶縁膜6には、SiN膜(シリコン窒化膜)を用いているが、代わりにSiO膜(シリコン酸化膜)を用いてもよい。なお、ゲート電極膜5をシリサイド化する場合、シリサイド化の前に絶縁膜6は除去される。
【0037】
次に、周知のリソグラフィー法を用いて、レジスト膜21を形成し、レジスト膜21をマスクとして、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により絶縁膜6をエッチングする。
【0038】
続いて、図8に示すように、レジスト膜21を除去後、絶縁膜6をマスクとして、例えばRIE法によりゲート電極膜5及び高誘電率絶縁膜4をエッチングする。このとき、絶縁膜6(Al膜)などの金属酸化膜のRIE加工ではエッチング中に側壁面などに発生するデポ物がシリコン、シリコン酸化膜、或いはSiN膜などに比べ残留しやすく絶縁膜6(Al膜)の形状がテーパーとなる。
【0039】
ここで、絶縁膜6(Al膜)を垂直にエッチングしようとし、デポ物によるエッチング速度の低下を打ち消すために、例えばRIEでの高周波電力を増加させた場合、絶縁膜6(Al膜)直下の電荷蓄積膜3やゲート絶縁膜2がオーバーエッチングされ、電荷蓄積膜3のエッチングの際にP型シリコンである半導体基板1にえぐれ(ガウジングとも呼称される)が発生し、メモリセルの電流が低下するという問題点がある。
【0040】
そして、図9に示すように、半導体基板1上に側壁絶縁膜7となる絶縁膜を全面に堆積し、例えば、RIE法を用いて絶縁膜6、ゲート電極膜5、及び高誘電率絶縁膜4の端部に側壁絶縁膜7を形成する。
【0041】
次に、絶縁膜6及び側壁絶縁膜7をマスクとして、例えば電荷蓄積膜3をRIE法でエッチングして側面を露出後、例えばウエットエッチング法により露出された電荷蓄積膜3の端部をエッチングし、電荷蓄積膜3を高誘電率絶縁膜4よりも内側に後退させる。
【0042】
このゲート電極膜5が乗っていない部分、すなわち側壁絶縁膜7の下にあたる部分では、書き込み及び消去時の電荷蓄積膜3にかかる電界が低下している。そこで、電荷蓄積膜3を高誘電率絶縁膜4よりも、ゲート電極5が乗っている部分まで内側に後退させることにより、電荷蓄積膜3にかかる電界を向上させることができる。ここでは、ゲート絶縁膜2をエッチング除去していないが、電荷蓄積膜3間のゲート絶縁膜2の端部をエッチングしてもよい。その結果、ゲート間の半導体基板1の表面に形成される反転層31がゲート絶縁膜2の膜厚バラツキに左右されずに形成できる。
【0043】
続いて、メモリセルトランジスタのゲート側面を覆うように層間絶縁膜8を形成する。層間絶縁膜8形成後、周知の技術を用いて層間絶縁膜や配線層形成などを行い、MONOS構造のNAND型フラッシュメモリとしての半導体記憶装置70が完成する。
【0044】
図10に示すように、層間絶縁膜8が、例えば被覆能力の低いものである場合、側壁絶縁膜7及び高誘電率絶縁膜4の下面、ゲート絶縁膜2の上面、電荷蓄積膜3の側面に囲まれた部分に空隙41が発生する。この空隙41により、メモリセルトランジスタの電荷蓄積膜3間の寄生容量を低減することができる。なお、空隙41は信頼性低下やメモリセルトランジスタの特性劣化などの要因とはならない。
【0045】
上述したように、本実施例の半導体記憶装置では、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い台形形状を有し、ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に形成される。メモリセルトランジスタMTRのゲート長とメモリセルトランジスタMTRのゲート間は60nm以下に形成される。メモリセルトランジスタMTRの書き込み及び読み出し動作時では、ワード線WL間のフリンジ電界がトンネル酸化膜であるゲート絶縁膜2電界よりも強くなり、メモリセルトランジスタMTRのゲート間の半導体基板1の表面に反転層31が形成される。
【0046】
このため、ソース或いはドレインとなるN層がなくとも、反転層31がソース或いはドレイン層として機能し、メモリセルトランジスタの書き込み及び読み出し動作を行うことができる。また、ソース或いはドレインとなる拡散層を有するメモリセルトランジスタのハーフピッチが狭くなった場合、ソース或いはドレインとなる拡散層形成用のイオン注入のドーズロスが発生し、メモリセル電流が低下するが、半導体記憶装置70ではメモリセル電流の低下を抑制することができる。したがって、メモリセルトランジスタのハーフピッチを狭く出来、半導体記憶装置70を従来よりも高集積化することができる。また、ブロック膜としての高誘電率絶縁膜4の端部をテーパーをもたせた台形形状にしているので、ゲート加工時の半導体基板1のえぐれの発生を抑制することができ、メモリセル電流の低下を抑制することができる。更に、メモリセルトランジスタのゲート間にソース或いはドレインとなるN層を形成していないので、半導体記憶装置70の製造工程を短縮化することできる。
【0047】
なお、本実施例では、P型シリコンである半導体基板1上にメモリセルトランジスタを形成しているが、Pウエル層上やSOI(silicon on insulator)基板上にメモリセルトランジスタを形成してもよい。
【実施例2】
【0048】
次に、本発明の実施例2に係る半導体記憶装置について、図面を参照して説明する。図11は半導体記憶装置を示す断面図である。本実施例では、メモリセルトランジスタのゲート間の半導体基板表面にN+層を設けている。
【0049】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0050】
図11に示すように、半導体記憶装置71には、P型シリコンである半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、及びゲート電極膜5はメモリセルトランジスタMTRのゲートを構成する。メモリセルトランジスタMTRのゲート間における半導体基板1の表面には、N層22が設けられる。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い(テーパー形状)台形形状を有する。高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6の両端部には側壁絶縁膜7が設けられる。ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に形成される。つまり、ゲート電極膜5及び絶縁膜6の寸法は、高誘電率絶縁膜4の底部の寸法よりも狭い。電荷蓄積膜3は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に設けられる。半導体記憶装置71は、チャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flash)メモリである。
【0051】
ここで、メモリセルトランジスタMTRのゲート長(ワード線WL幅)とメモリセルトランジスタMTRのゲート間(ワード線WL間隔)は、60nm以下に形成され、ハーフピッチ寸法である。メモリセルトランジスタMTRの書き込み動作及び読み出し動作時に、ワード線WL間のフリンジ電界によりメモリセルトランジスタMTRのゲート間のP型シリコンである半導体基板1の表面のゲート絶縁膜2端部とN層22の間に反転層31が形成される。この反転層31とN層22により、電子の転送が可能となり、メモリセルトランジスタMTRの書き込み及び読み出し動作が行われる。
【0052】
次に、半導体記憶装置の製造方法について図12を参照して説明する。図12は半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。ここで、本実施例では、メモリセルトランジスタのゲート形成までは実施例1と同様なので図示及び説明を省略する。
【0053】
図12に示すように、メモリセルトランジスタMTRのゲート形成後、As(砒素)を、例えば加速電圧(Vac)1〜50KeV、ドーズ量(Qd)1×1013〜5×1014の範囲で半導体基板1表面にイオン注入する。メモリセルトランジスタMTRのゲート絶縁膜2は側壁絶縁膜7が形成されている部分よりも内側に形成されているので、イオン注入層はゲート絶縁膜2の端部と離間し形成される。なお、As(砒素)の代わりにP(燐)やSb(アンチモン)を用いてもよい。
【0054】
次に、高温熱処理を行い、イオン注入層を活性化及び熱拡散させてN層22を形成する。これ以降の工程は、実施例1と同様なので説明を省略する。
【0055】
上述したように、本実施例の半導体記憶装置では、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い台形形状を有し、ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に形成される。電荷蓄積膜3は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも内側に設けられる。メモリセルトランジスタMTRのゲート間における半導体基板1の表面には、ゲート絶縁膜2と離間したN層22が設けられる。メモリセルトランジスタMTRのゲート長とメモリセルトランジスタMTRのゲート間は60nm以下に形成される。メモリセルトランジスタMTRの書き込み動作時及び読み出し動作時では、ワード線WL間のフリンジ電界がトンネル酸化膜であるゲート絶縁膜2電界よりも強くなり、メモリセルトランジスタMTRのゲート間の半導体基板1の表面のゲート絶縁膜2の端部とN層22の間に反転層31が形成される。
【0056】
このため、反転層31及びN層22がソース或いはドレイン層として機能し、メモリセルトランジスタの書き込み及び読み出し動作を行うことができる。また、ソース或いはドレインとなる拡散層を有するメモリセルトランジスタのハーフピッチが狭くなった場合、ソース或いはドレインとなる拡散層形成用のイオン注入のドーズロスが発生し、メモリセル電流が低下するが、半導体記憶装置71ではメモリセル電流の低下を抑制することができる。したがって、メモリセルトランジスタのハーフピッチを狭く出来、半導体記憶装置71を従来よりも高集積化することができる。また、ブロック膜としての高誘電率絶縁膜4の端部をテーパーをもたせた台形形状にしているので、ゲート加工時の半導体基板1のえぐれの発生を抑制することができ、メモリセル電流の低下を抑制することができる。
【実施例3】
【0057】
次に、本発明の実施例3に係る半導体記憶装置について、図面を参照して説明する。図13は半導体記憶装置を示す断面図である。本実施例では、メモリセルトランジスタのゲートの構造を変更している。
【0058】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0059】
図13に示すように、半導体記憶装置72には、P型シリコンである半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、及びゲート電極膜5はメモリセルトランジスタMTRのゲートを構成する。高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い(テーパー形状)台形形状を有する。高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6の両端部には側壁絶縁膜7が設けられる。ゲート電極膜5及び絶縁膜6は、高誘電率絶縁膜4の底部端よりも外側に形成される。電荷蓄積膜3の端部は、側壁絶縁膜7の端部上に設けられる。半導体記憶装置72は、チャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flash)メモリである。
【0060】
ここで、メモリセルトランジスタMTRのゲート長(ワード線WL幅)とメモリセルトランジスタMTRのゲート間(ワード線WL間隔)は、60nm以下に形成され、ハーフピッチ寸法である。メモリセルトランジスタMTRの書き込み動作時及び読み出し動作時には、ワード線WL間のフリンジ電界によりメモリセルトランジスタMTRのゲート間のP型シリコンである半導体基板1の表面に反転層31が形成される。この反転層31により、ソース或いはドレインとなるN層がなくともメモリセルトランジスタMTRの書き込み及び読み出し動作が行われる。
【0061】
なお、本実施例の半導体記憶装置72では、実施例1と異なり、側壁絶縁膜7をマスクとして電荷蓄積層3のRIEによるエッチング後、電荷蓄積層3のウエットエッチング等による電荷蓄積層3の内側への後退を行っていない。
【0062】
上述したように、本実施例の半導体記憶装置では、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、ゲート電極膜5、及び絶縁膜6が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、及び高誘電率絶縁膜4は、底部が上部より広い台形形状を有している。メモリセルトランジスタMTRのゲート長とメモリセルトランジスタMTRのゲート間は60nm以下に形成される。メモリセルトランジスタMTRの書き込み動作時及び読み出し動作時には、ワード線WL間のフリンジ電界によって、メモリセルトランジスタMTRのゲート間の半導体基板1の表面に反転層31が形成される。このため、実施例1と同様な効果を有する。
【実施例4】
【0063】
次に、本発明の実施例4に係る半導体記憶装置について、図面を参照して説明する。図14は半導体記憶装置を示す断面図である。本実施例では、メモリセルトランジスタのゲートの構造を変更している。
【0064】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0065】
図14に示すように、半導体記憶装置73には、P型シリコンである半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52はメモリセルトランジスタのゲートを構成する。半導体記憶装置73は、チャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flash)メモリである。
【0066】
半導体基板1の表面には、メモリセルトランジスタのソース或いはドレインとなるN層22が選択的に設けられる。メモリセルトランジスタのゲート絶縁膜2は、半導体基板1の表面を覆っている。電荷蓄積膜3は、半導体基板1の上部方向から下部方向をみて、N層22の間にN層22とオーバーラップするようにゲート絶縁膜2を介して設けられる。
【0067】
高誘電率絶縁膜4は、端部が電荷蓄積膜3よりも端部が外側になるように電荷蓄積膜3上に設けられる。積層形成される第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52は、高誘電率絶縁膜4の中央部側の上部に設けられる。側壁絶縁膜7は、第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52の端部を覆うように、高誘電率絶縁膜4の端部側の上部に設けられる。ゲート絶縁膜2及びメモリセルトランジスタのゲートを覆うように、半導体基板1の第1主面(表面)に層間絶縁膜8が設けられる。
【0068】
ここで、電荷蓄積膜3のチャネル長方向の電荷蓄積膜長LDC、高誘電率絶縁膜4のチャネル長方向の高誘電率絶縁膜長LHKの関係は、
LHK>LDC・・・・・・・・・・・・式(1)
に設定される。つまり、高誘電率絶縁膜4は電荷蓄積膜3の寸法よりも広く形成され、また第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52の寸法よりも広く形成される。
【0069】
このため、電荷蓄積膜3にかかる電界を均一化でき、電荷蓄積膜3に不均一に電荷が書き込まれることに起因する電荷蓄積層3内部での電荷移動による、メモリセルトランジスタの閾値電圧(Vth)の変動を大幅に抑制することができる。この結果、メモリセルトランジスタを微細化(ハーフピッチの縮小化)でき半導体記憶装置73を高集積化することができる。ここでは、ビット線方向について図示及び説明をしているがワード線方向についても、高誘電率絶縁膜4を電荷蓄積膜3の寸法よりも広く形成し、また第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52の寸法よりも広く形成してもよい。
【0070】
次に、半導体記憶装置の製造方法について図15乃至19を参照して説明する。図15乃至19は半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【0071】
図15に示すように、まず、P型シリコンである半導体基板1上に、ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52を積層形成する。
【0072】
ここで、第1のゲート電極膜51には、窒化タンタル(TaN)を用いているが、代わりに窒化金属としてのWN、TiNや炭化金属としてのTaCや金属シリサイドとしてのCoSi、NiSi、WSi、MoSi、TiSiなどを用いてもよい。第2のゲート電極膜52には、P型不純物が高濃度にドープされたP多結晶シリコン膜を用いているが、代わりにN型不純物が高濃度にドープされたN多結晶シリコン膜などを用いてもよい。
【0073】
第2のゲート電極膜52形成後、周知のリソグラフィー法を用いて、メモリセルトランジスタ形成領域にレジスト膜53を形成する。
【0074】
次に、図16に示すように、レジスト膜53をマスクとして、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52をエッチングする。RIEエッチング後、レジスト膜53、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52をマスクにして、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、及びゲート絶縁膜2を介して半導体基板1表面にN型不純物をイオン注入する。
【0075】
続いて、図17に示すように、レジスト膜53を除去後、例えば熱処理により図示しないイオン注入層を活性化させてN層22を形成する。高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52上に絶縁膜を堆積し、例えば全面エッチバック処理を行って第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52の側面に側壁絶縁膜7を形成する。
【0076】
そして、図18に示すように、側壁絶縁膜7及び第2のゲート電極膜52をマスクにして、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により、N層22上の高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4及び電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3をエッチングする。ここでは、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4が垂直にエッチングされているが実施例1と同様に台形形状になる場合もある。
【0077】
次に、図19に示すように、例えばウエットエッチング液を用いて、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4の端部をエッチングして、第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52と略同一寸法幅まで後退させる。これ以降の工程は実施例1と同様なので図示及び説明を省略する。
【0078】
上述したように、本実施例の半導体記憶装置では、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52が積層形成される。電荷蓄積膜3は、半導体基板1の上部方向から下部方向からみて、メモリセルトランジスタのソース或いはドレインとなるN層22の間にN層22とオーバーラップするようにゲート絶縁膜2を介して設けられる。高誘電率絶縁膜4は、電荷蓄積膜3、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52よりも端部が外側に設けられる。
【0079】
このため、電荷蓄積膜3にかかる電界を均一化でき、電荷蓄積膜3に不均一に電荷が書き込まれることに起因する電荷蓄積層3内部での電荷移動によるメモリセルトランジスタの閾値電圧(Vth)の変動を大幅に抑制することができる。したがって、メモリセルトランジスタを微細化でき半導体記憶装置73を従来よりも高集積化することができる。
【実施例5】
【0080】
次に、本発明の実施例5に係る半導体記憶装置について、図面を参照して説明する。図20は半導体記憶装置を示す断面図である。本実施例では、メモリセルトランジスタのゲートの構造を変更している。
【0081】
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0082】
図20に示すように、半導体記憶装置74には、P型シリコンである半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜(第1の絶縁膜)3、高誘電率絶縁膜(第2の絶縁膜)4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52が積層形成される。ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52はメモリセルトランジスタのゲートを構成する。半導体記憶装置74は、チャージトラップ型フラッシュ(CTF;Charge Trap Flash)メモリである。
【0083】
電荷蓄積膜3は、ゲート絶縁膜2上に設けられる。高誘電率絶縁膜4は、端部が電荷蓄積膜3よりも外側になるように電荷蓄積膜3上に設けられる。積層形成される第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52は、高誘電率絶縁膜4の中央部側の上部に設けられる。側壁絶縁膜7は、第1のゲート電極膜51及び第2のゲート電極膜52の端部を覆うように、高誘電率絶縁膜4の端部側の上部に設けられる。
【0084】
ゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、第1のゲート電極膜51、第2のゲート電極膜52、及び側壁絶縁膜7は、実施例4と同様な形状を有し、半導体記憶装置74にはメモリセルトランジスタのゲート間にN層が設けられていない。
【0085】
メモリセルトランジスタMTRの書き込み、読み出し、及び消去動作の時、メモリセルトランジスタのゲートと半導体基板1間、或いはメモリセルトランジスタのゲート間などに高電界が発生し、ワードライン間のフリンジ電界によりメモリセルトランジスタMTRのゲート間のP型シリコンである半導体基板1の表面に反転層31が形成される。
【0086】
上述したように、本実施例の半導体記憶装置では、半導体基板1の第1主面(表面)にゲート絶縁膜2、電荷蓄積膜3、高誘電率絶縁膜4、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52が積層形成される。電荷蓄積膜3は、ゲート絶縁膜2上に設けられる。高誘電率絶縁膜4は、電荷蓄積膜3、第1のゲート電極膜51、及び第2のゲート電極膜52よりも端部が外側に設けられる。メモリセルトランジスタの書き込み及び読み出し動作時では、ワード線WL間のフリンジ電界により、メモリセルトランジスタMTRのゲート間の半導体基板1の表面に反転層31が形成される。
【0087】
このため、ソース或いはドレインとなるN層がなくとも、反転層31がソース或いはドレイン層として機能し、メモリセルトランジスタの書き込み及び読み出し動作を行うことができる。また、ソース或いはドレインとなる拡散層を有するメモリセルトランジスタのハーフピッチが狭くなった場合、ソース或いはドレインとなる拡散層形成用のイオン注入のドーズロスが発生し、メモリセル電流が低下するが、半導体記憶装置74ではメモリセル電流の低下を抑制することができる。また、電荷蓄積膜3にかかる電界を均一化でき、電荷蓄積膜3に不均一に電荷が書き込まれることに起因する電荷蓄積層3内部での電荷移動による、メモリセルトランジスタの閾値電圧(Vth)の変動を大幅に抑制することができる。したがって、メモリセルトランジスタを微細化でき半導体記憶装置74を従来よりも高集積化することができる。
【0088】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
【0089】
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 半導体基板と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタとを具備し、ビット線とソース線の間に第1及び第2のメモリセルトランジスタが縦続接続され、前記メモリセルトランジスタのゲートがワード線に接続され、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、メモリセルの書き込み動作及び読み出し動作のとき、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記半導体基板表面に前記半導体基板とは逆導電型の反転層が形成され、前記反転層により前記第1及び第2のメモリセルトランジスタが動作する半導体記憶装置。
【0090】
(付記2) 前記第2の絶縁膜の端部は、前記第1の絶縁膜及びゲート電極膜よりも外側に設けられる付記1に記載の半導体記憶装置。
【0091】
(付記3) 前記第2の絶縁膜は、Al膜、MgO膜、SrO膜、SiN膜、BaO膜、TiO膜、Ta膜、BaTiO膜、BaZrO膜、ZrO膜、HfO膜、Y膜、ZrSiO膜、HfSiO膜、或いはLaAlO膜である高誘電率絶縁膜を含む積層膜であり、前記積層膜は前記第1の絶縁膜側から、SiO膜/前記高誘電率絶縁膜/SiO膜、SiO膜/前記高誘電率絶縁膜、前記高誘電率絶縁膜/SiO膜、或いは前記高誘電率絶縁膜/SiO膜/前記高誘電率絶縁膜である付記1又は2に記載の半導体記憶装置。
【0092】
(付記4) 前記第1の絶縁膜は、Al膜、MgO膜、SrO膜、BaO膜、TiO膜、Ta膜、BaTiO膜、BaZrO膜、ZrO膜、HfO膜、Y膜、ZrSiO膜、HfSiO膜、或いはLaAlO膜である高誘電率絶縁膜を含む積層膜であり、前記積層膜は前記ゲート絶縁膜側から、SiN膜/前記高誘電率絶縁膜/SiN膜、HfAlO膜/前記高誘電率絶縁膜/SiN膜、SiN膜/前記高誘電率絶縁膜/HfAlO膜、或いはHfAlO膜/前記高誘電率絶縁膜/HfAlO膜である付記1乃至3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
【0093】
(付記5) 前記ゲート絶縁膜は、SiO膜或いはSiO膜を含む積層膜であり、前記積層膜の場合前記半導体基板側から、SiN膜/SiO膜、SiO膜/SiN膜/SiO膜、SiO膜/高誘電率絶縁膜/SiO膜、或いは高誘電率絶縁膜/SiO膜である付記1乃至4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置を示す図、図1(a)は半導体記憶装置を示す回路図、図1(b)は半導体記憶装置を示す平面図。
【図2】図1(b)のA−A線に沿う半導体記憶装置の断面図。
【図3】本発明の実施例1に係るメモリセルトランジスタのワード線間隔に対するフリンジ電界の関係を示す図、図中実線(a)は高誘電率絶縁膜が台形形状を有する場合の図、図中破線(b)は高誘電率絶縁膜が垂直形状を有する場合の図。
【図4】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の書き込み動作を説明する図、図4(a)はメモリセルブロックを示す図、図4(b)は書き込み動作条件を示す図。
【図5】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の読み出し動作を説明する図、図5(a)はメモリセルブロックを示す図、図5(b)は読み出し動作条件を示す図。
【図6】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の消去動作を説明する図、図6(a)はメモリセルブロックを示す図、図6(b)は消去動作条件を示す図。
【図7】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図8】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図9】本発明の実施例1に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図10】本発明の実施例1に係るゲート側面に空隙が発生した半導体記憶装置を示す断面図。
【図11】本発明の実施例2に係る半導体記憶装置を示す断面図。
【図12】本発明の実施例2に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図13】本発明の実施例3に係る半導体記憶装置を示す断面図。
【図14】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置を示す断面図。
【図15】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図16】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図17】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図18】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図19】本発明の実施例4に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図20】本発明の実施例5に係る半導体記憶装置を示す断面図。
【符号の説明】
【0095】
1 半導体基板
2 ゲート絶縁膜
3 電荷蓄積膜
4 高誘電率絶縁膜
5 ゲート電極膜
6 絶縁膜
7 側壁絶縁膜
8 層間絶縁膜
21 レジスト膜
22 N
31 反転層
41 空隙
51 第1のゲート電極膜
52 第2のゲート電極膜
53 レジスト膜
70〜74 半導体記憶装置
BL1〜3 ビット線
BLC ビット線コンタクト
DC 電荷蓄積膜長
HK 高誘電率絶縁膜長
MTR メモリセルトランジスタ
SDG、SGS 制御線
SL ソース線
SLC ソース線コンタクト
Vbl プリチャージ電圧
Vdd 高電位側電源電圧
Vm 中間電圧
Vpgm 書き込み電圧
Vread パス電圧
Vsg1、Vsg2 制御電圧
WL1〜4、WL ワード線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、
前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタと、
を具備し、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、メモリセルの書き込み動作及び読み出し動作のとき、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記半導体基板表面に前記半導体基板とは逆導電型の反転層が形成されることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1の絶縁膜の端部は、前記第2の絶縁膜よりも内側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
半導体基板と、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、
前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタと、
前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記半導体基板表面に形成される前記半導体基板とは逆導電型の半導体層と、
を具備し、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、前記第2の絶縁膜は底部が上部よりも幅が広く、前記第1の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜の底部端よりも内側に設けられ、メモリセルの書き込み動作及び読み出し動作のとき、前記第1のメモリセルトランジスタのゲートと前記第2のメモリセルトランジスタのゲートの間の前記第1の絶縁膜が存在する部分と、前記半導体基板とは逆導電型の半導体層間の前記半導体基板表面に、前記半導体基板とは逆の反転層が形成され、前記反転層と前記半導体基板とは逆導電型の半導体層が連結することを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項4】
半導体基板と、
前記半導体基板上にゲート絶縁膜、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及びゲート電極膜が積層形成されるゲートを有する第1のメモリセルトランジスタと、
前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜、及び前記ゲート電極膜が積層形成されるゲートを有し、前記第1のメモリセルトランジスタに隣接配置される第2のメモリセルトランジスタと、
前記半導体基板上部から下部へ垂直方向にみて、前記第1のメモリセルトランジスタと前記第2のメモリセルトランジスタとの間において前記第1の絶縁膜にオーバーラップするように、前記半導体基板表面に設けられる前記半導体基板とは逆導電型の半導体層と、
を具備し、前記第1の絶縁膜は電荷蓄積膜として用いられ、前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜よりも誘電率が高く、前記第1の絶縁膜及びゲート電極膜よりも端部が外側に設けられることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項5】
前記第2の絶縁膜は、Al膜、MgO膜、SrO膜、SiN膜、BaO膜、TiO膜、Ta膜、BaTiO膜、BaZrO膜、ZrO膜、HfO膜、Y膜、ZrSiO膜、HfSiO膜、或いはLaAlO膜であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−50285(P2010−50285A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−213352(P2008−213352)
【出願日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】