説明

基板処理装置及び基板処理方法

【課題】
本発明は、成膜の生成効率を向上できる光CVD法を用いた基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、真空室である処理室に処理用ガスを導入し、前真空室である処理室に処理用ガスを導入し、前記処理用ガスに第1の光を、前記第1の光を透過する第1の透過窓を介して第1の照射をし、前記第1の照射によって発生した第1の成膜ガスを前記処理室内の基板に堆積させて成膜する際に、前記処理室に前記処理用ガスを導入する前に、前記処理用ガスを所定の温度まで加熱し、前記加熱された処理用ガスに第2の光を、前記第2の光を透過する第2の透過窓を介して第2の照射をし、前記第2の照射によって第2の成膜ガスを発生させ、前記第2の成膜ガスと第2の照射によって未反応である前記処理用ガスとを前記処理室に導入し、前記第1の成膜ガスと第2の成膜ガスとを前記基板に堆積させて成膜することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外光などの光を用いた基板処理技術に関し、特に、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイや有機EL照明、有機薄膜太陽電池の製造において用いられる封止技術や表面平坦化技術等に使用される光CVD(Chemical Vapor Deposition)技術に関する。
【背景技術】
【0002】
有機ELディスプレイや有機EL照明の製造においては、製造した有機EL素子を最終段階でガラス封止するが、最終段階に至る工程途中においては、酸化珪素膜(SiO膜)や窒化珪素膜(SiN膜)等のバリア膜を用いて仮封止が行われる。この仮封止においては、10−6g/m・day程度の水蒸気透湿度が要求され、また、低温(約室温〜100℃)でバリア膜を形成することが要求される。また、近年、被処理基板が大型化しており、例えば1500mm×1800mm以上の大型基板にも対応する必要がある。
【0003】
低温でCVD法により成膜する技術として、光CVD法が知られている。光CVD法においては、例えば、処理室の上部に石英製の光透過窓を設け、光透過窓の外側にキセノンランプ等の光源を設け、処理室内へ処理用ガスを導入するとともに、光透過窓を介して光源からの光を、処理室内の処理用ガスに照射し、被処理基板にCVD膜を堆積するものである。
下記の特許文献1には、例えば、SiO膜を堆積させる場合、光を照射し、予め励起した酸素原子を生成し、励起した酸素原子とSiHガスを処理室内で混合し反応させ、膜の成長速度を向上させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭59−82720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術においては、上記反応が処理室内で行われるために、SiOガスの生成が遅れ、未反応なSiHガスや堆積されないSiOガスが多く発生し、SiO膜生成効率が上がらないという課題がある。
本発明の目的は、成膜の生成効率を向上できる光CVD法を用いた基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、少なくとも下記の特徴を有する。
本発明は、真空室である処理室に処理用ガスを導入し、前記処理用ガスに第1の光を、前記第1の光を透過させる第1の透過窓を介して照射し、前記照射によって発生した成膜ガスを前記処理室内の基板に堆積させて成膜する際に、前記処理室に前記処理用ガスを導入する前に、前記処理用ガスを所定の温度まで加熱し、前記加熱された処理用ガスに第2の光を照射し、前記第2の光の照射によって成膜ガスを予め発生させ、当該成膜ガスと第2の光の照射によって未反応である前記処理用ガスとを前記処理室に導入し、前記基板に堆積させて成膜することを第1の特徴とする。
【0007】
また、本発明は、第1の特徴に加え、前記第1の光と第2の光の発光源は共通であることを第2の特徴とする。
さらに、本発明は、第1の特徴に加え、前記ガス配管は螺旋状に設けられていることを第3の特徴とする。
【0008】
また、本発明は、第1の特徴に加え、前記ガス配管は平面状に配置され、前記平面は前記第2の光の照射方向に面していることを第4の特徴とする。
さらに、本発明は、第1の特徴に加え、前記ガス配管は複数の三叉路の分岐配管を有し、前記分岐配管における開閉を選択して前記処理用ガスの前記ガス配管に流れる長さを変えることを第5の特徴とする。
【0009】
また、本発明は、第1の特徴に加え、前記加熱は加熱された不活性ガス、または前記プリミックス部の周囲に敷設された熱線で行なうことを第6の特徴とする。
さらに、本発明は、第1の特徴に加え、前記第1の透過窓は前記処理室を内外に隔てる隔壁に設けられていることを第7の特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、成膜の生成効率を向上できる光CVD法を用いた基板処理装置及び基板処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の垂直断面を表す模式図である。
【図2】本発明のプリミックスの第1の実施例を有する処理ガス前処理部20を示す図である。
【図3】本発明のプリミックスの第2の実施例を示す図である。
【図4】本発明のプリミックスの第3の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の垂直断面を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置1の垂直断面を表す模式図である。基板処理装置1は、大別して、減圧した状態で基板Pを処理する処理室10と、処理室10に処理ガスを供給する処理ガス前処理部20と、処理室10の処理ガスに真空紫外光31を照射する発光部30と、処理室10の下方に設けられた排気室40と、これら室、部を制御する制御装置50を有する。
【0013】
処理室10は、基板処理時に基板Pが載置される基板載置部11と、基板Pに所定のパターンのCVD膜を形成するためのマスク12と、基板Pとマスク12との位置合わせ情報に基づき基板P(基板載置部11)の位置・姿勢を変えるアライメント駆動部13と、処理用ガスを処理室10内へ供給するガス供給部14と、ガス供給部14を処理室の上部に固定する保持枠15とを有する。
上記の処理室10の構成において、基板載置部11内には、基板載置部11を冷却し、基板Pを冷却するための冷却用配管11aが内蔵されている。冷却用配管11aには、例えば水等の冷媒が循環される。基板Pを冷却する理由は、光CVD法を用いる場合、高温部には成膜されないためである。例えば、TEOS(Tetra Ethoxy Silane)を処理ガスとして用いる場合は、約100℃以上では成膜が大幅に抑制される。
【0014】
ガス供給部14は、処理用ガスを処理室10内の上部にマトリックス上に敷設されたガス配管14aと、ガス配管14aの、例えばマトリックスの交点にある複数のガス導入口14cとを有する。このように、ガス導入口14cを設けることにより、基板P表面に堆積される流れる成膜ガスの分布を制御することが容易となり、基板P上に堆積されるCVD膜の基板面内の膜厚均一性を向上することができる。
【0015】
発光部30は、波長172nmの真空紫外光32を発生する発光源31と、保持枠15に真空シール34を介して設けられた合成石英製の透過窓33とを有する。真空紫外光31は透過窓33を透過して処理室10内に照射される。透過窓33は保持枠15を介して100℃以上に加熱されている。
前記透過窓33は前記処理室を内外に隔てる隔壁に設けたが、発光源31毎に透過窓を設け、発光源31を真空シールして前記隔壁から突き出るように設けてもよい。
【0016】
排気室40には、排気口41a、41bが設けられている。処理室10内のガスは、基板載置部11と処理室10の側壁との間の空間を通り、排気室40に達する。排気口41a、41bには、排気管42が接続され、排気管42には圧力調整バルブ43と真空ポンプ44が接続されている。圧力調整バルブ43は、処理室10内の圧力を調整する。排気口41a、41b、排気管42、圧力調整バルブ43、真空ポンプ44から、処理室10内のガスを処理室外へ排気するガス排気部が構成されている。排気口は4隅に設けた方が望ましい。
【0017】
次に、本実施形態の特徴の一つである処理ガス前処理部20の実施形態について説明する。図2はプリミックスの第1の実施例を有する処理ガス前処理部20を示す図である。
処理ガス前処理部20は、成膜用処理ガスAと成膜(堆積)ガスの酸化剤ガスBを混合し、供給する処理用ガス供給部21と、2種類の処理用ガスから一部成膜ガスを生成するプリミックス部22と、クリーニングプラズマ供給部23と、それらを連結し、ガスの流れを制御するバルブ25、26とを有する。24は、処理用ガス供給部21とクリーニングプラズマ供給部23とを併せた処理ガス等供給部である。
【0018】
2種類の処理用ガスA、Bの処理用ガス供給管21Ad、21Bdには、それぞれのガス流れを開閉するためのバルブ21Aa、21Ba、ガス流量を制御するための流量制御装置21Ab、21Bb、処理用ガスの供給源である処理用ガス供給源21Ac、21Bcが、この順に接続されている。2つの処理用ガスA、Bは混合され、選択バルブ25を介してプリミックス部22の入口管22nに入る。なお、本実施例では、成膜用処理ガスAとしてTEOS-Oを、平坦性の度合いを制御する酸化剤ガスBとしてOを用いる。成膜用処理ガスAとしてOMCTS(Oct Methyl Cyclotetrasiloxane)やHMDSO(Hexa Methyl Disiloxane)やTMCTS(Tetra Methyl Cyclotetrasiloxane)を用いることもできる。例えばOMCTSを成膜用処理ガスAとして用いた場合には、平坦性の度合いを制御する酸化剤は不要となる。なお、クリーニングプラズマ供給部23において、クリーニングガス供給管23dには、クリーニングガスをプラズマにするリモートプラズマ発生装置23a、ガス流量を制御するための流量制御装置23b、クリーニングガスの供給源である処理用ガス供給源23cが、この順に接続されている。
【0019】
プリミックス部22は、螺旋状の形状を有する合成石英製のプリミックス配管22aと、発光部30と同様に、波長172nmの真空紫外光22bを発生する発光源22cと、合成石英製の透過窓22dと、加熱ガス22gを流す入口配管22e、出口配管22fとを有する。加熱ガス配管22eから供給される加熱ガス22gは、プリミックス配管22aを加熱し内部に流れるガスを100℃以上に保持する。なお、プリミックス部22は、処理室同様に減圧に保持してもよい。
【0020】
真空紫外光22bをプリミックス配管22aに照射すると、真空紫外光22bはプリミックス配管22aを透過し、プリミックス配管22a内に流れるTEOS-OとOの処理用ガスに作用する。しかし、Si−Oは、その結合エネルギーが真空紫外光22bの光子エネルギーよりも高いので、分断されずに残る。
光によって作り出された活性種である酸化膜SiOガスの励起状態は、数千回の衝突、散乱を経ても成膜に必要なエネルギーを持っている。それ故、光CVDでは、PECVD(Plasma-enhanced Chemical Vapor Deposition)と異なり、活性種である成膜ガスの空間拡散距離が大きく、また寿命も長いので、真空紫外光の分解ポイントであるプリミックス部22から、成膜ポイントが遠くても、大きな問題にならない
また、プレミックス部22で全て処理用ガスが反応するのでなく、ある割合いで反応する。その割合を得るためにはある程度プリミックス配管22aの長さが必要であり、そのために、本実施例ではプリミックス配管22aを螺旋状としている。
【0021】
以上のように形成された成膜ガス(酸化珪素ガス:SiO)は、2種類の成膜用ガス及び結合が分断されたガスと共に混合ガスを形成する。この混合ガスは、不活性ガスN等で加熱され100℃以上に保持され、成膜することなく処理室10にはいる。
【0022】
処理ガス前処理部20で形成された混合ガスは、ガス配管14aを流れ、各ガス導入口14cから処理室内に分散される。分散された混合ガスのうち既にプリミックス部22で成膜ガスとなっている成膜ガスは直ちに冷却されている基板P上に堆積される。一方、分散された混合ガスのうち処理用ガスは、発光源31からの真空紫外光32によって、プレミックス部22での反応と同様に、順次成膜ガスが形成され基板P上に堆積していく。そして、プレミックス部22で形成された成膜ガスと処理室10で形成された成膜ガスとによって基板P上に膜を形成する。
【0023】
なお、以上の成膜処理を行うと、基板Pだけでなく、基板載置部11や透過窓支持部16や透過窓33にも成膜されてしまう。そのため、成膜処理後に基板Pを処理室10から搬出した後、図2に示すクリーニングプラズマ供給部23により、処理室10内及び多少成膜の可能性のあるプリミックス部22にクリーニング用ガスを流して、プリミックス部22及び処理室10内に付着した堆積膜を除去するクリーニング処理を行う。クリーニング用ガスとしては、NFガス等を用いる。
【0024】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、予めプレミックス部で形成された成膜ガスが、直ちに堆積するので、遅れて処理室で形成された成膜ガスと相まって、効率よく基板上に膜を形成できる。
【0025】
図3及び図4は、プリミックス部22を他の実施例を示した図である。処理ガス前処理部20の他の構成は実施例1と同じである。図3、図4において、図2と同一構造を有するものは同一符号を付している。以下、プリミックス部22で異なる点を説明する。
図3に示すプリミックス部22の第2の実施例は、第1の実施例では、プリミックス部22内を加熱するために、不活性ガスNをプリミックス部22内に流したが、第2の実施例ではプリミックス部22の周囲に熱線22hを配線し、プリミックス部22内を加熱する。
【0026】
図4に示すプリミックス部22の第3の実施例は、三叉路を形成するU字管を有する複数のプリミックス配管でプリミックス配管群22jを構成し、処理用ガスの入口側にある入口側U字管22pと、出口側にある出口側U字管22qにそれぞれにバルブ22k、22mを設けている。
処理用ガスは、それぞれのガスの真空紫外光22bの吸収係数が異なるので、処理用ガスの種類によって必要なプリミックス配管の長さは異なる。第3の実施例はこれに応える例である。上記の構成において、入口側U字管22pのバルブ22kを操作することにより、処理用ガスの任意の位置から流入させ、出口側U字管22qのバルブ22mを操作することにより、処理用ガスの任意の位置から流出することができる。この結果、プリミックス部22内のプリミックス配管の長さを調節できる。
【0027】
図4においては説明を分かり易くするためにプリミックス配管群22j配管を真空紫外光22bに対して縦方向に配置しているが、プレミックス部22を薄くするために、真空紫外光22bに対して横方向になるよう配置することもできる。
第3の実施例では、入口側U字管22pと出口側U字管22qにそれぞれにバルブ22k、22mを設けたが、どちらか一方側にバルブを設けてもよい。
【0028】
図5は本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置1Aの垂直断面を表す模式図である。図5において、図1と同一構造を有するものは同一符号を付している。
第2の実施形態の基板処理装置1Aと第1の実施形態の基板処理装置1とで大きく異なる点はプレミックス部22Aを処理室10と発光部30との間に設けた点である。このプレミックス部22Aに、図2と同様に加熱ガス22gを流す入口配管22e、出口配管22fとを、プリミックス部22Aの対角位置に設けている。プレミックス配管22aの入口管22nは、処理用ガス等を供給する図2に破線内で示す処理ガス等供給部24に接続されている。また、プレミックス配管22aの他端は、バルプ22vを介してガス配管14aに接続されている。なお、プレミックス配管22aは、発光部30から基板Pへの光を遮蔽しない位置に設けるのが望ましい。
【0029】
プレミックス部22Aの加熱ガスは透過窓33も加熱するので、透過窓33用の加熱手段を別途設ける必要がなく、透過窓33における成膜を防ぐことができる。
また、プレミックス部22Aの加熱方法として、図3に示した熱線による方法も用いることができる。また、第2の実施形態の基板処理装置1Aにおいても、図4におけるプレミックス配管22aの長さを可変にする方法を用いることができる。
【0030】
また、第2の異なる点は、プレミックス部22を真空領域とすることで、真空室である処理室10との差圧を小さく抑えることができ、合成石英で構成された透過窓33の厚さを薄くできる。
【0031】
さらに、第3の異なる点は、ガス導入口14cを先端に有するガスノズル14bを設けている点である。プレミックス部22Aで事前に一部の成膜ガスを生成しているので、プレミックスがない場合よりも、ガス導入口14cを基板載置部11に近づけることができる。この結果、基板P上を流れる成膜ガスの分布をよりよく制御でき、基板面内の膜厚均一性も向上することができる。
【0032】
以上説明したように、第2の実施形態においても、予めプレミックス部で形成された成膜ガスが、直ちに堆積するので、遅れて処理室で形成された成膜ガスと相まって、効率よく基板上に膜を形成できる。
【符号の説明】
【0033】
1、1A:基板処理装置 10;処理室
11:基板載置部 11a:冷却用配管
12:マスク 14:ガス供給部
14a:ガス配管 14b:ガスノズル
14c:ガス導入口 20:処理ガス前処理部
21:処理用ガス供給部 22、22A:プリミックス部
22a、22j:プリミックス配管
22b:プリミックス部における真空紫外光 22c:プリミックス部の発光源
22d:プリミックス部の合成石英製の透過窓
22g:加熱ガス 22h:熱線
22k:入口側U字管のバルブ 22m:出口側U字管のバルブ
23:クリーニングプラズマ供給部 24:処理ガス等供給部
30:発光部 31:発光源
32:真空紫外光 33:合成石英製の透過窓
34:真空シール 40:排気室
41、41a、41b:排気口 50:制御装置
P:基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を載置する基板載置部を有する真空室である処理室と、前記処理室の外に設けられ前記処理室内に第1の光を照射する第1の発光部と、前記第1の光を前記処理室内に透過させる第1の透過窓と、処理用ガスを前記処理室内へ導入するガス導入口を有する第1のガス配管と、前記処理室内のガスを処理室外へ排気するガス排気部とを有する基板処理装置において、
前記処理室外に設けられたプリミックス部を有し、前記プリックス部内に第2の光を照射する第2の発光部と、前記第2の光を透過させる第2のガス配管と、前記第2のガス配管を所定の温度まで加熱する加熱手段とを有し、前記第2のガス配管の一端は前記処理用ガスを供給する供給部に接続され、他端は前記第1のガス配管に接続されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記第2の発光部は前記第1の発光部と共通であることを特徴とする請求項1の基板処理装置。
【請求項3】
前記第2のガス配管は螺旋状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2のガス配管は平面状に配置され、前記平面は前記第2の発光部に面していることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第2のガス配管は複数の三叉路の分岐配管を有し、前記分岐配管における開閉を選択して前記処理用ガスの前記第2のガス配管を流れる長さを変える長さ可変手段を有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記加熱手段は加熱された不活性ガスであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記加熱手段は前記プリミックス部の周囲に敷設された熱線であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1の透過窓は前記処理室を内外に隔てる隔壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
真空室である処理室に処理用ガスを導入し、前記処理用ガスに第1の光を、前記第1の光を透過させる第1の透過窓を介して照射し、前記照射によって発生した成膜ガスを前記処理室内の基板に堆積させて成膜する基板処理方法において、
前記処理室に前記処理用ガスを導入する前に、前記処理用ガスを所定の温度まで加熱し、前記加熱された処理用ガスに第2の光を照射し、前記第2の光の照射によって成膜ガスを予め発生させ、当該成膜ガスと第2の光の照射によって未反応である前記処理用ガスとを前記処理室に導入し、前記基板に堆積させて成膜することを特徴とする基板処理方法。
【請求項10】
前記第1の光と第2の光の発光源は共通であることを特徴とする請求項10に記載の基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−15259(P2012−15259A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−149256(P2010−149256)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】