説明

電極端子付き電池

【課題】コネクタの設計に要する手間等を低減できる電極端子付き電池を提供する。
【解決手段】一対のリード5・5を介して正負一対の電極端子部材6・6にそれぞれ接続された電池本体1を、プラスチックケース9内に収容してある。プラスチックケース9から、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと、それらの先端接続部6a・6aを保護する端子保護部材7とがそれぞれ突出している。プラスチックケース9によって、電池本体1とリード5・5と電極端子部材6・6と端子保護部材7とが一体化しており、プラスチックケース9から突出している電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置が、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)として規定されるメス型のコネクタの規格を満たしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム機や小型プリンタ等の外部機器に電池本体を着脱自在に装着するための電極端子を設けた電極端子付き電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コイン型の電池本体の正極および負極の両電極に対してそれぞれリードを介して接続されたコネクタを有していて、そのコネクタを介して電池本体から回路基板への給電が行われる電極端子付き電池が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−19320号公報(図6・図12)
【特許文献2】特開2004−319423号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、当該特許文献1の図12に示すように、コネクタが特別な形状になっており、それに合わせて前記コネクタが接続される回路基板側のコネクタ(ソケット)も特別な形状になっている。そのため、電池側のコネクタと回路基板側のコネクタとをそれぞれ設計する必要があり、その分だけ設計コストの上昇を招くことになる。
【0005】
そこで本発明の目的は、コネクタの設計に要する手間等を低減できる電極端子付き電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電極端子付き電池は、一対のリード5・5を介して正負一対の電極端子部材6・6にそれぞれ接続された電池本体1を、プラスチックケース9内に収容してあり、プラスチックケース9から、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと、それらの先端接続部6a・6aを保護する端子保護部材7とがそれぞれ突出しており、プラスチックケース9によって、電池本体1とリード5・5と電極端子部材6・6と端子保護部材7とが一体化しており、プラスチックケース9から突出している電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置が、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)として規定されるコネクタの規格を満たしていることを第1の特徴とする(図1・図2)。
【0007】
本発明に係る電極端子付き電池の第2の特徴としては、前記第1の特徴に加えて、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置が、USBとして規定されるメス型のコネクタの規格を満たしており、電池本体1に接続された正負の電極端子部材6・6の各先端接続部6aが、それぞれUSBとして規定されるメス型のコネクタの正負の電源端子の位置に配置されている点にある。
【0008】
本発明に係る電極端子付き電池の特徴は、一対のリード5・5を介して正負一対の電極端子部材6・6にそれぞれ接続された電池本体1を、プラスチックケース9内に収容してあり、プラスチックケース9から、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと、それらの先端接続部6a・6aを保護する端子保護部材7とがそれぞれ突出しており、プラスチックケース9によって、電池本体1とリード5・5と電極端子部材6・6と端子保護部材7とが一体化しており、プラスチックケース9から突出している正負の電極端子部材6・6のうちの一方の電極端子部材6の先端接続部6aが、棒状に延びる導電性の心棒体21で形成してあり、端子保護部材7が、心棒体21の外周面を覆う絶縁性の絶縁筒22で形成してあり、他方の電極端子部材6の先端接続部6aが、絶縁筒22の外周面を覆う導電性の導電筒23で形成してあり、心棒体21の先端21aが絶縁筒22から突出してあることで、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7とによってピンプラグ形状を形成していることを第3の特徴とする(図3・図4)。
【0009】
また、本発明に係る電極端子付き電池の第4の特徴としては、前記第3の特徴に加えて、電池本体1と電極端子部材6・6とを繋ぐ各リード5の幅寸法Lが、導電筒23の径寸法Tよりも大きくなっている点にある(図5・図6)。
【0010】
本発明に係る電極端子付き電池の第5の特徴は、前記第1、第2、第3および第4の何れかの特徴に加えて、電池本体1と電極端子部材6・6とを繋ぐ各リード5の幅方向の少なくとも一方の端部に、電池本体1の外方へ立ち上がる補強壁26が形成されている点にある(図7・図8)。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電極端子付き電池は、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置がUSBとして規定されるコネクタの規格を満たしているので、電極端子部材6・6や端子保護部材7の設計に要する手間等を低減することができる。
【0012】
本発明では、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置が、USBとして規定されるメス型のコネクタの規格を満たしており、電池本体1に接続された正負の電極端子部材6・6の各先端接続部6aが、それぞれUSBとして規定されるメス型のコネクタの正負の電源端子の位置に配置されているので、本発明の電極端子付き電池が、パソコン等に配置されるオス型のUSBのコネクタに悪戯等で誤って差し込まれても、その誤った使用によって電池本体1が破損することを確実に防止することができる。つまり、前記オス型のUSBのコネクタの電源端子は、給電を受けるものであって電力を出力しないので、本発明の電極端子付き電池が誤って前記オス型のUSBのコネクタに差し込まれても、パソコン等から電池本体1側へ電流が逆流して電池本体1が破損等することが確実に防止される。また、給電用コネクタ7の各リード5の他端部5b・5dの配置個所は、USBのコネクタの信号端子の位置とはずれているので、本発明の電極端子付き電池が誤って前記オス型のUSBのコネクタに差し込まれても、そのオス型のUSBのコネクタの信号端子どうしが、リード5・5の他端部5b・5dによってショートすること等が確実に防止される。これによって、パソコン等に配置されているオス型のUSBのコネクタに本発明の電極端子付き電池が誤って差し込まれたことで、パソコン等が故障することも確実に防止することができる。
【0013】
本発明では、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7とによってピンプラグ形状を形成してあるので、これによっても電極端子部材6・6や端子保護部材7の設計に要する手間等を低減することができる。
【0014】
本発明では、各リード5の幅寸法Lが導電筒23の径寸法Tよりも大きくなっているので、その各リード5の幅が大きくなった分だけ各リード5の強度が高まって、給電用コネクタ7の各リード5が折れ曲がって破損すること等を低減できる。
【0015】
本発明では、各リード5の幅方向の端部に、電池本体1の外方へ立ち上がる補強壁26が形成されているので、これによっても各リード5の強度が高まって、給電用コネクタ7の各リード5が折れ曲がって破損すること等を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1実施例) 図1および図2は、本発明が対象とする電極端子付き電池の第1実施例を示している。その電極端子付き電池は、扁平なボタン型やコイン型に形成される電池本体1と、その電池本体1の正極2および負極3の両電極に対して一対のリード5・5を介してそれぞれ接続された正負一対の電極端子部材6・6と、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aをそれぞれ絶縁保護するとともに他物との干渉から保護する端子保護部材7とを有している。電池本体1およびリード5・5は、プラスチックケース9内に収容してあり、プラスチックケース9から、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと、端子保護部材7とがそれぞれ突出している。
【0017】
プラスチックケース9は射出成形によって形成されており、そのプラスチックケース9によって、電池本体1とリード5・5と電極端子部材6・6と端子保護部材7とが一体化している。つまり、電池本体1と、リード5・5と、電極端子部材6・6の各基端部と、端子保護部材7の基端部とがプラスチックケース9に密着状態で接合している。プラスチックケース9は、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂又は紫外線硬化樹脂等の絶縁性素材で形成される。電池本体1の外径寸法は24.5mm、全厚寸法は5.0mmである。
【0018】
各リード5は、幅寸法が3〜10mm、厚さ寸法が0.1〜0.5mmの扁平断面を成しており、一方のリード5の一端が電池本体1の正極2(図2では下側)にレーザ溶接等で接続されており、一方のリード5の他端側が、正極側の電極端子部材6に繋がっている。他方のリード5の一端は、電池本体1の負極3(図2では上側)にレーザ溶接等で接続されており、他方のリード5の他端側が、負極側の電極端子部材6に繋がっている。尚、各リード5は、鉄や銅やニッケルやニッケル合金等から成る導電性の板材、又は鉄板や銅板等にニッケルめっき等を施したもので形成される。一方のリード5の一端および他方のリード5の一端は、溶接等を容易、且つ確実にするためにそれぞれ幅広に形成されている。各リード5は、折れ曲がった状態で電極端子部材6・6に繋がっている(図2参照)。
【0019】
端子保護部材7は、プラスチックケース9から外向きに延びて電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aを覆って保護する外装部12と、その外装部12の内部空間内において電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aをそれぞれ露出状態(図2ではリード5・5は下側が露出)で保持する保持部13とを有している。端子保護部材7の外装部12は、ステンレス板等にニッケルめっき等を施した金属板で形成されており、先端が開口する扁平筒型形状に成っている。保持部13は、絶縁性のプラスチック等で形成されており、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6a間を絶縁している。
【0020】
電池本体1としては、電流を出力できる発電機能を有する一次電池や二次電池等が使用される。プラスチックケース9から突出している電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aの寸法と、端子保護部材7の外装部12および保持部13の寸法と、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7との位置が、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)として規定されるメス型のコネクタの規格を満たしている。つまり、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aを含む端子保護部材7は、USBとして規定されるメス型のコネクタと等しい形状に成っている。
【0021】
尚、USBとして規定されるコネクタは、コンピュータ等に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格に準拠していて、正負一対の電源端子と、信号の入出力用に用いられる一対の信号端子との計4本の端子を有しており、それらの端子が横方向に並べて配置してある。電源端子は、信号端子を挟んでUSBとして規定されるコネクタの横方向の両端にそれぞれ配置される。
【0022】
そして、電極端子付き電池の電池本体1の正極に接続された正極側の電極端子部材6の先端接続部6aは、USBとして規定されるメス型のコネクタの正極側の電源端子の位置に配置され、電池本体1の負極に接続された負極側の電極端子部材6の先端接続部6aが、USBとして規定されるメス型のコネクタの負極側の電源端子の位置に配置される。端子保護部材7が電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと共に、ゲーム機等の外部機器10に配置した受電用コネクタ11に装着可能になっている。
【0023】
外部機器10の受電用コネクタ11は、正負一対の電源端子15・16を有しており、正極側の電源端子15が、USBとして規定されるオス型のコネクタの正極側の電源端子の位置に配置され、負極側の電源端子16が、USBとして規定されるオス型のコネクタの負極側の電源端子の位置に配置される。つまり、受電用コネクタ11は、外部機器10側から外向きに延びていてその先端が開口する扁平筒型形状の外装部19と、その外装部19の内部空間内において受電用の正負の電源端子15・16を露出状態(図2では電源端子15・16は上側が露出)でそれぞれ支持する保持部20とを有している。
【0024】
外部機器10の受電用コネクタ11は、正負の電源端子15・16の寸法と、外装部19および保持部20の寸法と、正負の電源端子15・16と外装部19および保持部20との位置が、USBとして規定されるオス型のコネクタの規格を満たしている。つまり、受電用コネクタ11は、USBとして規定されるオス型のコネクタと等しい形状に成っている。受電用コネクタ11の外装部19は、ステンレス板等にニッケルめっき等を施した金属板で形成されており、図2に示すように、その基端部が外部機器10側に固定されている。受電用コネクタ11の保持部20は、プラスチック等の絶縁部材で形成されており、その基端部が外部機器10側に固定されている。
【0025】
そして、電極端子付き電池を外部機器10の受電用コネクタ11に装着したときには、電極端子付き電池の端子保護部材7の外装部12に設けた内向きの一対の膨出部12a・12aが、外部機器10の受電用コネクタ11の外装部19に設けた一対の係止孔19a・19aにそれぞれ入り込んで無理抜き可能に係止される(図2の状態)。これによって、電極端子付き電池が、外部機器10の受電用コネクタ11に対して容易には抜けない状態に装着される。その装着状態で、電極端子付き電池の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aが、外部機器10の受電用コネクタ11の電源端子15・16にそれぞれ接触して、電池本体1から外部機器10への給電が行われる。
【0026】
尚、電極端子付き電池の電極端子部材6・6および端子保護部材7としては、USBとして規定されるメス型のコネクタをそのまま用いることができる。また外部機器10の受電用コネクタ11としては、USBとして規定されるオス型のコネクタをそのまま用いることができる。さらに、USBとして規定されるコネクタにあっては、正負の電源端子がそれぞれ向かい合う位置に配置され、また信号端子がそれぞれ向かい合う位置に配置されるタイプもあり、そのタイプに合わせて電極端子部材6・6の先端接続部6a・6a、端子保護部材7および外部機器10の受電用コネクタ11を形成してもよい。
【0027】
(第2実施例) 図3および図4は、本発明の電極端子付き電池の第2実施例を示しており、第2実施例の電極端子付き電池でも、一対のリード5・5を介して正負一対の電極端子部材6・6にそれぞれ接続された電池本体1を、プラスチックケース9内に収容してあり、プラスチックケース9から、正負の電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと、それらの先端接続部6a・6aを保護する端子保護部材7とがそれぞれ突出している。そして、プラスチックケース9によって、電池本体1とリード5・5と電極端子部材6・6と端子保護部材7とが一体化している。つまり、電池本体1と、リード5・5と、電極端子部材6・6の各基端部と、端子保護部材7の基端部とがプラスチックケース9に密着状態で接合している。
【0028】
プラスチックケース9から突出している正負の電極端子部材6・6のうち、正極2側の電極端子部材6の先端接続部6aが、棒状に延びる導電性の心棒体21で形成してある。端子保護部材7は、心棒体21の外周面を覆う円筒形状の絶縁性の絶縁筒22で形成してあり、負極3側の電極端子部材6の先端接続部6aが、絶縁筒22の外周面を覆う円筒形状の導電性の導電筒23で形成してある。心棒体21の先端は、絶縁筒22から突出してある。つまり、電極端子部材6・6の先端接続部6a・6aと端子保護部材7とは、マイク用やヘッドフォン用等に用いられるピンプラグと等しい形状に成っている。
【0029】
一方のリード5は折れ曲がって、図4に示すように、その一方のリード5の他端に心棒体21がレーザ溶接等で接続されている。他方のリード5は折れ曲がって、その他方のリード5の他端に導電筒23がレーザ溶接等で接続されている。尚、各リード5の一端は、第1実施例の電極端子付き電池と同様に、電池本体1の正極2と負極3とにそれぞれ接続されている。各リード5の一端は、それぞれ幅広に形成されている(図3参照)。
【0030】
第2実施例では、外部機器10の受電用コネクタ11は、受電用の正負一対の電源端子15・16が受電用コネクタ11の内部空間内にそれぞれ配置されており、電極端子付き電池の心棒体21を絶縁筒22および導電筒23と共に、受電用コネクタ11の開口25からその受電用コネクタ11の内部に差し込んだときには、受電用コネクタ11の一方(正極側)の電源端子15が、給電用コネクタ7の心棒部21の先端21aに接触し、受電用コネクタ11の他方(負極側)の電源端子16が、給電用コネクタ7の導電筒23の外周面に接触する(図4の状態)。この接触状態で、電池本体1から外部機器10への給電が行われる。
【0031】
(第3実施例) 図5および図6は、本発明の電極端子付き電池の第3実施例を示している。第3実施例の電極端子付き電池では、給電用コネクタ7の各リード5の一端側の幅寸法Lが、導電筒23の径寸法Tよりも大きくしてある。また第3実施例の電極端子付き電池では、プラスチックケース9が絶縁性のフィルムで形成されている。各リード5の一端側の幅寸法Lは5〜20mmの範囲内である。それ以外は、第2実施例と同様に形成してあるので説明を省略する。
【0032】
第3実施例の電極端子付き電池では、各リード5の幅を大きくした分だけ各リード5の強度が高まって、プラスチックケース9を薄いフィルムで形成してあっても、各リード5が折れ曲がって破損すること等が低減される。
【0033】
(第4実施例) 図7および図8は、本発明の電極端子付き電池の第4実施例を示している。第4実施例の電極端子付き電池では、両方のリード5・5の幅方向の両端部に、電池本体1の外方へ立ち上がる補強壁26・26がそれぞれ形成されている。第4実施例の電極端子付き電池でも、プラスチックケース9は絶縁性のフィルムで形成されている。それ以外は、第2実施例と同様に形成してあるので説明を省略する。尚、補強壁26は、各リード5の幅方向の少なくとも一方の端部に形成されていればよい。
【0034】
第4実施例の電極端子付き電池でも、各リード5に補強壁26を設けた分だけ各リード5の強度が高まって、プラスチックケース9を薄いフィルムで形成してあっても、リード5・5が折れ曲がって破損すること等が低減される。
【0035】
尚、第2〜4実施例の電極端子付き電池において、心棒部21に接続された一方のリード5を電池本体1の負極3に、導電筒23に接続された他方のリード5を電池本体1の正極2に接続してもよい。第1〜3実施例の電極端子付き電池において、各リード5の幅方向の少なくとも一方の端部に補強壁26を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の電極端子付き電池の第1実施例の平面図である。
【図2】第1実施例の電極端子付き電池の縦断面図である。
【図3】本発明の電極端子付き電池の第2実施例の平面図である。
【図4】第2実施例の電極端子付き電池の縦断面図である。
【図5】本発明の電極端子付き電池の第3実施例の横断平面図である。
【図6】第3実施例の電極端子付き電池において絶縁被覆を透視した斜視図である。
【図7】本発明の電極端子付き電池の第4実施例の横断平面図である。
【図8】第4実施例の電極端子付き電池において絶縁被覆を透視した斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 電池本体
2 正極
3 負極
5 リード
6 電極端子部材
6a 先端接続部
7 端子保護部材
9 プラスチックケース
10 外部機器
11 受電用コネクタ
21 心棒体
21a 先端
22 絶縁筒
23 導電筒
26 補強壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のリードを介して正負一対の電極端子部材にそれぞれ接続された電池本体を、プラスチックケース内に収容してあり、
前記プラスチックケースから、前記正負の電極端子部材の先端接続部と、それらの先端接続部を保護する端子保護部材とがそれぞれ突出しており、
前記プラスチックケースによって、前記電池本体と前記リードと前記電極端子部材と前記端子保護部材とが一体化しており、
前記プラスチックケースから突出している前記電極端子部材の前記先端接続部の寸法と、前記端子保護部材の寸法と、前記電極端子部材の前記先端接続部と前記端子保護部材との位置が、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)として規定されるコネクタの規格を満たしていることを特徴とする電極端子付き電池。
【請求項2】
前記電極端子部材の前記先端接続部の寸法と、前記端子保護部材の寸法と、前記電極端子部材の前記先端接続部と前記端子保護部材との位置が、前記USBとして規定されるメス型のコネクタの規格を満たしており、
前記電池本体に接続された正負の電極端子部材の各先端接続部が、それぞれ前記USBとして規定されるメス型のコネクタの正負の電源端子の位置に配置されている請求項1に記載の電極端子付き電池。
【請求項3】
前記一対のリードを介して正負一対の電極端子部材にそれぞれ接続された電池本体を、プラスチックケース内に収容してあり、
前記プラスチックケースから、前記正負の電極端子部材の先端接続部と、それらの先端接続部を保護する端子保護部材とがそれぞれ突出しており、
前記プラスチックケースによって、前記電池本体と前記リードと前記電極端子部材と前記端子保護部材とが一体化しており、
前記プラスチックケースから突出している前記正負の電極端子部材のうちの一方の電極端子部材の先端接続部が、棒状に延びる導電性の心棒体で形成してあり、
前記端子保護部材が、前記心棒体の外周面を覆う絶縁性の絶縁筒で形成してあり、
他方の電極端子部材の先端接続部が、前記絶縁筒の外周面を覆う導電性の導電筒で形成してあり、
前記心棒体の先端が前記絶縁筒から突出してあることで、前記電極端子部材の先端接続部と前記端子保護部材とによってピンプラグ形状を形成していることを特徴とする電極端子付き電池。
【請求項4】
前記電池本体と前記電極端子部材とを繋ぐ前記各リードの幅寸法が、前記導電筒の径寸法よりも大きくなっている請求項項3に記載の電極端子付き電池。
【請求項5】
前記電池本体と前記電極端子部材とを繋ぐ前記各リードの幅方向の少なくとも一方の端部に、前記電池本体の外方へ立ち上がる補強壁が形成されている請求項1と2と3の何れかに記載の電極端子付き電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−218245(P2008−218245A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−54925(P2007−54925)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(000005810)日立マクセル株式会社 (2,366)
【Fターム(参考)】